以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.構成>
図1は、第1実施形態に係る画像形成装置10を示す図である。この第1実施形態では、画像形成装置10としてMFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))を例示する。
図2は、MFP10の機能ブロックを示す図である。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6、およびコントローラ9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像なしいスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部であるとも称される。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、ネットワークNWを介したネットワーク通信を行うことも可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先との間で各種のデータを授受することが可能である。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置で構成される。
操作部6は、MFP10に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。このMFP10においては、静電容量方式の操作パネル(タッチパネルないしタッチスクリーンとも称する)25(図1参照)が設けられている。静電容量方式のタッチパネル25は、操作者の手指が当該タッチパネル25の表面に接触することによる静電容量の変化に基づき、当該手指を検出することが可能である。また、タッチパネル25は、操作者の手指が当該タッチパネル25の表面に近づくこと(詳細には、タッチパネル25と操作者の手指との間の直線距離が所定距離(5センチメートル程度)以下になること)による静電容量の変化に基づき、当該手指を検出することも可能である。このような操作パネル25は、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御部である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM)内に格納されている所定のソフトウェアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)PGを実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)PGは、USBメモリなどの可搬性の記録媒体、あるいはネットワークNW等を介してMFP10にインストールされてもよい。
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、プログラムPG1の実行により、入出力制御部11と設定部13と判定部15と検出制御部17と特定部19とを含む各種の処理部を実現する。
入出力制御部11は、MFP10の操作パネル25に操作画面を表示するとともに、当該操作画面に対する操作入力(詳細には、操作者の手指よる操作入力)を受け付ける処理部である。
設定部13は、入出力制御部11により受け付けられた操作入力に基づいて、MFP10で実行されるジョブ(詳細には、ジョブの各設定項目)を設定する処理部である。
判定部15は、ジョブを開始するために不可欠なものとして予め定められた操作(以下、準備操作とも称する)(後述)が完了しているか否かを判定する処理部である。
検出制御部17は、操作画面に対する操作入力の後(詳細には、操作画面から手指を離した直後)において、操作パネル(タッチパネル)25に近接している手指を検出する処理部である。具体的には、検出制御部17は、当該タッチパネル25から手指までの直線距離が所定距離(たとえば、5センチメートル)以下であり且つ当該タッチパネル25に接触していない手指を、当該タッチパネル25に近接する手指として検出する。なお、検出制御部17は、タッチパネル25に接触している手指を検出することも可能である。
特定部19は、検出制御部17により操作者の手指が検出されると、当該手指の操作画面内での位置(以下、手指位置FPとも称する)特定する処理部である。詳細には、特定部19は、操作画面の直上近接空間(次述)において当該操作画面に平行な平面内での手指の位置を手指位置FPとして検出する。直上近接空間は、操作画面の上方にて当該操作画面に近接する空間である。
<1−2.動作>
次に、図3を参照しながら、この第1実施形態に係るMFP10の動作について説明する。図3は、MFP10の動作を示すフローチャートである。
この第1実施形態では、MFP10で実行されるコピージョブCJの設定操作を、図3のフローチャートに沿って説明する。
まず、コピージョブCJの設定操作においては、初期画面として操作画面SG1(図4参照)が操作パネル25に表示される。
操作画面SG1は、図4に示すように、複数の操作ボタンBT1〜BT7を備えて構成される。複数の操作ボタンBT1〜BT7は、コピージョブCJに関する複数の設定項目(「原稿画質」、「カラー」、「濃度」、「用紙」、「倍率」、「両面/ページ集約」、「仕上り」)にそれぞれ対応付けられている。そして、操作ボタンBT1〜BT7は、各設定項目(「原稿画質」〜「仕上り」)に関する設定用画面GA1〜GA7(不図示)の呼出指示をそれぞれ受け付ける呼出ボタンとして機能する。
このような操作画面SG1が操作パネル25に表示されると、MFP10は、当該操作画面SG1に対する操作入力を待機する状態(以下、待機状態WS1とも称する)に遷移する(図3のステップS11)。
上記待機状態WS1において、操作画面SG1に対する操作入力が受け付けられたと判定(ステップS11においてYESと判定)されると、処理はステップS12に進む。
ステップS12においては、MFP10は、操作画面SG1に対する操作入力に応じた処理を実行する。ここでは、操作画面SG1(図4参照)内の呼出ボタンBT6に対する操作入力(操作者の手指によるタッチ操作)が受け付けられ、当該操作入力に応じた処理が実行される状況を想定する。当該操作画面SG1(図4参照)内の呼出ボタンBT6に対する操作入力が受け付けられると、入出力制御部11は、図5に示すように、設定画面(詳細設定画面)GA6を含む新たな操作画面SG2を表示する。
図5に示すように、操作画面SG2内の設定画面GA6は、複数の操作ボタンBN11〜BN14,BN21〜BN24,BN31を備えて構成される。操作ボタンBN11〜BN14は、コピージョブCJの設定項目「両面」の設定内容を、複数の選択肢(「片面>片面」、「片面>両面」、「両面>片面」、「両面>両面」)の中からの選択により、直接的に指定するためのボタン(以下、選択肢指定用ボタンとも称する)である。換言すれば、操作ボタンBN11〜BN14は、複数の選択肢(「片面>片面」、「片面>両面」、「両面>片面」、「両面>両面」)の中から一の選択肢を選択(指定)することにより、コピージョブCJの設定項目「両面」の設定内容を直接的に指定(設定)するためのボタンである。また、操作ボタンBN21〜BN24は、複数の選択肢(「しない」、「2in1」、「4in1」、「8in1」)の中から一の選択肢を選択(指定)することによって、コピージョブCJの設定項目「ページ集約」の設定内容を直接的に指定する選択肢指定用ボタンである。さらに、操作ボタンBN31は、複数の選択肢(「縦」、「横」)の中から一の選択肢を選択(指定)することによって、コピージョブCJの設定項目「原稿セット方向」の設定内容を直接的に指定する選択肢指定用ボタンである。
次に、図3のステップS13において、MFP10は、ステップS11で操作画面SG1(図4参照)に対して受け付けられたと判定された操作入力が各呼出ボタンBT1〜BT7に対する操作入力であるか否かを判定する。ステップS11で操作画面SG1に対して受け付けられたと判定された操作入力が各呼出ボタンBT1〜BT7以外の部分に対する操作入力であると判定されると、処理はステップS14に進む。なお、ステップS14以後の処理については後述する。一方、ステップS11で操作画面SG1に対して受け付けられたと判定された操作入力が各呼出ボタンBT1〜BT7に対する操作入力であると判定されると、処理はステップS11に戻る。そして、MFP10は、操作画面SG2(図5参照)に対する操作入力を待機する状態(以下、待機状態WS2とも称する)に遷移する。
上記待機状態WS2において、操作画面SG2に対する操作入力が受け付けられたと判定(ステップS11においてYESと判定)されると、処理は再度ステップS12に進む。
ステップS12においては、MFP10は、今度は操作画面SG2に対する操作入力に応じた処理を実行する。ここでは、操作画面SG2の設定画面GA6内の操作ボタンBN22に対する操作入力が受け付けられ、当該操作入力に応じた処理が実行される状況を想定する。当該操作画面SG2(図5参照)内の操作ボタンBN22に対する操作入力が受け付けられると、設定部13は、設定項目「両面/ページ集約」に係る「ページ集約」を設定内容「しない」から設定内容「2in1」に設定変更する。
次に、ステップS13において、MFP10は、ステップS11で操作画面SG2に対して受け付けられたと判定された操作入力が各呼出ボタンBT1〜BT7に対する操作入力であるか否かを判定する。ここでは、操作画面SG2において設定画面GA6内の操作ボタンBN22に対する操作入力が受け付けられている。したがって、ステップS11で操作画面SG2に対して受け付けられたと判定された操作入力が各呼出ボタンBT1〜BT7以外の部分に対する操作入力であると判定され、処理はステップS14に進む。
ステップS14においては、判定部15は、コピージョブCJを開始するために不可欠なものとして予め定められた準備操作PS(PS1)が完了しているか否かを判定する。ここでは、準備操作PS1として、MFP10の所定の位置に原稿を載置(セット)する操作が定められているものとする。準備操作PS1が未だ完了していない(すなわち、MFP10の所定の位置に原稿がセットされていない)と判定されると、処理はステップS11に戻る。一方、準備操作PS1が完了している(すなわち、MFP10の所定の位置に原稿がセットされている)と判定されると、処理はステップS15に進む。
ステップS15においては、検出制御部17は、操作画面SG2から手指を離した直後(たとえば0.5秒後)において、操作パネル25に近接している手指が存在するか否かを判定する。詳細には、検出制御部17は、操作パネル25から手指までの直線距離が所定距離(ここでは、5センチメートル)以下であり且つ当該操作パネル25に接触していない手指が存在するか否かを判定する。操作パネル25に近接している手指が存在しないと判定されると、MFP10は、図3のフローチャートの処理を終了する。一方、操作パネル25に近接している手指が存在すると判定されると、検出制御部17は、当該手指を検出する。そして、処理はステップS16に進む。
ステップS16においては、特定部19は、検出制御部17により検出された手指の操作画面SG2内での手指位置FPを特定する。詳細には、特定部19は、操作画面SG2の直上近接空間において当該操作画面SG2に平行な平面内での手指の位置を手指位置FPとして特定する。
この後、ステップS17において、入出力制御部11は、操作ボタンBN22に対する操作入力に応答して、コピージョブCJを開始すべき旨の開始指示を受け付けるボタン(以下、ジョブ開始ボタンとも称する)JSを、特定部19により特定された手指位置FPの近傍に表示する。詳細には、入出力制御部11は、ジョブ開始ボタンJSを、操作画面SG3において手指位置FPの対応位置近傍に表示する。ここでは、入出力制御部11は、手指位置FP(詳細には、操作画面SG3において手指位置FPの対応する位置)の最も近くに存在する一の操作ボタンBN22に代えて、ジョブ開始ボタンJSを表示する。
たとえば、設定画面GA6(図5参照)内の操作ボタンBN22がタッチ操作された後、操作者の手指が操作パネル25から一旦離れ、当該操作ボタンBN22の直上に引き続き存在したとする。この場合、操作ボタンBN22に対する操作入力(タッチ操作)の直後(たとえば、タッチ操作時点から0.5秒後)に、入出力制御部11は、図6に示すように、新たな操作画面SG3を表示する。操作画面SG3は、手指位置FP(詳細には、操作画面SG3において手指位置FPの対応する位置)の最も近くに存在する操作ボタンBN22をジョブ開始ボタンJSに切り替えた画面である。
この後、MFP10は、操作画面SG3(図6参照)に対する操作入力を待機する状態(以下、待機状態WS3とも称する)に遷移する(ステップS18)。
上記待機状態WS3において、操作画面SG3に対する操作入力が受け付けられたと判定(ステップS18においてYESと判定)されると、処理はステップS19に進む。
ステップS19においては、MFP10は、操作画面SG3においてジョブ開始ボタンJSに対する操作入力が受け付けられたか否かを判定する。操作画面SG3においてジョブ開始ボタンJSに対する操作入力が受け付けられたと判定されると、処理はステップS20に進む。そして、ステップS20において、MFP10は、コピージョブCJを開始する。これに対して、操作画面SG3においてジョブ開始ボタンJS以外の部分に対する操作入力が受け付けられたと判定されると、処理はステップS22に進む。ステップS22においては、入出力制御部11は、ジョブ開始ボタンJSを非表示化する。
他方、上記待機状態WS3において、操作画面SG3(図6参照)に対する操作入力が未だ受け付けられていないと判定(ステップS18においてNOと判定)されると、処理はステップS18からステップS21に進む。
ステップS21においては、MFP10は、ジョブ開始ボタンJSの表示開始から所定時間(ここでは、5秒間)が経過したか否かを判定する。ジョブ開始ボタンJSの表示開始から所定時間が未だ経過していないと判定されると、処理は一旦ステップS18に戻る。一方、ジョブ開始ボタンJSの表示開始から所定時間が経過したと判定されると、処理はステップS22に進む。ステップS22においては、入出力制御部11は、上述したように、ジョブ開始ボタンJSを非表示化する。
以上の動作によれば、操作画面SGに対する操作入力の後において、(コピージョブCJの開始指示を受け付ける)ジョブ開始ボタンJSが手指位置FPの近傍に表示される(図6参照)。このため、操作画面SGにおけるコピージョブCJの設定操作が完了し、当該コピージョブCJを開始しようとする際に、操作者は、手指を当該操作画面SGからハードウェアキーへと移動させることを要しない。したがって、MFP10の操作パネル25に表示される操作画面SGの良好な操作性を確保しつつ、コピージョブCJを直ぐに開始することが可能である。
また、コピージョブCJの開始に不可欠なものとして予め定められた準備操作PS1が完了していることが判定部15により判定されることを条件として、ジョブ開始ボタンJSが手指位置FPの近傍に表示される。したがって、コピージョブCJを開始する準備が未だ完了していない状態であるにもかかわらず、当該コピージョブCJの開始指示を受け付けるジョブ開始ボタンJSが表示されることを回避することが可能である。
ところで、上述したように、操作画面SG1(図4参照)内の呼出ボタンBT6に対する操作入力が受け付けられると、図5に示すように、設定項目「両面/ページ集約」に関する設定画面GA6が操作パネル25に表示される。この場合、操作者は、設定画面GA6を介して設定項目「両面/ページ集約」の設定操作を行う可能性が極めて高く、逆に、コピージョブCJを開始する可能性は極めて低い。
これに対して、上記第1実施形態の動作によれば、コピージョブCJの準備操作PS1が完了している場合であっても、操作画面SGに対する操作入力が各呼出ボタンBT1〜BT7に対する操作入力であると判定される場合には、ジョブ開始ボタンJSが表示されない。たとえば、コピージョブCJの準備操作PS1が完了していたとしても、操作画面SG1内の操作ボタンBT6に対する操作入力が受け付けられ、設定項目「両面/ページ集約」に関する設定画面GA6が操作パネル25に表示される場合には、ジョブ開始ボタンJSは表示されない。したがって、コピージョブCJを開始する可能性が極めて低い場合にまで、ジョブ開始ボタンJSが表示されることを回避することが可能である。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態では、コピージョブCJの設定操作の際におけるMFP10の動作について説明した。この第2実施形態では、ファクシミリ送信ジョブFJの設定操作の際におけるMFP10の動作について説明する。
また、上記第1実施形態では、図6に示すように、操作ボタンBN22が直ぐにジョブ開始ボタンJSに切り替えられる場合について説明した。この第2実施形態では、操作ボタンBT25が一旦確認ボタンHS(後述)に切り替えられ(図9参照)、その後、当該確認ボタンHSがジョブ開始ボタンJSに切り替えられる(図10参照)場合について説明する。
具体的には、この第2実施形態では、MFP10は、ファクシミリ送信ジョブFJの設定操作に際し、図7のフローチャートの処理を実行する。図7のフローチャートにおいては、図3のフローチャートにおけるステップS17の処理に代えて、ステップS31〜ステップS35の処理が実行される。また、図7のフローチャートにおいては、図3のフローチャートにおけるステップS13の処理は実行されず、ステップS12からステップS14に直接進む。
以下、図7のフローチャートを参照しつつ、この第2実施形態に係るMFP10の動作について詳細に説明する。
まず、ファクシミリ送信ジョブFJの設定操作においては、初期画面として操作画面SG21(図8参照)が操作パネル25に表示される。
操作画面SG21は、図8に示すように、複数の操作ボタンBT21〜BT25等を備えて構成される。各操作ボタンBT21〜BT25は、設定項目「宛先」を複数の選択肢(「ユーザUA」、「ユーザUB」、「ユーザUC」、「ユーザUD」、「ユーザUE」)の中からの選択(指定)により直接的に指定(設定)する選択肢指定用ボタンである。当該操作ボタンBT21〜BT25の中から一の操作ボタンBTが選択されることにより、ファクシミリ送信ジョブFJにおけるファクシミリの宛先(送信先)が決定される。
このような操作画面SG21が操作パネル25に表示されると、MFP10は、操作画面SG21に対する操作入力を待機する状態(以下、待機状態WS21とも称する)に遷移する(図7のステップS11)。
上記待機状態WS21において、操作画面SG21に対する操作入力が受け付けられたと判定(ステップS11においてYESと判定)されると、処理はステップS12に進む。
ステップS12においては、MFP10は、操作画面SG21に対する操作入力に応じた処理を実行する。ここでは、操作画面SG21(図8参照)内の選択肢指定用ボタンBT25に対する操作入力(操作者の手指によるタッチ操作)が受け付けられ、当該操作入力に応じて処理が実行される状況を想定する。操作画面SG21内の操作ボタンBT25に対する操作入力が受け付けられると、設定部13は、ファクシミリ送信ジョブFJにおけるファクシミリの送信先(宛先)を「ユーザUE」に設定する。
この後、ステップS14において、判定部15は、ファクシミリ送信ジョブFJを開始するために不可欠なもとして予め定められた準備操作PS(PS2)が完了しているか否かを判定する。ここでは、準備操作PS2として、MFP10の所定の位置に原稿を載置(セット)する操作とファクシミリの宛先を設定する操作とが定められているものとする。準備操作PS2が未だ完了していないと判定されると、処理はステップS11に戻る。一方、準備操作PS1が完了している(すなわち、MFP10の所定の位置に原稿がセットされ且つファクシミリの宛先が設定されている)と判定されると、処理はステップS15に進む。
ステップS15においては、検出制御部17は、操作画面SG21から手指を離した直後において、操作パネル25に近接している手指が存在するか否かを判定する。操作パネル25に近接している手指が存在しないと判定されると、MFP10は、図7のフローチャートの処理を終了する。一方、操作パネル25に近接している手指が存在すると判定されると、検出制御部17は、当該手指を検出する。そして、処理はステップS16に進む。
ステップS16においては、特定部19は、検出制御部17により検出された手指の操作画面SG21内での手指位置FPを特定する。詳細には、特定部19は、操作画面SG21の直上近接空間において当該操作画面SG21に平行な平面内での手指の位置を手指位置FPとして特定する。
この後、ステップS31において、入出力制御部11は、図9に示すように、後述の設定内容確認画面KG(図10参照)の表示指示を受け付ける確認ボタンHSを、特定部19により特定された手指位置FPの近傍に表示する。詳細には、入出力制御部11は、確認ボタンHSを、操作画面SG22において手指位置FPの対応位置近傍に表示する。ここでは、入出力制御部11は、手指位置FP(詳細には、操作画面SG22において手指位置FPの対応する位置)の最も近くに存在する一の操作ボタンBT25に代えて、確認ボタンHSを表示する。
図9に示すように、たとえば、選択肢指定用ボタンBT25が手指位置FPの最も近くに存在する場合には、入出力制御部11は、当該選択肢指定用ボタンBT25を確認ボタンHSに切り替えた新たな操作画面SG22を操作パネル25に表示する。
この後、MFP10は、操作画面SG22内の確認ボタンHSに対する操作入力を待機する状態(以下、待機状態WS22とも称する)に遷移する(ステップS32)。
上記待機状態WS22において、確認ボタンHS以外の部分に対する操作入力が受け付けられたと判定されると、処理はステップS34に進む。ステップS34においては、確認ボタンHSの表示開始から所定時間(ここでは、5秒間)が経過したか否かが判定される。確認ボタンHSの表示開始から所定時間が未だ経過していないと判定されると、処理はステップS32に戻る。一方、確認ボタンHSの表示開始から所定時間が経過したと判定されると、処理はステップS35に進む。ステップS35においては、確認ボタンHSが非表示化される。
また、上記待機状態WS22において、確認ボタンHSに対する操作入力が受け付けられたと判定されると、処理はステップS32からステップS33に進む。
ステップS33においては、図10に示すように、入出力制御部11は、新たな操作画面SG23を操作パネル25に表示する。操作画面SG23は、設定内容確認画面KGを表示するとともに、確認ボタンHSに代えて、ジョブ開始ボタンJSを表示する画面である。図10に示すように、設定内容確認画面KGには、ファクシミリ送信ジョブFJにおけるファクシミリの送信先(宛先)に関する確認項目(「宛先」、「日時」、「送信元」、「ログインユーザ」)が表示される。
この後、MFP10は、操作画面SG23(図10参照)に対する操作入力を待機する状態(以下、待機状態WS23とも称する)に遷移する(ステップS18)。
上記待機状態WS23において、操作画面SG23に対する操作入力が受け付けられたと判定(ステップS18においてYESと判定)されると、処理はステップS19に進む。
ステップS19においては、MFP10は、操作画面SG23においてジョブ開始ボタンJSに対する操作入力が受け付けられたか否かを判定する。操作画面SG23においてジョブ開始ボタンJSに対する操作入力が受け付けられたと判定されると、処理はステップS20に進む。そして、ステップS20において、MFP10は、ファクシミリ送信ジョブFJを開始する。なお、ファクシミリ送信ジョブFJの開始後の動作については後に詳述する。これに対して、操作画面SG23においてジョブ開始ボタンJS以外の部分に対する操作入力が受け付けられたと判定されると、処理はステップS22に進む。ステップS22においては、入出力制御部11は、ジョブ開始ボタンJSを非表示化するとともに、設定内容確認画面KGを非表示化する。
また、上記待機状態WS23において、操作画面SG23に対する操作入力が未だ受け付けられていないと判定(ステップS18においてNOと判定)されると、処理はステップS21に進む。ステップS21以後の処理については、第1実施形態で説明した通りである。
以上の動作によれば、図9に示すように、ジョブ開始ボタンJSに先立って確認ボタンHSが操作者の手指の近傍に表示される。この後、当該確認ボタンHSに対する操作入力が受け付けられると、図10に示すように、設定内容確認画面KGが表示されるとともに、確認ボタンHSに代えて、ジョブ開始ボタンJSが表示される。したがって、操作者は、ファクシミリ送信ジョブFJの設定内容を設定内容確認画面KGを用いて確認した上で、当該ファクシミリ送信ジョブFJを開始することが可能である。
なお、ファクシミリ送信のジョブFJ開始後(図7のステップS20以後)において、次述するような動作が引き続き実行されるようにしてもよい。
具体的には、ファクシミリ送信ジョブFJが開始されると、図11に示すように、入出力制御部11は、新たな操作画面SG24を操作パネル25に表示する。操作画面SG24は、次述の報知画面HGを表示するとともに、ジョブ開始ボタンJSに代えて、中止ボタンCSを表示する画面である(図11参照)。報知画面HGは、ファクシミリ送信ジョブFJが実行されていること(ファクシミリ送信が行われていること)を報知する画面である。
この後、MFP10は、操作画面SG24に対する操作入力を待機する状態(以下、待機状態WS24とも称する)に遷移する。当該待機状態WS24において、操作画面SG24内の中止ボタンCSに対する操作入力(操作者の手指によるタッチ操作)が受け付けられると、MFP10は、ファクシミリ送信を直ぐに中止する。
このような動作においては、ファクシミリ送信ジョブFJが開始されると、ジョブ開始ボタンJSが中止ボタンCSに切り替えられる(図11参照)。そして、当該中止ボタンCSに対する操作入力(タッチ操作)が受け付けられると、ファクシミリ送信ジョブFJが直ぐに中止される。したがって、操作者は、MFP10で実行されているファクシミリ送信ジョブFJを中止ボタンCSを用いて直ぐに中止することが可能である。
また、操作画面SG23(図10参照)内のジョブ開始ボタンJSに対する操作入力が受け付けられると、ファクシミリ送信ジョブFJが実行されている旨を報知する報知画面HGを含む新たな操作画面SG24が操作パネル25に表示される(図11参照)。したがって、ファクシミリ送信が行われている旨を報知画面HGを介して操作者に認識させることが可能である。
<3.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態においては、手指位置FPの最も近くに存在する一の操作ボタンに代えて、ジョブ開始ボタンJSを表示する場合を例示したが、これに限定されず、ジョブ開始ボタンJSが当該一の操作ボタンの一部に重畳された状態で表示されるようにしてもよい。具体的には、図12に示すように、操作ボタンBN22が手指位置FPの最も近くに存在する場合には、ジョブ開始ボタンJSが当該操作ボタンBN22の一部に重畳した状態で表示されるようにしてもよい。
また、上記第1実施形態においては、操作画面SG3において操作ボタンBN22がタッチ操作された後、操作者の手指が一旦操作パネル25から離れ、当該操作ボタンBN22の直上に引き続き存在する場合におけるMFP10の動作を例示したが、これに限定されない。たとえば、図13に示すように、操作画面SG3において操作ボタンBN22がタッチ操作された後、操作者の手指が操作ボタンBN31の近傍に移動した場合であっても、上記第1実施形態と同様の思想を適用することが可能である。具体的には、操作者の手指が操作ボタンBN31の近傍に移動すると、入出力制御部11は、図14に示すように、手指位置FPの最も近くに存在する操作ボタンBN31をジョブ開始ボタンJSに切り替えた新たな操作画面SG33を操作パネル25に表示するようにすればよい。なお、この場合、検出制御部17は、操作者の手指が操作パネル25から離れてから所定時間(たとえば、2秒)経過後に、当該操作者の手指を検出すればよい。
また、上記第1実施形態においては、操作画面SG1(図4参照)を介して呼出ボタンBT6が選択され、当該呼出ボタンBT6に対応付けられた設定画面GA6を含む新たな操作画面SG2(図5参照)が操作パネル25に表示される場合を例示したが、これに限定されない。たとえば、操作画面SG1を介して呼出ボタンBT6以外の他の呼出ボタンBTが選択され、当該他の呼出ボタンBTに対応付けられた他の設定画面GAが操作パネル25に表示される場合にも、上記実施形態と同様の思想を適用することが可能である。
具体的には、操作画面SG1(図4参照)を介して呼出ボタンBT3が選択され、図15に示すように、設定画面GA3を含む新たな操作画面SG34が操作パネル25に表示される場合にも、上記実施形態と同様の思想を適用することが可能である。
また、操作画面SG1(図4参照)を介して呼出ボタンBT5が選択され、図17に示すように、設定画面GA5を含む新たな操作画面SG36が操作パネル25に表示される場合にも、上記と同様の思想を適用することが可能である。
以下、(1)呼出ボタンBT3が選択された場合におけるMFP10の動作と、(2)呼出ボタンBT5が選択された場合におけるMFP10の動作とを順次に説明する。
(1)操作画面SG1を介して呼出ボタンBT3が選択されると、図15に示すように、設定画面GA3を含む新たな操作画面SG34が操作パネル25に表示される。設定画面GA3は、操作ボタンBN61〜BN63と矢印キーAR1,AR2とを備えて構成される。
操作ボタンBN61〜BN63は、コピージョブCJにおける設定項目「濃度」の設定内容を複数の選択肢(「薄い」、「普通」、「濃い」)の中からの選択により直接的に指定する選択肢指定用ボタンである。
一方、矢印キーAR1,AR2は、コピージョブCJにおける設定項目「濃度」の設定値を段階的に調整する指示を受け付けるキー(以下、調整キーとも称する)である。当該矢印キーAR1,AR2は、設定項目「濃度」の設定内容を複数の選択肢の中からの選択により直接的に指定するボタンではない(換言すれば、上述のような選択肢指定用ボタンとは異なる種類のボタンである)。具体的には、当該矢印キーAR1,AR2は、設定項目「濃度」の設定内容(詳細にはその設定値)を増加(増大)および/または減少(低減)して調整するためのボタン(「設定値調整用ボタン」)であるとも称される。より詳細には、矢印キーAR1は、設定項目「濃度」の設定内容(詳細にはその設定値)を減少(低減)させるためのボタン(「設定値低減ボタン」)であり、矢印キーAR2は、設定項目「濃度」の設定内容(詳細にはその設定値)を増加(増大)させるためのボタン(「設定値増大ボタン」)である、とも表現される。
このような操作画面SG34内のボタンの押下操作後において、手指位置FPの最も近くに存在するボタンが選択肢指定用ボタンである場合には、入出力制御部11は、当該選択肢指定用ボタンに代えて、ジョブ開始ボタンJSを表示する。たとえば、操作ボタンBN61のタッチ操作直後において、手指位置FPの最も近くに存在するボタンが操作ボタンBN61である場合には、図16に示すように、入出力制御部11は、当該操作ボタンBN61をジョブ開始ボタンJSに切り替えた新たな操作画面SG35を操作パネル25に表示する。
これによれば、操作画面SG34に対する操作入力(タッチ操作)の直後に、手指位置FPの最も近くに存在する操作ボタンBN61がジョブ開始ボタンJSに切り替えられるので、コピージョブCJを直ぐに開始することが可能である。
一方、操作画面SG34内のボタンの押下操作後において、手指位置FPの最も近くに存在するボタンが選択肢指定用ボタン以外のボタン(たとえば、調整キーAR2)である場合には、入出力制御部11は、ジョブ開始ボタンJSを表示しない(ジョブ開始ボタンJSの表示動作を行わない)。その結果、調整キーAR2を数回押下することにより設定項目「濃度」の設定を行っている途中(たとえば、合計5回の押下操作のうちの第1〜第4の各押下操作の直後)においては、ジョブ開始ボタンJSの表示動作が行われない。
これによれば、設定項目「濃度」の設定を行っている途中に、ジョブ開始ボタンJSが表示されることを防止することができる。すなわち、コピージョブCJの設定操作の完了前に、操作中のボタン(例えば矢印キーAR2)がジョブ開始ボタンJSに切り替えられることを防止することが可能である。換言すれば、コピージョブCJの設定操作時における操作の継続性を確保することが可能である。
(2)次に、呼出ボタンBT5が選択された場合におけるMFP10の動作について説明する。操作画面SG1を介して呼出ボタンBT5が選択されると、図17に示すように、設定画面GA5を含む新たな操作画面SG36が操作パネル25に表示される。設定画面GA5は、プルダウンメニューPDと、テンキーTKと、倍率表示ボックスBXと、倍率アップキーUKと、倍率ダウンキーDKとを備えて構成される。倍率表示ボックスBXは、操作者により設定された設定項目「倍率」の設定内容(詳細にはその設定値)を表示するための表示用ボックスである。プルダウンメニューPDは、プルダウンボタンRKを備えて構成される。当該プルダウンボタンRKに対する操作入力が受け付けられると、図18に示すように、コピージョブCJにおける設定項目「倍率」の値を設定するための複数の選択肢が表示される。
上記のプルダウンボタンRK、テンキーTK、倍率アップキーUKおよび倍率ダウンキーDKは、いずれも、設定項目「倍率」の値(設定値)を複数の選択肢の中から選択して直接的に指定するものではない。換言すれば、上記のプルダウンボタンRK、テンキーTK、倍率アップキーUKおよび倍率ダウンキーDKは、いずれも、選択肢指定用ボタン以外の(種類の)ボタンである。
具体的には、倍率アップキーUKおよび倍率ダウンキーDKは、設定項目「倍率」の設定内容(詳細にはその設定値)を増加(増大)および/または減少(低減)して調整するためのボタン(「設定値調整用ボタン」)である。より詳細には、倍率アップキーUKは、設定項目「倍率」の設定内容(詳細にはその設定値)を増加(増大)させるためのボタン(「設定値増大ボタン」)であり、倍率ダウンキーDKは、設定項目「倍率」の設定内容(詳細にはその設定値)を減少(低減)させるためのボタン(「設定値低減ボタン」)である、とも表現される。また、テンキーTKは、設定項目「倍率」の設定内容(詳細にはその設定値)を数字入力により設定するためのボタン(「設定値入力用数字ボタン」とも称する)である。さらに、プルダウンボタンRKは、設定項目「倍率」の設定内容に関する複数の選択肢を呼び出す(複数の選択肢の表示指示を付与する)ためのボタン(選択肢表示指示ボタン)である。
このような操作画面SG36において、プルダウンメニューPDのプルダウンボタンRKに対する操作入力が受け付けられると、図18に示すように、設定項目「倍率」を設定するための複数の選択肢(「50.0%」、「100.0%」、「200.0%」、「400.0%」)が表示される。これらの複数の選択肢は、設定項目「倍率」の設定値を直接的に指定するためのものであり、上述の選択肢指定用ボタンに相当する。したがって、操作画面SG37(図18参照)において、プルダウンメニューの一の選択肢(たとえば倍率「400.0%」)が手指位置FPの最も近くに存在すると判定されると、入出力制御部11は、図19に示すように、当該一の選択肢を操作入力情報SJに切り替えた操作画面SG38を操作パネル25に表示する。
これによれば、操作画面SG37(図18参照)に対する操作入力(タッチ操作)の直後に、手指位置FPの最も近くに存在するプルダウンメニュー内の選択肢(倍率「400%」)がジョブ開始ボタンJSに切り替えられるので、コピージョブCJを直ぐに開始することが可能である。
なお、図17に示す操作画面SG36内のボタンの操作後において、手指位置FPの最も近くに存在するボタンが選択肢指定用ボタン以外のボタン(たとえば、倍率アップキーUK)である場合には、入出力制御部11は、ジョブ開始ボタンJSを表示しない(ジョブ開始ボタンJSの表示動作を行わない)。その結果、倍率アップキーUKを数回押下することにより設定項目「倍率」の設定を行っている途中においては、ジョブ開始ボタンJSの表示動作が行われない。
これによれば、設定項目「倍率」の設定を行っている途中に、ジョブ開始ボタンJSが表示されることを防止することができる。すなわち、コピージョブCJの設定操作の完了前に、操作ボタンがジョブ開始ボタンJSに切り替えられることを防止することが可能である。換言すれば、コピージョブCJの設定操作時における操作の継続性を確保することが可能である。
また、上記第1実施形態では、特定部19により手指位置FPが特定されると、図6に示すように、当該手指位置FPの最も近くに存在する操作ボタンBN22に代えて、ジョブ開始ボタンJSが表示される場合を例示したが、これに限定されない。たとえば、特定部19により手指位置FPが特定された場合に、上記第2実施形態等と同様の動作が行われるようにしてもよい。
具体的には、以下の動作が行われるようにすればよい。
まず、特定部19により手指位置FPが特定されると、設定内容確認画面の表示指示を受け付ける確認ボタンHSがジョブ開始ボタンJSに先立って表示される。そして、当該確認ボタンHSに対する操作入力が受け付けられると、入出力制御部11は、コピージョブCJの設定内容を確認するための設定内容確認画面を表示するとともに、当該確認ボタンHSに代えて、ジョブ開始ボタンJSを表示する。さらに、当該ジョブ開始ボタンJSに対する操作入力が受け付けられると、入出力制御部11は、コピージョブCJが実行されている旨を報知する報知画面を表示するとともに、当該ジョブ開始ボタンJSに代えて、中止ボタンCSを表示する。このような動作が行われるようにすればよい。
また、上記第2実施形態では、入出力制御部11は、操作ボタンBT25に代えて確認ボタンHSを表示し(図9参照)、さらに、当該確認ボタンHSに代えてジョブ開始ボタンJSを表示する(図10参照)場合を例示したが、これに限定されない。たとえば、入出力制御部11は、確認ボタンHSを操作ボタンBT25の一部に重畳した状態で表示し、その後、当該確認ボタンHSに代えてジョブ開始ボタンJSを表示するようにしてもよい。換言すれば、入出力制御部11は、ジョブ開始ボタンJSを操作ボタンBT25の一部に重畳した状態で表示するようにしてもよい。
また、上記第1実施形態ではコピージョブCJの設定操作におけるMFP10の動作について説明し、上記第2実施形態ではファクシミリ送信ジョブFJの設定操作におけるMFP10の動作について説明したが、これに限定されない。たとえば、MFP10で実行されるスキャンジョブの設定操作においても、上記各実施形態と同様の思想を適用することが可能である。なお、この場合、当該スキャンジョブを開始するために不可欠なものとして予め定められた準備操作PS(PS3)としては、MFP10の所定の位置に原稿を載置(セット)する操作等が例示される。