JP6011922B2 - カメラモジュールの駆動機構用板バネおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、カメラモジュールの駆動機構用板バネおよびその製造方法に係り、とりわけ半田濡れ性を向上させることができるカメラモジュールの駆動機構用板バネおよびその製造方法に関する。
カメラ付携帯電話などにおいて、オートフォーカスやズーム等を目的として、コイルに流れる電流と、ヨーク及びマグネットにより構成された磁気回路の磁界との相互作用によって、光軸方向にレンズユニットを変位させることができるカメラモジュールの駆動機構(ボイスコイルモーター)が知られている。
このようなカメラモジュールの駆動機構には、レンズユニットを保持しているホルダを筐体に光軸方向に変位可能に支持するための板バネが使用されている。
この板バネは板バネ材を準備し、この板バネ材に対してレジストを用いてエッチングを施し、次に板バネ材の表面のレジストを剥離することにより得られる。
ところで板バネはコイルと接続されて、板バネからコイル側に電流が流される。この場合、板バネとコイルとは、半田により接合されるため、半田濡れ性を向上させることができる板バネが求められている。
すなわち板バネとコイルとはフラックスを含むクリーム半田を用いて接合されるが、量産を考慮して加熱によりフラックスが分解してレンズ等に汚れが蓄積しないよう、加熱による活性度が低いフラックスを含むクリーム半田が用いられる。しかしながら活性度が低いフラックスを含むクリーム半田は半田濡れ性が劣ることも考えられる。
これに加え、板バネ材表面に半田濡れ性を阻害する微量元素が板バネ材料の表面に凝集する「濃化」と呼ばれる現象が発生することを見出した。
特開2009−122360
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、レンズ等への汚れを抑えつつ半田濡れ性を向上させることができるカメラモジュールの駆動機構用板バネおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、電気的接続端子を含むカメラモジュールの駆動機構用板バネの製造方法において、Cu系合金からなる板バネ材を準備する工程と、板バネ材をレジストを用いてエッチングして外形加工するとともに、ハーフエッチングして電気的接続端子を形成する工程と、エッチングおよびハーフエッチング後の板バネ材からレジストを剥離する工程と、を備えたことを特徴とするカメラモジュールの駆動機構用板バネの製造方法である。
本発明は、Be、Ni、Cr、Si、Ti、Snのいずれか一種以上を含む銅合金からなる板バネ材を準備することを特徴とするカメラモジュールの駆動機構用板バネの製造方法である。
本発明は、上記記載のカメラモジュールの駆動機構用板バネの製造方法により得られた電気的接続端子を含むカメラモジュールの駆動機構用板バネである。
本発明によれば、Cu系合金からなる板バネ材にハーフエッチングすることにより半田濡れ性を阻害する微量元素を除去することができ、これにより半田との密着性を高めることができる。また、ハーフエッチングすることにより電気的接続端子の表面積が大きくなるので、これにより半田との密着性を高めることができる。
とりわけ板バネ材がBe、Ni、Cr、Si、Ti、Snのいずれか一種以上を含む銅合金からなる場合、板バネ材表面に残る半田濡れ性を阻害する微量元素の濃化エリアを接続端子表面から除去することができ、このことにより、半田濡れ性を高めることができる。
図1はカメラモジュールの駆動機構を示す分解斜視図。 図2はカメラモジュールの駆動機構に組込まれた上部板バネを示す平面図。 図3はカメラモジュールの駆動機構に組込まれた下部板バネを示す平面図。 図4はカメラモジュールを示す概略側面図。 図5(a)〜(d)は上部板バネおよび下部板バネの製造方法を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図4に示すように、本発明によるカメラモジュールの駆動機構1は、カバー2とベース13とからなる筐体2Aと、光学系を構成する複数のレンズ26からなるレンズユニット26Aと、筐体2A内に配置されレンズユニット26Aを収納してレンズユニット26Aの光軸方向へ移動可能なホルダ9と、ホルダ9の外周に設けられたコイル8と、筐体2Aのベース13に設けられコイル8に磁界を提供するヨーク6及びマグネット片7とを備えている。
また上部板バネ5が、筐体2Aのカバー2と、ヨーク6の上部との間に介在され、下部板バネ11が、筐体2Aのベース13とヨーク6の下部との間に介在されている。この場合、上部板バネ5とカバー2との間に、上部板バネ5の厚み調整用の調整板4が設けられている。
また下部板バネ11とコイル8とは、後述する接続端子11dを介して半田接合されている。
そして下部板バネ11を介してコイル8に電流を流すことによりホルダ9に上方への力が作用し、レンズユニット26Aを上部板バネ5および下部板バネ11の力に抗して全体として上方へ持上げることができる(図4参照)。
また、入力する電流量を調整することにより、ホルダ9を上方へ移動させる力を変化させ、上部板バネ5および下部板バネ11の力とのバランスをとることで、ホルダ9の上下移動及びその位置調整を行うことができる。
なお、図4に示すように、筐体2Aは、中間支持体21介して基体20上方に固定され、中間支持体21には赤外線カットガラス22支持され、基体20上には撮像素子25が配置されている。
このように筐体2Aを有するカメラモジュールの駆動機構1と、赤外線カットガラス22を支持する中間支持体21と、撮像素子25が配置された基体20とによりカメラモジュール1Aが構成されている。
なお、上記構成のうち、上部板バネ5は図2に示すように、筐体2A側の外枠部5aと、ホルダ9側の内枠部5bと、外枠部5aと内枠部5bとの間に設けられたバネ性をもつスプリング部5cとを有している。また下部板バネ11は図3に示すように、筐体2A側の外枠部11aと、ホルダ9側の内枠部11bと、外枠部11aと内枠部11bとの間に設けられたバネ性をもつスプリング部5cとを有している。
次にカメラモジュールの駆動機構1の各構成部分について、更に説明する。
上述のようにカバー2とベース13とからなる筐体2A内の空間には、レンズユニット26Aを保持しているホルダ9がレンズユニット26Aの光軸方向へ変位可能に収容されている。
ホルダ9の上下の各円筒縁部には、それぞれ上部板バネ5の内枠部5bと下部板バネ11の内枠部11bが取付けられており、上部板バネ5の外枠部5a(図2参照)は筐体2Aのベース13に固定されているヨーク6の上面に取付けられ、下部板バネ11の外枠部11a(図3参照)は筐体2Aのベース13に取付けられている。
上記ヨーク6には複数のマグネット片7が接着されており、アクチュエータ機構1の磁気回路を構成している。そしてこの磁気回路により形成された磁界内にコイル8が配置されている。このコイル8はホルダ9の外周に巻回されており、コイル8に電流を供給することによりホルダ9をレンズユニット26Aの光軸方向へ変位させることができる。なお、図5において、符号12により示す部材は外部電源からコイル8へ電流を供給するための導体(フレキシブルプリント基板等)であり、符号4により示す部材は上述のように上部板バネ5の上面に装着される調整板であり、上部板バネ5の厚みを調整するものである。
次に図2乃至図3により、上部板バネ5および下部板バネ11について更に述べる。
上部板バネ5は図2に示すように四角形状の外枠部5aと、ホルダ9側のリング状の内枠部5bと、外枠部5aと内枠部5bとの間に設けられたバネ性をもつスプリング部5cとを有している。
また外枠部5aとスプリング部5cとの間に、上部板バネ5を筐体2Aのベース13に固定されているヨーク6の上面に取付ける際の位置決め孔として機能する第1位置決め孔5Aが設けられている。
この第1位置決め孔5Aは外枠部5aの4隅であってスプリング部5cとの連結部近傍に設けられている。第1位置決め孔5Aは筐体2Aのベース13に固定されているヨーク6の上面側に設けられた位置決め突起(図示せず)に係合して、上部板バネ5を筐体2Aのベース13に固定されているヨーク6の上面側に精度良く位置決めするものである。また第1位置決め孔5A上に上部板バネ5を筐体2Aのベース13に固定されているヨーク6の上面へ接着剤(図示せず)を介して接着する接着領域30が第1位置決め孔5Aと重ねて形成されている。
また、上部板バネ5のうち内枠部5bとスプリング部5cとの間に、上部板バネ5をホルダ9に取付ける際の位置決め孔として機能する第2位置決め孔5Bが設けられている。
この第2位置決め孔5Bはリング状内枠部5bのうち、スプリング部5cとの連結部17近傍に設けられている(図2参照)。第2位置決め孔5Bは、ホルダ9側に設けられた位置決め突起(図示せず)に係合して上部板バネ5をホルダ9側に精度良く位置決めするものである。また第2位置決め孔5B上に上部板バネ5をホルダ9へ接着剤(図示せず)を介して接着する接着領域30が第2位置決め孔5Bと重ねて形成されている。
このように上部板バネ5のスプリング部5cの両端部を筐体2Aおよびホルダ9の各々に精度良く位置決めし、かつ堅固に固定することにより、スプリング部5cのバネ定数を安定化させることができる。
次に上部板バネ5のスプリング部5cについて更に説明する。図2に示すように、スプリング部5cは複数の円形状湾曲部と、湾曲部間を連結する直線部とを有している。
次に下部板バネ11について図3により説明する。
下部板バネ11は図3に示すように筐体2A側の四角形状の外枠部11aと、ホルダ9側のリング状内枠部11bと、外枠部11aと内枠部11bとの間に設けられたバネ性をもつスプリング部11cとを有している。
また外枠部11aとスプリング部11cとの間に、下部板バネ11を筐体2Aのベース13に取付ける際の位置決め孔として機能する第1位置決め孔11Aが設けられている。
この第1位置決め孔11Aは外枠部11aの4隅であってスプリング部11cとの連結部近傍に設けられている。第1位置決め孔11Aは筐体2Aのベース13側に設けられた位置決め突起(図示せず)に係合して、下部板バネ11を筐体2A側に精度良く位置決めするものである。また第1位置決め孔11A上に下部板バネ11を筐体2Aのベース13へ接着剤(図示せず)を介して接着する接着領域30が第1位置決め孔11Aと重ねて形成されている。
また、下部板バネ11のうち内枠部11bとスプリング部11cとの連結部17近傍に、下部板バネ11をホルダ9に取付ける際の位置決め孔として機能する第2位置決め孔11Bが設けられている。
第2位置決め孔11Bは、ホルダ9側に設けられた位置決め突起(図示せず)に係合して下部板バネ11をホルダ9側に精度良く位置決めするものである。また第2位置決め孔11B上に下部板バネ11をホルダ9へ接着剤(図示せず)を介して接着する接着領域30が第2位置決め孔11Bと重ねて形成されている。
また図3において、下部板バネ11の外枠11aには外部の電源に接続される接続端子11eが設けられ、内枠11bにはコイル8側に接続される接続端子11dが設けられ、外部の電源から下部板バネ11を介してコイル8側へ電流を流すことができる。
ところで、図3に示すように、外枠部11aは、互いに離間した一対の外枠部材11a、11aからなっており、これにより接続端子11e、11e同士が短絡しないようになっている。また、内枠部11bは、互いに離間した一対の内枠部材11b、11bからなっており、これにより接続端子11d、11d同士が短絡しないようになっている。
次に下部板バネ11のスプリング部11cについて更に説明する。図3に示すように、スプリング部11cは複数の円形状湾曲部と、湾曲部間を連結する直線部とを有している。
次に、図5(a)〜(d)により、上部板バネ5および下部板バネ11の製造方法について述べる。上部板バネ5および下部板バネ11はいずれもBe、Ni、Cr、Si、Ti、Snのいずれか一種以上を含む銅合金、とりわけ、Cu−Ni−Sn系合金、またはCu−Ti系合金等のCu系合金からなる金属板(板バネ材)40をエッチング加工して作製される。
ところで、上部板バネ5および下部板バネ11は略同様の手法により製造されるが、以下、電気的接続端子11d、11eを有する下部板バネ11の製造方法について述べる。
具体的には、まず図5(a)に示すように、金属板(板バネ材)40を準備する。板バネ材40としては上述した銅合金を用いることができる。
次に図5(b)に示すように、板バネ材40上にカゼインレジスト(レジスト)41を塗布し乾燥させる。次にガラスパターンをレジスト41上に載せ、超高圧水銀灯で所定時間露光する。次にレジスト41を現像した後、ポストベークを施して、板バネ材40上に所定パターンをもつレジスト41が形成される。
この場合、レジスト41は、板バネ材40上面に配置された上部レジスト41aと、板バネ材40の下面に配置された下部レジスト41bとを有する。また図5(b)に示すように、板バネ材40のうち下部板バネ11の電気的接続端子11d、11eに対応する部分については、上部レジスト41aが開口45を形成して接続端子11d、11eに対応する部分の表面が露出している。また下部レジスト41bは、接続端子11d、11eに対応する部分の裏面を覆っている。
その後、上部レジスト41aおよび下部レジスト41bからなるレジスト41が塗布された板バネ材40に対して塩化第二鉄溶液のようなエッチング液を用いてエッチングを施す。この場合、エッチングにより板バネ材40が所定形状をもつよう外形加工される。同時に上部レジスト41aの開口45を介して板バネ材40がハーフエッチングされ、電気的接続端子11d、11eが形成される(図5(c))。
次に例えば水酸化ナトリウム溶液等のレジスト剥離液を用いて、板バネ材40からレジスト41を剥離する(図5(d)参照)。
次に板バネ材40が断裁され、バネ形状に個片化され、このようにして板バネ材40から下部板バネ11が得られる。
ところで板バネ材40として、Be、Ni、Cr、Si、Ti、Snのいずれか一種以上を含む銅合金を用いる場合、板バネ材40の表面全域に上記微量元素の濃化エリアが形成される場合があり、この濃化エリアは半田濡れ性低下の原因ともなっている。
本実施の形態においては、ハーフエッチングにより電気的接続端子11d、11eが形成されるため、板バネ材40の表面に残る濃化エリアを接続端子11d、11e表面から除去することができる。このため接続端子11d、11eの半田濡れ性低下を抑えることができる。さらにハーフエッチングにより接続端子11d、11eを形成することができ、接続端子11d、11eの表面積を大きくすることができ、これにより半田濡れ性を良好に保つことができるとともに、接続端子11d、11e表面と半田との密着性を高めることができる。
上記のように半田濡れ性を良好に保つことができるため、量産を考慮したとき、加熱によりフラックスが分解して汚れが蓄積しないよう、コイル8と下部板バネ11の接続端子11dとの接合部に加熱による活性度が低いフラックスを含むクリーム半田を用いた場合でも、下部板バネ11の半田濡れ性が良好に保たれているため、接続不良等の障害が発生することはない。
また接続端子11d、11eをハーフエッチングにより形成することにより接続端子11d、11eの表面積を増加させて、接続端子11d、11e表面と半田との密着性を向上させることができる。
上述のように板バネ材40を用いてエッチングにより外形加工し、かつハーフエッチングにより接続端子11d、11eを形成することにより下部板バネ11を製造することができる。
同様にして上部板バネ5を板バネ材40から製造することができる。この場合、上部板バネ5は接続端子を有しないため、ハーフエッチングにより接続端子を形成する点を含まないことが相違するのみであり、他は下部体バネ11の製造方法と同様の製造方法により上部板バネ5を製造することができる。
なお、本実施形態でいう「ハーフエッチング」とは、板バネ材料を略半分の厚みまでエッチングすることに限られず、板バネ材料の表面に存在する濃化エリアを除去する程度までエッチングすることを含むものとする。
次にカメラモジュールの駆動機構の作用について図4により述べる。
図4に示すカメラモジュールの駆動機構において、下部板バネ11を介してコイル8に電流を流す。このことによりホルダ9に上方への力が作用し、レンズユニット26Aを上部板バネ5および下部板バネ11の力に抗して全体として上方へ持上げることができる(図4参照)。
また、コイル8に流す電流量を調整することにより、ホルダ9を上方へ移動させる力を変化させ、上部板バネ5および下部板バネ11の力とのバランスをとることで、ホルダ9の上下移動及びその位置調整を行うことができる。
この場合、上部板バネ5および下部板バネ11の外枠部5a、11aのうちスプリング部5c、11cとの連結部近傍に第1位置決め孔5A、11Aを設け、内枠部5b、11bのうちスプリング部5c、11cとの連結部17近傍に第2位置決め孔5B、11Bを設け、更に第1位置決め孔5A、11Aおよび第2位置決め孔5B、11B上に重ねて接着領域30を設ける。このことにより、上部板バネ5および下部板バネ11のバネ性をもつスプリング部5c、11cの両端部を筐体2Aのベース13に固定されているヨーク6、ベース13およびホルダ9の各々に精度良く位置決めすることができ、かつスプリング部5c、11cの両端部を筐体2Aのベース13に固定されているヨーク6、ベース13およびホルダ9の各々に堅固に固定することができる。
このように上部板バネ5および下部板バネ11のスプリング部5c、11cの両端部を筐体2Aのベース13に固定されているヨーク6、ベース13およびホルダ9の各々に精度良く位置決めし、かつ堅固に固定することにより、スプリング部5c、11cのバネ定数を安定化させることができる。
このことにより安定したバネ特性をもつカメラモジュールの駆動機構を得ることができる。
具体的には、下部板バネ11を介してコイル8に電流を流すことにより、電流とマグネット7の磁界とで相互作用が起こり、ホルダ9が上下移動する。このとき上部板バネ5および下部板バネ11は、バネ定数kに応じてホルダ9の動きを抑制する。
この場合、(i)コイル8に流す電流、(ii)マグネット7のもつ磁力、(iii)上部板バネ5および下部板バネ11のもつバネ定数からなる3つの要素(i)(ii)(iii)に基づいて、ホルダ9の上下移動およびその位置調整を行なってレンズユニット26Aによる焦点を調整することができる。
従って、精度良くレンズユニット26Aによる調整を行なうためには、上記3つの要素(i)(ii)(iii)、とりわけ要素(iii)を精度良く定め、かつ安定して設計することが求められている。
上述のように、スプリング部5c、11cのバネ定数を安定化させることにより、上記3つの要素(i)(ii)(iii)のうち、とりわけ(iii)上部板バネ5および下部板バネ11のバネ定数の安定化を図ることができる。このことにより、ホルダ9の上下移動およびその位置調整を精度良く行なって、レンズユニット26Aによる焦点を精度良く調整することができる。
また、下部板バネ11の接続端子11d、11eは、上述のようにハーフエッチングにより形成されるため、その表面に残る半田濡れ性を阻害する微量元素の濃化エリアをできる限り除去することができる(図5(a)〜(d)参照)。このため、下部板バネ11の接続端子11d、11eの表面における半田濡れ性を良好に保つことができる。また接続端子11d、11eはハーフエッチングにより形成されるため、その表面積を大きくすることができ、これにより接続端子11d、11eと半田との密着性を高めることができる。
従って量産を考慮して、加熱によりフラックスが分解してレンズ等に汚れが蓄積しないよう、コイル8と下部板バネ11の接続端子11dとの接合部に加熱による活性度が低いフラックスを含むクリーム半田を用いた場合でも、下部板バネ11の接続端子11dの半田濡れ性が良好に保たれているため、接続不良等の障害が発生することはない。
1 カメラモジュールの駆動機構
1A カメラモジュール
2 カバー
2A 筐体
4 調整板
5 上部板バネ
5a 外枠部
5b 内枠部
5c スプリング部
5A 第1位置決め孔
5B 第2位置決め孔
6 ヨーク
7 マグネット片
8 コイル
9 ホルダ
11 下部板バネ
11a 外枠部
11b 内枠部
11c スプリング部
11A 第1位置決め孔
11B 第2位置決め孔
12 導体(フレキシブルプリント基板など)
13 ベース
17 連結部
18 幅広部
20 基体
21 中間支持体
22 赤外線カットガラス
25 撮像素子
26 レンズ
26A レンズユニット
30 接着領域
32 湾曲部
33 直線部
40 板バネ材
41 レジスト
41a 上部レジスト
41b 下部レジスト
45 開口

Claims (2)

  1. 電気的接続端子を含むカメラモジュールの駆動機構用板バネの製造方法において、
    Cu系合金からなる板バネ材を準備する工程と、
    前記板バネ材をレジストを用いてエッチングして外形加工するとともに、ハーフエッチングして電気的接続端子を形成する工程と、
    エッチングおよびハーフエッチング後の板バネ材からレジストを剥離する工程と、
    をことを特徴とするカメラモジュールの駆動機構用板バネの製造方法。
  2. Be、Ni、Cr、Si、Ti、Snのいずれか一種以上を含む銅合金からなる板バネ材を準備することを特徴とする請求項1記載のカメラモジュールの駆動機構用板バネの製造方法。
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