JP6015407B2 - ハンドルロック構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のステアリングホイールの回転をロックするハンドルロック構造に関する。
従来、車両の盗難防止構造の一つとして、ステアリングホイールの回転を機械的にロックするハンドルロック構造が知られている。典型的なハンドルロックの原理は、ステアリングホイールに連結されたインナーシャフトの外周面に凹部を形成し、この凹部にロックバーを係合させることによってステアリングホイールの回転を拘束する、というものである。
ロックバーは、イグニッションキーの回動操作等に応じて出没方向に移動可能に設けられ、例えばイグニッションキーをキーシリンダーのロック位置に合わせたときに、インナーシャフトの凹部に向かって突出するように設けられる。また、ロックバーを支持するロック装置本体は、インナーシャフトの外周を環囲するアウターチューブや車体に対して固定される。このような構造により、アウターチューブや車体に対するインナーシャフトの相対回転が拘束され、ステアリングホイールの回転がロックされる。
ところで、アウターチューブは、ベアリングを介して軸状のインナーシャフトを内部に支承しており、一般的には中空の円筒形状に形成される。そのため、ロック装置本体をアウターチューブに対して固定する場合には、アウターチューブの外形に対応する形状のロック装置及びブラケットが用いられる。例えば、ロック装置本体とブラケットとでリング状の締結部を形成し、この締結部にアウターチューブを挟み込むことによってロック装置本体を固定する構造が知られている(特許文献1,2参照)。
この構造では、ロック装置本体とアウターチューブとの接触面が内側に凹んだ半円筒形状とされ、凹みの内部にロックバーが配設される。また、この凹みに対応する半円弧状の断面形状を持つブラケットが用意され、ロック装置本体とブラケットとの間にアウターチューブが挟装される。
特開2011-131846号公報 特開2010-12906号公報
しかしながら、上記のような従来のハンドルロック構造において、ロック装置本体及びブラケットとアウターチューブとの回転方向の移動は、ロックバーの基端部の突設箇所とアウターチューブとの接触面のみで拘束されている。例えば、ハンドルロックの作動中にインナーシャフトを無理に回転させようとする力が作用した場合には、荷重がロックバーの基端部に集中して作用する。そのため、ハンドルロックの信頼性を向上させるためには、ロック装置本体とアウターチューブとの接触面近傍における強度,剛性を高めることが求められ、ハンドルロック構造全体の重量増加やコストアップを招くという課題がある。
また、ロックバーとインナーシャフトとの係合形状によっては、インナーシャフトの回転力に対するロックバーの反力が回転軸の半径方向に作用する場合がある。この場合、ステアリングコラム全体がロックバーから離れる方向に変位するようなたわみ変形が生じ、ロックバーがインナーシャフトの凹部から外れやすくなる可能性がある。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑み創案されたもので、簡素な構成でコストダウン及び軽量化を図りつつ盗難防止機能の信頼性を向上させたハンドルロック構造を提供することである。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示するハンドルロック構造は、アウターチューブに内挿されたインナーシャフトの回転をロック装置のロックバーで固定するハンドルロック構造である。まず、前記ロック装置に設けられ、前記ロックバーの基端部を隆起させてなる台座部を備える。
また、前記アウターチューブの筒面に穿孔され、前記台座部と嵌合するロック孔と、前記ロック孔とは別に前記アウターチューブの筒面に穿孔された係止孔とを備える。
さらに、前記ロック装置を前記アウターチューブの外周に固定するブラケットから前記係止孔に向かって突設され、前記アウターチューブと前記アウターチューブの周方向に係合するピンを備える。
前記ピンは、前記アウターチューブの中心から前記ロックバーの出没方向に対して45°〜135°の範囲内の角度をなす方向に位置するように設けられる。例えば、前記インナーチューブの回転軸に垂直な方向の断面において、前記ロックバーが前記回転軸に対して6時の方向から12時の方向に突出した状態で前記インナーシャフトと係合しているとき、前記ピンを3時の方向又は9時の方向に配置する。
なお、前記アウターチューブは、ベアリングを介して軸状の前記インナーシャフトを内部に支承することが好ましい。
)また、前記係止孔が、前記アウターチューブの筒面における上面側に配置されることが好ましい。すなわち、前記係止孔が、前記アウターチューブの表面のうち上面視で視認される位置に配置されることが好ましい。
)また、前記ピンが、前記ブラケットの一部を内側に向かって切り起こした切り起こし部からなることが好ましい。つまり、前記ブラケットの表面を切り起こし、前記係止孔に向かって突設させることによって、前記ブラケットと前記アウターチューブとを係合させることが好ましい。
開示のハンドルロック構造によれば、ピンがブラケットから係止孔に向かって突出し、アウターチューブに係合するため、ロックされたインナーシャフトを回転させたときにアウターチューブの周方向に作用する荷重をピンに負担させることができる。
これにより、アウターチューブがロックバーだけでなくピンによっても固定されることになり、アウターチューブのたわみ変形を抑制することができる。したがって、インナーシャフトの回転をロック装置で確実に固定することができ、盗難防止機能の信頼性を向上させることができる。また、アウターチューブが変形しにくくなることから、ブラケットやアウターチューブの板厚を減少させることができ、あるいはブラケットの形状を小さくすることができ、コストを削減することができ、軽量化を図ることができる。
一実施形態に係るハンドルロック構造が適用されたステアリングの斜視図である。 図1に示すステアリングコラムの要部を拡大した図(図1のA方向矢視図)である。 図2に示すステアリングコラムの断面図(図2のB−B断面図)である。 (a),(b)はハンドルロック時に作用しうる荷重を説明するための断面図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
[1.構成]
[1−1.全体構成]
本実施形態のハンドルロック構造1は、図1に示す自動車のステアリングコラム10に適用される。このステアリングコラム10は、中空円筒状のアウターチューブ30に軸状のインナーシャフト20を挿通したものである。インナーシャフト20は、アウターチューブ30の内筒面に対し、ベアリングを介して回動自在に支承される。また、インナーシャフト20の上端側は、ステアリングホイール11に連結され、インナーシャフト20の下端側は、ユニバーサルジョイントやパワーステアリング装置等を介して、図示しないステアリングギヤボックスに接続される。
アウターチューブ30の外周面には、ロック装置40及びブラケット50が固定される。ロック装置40は、インナーシャフト20の回転を拘束するための錠前であり、例えば自動車のイグニッションキーやスマートエントリーキー等を鍵として、ステアリングホイール11の回転を機械的にロックするものである。また、ブラケット50は、ロック装置40と一緒にステアリングコラム10の所定位置に固定される取り付け金具であり、ロック装置40との間にアウターチューブ30を挟み込みように配置される。本実施形態のロック装置40は、ステアリングコラム10の中心軸Cに垂直な断面において、アウターチューブ30の下面側をカバーするように配置され、ブラケット50はアウターチューブ30の上面側をカバーするように配置される。
[1−2.ステアリングコラム]
図2は、ステアリングコラム10のうち、ロック装置40及びブラケット50が固定された部位を拡大した図(図1のA方向矢視図)である。また、図3は、ロック装置40及びブラケット50が固定された部位をステアリングコラム10の中心軸Cに垂直な断面で切断した断面図(図2のB−B断面図)である。図2中の縦方向の一点鎖線は、中心軸Cを表す。なお、この中心軸Cは、ステアリングコラム10だけでなく、インナーシャフト20やアウターチューブ30の中心線でもある。
インナーシャフト20には、後述するロック装置40のロックバー41と係合する凹部21が設けられる。この凹部21は、例えばステアリングホイール11が中立位置のときにロックバー41と対向する位置に設けられる。図3に示すように、凹部21の形状は、インナーシャフト20の外表面から中心軸Cに向かって凹んだ形状とされる。
一方、アウターチューブ30にはその筒面を貫通する二つの孔、すなわちロック孔31及び係止孔32が穿孔される。ロック孔31は、凹部21に対応する位置に設けられ、例えばステアリングホイール11が中立位置のときに凹部21と対向する位置に配置される。ロック孔31の形状は、後述するロック装置40の台座部43の輪郭に対応するものとされ、台座部43と嵌合する部位である。
係止孔32は、ステアリングコラム10の上面側に配置される。本実施形態の係止孔32は、図3に示すように、ロック孔31と中心軸Cとを結ぶ線に対して略垂直な線を中心軸Cから引いたときに、アウターチューブ30と交差する位置の近傍であって、中心軸Cの鉛直上方に設けられる。つまり、ロックバー41の出没方向が、係止孔32の縁端面32aに対して略垂直となるような位置に係止孔32が配置される。ここでいう略垂直とは90°前後のことであり45°〜135°の範囲内で任意に設定される。係止孔32の形状は、少なくとも後述するブラケット50のピン51が挿入されうる形状とされる。
[1−3.ロック装置]
ロック装置40には、図3に示すように、アウターチューブ30の外周面と接触する凹設部44と、凹設部44から突設された台座部43とが設けられる。凹設部44は、アウターチューブ30の外筒面形状に対応する円筒面状の凹曲面をなす部位であり、ステアリングコラム10の下面側から図3中の左側面にかけての略半周面に対して面接触するように設けられる。
また、台座部43は、ロックバー41を支持する台座となる部位であり、ステアリングコラム10に固定されたときに、中心軸Cに向かって突出するように隆起した形状とされる。つまり、台座部43はロックバー41の基端部を隆起させてなる部位である。台座部43の凹設部44の表面からの突設量は、好ましくはアウターチューブ30の厚みよりも大きい値とされる。また、台座部43の大きさは、アウターチューブ30のロック孔31に隙間なく嵌合する大きさとされる。これにより、ロック装置40をステアリングコラム10に固定したときに、台座部43がアウターチューブ30の内側に入り込んで堅固に固定される。
台座部43の内側には、前述の凹部21に係合するロックバー41と、ロックバー41を摺動自在に支持するロックバー支持部42とが設けられる。ロックバー41は、例えば自動車のイグニッションキーやスマートエントリーキー等のキー操作に応じて、図3中に示す出没方向に移動可能とされる。この出没方向は、ロック装置40をステアリングコラム10に固定したときに、凹部21に向かう方向であって、図3中に示す中心軸Cに向かう方向である。なお、ロックバー41を出没方向に移動させるための構造は任意であり、機械的に駆動するものとしてもよいし、電気的に駆動するものとしてもよい。
ロック装置40の凹設部44の外側には、ロック装置40とブラケット50とを互いに固定するための第一締結部45及び第二締結部46が設けられる。第一締結部45及び第二締結部46は、ボルトやナット等の締結具60を介してブラケット50に締結固定される部位であり、例えば締結面が平面状となるように形成される。これらの第一締結部45及び第二締結部46は、上面視でアウターチューブ30を挟むように配置され、例えば第一締結部45がアウターチューブ30よりも左側に配置され、第二締結部46がアウターチューブ30よりも右側に配置される。
また、第一締結部45及び第二締結部46は、それぞれのブラケット50との接触面が直交するような向きとなるように形成される。例えば図3に示すように、第一締結部45は、ロックバー41の出没方向と平行にブラケット50と接触する。これに対して、第二締結部46は、ロックバー41の出没方向に垂直にブラケット50と接触する。なお、ロック装置40とブラケット50との締結に用いられる締結具60としては、規定値以上のトルクで締め付けたときに角柱状頭部が切断されるシアーヘッド型のボルトが用いられる。
[1−4.ブラケット]
図2に示すように、ブラケット50には、円筒面部52,第一締結面部53,第二締結面部54及びエッジ補強部55が設けられる。円筒面部52は、ロック装置40の凹設部44と同様に、アウターチューブ30の外周面に対応する円筒面状の凹曲面をなす部位であり、ステアリングコラム10の上面側から図3中の右側面にかけての略半周面に対して面接触するように設けられる。
第一締結面部53及び第二締結面部54はそれぞれ、ロック装置40の第一締結部45及び第二締結部46に対応して締結具60を固定するための部位であり、互いに直交する向きに配置される。これらの第一締結面部53及び第二締結面部54は、図2に示すように、上面視で円筒面部52を挟むように配置される。
エッジ補強部55は、上記の円筒面部52,第一締結面部53及び第二締結面部54の外縁に沿って立設された部位である。円筒面部52のエッジ補強部55は、図3に示すように、円筒面部52の表面から拡径方向に向かって延設され、第一締結面部53及び第二締結面部54のエッジ補強部55は、それぞれの面に対して垂直な方向に延設される。これにより、ブラケット50の強度,剛性が向上し、全体形状の変形が抑制される。
また、図2に示すように、円筒面部52内には、表面をU字状に切り欠いたその内側部分を中心軸C側に向かって内向きに屈曲させてなるピン51が設けられる。つまり、円筒面部52の一部をブラケット50の内側に向かって切り起こした切り起こし部でピン51を形成している。このピン51は、ロック装置40をステアリングコラム10に固定したときに、アウターチューブ30の係止孔32の内側に向かって突設される位置に設けられる。好ましくは、ロック装置40を固定した時点で、ピン51が係止孔32の縁端面32aに接触するように設けられる。
ピン51の断面形状は、図3に示すように略L字状であり、屈曲した先端側がアウターチューブ30の内側に配置される。ピン51の基端部から先端部にかけての屈曲方向は、図3中で時計回り方向の方向である。つまり、アウターチューブ30の周面方向について、ピン51の基端部が先端部よりもロック孔31に近い位置とされる。したがって、例えばアウターチューブ30が中心軸Cを中心として時計回りに回転しようとした場合には、ピン51の先端側と係止孔32の縁端面32aとの係合により、アウターチューブ30の移動や変形が抑制,拘束される。
また、図3に示すように、このピン51は、ステアリングコラム10の中心軸Cからロックバー41の出没方向に略垂直な方向に位置するように設けられる。したがって、例えばアウターチューブ30がロック装置40から離隔する方向に移動しようとした場合であっても、ピン51が係止孔32の縁端面32aに当接して引っ掛かり、アウターチューブ30の移動が抑制される。
[2.作用]
[2−1.荷重の分散]
図4(a)に示すように、ロック装置40を作動させると、ロックバー41が中心軸C方向に駆動されて凹部21に係合し、インナーシャフト20の回転がロックされる。この状態でステアリングホイール11を回転させて、インナーシャフト20を白抜き矢印方向に回転させようとすると、凹部21とロックバー41との接触面(図中のD部分)を介して荷重が伝達される。この荷重は、ロック装置40の内部でロックバー41からロックバー支持部42へと伝達され、台座部43とロック孔31との接触面(図中のE部分)を介してアウターチューブ30に伝達される。
ここで、仮にアウターチューブ30の係止孔32やブラケット50のピン51が設けられていなかったとすると、アウターチューブ30は台座部43との接触面のみで荷重を受けるため、集中荷重によってロック孔31の近傍が変形しやすくなる。一方、上記のハンドルロック構造1では、ロック装置40に伝達された荷重がブラケット50を介して係止孔32とピン51との接触面(図中のF部分)にも伝達される。これにより、アウターチューブ30に作用する荷重が一箇所に集中することなく分散し、アウターチューブ30の変形が抑制される。
[2−2.移動の抑制]
また、インナーシャフト20を回転させる力をさらに大きくすると、図4(b)中に破線で示すように、ロックバー41及びインナーシャフト20が回転方向に僅かに移動する。このとき、インナーシャフト20には、ロックバー41との接触箇所を中心として回転しようとする力が作用する。つまり、インナーシャフト20には、図4(b)中に黒矢印で示すように、ロックバー41との係合が外れる方向に移動しようとする荷重が働くことになる。このとき、ベアリングを介してインナーシャフト20を支承しているアウターチューブ30も一緒に移動しようとするため、ステアリングコラム10の全体がロック装置40から離れる方向(浮き上がり方向)に変形しようとすることになる。
しかしながら、上記のハンドルロック構造1では、ブラケット50のピン51がステアリングコラム10の中心軸Cからロックバー41の出没方向に略垂直な方向に位置するように設けられる。これにより、図4(b)中に白矢印で示すように、係止孔32とピン51との接触面において、アウターチューブ30の浮き上がり方向への移動を抑制する力が作用する。つまり、ピン51は、外側に広がろうとするステアリングコラム10をロック装置40側に引っ張るように機能するため、ステアリングコラム10の変形が効果的に抑制,拘束される。
[3.効果]
(1)上記のハンドルロック構造1では、アウターチューブ30に係止孔32が穿孔されるとともに、係止孔32に係合するように、ピン51が内向きにブラケット50から突設される。例えば、インナーシャフト20の回転がロック装置40によって拘束された状態でステアリングホイール11を回転させると、係止孔32の縁端面32aとピン51との接触面を介して荷重が伝達される。このように、ロックされたインナーシャフト20を回転させたときにアウターチューブ30の周方向に作用する荷重をピン51に負担させることができる。
これにより、アウターチューブ30がロックバー41だけでなくピン51によって固定されることになり、アウターチューブ30のたわみ変形を抑制することができる。したがって、インナーシャフト20の回転をロック装置40で確実に固定することができ、盗難防止機能の信頼性を向上させることができる。
また、アウターチューブ30が変形しにくくなることから、ブラケット50やアウターチューブ30の板厚を減少させることができ、あるいはブラケット50の形状を小さくすることができ、コストを削減することができるとともに軽量化を図ることができる。
(2)上記のハンドルロック構造1では、アウターチューブ30の中心軸Cからロックバー41の出没方向に対して垂直な方向で、ピン51と係止孔32とが係合するように、それぞれの配設位置が設定される。これにより、例えば図4(b)に示すように、ステアリングコラム10の全体がロック装置40から離れる浮き上がり方向に移動しようとするたわみ変形が発生したとしても、その変形を効率的に抑制することができる。このように、上記のハンドルロック構造1によれば、ステアリングコラム10のたわみ変形の抑制効果を高めることができる。
(3)上記のハンドルロック構造1では、アウターチューブ30の係止孔32がアウターチューブ30の筒面における上面側に配置される。これにより、ロック装置40をステアリングコラム10に取り付ける際に、ブラケット50のピン51とアウターチューブ30の係止孔32との係合箇所を目視で確認しやすくすることができる。
また、ピン51と係止孔32との係合箇所がアウターチューブ30の上面側であることから、ピン51を係止孔32に引っ掛けた状態で安定的に仮置きしやすくすることができる。これにより、例えばブラケット50の位置を決めたうえで、その下方にロック装置40を締結するといった組付手順を採用することもでき、組付性を向上させることができる。一方、先にロック装置40の台座部43とアウターチューブ30のロック孔31とを嵌合させたうえで、その上方にブラケット50を締結するといった組付手順を採用することも可能である。つまり、組付手順の自由度を高めることができる。このように、上記のハンドルロック構造1によれば、ロック装置40のステアリングコラム10への組み付け時における艤装性を向上させることができ、ひいては製品品質を向上させることができる。
(4)上記のハンドルロック構造1では、ブラケット50をU字状に切り欠いたその内側部分を屈曲させて、ピン51が形成される。つまり、ブラケット50の表面を内側に切り起こした部分が、ピン51として機能している。このような簡素な構成により、別体の部材を用意することなくアウターチューブ30のたわみ変形を抑制することができ、製品コストをさらに削減することができる。
[4.変形例]
上述の実施形態は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができ、上述の実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択してもよく、あるいは適宜組み合わせてもよい。
例えば、上述の実施形態ではブラケット50の表面を切り起こしてピン51を形成したものを例示したが、このような構造の代わりに、ブラケット50の表面から内側に向かって膨出する膨出部を設けてもよいし、別体の部材をブラケット50に溶接固定してもよい。
また、ピン51及び係止孔32の個数を増やして、複数箇所でブラケット50とアウターチューブ30とを係合させてもよい。この場合、アウターチューブ30からブラケット50への荷重の分散性を向上させることができる。なお、ピン51,係止孔32が増加するほど、ブラケット50,アウターチューブ30の剛性,強度を確保しにくくなるため、ステアリングコラム10に要求される剛性,強度に応じてピン51,係止孔32の数やその配設位置を設定することが好ましい。また、複数のピン51,係止孔32を等間隔に配置すれば、荷重の分散性をさらに向上させることができる。
また、上述の実施形態では、図3に示すように、係止孔32及びピン51がステアリングコラム10の中心軸Cからロックバー41の出没方向に略垂直な方向に位置するように設けられたものを示したが、係止孔32及びピン51の位置とロックバー41の出没方向との関係はこれに限定されない。インナーシャフト20の回転によるアウターチューブ30の浮き上がりやたわみ変形を抑制するうえでは、ロックバー41の出没方向を基準として、係止孔32及びピン51と中心軸Cとのなす角度が90°前後であることが好ましく45〜135°の範囲で設定するのが効果的であると考えられる
例えば、上述の実施形態では、図3に示すように、ブラケット50の円筒面部52の表面に対して縁端面32aが垂直に形成されている。一方、縁端面32aをやや傾斜させて、円筒面部52の表面とのなす角度を90°以外にすることも可能である。つまり、縁端面32aとピン51との接触面の向きは、係止孔32及びピン51と中心軸Cとのなす角度とは無関係に、任意に設定可能である。
したがって、中心軸Cの周方向についての係止孔32及びピン51の配設位置がどこであっても、接触面の向きを調節することでアウターチューブ30の浮き上がりやたわみ変形を抑制することが可能である。同様に、縁端面32aと円筒面部52の表面とのなす角度の大きさに関わらず、係止孔32及びピン51と中心軸Cとのなす角度を調節することで、アウターチューブ30の浮き上がりやたわみ変形を抑制することが可能である。
1 ハンドルロック構造
20 インナーシャフト
30 アウターチューブ
31 ロック孔
32 係止孔
32a 縁端面
40 ロック装置
41 ロックバー
43 台座部
50 ブラケット
51 ピン(切り起こし部)
C 中心軸

Claims (3)

  1. アウターチューブに内挿されたインナーシャフトの回転をロック装置のロックバーで固
    定するハンドルロック構造であって、
    前記ロック装置に設けられ、前記ロックバーの基端部を隆起させてなる台座部と、
    前記アウターチューブの筒面に穿孔され、前記台座部と嵌合するロック孔と、
    前記ロック孔とは別に前記アウターチューブの筒面に穿孔された係止孔と、
    前記ロック装置を前記アウターチューブの外周に固定するブラケットから前記係止孔に向かって突設され、前記アウターチューブと前記アウターチューブの周方向に係合するピンと、を備え、
    前記ピンが、前記アウターチューブの中心から前記ロックバーの出没方向に対して45°〜135°の範囲内の角度をなす方向に位置するように設けられる
    ことを特徴とする、ハンドルロック構造。
  2. 前記係止孔が、前記アウターチューブの筒面における上面側に配置される
    ことを特徴とする、請求項記載のハンドルロック構造。
  3. 前記ピンが、前記ブラケットの一部を内側に向かって切り起こした切り起こし部からなる
    ことを特徴とする、請求項1または2記載のハンドルロック構造。
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