JP6019096B2 - コンクリート構造物、コンクリート構造物の構築方法 - Google Patents

コンクリート構造物、コンクリート構造物の構築方法 Download PDF

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Description

本発明は、プレキャストコンクリート部材とコンクリートを現場打ちして硬化させる部位とを結合してコンクリート構造物を構築する方法に関する。
プレキャストコンクリート部材を使用して構築される構造物として、ボックスカルバート、アーチカルバート等の暗渠(例えば、下記特許文献を参照)や、三面水路等の開渠が周知である。
水路や地下道その他の通路を構成するこの種のコンクリート構造物において、当該構造物の一部、例えば底版のみを、プレキャストコンクリート部材でなくコンクリートの現場打ちによって形成することがある。
その場合、当該構造物の頂版や側壁はPC(Prestressed Concrete)構造またはPRC(Prestressed Reinforced Concrete)構造として、ひび割れ等を抑制しまたはひび割れの幅を制御できるとしても、底版はRC(Reinforced Concrete)構造となり、ひび割れ等が生じやすくなる。
現場打ちの底版の耐久性を十分に確保するには、底版の厚みを増大させる必要がある。だが、そのために、当該構造物を構築する際の掘削土量が増加する。さらには、この底版と接合するプレキャストコンクリート構造の接合端部もまた、底版の厚みに合わせて、構造計算上最低限要求される寸法よりも肥大化してしまう。
特開2006−233513号公報 特開2013−217083号公報
本発明は、プレキャストコンクリート部材とコンクリートを現場打ちして硬化させる部位とを結合してコンクリート構造物を構築するにあたり、現場打ちの部位の耐久性の向上を図ることを所期の目的とする。
本発明では、暗渠または開渠を構築するために用いられるものであって、当該暗渠または開渠の底版であるコンクリートの現場打ち部位と、コンクリートの現場打ち部位に結合したプレキャストコンクリート部材と、プレキャストコンクリート部材内に配置されたPC鋼棒であるプレキャストコンクリート部材側の緊張材と、コンクリートの現場打ち部位内に配置され、プレキャストコンクリート部材側の緊張材とは分割しており、プレキャストコンクリート部材側の緊張材と連結されプレキャストコンクリート部材側の緊張材とともに緊張されたアンボンドPC鋼棒である現場打ち部位側の緊張材と、プレキャストコンクリート部材側の緊張材と現場打ち部位側の緊張材との連結部分を被覆する、当該連結部分に現場打ちされるコンクリートが付着することを防止し、当該連結部分の現場打ちのコンクリートに対する相対変位を可能とするための被覆体と緊張されたプレキャストコンクリート部材側の緊張材及び現場打ち部位側の緊張材を緊張状態に維持する保定具とを具備するコンクリート構造物を構成した。
本発明に係る結合装置を採用すれば、現場打ちの部位をPC構造またはPRC構造とすることが可能となる。そして、当該部位の耐久性の向上を図り得る。
コンクリートを現場打ちする部位内に配置する緊張材は、アンボンドPC鋼材とすることが望ましい。さすれば、現場打ちのコンクリートが硬化した後に緊張材を緊張してプレキャストコンクリート部材及び現場打ちコンクリートの固化体にプレストレスを付与する作業を簡便かつ適正に遂行できる。
被覆体は、プレキャストコンクリート部材側の緊張材及び現場打ち部位側の緊張材が緊張されるときに両者の連結部分が両緊張材の伸長方向に沿って変位する量よりも大きな内寸を有していることが好ましい。
コンクリートを現場打ちして硬化させる部位の両側にプレキャストコンクリート部材を配設し、これら三者を結合する場合には、現場打ち部位側の緊張材に各々連結される、一方のプレキャストコンクリート部材側の緊張材と、他方のプレキャストコンクリート部材側の緊張材とのうち少なくとも一方が、それが配置されるプレキャストコンクリート部材に対して相対的に軸心回りに回動操作することが可能となっていることが好ましい。さすれば、緊張材の端部に形成されている雄ねじを利用して緊張材と結合する既知の一般的なカプラを用いて、プレキャストコンクリート部材側の緊張材と現場打ち部位側の緊張材とを連結することが容易となる。
本発明に係る、暗渠または開渠を構築するために用いられる、当該暗渠または開渠の底版となるコンクリートを現場打ちして硬化させる部位と、プレキャストコンクリート部材とを結合する方法は、プレキャストコンクリート部材内に配置されるPC鋼棒である緊張材と、コンクリートを現場打ちする部位内に配置されるアンボンドPC鋼棒でありプレキャストコンクリート部材側の緊張材とは分割している緊張材を連結するとともに、これら緊張材連結部分を被覆体を以て被覆することで、当該連結部分に現場打ちされるコンクリートが付着することを防止する工程と、暗渠または開渠の底版となるコンクリートを現場打ちする工程と、現場打ちのコンクリートが硬化した後、プレキャストコンクリート部材側の緊張材及び現場打ち部位側の緊張材をともに緊張する工程とを具備する。
本発明は、暗渠または開渠を構築するために用いることができる。具体的には、コンクリートを現場打ちして暗渠や開渠の底版を形成する工程に適用することができる。
本発明によれば、プレキャストコンクリート部材とコンクリートを現場打ちして硬化させる部位とを結合してコンクリート構造物を構築するにあたり、現場打ちの部位の耐久性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態のコンクリート構造物を示す斜視図。 同実施形態のコンクリート構造物の正面図。 同実施形態のコンクリート構造物の底版の施工手順を説明する、要部を拡大した正断面図。 同実施形態のコンクリート構造物の底版の施工手順を説明する、要部を拡大した正断面図。 同実施形態のコンクリート構造物の底版の施工手順を説明する、要部を拡大した正断面図。 本発明の変形例の一を示す正面図。 同変形例の要部を拡大した正断面図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に示すコンクリート構造物たるボックスカルバート1は、頂版11、底版12及び左右の側壁13、14が略角筒形状をなす一種の暗渠である。ボックスカルバート1は、例えば上下水道や共同溝、地下道等の管路構造物を構築するために用いられる。本実施形態では、ボックスカルバート1の頂版11及び側壁13、14をプレキャストコンクリート部材によって構成し、底版12を現場打ちのコンクリートによって構成することとしている。
ボックスカルバート1の幅方向に対をなす側壁13、14を形成するプレキャストコンクリート部材は、直立する立壁部131、141と、立壁部131、141の上端部から内側方に向けて延出する上接合端部132、142と、立壁部131、141の下端部から内側方に向けて延出する下接合端部133、143とを有する。立壁部131、141と上接合端部132、142とが交わる隅角の入隅、及び立壁部131、141と下接合端部133、143とが交わる隅角の入隅には、ハンチ(隅肉部)134、144を設けている。
ボックスカルバート1の頂版11を形成するプレキャストコンクリート部材は、ボックスカルバート1の幅方向に沿って水平に拡張し、その両側端部がそれぞれ側壁13、14の上接合端部132、142に連接する。図示例のボックスカルバート1において、頂版11の側端部と側壁13、14の上接合端部132、142とが接合する部分は、合欠き(または、合决り)構造となっている。即ち、側壁13、14の上接合端部132、142の下半部位が上半部位よりも内側方に突き出している一方、頂版11の側端部の上半部位が下半部位よりも外側方に突き出しており、上接合端部132、142の下半部位の上に頂版11の側端部の上半部位が載置される形状をなしている。但し、側壁13、14の上接合端部132、142及び頂版11の側端部の接合面をフラットな形状に成形しても構わない。
ボックスカルバート1の底版12を形成する現場打ちのコンクリートもまた、ボックスカルバート1の幅方向に沿って水平に拡張し、その両側端部がそれぞれ側壁13、14の下接合端部133、143に連接する。底版12の側端部と側壁13、14の下接合端部133、143とが接合する部分は、合欠き構造となる。即ち、側壁13、14の下接合端部133、143の下半部位が上半部位よりも内側方に突き出しており、対をなす下接合端部133、143間の部位に打ち込まれるコンクリートの側端部がそれら上接合端部131、141の下半部位の上に乗り上げ、その状態で硬化して底版12を形成する。但し、側壁13、14の下接合端部133、143及び底版12の側端部の接合面をフラットな形状に成形しても構わない。
頂版11、底版12及び側壁13、14の内部にはそれぞれ、鉄筋を配筋する。頂版11と側壁13、14との連結、底版12と側壁13、14との連結、さらにはボックスカルバート1が構築する管路の延伸方向に沿って連なるプレキャストコンクリート部材13、14同士の連結には、PC鋼材(PC鋼棒、PC鋼線、PC鋼より線等)を使用し、そのPC鋼材を緊張材としてプレストレスを導入する。これら鉄筋とPC鋼材との併用により、本実施形態のボックスカルバート1はPRC構造となる。
以降、側壁13、14を構成するプレキャストコンクリート部材と、底版12を構成する現場打ちコンクリートとの結合の構造に関して詳述する。
図2ないし図5に示すように、側壁13、14の下接合端部133、143内には、ボックスカルバート1の幅方向に沿って伸長するPC鋼材(特に、PC鋼棒)42、43を配置する。
PC鋼材42、43は、プレキャストコンクリート部材13、14を作製する際に予め埋設(材料のコンクリートを打ち込む型枠内に予めPC鋼材42、43を配置)しておいてもよいし、プレキャストコンクリート部材13、14の下接合端部133、143に幅方向に沿って伸びるダクト(貫通孔)を形成しておき、そのダクトに後からPC鋼材42、43を挿通できるようにしてもよい。前者の場合、プレキャストコンクリート部材13、14に埋設するPC鋼材42、43は、いわゆるアンボンドPC鋼材であることが好ましい。アンボンドPC鋼材は、鋼材の表面にグリースやアスファルト系ポリマー等を塗布し、さらにその上から樹脂で被覆したもので、硬化したコンクリート内で軸心方向に沿って変位することが可能であるが、コンクリート内で軸心回りに回動することが可能であるとは限らない。但し、コンクリート内で軸心周りに回動可能なフレキシブルアンボンドPC鋼材も存在する。後者の場合、PC鋼材42、43は、管状のシースによって覆われたものであることがある。シースに覆われたPC鋼材は、シースに対し軸心方向即ちPC鋼材の伸長方向に沿って相対的にスライド移動できる上、シース内で軸心回りに回動することもできる。
本実施形態では、左右のプレキャストコンクリート部材13、14の双方に予めダクトを形成しておきそのダクトに後からPC鋼材42、43をそれぞれ挿通する、あるいは、一方のプレキャストコンクリート部材14(または、13)にダクトを形成してそのダクトにPC鋼材43(または、42)を挿通するとともに、他方のプレキャストコンクリート部材13(または、14)に予めPC鋼材42(または、43)を埋設しておくことを想定している。
無論、左右のプレキャストコンクリート部材13、14の双方に予めPC鋼材42、43をそれぞれ埋設しておいてもよい。その場合には、PC鋼材42、43のうち少なくとも一方を、フレキシブルアンボンドPC鋼材とすることが好ましい。
側壁13、14の下接合端部133、143の内側面には、外側方に向けて凹んだ凹陥135、145を開設している。下接合端部133、143内に配置したPC鋼材42、43の内側方の端部は、この凹陥135、145内に露出する。また、側壁13、14の下端部における外側面にも、内側方に向けて凹んだ凹陥136、146を開設している。下接合端部133、143内に配置したPC鋼材42、43の外側方の端部は、この凹陥136、146内に露出する。凹陥136、146の底壁には、アンカープレート3を配している。図2ないし図5に示しているように、PC鋼材42、43は上下方向に離間させて複数本配置しており、一部のPC鋼材42、43は下接合端部133、143の上半部位の高さ位置に所在し、他のPC鋼材42、43は下接合端部133、143の下半部位の高さ位置に所在する。故に、凹陥135、136、145、146もまた、上下方向に離間した複数の位置に設けてある。
上述のPC鋼材42、43に加えて、側壁13、14の下接合端部133、143内には、ボックスカルバート1の幅方向に沿って伸長する鉄筋22、23を埋設している。鉄筋22、23の内側方の端部は、下接合端部133、143の内側面から内側方に突出する。
対をなす側壁13、14の下接合端部133、143間の部位、換言すれば底版12を構成するコンクリートが現場打ちされる部位には、側壁13、14の下接合端部133、143内に配置したPC鋼材42、43と略同一直線上にあるように、ボックスカルバート1の幅方向に沿って伸長するPC鋼材(特に、PC鋼棒)41を配置する。このPC鋼材41の両側端部はそれぞれ、下接合端部133、143の凹陥135、145内に露出したPC鋼材42、43の端部に臨む。このPC鋼材41は、アンボンドPC鋼材とすることが望ましい。
また、底版12を構成するコンクリートが現場打ちされる部位に、側壁13、14の下接合端部133、143内に配置した鉄筋22、23と略同一直線上にあるように、幅方向に沿って伸長する鉄筋21を配筋する。この鉄筋21の両側端部はそれぞれ、下接合端部133、143の内側面から突出する鉄筋22、23の端部に臨む。
底版12を現場打ちのコンクリートにより形成し、これにプレキャストコンクリート製の側壁13、14の下接合端部133、143を結合させる工程では、まず、図3に示すように、対をなす側壁13、14を所要の場所に据え付けた後、底版12内に配置するべきPC鋼材41の一方の端部を、側壁13の下接合端部133内に配置されたPC鋼材42の端部に連結する。並びに、同PC鋼材41の他方の端部を、側壁14の下接合端部143内に配置されたPC鋼材43の端部に連結する。PC鋼材41とPC鋼材42、43との連結は、連結具であるカプラ44、45を使用して行う。
カプラ44、45は、例えば、PC鋼材41、42、43の端部に形成されている雄ねじに螺合する雌ねじを両側に有した筒状の既知の部品である。このようなカプラ44、45を使用する場合、PC鋼材41、42、43がカプラ44、45に対して相対的に軸心回りに回動可能である必要がある。PC鋼材41とPC鋼材43とが連結されていない段階で、PC鋼材41とPC鋼材42とをカプラ44を介して連結することは簡単である(底版12のコンクリートを打設する前のPC鋼材41及びカプラ44は自由に操作できる)。だが、PC鋼材41とPC鋼材42とを連結した後、PC鋼材41とPC鋼材43とをカプラ45を介して連結することは常に容易であるとは限らない。PC鋼材42が側壁13の下接合端部133内で軸心回りに回動操作できないものであるとすると、そのPC鋼材42に連結したPC鋼材41もまた軸心回りに回動操作できないこととなる。このとき、PC鋼材43が側壁14の下接合端部143内で軸心回りに回動操作不能であると、特殊なカプラ等を使用しない限り、PC鋼材41をPC鋼材43に連結することが困難となる。
そこで、側壁13側のPC鋼材42と、側壁14側のPC鋼材43とのうちの少なくとも一方は、それが配置されているプレキャストコンクリート部材13、14に対して軸心回りに回動操作可能となっていることが望ましい。仮に、側壁13側のPC鋼材42が下接合端部133内で回動不能であったとしても、側壁14側のPC鋼材43が下接合端部144内で回動可能であるならば、底版12内に配置されるPC鋼材41の一方の端部を先に側壁13側のPC鋼材42に(カプラ44を介して)連結し、そのPC鋼材41の他方の端部にカプラ45を螺着して、しかる後側壁14側のPC鋼材43を回動操作しながら当該カプラ45に螺着せしめることができる。PC鋼材42、43をプレキャストコンクリート部材13、14内で軸心回りに回動操作可能とするためには、プレキャストコンクリート部材13、14内にダクトを形成して後からPC鋼材42、43をそのダクトに挿通できるようにするか、プレキャストコンクリート部材13、14に埋設するPC鋼材42、43としてフレキシブルアンボンドPC鋼材を採用すればよい。
PC鋼材41とPC鋼材42、43との連結部分、そしてPC鋼材41、42、43を連結するカプラ44、45は、底版12と側壁13、14との境界部位、より具体的には下接合端部133、143に形成されている凹陥135、145内ないしその近傍に位置づける。
また、PC鋼材41とPC鋼材42、43との連結作業とともに、図4に示すように、PC鋼材41、42、43の連結部分及びカプラ44、45を被覆体であるカプラシース5を以て被覆する。カプラシース5は、底版12を形成するために打ち込まれるコンクリートがPC鋼材41、42、43の連結部分及びカプラ44、45に直に被さることを抑止する器具である。本実施形態のカプラシース5は、筒状をなす胴体51と、胴体51の開放端に装着する蓋体52とを主体とする。胴体51及び蓋体52はそれぞれ、ポリエチレン等の樹脂を材料として作製することができる。
胴体51の内径は、PC鋼材41、42、43及びこれらを連結するカプラ44、45を収容できる大きさとする。また、胴体51の外径は、側壁13、14の下接合端部133、143に形成されている凹陥135、145に収まる大きさとする。蓋体52は、現場打ちのコンクリートが胴体51の開放端から胴体51内に流入することを阻むもので、その基端部が胴体51に外側から嵌合する一方、先端部がPC鋼材41、42、43を挿通できる程度の内径を有し、かつそれら基端部と先端部との中間部が先端側に向かって縮径する漏斗状をなす。
PC鋼材41、42、43の連結部分を被覆する際には、カプラシース5の胴体51を側壁13、14の下接合端部133、143の内側面に開口する凹陥135、145に挿入し、かつこの胴体51を凹陥135、145の底壁または内周壁に当接させる。さらに、PC鋼材41、42、43を挿通した状態の蓋体52を胴体51の開放端に装着し、蓋体52の基端部及び胴体51にシーリングテープ53を巻いて貼着する。蓋体52の先端部とPC鋼材41、42、43との間には、スポンジゴムを配置し、またはシリコン等を注入してシール材54とする。その上で、蓋体52の先端部及びシール材54にシーリングテープ55を巻いて貼着する。以上の手順を経て、PC鋼材41、42、43の連結部分及びカプラ44、45が現場打ちのコンクリートから完全に保護されることとなる。なお、この段階で、カプラシース5の内部に連通するグラウトホース56をカプラシース5に取り付けておく。
加えて、図2に示しているように、底版12内に配置するべき鉄筋21の一方の端部を、側壁13の下接合端部133内に配置された鉄筋22の端部に連結する。並びに、同鉄筋21の他方の端部を、側壁14の下接合端部143内に配置された鉄筋23の端部に連結する。鉄筋21と鉄筋22、23との連結は、溶接により、または既知の機械式継手等を使用して行う。
しかして、図5に示すように、対をなす側壁13、14の下接合端部133、143間の部位にコンクリートを打設して、底版12を形成する。このとき、グラウトホース56の端を底版12外に露出させておく。そのコンクリートが硬化し、所定以上の強度を発揮する状態に至ったならば、連結して一体化したPC鋼材41、42、43を軸心方向即ちPC鋼材41、42、43の伸長方向に沿って緊張し、底版12及び側壁13、14にプレストレスを付与する。
下接合端部133、143内に配置しているPC鋼材42、43の外側方の端部は、側壁13、14の外側面に開口する凹陥136、146内に露出している。PC鋼材41、42、43を緊張するときには、その連結しているPC鋼材41、42、43の一方の端部、例えば下接合端部133内に配されたPC鋼材42の外側方の端部を、保定具6を使用して予め保定しておく。保定具6は、例えばPC鋼材42、43の端部に形成されている雄ねじに螺合する雌ねじを有するナットを含む。PC鋼材42、43の端部に螺着したナット6は、凹陥136、146の底壁のアンカープレート3に当接し、PC鋼材42、43の端部が下接合端部133に対し内側方に向かって相対的に変位することを阻む。
そして、保定した側と反対側の端部、例えば下接合端部143内に配されたPC鋼材43の外側方の端部を、ジャッキ等により緊張する。これにより、連結したPC鋼材41、42、43が緊張されて弾性変形し、弾性力を発生させる。この弾性力を、側壁13、14の下接合端部133、143を底版12に圧着させ、かつそれら側壁13、14及び底版12を圧縮するようなプレストレスとして利用する。PC鋼材43の緊張後、そのPC鋼材43の端部に保定具であるナット6を螺着すれば、PC鋼材41、42、43を緊張状態のまま維持(定着)することができる。即ち、当該ナット6は、凹陥136、146の底壁のアンカープレート3に当接し、緊張したPC鋼材43の端部が下接合端部143に対し内側方に向かって相対的に変位することを阻止する。
連結したPC鋼材41、42、43を緊張すると、各PC鋼材41、42、43が弾性変形により若干(PC鋼材41、42、43総体として数cm程度)伸びる。それに伴い、PC鋼材41、42、43の連結部分及びカプラ44、45が、底版12及び側壁13、14に対して相対的に変位する。PC鋼材41、42、43の連結部分及びカプラ44、45を被覆しているカプラシース5は、PC鋼材41、42、43が緊張されたときに連結部分及びカプラ44、45がPC鋼材41、42、43の伸長方向に沿って変位する変位量よりも大きい内寸を有している。より具体的には、胴体51の軸心方向に沿った寸法が、連結部分及びカプラ44、45の変位量よりも大きくなっている。つまり、カプラシース5は、底版12を形成するコンクリートが打設された後において、PC鋼材41、42、43の連結部分及びカプラ44、45の変位を許容する空間を確保する役割を担っている。PC鋼材41、42、43を緊張するとき、カプラシース5は底版12及び側壁13、14に対して変位しないことは言うまでもない。
さらに、PC鋼材41、42、43の緊張後、グラウトホース56からグラウトを注入する作業を行い、カプラシース5内にグラウトを充填する。なお、このグラウトにより、側壁13、14内に配された(特に、アンボンドPC鋼材ではない)PC鋼材42、43と当該側壁13、14との間隙を埋めることがある。
本実施形態では、プレキャストコンクリート部材(側壁)13、14とコンクリートを現場打ちして硬化させる部位(底版)12とを結合してコンクリート構造物(ボックスカルバート)1を構築するためのものであって、プレキャストコンクリート部材13、14内に配置されるプレキャストコンクリート部材13、14側の緊張材(PC鋼材)42、43と、コンクリートを現場打ちする部位12内に配置され、プレキャストコンクリート部材13、14側の緊張材42、43と連結され、現場打ちのコンクリート12が硬化した後にプレキャストコンクリート部材13、14側の緊張材42、43とともに緊張される現場打ち部位12側の緊張材(PC鋼材)41と、プレキャストコンクリート部材13、14側の緊張材42、43と現場打ち部位12側の緊張材41との連結部分を被覆することで、当該連結部分に現場打ちされるコンクリート12が付着することを防止し、当該連結部分の現場打ちのコンクリート12に対する相対変位を可能とする被覆体(カプラシース)5と、現場打ちのコンクリート12が硬化した後に緊張されるプレキャストコンクリート部材13、14側の緊張材42、43及び現場打ち部位12側の緊張材41を緊張状態に維持する保定具(ナット)6とを具備する結合装置を構成した。
本実施形態における、プレキャストコンクリート部材13、14とコンクリートを現場打ちして硬化させる部位12とを結合してコンクリート構造物1を構築するための方法は、プレキャストコンクリート部材13、14内に配置される緊張材42、43と、コンクリートを現場打ちする部位12内に配置される緊張材41とを連結するとともに、これら緊張材41、42、43の連結部分を被覆体5を以て被覆することで、当該連結部分に現場打ちされるコンクリート12が付着することを防止する工程と、コンクリート12を現場打ちする工程と、現場打ちのコンクリート12が硬化した後、プレキャストコンクリート部材13、14側の緊張材42、43及び現場打ち部位12側の緊張材41をともに緊張する工程とを具備する。
本実施形態によれば、従来はRC構造であった現場打ちの部位12をPC構造またはPRC構造化でき、当該部位12の薄肉化及び耐久性の向上を図り得る。PC構造またはPRC構造の底版12はひび割れを起こしにくく、またはひび割れの発生箇所やその大きさを制御することが可能となる。ひいては、コンクリート構造物1の強度、耐久性が向上する。底版12の厚み寸法を薄くできることは、コンクリート構造物1を構築するために必要となる掘削土量を削減することにもつながる。
ポストテンション工法によりプレキャストコンクリート部材13、14と現場打ちの部位12とを結合し、かつこれらにプレストレスを付与することから、緊張材を事前に緊張してプレストレスを与えるプレテンション工法と比較して、緊張材41、42、43を緊張するための設備を簡素化できる。
特徴的な被覆体5の使用により、プレキャストコンクリート部材13、14内に配置するべき緊張材42、43と、現場打ちの部位12内に配置するべき緊張材41とを分割することが可能となり、現場での作業性が向上する。また、緊張材41、42、43の全長を長大化できる。本実施形態の結合装置を採用すれば、幅寸法(スパン)の大きい暗渠等の大形の構造物1を構築することが容易となる。
コンクリートを現場打ちして硬化させる部位12の両側にプレキャストコンクリート部材13、14を配設し、これら三者12、13、14を結合するものであり、現場打ち部位12側の緊張材41に各々連結される、一方のプレキャストコンクリート部材13側の緊張材42と、他方のプレキャストコンクリート部材14側の緊張材43とのうちの一方または両方が、それが配置されるプレキャストコンクリート部材13、14に対して相対的に軸心回りに回動操作することが可能となっているため、緊張材41、42、43を既知の一般的なカプラ44、45を使用して容易に連結することができる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態では、緊張材であるPC鋼材41、42、43の連結部分及びカプラ44、45が、底版12と側壁13、14との境界部位に位置づけられていた。これに対し、図6及び図7に例示するように、PC鋼材41、42、43の連結部分及びカプラ44、45が、完全にコンクリートが現場打ちされる部位12の内側に入り込むこともあり得る。この場合の被覆体たるカプラシース5は、側壁13、14の下接合端部133、143の内側面に形成された凹陥135、145内には差し入らない。図7に示している通り、凹陥135、145外にあってPC鋼材41、42、43の連結部分及びカプラ44、45を被覆するカプラシース5においては、胴体51の両側に蓋体52を装着することで、底版12を形成する現場打ちのコンクリートが胴体51内に流入することを阻止する。
上記実施形態では、コンクリート構造物1の底版12の大部分ないし全体を現場打ちのコンクリートにより形成していたが、底版の一部分のみを現場打ちのコンクリートにより形成し、残りの部分をプレキャストコンクリート部材を用いて構成するものとしても構わない。
上記実施形態では、コンクリートを現場打ちして形成する部位12の両側にそれぞれプレキャストコンクリート部材13、14を連結していたが、コンクリートを現場打ちして形成する部位の片側にのみプレキャストコンクリート部材を連結する場合にも、本発明を適用できる。
本発明の適用対象となるコンクリート構造物は、ボックスカルバート1やアーチカルバートのような暗渠に限定されない。底版及び側壁を備えるが頂版を備えない三面水路のような開渠を構築するために、本発明を用いることができるのは当然である。この場合、例えば、側壁をプレキャストコンクリート部材により構成し、底版を現場打ちのコンクリートにより構成する。
また、コンクリートを現場打ちして構成する部位が、コンクリート構造物における底版であるとも限られない。
その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、プレキャストコンクリート部材とコンクリートを現場打ちして硬化させる部位とを結合してコンクリート構造物を構築するために用いることができる。
1…コンクリート構造物(ボックスカルバート)
12…コンクリートを現場打ちして硬化させる部位(底版)
13、14…プレキャストコンクリート部材(側壁)
41…現場打ち部位側の緊張材(アンボンドPC鋼棒)
42、43…プレキャストコンクリート部材側の緊張材(PC鋼棒)
5…被覆体(カプラシース)
6…保定具(ナット)

Claims (4)

  1. 暗渠または開渠を構築するために用いられるものであって、
    当該暗渠または開渠の底版であるコンクリートの現場打ち部位と、
    コンクリートの現場打ち部位に結合したプレキャストコンクリート部材と、
    プレキャストコンクリート部材内に配置されたPC鋼棒であるプレキャストコンクリート部材側の緊張材と、
    コンクリートの現場打ち部位内に配置され、プレキャストコンクリート部材側の緊張材とは分割しており、プレキャストコンクリート部材側の緊張材と連結されプレキャストコンクリート部材側の緊張材とともに緊張されたアンボンドPC鋼棒である現場打ち部位側の緊張材と、
    プレキャストコンクリート部材側の緊張材と現場打ち部位側の緊張材との連結部分を被覆する、当該連結部分に現場打ちされるコンクリートが付着することを防止し、当該連結部分の現場打ちのコンクリートに対する相対変位を可能とするための被覆体と
    緊張されたプレキャストコンクリート部材側の緊張材及び現場打ち部位側の緊張材を緊張状態に維持する保定具と
    を具備するコンクリート構造物。
  2. 被覆体は、プレキャストコンクリート部材側の緊張材及び現場打ち部位側の緊張材が緊張されるときに両者の連結部分が当該緊張材の伸長方向に沿って変位する量よりも大きな内寸を有している請求項1記載のコンクリート構造物。
  3. コンクリートの現場打ち部位の両側にプレキャストコンクリート部材を配設し、これら三者を結合するものであり、
    現場打ち部位側の緊張材に各々連結された、一方のプレキャストコンクリート部材側の緊張材と、他方のプレキャストコンクリート部材側の緊張材とのうち少なくとも一方が、それが配置されるプレキャストコンクリート部材に対して相対的に軸心回りに回動操作することが可能となっている請求項1または2記載のコンクリート構造物。
  4. 暗渠または開渠を構築するために用いられるものであって、
    当該暗渠または開渠の底版となるコンクリートを現場打ちして硬化させる部位と、プレキャストコンクリート部材とを結合する方法であり、
    プレキャストコンクリート部材内に配置されるPC鋼棒である緊張材と、コンクリートを現場打ちする部位内に配置されるアンボンドPC鋼棒でありプレキャストコンクリート部材側の緊張材とは分割している緊張材とを連結するとともに、これら緊張材の連結部分を被覆体を以て被覆することで、当該連結部分に現場打ちされるコンクリートが付着することを防止する工程と、
    暗渠または開渠の底版となるコンクリートを現場打ちする工程と、
    現場打ちのコンクリートが硬化した後、プレキャストコンクリート部材側の緊張材及び現場打ち部位側の緊張材をともに緊張する工程と
    を具備するコンクリート構造物の構築方法。
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