JP6011857B2 - 結束用ベルト - Google Patents

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Description

本発明は、高重量の金属棒や金属板等を束ねるのに用いられる結束用ベルトおよびこれを用いて金属棒や金属板等を束ねる方法に関する。
近年、工業の発展に伴い、生産した金属棒や細長い金属板等の高重量部品(以下、被結束品と称す)を束ね、束ねた状態で次の工程や次の会社に送り、受け取った次の工程や会社で結束状態を開いて被結束品を取り出し、さらにこの被結束品に加工を加えたり、あるいは工業製品に組み込んだりすることが多くなってきている。
このような被結束品を束ねる方法として、従来は、単に高強力繊維からなる紐で縛る方法が用いられてきたが、送る途中で紐の結び目が解けて結束がはずれるという問題が生じ易く、結び目が解けないように強固に結ぶと今度は結束をはずしにくく手間を要することとなる。また、弛みが生じないように結束することが難しく、搬送途中で束から被結束品が落下するという問題も有している。さらに高強力繊維からなる紐の場合には、一般に剛直であることから、強固に結ぶことが困難であるという問題も有している。
このような紐で縛りつける方法に代えて、粘着テープで結束する方法が用いられているが、粘着テープの場合には、剥がした後に粘着テープの一部が被結束品の表面に残ったり、完全に被結束品表面から剥がすのに手間を要するという問題点を有しており、さらに、剥がした粘着テープが廃棄物となるため、廃棄物が増加し、環境によい方法とは言えない。さらに、粘着テープの場合には搬送途中でテープが切断し易く、この点でも問題を有している。
従来、状体や細長い板状物を結束するのに、面ファスナーを用いた結束ベルトが使用されており、結束ベルトとして、たとえば特許文献1には、エラストマーからなる樹脂テープの長さ方向一端にフック面ファスナーを、他端にループ面ファスナーを連結一体化した結束バンドが記載されている。
しかしながら、この結束バンドは、繰り返しの使用が可能であることから廃棄物が生じないというメリットを有する反面、エラストマー樹脂のテープから構成されているため、高重量の被結束品の結束ベルトとして使用すると、エラストマー樹脂テープが伸長し、結束が緩み、搬送途中で束から被結束品が落下するという問題点が生ずる。さらに、結束する際に、エラストマー樹脂テープに金属部品の端部等が当たることにより該テープが破断するという問題点も有している。
特開2009−190742号公報(請求項1)
本発明は、上記従来技術の有する問題点を解決するものであり、具体的には、繰り返し使用できる結束ベルトであって、高重量の金属棒や金属板等の被結束品を束ねてもそれらの高重量により束が延びることが少なくしっかりと結束することができ、また結束する際に、同ベルトに被結束品が当たっても同ベルトが破断するようなダメージを受けることが少なく、さらに容易に結束および結束を解くことができる結束ベルトを提供することにある。
すなわち、本発明は、高強力繊維からなる帯状布帛の一方の長さ方向端部の表面側にループ面ファスナーがループ状係合素子面を外側にして一体化されており、もう一方の長さ方向端部の裏面側にフック面ファスナーがフック状係合素子面を外側にして一体化されている結束用ベルトにおいて、該帯状布帛の表面側に伸縮性シートが該帯状布帛の長さ方向に伸縮性を有するように重ね合わされ、そして該伸縮性シートの両端部が該帯状布帛に固定されることにより該帯状布帛の表面に該伸縮性シートが一体化されており、該伸縮性シートが伸長されていない状態では、該伸縮性シートの固定された両端部に挟まれた中間部分に対応する位置に存在する該帯状布帛は該伸縮性シートの中間部分の長さより長いことを特徴とする結束用ベルトである。
そして、このような結束用ベルトにおいて、上記伸縮性シートが、帯状布帛の長さ方向に伸縮性を有するように伸縮性糸を織編された伸縮性布帛であるのが好ましい。
さらに、このような結束用ベルトにおいて、ループ面ファスナーが一体化されている部分の帯状布帛端部の裏面側に防滑加工が施されているのが好ましく、このような防滑加工として、防滑性シートを帯状布帛に一体化することによりなされているのが好ましい。さらに、このような防滑性シートとして、エラストマー樹脂からなるシートである場合が好ましく、特にこのような防滑性シートの、帯状布帛と接する面と反対側の面に凹凸が付与されているのが好ましい。
また、本発明の結束用ベルトにおいて、帯状布帛の長さ方向端部裏面に存在するフック面ファスナーが、帯状布帛の長さ方向端部から延長方向にはみ出して存在しているのが好ましく、また帯状布帛の表面側に存在するループ面ファスナーが、帯状布帛の長さ方向端部から長さ方向中間部まで存在し、そして帯状布帛と一体化されているのが好ましい。
さらに本発明の結束用ベルトにおいて、ループ面ファスナーとフック面ファスナーが異なる色を有しているのが好ましく、さらに表面側に取り付けられているループ面ファスナーと伸縮性シートがほぼ同一の色調を有しており、一方、裏面側に取り付けられているフック面ファスナーと防滑性シートがループ面ファスナーとは異なる色調を有しているのが好ましい。
また、本発明の結束用ベルトにおいて、高強力繊維からなる帯状布帛が、溶融液晶性全芳香族ポリエステルからなる糸を経糸および緯糸とする平織物である場合が好ましい。
また本発明の結束用ベルトにおいて、フック面ファスナーおよびループ面ファスナーが、それぞれ、経糸および緯糸からなる基布と同基布表面に形成されたフック状係合素子およびループ状係合素子からなり、これら糸および係合素子がともにポリエステル系の繊維からなり、かつ該緯糸としてポリエステル系の熱融着性繊維が用いられている場合が好ましく、さらにこの熱融着性繊維が、低融点または低軟化点のポリエステル系ポリマーを鞘成分、高融点ポリエステル系ポリマーを芯成分とする芯鞘型複合ポリエステル繊維である場合が好ましい。
さらに本発明の結束用ベルトにおいて、帯状布帛と面ファスナーの一体化、帯状布帛と伸縮性シートの一体化および帯状布帛と防滑性シートの一体化が、いずれも高強力繊維からなるマルチフィラメント糸を縫糸とする縫い合わせにより行われているのが好ましく、さらに帯状布帛を構成する高強力繊維および縫糸を構成する高強力繊維が、溶融液晶性全芳香族ポリエステルからなる繊維である場合が好ましい。
さらに本発明は、上記の結束用ベルトを用いて複数の高重量の金属部品を束ねる高重量金属部品の結束方法である。
本発明の結束用ベルトは高強力繊維からなる帯状布帛から構成されていることから、高重量被結束品を束ねても、その重量により結束が緩み、部品が落下することが少なく、さらに結束の際に結束用ベルトに被結束品の角が当たっても、結束ベルトが損傷破断することが少なく、さらに、両端部に面ファスナーが一体化されていることから繰り返しの使用が可能であり、廃棄物が生じることもない。
特に本発明の結束用ベルトでは、その中間部分に伸縮性シートが存在しており、結束する際に、この伸縮性シートが伸長された状態となるように結束用ベルトを引っ張った状態で被結束品を結束することにより、結束後においても結束用ベルトが伸長した状態となり、強固に締め付け結束状態を保つことができることから、搬送の途中等で、結束されている被結束品の重量により結束が緩み、被結束品が束から落下するということもより一層防ぐことができる。しかも、本発明の結束ベルトでは、伸縮性シートの結束内側は高強力繊維からなる帯状布帛により覆われていることから、被結束品の角が当たることにより伸縮性シートが損傷破断することを防ぐことができる。
本発明の結束用ベルトの一例の側面模式図である。 図1に示した本発明の結束用ベルトの一例の上面模式図である。 図1に示した本発明の結束用ベルトの一例の下面模式図である。
次に、添付の図面を用いて本発明の結束用ベルトを説明する。図1、図2および図3は、それぞれ、本発明の結束用ベルトの一例の側面図、上面図および下面図であり、これら図中、1が高強力繊維からなる帯状布帛、2がループ面ファスナー、3がフック面ファスナー、4が伸縮性シート、5が防滑性シート、6が帯状布帛が伸縮性シートより長い部分、4.1が伸縮性シートの中間部分、4.2が伸縮性シートの両端部を表す。
まず本発明を構成する高強力繊維からなる帯状布帛としては、一般に、高強力繊維として市販されている、パラ系アラミド繊維、溶融液晶性ポリエステル繊維、高強力ポリエチレン繊維、高強力ポリビニルアルコール繊維、ポリ−p−フェニレンベンゾビスチアゾール繊維、ポリ−p−フェニレンベンゾビスオキサゾール繊維等の引張強度が15CN/dtex以上の繊維からなる織編物が挙げられ、これらのなかでも特に金属部品の角等が当たった場合に損傷破断されにくいことから溶融液晶性全芳香族ポリエステル繊維が好ましい。
そして、帯状布帛としては、このような高強力繊維からなるマルチフィラメント糸を経糸および緯糸に使用した平織が好ましい。帯状布帛の目付としては、50〜300g/mが強度の点で、さらに取り扱い性の点で好ましい。
帯状布帛の大きさとしては、幅が2〜15cmで長さ10〜100cmが好ましく、より好ましくは幅が3〜10cmで長さ20〜70cmである。幅は広い方が、強固かつ安定に結束できることから好ましく、もっとも好ましくは幅4〜7cmである。
このような帯状布帛の一方の長さ方向端部の表面側に、図1および図2に示すように、ループ面ファスナーがループ状係合素子面を外側にして一体化され、もう一方の長さ方向端部の裏面側に、図1および図3に示すように、フック面ファスナーがフック状係合素子面を外側にして一体化されている。
使用されるループ面ファスナーおよびフック面ファスナーとしては、基板がプラスチック板である成形面ファスナーであっても、また基板が織物である織面ファスナーのどちらであってもよいが、結束する金属の角が当たっても係合素子が潰れることが少ないことや面ファスナーが破損され難いことから織面ファスナーが好ましい。もちろん、ループ面ファスナーとフック面ファスナーは両ファスナーの係合素子同士が係合することにより両ファスナーが強固に引付くものであらねばならない。
織面ファスナーの場合、フック面ファスナーは、主として、フック状係合素子用モノフィラメント糸、経糸および緯糸から形成される。一方、フック面ファスナーの係合相手となるループ面ファスナーは、主として、ループ状係合素子用マルチフィラメント糸、経糸および緯糸から形成される。
これらの糸は、熱や吸水・吸湿に対する形態安定性の点で、また係合素子の耐倒れ性の点で、さらに溶融液晶性全芳香族ポリエステル繊維が使用されている場合の帯状布帛との一体性の点で、いずれも実質的にポリエステル系のポリマーから構成されているのが好ましい。
ポリエステル系ポリマーとは、エチレンテレフタレート単位を主体とするポリエステルまたはブチレンテレフタレート単位を主体とするポリエステルである。好ましくは、緯糸以外の経糸と係合素子用糸は、ポリエチレンテレフタレートホモポリマーまたはポリブチレンテレフタレートホモポリマーから形成されており、緯糸は芯鞘型のポリエステル系熱融着性繊維、すなわち鞘成分が低融点ポリエステル系樹脂で、芯成分が経糸や係合素子と同様の高融点ポリエステル樹脂により構成されているのが係合素子の耐引抜性を高め、かつ面ファスナーに柔軟性を与える点で好ましい。
緯糸が熱融着性繊維から構成されていることにより、係合素子用糸を基布に強固に固定することが可能となり、従来の面ファスナーのように係合素子用糸が基布から引き抜かれることを防ぐためにポリウレタン系やアクリル系のバックコート樹脂を面ファスナー基布裏面に塗布する必要もなくなり、面ファスナーが柔軟となり、結束用ベルトが使い易くなる。なお、芯鞘型熱融着性繊維を構成する芯成分と鞘成分の重量比率としては20:80〜80:20の範囲、特に40:60〜60:40の範囲が好ましい。
このようなループ織面ファスナーの好適例として、クラレファスニング(株)製のニューエコB2790Yが挙げられ、またフック織面ファスナーの好適例として、クラレファスニング(株)製のニューエコA8693Yが挙げられ、これらはいずれもポリエステル系繊維からなり、緯糸に芯鞘型熱融着性繊維を用いたものである。
ループ面ファスナー(2)は、図1や図2に示されているように、帯状布帛(1)の長さ方向端部の表面側にループ状係合素子面を外側にして一体化される。ループ面ファスナーは、帯状布帛の長さ方向端部のみに一体化されていてもよいが、結束できる金属板の枚数や大きさ、金属棒の本数や太さが相違する場合でも対処できるように、図1や図2に示すように、ループ面ファスナーは帯状布帛の長さ方向端部から帯状布帛の長さ方向中間部分付近まで帯状布帛の表側面を広く覆っていてもよい。ループ面ファスナー(2)はフック面ファスナー(3)と比べて、手触りが柔らかであることから、ループ面ファスナーが結束する際に外側となるように帯状布帛に一体化される。
一方、フック面ファスナー(3)は、帯状布帛(1)のもう一方の長さ方向端部の裏面側にフック状係合素子面を外側にして一体化される。そして、フック面ファスナー(3)は、図1や図3に示すように、帯状布帛(1)の端部から延長方向にはみ出して存在しているのが、係合を剥離する際にフック面ファスナー(3)を掴み易く剥がし易いことから好ましい。
そして、フック面ファスナー(3)も、ループ面ファスナー(2)と同様に、帯状布帛(1)の長さ方向端部から帯状布帛の長さ方向中間部分付近まで帯状布帛(1)の表側面を覆っていてもよいが、図1や図3に示すように、ループ面ファスナー(2)のように帯状布帛(1)の中間部分まで覆っていなくてもよい。ループ面ファスナー(2)と係合して、必要とする係合力が発現する程度の面積で十分である。通常は15〜40cmで十分である。ループ面ファスナー(2)とフック面ファスナー(3)とが帯状布帛(1)の同一面に一体化されている場合には、面ファスナーの有している高いせん断剥離強力を利用できないことから、ループ面ファスナー(2)とフック面ファスナー(3)は帯状布帛(1)の表面側と裏面側にそれぞれ一体化されなければならない。
このような面ファスナーが一体化された帯状布帛の表面側に、図1及び図2に示すように、伸縮性シート(4)が該帯状布帛(1)の長さ方向に一定の範囲で伸長できるように一体化される。
すなわち、伸縮性シートの両端部(4.2)が該帯状布帛に固定されることにより、該帯状布帛(1)の表面に該伸縮性シート(4)が一体化され、そして伸縮性シート(4)が伸長されていない状態では、該伸縮性シートの固定された両端部(4.2)に挟まれた中間部分(4.1)に対応する位置に存在する該帯状布帛(6)は該伸縮性シートの中間部分の長さより長いように一体化されている。
これにより、被結束品を結束する際に、張力をかけて結束すると、伸縮性シートの中間部分(4.1)が長さ方向に伸長され、その状態で面ファスナーを係合させて結束を固定することにより、被結束品は締め付けた状態で結束され、被結束物が抜け落ちることを防止することができる。さらに、伸縮性シート(4)は、通常、被結束物である金属板等の角や側面等で強く擦られると切断され易いが、被結束物側に高強力繊維からなる帯状布帛(6)が存在することにより伸縮性シート(4)が直接被結束物と触れることを防ぐことができるため、被結束物との接触による損傷や切断を防ぐことができる。
伸縮性シート(4)としては、エラストマー樹脂からなるシートやエラストマー繊維からなる織編物等が挙げられるが、なかでもエラストマー糸の周りを非エラストマー糸で覆ったカバリング糸を一方向に揃えて布状として伸縮性織編物が帯状布帛に強固に一体化できることから好ましい。伸縮性織編物は、その伸縮方向が帯状布帛の長さ方向と同一となるように帯状布帛と一体化する。
そして、伸縮性シートの固定された両端部(4.2)に挟まれた中間部分の長さ(図1に示す4.1部分の長さ)としては、被結束品に必要とする締め付けを付与できることから1〜10cmが好ましく、より好ましくは1.5〜5cmである。そして、この部分に存在する高強力繊維からなる帯状布帛の長さとしては、その部分に存在する伸縮性シートより0.5〜5cm長い範囲が被結束物に結束状態を保つために必要な締め付けを付与できることから好ましく、より好ましくは0.8〜3cmである。さらに伸縮性シートの幅としては、伸縮されていない状態で帯状布帛とほぼ同一であるのが取り扱い性の点で好ましい。
さらに本発明において、被結束品が結束用ベルトから自重により滑り落ちることを防止するために、ループ面ファスナーが一体化されている部分の帯状布帛端部の裏面側に図1や図3に示すように防滑加工が施されているのが好ましい。
防滑加工は、帯状布帛の裏面のどの部分に行われていてもよいが、図1や図3に示すように、防滑加工に用いるエラストマー樹脂が、金属部品に当たることにより帯状布帛表面から剥離されやすいことから、もっとも被結束品が強く当たったり強く擦れたりすることが少ない、ループ面ファスナーが一体化されている部分の帯状布帛端部の裏面側に防滑加工が施されているのが特に好ましい。
防滑加工は、帯状布帛の裏面にエラストマー樹脂液を塗布することにより、あるいは帯状布帛の裏面にエラストマー樹脂からなるシートを貼着や縫い合わせることにより行われるが、より好ましくは、帯状布帛の裏面にエラストマー樹脂からなるシートを縫製により一体化する方法であり、この方法の場合には、金属部品に強く擦られてもシートが帯状布帛面から動くことができ、ダメージを軽減することができる。
そしてエラストマー樹脂からなるシートを用いる場合には、被結束品との摩擦を高め、被結束品が滑り落ちることを防ぐために、エラストマー樹脂シートの帯状布帛と接する面と反対側の面に凹凸が付与されているのが好ましい。
防滑加工に使用するエラストマー樹脂としては、天然ゴム系、合成ゴム系のもの等いずれであってもよいが、なかでも、スチレン系エラストマー樹脂は、もっとも高い防滑性が得られ、さらに被結束品に接触し、被結束物の角が当たってもダメージを受けにくいことから優れている。
さらに本発明の結束用ベルトにおいて、ループ面ファスナー(2)とフック面ファスナー(3)が異なる色を有している場合には、結束ベルトの表裏の区別がつき易く、したがって結束作業時の取り付け間違いを防ぐことが可能となり、結束の際の作業性が向上する。より好ましくは、表面側に取り付けられているループ面ファスナー(2)と伸縮性シート(4)がほぼ同一の色調を有しており、一方、裏面側に取り付けられているフック面ファスナー(3)と防滑性シート(5)がループ面ファスナー(2)とは異なる色調を有している場合である。たとえば、帯状布帛に溶融液晶性全芳香族ポリエステル繊維が用いられている場合には、布帛は、通常、淡黄色を有しており、その表面側に一体化するループ面ファスナー(2)および伸縮性シート(4)が黒い色調を有し、裏面に取り付けられているフック面ファスナー(3)が白で防滑性シートが無色透明な色調を有している場合には、結束バンドの表裏が瞬時に判別できることから、表裏を間違って逆にすることがない。
なお本発明において、好ましくは、帯状布帛(1)の表面側にはループ面ファスナー(2)および伸縮性シート(4)が一体化され、裏面側にはフック面ファスナー(3)および防滑性シート(5)が一体化されるが、一体化方法としては、接着剤による接着、熱融着による融着、縫製による縫着等種々の方法が用いられるが、なかでも縫製による方法が好ましく、その際に、縫糸として、高強力繊維からなるマルチフィラメント糸、とりわけ溶融液晶性全芳香族ポリエステル繊維からなるマルチフィラメント糸が溶融液晶性全芳香族ポリエステル繊維からなる帯状布帛との伸縮挙動の同一性の点で優れている。
本発明の結束バンドは、上記したように、幅の狭い金属板や金属棒等を複数本、たとえば20〜50本束ねて搬送するのに適している。もちろん金属製以外のガラス部品、陶磁器部品、プラスチック製品、セラミックス製品、繊維製品等の結束にも適している。
1:帯状布帛
2:ループ面ファスナー
3:フック面ファスナー
4:伸縮性シート
5:防滑性シート
6:帯状布帛が伸縮性シートより長い部分
4.1:伸縮性シートの中間部分
4.2:伸縮性シートの両端部

Claims (11)

  1. 高強力繊維からなる帯状布帛の一方の長さ方向端部の表面側にループ面ファスナーがループ状係合素子面を外側にして一体化されており、もう一方の長さ方向端部の裏面側にフック面ファスナーがフック状係合素子面を外側にして一体化されている結束用ベルトにおいて、
    (1)該帯状布帛の表面側に伸縮性シートが該帯状布帛の長さ方向に伸縮性を有するよ うに重ね合わされ、その両端部が該帯状布帛に固定されており、該伸縮性シートが伸 長されていない状態では、該伸縮性シートの固定された両端部に挟まれた中間部分に 対応する位置に存在する該帯状布帛は該伸縮性シートの中間部分の長さより長いこと
    (2)高強力繊維からなる帯状布帛が、溶融液晶性全芳香族ポリエステルからなる糸を 経糸および緯糸とする平織物であること、
    (3)フック面ファスナーおよびループ面ファスナーが、それぞれ、経糸および緯糸か らなる基布と同基布表面に形成されたフック状係合素子およびループ状係合素子から なり、これら糸および係合素子がともにポリエステル系の繊維からなり、かつ該緯糸 としてポリエステル系の熱融着性繊維が用いられていること、
    (4)帯状布帛と面ファスナーが、溶融液晶性全芳香族ポリエステル繊維からなるマル チフィラメント糸により縫い合わされていること、
    を特徴とする結束用ベルト。
  2. 伸縮性シートが、帯状布帛の長さ方向に伸縮性を有するように伸縮性糸を織編された伸縮性布帛である請求項1に記載の結束用ベルト。
  3. ループ面ファスナーが一体化されている部分の帯状布帛端部の裏面側に防滑性シートが一体化されている請求項1または2に記載の結束用ベルト。
  4. 防滑性シートが、エラストマー樹脂からなるシートである請求項に記載の結束用ベルト。
  5. 防滑性シートの、帯状布帛と接する面と反対側の面に凹凸が付与されている請求項3または4に記載の結束用ベルト。
  6. 帯状布帛の長さ方向端部裏面に存在するフック面ファスナーが、帯状布帛の長さ方向端部から延長方向にはみ出して存在している請求項1〜5のいずれかに記載の結束用ベルト。
  7. 帯状布帛の表面側に存在するループ面ファスナーが、帯状布帛の長さ方向端部から長さ方向中間部まで存在し、そして帯状布帛と一体化されている請求項1〜6のいずれかに記載の結束用ベルト。
  8. ループ面ファスナーとフック面ファスナーが異なる色を有している請求項1〜7のいずれかに記載の結束用ベルト。
  9. 表面側に取り付けられているループ面ファスナーと伸縮性シートがほぼ同一の色調を有しており、一方、裏面側に取り付けられているフック面ファスナーと防滑性シートがループ面ファスナーとは異なる色調を有している請求項1〜8のいずれかに記載の結束用ベルト。
  10. 熱融着性繊維が、低融点または低軟化点のポリエステル系ポリマーを鞘成分、高融点ポリエステル系ポリマーを芯成分とする芯鞘型複合ポリエステル繊維である請求項1に記載の結束用ベルト。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の結束用ベルトを用いて複数の高重量金属部品を束ねる高重量金属部品の結束方法。
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