JP6013924B2 - 耐摩耗チューブ - Google Patents

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本発明は、耐摩耗チューブに関し、特に、耐摩耗性に優れるとともに、薄肉で優れた耐キンク性を併有する耐摩耗チューブに関する。
チューブの内表面又は外表面に耐摩耗性が必要な場合、内層又は外層に耐摩耗性に優れたゴム、超高分子量ポリエチレン等の樹脂を用いる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、チューブの内表面の耐摩耗性を向上させる場合、内表面に耐摩耗性に優れたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を用いる方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−148858号公報 特開2002−85334号公報
しかしながら、特許文献1に使用されているゴム及び超高分子量ポリエチレンは、熱可塑性樹脂成形機では成形不可能であり、薄肉かつ細径の成形には適していないという問題がある。
また、特許文献2のように、内層にPTFEを使用した薄肉チューブにおいては、チューブ内に金属部品を通過させると、金属のエッジ等で薄肉PTFE層が破れてしまうという問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、耐摩耗性に優れるとともに、薄肉で優れた耐キンク性を併有する耐摩耗チューブを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によれば、以下の耐摩耗チューブが提供される。
[1]金属線の編組からなる筒状の第1の金属補強層と、前記第1の金属補強層を包含した、第1の熱可塑性樹脂からなる筒状の内層と、前記内層の外周に形成された、金属線の編組からなる筒状の第2の金属補強層と、前記第2の金属補強層の外周に形成されるとともに前記内層に密着一体化された、第2の熱可塑性樹脂からなる筒状の外層と、を備え、かつ前記内層に包含された第1の金属補強層の内表面は、前記内層の内表面側に少なくとも一部が露出して構成された耐摩耗チューブ。
[2]前記内層を構成する第1の熱可塑性樹脂は、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、又はこれらの樹脂の混合物である前記[1]に記載の耐摩耗チューブ。
[3]前記外層を構成する第2の熱可塑性樹脂は、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、又はこれらの樹脂の混合物である前記[1]又は[2]に記載の耐摩耗チューブ。
[4]前記第1の金属補強層は、ステンレス鋼、タングステン(W)、チタン(Ti)及びニッケル(Ni)の単体又はこれらの合金の、単線、1種以上の複数線又は1種以上の撚り線の、編組からなる前記[1]〜[3]のいずれかに記載の耐摩耗チューブ。
[5]前記第2の金属補強層は、ステンレス鋼、タングステン(W)、チタン(Ti)及びニッケル(Ni)の単体又はこれらの合金の、単線、1種以上の複数線又は1種以上の撚り線の、編組からなる前記[1]〜[4]のいずれかに記載の耐摩耗チューブ。
本発明によれば、耐摩耗性に優れるとともに、薄肉で優れた耐キンク性を併有する耐摩耗チューブが提供される。
本発明の実施の形態に係る耐摩耗チューブを模式的に示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 本発明の実施例の特性評価(耐摩耗性)に用いられる測定方法を模式的に示す説明図である。 本発明の実施例の特性評価(耐キンク性)に用いられる測定方法を模式的に示す説明図である。 本発明の実施例の特性評価(耐圧力)に用いられる測定装置を模式的に示す説明図である。
以下、本実施の形態に係る耐摩耗チューブについて、図面を参照しつつ、具体的に説明する。
[実施の形態]
図1に示すように、本実施の形態に関わる耐摩耗チューブ10は、金属線の編組からなる筒状の第1の金属補強層2と、第1の金属補強層2を包含した、第1の熱可塑性樹脂からなる筒状の内層3と、内層3の外周に形成された、金属線の編組からなる筒状の第2の金属補強層4と、第2の金属補強層4の外周に形成されるとともに内層3に密着一体化された、第2の熱可塑性樹脂からなる筒状の外層5と、を備え、内層3に包含された第1の金属補強層2の内表面は、内層3の内表面側に少なくとも一部が露出して構成される。
本実施の形態に用いられる内層3は、第2の金属補強層4の隙間を介して外層5との密着一体化が図られるように構成される。このように構成することによって、例えば、薄肉で耐キンク性に優れた耐摩耗チューブ10とすることができる。また、第1の金属補強層2を包含し、その第1の金属補強層2の内表面は、内層3の内表面側に少なくとも一部が露出して構成される。このように構成することによって、十分な内層3の内表面側の滑り性及び耐摩耗性を確保した上で、耐摩耗チューブ10内に鋭利な金属等を挿通させた際の内層3の損傷を防ぐことができる。
また、本実施の形態に用いられる内層3は、チューブ内面の摩耗性、チューブの気密性、チューブ内面の耐薬品性を向上させる機能も有する。
さらに、本実施の形態に用いられる内層3は、上記特性の他にチューブが使用される温度環境での耐熱性及び耐屈曲疲労性を有することが好ましい。
以上の点から、本実施の形態に用いられる内層3を構成する第1の熱可塑性樹脂は、例えば、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、又はこれらの樹脂の混合物から構成することが好ましい。中でも、フッ素系樹脂がさらに好ましい。フッ素系樹脂としては、例えば、PTFE等を挙げることができる。
また、機能性向上、例えば、難燃性、摺動性、耐候性の向上のために、第1の熱可塑性樹脂に各種の添加物を配合しても良い。また、内層3がフッ素系樹脂の場合、内層3の外表面を化学エッチング処理等の方法により脱フッ素化し、外層5に用いられる第2の熱可塑性樹脂との接着性を向上させても良い。
本実施の形態に用いられる第1の金属補強層2は、上述のように、内層3に包含され、第1の金属補強層2の内表面は、内層3の内表面側に少なくとも一部が露出して構成される。このため、十分な内層3の内表面側の滑り性及び耐摩耗性を確保した上で、チューブ内に鋭利な金属等を挿通させた際の内層3の損傷を防ぎ、かつ薄肉で耐キンク性に優れた、ガイドチューブとして最適な耐摩耗チューブ10とすることができる。
また、後述する第2の金属補強層4と組み合わせて、耐圧力、耐キンク性等機械的強度を向上させる機能も有する。
第1の金属補強層2は、ステンレス鋼、タングステン(W)、チタン(Ti)及びニッケル(Ni)の単体又はこれらの合金の、単線、1種以上の複数線又は1種以上の撚り線の、編組から構成されることが好ましい。
具体的には、第1の金属補強層2は、上述の単体又は合金からなる金属線のみの編組から構成しても良く、又は、例えば、ステンレス鋼(SUS)1本及びタングステン(W)1本からなる2本持ちの金属線の編組のような、異なる材質の金属線を組み合わせた編組から構成しても良い。また、第1の金属補強層2の金属線は、単線に限らず、撚り線等を用いた編組としても良い。
本実施の形態に用いられる第2の金属補強層4は、上述のように、第1の金属補強層2と組み合わせて耐圧力、耐キンク性等機械的強度の向上のために用いられ、第1の金属補強層2の場合と同様に、ステンレス鋼、タングステン(W)、チタン(Ti)及びニッケル(Ni)の単体又はこれらの合金の、単線、1種以上の複数線又は1種以上の撚り線の、編組から構成されることが好ましい。
本実施の形態に用いられる第2の金属補強層4は、用途や使用環境に応じて、第1の金属補強層2と同一のものを使用しても良く、異なるものを用いても良い。例えば、輸送機器用圧力配管の用途の場合、軽量化が図れるチタン線を用いることが好ましい。
本実施の形態に用いられる外層5は、上述のように、第2の金属補強層4の隙間を介して内層3との密着一体化が図られるように構成される。このように構成することによって、例えば、薄肉で耐キンク性に優れた耐摩耗チューブ10とすることができる。
また、外層5は、第2の金属補強層4の保護、外表面の耐薬品性、摺動性を向上させる機能も有する。外層5を構成する第2の熱可塑性樹脂は、上記特性の他にチューブが使用される温度環境での耐熱性及び耐屈曲疲労性を有することが好ましい。
以上の点から、外層5を構成する第2の熱可塑性樹脂は、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、又はこれらの樹脂の混合物(ポリマーアロイやポリマーブレンド)であることが好ましい。
機能性向上、例えば、難燃性、摺動性、耐候性の向上のために、第2の熱可塑性樹脂に各種の添加物を配合しても良い。
[耐摩耗チューブの製造方法]
以下、耐摩耗チューブの製造方法を、工程ごとに具体的に説明する。
(内層3の形成)
本実施の形態において、内層3の形成は、第1の金属補強層2の外周に、第1の熱可塑性樹脂を押出成形して、内層3を形成することによって行われる。具体的には、第1の金属補強層2を包含するように、第1の金属補強層2の内表面が、内層3の内表面側に少なくとも一部が露出するように、例えば、銀メッキ軟銅線上に、タングステン線(W)を編組し、その上に、PTFEのディスパージョンを浸漬コーティングし、乾燥、焼結して、薄肉の内層3を成形する。また、内層3がフッ素系樹脂の場合、内層3の外表面を化学エッチング処理等の方法により脱フッ素化し外層5に用いられる第2の熱可塑性樹脂との密着性を向上させても良い。
(第2の金属補強層4の配設)
本実施の形態において、第2の金属補強層4の配設は、内層3の外周に、金属の編組からなる第2の金属補強層4を配設することによって行われる。具体的には、芯材の外周に、第1の金属補強層2、及び内層3が形成されたものに編組機を用いて金属線を編み込むことにより配設する。編組機は一般的な16打ち〜64打ちで良く、編み方も一般的な2オーバー2アンダーや1オーバー1アンダーでも良い。
(外層5の形成)
本実施の形態において、外層5の形成は、第2の金属補強層4の外周に、第2の熱可塑性樹脂を押出成形して、外層5を形成することによって行われる。具体的には、前記第2の金属補強層4の網目の隙間にある内層3と密着するよう第2の熱可塑性樹脂を押出成形機・ペースト押出成形機等を用いて薄肉の外層5を成形する。
(定尺切断)
本実施の形態において、定尺切断は、芯材の外周に、第1の金属補強層2、内層3、第2の金属補強層4及び外層5が積層形成されたものを、所定の長さに切断することによって行われる。具体的には、外層5の押出成形と連動した切断機を用いて1〜3m程度の長さに切断することが好ましい。
(加熱による密着向上処理)
本実施の形態において、加熱による密着向上処理は、熱可塑性樹脂を加熱して、第1の金属補強層2、内層3、第2の金属補強層4及び外層5の密着性を向上させることによって行われる。具体的には、定尺切断したものを、同様に切断した熱収縮チューブや金型、金属管内に挿入し、その上から熱風、加熱炉等により熱可塑性樹脂を十分な密着力が得られる条件で加熱しながら、加圧し、冷却し、第1の金属補強層2、内層3、第2の金属補強層4、及び外層5を密着一体化させ、その後、熱収縮チューブ等を剥離する。加熱による密着向上処理は必要に応じて実施されるものである。
(芯材の抜去)
本実施の形態において、芯材の抜去は、例えば、剥き出し機等により端末から芯材を露出させたのち引き抜くか、又は芯材を延伸することにより縮径し引き抜くことにより行う。
以下に、本発明の耐摩耗チューブを、実施例を用いてさらに具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施例によって、いかなる制限を受けるものではない。
(実施例1)
外径1.1mmの銀メッキ軟銅線上に、直径φ0.01mmのタングステン線(W)を4本持ち32打ちピッチ1.0mmで編組を構成した後に、PTFE(旭硝子社製、商品名:AD−911E)のディスパージョンを肉厚0.015mmで浸漬コーティングし、乾燥、焼結して編組とPTFEとが一体化した内層を作製した。
この内層上に、直径φ0.04mmのステンレス線(SUS304)を3本持ち16打ちピッチ2.7mmで編組し、ケミカルエッチング処理によりフッ素樹脂表面の接着性を向上させてから、上述の編組の隙間から内層と密着するようポリエステル系熱可塑性エラストマー(TPEE)(東レ・デュポン社製、商品名:ハイトレル(登録商標)5577)をシリンダー径20mmのクロスヘッド型押出成形機を用いて、成形温度250℃、押出速度6m/分、外径1.53mmに押出成形した後に、1.0mに切断両端末を剥き出しして銅線を露出させた後に、銅線を延伸して引き抜き、耐摩耗チューブを得た。
(比較例1)
内層に包含された第1の金属補強層の内表面が、内層の内表面側に少なくとも一部が露出するようには構成されていない耐摩耗チューブの例として、外径1.1mmの銀メッキ軟銅線上に、最内層として、PTFE(旭硝子社製、商品名:AD−911E)のディスパージョンを肉厚0.015mmでコーティングし乾燥し、その後、直径φ0.01mmのタングステン線(W)を4本持ち32打ちピッチ1.0mmで編組を構成し、さらに、PTFE(旭硝子社製、商品名:AD−911E)のディスパージョンを、上述の編組の隙間から最内層と密着するよう肉厚0.015mmでコーティングし乾燥、焼結して、内層を作製した。
この内層上に直径φ0.04mmのステンレス線(SUS304)を3本持ち16打ちピッチ2.7mmで編組し、ケミカルエッチング処理によりフッ素樹脂表面の接着性を向上させてから、上述の編組の隙間から内層と密着するようTPEE(東レ・デュポン社製、商品名:ハイトレル(登録商標)5577)をシリンダー径20mmのクロスヘッド型押出成形機を用いて成形温度250℃、押出速度6m/分、外径1.53mmに押出成形した後に、1.0mに切断両端末を剥き出しして、銅線を露出させた後に、銅線を延伸して引き抜き、耐摩耗チューブを得た。
(比較例2)
内層を備えない耐摩耗チューブの例として、外径1.1mmの銀メッキ軟銅線上に、テトラフルオロエチレン―パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体 (PFA)(旭硝子社製、商品名:P−62XP)をシリンダー径30mmのクロスヘッド型フッ素樹脂押出成形機により、成形温度340℃、押出速度8m/分、肉厚0.07mmで被覆された最内層上に、直径φ0.04mmのステンレス線(SUS304)を3本持ち16打ちピッチ2.7mmで編組し、ケミカルエッチング処理によりフッ素樹脂表面の接着性を向上させてから、TPEE(東レ・デュポン社製、商品名:ハイトレル(登録商標)5577)をシリンダー径20mmのクロスヘッド型押出成形機を用いて、成形温度250℃、押出速度6m/分、外径1.53mmに押出成形したのちに、1.0mに切断両端末を剥き出しして銅線を露出させた後に、銅線を延伸して引き抜き、チューブを得た。
(比較例3)
内層を備えない(最内層も備えない)耐摩耗チューブの例として、外径1.1mmの銀メッキ軟銅線上に、直径φ0.04mmのステンレス線(SUS304)を3本持ち16打ちピッチ2.7mmで編組し、TPEE(東レ・デュポン社製、商品名:ハイトレル(登録商標)5577)をシリンダー径20mmのクロスヘッド型押出成形機を用いて、成形温度250℃、押出速度6m/分、外径1.53mmに押出成形した後に、1.0mに切断両端末を剥き出しして銅線を露出させた後に、銅線を延伸して引き抜き、チューブを得た。
[特性評価]
特性評価は、以下の方法により実施した。その結果を表1に示す。
(内面の耐摩耗性)
図2に示すように、内面(内層の第1の金属補強層2が露出した内表面)の耐摩耗性を、チューブを概ね半分の断面になるよう切断したサンプル6を作製して端面を直角に切断した外径1.0mmのステンレス丸棒7で内面を30回擦り、その状態を確認することによって評価した。
(耐キンク性)
図3に示すように、「耐キンク性」は、耐摩耗チューブ10を用いてループ状の円を作り、耐摩耗チューブ10の両端を引張りながら、ループ径を小さくしていき、耐摩耗チューブ10がキンクした際のループ径を測定することによって実施した。
(耐圧力)
図4に示すように「耐圧力」はコンプレッサー11で水を吸い上げ、バルブ12によってある一定の水圧を保持させ(圧力ゲージ1で水圧P1を測定)、そして、バルブ13を開けることによって耐摩耗チューブ10に水圧を加え、水圧を徐々に上げていき、サンプルが破壊した圧力P1を測定することによって実施した。なお、図4において、圧力ゲージ2は、耐摩耗チューブ10内の圧力P2の測定用である。また、CN2は耐摩耗チューブ10用のコネクターである。
Figure 0006013924
表1における総合判定で示すように、実施例1で得られた耐摩耗チューブ10は、内面の耐摩耗性、耐キンク性及び耐圧力のいずれにも優れていた。一方、比較例1で得られた、内層に包含された第1の金属補強層の内表面が内層の内表面側に少なくとも一部が露出するようには構成されていないチューブは、耐圧力及び耐キンク性に最も優れているが、内面の耐摩耗性に劣り、比較例2で得られた内層を有しないチューブは、内面の耐摩耗性及び耐キンク性に劣り、また、比較例3で得られた内層を有しない(最内層も有しない)チューブの場合は、内面の耐摩耗性、耐キンク性及び耐圧力のいずれにも劣っていた。
2 第1の金属補強層
3 内層
4 第2の金属補強層
5 外層
6 サンプル
7 ステンレス丸棒
10 耐摩耗チューブ
11 コンプレッサー
12 バルブ
13 バルブ

Claims (5)

  1. 金属線の編組からなる筒状の第1の金属補強層と、
    前記第1の金属補強層を包含した、第1の熱可塑性樹脂からなる筒状の内層と、
    前記内層の外周に形成された、金属線の編組からなる筒状の第2の金属補強層と、
    前記第2の金属補強層の外周に形成されるとともに前記内層に密着一体化された、第2の熱可塑性樹脂からなる筒状の外層と、を備え、かつ
    前記内層に包含された第1の金属補強層の内表面は、前記内層の内表面側に少なくとも一部が露出して構成された耐摩耗チューブ。
  2. 前記内層を構成する第1の熱可塑性樹脂は、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、又はこれらの樹脂の混合物である請求項1に記載の耐摩耗チューブ。
  3. 前記外層を構成する第2の熱可塑性樹脂は、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、又はこれらの樹脂の混合物である請求項1又は2に記載の耐摩耗チューブ。
  4. 前記第1の金属補強層は、ステンレス鋼、タングステン(W)、チタン(Ti)及びニッケル(Ni)の単体又はこれらの合金の、単線、1種以上の複数線又は1種以上の撚り線の、編組からなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の耐摩耗チューブ。
  5. 前記第2の金属補強層は、ステンレス鋼、タングステン(W)、チタン(Ti)及びニッケル(Ni)の単体又はこれらの合金の、単線、1種以上の複数線又は1種以上の撚り線の、編組からなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐摩耗チューブ。
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