JP6012360B2 - 微粉炭吹き込み装置、これを備えた高炉設備、および微粉炭供給方法 - Google Patents
微粉炭吹き込み装置、これを備えた高炉設備、および微粉炭供給方法 Download PDFInfo
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Description
即ち、本発明に係る微粉炭吹き込み装置は、高炉本体の羽口から、加熱および圧縮された吹き込み空気と共に微粉炭を吹き込むように構成された微粉炭吹き込み装置であって、前記微粉炭の原料として、低品位炭から改質され、原炭からなる微粉炭と混合された場合に、前記原炭からなる微粉炭に含まれる水分を乾燥させることができる程度の自己発熱性を有する改質炭を使用することを特徴とする。
また、改質炭の熱を、熱を必要とする他の部位に有効利用して省エネルギー化に貢献することができる。
また、改質炭の熱が熱移送手段によって移送されることで改質炭が冷却されるため、改質炭の自然発火を防止することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る微粉炭吹き込み装置5Aを備えた高炉設備1Aの概略構成図である。この高炉設備1Aは、高炉本体2と、原料定量供給装置3と、装入コンベア4と、微粉炭吹き込み装置5Aとを備えて構成されている。
図2は、本発明の第2実施形態に係る微粉炭吹き込み装置5Bを備えた高炉設備1Bの概略構成図である。
この微粉炭吹き込み装置5Bにおいて、第1実施形態(図1)の微粉炭吹き込み装置5Aと異なる点は、改質装置16から延出する熱移送管32(熱移送手段)を備えており、この熱移送管32が微粉炭供給管22の周囲を複数回周回して、再び改質装置16に戻るように配設されている点である。この熱移送管32の周回部分は、第1実施形態の微粉炭吹き込み装置5Aの熱交換器25aと同様な熱交換器32aとなっている。熱移送管32の内部には、熱媒体となる流体が循環している。その他の部分の構成は第1実施形態の微粉炭吹き込み装置5Aと同一であるため、各部に同一符号を付して説明を省略する。
図3は、本発明の第3実施形態に係る微粉炭吹き込み装置5Cを備えた高炉設備1Cの概略構成図である。
この微粉炭吹き込み装置5Cにおいて、第1実施形態(図1)の微粉炭吹き込み装置5Aと異なる点は、改質装置16の下流側に不活性化装置42(不活性化手段)が介装されている点のみであり、その他の部分の構成は微粉炭吹き込み装置5Aと同一であるため、各部に同一符号を付して説明を省略する。
図4は、本発明の第4実施形態に係る微粉炭吹き込み装置5Dを備えた高炉設備1Dの概略構成図である。
この微粉炭吹き込み装置5Dにおいて、第1実施形態(図1)の微粉炭吹き込み装置5Aと異なる点は、微粉炭吹き込み装置5Aでは改質装置16で改質された改質炭からなる微粉炭のみが高炉本体2に供給されていたのに対し、この微粉炭吹き込み装置5Dでは、改質炭からなる微粉炭と、一般に用いられている原炭からなる微粉炭とが混合されて高炉本体2に供給される点である。
図5は、本発明の第5実施形態に係る微粉炭吹き込み装置5Eを備えた高炉設備1Eの概略構成図である。
この微粉炭吹き込み装置5Eは、第4実施形態(図4)の微粉炭吹き込み装置5Dに、第3実施形態(図3)の微粉炭吹き込み装置5Cに設けられた不活性化装置42が備えられたものである。この不活性化装置42により、改質装置16によって低品位炭から改質された改質炭が、その自己発熱作用が所定量残る程度に不活性化される。その他の部分の構成は、微粉炭吹き込み装置5Dと同様である。
2 高炉本体
3 原料定量供給装置
4 装入コンベア
5A,5B,5C,5D,5E 微粉炭吹き込み装置
7 炉頂ホッパ
8 羽口
9 出銑口
11 ブローパイプ
12 インジェクションランス
14 銑鉄
16 改質装置
17 装入ライン
18 窒素ガス送給装置
19,19A,19B サイクロンセパレータ
21 貯蔵タンク
22 微粉炭供給管
23 吹き込み空気送給装置
24 受入ホッパ
25 空気吸入管
25a 熱交換器(熱移送手段)
32 熱移送管(熱移送手段)
32a 熱交換器(熱移送手段)
42 不活性化装置(不活性化手段)
52 混合管(混合部)
Claims (10)
- 高炉本体の羽口から、加熱および圧縮された吹き込み空気と共に微粉炭を吹き込むように構成された微粉炭吹き込み装置であって、
前記微粉炭の原料として、低品位炭から改質され、原炭からなる微粉炭と混合された場合に、前記原炭からなる微粉炭に含まれる水分を乾燥させることができる程度の自己発熱性を有する改質炭を使用することを特徴とする微粉炭吹き込み装置。 - 前記改質炭の自己発熱作用による熱を、熱を必要とする部位に移送する熱移送手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の微粉炭吹き込み装置。
- 前記熱移送手段は、圧縮される前の前記吹き込み空気を前記改質炭と熱交換させるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の微粉炭吹き込み装置。
- 前記熱移送手段は、前記低品位炭を改質する改質装置に、前記改質炭の熱を移送するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の微粉炭吹き込み装置。
- 前記改質炭を、その自己発熱作用が所定量残る程度に不活性化する不活性化手段を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の微粉炭吹き込み装置。
- 前記改質炭からなる微粉炭と、一般に用いられている原炭からなる微粉炭とを混合する混合部を備え、該混合部およびその下流側で、前記改質炭の自己発熱作用により前記原炭からなる微粉炭を乾燥させることを特徴とする請求項1に記載の微粉炭吹き込み装置。
- 請求項1から6のいずれかに記載の微粉炭吹き込み装置を備えたことを特徴とする高炉設備。
- 高炉本体の羽口から、加熱および圧縮された吹き込み空気と共に微粉炭を吹き込む際の微粉炭供給方法であって、
前記微粉炭の原料として、低品位炭から改質され、原炭からなる微粉炭と混合された場合に、前記原炭からなる微粉炭に含まれる水分を乾燥させることができる程度の自己発熱性を有する改質炭を使用し、該改質炭の自己発熱作用による熱を、熱を必要とする部位に移送して利用することを特徴とする微粉炭供給方法。 - 前記改質炭を、その自己発熱作用が所定量残る程度に不活性化することを特徴とする請求項8に記載の微粉炭供給方法。
- 高炉本体の羽口から、加熱および圧縮された吹き込み空気と共に微粉炭を吹き込む際の微粉炭供給方法であって、
低品位炭から改質され、原炭からなる微粉炭と混合された場合に、前記原炭からなる微粉炭に含まれる水分を乾燥させることができる程度の自己発熱性を有する改質炭からなる微粉炭と、一般に用いられている原炭からなる微粉炭とを混合し、
前記改質炭の自己発熱作用により、前記原炭からなる微粉炭を乾燥させることを特徴とする微粉炭供給方法。
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