JP3140216U - クラック誘発防水構造 - Google Patents
クラック誘発防水構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3140216U JP3140216U JP2007010039U JP2007010039U JP3140216U JP 3140216 U JP3140216 U JP 3140216U JP 2007010039 U JP2007010039 U JP 2007010039U JP 2007010039 U JP2007010039 U JP 2007010039U JP 3140216 U JP3140216 U JP 3140216U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crack
- inducing
- concrete
- waterproof
- waterproof member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Abstract
【解決手段】クラック誘発防水部材が、横断面形状略T字形の長尺部材であり、該長尺部材の平坦部位をなす平坦面にスリットが設けられており、該スリットの表面が紙で覆われており、該クラック誘発防水部材の一端面には、1または2以上の連結用柱状部が突設されており、その反対側の面には、凹部が設けられており、該クラック誘発防水部材の少なくとも該平坦面のスリット以外の面の全てがコンクリートとの密着性に優れる粘着性材料の被覆層で覆われている部材であり、コンクリート打設後に、前記クラック誘発防水部材によってコンクリート躯体内に生じたクラックに交錯するように補修剤を注入するための穿孔が設けられてなる。
【選択図】図4
Description
図1および2にしたがって、クラック誘発防水部材1について説明する。なお、図1において紙面上方がコンクリート躯体40の外壁方向であり、紙面下方が鉄筋30方向である。
内部クラック誘発部材20は、板状の部材であることがクラックの発生方向を指向させることが容易であるので好ましい。また、内部クラック誘発部材20は、製造が容易で、軽量かつ一定の強度を有するポリ塩化ビニル製の板が好ましい。大きさはコンクリート躯体のサイズに応じて決定されるが、通常、クラック誘発防水部材1と内部クラック誘発部材20の合計部材高さがコンクリート躯体40の全幅の30%以上であれば優先的に内部クラック42を発生させることができる。
上記のクラック誘発防水構造により発生した外部クラック41は、コンクリート外壁表面から、適切なシール材を化粧目地部(目地棒)50に充填し封止することにより、より一層確実に防水効果を高めることができる。また、同様に発生した内部クラック42は、そのままでは補修材を注入することができないため、コンクリート打設後、型枠を取り除いた後で、ドリルにより穿孔22を設けて、該穿孔22から補修剤を圧入する。穿孔手段は、内部クラック42を貫通できるものであればよく特に限定されないが、ドリルを用いることが好ましい。内側クラック42は、前記クラック誘発防水部材1や内側クラック誘発部材20により、予め想定された箇所にクラックが発生しているため、確実にクラックに通ずる穿孔22を設けることができる。
本考案のクラック誘発防水部材1は、コンクリート打設前に、凸状部位2をコンクリート躯体40の外壁面向きになるように固定部材31により、鉄筋30に配設固定する。固定部材31は、結束線32により鉄筋30に固定される。これにより、クラック誘発防水部材1はコンクリート打設時のコンクリート流圧によって位置がずれない。鉄筋30はコンクリート躯体40の両側に組まれるのが通常であるので、それぞれの側の鉄筋30にクラック誘発防水部材1が、スリット4が対面するように配置される。これにより、二個のクラック誘発防水部材1のスリット4間の一直線上に内部クラック42を確実に発生することができる。クラック誘発防水部材1は、コンクリート躯体40の大きさに応じて、複数のクラック誘発防水部材1が連結される。連結は、一のクラック誘発防水部材1の上端面に突設した連結用柱状部8を、他のクラック誘発防水部材1の下端面に設けられた凹部5に嵌合する。連結用柱状部8は、コンクリート打設時のコンクリート流圧によって、折れたり曲がったりしないように、塩化ビニル製で中空または密実な円柱形状のものが用いられ、クラック誘発防水部材1に接着剤によって強固に固定される。
図5に示されるように、実施例2では、実施例1同様、コンクリート打設前に、二個のクラック誘発防水部材1が、スリット4同士が対面するように鉄筋30に配設固定される。しかし、コンクリート躯体40の幅が、前述の実施例1のものより幅が広い場合、クラック誘発防水部材1だけでは、予め想定した箇所に内部クラック42を確実に発生させることができない可能性がある。そこで、内部クラック42を想定した箇所により確実に発生させるために、内部クラック誘発部材20を鉄筋30の内側に配設する。
2 凸状部位
3 平坦部位
4 スリット
5 凹部
6 粘着性材料
7 紙
8 連結用柱状部
20 内部クラック誘発部材
21 クランプ
22 穿孔
30 鉄筋
31 取付け用部材
32 固定部材
40 コンクリート躯体
41 外部クラック
42 内部クラック
50 化粧目地(目地棒)
100 クラック誘発部材
101 芯材
101a 突出部分
100b フランジ部分
102 粘着層
110 内側クラック誘発部材
200 構造体
210 溝
220 構造用鉄筋
Claims (3)
- 鉄筋とクラック誘発防水部材とを含むコンクリート構造物のクラック誘発防水構造であって、
該クラック誘発防水部材が、横断面形状略T字形の長尺部材であり、
該長尺部材の平坦部位をなす平坦面に1または2以上のスリットが設けられており、
該スリットの表面が未硬化のコンクリートは透過しない紙で覆われており、
該クラック誘発防水部材の上端面または下端面には、1または2以上の連結用柱状部が突設されており、
該柱状部が突設される面と反対側の面には、該柱状部を嵌合するための凹部が設けられており、
該クラック誘発防水部材の少なくとも該平坦面のスリット以外の面の全てがコンクリートとの密着性に優れる粘着性材料の被覆層で覆われている部材であり、
該クラック誘発防水部材の凸状部位がコンクリート躯体の外面方向を向くように、該クラック誘発防水部材の平坦面側がコンクリート躯体内部の鉄筋の外面側に配設されており、
コンクリート打設後に、前記クラック誘発防水部材によってコンクリート躯体内に生じたクラックに交錯するように補修剤を注入するための穿孔が設けられてなるクラック誘発防水構造。 - 前記クラック誘発防水部材のスリットと一直線上に、内部クラック誘発部材がコンクリート躯体内部の鉄筋の内面側に配設されてなる請求項1記載のクラック誘発防水構造。
- コンクリートの硬化に伴いコンクリート躯体外面の所定の箇所との間には外部クラックおよび鉄筋で囲われた内部には内部クラックを生ぜしめ、かつ防水効果を高めるためにコンクリート躯体内部の鉄筋の外面側に配設されるクラック誘発防水部材であって、
横断面形状略T字形の長尺部材であり、
該長尺部材の平坦部位をなす平坦面に1または2以上のスリットが設けられており、
該スリットの表面が未硬化のコンクリートは透過しない紙で覆われており、
該クラック誘発防水部材の上端面または下端面には、1または2以上の連結用柱状部が突設されており、
該柱状部が突設される面と反対側の面には、該柱状部を嵌合するための凹部が設けられており、
該クラック誘発防水部材の少なくとも該平坦面のスリット以外の面の全てがコンクリートとの密着性に優れる粘着性材料の被覆層で覆われているクラック誘発防水部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007010039U JP3140216U (ja) | 2007-12-28 | 2007-12-28 | クラック誘発防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007010039U JP3140216U (ja) | 2007-12-28 | 2007-12-28 | クラック誘発防水構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3140216U true JP3140216U (ja) | 2008-03-13 |
Family
ID=43290358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007010039U Expired - Lifetime JP3140216U (ja) | 2007-12-28 | 2007-12-28 | クラック誘発防水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3140216U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011256691A (ja) * | 2010-05-13 | 2011-12-22 | Nippon Kasetsu Kk | コンクリートクラック誘発目地装置および該装置の使用方法 |
CN103835216A (zh) * | 2012-11-20 | 2014-06-04 | 张晓群 | 硬化路面以及房屋屋顶裂缝的修复装置及施工方法 |
CN106988440A (zh) * | 2017-01-25 | 2017-07-28 | 广州地铁设计研究院有限公司 | 一种用于地铁车站主体与附属接口处的防水结构及其施工方法 |
-
2007
- 2007-12-28 JP JP2007010039U patent/JP3140216U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011256691A (ja) * | 2010-05-13 | 2011-12-22 | Nippon Kasetsu Kk | コンクリートクラック誘発目地装置および該装置の使用方法 |
CN103835216A (zh) * | 2012-11-20 | 2014-06-04 | 张晓群 | 硬化路面以及房屋屋顶裂缝的修复装置及施工方法 |
CN103835216B (zh) * | 2012-11-20 | 2016-12-21 | 张晓群 | 硬化路面以及房屋屋顶裂缝的修复施工方法 |
CN106988440A (zh) * | 2017-01-25 | 2017-07-28 | 广州地铁设计研究院有限公司 | 一种用于地铁车站主体与附属接口处的防水结构及其施工方法 |
CN106988440B (zh) * | 2017-01-25 | 2022-10-14 | 广州地铁设计研究院股份有限公司 | 一种用于地铁车站主体与附属接口处的防水结构及其施工方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6370729B2 (ja) | 道路橋防護柵の設置工法 | |
JP6259807B2 (ja) | 道路橋防護柵及びその設置工法 | |
WO2006018908A1 (ja) | せん断力補強構造及びせん断力補強部材 | |
JP6691880B2 (ja) | プレキャスト壁高欄の取付構造及び取付方法 | |
JP4472729B2 (ja) | 補強構造 | |
JP5791777B1 (ja) | 接合構造及び接合方法 | |
JP5322802B2 (ja) | 一端側開口型スリーブによる鉄筋継手構造 | |
JP3140216U (ja) | クラック誘発防水構造 | |
JP5213249B2 (ja) | 既成コンクリート杭の杭頭部構造及び杭頭部形成方法 | |
JP4931509B2 (ja) | 可撓止水継手およびその施工方法 | |
JP2005068931A (ja) | コンクリート構造物の補強工法 | |
JP2019052424A (ja) | PCa版の継手構造及びその構築方法 | |
KR102123542B1 (ko) | 철근 밴딩을 이용한 cip 공법 | |
JP4455773B2 (ja) | コンクリート構造体の改修方法 | |
JP4451177B2 (ja) | ブロック間継手構造 | |
JP4364937B1 (ja) | コンクリート打ち継ぎ用目地材、及び防水施工方法 | |
JP4982232B2 (ja) | 陽極の設置方法 | |
JP4995774B2 (ja) | クラック誘発目地、それを用いたコンクリート構造体のクラック誘発防水構造および方法 | |
JP3121658U (ja) | クラック誘発止水構造 | |
JP4483087B2 (ja) | アンカーボルトの施工方法 | |
JP2013036269A (ja) | Sc杭 | |
JP2003129676A (ja) | コンクリート躯体の補強方法 | |
JP5367115B2 (ja) | コンクリート構造物の補強工法 | |
JP5827102B2 (ja) | プレキャスト部材の設置方法及びこれに用いるプレキャスト部材 | |
WO2007096934A1 (ja) | クラック誘発止水工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110220 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110220 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |