JP6015083B2 - 感圧圧着製品及び感圧圧着製品の確認方法 - Google Patents
感圧圧着製品及び感圧圧着製品の確認方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6015083B2 JP6015083B2 JP2012090524A JP2012090524A JP6015083B2 JP 6015083 B2 JP6015083 B2 JP 6015083B2 JP 2012090524 A JP2012090524 A JP 2012090524A JP 2012090524 A JP2012090524 A JP 2012090524A JP 6015083 B2 JP6015083 B2 JP 6015083B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- sensitive
- layer
- bonded
- sensitive adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
Description
上記に記載の感圧圧着製品が圧着後に、不正に剥がされて再接着されたかを確認する方法であって、
前記の圧着された感圧圧着製品の圧着面を剥離して現れる前記顕色剤層の発色状態が均一でない、あるいはムラが生じていることにより、
前記感圧圧着製品が不正に剥がされて再接着されたことを確認する
ことを特徴とする。
図1は本発明の感圧圧着製品の一つの実施形態を示し、図1(1)に感圧圧着製品1の圧着前の概略平面図を示した。感圧圧着製品1の中央部に折畳み予定線6として、ミシン目を有しており、そのミシン目を境界として、感圧圧着製品1は一方の片7と他方の片8に区分されている。感圧圧着製品1は、不透明基材2の一方の面の全面に、感圧接着層3が塗布されており、前記の一方の片7の外辺を構成する箇所に、発色剤層5が逆コの字形で設けられている。また、他方の片8の外辺を構成する箇所に、顕色剤層4がコの字形で設けられている。
(不透明基材)
本発明の感圧圧着製品の不透明基材2は、圧着後の製品で、圧着面に記載された個人情報などの情報を、透かして見ることができないように、隠蔽させるために不透明性を有するものである。不透明基材としては、例えば、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、セルロース繊維紙等の紙類、または基材内部に微細空隙(ミクロボイド)を有するフィルム(いわゆる合成紙)等を使用することができる。
感圧接着層3は、その感圧接着層が不透明基材等と接触しても接着せずに、感圧接着層同士が加圧接触してはじめて接着し、しかも再剥離ができるように調整されたものである。但し、その際の加圧条件は約50kg/cm2〜200kg/cm2の強圧条件であり、感圧圧着製品の圧着したものを剥がして、情報を盗み見た場合、また再接着するには手で加圧した程度では接着しなく、強い圧力をかけて処理する専用のシーラーが必要である。このような圧着条件を2回以上行なうと、圧着する回数が多くなり、顕色剤層における発色濃度が高くなり、上記の盗み見た不正行為を裏付けるものとなる。さらに詳細には、感圧接着層同士がはじめて圧着後、その圧着したものを剥がした後に、再度圧着させる際に、最初に圧着させた時の加圧条件よりも、圧力をより大きくしないと、感圧接着層同士が接着しないものである。
顕色剤層4に含有する電子受容性顕色剤としては、粘土類(例えば、活性白土、酸性白土、アタパルジャイト、ベントナイト、コロイダルシリカ、硅酸アルミニウムなど)、有機酸(例えば、サリチル酸の如き芳香族カルボキシ化合物またはこれらの金属塩など)、有機酸と金属化合物の混合物、酸性重合体(例えば、フェノ−ル/ホルムアルデヒド樹脂、サリチル酸系樹脂またはこれらの亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケルなどの多価金属塩など)などが使用できる。
上記の顕色剤と反応して発色させる発色剤を含有する発色剤層5を設けている。この発色剤層としては、クリスタルバイオレットラクトン、ベンゾイルロイコメチレンブルー等の発色剤を、界面重合法、インサイチュ法、相分離法、コアセルベーション法等のカプセル化方法で生成した発色剤内包マイクロカプセル生成液に、ポリビニルアルコール、スターチ、天然ゴムラテックスといったバインダー成分やデンプン粉、タルクなどのカプセル保護剤を混合して得た塗液を、感圧圧着製品の不透明基材の感圧接着層の所定の上に、印刷、塗布して形成される。発色剤層は、スクリーン印刷、バーコート印刷など公知の方法で、印刷して形成することができる。発色剤層の厚さは、乾燥状態で、0.1g/m2〜10g/m2程度である。
感圧圧着製品の圧着確認方法を図3のフローチャートにより説明する。
感圧圧着製品の不正使用がなされたかの確認する方法の開始として、感圧圧着製品の圧着予定面に個人情報などの情報が記録される。(S101)
その記録された情報を隠蔽して、指定した人に送付(配布)するために、折畳み予定線で折り、一方の片と他方の片に設けている感圧接着層同士が接触して接着するように、加圧される。この処理は1回目の圧着である。(S102)
次に、S102で圧着された感圧圧着製品の圧着面を剥がす。(S105)
上記のS105で圧着面を剥がした後に、その剥がされた面の顕色剤層における発色状態を見て確認する。(S106)その発色の濃度が発色濃度Aであれば(YES)、正しい取扱いがされた、すなわち正規のものであり、指定されたエンドユーザーが剥がされた面に記録された情報内容を確認できる。(S107)
上記の第3者は折畳み予定線で折り、一方の片と他方の片に設けている感圧接着層同士が接触して接着するように、加圧する。(S104)この処理は2回目の圧着であり、S102で行なった1回目の圧着の時の圧力よりも大きな圧力で圧着がなされる。このS104で圧着されて、発色剤層との反応により顕色剤層が発色した濃度を発色濃度Bとすると、1回目の圧着による発色濃度Aと比べ、B>Aの関係となる。つまり、2回目の圧着の方が、1回目の圧着と比べ、加えられた圧力が大きく、また顕色剤層における発色濃度も高くなる。
上記のS105で圧着面を剥がした後に、その剥がされた面の顕色剤層における発色状態を見て確認する。(S106)その発色の濃度が発色濃度Aでなく(NO)、発色濃度Aよりも高い濃度である発色濃度Bであり、その感圧圧着製品が不正に取り扱われ、隠蔽すべき情報が盗み見られた恐れが高いことを認識し、所定の連絡先に、上記の被害内容を通知して、しかるべく処置をとる。(S108)この処置は、使用している指定口座の番号を変更するなど、上記連絡先の担当者と相談して適切な対応をとる。上記の場合、所定発色濃度がAの場合、正しい取扱いがされ、不正行為はなされなかったと判定する。また所定発色濃度がBの場合、その感圧圧着製品が不正に取り扱われたと判定する。
(実施例1)
不透明基材として、坪量80g/m2(厚さ72μm)の上質紙の片面の全面に、下記の感圧接着層塗工液を用いて、グラビア印刷にして、乾燥状態で10g/m2で感圧接着層を形成した。
(感圧接着層塗工液)
アクリル酸エステル系エマルジョン;(日本合成ゴム株式会社製 AE−923):
85部
カオリン;(エンゲルハルト社製、ウルトラホワイト−90): 35部
でんぷん粒子; 30部
水: 180部
(顕色剤層塗工液)
ポリビニルアルコール(クラレ社製、ポバールPVA−110) 5部
顕色剤(アルキルフェノール樹脂の金属塩及びサリチル酸誘導体金属塩を含有) 2部
水 50部
(発色剤層塗工液)
赤色の電子供与性発色剤を内包したマイクロカプセル(マイクロカプセルの平均粒径4μm) 10部
ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製 GL−05) 2部
タルク 0.5部
水 37.5部
上記の実施例1と同様に、感圧圧着製品を作製し、また実施例1と同様に、その感圧圧着製品の顕色剤層、発色剤層が設けられた面に、電子写真記録方式で、個人情報を含む情報を記録した。上記の折畳み予定線は、予めミシン目による加工を施してあり、そのミシン目で折って、一方の片と他方の片に設けている感圧接着層同士が接触して接着するように、専用のシーラー(大日本印刷株式会社製MS−9100)にて、加圧条件は200kg/cm2で、圧着した。
2 不透明基材
3 感圧接着層
4 顕色剤層
5 発色剤層
6 折畳み予定線
7 一方の片
8 他方の片
Claims (3)
- 不透明基材の折畳み予定線を境にして、一方の片と他方の片に区分けされ、
前記折畳み予定線を境にして対向する面に設けられた感圧接着層同士は加圧により接着し剥離可能であり、かつ再接着可能であり、
前記感圧接着層は互いに最初に加圧し接着させる圧力よりも、剥離されて再接着させるために必要な圧力の方が大きい特性をもち、
前記不透明基材の一方の片の片面に、前記感圧接着層、電子受容性顕色剤を含有する顕色剤層が順に設けられ、前記不透明基材の他方の片の片面に、前記感圧接着層、電子供与性発色剤を内包したマイクロカプセルを含有する発色剤層が順に設けられ、
前記発色剤層は最初の加圧により前記マイクロカプセルの一部が破壊され、破壊されていないマイクロカプセルが再接着のための圧力により破壊される特性をもつ
ことを特徴とする感圧圧着製品。 - 前記顕色剤層と前記発色剤層とが、前記折畳み予定線に対して、対称の位置であって、
かつ、前記感圧接着層の上の一部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載する感圧圧着製品。 - 請求項1または2に記載の感圧圧着製品が圧着後に、不正に剥がされて再接着されたかを確認する方法であって、
前記の圧着された感圧圧着製品の圧着面を剥離して現れる前記顕色剤層の発色状態が均一でない、あるいはムラが生じていることにより、
前記感圧圧着製品が不正に剥がされて再接着されたことを確認する
ことを特徴とする感圧圧着製品の確認方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012090524A JP6015083B2 (ja) | 2012-04-11 | 2012-04-11 | 感圧圧着製品及び感圧圧着製品の確認方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012090524A JP6015083B2 (ja) | 2012-04-11 | 2012-04-11 | 感圧圧着製品及び感圧圧着製品の確認方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013216056A JP2013216056A (ja) | 2013-10-24 |
JP6015083B2 true JP6015083B2 (ja) | 2016-10-26 |
Family
ID=49588777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012090524A Active JP6015083B2 (ja) | 2012-04-11 | 2012-04-11 | 感圧圧着製品及び感圧圧着製品の確認方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6015083B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6550818B2 (ja) * | 2015-03-19 | 2019-07-31 | 大日本印刷株式会社 | 剥離検知媒体 |
JP6603514B2 (ja) * | 2015-08-26 | 2019-11-06 | トッパン・フォームズ株式会社 | 圧着シート |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2688689B2 (ja) * | 1992-04-22 | 1997-12-10 | 日本エヌエスシー株式会社 | コールドシール接着剤組成物 |
JPH09142015A (ja) * | 1995-11-17 | 1997-06-03 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 接着性記録シート |
JP4728817B2 (ja) * | 2006-01-17 | 2011-07-20 | トッパン・フォームズ株式会社 | 情報隠蔽シート |
-
2012
- 2012-04-11 JP JP2012090524A patent/JP6015083B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013216056A (ja) | 2013-10-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5858086B2 (ja) | くじ付郵便葉書 | |
JP6015083B2 (ja) | 感圧圧着製品及び感圧圧着製品の確認方法 | |
JP5336327B2 (ja) | 圧着用紙の原紙、その製造方法、及びその製造方法に使用される感圧接着剤組成物塗料 | |
JP3935582B2 (ja) | 名刺シート | |
JP3018725B2 (ja) | 感圧接着性シート | |
JP3635928B2 (ja) | スクラッチ隠蔽層付印刷物 | |
JP3688027B2 (ja) | 感圧接着シート | |
JP6550818B2 (ja) | 剥離検知媒体 | |
JPH09142015A (ja) | 接着性記録シート | |
JP5013480B2 (ja) | 情報隠蔽帳票 | |
JPH06115281A (ja) | 再剥離性情報シート | |
JP4549831B2 (ja) | 往復はがき | |
JP3717010B2 (ja) | 重ね合わせ接着シートおよびその作成方法 | |
JP3756248B2 (ja) | 連続フォーム | |
JPH03234598A (ja) | 機密性葉書 | |
JP3688026B2 (ja) | 感圧接着シート | |
JP2508478Y2 (ja) | 親展葉書及び親展葉書きセット | |
JP2551656Y2 (ja) | 再剥離性感圧接着葉書 | |
JP5925531B2 (ja) | 感圧複写紙およびその製造方法 | |
JP2011000817A (ja) | 情報隠蔽帳票とその使用方法 | |
JPH0872395A (ja) | 接着性記録シート、両面接着性記録シート並びに圧着記録シート | |
JPH09220885A (ja) | 感圧接着性フォーム | |
JPH05238179A (ja) | 再剥離性感圧接着葉書 | |
JP3349844B2 (ja) | 再剥離可能な圧着性の記録シートおよび帳票 | |
JP3107793U (ja) | 圧着葉書 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20130809 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160328 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160415 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160830 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160912 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6015083 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |