JP6018486B2 - 差圧センサ - Google Patents

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Description

この発明は、一方の面および他方の面に受ける圧力差に応じた信号を出力するセンサダイアフラムを用いた差圧センサに関するものである。
従来より、工業用の差圧センサとして、一方の面および他方の面に受ける圧力差に応じた信号を出力するセンサダイアフラムを用いた差圧センサが用いられている。この差圧センサは、高圧側および低圧側の受圧ダイアフラムに加えられる流体圧力を、シリコーンオイル等の圧力伝達媒体(封入液)によってセンサダイアフラムの一方の面および他方の面に導き、そのセンサダイアフラムの歪みを例えば歪抵抗ゲージの抵抗値変化として検出し、この抵抗値変化を電気信号に変換して取り出すように構成されている。
このような差圧センサは、例えば石油精製プラントにおける高温反応塔等の被測定流体を貯蔵する密閉タンク内の上下2位置の差圧を検出することにより、液面高さを測定するときなどに用いられる。
図6に従来の差圧センサの要部の構成を示す(例えば、特許文献1参照)。同図において、1−1はセンサダイアフラム、12および1−3はセンサダイアフラム1−1を挟んで接合された第1および第2のストッパ部材(保持部材)、1−4および1−5はストッパ部材1−2および1−3に接合された第1および第2の台座であり、これらによってセンサチップ1が構成されている。センサダイアフラム1−1は、シリコンやガラス等からなり、薄板状に形成されたダイアフラムの表面に歪抵抗ゲージが形成されている。ストッパ部材1−2,1−3や台座1−4,1−5はシリコンやガラスなどにより構成されている。
このセンサチップ1において、ストッパ部材1−2には凹部1−2aが形成され、この凹部1−2aの周縁部1−2bをセンサダイアフラム1−1の一方の面1−1aに対面させて、ストッパ部材1−2がセンサダイアフラム1−1の一方の面1−1aに接合されている。ストッパ部材1−3には凹部1−3aが形成され、この凹部1−3aの周縁部1−3bをセンサダイアフラム1−1の他方の面1−1bに対面させて、ストッパ部材1−3がセンサダイアフラム1−1の他方の面1−1bに接合されている。
ストッパ部材1−2,1−3の凹部1−2a,1−3aは、センサダイアフラム1−1の変位に沿った曲面(非球面)とされており、その頂部に圧力導入孔(導圧孔)1−2c,1−3cが形成されている。また、台座1−4,1−5にも、ストッパ部材1−2,1−3の導圧孔1−2c,1−3cに対応する位置に、圧力導入孔(導圧孔)1−4a,1−5aが形成されている。
このセンサチップ1は金属製のハウジング2のセンサ室2−1に収容されている。この例では、センサチップ1の上面(台座1−4の上面)を開放状態とし、すなわちセンサチップ1の上面をセンサ室2−1の上面の内壁面2−1aには接合せずに、センサチップ1の底面(台座1−5の下面)をエポキシ系接着剤を塗布してセンサ室2−1の下面の内壁面2−1bに接合している。ハウジング2には、台座1−5の導圧孔1−5aに対応する位置に、圧力導入路(導圧路)2bが形成されている。
この差圧センサ100では、流体圧力Paがシリコーンオイル等の圧力伝達媒体を介して、台座1−4の導圧孔1−4aおよびストッパ部材1−2の導圧孔1−2cを通り、センサダイアフラム1−1の一方の面1−1aに印加される。また、流体圧力Pbがシリコーンオイル等の圧力伝達媒体を介して、ハウジング2の導圧路2b、台座1−5の導圧孔1−5aおよびストッパ部材1−3の導圧孔1−3cを通り、センサダイアフラム1−1の他方の面1−1bに印加される。
この場合、センサダイアフラム1−1の一方の面1−1aに過大圧が印加されてセンサダイアフラム1−1が変位したとき、その変位面の全体がストッパ部材1−3の凹部1−3aの曲面によって受け止められる。また、センサダイアフラム1−1の他方の面1−1bに過大圧が印加されてセンサダイアフラム1−1が変位したとき、その変位面の全体がストッパ部材1−2の凹部1−2aの曲面によって受け止められる。
これにより、センサダイアフラム1−1に過大圧が印加された時の過度な変位が阻止され、センサダイアフラム1−1の周縁部に応力集中が生じないようにして、過大圧の印加によるセンサダイアフラム1−1の不本意な破壊を効果的に防ぎ、その過大圧保護動作圧力(耐圧)を高めることが可能となる。
特開2005−69736号公報
しかしながら、このような構造の差圧センサ100は、例えば、圧力Paを受けるセンサダイアフラム1−1の一方の面1−1a側を高圧側、圧力Pbを受けるセンサダイアフラム1−1の他方の面1−1b側を低圧側とした場合、低圧側に高圧側より高い圧力(逆圧)が加わると、壊れやすいという弱点を有している。
すなわち、この差圧センサ100では、高圧側に低圧側より高い圧力が加えられた場合には、センサチップ1のセンサ室2−1の内壁面2−1bとの接合部3を押し付ける状態となるので耐圧性が高いが、低圧側に高圧側より高い圧力(逆圧)が加えられた場合には、センサチップ1の接合部3が剥離される方向に力がかかる状態となるため、壊れやすくなる。
なお、通常、圧力Paを受けるセンサダイアフラム1−1の一方の面1−1a側を高圧側、圧力Pbを受けるセンサダイアフラム1−1の他方の面1−1b側を低圧側として定めて使用すればよいと思われるが、このような構造の差圧センサ100では、圧力Paと圧力Pbとの高低関係が逆転しうるような場合や、圧力Paと圧力Pbとの高低関係は逆転しないが、センサダイアフラム1−1の一方の面1−1a側を低圧側、他方の面1−1b側を高圧側として誤って選択してしまうこともあり、高圧側・低圧側を定めただけでは、センサチップ1の接合部3の剥離が生じ易いという弱点を解消することはできない。
また、このような構造の差圧センサ100では、センサチップ1の底面をエポキシ系接着剤によりセンサ室2−1の内壁面2−1bに接合しているので、逆圧が加えられていない場合であっても、周囲温度が変化したような場合、線膨張係数の違いによるセンサチップ1の底面(接合面)へのせん断方向の熱応力の発生により、センサチップ1の接合部3の剥離を引き起こすことがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、センサチップの接合部の剥離を防止することが可能な差圧センサを提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、一方の面および他方の面に受ける圧力差に応じた信号を出力するセンサダイアフラムと、センサダイアフラムの一方の面にその周縁部を対面させて接合され当該センサダイアフラムの一方の面へ第1の流体圧力を導く第1の導圧孔を有する第1の保持部材と、センサダイアフラムの他方の面にその周縁部を対面させて接合され当該センサダイアフラムの他方の面へ第2の流体圧力を導く第2の導圧孔を有する第2の保持部材とを備えたセンサチップと、センサチップを収容するセンサ室と、センサ室の第1の内壁面まで第1の流体圧力を導く第1の導圧路と、センサ室の第1の内壁面と対向する第2の内壁面まで第2の流体圧力を導く第2の導圧路とを有するセンサハウジングとを備えた差圧センサにおいて、センサチップは、センサ室内の第1の内壁面と第2の内壁面との間にセンサダイアフラムを構成する材料のヤング率に対して1/1000以下のヤング率を有する第1および第2の接着剤の層を介して接合され、センサチップを第1の内壁面に接合する第1の接着剤の層は、第1の導圧孔と第1の導圧路とを連通させる第1の連通孔を有し、センサチップを第2の内壁面に接合する第2の接着剤の層は、第2の導圧孔と第2の導圧路とを連通させる第2の連通孔を有し、第1および第2の接着剤の層には、当該接着剤の層よりも低いヤング率を有する材料からなるシートが介挿されていることを特徴とする。
本発明において、センサチップは、センサ室内の第1の内壁面と第2の内壁面との間に、第1および第2の接着剤の層を介して接合される。この場合、センサチップは、第1の内壁面に第1の接着剤の層を介して接合され、第2の内壁面に第2の接着剤の層を介して接合されるので、第1の流体圧力と第2の流体圧力との圧力の高低関係がどうであれ、大きな差圧が生じた場合でも、その差圧による押圧力により、センサチップは第1の接着剤の層を介して第1の内壁面に、又は第2の接着剤の層を介して第2の内壁面に押し付けられる。これにより、第1の流体圧力と第2の流体圧力との圧力の高低関係が逆転しても、センサチップの接合部の剥離が避けられる。
また、本発明において、第1および第2の接着剤の層は、センサダイアフラムを構成する材料のヤング率に対して1/1000以下のヤング率を有している。このため、第1および第2の接着剤の層が緩衝材の役割を果たし、センサチップを内壁面に押し付けようとする力が一部吸収され、耐圧性がさらに高まる。また、外部の熱がセンサハウジングを介してセンサ室の第1の内壁面や第2の内壁面からセンサチップへ伝導してきたような場合、第1および第2の接着剤の層がせん断方向や引っ張り方向の熱応力を緩和する層の役割を果たし、熱膨張係数の違いによって生じるセンサチップの接合面へのせん断方向や引っ張り方向の熱応力を緩和する。これにより、高圧時だけではなく、周囲温度が変化したような場合でも、センサチップの接合部の剥離が避けられる。
本発明によれば、センサ室内の第1の内壁面と第2の内壁面との間に、センサダイアフラムを構成する材料のヤング率に対して1/1000以下のヤング率を有する第1および第2の接着剤の層を介してセンサチップを接合するようにしたので、高圧時や周囲温度の変化時、センサチップの接合部に加わる圧力や熱応力を緩和するようにして、センサチップの接合部の剥離を防止することが可能となる。
また、本発明によれば、第1および第2の接着剤の層に当該接着剤の層よりも低いヤング率を有する材料からなるシートを介挿しているので、第1および第2の接着剤の層全体としてのヤング率を低くし、第1および第2の接着剤の層単体のヤング率が高いような場合であっても、ヤング率を調整し、必要なヤング率を得るようにすることが可能となる。
本発明に係る差圧センサの第1の実施の形態(実施の形態1)の要部の構成を示す図である。 本発明に係る差圧センサの第2の実施の形態(実施の形態2)の要部の構成を示す図である。 本発明に係る差圧センサの第3の実施の形態(実施の形態3)の要部の構成を示す図である。 本発明に係る差圧センサの第4の実施の形態(実施の形態4)の要部の構成を示す図である。 本発明に係る差圧センサの第5の実施の形態(実施の形態5)の要部の構成を示す図である。 従来の差圧センサの要部の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では、本発明の権利範囲に含まれないものも実施の形態として記載されているが、ここでは全て実施の形態として説明する。
〔実施の形態1〕
図1はこの発明に係る差圧センサの第1の実施の形態(実施の形態1)の要部の構成を示す図である。同図において、図6と同一符号は図6を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
この実施の形態1の差圧センサ200Aでは、センサチップ1をセンサダイアフラム1−1とストッパ部材1−2と1−3とで構成し、センサチップ1の上面(ストッパ部材1−2の上面)をセンサ室2−1内の上面側の内壁面(第1の内壁面)2−1aに接着剤の層(第1の接着剤の層)4−1を介して接合し、センサチップ1の下面(ストッパ部材1−3の下面)をセンサ室2−1内の下面側の内壁面2−1bに接着剤の層(第2の接着剤の層)4−2を介して接合している。
本実施の形態において、接着剤の層4−1および4−2は、センサダイアフラム1−1を構成する材料のヤング率に対して1/1000以下のヤング率を有する接着剤の層とされている。例えば、この実施の形態では、センサダイアフラム1−1を構成する材料をシリコンとし、接着剤の層4−1および4−2をフッ素系接着剤を硬化させた層とする。「シリコンのヤング率は190GPa、フッ素樹脂を硬化させた時のヤング率は100MPaであり、フッ素樹脂を硬化させた時のヤング率はシリコンのヤング率のほゞ1/1900となる。なお、フッ素系(シリコン系)の接着剤は、エポキシ系の接着剤に比べ、線膨張率で数倍、硬化時ヤング率は100〜1000分の1という物性を持つ。
ハウジング2には、ストッパ部材1−2の導圧孔1−2cに対向する位置に圧力導入路(導圧路)2aが形成されており、ストッパ部材1−3の導圧孔1−3cに対向する位置に圧力導入路(導圧路)2bが形成されている。また、接着剤の層4−1には、導圧孔1−2cと導圧路2aとを連通させる連通孔4−1aが形成されており、接着剤の層4−2には、導圧孔1−3cと導圧路2bとを連通させる連通孔4−2aが形成されている。
導圧路2a、連通孔4−1aおよび導圧孔1−2cは、受圧ダイアフラム5−1とセンサダイアフラム1−1の一方の面1−1aとの間を連通する連通路とされ、この連通路にシリコーンオイル等の圧力伝達媒体6−1が封入されている。また、導圧路2b、連通孔4−2aおよび導圧孔1−3cは、受圧ダイアフラム5−2とセンサダイアフラム1−1の他方の面1−1bとの間を連通する連通路とされ、この連通路にシリコーンオイル等の圧力伝達媒体6−2が封入されている。
なお、図1において、2cは圧力伝達媒体6−1を導圧路2a、連通孔4−1aおよび導圧孔1−2cからなる連通路に封入するための封入路であり、2dは圧力伝達媒体6−2を導圧路2b、連通孔4−2aおよび導圧孔1−3cからなる連通路に封入するための封入路である。封入路2cおよび2dは金属ボール7−1および7−1で塞がれている。また、8−1,8−2は、センサダイアフラム1−1から差圧信号を導出するための導電パッドである。
この差圧センサ200Aでは、受圧ダイアフラム5−1に加えられた流体圧力Paが圧力伝達媒体6−1を介して、ハウジング2の導圧路2a、接着剤の層4−1の連通孔4−1aおよびストッパ部材1−2の導圧孔1−2cを通り、センサダイアフラム1−1の一方の面1−1aに印加される。また、受圧ダイアフラム5−2に加えられた流体圧力Pbが圧力伝達媒体6−2を介して、ハウジング2の導圧路2b、接着剤の層4−2の連通孔4−2aおよびストッパ部材1−3の導圧孔1−3cを通り、センサダイアフラム1−1の他方の面1−1bに印加される。
この場合、センサダイアフラム1−1の一方の面1−1aに過大圧が印加されてセンサダイアフラム1−1が変位したとき、その変位面の全体がストッパ部材1−3の凹部1−3aの曲面によって受け止められる。また、センサダイアフラム1−1の他方の面1−1bに過大圧が印加されてセンサダイアフラム1−1が変位したとき、その変位面の全体がストッパ部材1−2の凹部1−2aの曲面によって受け止められる。
この差圧センサ200Aにおいて、センサチップ1は、センサ室2−1内の上面側の内壁面2−1aと下面側の内壁面2−1bとの間に、接着剤の層4−1および4−2を介して接合されている。すなわち、センサチップ1の上面(ストッパ部材1−2の上面)が接着剤の層4−1を介して内壁面2−1aに接合され、センサチップ1の下面(ストッパ部材1−3の下面)が接着剤の層4−2を介して内壁面2−1bに接合されている。
この場合、流体圧力PaとPbとの圧力の高低関係がどうであれ、大きな差圧が生じた場合でも、その差圧による押圧力により、センサチップ1は接着剤の層4−1を介して内壁面2−1aに、又は接着剤の層4−2を介して内壁面2−1bに押し付けられる。これにより、流体圧力PaとPbとの圧力の高低関係が逆転しても、センサチップ1の接合部3−1,3−2の剥離が避けられるものとなる。
また、この差圧センサ200Aにおいて、接着剤の層4−1および4−2は、センサダイアフラム1を構成する材料のヤング率に対して1/1000以下のヤング率を有している。このため、接着剤の層4−1および4−2が緩衝材の役割を果たし、センサチップ1を内壁面2−1aや内壁面2−1bに押し付けようとする力が一部吸収され、耐圧性がさらに高まる。また、外部の熱がセンサハウジング2を介してセンサ室2−1の内壁面2−1aや内壁面2−1bからセンサチップ1へ伝導してきたような場合、接着剤の層4−1および4−2がせん断方向や引っ張り方向の熱応力を緩和する層の役割を果たし、熱膨張係数の違いによって生じるセンサチップ1の接合面へのせん断方向や引っ張り方向の熱応力を緩和する。これにより、高圧時だけではなく、周囲温度が変化したような場合でも、センサチップ1の接合部3−1,3−2の剥離が避けられるものとなる。
〔実施の形態2〕
図2に本発明に係る差圧センサの第2の実施の形態(実施の形態2)の要部を示す。
この実施の形態2の差圧センサ200Bでは、センサチップ1をセンサダイアフラム1−1とストッパ部材1−2と1−3と台座1−4と1−5とで構成し、センサチップ1の上面(台座1−4の上面)をセンサ室2−1内の上面側の内壁面2−1aに接着剤の層4−1を介して接合し、センサチップ1の下面(台座1−5の下面)をセンサ室2−1内の下面側の内壁面2−1bに接着剤の層4−2を介して接合している。他の構成は実施の形態1の差圧センサ200Aと同じである。
この実施の形態2の差圧センサ200Bでも、実施の形態1の差圧センサ200Aと同様、流体圧力PaとPbとの圧力の高低関係がどうであれ、大きな差圧が生じた場合でも、その差圧による押圧力により、センサチップ1は接着剤の層4−1を介して内壁面2−1aに、又は接着剤の層4−2を介して内壁面2−1bに押し付けられる。これにより、実施の形態1と同様の効果が得られる。
〔実施の形態3〕
図3に本発明に係る差圧センサの第3の実施の形態(実施の形態3)の要部を示す。
この実施の形態3の差圧センサ200Cは、実施の形態3の差圧センサ200Bの構成に対して、接着剤の層4−1および4−2に当該接着剤の層と同等のヤング率を有する材料からなるワッシャ9−1および9−2を介挿させている。
この実施の形態3の差圧センサ200Cは、ワッシャ9−1の厚みtによって、台座1−4とセンサ室2−1の内壁面2−1aとを接合する接着剤の層4−1の厚みを規制することができ、組立時の圧縮荷重による大幅な接着剤の層4−1の変形を防止し、接着剤の層4−1の厚みを所望の厚みにすることができる。同様に、ワッシャ9−2の厚みtによって、台座1−5とセンサ室2−1の内壁面2−1bとを接合する接着剤の層4−2の厚みを規制することができ、組立時の圧縮荷重による大幅な接着剤の層4−2の変形を防止し、接着剤の層4−2の厚みを所望の厚みにすることができる。
〔実施の形態4〕
図4に本発明に係る差圧センサの第4の実施の形態(実施の形態4)の要部を示す。
この実施の形態4の差圧センサ200Dは、実施の形態2の差圧センサ200Bの構成に対して、接着剤の層4−1の連通孔4−1aにその接着剤の層4−1よりも上下にはみ出るように細管(第1の細管)10−1を設け、接着剤の層4−2の連通孔4−2aにその接着剤の層4−2よりも上下にはみ出るように細管(第2の細管)10−2を設けている。
すなわち、ハウジング2の導圧路2a内の内壁面2−1aへの出口近傍に細管10−1を固定し、この細管10−1の先端を接着剤の層4−1の連通孔4−1aを通して、接着剤の層4−1よりも僅かに突き出させている。同様に、ハウジング2の導圧路2b内の内壁面2−1bへの出口近傍に細管10−2を固定し、この細管10−2の先端を接着剤の層4−2の連通孔4−2aを通して、接着剤の層4−2よりも僅かに突き出させている。
この実施の形態4の差圧センサ200Dでは、細管10−1を設けることにより、センサチップ1をセンサハウジング2のセンサ室2−1の内壁面2−1aに接着剤で接合する場合に、接着剤がハウジング2内の導圧路2aに入って塞いだり、導圧路2aの径を小さくしてしまうことが防止される。同様に、細管10−2を設けることにより、センサチップ1をセンサハウジング2のセンサ室2−1の内壁面2−1bに接着剤で接合する場合に、接着剤がハウジング2内の導圧路2bに入って塞いだり、導圧路2bの径を小さくしてしまうことが防止される。また、細管10−1,10−2を設けることにより、過大圧が発生したときに、その過大圧が接着剤の層4−1,4−2にかかって、接着剤の層4−1,4−2が剥がれてしまうことが防止される。
〔実施の形態5〕
図5に本発明に係る差圧センサの第5の実施の形態(実施の形態5)の要部を示す。
この実施の形態5の差圧センサ200Eは、実施の形態4の差圧センサ200Dの構成に対して、接着剤の層4−1,4−2に当該接着剤の層4−1,4−2よりも低いヤング率を有する材料からなるシート11−1,11−2を介挿させている。この実施の形態では、シート11−1,11−2としてテフロン(登録商標)のシートを介挿させている。このようなシート11−1,11−2を接着剤の層4−1,4−2に介挿させることにより、接着剤の層4−1,4−2全体としてのヤング率を低くし、接着剤の層4−1,4−2単体のヤング率が高いような場合であっても、ヤング率を調整し、必要なヤング率を得るようにすることが可能となる。
なお、実施の形態3の差圧センサ200Cと同様、実施の形態1の差圧センサ200Aや実施の形態4の差圧センサ200Dにおいても、ワッシャ9−1,9−2を接着剤の層4−1,4−2に介挿するようにしてもよい。また、実施の形態5の差圧センサ200Eと同様、実施の形態1の差圧センサ200Aや実施の形態2の差圧センサ200Bにおいても、シート11−1,11−2を接着剤の層4−1,4−2に介挿するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、センサダイアフラム1−1を圧力変化に応じて抵抗値が変化する歪抵抗ゲージを形成したタイプとしているが、静電容量式のセンサチップとしてもよい。静電容量式のセンサチップは、所定の空間(容量室)を備えた基板と、その基板の空間上に配置されたダイアフラムと、基板に形成された固定電極と、ダイアフラムに形成された可動電極とを備えている。ダイアフラムが圧力を受けて変形することで、可動電極と固定電極との間隔が変化してその間の静電容量が変化する。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、各実施の形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
1…センサチップ、1−1…センサダイアフラム、1−2,1−3…ストッパ部材、1−2a,1−3a…凹部、1−2b,1−3b…周縁部、1−2c,1−3c…圧力導入孔(導圧孔)、1−4,1−5…台座、1−4a,1−5a…圧力導入孔(導圧孔)、2…センサハウジング、2a,2b…圧力導入路(導圧路)、2−1…センサ室、2−1a,2−1b…内壁面、3−1,3−2…接合部、4−1,4−2…接着剤の層、4−1a,4−2a…連通孔、5−1,5−2…受圧ダイアフラム、6−1,6−2…圧力伝達媒体、9−1,9−2…ワッシャ、10−1,10−2…細管、11−1,11−2…シート、200A〜200E…差圧センサ。

Claims (4)

  1. 一方の面および他方の面に受ける圧力差に応じた信号を出力するセンサダイアフラムと、前記センサダイアフラムの一方の面にその周縁部を対面させて接合され当該センサダイアフラムの一方の面へ第1の流体圧力を導く第1の導圧孔を有する第1の保持部材と、前記センサダイアフラムの他方の面にその周縁部を対面させて接合され当該センサダイアフラムの他方の面へ第2の流体圧力を導く第2の導圧孔を有する第2の保持部材とを備えたセンサチップと、
    前記センサチップを収容するセンサ室と、前記センサ室の第1の内壁面まで前記第1の流体圧力を導く第1の導圧路と、前記センサ室の前記第1の内壁面と対向する第2の内壁面まで前記第2の流体圧力を導く第2の導圧路とを有するセンサハウジングとを備えた差圧センサにおいて、
    前記センサチップは、
    前記センサ室内の第1の内壁面と第2の内壁面との間に前記センサダイアフラムを構成する材料のヤング率に対して1/1000以下のヤング率を有する第1および第2の接着剤の層を介して接合され、
    前記センサチップを前記第1の内壁面に接合する第1の接着剤の層は、前記第1の導圧孔と前記第1の導圧路とを連通させる第1の連通孔を有し、
    前記センサチップを前記第2の内壁面に接合する第2の接着剤の層は、前記第2の導圧孔と前記第2の導圧路とを連通させる第2の連通孔を有し、
    前記第1および第2の接着剤の層には、
    当該接着剤の層よりも低いヤング率を有する材料からなるシートが介挿されている
    ことを特徴とする差圧センサ。
  2. 請求項1に記載された差圧センサにおいて、
    前記センサチップは、
    前記第1の保持部材が前記第1の内壁面に前記第1の接着剤の層を介して接合され、
    前記第2の保持部材が前記第2の内壁面に前記第2の接着剤の層を介して接合されている
    ことを特徴とする差圧センサ。
  3. 請求項1に記載された差圧センサにおいて、
    前記センサチップは、
    前記第1の保持部材に接合された第1の台座と、
    前記第2の保持部材に接合された第2の台座とを有し、
    前記第1の台座が前記第1の内壁面に前記第1の接着剤の層を介して接合され、
    前記第2の台座が前記第2の内壁面に前記第2の接着剤の層を介して接合されている
    ことを特徴とする差圧センサ。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載された差圧センサにおいて、
    前記第1の導圧路内の前記第1の内壁面への出口近傍に固設され、前記第1の連通孔を通して前記第1の接着剤の層よりも前記第1の導圧孔側にその先端が突き出た第1の細管と、
    前記第2の導圧路内の前記第2の内壁面への出口近傍に固設され、前記第2の連通孔を通して前記第2の接着剤の層よりも前記第2の導圧孔側にその先端が突き出た第2の細管と
    を備えることを特徴とする差圧センサ。
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