JP2013162920A - ガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】
回転トルク伝達性、押し込み特性及び血管追従性を向上させたガイドワイヤを提供することを課題とする。
【解決手段】
ガイドワイヤ10は、長尺なコアシャフト14と、そのコアシャフト14の先端部を包囲する外側コイル60と、外側コイル60内に配置され、少なくとも1本の素線51が巻回されて形成され、コアシャフト14の先端部を包囲する内側コイル50とを備え、内側コイル50の小径部50bの外径は、内側コイル50の他の部分の外径よりも小さく設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、医療用のガイドワイヤに関する。
従来、治療や検査のために、血管、消化管、尿管等の管状器官や体内組織に挿入して使用されるカテーテル等を案内するために各種の医療用のガイドワイヤが提案されている。
例えば、特許文献1には、先端先細り形状の内部コアワイヤー106と、その内部コアワイヤー106の先端部を覆う外部螺旋形コイルばね100と、その外部螺旋形コイルばね100の内部に配置され、内部コアワイヤー106の先端部を覆う放射線不透過性コイル108とを備えた二重コイルガイドワイヤーが記載されている(第4頁右上欄第1行〜第5行及びFig.5A参照)。
また、特許文献2には、先端先細り形状のコアワイヤ12と、そのコアワイヤ12の先端部を覆う外コイル20と、その外コイル20の内部に配置され、コアワイヤ12の先端部を覆う内コイル18とを備えた二重コイル構造のガイドワイヤが記載されている(〔0011〕段落の記載及びFIG.1参照)。
特表平6−501179号公報 特表2006−511304号公報
しかしながら、特許文献1に記載の二重コイルガイドワイヤーにおける内部コアワイヤー(以下、「コアシャフト」と記す)及び特許文献2に記載のガイドワイヤにおけるコアワイヤ(以下、「コアシャフト」と記す)は、共に、円筒形状と円錐台形状とを交互に積層しながら先端先細り形状を形成している一方で、特許文献1に記載の放射線不透過性コイル(以下、「内側コイル」と記す)及び特許文献2に記載の内コイル(以下、「内側コイル」と記す)は、同一形状の素線をコアシャフトの周りに巻回して中空円筒形状を形成している。
すなわち、コアシャフトは、先端先細り形状によって、その剛性がガイドワイヤの先端に向かって徐々に低くなっているのに対し、内側コイルは、同一形状の素線を巻回して形成された中空円筒形状によって、その剛性は、ガイドワイヤの長手方向に沿って変化しない。
一般に、内側コイルが存在するガイドワイヤの長手方向における剛性は、コアシャフトの剛性と内側コイルの剛性との和であるから、特許文献1及び特許文献2に記載のガイドワイヤにおいては、内側コイルの後端部の前後において、ガイドワイヤの剛性差が生じていることが容易に理解できるであろう。
従来の二重コイル構造のガイドワイヤにおいては、その剛性差が原因となって、医師等の手技者がガイドワイヤの後端側を患者の体外で回転操作した場合の回転操作をガイドワイヤの先端部に伝達する回転トルク伝達性、手技者がガイドワイヤの後端側を患者の体外でガイドワイヤの軸方向に押した場合の押し込み力をガイドワイヤの先端部に伝達し患者の体内にガイドワイヤを前進させる押し込み特性、及び複雑に屈曲する血管に追従して血管の末梢までガイドワイヤを到達させる血管追従性が低下するという問題があった。
また、近年、ガイドワイヤの使用範囲はより拡大される傾向にあり、心臓の血管のみならず、下肢の末梢血管や脳の血管等に使用されるようになっている。このような傾向から、今後開発されるガイドワイヤには、より高い回転トルク伝達性、押し込み特性、及び血管追従性が要求される。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ガイドワイヤの剛性差を極力少なくして、回転トルク伝達性、押し込み特性、及び血管追従性を向上させたガイドワイヤを提供することを課題とする。
本願の発明にあっては、上記課題は、以下に列挙される手段により解決がなされる。
<1>長尺なコアシャフトと、前記コアシャフトの先端部を包囲する外側コイルと、前記外側コイル内に配置され、少なくとも1本の素線が巻回されて形成され、前記コアシャフトの先端部を包囲する内側コイルとを備え、前記内側コイルの後端部の外径は、前記内側コイルの他の部分の外径よりも小さく設定されていることを特徴とするガイドワイヤ。
<2>前記内側コイルの外径は、後端に向かって徐々に小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載のガイドワイヤ。
<3>前記内側コイルの外径は、後端に向かって段階的に小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載のガイドワイヤ。
<4>前記内側コイルの素線の直径は、後端に向かって小さくなっていることを特徴とする請求項2または3に記載のガイドワイヤ。
<5>前記内側コイルの後端が接合された部分の前記コアシャフトの外径は、前記内側コイルの先端が接合された部分の前記コアシャフトの外径よりも大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
<6>前記内側コイルは、複数の素線を撚り合わせた中空円筒状の撚り線コイルであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
<1> 本発明のガイドワイヤは、内側コイルの後端部の外径が、内側コイルの他の部分の外径よりも小さく設定されているので、内側コイルの後端部前後におけるガイドワイヤの剛性差を少なくすることによって、内側コイルの後端部前後におけるガイドワイヤの捻れ及び撓みを防止することができ、延いては、ガイドワイヤの回転トルク伝達性及び押し込み特性を向上させることができる。
また、本発明のガイドワイヤは、内側コイルの後端部の外径が、内側コイルの他の部分の外径よりも小さく設定されているので、外側コイルの内周面と内側コイルの後端部の外周面との間隙を大きく確保することができ、ガイドワイヤを屈曲する血管内に進入させた場合でも、内側コイルの後端部が、外側コイルと干渉することを防止することができる。このため、内側コイルと外側コイルとによる二重コイル構造が柔軟に屈曲するため、ガイドワイヤの血管等への追従性を向上させることができる。
さらに、内側コイルの後端部の外径が、内側コイルの他の部分の外径よりも小さく設定されていることによって、内側コイルの後端部をコアシャフトへ接合する際の接合部自体についても、接合部の高さ(コアシャフト外周面からの高さ)を含めた接合部の領域を小さくすることができる。
<2> 発明の態様2では、内側コイルの外径は、後端に向かって徐々に小さくなっているので、内側コイルの後端部前後におけるガイドワイヤの剛性差を徐々に少なくすることによって、内側コイルの後端部前後におけるガイドワイヤの捻れ及び撓みをさらに防止することができ、延いては、ガイドワイヤの回転トルク伝達性及び押し込み特性をさらに向上させることができる。
また、内側コイルの外径は、後端に向かって徐々に小さくなっているので、外側コイルの内周面と内側コイルの後端部の外周面との間隙をさらに大きく確保することができ、内側コイルと外側コイルとの干渉をさらに防止することができ、延いては、ガイドワイヤの血管等への追従性をさらに向上させることができる。
<3> 発明の態様3では、内側コイルの外径は、後端に向かって段階的に小さくなっているので、内側コイルの後端部前後におけるガイドワイヤの剛性差が段階的になるものの、製造上簡単に剛性差を少なくすることができるという効果を奏する。したがって、発明の態様3によれば、簡単にガイドワイヤの回転トルク伝達性、押し込み特性及び血管追従性を向上させることができる。
<4> 発明の態様4では、内側コイルの素線の直径が、後端に向かって小さくなっていおり、内側コイルの後端部における素線自体の形状は略球形であるので、ガイドワイヤが屈曲した場合でも、その屈曲形状に合わせて内側コイルが柔軟に屈曲することができ、さらに血管追従性を向上させるという効果を奏する。
<5> 発明の態様5では、内側コイルの後端が接合された部分のコアシャフトの外径が、内側コイルの先端が接合された部分のコアシャフトの外径よりも大きいので、ガイドワイヤの剛性差をさらに小さくして、内側コイルの後端部前後におけるガイドワイヤの捻れ及び撓みを防止することができ、延いては、回転トルク伝達性及び押し込み特性をさらに向上させることができる。
<6> 発明の態様6では、内側コイルは、複数の素線を撚り合わせた中空円筒状の撚り線コイルであるので、回転トルク伝達性及び押し込み特性をさらに向上させることができる。
また、撚線コイルは、比較的剛性が高いため、内側コイルによって包囲されたコアシャフトの先端部を細径化したとしても、ガイドワイヤの先端部分にカテーテルを案内するのに十分な剛性を備えることができる。よって、ガイドワイヤが屈曲する血管等の体内に挿入された場合に、コアシャフトの先端部が塑性変形することなく復元し易くなる。即ち、復元性が向上する。このため、屈曲する血管等へガイドワイヤを進入させ易くなるため、ガイドワイヤの血管等に対する追従性が一層向上する。
図1は、第1の実施の形態のガイドワイヤの全体図である。 図2は、図1の一部拡大図である。 図3は、図1の内側コイルを示した図である。 図4は、第2の実施の形態のガイドワイヤを示した図である。 図5は、第3の実施の形態のガイドワイヤを示した図である。 図6は、第4の実施の形態のガイドワイヤを示した図である。 図7は、第5の実施の形態のガイドワイヤを示した図である。
本実施の形態のガイドワイヤを、図1〜図3を参照しつつ説明する。図1〜図3において、図示右側が体内に挿入される先端側(遠位側)、左側が手技者によって操作される後端側(基端側、手元側)である。
ガイドワイヤ10は、一例として、心臓の血管の治療に用いられるものである。ガイドワイヤ10は、本実施の形態の場合、約1900mmの長さを有する。
ガイドワイヤ10は、主にコアシャフト14、内側コイル50、外側コイル60からなる。コアシャフト14は、本体部20と先端部30に大別される。ガイドワイヤ10の先端から外側コイル60を経て本体部20の所定の範囲までの外表面には親水性コーティングがなされている。
先端部30は、コアシャフト14が細径化された部分であり、軸方向の長さは、本実施の形態では、約420mmである。本体部20は、直径が一定の円柱状の部分であり、先端部30以外の部分を占めている。本実施の形態では、本体部20の直径は約0.33mmに設定されている。
コアシャフト14の材料は特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、ステンレス鋼(SUS304)が用いられている。これ以外の材料としてNi−Ti合金のような超弾性合金やピアノ線等が用いられる。
先端部30は、本体部20側から先端方向に向かって順に第1テーパ部31、第1円柱部32、第2テーパ部33、第3テーパ部34、及び最先端部35を有する。本実施の形態では、第1テーパ部31と第1円柱部32の軸方向の長さは、それぞれ約100mmである。なお、第1〜第3テーパ部の実際の形状は、円錐台形状である。
第1テーパ部31は、断面が円形のテーパ状の部分であり、本実施の形態では、直径が遠位方向に向けて約0.33mmから約0.20mmに減少している。
第1円柱部32は、断面が円形で直径が一定の円柱状の部分であり、本実施の形態では、直径は約0.20mmとなっている。
第2テーパ部33と第3テーパ部34は、それぞれ、傾斜角度の異なる、断面が円形のテーパ状の部分である。本実施の形態では、第2テーパ部33と第3テーパ部34の軸方向の長さの合計は、約205mmである。また、第2テーパ部33の基端から第3テーパ部34の遠位端では、直径が約0.20mmから約0.05mmに減少するように設定されている。
第2テーパ部33と第3テーパ部34の間には、必要に応じて直径が一定の円柱部を設けることも可能である。また、テーパ部の数やテーパの角度も、必要に応じて適宜に設定できる。
最先端部35は、第3テーパ部34の先端から延出する断面が円形で直径が一定の円柱状の部分である。本実施の形態では、最先端部35の軸方向の長さは、約15mmである。
このように内側コイル50の内側に位置する最先端部35を細径化することにより、コアシャフト14の剛性を低下させることができるだけでなく、シェイピングによる形状の保持と復元性を良好にすることができる。即ち、内側コイル50を有することにより最先端部35の細径化が可能となり、これが最先端部35をシェイピングした際の形状保持や復元性の向上に資することになる。
尚、シェイピングとは、医師等の手技者がガイドワイヤ10を血管に挿入する前に予めガイドワイヤ10の先端部分を一定の角度に曲げておくことである。また、復元性とは、ガイドワイヤ10が屈曲した血管等を進行した際にも、形状が変化することなく元の形状に戻る性能を言う。
内側コイル50は、最先端部35と第3テーパ部34の先端部分を包囲している。内側コイル50の軸方向の長さは、約55.0mmである。内側コイル50は、複数の金属製の素線51を芯金上に撚り合わせた後、公知の熱処理によって撚り合わせた際の残留応力を除去し、最後に芯金を抜き取ることによって製造された中空円筒状の撚り線コイル体である。本実施の形態の場合、内側コイル50には、6本の素線51が用いられている。また、後述する電解研磨される前の素線51の直径は、約0.035mmとなっている。
内側コイル50は、本体部50aと小径部50bとからなる。
本体部50aは後述する電解研磨が施されていない部分であり、略一定の外径をなす部分である。本実施の形態の場合、本体部50aの外径は、約0.19mmである。
小径部50bは、内側コイル50の後端部分の範囲Lを占める部分である。小径部50bにおいて、内側コイル50は電解研磨によって、素線51の外径が後端に向けて徐々に小さくされている。小径部50bの範囲Lは本実施の形態の場合、約5.0mm〜約10mmであり、後述する外側コイル60の不透過部62と透過部63の境界との位置関係を考慮して約8.0mmに設定されている。
小径部50bにおいて、内側コイル50の素線51の直径は、最大で約30%減少するように設定されている。即ち、小径部50bにおいて、内側コイル50の素線51の直径は後端に向かって漸進的に減少すると共に、断面積も減少するようになっている。
素線51の材料は特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、ステンレス鋼が用いられている。これ以外の材料として、Ni−Ti合金のような超弾性合金が用いられる。また、異なる材料の素線を組み合わせても良い。
内側コイル50の先端は、コアシャフト14の軸線を中心として、コアシャフト14の先端に、外側コイル60の先端と共にロウ付けによって接合されている。このロウ付け部のロウ材、即ち、接合部材によって、略半球状の先端チップ15が形成されている。内側コイル50の後端は、第3テーパ部34にロウ付けによって接合され、内側後端接合部52を形成している。
上述した通り、内側コイル50の小径部50bの範囲Lは、外径が内側コイル50の後端に向かって徐々に小さくされている。これによって、内側コイル50の後端部前後におけるガイドワイヤの剛性差が徐々に少なくなり、内側コイル50の後端部前後におけるガイドワイヤの捻れ及び撓みを防止することができ、延いては、ガイドワイヤの回転トルク伝達性及び押し込み特性を向上させることができる。
外側コイル60は、内側コイル50を含む最先端部35から第1円柱部32の大部分を包囲している。外側コイル60は、1本の金属製の素線61を螺旋状に巻回した中空円筒状のコイル体である。外側コイル60の外径は、本実施の形態の場合、約0.36mmであり、外側コイル60の軸方向の長さは、約300.0mmである。
外側コイル60の素線61は、プラチナ合金等の放射線不透過性の金属線とステンレス鋼等の放射線透過性の金属線が接合されて1本の素線となったものであり、素線61の直径は、本実施の形態の場合、約0.065mmとなっている。従って、外側コイル60の内周面と内側コイル50の外周面との間には間隙を有している。
尚、外側コイル60は、放射線不透過性の金属線のみからなるコイルとすることもできる。
また、上述した内側コイル50の小径部50bの範囲Lでは、内側コイル50の外径が減少するため、外側コイル60の内周面と内側コイル50の外周面との間隙が大きくなっている。これによって、内側コイル50の後端部がコアシャフト14の外径が大きくなる部分に接合されているにも係わらず、内側コイル50と外側コイル60とが干渉することを防止することができる。このため、屈曲する血管内にガイドワイヤ10を挿入した場合でも、内側コイル50と外側コイル60とによる二重コイル構造が柔軟に屈曲するため、ガイドワイヤ10の血管への追従性を向上させることができるようになっている。
更に、内側コイル50の後端部と外側コイル60とが干渉することを防止することができるため、安全性の高い構造となっている。
尚、内側コイル50の先端部は、内部のコアシャフト14が細径化されているため、内側コイル50と外側コイル60とが干渉したとしても内側コイル50は内側へ変形することができるため、二重コイル構造の屈曲や安全性の上で大きな障害とはならない。
外側コイル60の放射線不透過性の金属線からなる部分は、外側コイル60の先端から約50.0mmの部分であり、マーカとして機能する不透過部62を構成している。不透過部62の内、外側コイル60の遠位端から約30.0mmの部分は、素線61間に間隙が形成されるように疎巻きに巻回された疎巻き部62aであり、これより後端側の部分は、素線61間に間隙が殆ど無く、素線61同士が接触するように密巻きに巻回された密巻き部62bである。
放射線透過性の金属線からなる部分は、不透過部62より後端側の外側コイル60の部分を占めており、素線61同士が接触するように密巻きに巻回された透過部63となっている。
内側コイル50の小径部50bは、不透過部62と透過部63との境界に重なるように配置されている。この理由は、プラチナ合金等の放射線不透過性の金属線で構成された不透過部62の方が、ステンレス鋼等の放射線透過性の金属線で構成された透過部63に比べ、その材質の違いから剛性が低いため、この剛性の変化を緩和するためである。このように配置することにより、剛性の変化を低減させることができるため、押し込み特性や回転トルク伝達性を一層向上させることができるようになっている。
外側コイル60の先端は、先端チップ15にて内側コイル50と同軸状にコアシャフト14の先端にロウ付けによって接合されている。外側コイル60の後端は、先端部30の第1円柱部32にロウ付けによって接合され、接合部材としてのロウ材にて外側後端接合部64を形成している。
また、外側コイル60は、先端部30の第3テーパ部34にロウ付けによって接合され、接合部材としてのロウ材にて外側中間接合部65を形成している。
以上の構成に基づいて、本実施の形態のガイドワイヤ10を心臓の冠状動脈内に形成された狭窄部に使用する場合について説明する。
ガイドワイヤ10は、大腿部等から動脈に挿入されて、大動脈弓を通過し、冠状動脈に形成された治療目的たる狭窄部に向かって進められる。この時、医師等の手技者から与えられるガイドワイヤ10の軸方向への押し込み力や回転方向への回転力の伝達性は、内側コイル50の存在によって向上している。
ここで、内側コイル50の小径部50bの範囲Lは、外径が後端部に向かって徐々に小さくされているため、内側後端接合部52の領域(コアシャフト14の外表面からの高さを含む)を小さくすることができると共に、内側コイル50が存在する部分と存在しない部分とで生じる剛性の変化を低減することにより、押し込み特性と回転トルク伝達性とを一層向上させることができる。このため、手技者は、スムーズにガイドワイヤ10を狭窄部に向けて進行させることができる。
また、内側コイル50の小径部50bの範囲Lでは、外側コイル60の内周面と内側コイル50の外周面との間隙が大きくなっている。したがって、ガイドワイヤ10を屈曲する血管内に挿入した場合でも、コアシャフト14の外径が大きくなる部分に接合される内側コイル50の後端部分が、外側コイル60と干渉することを防止することができる。このため、内側コイル50と外側コイル60とによる二重コイル構造が柔軟に屈曲するため、ガイドワイヤ10の血管への追従性を向上させることができる。
また、内側コイル50と外側コイル60とが干渉することを防止することができるため、ガイドワイヤの安全性を向上させることもできる。
更に、内側コイル50の小径部50bは、不透過部62と透過部63との境界に重なるように配置されているため、放射線不透過性の金属線で構成された不透過部62と放射線透過性の金属線で構成された透過部63との剛性差から生じる剛性変化を緩和することができる。したがって、押し込み特性や回転トルク伝達性をより一層向上させることができる。
このように、本実施の形態のガイドワイヤ10によれば、押し込み特性、回転トルク伝達性、及び血管追従性が向上しているため、容易に治療目的たる狭窄部にガイドワイヤを到達させることができる。
ガイドワイヤ10が狭窄部に到達すると、その後、図示しないバルーンカテーテル等の治療用のカテーテルがガイドワイヤ10に沿って挿入され、狭窄部を拡張するための治療等が行われる。
以上述べた実施の形態では、内側コイル50の小径部50bの範囲Lは、後端に向かって徐々に素線51の直径が小さくなっている。このような構成は、剛性の急激な変化を防止する上で好ましい。
しかし、図4に示すように、内側コイル150の小径部150bにおいて、内側コイル150の外径を段階的に後端に向かって小さくする構成としても良い。
この構成によれば、内側コイル150の後端部前後におけるガイドワイヤ10の剛性差が段階的になるものの、製造上簡単に剛性差を少なくすることができる。したがって、簡単にガイドワイヤの回転トルク伝達性、押し込み特性及び血管追従性を向上させることができる。
また、内側コイル150の素線151の直径を一定の間隔で段階的に小さくする構成としても良い。
この構成によれば、内側コイル150の小径部150bにおける素線自体の形状は略球形であるので、ガイドワイヤが屈曲した場合でも、その屈曲形状に合わせて内側コイル150柔軟に屈曲することができ、さらに血管追従性を向上させるという効果を奏する。また、外側コイル60の内周面と内側コイル150の小径部150bの外周面との間隙を大きく確保することができる。よって、押し込み特性や回転トルク伝達性を向上させることができると共に、内側コイル150と外側コイル60とが干渉することを防止することができるため、安全性を向上させることができる。
また、上記した第1の実施の形態では、内側コイル50の小径部50bは、電解研磨によって形成されているため、内側コイル50の素線51の形状は、円形を保った状態となっている。即ち、小径部50bでは、素線51の直径が減少している。このような構成は、小径部50bにおいて、内側コイル50の外径が小さくなると共に、内径は大きくなるため、容易に内側コイル50の柔軟性を向上させることができる。よって、内側コイル50が存在する部分と存在しない部分とで生じる剛性の変化を一層低減させることができ、押し込み特性や回転トルク伝達性を一層向上させることができる。また、内側コイル50の後端部を第3テーパ部34のようなテーパ状の部分に固着した場合には、テーパ部の直径の増大に従って、内側コイル50の内径が増大するため、剛性の変化を緩和でき、押し込み特性や回転トルク伝達性を一層向上させることができる。
しかし、小径部50bの形成方法は、小径部50bの素線51の直径を減少させるだけでなく、例えば図5に示すように、内側コイル250の後端部の外周を研磨し、小径部250bの素線251の断面形状を略半円形状としたものであっても良い。このような構成は、センタレス研磨を用いることに容易に達成することができる。
即ち、上記したように、内側コイル50,150及び250の小径部50b,150b,250bでは、素線51,151及び251の断面積が減少することにより、外径が小さくされ、柔軟な構成とされていれば良い。
上記した第1の実施の形態では、内側コイル50の後端は、内側後端接合部52によって、先細りのテーパ状となった第3テーパ部34に接合されている。
しかし、内側コイル50内に配置されたコアシャフト14の部分を直径が一定の部分としても良い。例えば、図6に示すように、コアシャフト314に直径が一定の第2円柱部334を設け、この第2円柱部334に内側コイル50の後端を内側後端接合部352によって接合しても良い。このような場合でも、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
但し、コアシャフト14が先端先細り形状とする方が、コアシャフト14の剛性と内側コイル50の剛性との関係から、本願発明の効果が顕著となる。
上記した第1の実施の形態では、内側コイル50の先端は、先端チップ15によって、コアシャフト14の先端に、外側コイル60の先端と共に接合されている。即ち、内側コイル50の先端を接合する内側先端接合部と外側コイル60の先端を接合する外側先端接合部とが一体となって先端チップ15を構成している。このような構成は、ガイドワイヤの押し込み特性や回転トルク伝達性を向上させる上で好ましい。
しかし、図7に示すように、内側コイル450の先端を接合する内側先端接合部と外側コイル60の先端を接合する外側先端接合部とを別個に構成しても良い。即ち、外側コイル60とコアシャフト14を接合する外側先端接合部としての先端チップ415よりも後端側に、内側コイル450とコアシャフト14とを接合する内側先端接合部416を設けることもできる。この場合は、ガイドワイヤの先端部分の柔軟性を更に向上させることができる。
尚、図4〜図7では、図1〜図3の第1の実施の形態と同じ部材は同じ符号で示されている。
以上述べた実施の形態では、内側コイル50が複数の素線51からなる撚り線コイルによって構成されている。しかし、回転トルク伝達性は、撚り線コイル程は向上しないものの、1本の素線からなる単線コイルであっても良い。単線コイルの場合でも、隣接する素線が互いに密着する密巻きのコイルの方が回転トルク伝達性の観点からは好ましい。
また、以上述べた実施の形態では、コアシャフト14の最先端部35は、断面が円形で、直径が一定の円柱状であるが、複数の円柱部やテーパ部を有する形状や、プレス加工等により平坦な部分を有する形状としても良い。
さらに、以上述べた実施の形態では、ガイドワイヤ10を心臓の血管に用いた場合について説明したが、本実施の形態のガイドワイヤ10は、心臓以外の下肢及び脳等の血管や他の臓器にも用いることができる。
10 ガイドワイヤ
14 コアシャフト
30 先端部
50 内側コイル
50a 本体部
50b 小径部
51 素線
60 外側コイル
61 素線
62 不透過部
63 透過部

Claims (6)

  1. 長尺なコアシャフトと、
    前記コアシャフトの先端部を包囲する外側コイルと、
    前記外側コイル内に配置され、少なくとも1本の素線が巻回されて形成され、前記コアシャフトの先端部を包囲する内側コイルと
    を備え、
    前記内側コイルの後端部の外径は、前記内側コイルの他の部分の外径よりも小さく設定されていることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 前記内側コイルの外径は、後端に向かって徐々に小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載のガイドワイヤ。
  3. 前記内側コイルの外径は、後端に向かって段階的に小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載のガイドワイヤ。
  4. 前記内側コイルの素線の直径は、後端に向かって小さくなっていることを特徴とする請求項2または3に記載のガイドワイヤ。
  5. 前記内側コイルの後端が接合された部分の前記コアシャフトの外径は、前記内側コイルの先端が接合された部分の前記コアシャフトの外径よりも大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  6. 前記内側コイルは、複数の素線を撚り合わせた中空円筒状の撚り線コイルであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
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