JP6012550B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばパワーモジュール等の半導体装置及びその製造方法に関し、特には半導体素子を電極にはんだ接合する半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体装置の製造方法では、一般的に、半導体素子の裏面電極を電極にはんだ付けする工程と、半導体素子の表面電極を第1導体にはんだ接合する工程と、半導体素子のゲート電極を第2導体に金属ワイヤを用いて接合する工程と、半導体装置を樹脂で封止する工程とを備えている。
特に、半導体素子の裏面電極を電極にはんだ付けする工程では、はんだ付用治具を用いて、電極及び半導体素子の位置決めを行い、リフロー炉にてはんだを加熱溶融し、凝固することにより、半導体素子と電極とをはんだ付けしていた。
また、例えば特許文献1には、以下のような半導体装置の製造方法が開示されている。即ち、カーボン製の治具本体における第一保持部の上面中央部に設けられた凹部に電極を収容し、第二保持部の中央部に設けられた第二開口部に半導体素子及びはんだを収容し、リフロー炉に搬入してはんだ付温度に加熱する。半導体素子を収容した第二保持部の三辺には、熱伸張型位置決部材が収容されており、リフロー炉での加熱により、三つの位置決部材の脚部が第二開口部の内側にはみ出して、つまり伸長して、半導体素子の外周の三辺にそれぞれ当接する。これによって半導体素子が、第二保持部の内周と位置決部材との間で位置決めされる。この状態ではんだを溶融させ、はんだ付けを行う。このようにして電極と半導体素子とを位置精度良くはんだ付けを行っている。
特開2004−98131号公報
上述のような従来の半導体装置製造方法では、はんだ付け用治具を要することから、はんだ付け用治具に電極、はんだ及び半導体素子を配置する工程、並びに、はんだ付け後、半導体素子がはんだ付けされた電極(半導体装置)をはんだ付け用治具から取り出すという工程が生じる。その結果、半導体装置の製造工程が増加し、製造コストが増加するという問題点があった。また、はんだ付け用治具内に配置したはんだは保持されていないため、はんだ付け工程前及びはんだ付け工程時に、はんだが位置ズレするという問題点もあった。さらに、はんだ付け用治具が正常に機能するよう、はんだ付け用治具の洗浄及び状態を確認する必要もあった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、半導体素子の裏面電極に関するはんだ付け工程においてはんだ付け用治具を要しない、半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下のように構成する。
即ち、本発明の一態様における半導体装置の製造方法は、裏面電極に超音波振動にて接合した第1はんだ及び第2はんだを有する半導体素子と、上記第1はんだを収容する凹部を有する金属板とを、上記第1はんだの一部を上記凹部に収容して配置する工程と、配置後、上記第2はんだを溶融させ上記半導体素子と上記金属板とをはんだ接合する工程と、を備え、上記第1はんだは、上記第2はんだの固相線より高い固相線を有することを特徴とする。



本発明の一態様における半導体装置の製造方法によれば、金属板の凹部に半導体素子の第1はんだの一部を収容して半導体素子と金属板とを第2はんだにて接合することから、はんだ付け用治具を用いることなく、半導体素子の位置決めを行うことができ半導体素子を位置ズレすること無くはんだ付けできる。
本発明の実施の形態1による半導体装置のはんだ付け工程前の概略断面図である。 図1に示す半導体装置のはんだ付け工程後の略略断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を示すフローチャートである。 図1に示す半導体装置の製造工程において、第1はんだを超音波振動にて半導体素子に接合する工程を示すフローチャートである。 図1に示す半導体装置の製造工程において、第2はんだを超音波振動にて半導体素子に接合する工程を示すフローチャートである。 (a)から(f)は、図1に示す半導体装置の製造工程において、第1はんだを超音波振動にて半導体素子に接合する工程を説明するための図である。 図1に示す半導体装置において、第1はんだを超音波振動にて接合した工程後の半導体素子の裏面電極の平面図である。 (a)から(f)は、図1に示す半導体装置の製造工程において、第2はんだを超音波振動にて半導体素子に接合する工程を説明するための図である。 図1に示す半導体装置において、第2はんだを超音波振動にて接合した工程後の半導体素子の裏面電極の平面図である。 (a)及び(b)は、図1に示す半導体装置において、金属板に凹部を形成する方法を説明するための図である。 図10にて示す方法にて形成した凹部の概略拡大断面図である。 (a)及び(b)は、図1に示す半導体装置の製造工程において、半導体素子を金属板上に配置する工程を説明するための図である。 (a)から(d)は、図1に示す半導体装置の製造工程において、はんだ付けする工程を説明するための図である。 図1に示す半導体装置において、(a)及び(b)は金属板に凹部を形成する変形例1を説明する図であり、(c)及び(d)は、この方法で形成した凹部を有する金属板への半導体素子のはんだ付け前後の半導体装置を示す図である。 図1に示す半導体装置において、(a)及び(b)は金属板に凹部を形成する変形例2を説明する図であり、(c)及び(d)は、この方法で形成した凹部を有する金属板への半導体素子のはんだ付け前後の半導体装置を示す図である。 図1に示す半導体装置において、(a)及び(b)は金属板に凹部を形成する変形例3を説明する図であり、(c)及び(d)は、この方法で形成した凹部を有する金属板への半導体素子のはんだ付け前後の半導体装置を示す図である。 図1に示す半導体装置の製造工程において、(a)から(f)は、変形例4による、第1はんだを超音波振動にて接合する工程を説明する図である。 図1に示す半導体装置の製造工程において、(a)から(f)は、変形例5による、第2はんだを超音波振動にて接合する工程を説明する図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造工程を説明する図であり、(a)は、第2はんだの斜視図であり、(b)から(e)は、第2はんだを超音波振動にて金属板に接合する工程を説明するための図である。 図19に示す製造工程において、(a)及び(b)は、第2はんだを有する金属板に半導体素子を配置する工程を説明するための図である。 (a)から(g)は、本発明の実施の形態3における半導体装置の製造工程を説明する図である。 図21に示す製造工程にてはんだを形成した半導体ウエハをダイシングした後の図である。
本発明の実施形態である半導体装置及びその製造方法について、図を参照しながら以下に説明する。尚、各図において、同一又は同様の構成部分については同じ符号を付している。また、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け当業者の理解を容易にするため、既によく知られた事項の詳細説明及び実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。また、以下の説明及び添付図面の内容は、特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1における半導体装置製造方法によって製造される半導体装置の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は本実施の形態1における半導体装置1のはんだ付け工程前の概略断面図であり、図2は半導体装置1のはんだ付け工程後の概略断面図である。
本実施の形態1における半導体装置101は、半導体素子2と、第1はんだ4と、第2はんだ6と、金属板8とを備えている。
半導体素子2は、例えば、単結晶シリコンなどからなる半導体ウエハに、種々の半導体素子又は半導体集積回路を形成した後、必要に応じて半導体ウエハの裏面研削を行い、ダイシングなどによって当該半導体ウエハを各半導体素子2に分離したものである。本実施の形態1では、半導体素子2は、IGBTあるいはMOSFET、ダイオードとして構成可能であり、例えば、SiあるいはSiCで構成されている。また、半導体素子2の上面には表面電極(不図示)が、下面には裏面電極3が構成されており、上記表面電極及び裏面電極3は、金属膜であり、例えばAl/Ti/Ni/Au膜あるいはAlSi/Ti/Ni/Au膜で形成されている。
半導体素子2の裏面電極3には、複数の第1はんだ4及び複数の第2はんだ6が超音波振動にて接合され固定されている。この第1はんだ4及び第2はんだ6は、樽型形状を有しており、その高さ方向における一端側が裏面電極3に接合されている。裏面電極3に接合されていない他端側には、それぞれ第1はんだ4の突起部5が、及び第2はんだ6の突起部7が形成されている。尚、第1はんだ4及び第2はんだ6の高さ方向とは、これらを接合した半導体素子2の厚み方向に一致又は略一致する方向である。
第1はんだ4の直径R1が第2はんだ6の直径R2よりも大きいように、第1はんだ4及び第2はんだ6は形成されている。また、第1はんだ4は、その固相線が第2はんだ6の固相線よりも高いはんだで構成されている。例えば第1はんだ4は、合金組成がSn-5Sb (固相線:240℃、液相線243℃)、あるいはSn-10Sb(固相線:245℃、液相線266℃)であり、第2はんだ6は、合金組成が、Sn-3.0Ag-0.5Cu(固相線:217℃、液相線:220℃)、あるいはSn-0.75Cu(固相線:227℃、液相線:229℃)である。
本実施の形態1では、上述のように第1はんだ4及び第2はんだ6は、共にボール状の樽型形状であるが、この形状に限定されず、例えば直方体あるいは立方体であっても良い。
金属板8は、良好な電気伝導率、及び高い熱伝導率を有する金属、例えば銅又は銅合金で構成されており、例えば電極あるいは放熱板に相当する部材である。また金属板8には、複数個の凹部9が形成されている。それぞれの凹部9には、半導体素子2における各第1はんだ4の突起部5側が収容される。図示するように、凹部9は、高さ方向において第1はんだ4の全てを収容せず一部のみを収容する。よって各凹部9は、各第1はんだ4の一部を収容可能なように例えば円柱形状を有している。
このような収容動作により、金属板8に対する半導体素子2の位置決めが可能となる。
後述の製造方法説明で詳しく述べるが、上述のように第1はんだ4と第2はんだ6との固相線の温度差によって、第2はんだ6が溶融するとき、第1はんだ4はスペーサー的な役割を果たし、半導体素子2と金属板8とは第2はんだ6によってはんだ付けされる。このとき、第2はんだ6は、裏面電極3の全面及び金属板8、さらに金属板8の凹部9内に濡れ広がっている。また、第1はんだ4は、第2はんだ6内に収容され、第2はんだ6は第1はんだ4に濡れ広がっている。
図2に示すように、本実施の形態1の半導体装置101は、はんだ付け工程後には、半導体素子2と、第1はんだ4と、第2はんだ6と、金属板8とで構成される。
次に、本実施の形態1における半導体装置101の製造方法について、図3を参照して説明する。ここで図3は当該製造方法の全体動作を示すフローチャートである。
最初に、半導体素子2の裏面電極3への第1はんだ4及び第2はんだ6の形成動作について、図4から図9を参照して説明する。ここで、図4は半導体素子2への第1はんだ4の形成動作を示すフローチャートであり、図5は半導体素子2への第2はんだ6の形成動作を示すフローチャートであり、図6は図4のフローに対応した、製造装置動作の概略を示す図であり、図8は図5のフローに対応した、製造装置動作の概略を示す図である。
まず、図3のステップS1では、半導体素子2の裏面電極3に第1はんだ4を形成し、接合する。この第1はんだ4の形成、接合動作について、図4及び図6を参照して以下に説明する。
図4のステップS11では、図6の(a)に示すように、製造装置におけるステージ10に半導体素子2を、裏面電極3を上にした状態で固定する。ステージ10への半導体素子2の固定は、後述の超音波振動14が裏面電極3に対して第1はんだ4及び第2はんだ6に確実に印加されるために行われ、例えば、ステージ10に接続した吸引装置10Aによる半導体素子2の吸引によって行う。
次に、図4のステップS12では、図6の(b)に示すように、製造装置におけるコレット11により、吸引口11aを介して第1はんだ4を吸引保持する。コレット11には駆動装置12が接続されており、この駆動装置12によって、吸引動作、並びに、後述の、移動動作、荷重印加動作、及び超音波振動動作の各動作が行われる。
次に、図4のステップS13では、図6の(c)に示すように、駆動装置12によってコレット11に保持された第1はんだ4を半導体素子2の裏面電極3の所定位置に配置する。
次に、図4のステップS14では、図6の(d)に示すように、コレット11に保持され裏面電極3の所定位置に配置された第1はんだ4に対して、コレット11の駆動装置12によって、垂直方向下向きの荷重13を付加しながら水平方向の超音波振動14を印加する。本実施の形態1では、一例として、荷重13は40N、超音波振動14は40kHzを使用したが、これらに限定されず、第1はんだ4の合金組成、大きさ及び形状に依存して設定することができる。
次に、図4のステップS15では、図6の(e)に示すように、コレット11で第1はんだ4を吸引した状態で、コレット11を半導体素子2とは反対側である上方へ引き上げ、コレット11を第1はんだ4から離脱させる。その際、第1はんだ4に第1はんだ4の突起部5が形成される。コレット11の離脱を第1はんだ4を吸引した状態で行うことにより、第1はんだ4と裏面電極3との接合が不十分な場合には、コレット11の吸引口に第1はんだ4が吸引された状態で残留する。このようにすることにより、第1はんだ4の接合状態の良否を判定することができる。
以上のようにして、裏面電極3の規定位置に規定の複数個の第1はんだ4を接合する。本実施の形態1では、例えば図7に示すように、方形状の裏面電極3の四隅部分にそれぞれ1個ずつ計4個の第1はんだ4を接合したが、第1はんだ4の個数はこれに限定されず、3個以上であればよい。3個以上とすることで、スペーサーとしての作用に加えて半導体素子2の傾きを防止することもできる。
また、裏面電極3に対する第1はんだ4の接合強度は、本実施の形態1では、例えば5N程度である。このように第1はんだ4を接合することによって、裏面電極3の金属膜を損傷することなく第1はんだ4を裏面電極3に固定することができる。
続いて、図3のステップS2において、上記半導体素子2を上記ステージ10に固定したまま、裏面電極3に第2はんだ6を接合する。以下では、図5及び図8を参照して第2はんだ6の形成、接合動作を説明する。尚、図5のステップS21及び図8の(a)は、既に説明済の内容でありここでの説明は省略する。
図5のステップS22では、図8の(b)に示すように、コレット11により、吸引口11aを介して第2はんだ6を吸引保持する。
次に、図5のステップS23では、図8の(c)に示すように、コレット11にて吸引保持した第2はんだ6を半導体素子2の裏面電極3の規定位置に配置する。
次に、図5のステップS24では、図8の(d)に示すように、コレット11に保持され裏面電極3の所定位置に配置された第2はんだ6に対して、コレット11の駆動装置12によって、垂直方向下向きの荷重13を付加しながら水平方向の超音波振動14を印加する。本実施の形態1では、一例として、荷重13は40N、超音波振動14は40kHzを使用したが、これらに限定されず、第2はんだ6の合金組成、大きさ及び形状に依存して設定する。
次に、図5のステップS25では、図8の(e)に示すように、コレット11で第2はんだ6を吸引した状態で、コレット11を半導体素子2とは反対側である上方へ引き上げ、コレット11を第2はんだ6から離脱させる。その際、第2はんだ6に突起部7が形成される。コレット11の離脱を第2はんだ6を吸引した状態で行うことにより、上述の第1はんだ4の場合と同様に、裏面電極3への第2はんだ6の接合状態の良否を判定することができる。
以上の動作を繰り返すことで、裏面電極3の規定箇所に規定数の第2はんだ6を接合することができる。本実施の形態1では、例えば図9に示すように、45個の第2はんだ6を裏面電極3に接合した。
引き続いて、図3のステップS3では、金属板8に凹部9を形成する。この形成動作について、図10及び図11を参照して説明する。
まず、金属板8を準備する。金属板8は予め規定形状及び大きさに加工されている。
次に、金属板8に凹部9を形成する。本実施の形態1における凹部9の形成方法は、例えばフライス加工により行うが、これに限定されず、以下に説明する形状を有する凹部9を形成可能な方法であれば良い。上記フライス加工では、フライス盤に、第1はんだ4の直径に等しい、直径がR1であるツール17を装着する。ツール17には、例えばエンドミルあるいは正面フライスを用いる。
次に、ツール17を回転させながら、金属板8の規定位置にツール17を押し当てる。ツール17の押し当て形成する深さ16は、第1はんだ4の直径R1から第2はんだ6の直径R2を減算した値である。ツール17を深さ16まで押し当てた後、ツール17を引き上げる。
以上のようにすることで、金属板8に凹部9が形成される。
このようにして形成される凹部9は円柱状であり、図11に示すように、円柱の直径つまり凹部9の開口径15がR1(第1はんだ4の直径)で、上記円柱の高さつまり凹部9の深さ16が「R1−R2」となるように、凹部9は加工されている。そのため、凹部9は、第1はんだ4を収容可能であり、かつ、第1はんだ4の突起部5及び第2はんだ6の突起部7が金属板8に接触するように形成される。
尚、凹部9の開口径15及び深さ16は、上述に限定されず、第1はんだ4を収容可能で、かつ、第1はんだ4の突起部5及び第2はんだ6の突起部7が金属板8に接触するように形成されていれば良い。
次に、図3のステップS4における半導体素子2を金属板8上に配置する工程について、図12を用いて説明する。
図12の(a)に示すように、第1はんだ4及び第2はんだ6を形成した半導体素子2の裏面電極3を金属板8に対向させて、第1はんだ4が金属板8の凹部9内に入るように、半導体素子2と金属板8とを配置する。第1はんだ4の凹部9への収容により、金属板8と半導体素子2との位置決めがなされる。
次に、図3のステップS5における、上述のように配置した半導体素子2及び金属板8のはんだ付装置によるはんだ付け工程について、図13を参照して説明する。
まず、図13の(a)〜(d)に示す、本実施の形態1で用いるはんだ付け装置20について、簡単に説明する。
はんだ付け装置20は、例えば、搬送装置21と、予熱炉22と、本加熱炉23と、冷却炉24とで構成されている。ここで、搬送装置21は、モータなどの駆動装置21aに接続されており、はんだ付けされる構造体を搬送可能なように構成されている。尚、はんだ付けされる構造体として、第1はんだ4及び第2はんだ6を形成し第1はんだ4の一部を凹部9に収容した半導体素子2及び金属板8を有する半導体装置101が相当する。予熱炉22は、予熱装置22aが接続されており、はんだ付けされる構造体の予熱を行う。また、予熱炉22の炉内は、酸素還元雰囲気、例えば水素ガスあるいは蟻酸ガスなどで満たされている。本加熱炉23は、加熱装置23aが接続されており、はんだ付けされる構造体におけるはんだを溶融可能に構成されている。冷却炉24は、冷却装置24aが接続されており、はんだ付け後の構造体の冷却を行う。
次に、はんだ付け装置20を用いた半導体装置101のはんだ付け工程について説明する。
半導体装置101を搬送装置21上に配置し、搬送装置21の駆動装置21aを動作させることにより、はんだ付装置20の予熱炉22に半導体装置101を搬入する。予熱炉22に投入された半導体装置101は、予熱炉22の予熱装置22aにより予熱温度に加熱され、予熱炉22内の酸素還元雰囲気で、第1はんだ4、第2はんだ6、金属板8、及び半導体素子2の裏面電極3における酸化膜が除去される。
次に、半導体装置101は、搬送装置21によって、予熱炉22から本加熱炉23に搬入される。本加熱炉23では、加熱装置23aによって半導体装置101を,第2はんだ6の固相線以上かつ第1はんだ4の固相線未満の温度で加熱する。
このように、第2はんだ6の固相線以上かつ第1はんだ4の固相線未満の温度で半導体装置101を加熱することで、第2はんだ6は全て溶融するが、第1はんだ4は、一部溶融する可能性もあるが完全に溶融することはない。溶融した第2はんだ6は、裏面電極3、金属板8、金属板8の凹部9、及び第1はんだ4に濡れ広がる。第1はんだ4の一部は、第2はんだ6に溶解する場合もあるが、第1はんだ4が第2はんだ6中に全て溶解する前に、半導体装置101は冷却炉24に投入される。従って、はんだ付け工程後においても、第1はんだ4はその高さを維持した状態で、第2はんだ6中に収容される。
次に、半導体装置101は、搬送装置21によって本加熱炉23から冷却炉24に搬入される。冷却炉24では、半導体装置101を第2はんだ6の固相線以下の温度に冷却し、第2はんだ6を凝固させる。
次に、半導体装置101は搬送装置21によって冷却炉24から搬出され、はんだ付け工程は終了する。
以上説明したようなはんだ付け工程によって半導体装置101を製造することにより、半導体素子2と金属板8との隙間は、第1はんだ4の直径R1から凹部9の深さ16を減算した寸法に維持される。よって、第2はんだ6の厚みが一定になり、半導体素子2を水平に、つまり金属板8と平行に維持することができる。
また、以上説明したように半導体装置101を製造することで、第1はんだ4と凹部9との係合による位置決めによって、半導体素子2を位置決めするための治具を用いること無く、半導体装置2と金属板8とをはんだ付けすることができる。そのため、治具の準備、治具への部材の配置、はんだ付け後の治具からの取り外し、及び治具の管理は不要になり、製造工程を減少でき、生産性を向上させることができる。
以下には、上述した半導体装置101の製造方法における変形例について説明する。
<変形例1>
実施の形態1では、金属板8の凹部9は、ツール17を取り付けたフライス盤によって円柱状に形成したが、図14の(b)に示すように円錐状の凹部9Aに形成しても良い。円錐状の凹部9Aを形成する手段としては、例えば図14の(a)に示すように、ドリルビット25をフライス盤に取り付け、ドリルビット25の先端を金属板8に接触させることで行う。このようにして円錐状の凹部9Aを形成することにより、凹部9Aの壁面91と金属板8の表面81との角度が円柱状の場合に比して緩やかになる。その結果、第2はんだ6が凹部9Aに濡れ広がり易くなり、はんだ付け性を向上させることができるという効果がある。
<変形例2>
また、金属板8の凹部9について、図15の(b)に示すように、半球状の凹部9Bに形成しても良い。半球状の凹部9Bを形成する手段として、例えば図15の(a)に示すように、先端が球状であるツール26をプレス機に取り付け、金属板8にプレスすることによって行う。このようにして半球状の凹部9Bを形成することにより、凹部形成に要する時間を、上述の円柱状及び円錐状の場合に比べて短くすることができ、生産性の向上を図ることができる。
<変形例3>
また上述の実施の形態1では、金属板8の凹部9を円柱状に形成し、凹部9に第1はんだ4を収容していたが、図16の(b)に示すように、第1はんだ4における突起部5のみを収容するような凹部9Cを形成してもよい。このような凹部9Cは、例えば図16の(a)に示すように、第1はんだ4の突起部5の直径と同じ又は僅かに大きい直径を有するエンドミル27をフライス盤に取り付け、金属板8を加工することで形成可能である。凹部9Cによれば、第1はんだ4の突起部5と凹部9Cとで半導体素子2の位置が決定されるため、上述の凹部9、9A、9Bに比べて高精度に半導体素子2の位置決めが可能である。
<変形例4>
上述の実施の形態1では、コレット11に形成された一つの吸引口11aで第1はんだ4を1個保持し、半導体素子2の裏面電極3に1個ずつ接合しているが、図17の(b)に示すように、複数の吸引口11aを形成したコレット11−2を用いて複数の第1はんだ4を保持し、荷重13及び超音波振動14を印加して、複数の第1はんだ4を同時に裏面電極3に接合しても良い。尚、図17の(a)、(c)〜(f)は、それぞれ既に参照した図6の(a)、(c)〜(f)にそれぞれ対応する。
当該変形例4では、4つの吸引口11aが形成されたコレット11−2にて、まず、4つの第1はんだ4を吸引保持する(図17の(b))。次に、図17の(c)に示すように、コレット11−2により吸引保持した各第1はんだ4を半導体素子2の裏面電極3の所定の位置に配置する。次に、図17の(d)に示すように、それぞれの第1はんだ4に垂直方向下向きの荷重13を付加しながら水平方向の超音波振動14を印加する。次に、図17の(e)に示すように、コレット11−2で各第1はんだ4を吸引した状態で、コレット11−2を上方に引き上げることにより、コレット11−2と各第1はんだ4とが離れると共に、それぞれの第1はんだ4に突起部5が形成され、裏面電極3に4個の第1はんだ4が接合される(図17の(f))。
このように構成することで、半導体素子2の裏面電極3に複数個の第1はんだ4を同時に接合することができる。よって、第1はんだ4の接合工数が減少し、生産性を向上させることができる。
尚、ここでは、4個の吸引口11aを有するコレット11−2を用いて、4個の第1はんだ4を同時に裏面電極3に接合したが、2又は3個、あるいは5個以上の吸引口11aを有するコレットを用いて、2又は3個、あるいは5個以上の第1はんだ4を同時に裏面電極3に接合しても良い。
<変形例5>
変形例4は第1はんだ4に関するものであったが、第2はんだ6に関しても同様の構成を採ることができる。即ち、図18の(b)に示すように、複数の吸引口11aを形成したコレット11−2を用いて複数の第2はんだ6を保持し、荷重13及び超音波振動14を印加して、複数の第2はんだ6を同時に裏面電極3に接合しても良い。尚、図18の(a)、(c)〜(f)は、それぞれ既に参照した図8の(a)、(c)〜(f)にそれぞれ対応する。
当該変形例5では、例えば、図18の(b)に示すように、まず5つの吸引口11aが形成されたコレット11−2にて、5つの第2はんだ6を吸引保持する。次に、図18の(c)に示すように、コレット11−2により吸引保持した各第2はんだ6を半導体素子2の裏面電極3の所定の位置に配置する。次に、図18の(d)に示すように、それぞれの第2はんだ6に垂直方向下向きの荷重13を付加しながら水平方向の超音波振動14を印加する。次に、図18の(e)に示すように、コレット11−2で第2はんだ6を吸引したまま、コレット11−2を上方に引き上げることにより、コレット11−2と各第2はんだ6とが離れると共に、それぞれの第2はんだ6に突起部7が形成される。これにより図18の(f)に示すように、裏面電極3に5個の第2はんだ6が接合される。
このように構成することで、半導体素子2の裏面電極3に複数個の第2はんだ6を同時に接合することができる。よって、第2はんだ6の接合工数が減少し、生産性を向上させることがきる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2による半導体装置の製造方法について説明する。この実施の形態2による半導体装置の製造方法は、上述した実施の形態1と比べて、第2はんだは板状形状であり、半導体素子2の裏面電極3ではなく金属板8に形成する点で相違する。これらの相違点について、図19及び図20を参照して以下に詳しく説明する。尚、実施の形態1にて説明した部材及び工程と同一又は同様の部材及び工程については、ここでの説明を省略する。
まず本実施の形態2における第2はんだの形状について説明する。図19の(a)に示すように、第2はんだ61は板状に形成されており、その外枠の大きさは半導体素子2と同一であるが、その四隅部分を矩形状に切り欠いた12角形を有する矩形形状である。また、第2はんだ61の上面、つまり裏面電極3に接合される面は、平滑であり、第2はんだ61の下面、つまり金属板8に接合される面は、複数の溝28が設けてある。
次に、実施の形態2による半導体装置102の製造方法について、図19の(b)〜(e)及び図20を参照して説明する。ステージ10には、実施の形態1において図16を参照して説明した凹部9Cを形成した金属板8を配置し固定する。ステージ10への金属板8の固定方法は、例えば、金属板8を吸引保持することによって行う。次に、コレット11−2で第2はんだ61の上面を吸引保持し、金属板8上に配置する。次に、第2はんだ61に垂直方向下向きの荷重13を付加しながら水平方向に超音波振動14を印加する。ここでは、例えば、荷重13は50N、超音波振動14は40kHzを使用したが、上述のとおり本条件に限定されず、第2はんだ61の合金組成、大きさ、形状によって適宜設定すればよい。
次に、図20の(a)に示すように、裏面電極3に第1はんだ4が超音波振動14にて接合された半導体素子2を準備し、金属板8に固定した第2はんだ61に対向させる。このとき、第1はんだ4は金属板8の凹部9Cに対向するように配置する。また、第2はんだ61は、図19の(a)に示すようにその四隅を切り欠いた形状であり、第1はんだ4は、この切欠部分に位置する。よって、図20の(b)に示すように、第2はんだ61の切欠部分に対応して第1はんだ4が凹部9Cに配置される。
以上のように、第2はんだ61を超音波接合にて金属板8に接合する工程を有する半導体装置102の製造方法により、第1はんだ4を接合する工程と、第2はんだ61を接合する工程とを別プロセスで行うことができる。このため、既に説明した各製造方法に比して更に生産性を高めることができる。
また、はんだ付け工程において、第2はんだ61の下面つまり金属板8に接する面には複数の溝28が形成されているため、はんだ付け装置20の予熱炉22において、酸素還元ガスが溝28内部に侵入する。その結果、第2はんだ61と金属板8とが接する部分において、第2はんだ61及び金属板8の酸化膜が除去され易くなり、はんだ付けの信頼性を確保することが可能となる。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3による半導体装置の製造方法について説明する。この実施の形態3による半導体装置の製造方法は、上述した実施の形態1の場合と比べて、第1はんだ4を半導体素子2に接合する工程を、ダイシング前の半導体ウエハ29の状態で行う点で相違する。この相違点について、図21及び図22を参照して以下に詳しく説明する。尚、実施の形態1にて説明した部材及び工程と同一又は同様の部材及び工程については、ここでの説明を省略する。
本実施の形態3では、まず、図21の(a)に示すように、半導体ウエハ29を準備する。半導体ウエハ29は、単結晶シリコンなどからなり、種々の半導体素子又は半導体集積回路を形成したものである。半導体ウエハ29上の各半導体素子2は、上面には図示しない表面電極が、下面には裏面電極3が構成されている。上記表面電極及び裏面電極3は金属膜であり、例えばAl/Ti/Ni/Au膜あるいはAlSi/Ti/Ni/Au膜で形成されている。
次に、図21の(b)に示すように、半導体ウエハ29の裏面電極3を上にして、半導体ウエハ29をステージ10に配置し、半導体ウエハ29を固定する。この固定は、後述する超音波振動を第1はんだ4及び第2はんだ6に確実に印加するために行い、例えば、半導体ウエハ29をステージ10に吸引保持することによって行う。
次に、図21の(c)に示すように、コレット11−2にて複数個の第1はんだ4を吸引保持し、半導体ウエハ29上の裏面電極3の所定の位置に第1はんだ4を配置する。本実施の形態では、第1はんだ4はボール状を用いたが、直方体あるいは立方体であっても良い。
次に、図21の(d)に示すように、各第1はんだ4に垂直方向下向きの荷重13を付加しながら水平方向の超音波振動14を印加する。ここでは、例えば、荷重13は40N、超音波振動14は40kHzを使用したが、これに限定されず、第1はんだ4の合金組成、大きさ、形状によって適宜設定すればよい。
次に、コレット11で各第1はんだ4を吸引したまま、コレット11を上方に引き上げる。コレット11を上方に引き上げることにより、コレット11が第1はんだ4から離脱すると共に、第1はんだ4に突起部5が形成される。コレット11を上方に引き上げる際に、コレット11で第1はんだ4を吸引したまま行うことにより、第1はんだ4と裏面電極3との接合が不十分の場合には、コレット11の吸引口11aに第1はんだ4が残留する。このようにすることにより、裏面電極3への第1はんだ4の接合状態の良否を判定することができる。
以上のようにして、裏面電極3の所定箇所に所定個数の第1はんだ4を接合する。
続いて、半導体ウエハ29をステージ10に固定した状態を維持し、半導体ウエハ29の裏面電極3に第2はんだ6を超音波振動にて接合する。つまり、図21の(e)に示すように、まずコレット11にて第2はんだ6を吸引保持し、半導体ウエハ29上の裏面電極3の所定位置に第2はんだ6を配置する。本実施の形態では、第2はんだ6はボール状を用いたが、直方体あるいは立方体であっても良い。
次に、図21の(f)に示すように、第2はんだ6に垂直方向下向きの荷重13を付加しながら水平方向の超音波振動14を印加する。ここでは、例えば、荷重13は40N、超音波振動14は40kHzを使用したが、本条件に限定されず、第2はんだ6の合金組成、大きさ、形状に応じて適宜設定すればよい。
次に、コレット11で第2はんだ6を吸引したまま、コレット11を上方に引き上げる。コレット11を上方に引き上げることにより、コレット11が第2はんだ6から離脱すると共に、第2はんだ6に突起部7が形成される。コレット11を上方に引き上げる際に、コレット11で第2はんだ6を吸引したまま行うことにより、第2はんだ6と裏面電極3との接合が不十分である場合には、コレット11の吸引口11aに第2はんだ6が残留する。このようにすることにより、裏面電極3への第2はんだ6の接合状態の良否を判定することができる。
以上のようにして、図21の(g)に示すように、半導体ウエハ29の裏面電極3の所定箇所に所定個数の第2はんだ6を接合する。なお、本実施の形態では、半導体ウエハ29の裏面電極3に第2はんだ6を1個ずつ超音波振動にて接合したが、コレット11に複数の吸引口11aを形成し、複数の第2はんだ6を吸引保持し、同時に複数の第2はんだ6を超音波にて接合しても良い。
さらに、本実施の形態では、第2はんだ6を半導体ウエハ29の裏面電極3に接合したが、実施の形態2で説明したように、凹部を形成した金属板8に接合しても良い。第2はんだ6を凹部が形成された金属板8に接合することにより、第1はんだ4を接合する工程と第2はんだ6を接合する工程とを別プロセスで行うことができ、生産性が向上する。
次に、上述のように第1はんだ4等を形成した半導体ウエハ29について、図22に示すように、第1はんだ4及び第2はんだ6を接合した半導体ウエハ29をダイシングし、半導体ウエハ29から半導体素子2を切り出す。以上のようにすることにより、第1はんだ4及び第2はんだ6が接合された半導体素子2を複数得ることができる。
このように、第1はんだ4及び第2はんだ6を複数の半導体素子2にまとめて接合することができるため、さらに生産性を向上させることができる。
以上説明した、実施の形態1、2及び3で説明した製造方法は、互いに組み合わせることができる。
2 半導体素子、3 裏面電極、4 第1はんだ、6 第2はんだ、8 金属板、
9 凹部。

Claims (5)

  1. 裏面電極に超音波振動にて接合した第1はんだ及び第2はんだを有する半導体素子と、上記第1はんだを収容する凹部を有する金属板とを、上記第1はんだの一部を上記凹部に収容して配置する工程と、
    配置後、上記第2はんだを溶融させ上記半導体素子と上記金属板とをはんだ接合する工程と、を備え
    上記第1はんだは、上記第2はんだの固相線より高い固相線を有する、
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 裏面電極に超音波振動にて接合した第1はんだを有する半導体素子と、上記第1はんだを収容する凹部及び超音波振動にて接合した第2はんだを有する金属板とを、上記第1はんだの一部を上記凹部に収容して配置する工程と、
    配置後、上記第2はんだを溶融させ上記半導体素子と上記金属板とをはんだ接合する工程と、
    を備え
    上記第1はんだは、上記第2はんだの固相線より高い固相線を有する、
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 上記第1はんだは、裏面電極の4箇所以上に接合される、請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 上記半導体素子と上記金属板とをはんだ接合する工程は、第2はんだの固相線以上の温度、かつ、第1はんだの固相線以下の温度で行う、請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 裏面電極を有する半導体素子と、
    上記裏面電極に超音波振動にて接合される第1はんだと、
    上記裏面電極に対向して配置され、上記第1はんだの一部を収容する凹部を有する金属板と、
    上記裏面電極又は上記金属板に超音波振動にて接合され、溶融して上記半導体素子と上記金属板とをはんだ接合する第2はんだと、を備え
    上記第1はんだは、上記第2はんだの固相線より高い固相線を有する、
    ことを特徴とする半導体装置。
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