JP6008451B2 - ガイドワイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、医療用のガイドワイヤに関する。
従来、治療や検査のために、血管、消化管、尿管等の管状器官や体内組織に挿入して使用されるカテーテル等を案内するガイドワイヤとして、様々なものが提案されている。
例えば特許文献1には、メインワイヤと、メインワイヤの先端部を覆う外側コイルと、外側コイルの内側に設けられている内側コイルとを備えるガイドワイヤが開示されている。そして、外側コイルと内側コイルとは接合材にて接合されており、その接合材はメインワイヤまで達している。
特開平3−70576号公報
通常、3次元空間内において複雑に分岐する血管の内部への案内性を高めるため、ガイドワイヤは、その先端部を折り曲げた状態で使用される。このようなガイドワイヤを使用するに際して、例えば硬度の高い病変部に先端部分が衝突したとき、先端部分の折曲状態が拡大する可能性がある。
すなわち、ガイドワイヤにおいて、折曲部分が先端側から基端側へと変位し、コアシャフトの太径部分まで到達してしまう可能性がある。このような状態では、折曲箇所(コアシャフトの太径部分)が塑性変形を起こし、手作業による先端部分の形状の復元が困難となる。
上述した特許文献1に記載のガイドワイヤにおいては、硬度の高い病変部に先端が衝突したとき、折曲部分が先端側から基端側へと変位してコアシャフトの太径部分まで達してしまう可能性が高く、この点において改良の余地があった。さらに、外側コイル及び内側コイルの双方がコアシャフトに固定されていることから、ガイドワイヤの先端部は柔軟性に劣り、血管内における追従性や選択性においても改良の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、充分な柔軟性を確保しつつ、病変部に衝突した場合でも折曲部分の先端側から基端側への変位を抑制することが可能なガイドワイヤを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るガイドワイヤは、以下のような特徴を有する。
本発明の態様1は、コアシャフトと、コアシャフトの周りに巻回されてなる第1コイル体と、第1コイル体の内側に設けられた第2コイル体とを備えたガイドワイヤであって、第1コイル体は、各素線が離間した疎巻き部と、疎巻き部の基端側に隣接して設けられ、各素線が接触した第1密巻き部と、疎巻き部の先端側に隣接して設けられ、各素線が接触した第2密巻き部と、を有し、疎巻き部と第1密巻き部との境界部分には、コアシャフトに接合せず第1コイル体と第2コイル体とを接合した第1接合部が設けられ、疎巻き部と第2密巻き部との境界部分には、コアシャフトに接合せず第1コイル体と第2コイル体とを接合した第2接合部が設けられていることを特徴とする。
本発明の態様2は、態様1に記載のガイドワイヤであって、第1コイル体は、基端から先端方向に向かう直線部と、直線部の先端側に形成された湾曲部とを有しており、第1接合部は直線部に設けられていることを特徴とする。
本発明の態様は、態様に記載のガイドワイヤであって、第1コイル体は、基端から先端方向に向かう直線部と、直線部の先端側に形成された湾曲部とを有しており、2接合部は直線部に設けられていることを特徴とする。
本態様のガイドワイヤにおいては、コアシャフトと、コアシャフトの周りに巻回されてなる第1コイル体と、第1コイル体の内側に設けられた第2コイル体とを備えたガイドワイヤであって、第1コイル体は、各素線が離間した疎巻き部と、疎巻き部の基端側に隣接して設けられ、各素線が接触した第1密巻き部と、疎巻き部の先端側に隣接して設けられ、各素線が接触した第2密巻き部と、を有し、疎巻き部と第1密巻き部との境界部分には、コアシャフトに接合せず第1コイル体と第2コイル体とを接合した第1接合部が設けられ、疎巻き部と第2密巻き部との境界部分には、コアシャフトに接合せず第1コイル体と第2コイル体とを接合した第2接合部が設けられている。
ここで、例えばガイドワイヤの先端が硬度の高い病変部に衝突した際、それにより生じる応力は、まず各素線が離間してなる柔軟な疎巻き部へと伝播されて緩和される。
さらに、疎巻き部の基端側には第1密巻き部が設けられており、疎巻き部と第1密巻き部との境界部分においてガイドワイヤの剛性が第1接合部によって高められている。そのため、疎巻き部によって緩和された状態においても残留する応力の大半が、疎巻き部と第1密巻き部との境界部分(第1接合部及び第1密巻き部によって剛性が高められている箇所)に集中することとなり、そこでガイドワイヤが折れ曲がり、その先端部が変形する。
これにより、病変部への衝突に際して発生した応力のほとんどが弱められることとなり、その結果、そうした応力は、疎巻き部と第1密巻き部との境界部分よりも基端側へは伝播され難くなる。
従って、ガイドワイヤの先端が硬度の高い病変部に衝突した場合であっても、その折曲状態が太径部まで変位してコアシャフトが塑性変形するといった不具合が抑制される。その結果、ガイドワイヤの先端部分の形状を手作業によって容易に復元することが可能となり、ガイドワイヤを継続的に使用することができるようになる。
さらに、本態様のガイドワイヤにおいては、その復元性を高める目的で第2コイル体が設けられている。その結果、仮に硬度の高い病変部にガイドワイヤの先端が衝突してその折曲部分が基端側へと変位したとしても、ガイドワイヤの先端部分の形状を手作業によって一層容易に復元することが可能となる。また、上述した第1接合部は、コアシャフトに接合せずに第1コイル体と第2コイル体とを接合するため、柔軟性が確保されて血管内での追従性や選択性が高められる。
態様2に記載のガイドワイヤにおいては、第1コイル体は基端から先端方向に向かう直線部と、直線部の先端側に形成された湾曲部とを有しており、第1接合部は直線部に設けられている。
これによれば、例えば硬度の高い病変部にガイドワイヤの先端が衝突したとき、折曲部分が先端側から基端側へと変位していく途中の箇所である直線部において、上述したようにガイドワイヤが疎巻き部と第1密巻き部との境界部分において折り曲げられる。
すなわち、硬度の高い病変部にガイドワイヤの先端が衝突したときに曲がり易い直線部において、疎巻き部と第1密巻き部との境界部分(第1接合部及び第1密巻き部によって剛性が高められている箇所)にて、上述の応力が弱められるようになる。その結果、硬度の高い病変部にガイドワイヤの先端が衝突した場合の、先端側から基端側への折曲部分の変位をより確実に抑制することができる。
また、態様1のガイドワイヤにおいては、先端側から基端側にかけて、まず第2密巻き部と疎巻き部との境界部分においてガイドワイヤの剛性が第2接合部によって高められている。そのため、ガイドワイヤの先端が硬度の高い病変部に衝突した場合には、その衝突に際して生じる応力が第2密巻き部と疎巻き部との境界部分(第2密巻き部及び第2接合部によって剛性が高められている箇所)に集中し、そこでガイドワイヤが折れ曲がることで、応力がある程度弱められる。そして、残りの応力は各素線が離間してなる柔軟な疎巻き部へと伝播されて緩和される。
さらに、疎巻き部の基端側には第1密巻き部が設けられており、疎巻き部と第1密巻き部との境界部分においてガイドワイヤの剛性が第1接合部によって高められている。そのため、疎巻き部によって緩和された状態においても残留する応力の大半が、疎巻き部と第1密巻き部との境界部分(第1接合部及び第1密巻き部によって剛性が高められている箇所)に集中することとなり、そこでもガイドワイヤが折れ曲がり、その先端部が側面視略台形状に変形する。
これにより、病変部への衝突に際して発生した応力のほとんどが弱められることとなり、その結果、そうした応力は、疎巻き部と第1密巻き部との境界部分よりも基端側へは伝播され難くなる。
従って、ガイドワイヤの先端が硬度の高い病変部に衝突した場合であっても、その折曲状態が太径部まで変位してコアシャフトが塑性変形するといった不具合が抑制される。その結果、ガイドワイヤの先端部分の形状を手作業によって容易に復元することが可能となり、ガイドワイヤを継続的に使用することができるようになる。
さらに、第2接合部は、コアシャフトに接合せずに第1コイル体と第2コイル体とを接合するため、ガイドワイヤ先端部の柔軟性が確保されて血管内での良好な追従性が確保される。
態様に記載するガイドワイヤでは、第1コイル体は、基端から先端方向に向かう直線部と、直線部の先端側に形成された湾曲部とを有しており、2接合部は直線部に設けられている。これによれば、例えば硬度の高い病変部にガイドワイヤの先端が衝突したとき、折曲部分が先端側から基端側へと変位していく途中の箇所である直線部において、上述したようにガイドワイヤが側面視略台形状に折り曲げられる。
すなわち、硬度の高い病変部にガイドワイヤの先端が衝突したときに曲がり易い直線部において、第2密巻き部と疎巻き部との境界部分(第2密巻き部及び第2接合部によって剛性が高められている箇所)と、疎巻き部と、疎巻き部と第1密巻き部との境界部分(第1接合部及び第1密巻き部によって剛性が高められている箇所)との3箇所にて、上述の応力が段階的に弱められるようになる。その結果、硬度の高い病変部にガイドワイヤの先端が衝突した場合の、先端側から基端側への折曲部分の変位をより確実に抑制することができる。
図1は、第1実施形態に係るガイドワイヤの断面図である。 図2は、第1実施形態に係るガイドワイヤが病変部に衝突した際の形状変化を示す概略図である。 図3は、第1実施形態に係るガイドワイヤが折り曲げられた状態を示す一部拡大断面図である。 図4は、第2実施形態に係るガイドワイヤの断面図である。 図5は、第3実施形態に係るガイドワイヤの断面図である。 図6は、第3実施形態に係るガイドワイヤが折り曲げられた状態を示す一部拡大断面図である。 図7は、第4実施形態に係るガイドワイヤの断面図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係るガイドワイヤについて、図1を参照しながら説明する。図1において、左側が体内に挿入される先端側であり、右側が医師等の手技者によって操作される基端側である。なお、各図は、ガイドワイヤを模式的に図示したものであり、実際の寸法比とは異なる。
図1に示すように、ガイドワイヤ10は、コアシャフト20と、コアシャフト20の先端部外周を覆う第1コイル体30と、第1コイル体30の内側に設けられている第2コイル体40と、を備えている。
まず、コアシャフト20について説明する。コアシャフト20は先端から基端側に向かって順に、第1テーパ部21aと、第2テーパ部21bと、太径部21cとを有している。第1テーパ部21aは、断面が円形のテーパ形状をなしており、先端側に向けて縮径している。第2テーパ部21bは、断面が円形のテーパ形状をなすとともに先端側に向けて縮径しており、第1テーパ部21aよりもテーパ角度が大きい。太径部21cは、径が一定の円柱状に形成されている。
なお、第1テーパ部21a、第2テーパ部21b及び太径部21cの配置や寸法は、所望の剛性を得る等の理由により適宜に変更することができる。例えば、テーパ部21a,21bの数やテーパ部21a,21bの角度も必要に応じて適宜に設定されてもよい。また、コアシャフト20の先端部に、プレス加工によって平板状に形成されてなる細径部を設けてもよい。
このコアシャフト20を形成する材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス鋼(SUS304)、Ni−Ti合金等の超弾性合金、ピアノ線等を使用することができる。
次に、第1コイル体30について説明する。なお、第1実施形態における第1コイル体30は、素線が螺旋状に巻回されてなる単条コイルであるが、コイル体30の構造はこれに限定されるものではなく、多条コイル(複数の素線からなる撚線コイル)であってもよい。
図1に示すように、第1コイル体30の先端は、先端側接合部11によってコアシャフト20の先端に固着されている。第1コイル体30の基端は、基端側接合部12によってコアシャフト20に固着されている。また、基端側接合部12よりも先端側であって先端側接合部11よりも基端側に位置する、第1コイル体30の略中間部は、第1接合部13によって第2コイル体40に固着されている。
本実施形態においては、第1接合部13は、コアシャフト20に接合せず、第1コイル体30と第2コイル体40とを接合するものである。これにより、第1接合部13がコアシャフト20に接合する構成を採るガイドワイヤと比較して、ガイドワイヤ先端部の柔軟性を高めることが可能となる。その結果、血管内での追従性や選択性が向上する。
先端側接合部11、基端側接合部12、第1接合部13を形成する材料としては特に限定されないが、例えば、Sn−Pb合金、Pb−Ag合金、Sn−Ag合金、Au−Sn合金等の金属ロウが挙げられる。
第1コイル体30を形成する材料は、特に限定されるものでは無いが、放射線不透過性の素線、又は放射線透過性の素線を用いることができる。放射線不透過性の素線の材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、金、白金、タングステン、又はこれらの元素を含む合金(例えば、白金−ニッケル合金)等を使用することができる。また、放射線透過性の素線の材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス鋼(SUS304やSUS316等)、Ni−Ti合金等の超弾性合金、ピアノ線等を使用することができる。
第1コイル体30の基端側(図1における右端側)には、隣接する素線31が互いに接触するように密に巻回された第1密巻き部30aが設けられている。さらに第1コイル体30は、第1密巻き部30aの先端側に、隣接する素線31の間に所定の間隙が存在するように素線31を疎に巻回してなる疎巻き部30bを有している。
本実施形態では、第1コイル体30の先端部分に疎巻き部30bが設けられているため、ガイドワイヤ10の先端部分の柔軟性が確保される。これにより、3次元空間において複雑に分岐する血管内におけるガイドワイヤ10の先端部分の良好な追従性を確保することができる。
また、本実施形態では、第1接合部13は、第1密巻き部30aと第1疎巻き部30bとの境界部分に設けられている。これにより、ガイドワイヤ10の先端側から基端側にかけて、第1疎巻き部30bの基端部分を含めた第1接合部13の近傍箇所K1においてガイドワイヤ10の剛性が著しく高められている。
ここで、図2に示すように、例えば血管Xの内部における硬度の高い病変部Yに先端部分が衝突したとき、その衝突に応じて生じる応力によってガイドワイヤ10の先端部分が折り曲げられる。そして、そうした応力がガイドワイヤ10先端側から基端側へと伝播されるに従い、実線で示される状態から点線で示される状態へと折り曲げ状態が拡大する可能性がある。
すなわち、ガイドワイヤ10において、折曲部分が先端側から基端側へと徐々に変位し、コアシャフト20の太径部分まで到達してしまう可能性がある。このような状態では、折曲箇所(コアシャフト20の太径部分)が塑性変形を起こし、手作業による先端部分の形状の復元が困難となる。
しかしながら、本実施形態においては、例えばガイドワイヤ10の先端が硬度の高い病変部に衝突した際、それにより生じる応力は、まず各素線31が離間してなる柔軟な疎巻き部30bへと伝播されて緩和される。
さらに、図1に示すように、疎巻き部30bの基端側には第1密巻き部30aが設けられており、疎巻き部30bと第1密巻き部30aとの境界部分K1においてガイドワイヤ10の剛性が第1接合部13によって高められている。そのため、疎巻き部30bによって緩和された状態においても残留する応力の大半が、疎巻き部30bと第1密巻き部30aとの境界部分K1(第1接合部13及び第1密巻き部30aによって剛性が高められている箇所)に集中することとなり、そこでガイドワイヤ10が側面視略V字状に折れ曲がり、その先端部が変形する(図3参照)。
これにより、病変部への衝突に際して発生した応力のほとんどが弱められることとなり、その結果、そうした応力は、疎巻き部30bと第1密巻き部30aとの境界部分K1よりも基端側へは伝播され難くなる。
従って、ガイドワイヤ10の先端が硬度の高い病変部に衝突した場合であっても、その折曲状態が太径部21cまで変位してコアシャフト20が塑性変形するといった不具合が抑制される。その結果、ガイドワイヤ10の先端部分の形状を手作業によって容易に復元することが可能となり、ガイドワイヤ10を継続的に使用することができるようになる。
なお、第2コイル体40は、素線が螺旋状に巻回されてなる単条コイルであるが、第2コイル体40の構造はこれに限定されるものではなく、多条コイル(複数の素線からなる撚線コイル)であってもよい。また、本実施形態では、ガイドワイヤの先端部分の柔軟性を確保するといった観点から、第2コイル体40を先端側接合部11から離間した箇所に設けることが好ましい。
このように、本実施形態のガイドワイヤ10においては、第2コイル体40を設けることにより、その復元性が高められる。その結果、仮に硬度の高い病変部にガイドワイヤ10の先端が衝突してその折曲部分が基端側へと変位したとしても、ガイドワイヤ10の先端部分の形状を手作業によって一層容易に復元することが可能となる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係るガイドワイヤについて、図4を参照しながら説明する。図4において、左側が体内に挿入される先端側であり、右側が医師等の手技者によって操作される基端側である。なお、上記実施形態と同一の構成部品については、同符号を付して説明を省略し、以下では相違点を中心に説明する。
本実施形態のガイドワイヤ100は、分岐した血管の内部への案内性を高めるため、上述した第1実施形態に記載のガイドワイヤの先端部を湾曲させた状態で使用される(図4参照)。このとき、ガイドワイヤ100(第1コイル体130)は、基端から先端方向にかけて直線部132aを有する。この直線部132aの先端側に湾曲部132bを有する。
そして、図4に示すように、第1接合部113は、直線部132aに設けられていることが好ましい。すなわち、使用者は、第1接合部113よりも先端側においてガイドワイヤ100を湾曲することが好ましい。
これによれば、例えば硬度の高い病変部にガイドワイヤ100の先端が衝突したとき、折曲部分が先端側から基端側へと変位していく途中の箇所である直線部132aにおいて、ガイドワイヤ100が図3に示すように側面視略V字状に折り曲げられる。すなわち、相対的に曲がり易い直線部132aにおいて、第1疎巻き部130bと第1密巻き部130aとの境界部分K1(第1密巻き部130a及び第1接合部113によって剛性が高められている箇所)にて、上述したように応力が弱められるようになる。
その結果、ガイドワイヤ100の先端側から基端側への折曲部分の変位を効果的に抑制することができ、手作業によって先端部分の形状を容易に復元することが可能となる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係るガイドワイヤについて、図5を参照しながら説明する。図5において、左側が体内に挿入される先端側であり、右側が医師等の手技者によって操作される基端側である。なお、上記実施形態と同一の構成部品については、同符号を付して説明を省略し、以下では相違点を中心に説明する。
第3実施形態に係るガイドワイヤ200は、上述した第1実施形態と比較して第1コイル体の構成が異なる。図5に示すように、本実施形態の第1コイル体230は、その基端側に、隣接する素線231が互いに接触するように密に巻回された第1密巻き部230aが設けられているうえ、その第1密巻き部230aの先端側に、隣接する素線231の間に所定の間隙が存在するように素線231を疎に巻回してなる第1疎巻き部230bを有している。
さらに、第1コイル体230は、第1疎巻き部230bの先端側に、隣接する素線231が互いに接触するように密に巻回された第2密巻き部230cを有しているうえ、その第2密巻き部230cの先端側に、隣接する素線231の間に所定の間隙が存在するように素線231を疎に巻回してなる第2疎巻き部230dを有している。
また、本実施形態のガイドワイヤ200においては、第1密巻き部230aと第1疎巻き部230bとの境界部分K1に第1接合部213が設けられており、第1疎巻き部230bと第2密巻き部230cとの境界部分K2に第2接合部214が設けられている。
これら第1接合部213及び第2接合部214は、コアシャフト20に接合せず、第1コイル体230と第2コイル体40とを接合するものである。これにより、双方の接合部213,214がコアシャフト20に接合する構成を採るガイドワイヤと比較して、ガイドワイヤ先端部の柔軟性を高めることが可能となる。その結果、血管内での追従性や選択性が向上する。
本実施形態のガイドワイヤ200によれば、図5に示すように、先端側から基端側にかけて、まず第2密巻き部230cと第1疎巻き部230bとの境界部分K2においてガイドワイヤ200の剛性が第2接合部214によって高められている。そのため、ガイドワイヤ200の先端が硬度の高い病変部に衝突した場合には、その衝突に際して生じる応力が第2密巻き部230cと第1疎巻き部230bとの境界部分K2(第2密巻き部230c及び第2接合部214によって剛性が高められている箇所)に集中し、そこでガイドワイヤ200が折れ曲がることで、応力がある程度弱められる。そして、残りの応力は、各素線が離間してなる柔軟な第1疎巻き部230bへと伝播されて緩和される。
さらに本実施形態においては、先端側から基端側にかけて、第1疎巻き部230bと第1密巻き部230aとの境界部分K1においてガイドワイヤ200の剛性が第1接合部213によって著しく高められている。そのため、第1疎巻き部230bによって緩和された状態においても残留する応力の大半が、第1疎巻き部230bと第1密巻き部230aとの境界部分K1(第1接合部213及び第1密巻き部230aによって剛性が高められている箇所)に集中することとなり、そこでもガイドワイヤ200が折れ曲がり、図6に示すように、ガイドワイヤ200の先端部は側面視略台形状に変形する。これにより、病変部への衝突に際して発生した応力のほとんどが弱められることとなり、その結果、そうした応力は、第1疎巻き部230bと第1密巻き部230aとの境界部分K1よりも基端側へは伝播され難くなる。
従って、仮にガイドワイヤ200の先端部分が硬度の高い病変部に衝突した場合であっても、コアシャフト20の太径部まで折曲部分が変位して同コアシャフト20が塑性変形するといった不具合が抑制される。その結果、ガイドワイヤ200の先端部分の形状を手作業によって容易に復元することが可能となり、ガイドワイヤ200を継続的に使用することができるようになる。
さらに、本実施形態においても第1実施形態と同様に、コアシャフト20の復元性が第2コイル体40によってより一層高められる。その結果、ガイドワイヤ200の先端部分の形状を手作業によってより一層容易に復元することが可能となる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態に係るガイドワイヤについて、図7を参照しながら説明する。図7において、左側が体内に挿入される先端側であり、右側が医師等の手技者によって操作される基端側である。なお、上記実施形態と同一の構成部品については、同符号を付して説明を省略し、以下では相違点を中心に説明する。
本実施形態のガイドワイヤ300は、分岐した血管の内部への案内性を高めるため、上述した第3実施形態に記載のガイドワイヤの先端部を湾曲させた状態で使用される。このとき、ガイドワイヤ300(第1コイル体330)は、基端から先端方向にかけて直線部332aを有する。そして、この直線部332aの先端側に湾曲部332bを有する。
本実施形態においては図7に示すように、第1接合部313及び第2接合部314は、直線部332aに設けられていることが好ましい。すなわち、使用者は、第2接合部314よりも先端側においてガイドワイヤ300を湾曲することが好ましい。
これによれば、例えば硬度の高い病変部にガイドワイヤ300の先端が衝突したとき、折曲部分が先端側から基端側へと変位していく途中の箇所である直線部332aにおいて、ガイドワイヤ300が図6に示すように側面視略台形状に折り曲げられる。
すなわち、相対的に曲がり易い直線部332aにおいて、第2密巻き部330cと第1疎巻き部330bとの境界部分K2(第2密巻き部330c及び第2接合部314によって剛性が高められている箇所)と、第1疎巻き部330bと、第1疎巻き部330bと第1密巻き部330aとの境界部分K1(第1接合部313及び第1密巻き部330aによって剛性が高められている箇所)との3箇所にて、上述したように応力が段階的に弱められるようになる。
その結果、ガイドワイヤ300の先端側から基端側への折曲部分の変位を効果的に抑制することができ、手作業によって先端部分の形状を容易に復元することが可能となる。
10,100,200,300・・・ガイドワイヤ
20・・・コアシャフト
30,130,230,330・・・第1コイル体
40・・・第2コイル体
31,231・・・素線
30b,130b,230b,330b・・・疎巻き部
30a,130a,230a,330a・・・第1密巻き部
13,113,213,313・・・第1接合部
132a,332a・・・直線部
132b,332b・・・湾曲部
230c,330c・・・第2密巻き部
214,314・・・第2接合部

Claims (3)

  1. コアシャフトと、前記コアシャフトの周りに巻回されてなる第1コイル体と、前記第1コイル体の内側に設けられた第2コイル体とを備えたガイドワイヤであって、
    前記第1コイル体は、各素線が離間した疎巻き部と、前記疎巻き部の基端側に隣接して設けられ、各素線が接触した第1密巻き部と、前記疎巻き部の先端側に隣接して設けられ、各素線が接触した第2密巻き部と、を有し、
    前記疎巻き部と前記第1密巻き部との境界部分には、前記コアシャフトに接合せず前記第1コイル体と前記第2コイル体とを接合した第1接合部が設けられ
    前記疎巻き部と前記第2密巻き部との境界部分には、前記コアシャフトに接合せず前記第1コイル体と前記第2コイル体とを接合した第2接合部が設けられていることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 請求項1に記載のガイドワイヤであって、
    前記第1コイル体は、基端から先端方向に向かう直線部と、前記直線部の先端側に形成された湾曲部とを有しており、前記第1接合部は前記直線部に設けられていることを特徴とするガイドワイヤ。
  3. 請求項に記載のガイドワイヤであって、
    前記第1コイル体は、基端から先端方向に向かう直線部と、前記直線部の先端側に形成された湾曲部とを有しており、記第2接合部は前記直線部に設けられていることを特徴とするガイドワイヤ。
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