JP6018689B1 - 捺染布帛の製造方法及び捺染布帛の製造システム - Google Patents

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Abstract

【課題】淡色の耐光性及び濃色の発色性を両立できる、捺染布帛の製造方法及び製造システムを提供する。【解決手段】この捺染布帛の製造方法は、布帛の一部を昇華染料により捺染して第一捺染領域を形成する第一捺染工程と、布帛の第一捺染領域とは異なる部分を顔料により捺染して第一捺染領域よりも淡色を有する第二捺染領域を形成する第二捺染工程とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、捺染布帛の製造方法及び捺染布帛の製造システムに関する。
従来より、布帛に種々のパターンを捺染する方法として、昇華染料を用いる方法、及び、顔料を使用する方法が知られている。
特表2006−500602号公報
しかしながら、昇華染料を使用する方法では、特に染料濃度の低い淡色部分が太陽光などにより色あせし易いと言う問題があった。また、顔料を使用する方法では特に濃色部分の発色が十分でないと言う問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、淡色部分の耐光性及び濃色部分の発色性を両立できる、捺染布帛の製造方法及び製造システムを提供することを目的とする。
本発明に係る捺染布帛の製造方法は、布帛の一部を昇華染料により捺染して第一捺染領域を形成する第一捺染工程と、前記布帛の前記第一捺染領域とは異なる部分を顔料により捺染して前記第一捺染領域よりも薄い色を有する第二捺染領域を形成する第二捺染工程とを備える。
本発明に係る捺染布帛の製造システムは、布帛の一部を昇華染料により捺染して第一捺染領域を形成する第一捺染部と、前記布帛の前記第一捺染領域とは異なる部分を顔料により捺染して前記第一捺染領域よりも薄い色を有する第二捺染領域を形成する第二捺染部とを備える。
本発明によれば、相対的に濃い色を有する第一捺染領域を昇華染料で捺染し、相対的に薄い色を有する第二捺染領域を顔料で捺染している。したがって、濃色部分の発色性を向上させられる上に、淡色部分の耐光性も向上できる。
ここで、上記方法では、前記第一捺染工程は、前記昇華染料が付着した第一基材を前記布帛に重ねる工程、及び、前記第一基材に付着した前記昇華染料を前記布帛に転写する工程を含み、前記第二捺染工程を前記第一捺染工程よりも後に行い、前記第二捺染工程を前記第一基材が重ねられたままの前記布帛に対して行うことができる。
また、上記システムでは、前記第一捺染部は、前記昇華染料が付着した第一基材から前記布帛に前記昇華染料を転写する第一転写部を含み、前記第二捺染部は、前記第一捺染部により捺染されかつ前記第一基材が重ねられたままの前記布帛を捺染することができる。
これによれば、第一捺染領域が第一基材に覆われた状態で、第二捺染工程が行われるので、第二捺染工程における第一捺染領域の汚れを防止できる。
本発明によれば、淡色部分の耐光性及び濃色部分の発色性を両立できる、捺染布帛の製造方法及び製造システムが提供される。
図1は、本発明の一実施形態に係る捺染布帛の製造システムの概念図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る捺染布帛の製造方法を示す概念図である。
図1を参照して、本発明の1実施形態に係る捺染布帛の製造システム100について説明する。この捺染布帛の製造システム100は、第一捺染部10、第二捺染部20、及び、基材除去部30を備える。
第一捺染部10は、布帛の一部を昇華染料で捺染して第一捺染領域を形成する。第一捺染部10は、プリンタ12、第一重ね合わせ部14、及び、第一転写部16を有する。
プリンタ12は、第一基材に対して昇華染料を含むインクで所望の画像を印刷し、昇華染料の画像が付着した第一基材を形成する。画像は、モノクロでもよいが、カラーであることが好ましい。画像は、コンピュータ上で作成することができ、公知の方法でプリンタ12に供給できる。プリンタ12の印刷方法は特に限定されず、例えば、インクジェット法、乾式電子写真法(例えばレーザープリンタ、LEDプリンタなど)等が挙げられる。インクジェット法であれば、昇華染料、及び、好ましくはバインダ(樹脂等)を含む液体インクを第一基材に塗布し乾燥させて、第一基材上に所望の画像を形成すればよい。乾式電子写真法であれば、昇華染料及び好ましくはバインダ(樹脂)を含む乾式インク(トナー)を第一基材に転写し、熱等により仮固定すればよい。
昇華染料は、加熱により昇華して布帛を染めることのできる染料であれば特に限定されず、布帛に合わせて適宜選択できる。このような昇華染料の例は、大気圧下、70〜260℃で昇華又は蒸発する染料が好ましい。例えば、アゾ、アントラキノン、キノフタロン、スチリル、オキサジン、キサンテン、メチン、アゾメチン等の染料がある。これらの内、イエロー系分散染料の例としては、染料名C. I. Disperse Yellow 51, 54, 60, 64, 65, 71, 82, 98, 114, 119, 160, 201, 211などが挙げられる。オレンジ系分散染料の例としては、C. I. Disperse Orange 25, 33, 44, 288などが挙げられる。レッド系分散染料の例としては、C. I. Disperse Red 4, 22, 55, 59, 60, 73, 86, 91, 146, 152, 191, 302, 364などが挙げられる。ブルー系分散染料の例としては、C. I. Disperse Blue 14, 28, 56, 60, 72, 73, 77, 334, 359, 360, 366などが挙げられる。その他の色成分としては、C. I. Disperse Brown 27, C. I. Disperse Violet 26, 27, 28等が挙げられる。上記以外の油溶性染料としては、C. I. Solvent Yellow 16, 33, 93, 160, C. I. Solvent Orange 60、C. I. Solvent Red 111, 155, C. I. Solvent Violet 31, C. I. Solvent Blue 35, 36, 59, 63, 97, 104等が挙げられる。
これらの中でも、C. I. Disperse Yellow 54, 60, 64, 71, 82, C. I. Disperse Orange 25, 288, C. I. Disperse Red 4, 22, 55, 60, 146, 302, 364, C. I. Disperse Blue 14, 28, 56, 72, 334, 359, 360, C. I. Disperse Violet 28, C. I. Solvent Yellow 16, 33, 93, C. I. Solvent Orange 60, C. I. Solvent Red 111, 155, C. I. Solvent Violet 31, C. I. Solvent Blue 35, 36, 59, 63, 97, 104が好ましい。
バインダの例は、主として石油化学で合成されたものを挙げることができる。又、染着阻害のないバインダが望まれる。具体的には、水溶性ポリビニルアルコール系バインダ、水溶性アクリル系バインダ、水溶性ウレタン系バインダ、水溶性ウレタン変性エーテル系バインダ、水溶性ポリエチレンオキサイド系バインダ、水溶性ポリアミド系バインダ、水溶性フェノール系バインダ、水溶性酢酸ビニル系バインダ、水溶性スチレンアクリル酸系バインダ、水溶性スチレンマレイン酸系バインダ、水溶性スチレンアクリルマレイン酸系バインダ、水溶性ポリエステル系バインダ、水溶性ポリビニルアセタール系バインダ、水溶性ポリエステル・ウレタン系バインダ、水溶性ポリエーテル・ウレタン系バインダ、水溶性ホットメルト接着剤等を挙げることができ、これらから選ばれた1種又は2種以上の混合物が好ましく使用できる。
昇華染料を含むインクは、昇華染料及びバインダ以外に、表面張力調整剤、ヒドロトロープ剤、PH調整剤、粘度調整剤、防腐剤、防かび剤、防錆剤、酸化防止剤、還元防止剤、光安定剤、キレート化剤、消泡剤等を含むことができる。
第一基材は、印刷法に応じて適宜選択できる。例えば、通常の上質紙等を使用できる。
インクの転写の観点から、表面にインク受理層や接着剤がコーティングされている基材を使用できる。
第一基材において、画像のない部分が多い場合には、プリンタでの印刷後に第一基材を画像の縁に合わせてカットしてもよい。カットには、公知の切断装置を使用できる。
第一重ね合わせ部14は、布帛と、昇華染料が付着した第一基材とを重ね合わせる。第一転写部16は、第一基材に付着した昇華染料を、当該第一基材に重ね合わされた布帛に転写し、布帛を捺染する。
例えば、布帛及び昇華染料が付着した第一基材が長尺なフィルムである場合には、第一重ね合わせ部14は一対のロールであることができ、一対のロール間に布帛及び第一基材を供給することによりこれらを重ね合わせることができる。そして、第一転写部16として、重ね合わせに用いる一対のロール、或いは、当該一対のロールよりも後段にある一対のロールの少なくとも一方のロール、例えば、第一基材側のロールを加熱することにより、布帛及び第一基材を厚み方向にプレスしながら加熱することができ、昇華染料を第一基材から布帛に転写することができる。
また、布帛及び第一基材の少なくとも一方が長尺でなく小片である場合には、第一重ね合わせ部14としてロボットハンドなどの搬送手段を用いて当該小片を他方に重ね合わせることができる。また、第一重ね合わせ部14を省略して、布帛及び第一基材を手で重ね合わせることもできる。
このように一方が小片である場合、第一転写部16として上述の少なくとも一方が加熱される一対のロールを使用してもよいが、例えば、一方の板を他方の板に対して押圧すると共に、少なくとも一方(好ましくは第一基材側)の板が加熱される、いわゆる、熱プレス機を使用することもできる。これにより、布帛及び第一基材を厚み方向にプレスしながら加熱して、昇華染料を布帛に転写することができる。この場合、下側の板上で、布帛及び第一基材を重ね合わせ、その後、上板と下板の間でこれらを熱プレスすることができる。
布帛としては化学繊維を70%以上含む布帛が好ましい。化学繊維の例は、アセテートなどの半合成繊維、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル、ナイロン、ビニロン等の合成繊維である。特に、ポリエステルを70%以上含む布帛が好適である。
第二捺染部20は、布帛の第一捺染領域とは異なる部分を顔料で捺染して、第一捺染領域よりも薄い色を有する第二捺染領域を形成する。第二捺染部20は、プリンタ22、第二重ね合わせ部24、及び、第二転写部26を有する。
プリンタ22は、第二基材に対して顔料を含むインキで所望の画像を印刷し、顔料が付着した第二基材を形成する。画像は、モノクロでもよいが、カラーであることが好ましい。画像は、コンピュータ上で作成することができ、公知の方法でプリンタ22に供給できる。印刷方法は特に限定されず、例えば、インクジェット法、乾式電子写真法(例えばレーザープリンタ、LEDプリンタなど)等が挙げられる。インクジェット法であれば、顔料、及び、好ましくはバインダ(樹脂等)を含む液体インクを第二基材に塗布し乾燥させて、第二基材上に所望の画像を形成すればよい。乾式電子写真法であれば、顔料、及び、及び、好ましくはバインダ(樹脂等)を含む乾式インク(トナー)を第二基材に転写し、熱等により固定すればよい。
顔料の例は、C.I.ピグメントイエロー74、120、128、138、151185、217;C.I.ピグメントオレンジ13、16、34、43;C.I.ピグメントレッド122、146、148;C.I.ピグメントバイオレット19、23;C.I.ピグメントブルー15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:5、15:6、C.I.ピグメントグリーン7、8等が挙げられる。
バインダの例は、主として石油化学で合成されたものを挙げることができる。又、染着阻害のないバインダが望まれる。具体的には、水溶性ポリビニルアルコール系バインダ、水溶性アクリル系バインダ、水溶性ウレタン系バインダ、水溶性ウレタン変性エーテル系バインダ、水溶性ポリエチレンオキサイド系バインー、水溶性ポリアミド系バインダ、水溶性フェノール系バインダ、水溶性酢酸ビニル系バインダ、水溶性スチレンアクリル酸系バインダ、水溶性スチレンマレイン酸系バインダ、水溶性スチレンアクリルマレイン酸系バインダ、水溶性ポリエステル系バインダ、水溶性ポリビニルアセタール系バインダ、水溶性ポリエステル・ウレタン系バインダ、水溶性ポリエーテル・ウレタン系バインダ、水溶性ホットメルト接着剤等を挙げることができ、これらから選ばれた1種又は2種以上の混合物が好ましく使用できる。
顔料を含むインクは、顔料及びバインダ以外に、表面張力調整剤、ヒドロトロープ剤、PH調整剤、粘度調整剤、防腐剤、防かび剤、防錆剤、酸化防止剤、還元防止剤、光安定剤、キレート化剤、消泡剤等を含むことができる。
第二基材は、印刷法に応じて適宜選択できる。例えば、通常の上質紙等を使用できる。
第二基材において、画像のない部分が多い場合には、プリンタでの印刷後に第二基材を画像の縁に合わせてカットしてもよい。
第二重ね合わせ部24は、布帛と、顔料が付着した第二基材とを重ね合わせる。第二転写部26は、第二基材に付着した顔料を布帛に転写する。第二重ね合わせ部24及び第二転写部26は、第一捺染部10で使用した第一基材が付着したままの布帛に対して第二基材を重ね合わせ及び顔料の転写を行う。転写は熱により行うことができる。第二重ね合わせ部24、及び、第二転写部26としては、第一重ね合わせ部14及び第一転写部16と同様のものを使用することができる。なお、ロボットハンドなどを使用して布帛に第二基材を重ね合わせる場合には、カメラにより布帛を撮影し、布帛上に付着している第一基材の位置を確認した上で、第一基材の位置を基準に第二基材を正確に重ねることができる。
第二捺染部20においては、第二捺染領域の色が、第一捺染領域の色よりも薄くなるように、捺染を行う。色の濃さは、使用する昇華染料/顔料の種類及び配合、基材に付着させるインクの厚みなどを代えることにより変更できる。
各捺染領域における色の濃さとは、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各反射濃度の内の最大値である。各反射濃度の内の最大値の差に基づいて、異なる色の捺染領域間で色の濃さの相対的関係が定まる。具体的には、第1捺線領域と第2捺線領域の内、4色の反射濃度のうちの最大値が高い方が相対的に色が濃く、4色の反射濃度の内の最大値が低い方が相対的に色が薄い。なお、上記反射濃度の測定条件は、第一捺染領域及び第二捺染領域の測定において互いに同じであれば特に限定されない。
ここでいう反射濃度とは、完全拡散反射面によって円錐の中で反射するすべての光束に対する、試料によって制限された方向に反射する光束の比率である反射率の逆数の常用対数である。この反射濃度の測定に関しては、ISO5−3およびISO5−4において規定する幾何学的条件および分光測定条件のもとで測定する機器によって測定された数値と定められている。例えば、光源としては、CIE(国際照明委員会)が規定する標準光源の規格である、色温度6054KのD65光源を使用することができる。この場合、第一捺染領域の色の濃さは1.0以上であることができ、第二捺染領域の色の濃さは0.7以下であることができる。
1つの第一捺染領域R1又は第二捺染領域R2において4色の反射濃度の内の最大値が異なる部分がある場合には、各領域において当該最大値の内の最大値に基づいて比較すればよい。
また、第一捺染領域R1及び第二捺染領域R2がそれぞれ複数ある場合には、全ての第一捺染領域R1の色の濃さ及び全ての第二捺染領域R2の色の濃さが、上述の関係を満たすことができる。
基材除去部30は、第一捺染部10及び第二捺染部20を通過して得られた捺染布帛から、第一基材及び第二基材を除去する。除去方法としては、基材除去部30を省略して、手で剥離することも可能である。
続いて、本発明の実施形態に係る捺染布帛の製造方法について図2を参照して説明する。まず、図2の(a)に示すように、上述のプリンタ12を用いて、第一基材52上に昇華染料を含むインキ54を所望のパターンで付着させ、昇華染料付着第一基材50を得る。
続いて、続いて図2の(b)に示すように、上述の第一重ね合わせ部14を用いて昇華染料付着第一基材50と布帛Fとを重ね合わせる。この時、昇華染料を含むインキ54が布帛Fと直接接触するように布帛Fと昇華染料付着第一基材50とを重ね合わせる。布帛Fにおける昇華染料付着第一基材50と接触した部分が第一捺染領域R1となる予定の領域である。
続いて、図2の(c)に示すように、上述の第一転写部16により昇華染料付着第一基材50を加熱して、昇華染料を布帛Fに転写して第一捺染領域R1を形成する(第一捺染工程)。
続いて、図2の(d)に示すように、プリンタ22を用いて、第二基材62上に顔料を含むインキ64を所望のパターンで付着させ、顔料付着第二基材60を得る。
続いて、続いて図2の(e)に示すように、上述の第二重ね合わせ部24を用いて顔料付着第二基材60と布帛Fとを重ね合わせる。この時、顔料を含むインキ64が布帛Fと直接接触するように布帛Fと顔料付着第二基材60とを重ね合わせる。布帛Fにおける顔料付着第二基材60と接触した部分が第二捺染領域R2となる予定の領域である。ここでは、第一基材52を剥離することなく、第一捺染領域R1に重ねられた状態のまま、布帛Fに顔料付着第二基材60を重ね合わせる。第一捺染領域R1と第二捺染領域R2とは異なる領域である。
続いて、上述の第二転写部26により顔料付着第二基材60を加熱して、顔料を布帛Fに転写して第二捺染領域R2を形成する(第二捺染工程)。この場合、顔料を含むインキ64が布帛Fの表面に付着することとなる。
続いて、続いて図2の(f)に示すように、上述の基材除去部30により、布帛Fから第一基材52及び第二基材62を除去する。これにより、第一捺染領域R1及び第二捺染領域R2を有する捺染布帛Fが完成する。すなわち、この捺染布帛Fは、昇華染料で捺染された第一捺染領域R1と、第一捺染領域R1とは異なる位置にあって顔料を含むインキが付着した、即ち顔料で捺染された第二捺染領域R2とを有し、第一捺染領域R1の色は第二捺染領域R2よりも濃い。
本実施形態によれば、相対的に濃い色を有する第一捺染領域R1を昇華染料で捺染し、相対的に薄い色を有する第二捺染領域R2を顔料で捺染している。したがって、濃色部分の発色性を向上させられる上に、淡色部分の耐光性も向上できる。
さらに、第一捺染領域R1が第一基材52に覆われた状態で、第二捺染領域R2を形成する第二捺染工程が行われるので、第二捺染工程における第一捺染領域R1の汚れを防止できる。特に、昇華捺染インクがバインダを含んでいると、インクの転写後に第一基材52が布帛に仮固定されるので好ましい。
本発明は上記実施形態に限定されず、様々な変形態様が可能である。
例えば、上記実施形態では、第二捺染工程を終了するまで第一基材を布帛から除去しないが、第一捺染工程の終了後、第二捺染工程の開始前に第一基材を布帛から除去しても実施は可能である。
また、上記実施形態では、第一捺染工程すなわち昇華染料による捺染を先に行い、第二捺染工程即ち顔料による捺染を後に行っているが、第二捺染工程即ち顔料による捺染を先に行い、第一捺染工程すなわち昇華染料による捺染をその後に行っても実施は可能である。
また、上記実施形態では、第一捺染工程及び第二捺染工程の両方において、一端基材上にインクの画像を形成し、その後基材に付着したインクを布帛に転写しているが、第一捺染工程及び第二捺染工程の少なくとも一方において、基材を用いることなくプリンタから染料/顔料を布帛に直接印刷しても実施可能である。
F…布帛、R1…第一捺染領域、R2…第二捺染領域、52…第一基材、62…第二基材、10…第一捺染部、12…プリンタ、14…第一重ね合わせ部、16…第一転写部、20…第二捺染部、22…プリンタ、24…第二重ね合わせ部、26…第二転写部、30…基材除去部、100…捺染布帛の製造システム。

Claims (2)

  1. 布帛の一部を昇華染料により捺染して第一捺染領域を形成する第一捺染工程と、
    前記布帛の前記第一捺染領域とは異なる部分を顔料により捺染して前記第一捺染領域よりも薄い色を有する第二捺染領域を形成する第二捺染工程とを備え、
    前記第一捺染工程は、前記昇華染料及びバインダが付着した第一基材を前記布帛に重ねる工程、及び、前記第一基材に付着した前記昇華染料を前記布帛に転写すると共に前記第一基材を前記布帛に仮固定する工程を含み、
    前記第二捺染工程を前記第一基材が仮固定されたままの前記布帛に対して行い、
    前記第二捺染工程は、前記顔料を含むインクによるインクジェット法で前記第二捺染領域を形成し、
    前記第二捺染領域が前記第一捺染領域よりも薄い色を有するとは、前記第二捺染領域のシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各反射濃度の内の最大値が、前記第一捺染領域のシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各反射濃度の内の最大値よりも低いことである、捺染布帛の製造方法。
  2. 布帛の一部を昇華染料により捺染して第一捺染領域を形成する第一捺染部と、
    前記布帛の前記第一捺染領域とは異なる部分を顔料により捺染して前記第一捺染領域よりも薄い色を有する第二捺染領域を形成する第二捺染部とを備え、
    前記第一捺染部は、前記昇華染料及びバインダが付着した第一基材を前記布帛に重ね、さらに、前記第一基材に付着した前記昇華染料を前記布帛に転写すると共に前記第一基材を前記布帛に仮固定する第一転写部を含み、
    前記第二捺染部は、前記第一捺染部により捺染されかつ前記第一基材が仮固定されたままの前記布帛を捺染し、
    前記第二捺染部は、前記顔料を含むインクによるインクジェット法で前記第二捺染領域を形成し、
    前記第二捺染領域が前記第一捺染領域よりも薄い色を有するとは、前記第二捺染領域のシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各反射濃度の内の最大値が、前記第一捺染領域のシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各反射濃度の内の最大値よりも低いことである、捺染布帛の製造システム。
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