JP6008430B2 - 放射線画像検出装置及びその制御方法 - Google Patents

放射線画像検出装置及びその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、被写体の放射線画像を検出する放射線画像検出装置とその制御方法とに関する。
医療分野において、放射線、例えばX線を利用したX線撮影システムが知られている。X線撮影システムは、X線を発生するX線源を有するX線発生装置と、X線源が発生し被写体を透過したX線の照射を受けて、被写体の画像情報を表すX線画像を検出するX線画像検出装置とからなる。X線源には、X線の単位時間当たりの線量を決める管電流や、X線の線質(エネルギースペクトル)を決める管電圧が撮影条件として与えられ、撮影条件は、被写体となるX線検査の被検者の撮影部位や年齢などに応じて撮影毎に決められる。X線源は、与えられた撮影条件に応じたX線を照射する。
X線画像検出装置としては、従来のX線フイルムやイメージングプレート(IP)の代わりに、X線画像検出器(FPD:Flat Panel Detector)を利用したものが実用化されている(特許文献1参照)。FPDは、マトリクスに配列され、X線の照射量に応じた信号電荷を蓄積する複数の画素と、各画素に接続され信号電荷を読み出すための信号線とが配設された撮像領域を有する検出パネルと、各画素が蓄積した信号電荷を電圧信号として読み出して、読み出した電圧信号をデジタルな画像データに変換する信号処理回路とを備えている。これにより、FPDを用いたX線画像検出装置では、撮影後すぐにX線画像を観察することができる。
検出パネルは、撮像領域内の各画素が、光電変換素子であるフォトダイオードとTFT(Thin Film Transistor)とから構成され、撮像領域上にはX線を可視光に変換するシンチレータ(蛍光体)が設けられている。TFTは、フォトダイオードと信号線の電気的な接続をオンオフすることで、画素の動作を切り替えるスイッチング素子である。TFTがオフされると、フォトダイオードと信号線が非導通状態となり、フォトダイオードに信号電荷が蓄積される蓄積動作が開始され、TFTがオンされると、フォトダイオードと信号線が導通状態になり、フォトダイオードからTFT及び信号線を通じて信号電荷を読み出す読み出し動作が開始される。
FPDは、X線フイルムやIPプレートと異なり、X線の照射タイミングに同期させて蓄積動作や読み出し動作を開始させる同期制御が必要となる。同期制御の方法としては、X線発生装置とX線画像検出装置との間で同期信号を通信する方法や、X線の照射量を検出して、X線の照射開始や照射終了の各タイミングを検出する方法等がある。
特許文献1には、FPDの撮像領域内に設けられたX線検出手段によって、X線の照射量を検出し、各種制御に利用することが開示されている。具体的には、X線の照射によりフォトダイオードにバイアス電圧を印加するバイアス線のバイアス電流が変化することを利用してX線の照射開始及び照射終了を検出し、この照射開始及び照射終了の検出に同期させてFPDを制御する同期制御を行なうことが記載されている。また、特許文献1には、バイアス電流の変化からX線の総照射量を測定し、この総照射量が予め決められた閾値に達したときにX線源にX線照射を停止させる露出制御(AEC:Automatic Exposure Control)を行なうことが記載されている。
バイアス線は、FPDの撮像領域内の全画素に配設されているため、特許文献1に記載のFPDでは、同期制御及び露出制御に際して、撮像領域の全域を検出領域として使用してバイアス電流の変化を監視する他、撮像領域を複数の領域に分割し、分割された領域を検出領域として使用してバイアス電流の変化を監視して、同期制御と露出制御を行っている。撮像領域の全域を検出領域とする場合も分割された領域を検出領域とする場合も、同期制御と露出制御は同じ検出領域を使用して行われている。
特開2010−214056号公報
撮影の際には、被写体はFPDの撮像領域に対して位置決めされるが、例えば、被写体が手足である場合のように、被写体の大きさが撮像領域よりも小さく、被写体が撮像領域の全面と対面しない場合には、撮像領域に照射されるX線の照射量は、撮像領域内の場所によって変化する。具体的には、撮像領域において被写体が対面しない領域は、X線が被写体を透過することなく直接照射される素抜け領域となる。素抜け領域は、被写体によるX線の吸収が無いため照射量が多い。これに対して、撮像領域において被写体が対面する領域は、被写体を透過したX線が照射される領域であるので、被写体によるX線の吸収があるため照射量が少なくなる。
また、図12に示すように、横軸に時間、縦軸にX線の照射量をとったグラフにおいて、X線の照射量は、照射開始から徐々に増加し、照射量が所定値に達すると照射が停止されるまでの間その照射量がしばらく継続する。図中に実線で示すように、素抜け領域に照射されたX線は、被写体による吸収が無いので、照射量が急激に立ち上がりすぐに閾値に到達する。一方、破線で示すように被写体が対面する領域に照射されたX線は、被写体による吸収があるため、照射量が閾値に達するまで時間がかかる。そのため、被写体が対面する領域を検出領域とした場合には、素抜け領域を検出領域とした場合と比較して、検出時間が長く掛かることに加えて、照射量に応じた信号の出力値が低いためノイズの影響を受けやすく、検出精度が低下する。同期制御においてはX線の立ち上がりを短時間で確実に検出できるのが望ましいため、同期制御を行なうための検出領域としては、素抜け領域が使用されることが好ましい。
これに対し、露出制御のために行なわれるX線の総照射量の測定は、FPDの撮像領域において被写体に対面している領域を検出領域として使用することが好ましい。これは、素抜け領域でX線の総照射量を測定して露出制御を行なうと、被写体に必要な量のX線が照射される前にX線の総照射量が閾値に達してしまうため、撮影されたX線画像は露出アンダーとなってしまうからである。
特許文献1では、同期制御と露出制御とを同じ検出領域を使用して行なっているため、検出領域の大部分が素抜け領域である場合には同期制御の精度は向上するが、露出制御時に露出アンダーが発生する可能性がある。また、これとは逆に、検出領域の大部分が被写体に対面している領域であるときには、露出制御の精度は向上するものの、同期制御の精度が低下してしまう。
本発明は、放射線の照射開始のタイミングとの同期制御と、放射線の総照射量を制御する露出制御とを高精度に行なえる放射線画像検出装置及びその制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の放射線画像検出装置は、画像検出部と、放射線検出部と、制御部とを有する。画像検出部は、放射線源によって照射される放射線の照射量に応じた信号電荷を蓄積する複数の画素がマトリクスに配列された撮像領域を有し、被写体を透過した放射線の照射を受けて放射線画像を検出する。放射線検出部は、放射線の照射量に応じた検出信号を出力する。放射線検出部は、複数個有り、撮像領域内に配置される。制御部は、放射線検出部の検出信号に基づいて画像検出部の動作を放射線の照射開始のタイミングに同期させる同期制御と、放射線検出部の検出信号に基づいて放射線の総照射量を制御する露出制御とを行なう。制御部は、同期制御時には、撮像領域内の第1検出領域に配置される放射線検出部の検出信号を使用し、露出制御時には、第1検出領域よりも面積が狭い第2検出領域に配置される放射線検出部の検出信号を使用する。
第2検出領域は、第1検出領域内に含まれていることが好ましい。制御部は、第1検出領域内の複数の放射線検出部が出力する検出信号に基づいて、第2検出領域を特定することが好ましい。制御部は、同期制御の際に読み出された検出信号を利用して第2検出領域の特定することが好ましい。
制御部は、第1検出領域内の複数の放射線検出部が出力した検出信号を比較して、比較的小さい検出信号を出力する放射線検出部が配置されている領域を、被写体と対面している領域と判定し、当該領域を第2検出領域と特定することが好ましい。
撮像領域は、放射線検出部がそれぞれ配置された複数の分割領域からなり、第1検出領域及び第2検出領域は、複数の分割領域が組み合わされてなることが好ましい。
各分割領域には、放射線検出部が同じ数配置されていることが好ましい。なお、同じ数には、完全に同数に加えて、ほぼ同数も含まれる。
制御部は、同期制御時に放射線検出部の検出信号に基づいて放射線源による放射線の照射開始を監視し、放射線源による放射線の照射開始を検出したときに、画像検出部に信号電荷の蓄積を開始させることが好ましい。
制御部は、同期制御において、第1検出領域内の複数の放射線検出部の検出信号のうち、いずれかが閾値を超えたときに照射開始を検出することが好ましい。
制御部は、露出制御時に放射線検出部の検出信号を積算して放射線の総照射量を測定し、総照射量が閾値に達したときに、放射線源に放射線の照射を停止させることが好ましい。また、制御部は、放射線の総照射量が閾値に達したときに、画像検出部による信号電荷の蓄積を終了させることが好ましい。
制御部は、露出制御時に放射線検出部の検出信号を積算して放射線の総照射量を測定し、総照射量に基づいて、画素から信号電荷を読み出す際のゲインを制御することが好ましい。
放射線検出部は、例えば、画素と画素から信号電荷を読み出すための信号線とを常時短絡させた短絡画素であり、放射線の照射量に応じた信号電荷を信号線に常時出力する短絡画素である。
放射線検出部は、放射線の照射量に応じた検出信号を出力する複数の検出素子が配置され、画像検出部に積層されたフォトセンサアレイであってもよい。フォトセンサアレイは、有機光電変換材料で形成されていることが好ましい。フォトセンサアレイは、撮像領域よりも放射線源側に配置されていてもよい。
静止画撮影に加えて動画撮影も可能であることが好ましい。放射線源は複数個の放射線パルスを連続照射し、制御部は、同期制御と露出制御を、放射線パルス毎に実行してもよい。
本発明の放射線画像検出装置の制御方法は、放射線源によって照射される放射線の照射量に応じた信号電荷を蓄積する複数の画素がマトリクスに配列された撮像領域を有し、被写体を透過した放射線の照射を受けて放射線画像を検出する放射線画像検出装置の制御方法において、撮像領域の第1検出領域内に配置されている放射線検出部の検出信号に基づいて、画像検出部の動作を放射線の照射開始のタイミングに同期させる同期制御を行ない、第1検出領域内の一部であり第1検出領域よりも面積が狭い第2検出領域に配置されている放射線検出部の検出信号に基づいて、放射線の総照射量を制御する露出制御を行なう。
本発明は、同期制御時に使用する第1検出領域の面積を相対的に広く、露出制御時に使用する第2検出領域の面積を相対的に狭くしている。第1検出領域の面積が広いほど、第1検出領域内に被写体に対面しない素抜け領域が含まれる可能性が高くなる。素抜け領域の検出信号に基づいて同期制御を行なえば、同期制御の精度を向上させることができる。また、露出制御は、同期制御時の第1検出領域内の一部であり第1検出領域よりも面積が狭い第2検出領域で行なうので、第2検出領域から素抜け領域が排除される可能性が高くなる。被写体が対面する領域の検出信号に基づいて露出制御が行われれば、露出制御の精度を向上させることができる。このため、本発明によれば、放射線の照射開始のタイミングとの同期制御と、放射線の総照射量を制御する露出制御とを高精度に行なえる放射線画像検出装置及びその制御方法を提供することができる。
X線撮影システムの概略的構成を示す説明図である。 X線画像検出装置の構成を示す外観斜視図である。 FPDの構成を示す説明図である。 分割領域の構成を示す説明図である。 短絡画素の構成を示す説明図である。 第1実施形態の同期制御の手順を示す説明図である。 撮像領域に対する被写体の配置例を示す説明図である。 各分割領域の短絡画素の検出信号を示すグラフである。 第1実施形態のFPDの制御手順を示すフローチャートである。 第2実施形態のFPDの制御手順を示すフローチャートである。 第3実施形態のFPDの構成を示す外観斜視図である。 素抜け領域に照射されたX線と被写体を透過したX線による照射開始の検出を比較した説明図である。
[第1実施形態]
図1において、X線撮影システム10は、X線発生装置11と、X線撮影装置12とからなる。X線発生装置11は、X線源13と、X線源13を制御する線源制御装置14と、照射スイッチ15とで構成される。X線源13は、X線を放射するX線管13aと、X線管13aが放射するX線の照射野を限定する照射野限定器(コリメータ)13bとを有する。
X線管13aは、熱電子を放出するフィラメントからなる陰極と、陰極から放出された熱電子が衝突してX線を放射する陽極(ターゲット)とを有している。照射野限定器13bは、例えば、X線を遮蔽する4枚の鉛板を有しており、4枚の鉛板によってX線を透過させる矩形状の照射開口を形成したものであり、鉛板の位置を移動することで照射開口の大きさを変化させて、照射野を限定する。4枚の鉛板は2枚1組にされて各組の鉛板はそれぞれの対向配置される。各組を直交する2方向にそれぞれ配置することで、矩形状の照射開口が形成される。
線源制御装置14は、X線源13に対して高電圧を供給する高電圧発生器14aと、X線源13が照射するX線の線質(エネルギースペクトル)を決める管電圧、単位時間当たりの線量を決める管電流、及びX線の照射時間を制御する線源制御部14bと、有線方式または無線方式によって撮影制御装置23と通信可能な通信部14cとを備えている。高電圧発生器14aは、トランスによって入力電圧を昇圧して高圧の管電圧を発生し、高電圧ケーブルを通じてX線源13に駆動電力を供給する。管電圧、管電流等の撮影条件は、線源制御装置14の操作パネルを通じて放射線技師などのオペレータにより手動で線源制御部14bに設定される。
照射スイッチ15は、線源制御装置14に信号ケーブルによって接続されている。照射スイッチ15は、放射線技師によって操作可能な二段階押しのスイッチであり、一段階押しでX線源13のウォームアップを開始させるためのウォームアップ開始信号を発生し、二段階押しでX線源13に照射を開始させるための照射開始信号を発生する。これらの信号は信号ケーブルを通じて線源制御装置14に入力される。
線源制御部14bは、照射スイッチ15からの制御信号に基づいて、X線源13の動作を制御する。照射スイッチ15から照射開始信号を受けると、線源制御部14bは、X線源13に対して開始指令を発して電力供給を開始する。これによりX線源13は照射を開始する。また、線源制御部14bは、FPD36の蓄積動作の終了とX線照射の終了とを同期させるために、撮影制御装置23から通信部14cに停止信号が入力されたときに、X線源13に対して停止指令を発して電力供給を停止する。X線源13は、停止指令を受けるとX線の照射を停止する。
撮影台22は、フイルム用カセッテやIP用カセッテが着脱自在に取り付けられるスロットを有し、X線が入射する入射面がX線源13と対向するように配置されている。なお、撮影台22として、被検者Hを立位姿勢で撮影する立位撮影台を例示しているが、被検者Hを臥位姿勢で撮影する臥位撮影台でもよい。
X線撮影装置12は、X線画像検出装置21、撮影制御装置23、およびコンソール24から構成される。X線画像検出装置21は、FPD36(図3参照)と、FPD36を収容する可搬型の筐体とからなり、X線源13から照射されて被検者(被写体)Hを透過したX線を受けて被検者HのX線画像を検出する、可搬型の放射線画像検出装置である。X線画像検出装置21は、平面形状が略矩形の偏平な筐体を有し、平面サイズはフイルム用カセッテやIP用カセッテと略同様の大きさであるため、撮影台22にも取り付け可能である。
撮影制御装置23は、有線方式や無線方式によりX線発生装置11、X線画像検出装置21及びコンソール24と通信を行なう通信部23aと、通信部23aを介してX線画像検出装置21を制御する撮影制御部23bとを有している。撮影制御部23bは、X線画像検出装置21に対して撮影条件を送信して、FPD36の信号処理の条件を設定させる。また、撮影制御装置23は、FPD36の蓄積動作の終了とX線照射の終了とを同期させるために、X線画像検出装置21から送信された停止信号を線源制御装置14に送信する。更に、撮影制御部23bは、X線画像検出装置21が出力する画像データを通信部23aにより受信してコンソール24に送信する。
コンソール24は、患者の性別、年齢、撮影部位、撮影目的といった情報が含まれる検査オーダの入力を受け付けて、検査オーダをディスプレイに表示する。検査オーダは、HIS(病院情報システム)やRIS(放射線情報システム)といった患者情報や放射線検査に係る検査情報を管理する外部システムから入力されるか、放射線技師などのオペレータにより手動入力される。オペレータは、検査オーダの内容をディスプレイで確認し、その内容に応じた撮影条件をコンソール24の操作画面を通じて入力する。
コンソール24は、撮影制御装置23に対して撮影条件を送信するとともに、撮影制御装置23から送信されるX線画像のデータに対して、ガンマ補正、周波数処理等の各種画像処理を施す。画像処理済みのX線画像はコンソール24のディスプレイに表示される他、そのデータがコンソール24内のハードディスクやメモリ、あるいはコンソール24とネットワーク接続された画像蓄積サーバといったデータストレージデバイスに格納される。
図2に示すように、X線画像検出装置21は、矩形状の上面が放射線の照射面とされた筐体25を備えている。筐体25は、照射面が設けられている天板26と、天板26以外を構成する筐体本体27とからなり、例えば、天板26はカーボン等から構成され、筐体本体27は金属や樹脂等から構成されている。これにより、天板26によるX線の吸収を抑制しつつ、筐体本体27の強度が確保される。
筐体25の上面には、X線画像検出装置21の動作状態等を報知する報知部であるインジケータ28が設けられている。インジケータ28は、例えば複数の発光部からなり、各発光部の発光状態の組み合わせによって、X線画像検出装置21の動作状態やバッテリの残容量等が表示される。動作状態としては、例えば撮影待機状態を表す「レディ状態」や、撮影後の画像データを送信中であることを表す「データ送信中」等がある。インジケータ28には、LCD等の表示装置を用いてもよい。
X線画像検出装置21の筐体25内には、照射面に対面するように、X線画像を検出する画像検出部であるFPD36が配置されている。FPD36は、X線を可視光に変換するシンチレータ29と、シンチレータ29によって変換された可視光を光電変換する検出パネル30とを備えた間接変換型であり、シンチレータ29のX線照射面側に検出パネル30を配置した「表面読取方式(ISS:Irradiation Side Sampling)」となっている。なお、FPD36は、シンチレータ29と検出パネル30との配置を逆にした「裏面読取方式(PSS:Penetration Side Sampling)」であってもよい。
筐体25の内部には、照射面の短手方向に沿った一端側に、各種電子回路31、バッテリ32、通信部33が配置されている。各種電子回路31は、FPD36を制御するための電子回路であり、各種電子部品がX線の照射によって損傷しないようにX線遮蔽性を有する材料によって保護されている。バッテリ32は、充電可能かつ着脱自在なように筐体25に組み込まれており、FPD36、各種電子回路31及び通信部33に電力を供給する。通信部33は、有線方式または無線方式により、撮影制御装置23と通信を行なう。
図3において、FPD36は、TFTアクティブマトリクス基板を有し、この基板上にX線の照射量に応じた信号電荷を蓄積する複数の画素37を配列してなる撮像領域38を有する検出パネル30と、画素37を駆動して信号電荷の読み出しを制御するゲートドライバ39と、画素37から読み出された信号電荷をデジタルデータに変換して出力する信号処理回路40と、ゲートドライバ39と信号処理回路40を制御して、FPD36の動作を制御する制御部41とを備えている。制御部41には、有線方式または無線方式によって撮影制御装置23と通信を行なう通信部45が接続されている。複数の画素37は、所定のピッチで二次元にn行(x方向)×m列(y方向)のマトリクスに配列されている。
FPD36は、X線を可視光に変換するシンチレータ(図示せず)を有し、シンチレータによって変換された可視光を画素37で光電変換する間接変換型である。シンチレータは、画素37が配列された撮像領域38の全面と対向するように配置されている。シンチレータは、CsI(ヨウ化セシウム)やGOS(ガドリニウムオキシサルファイド)などの蛍光体からなる。なお、X線を直接電荷に変換する変換層(アモルファスセレン等)を用いた直接変換型のFPDを用いてもよい。
画素37は、可視光の入射によって電荷(電子−正孔対)を発生する光電変換素子であるフォトダイオード42、フォトダイオード42が発生した電荷を蓄積するキャパシタ(図示せず)、およびスイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT)43を備える。
フォトダイオード42は、a−Si(アモルファスシリコン)などの半導体層(例えばPIN型)を有し、その上下に上部電極および下部電極が配されている。フォトダイオード42は、下部電極にTFT43が接続され、上部電極にはバイアス線(図示せず)が接続される。
バイアス線を通じて、撮像領域38内の全画素37に対して、フォトダイオード42の上部電極にバイアス電圧が印加される。バイアス電圧の印加によりフォトダイオード42の半導体層内に電界が生じ、光電変換により半導体層内で発生した電荷(電子−正孔対)は、一方がプラス、他方がマイナスの極性を持つ上部電極と下部電極に移動し、キャパシタに電荷が蓄積される。
TFT43は、ゲート電極が走査線47に、ソース電極が信号線48に、ドレイン電極がフォトダイオード42にそれぞれ接続される。走査線47と信号線48は格子状に配線されている。走査線47は撮像領域38内の画素37の行数分(n行分)設けられ、各走査線47は各行の複数の画素37に接続される共通配線である。信号線48は画素37の列数分(m列分)設けられ、各信号線48は各列の複数の画素37に接続される共通配線である。各走査線47はゲートドライバ39に接続され、各信号線48は信号処理回路40に接続される。
ゲートドライバ39は、TFT43を駆動することにより、X線の照射量に応じた信号電荷を画素37に蓄積する蓄積動作と、画素37から信号電荷を読み出す読み出し動作と、画素37に蓄積される電荷をリセットするリセット動作とを行わせる。制御部41は、ゲートドライバ39によって実行される上記各動作の開始タイミングを制御する。
蓄積動作ではTFT43がオフ状態にされ、その間に画素37に信号電荷が蓄積される。読み出し動作では、ゲートドライバ39から同じ行のTFT43を一斉に駆動するゲートパルスG1〜Gnを順次発生して、走査線47を一行ずつ順に活性化し、走査線47に接続されたTFT43を一行分ずつオン状態とする。
一行分のTFT43がオン状態になると、一行分の画素37のそれぞれに蓄積された信号電荷が、各信号線48を通じて信号処理回路40に入力される。信号処理回路40において、一行分の信号電荷は電圧に変換されて出力され、各信号電荷に応じた出力電圧が、電圧信号D1〜Dmとして読み出される。アナログの電圧信号D1〜Dmはデジタルデータに変換されて、一行分の各画素の濃度を表すデジタルな画素値である画像データが生成される。画像データは、X線画像検出装置21の筐体に内蔵されるメモリ56に出力される。
フォトダイオード42の半導体層には、X線の入射の有無に関わらず暗電流が発生する。暗電流に応じた電荷である暗電荷はバイアス電圧が印加されているためにキャパシタに蓄積される。暗電荷は、画像データに対してはノイズ成分となるので、これを除去するためにリセット動作が行われる。リセット動作は、画素37において発生する暗電荷を、画素37から信号線48を通じて掃き出す動作である。
リセット動作は、例えば、一行ずつ画素37をリセットする順次リセット方式で行われる。順次リセット方式では、信号電荷の読み出し動作と同様、ゲートドライバ39から走査線47に対してゲートパルスG1〜Gnを順次発生して、画素37のTFT43を一行ずつオン状態にする。TFT43がオン状態になっている間、画素37から暗電荷が信号線48を通じて信号処理回路40に入力される。
リセット動作では、読み出し動作と異なり、信号処理回路40において、暗電荷に応じた出力電圧の読み出しは行われない。リセット動作では、各ゲートパルスG1〜Gnの発生と同期して、制御部41から信号処理回路40にリセットパルスRSTが出力される。信号処理回路40においてリセットパルスRSTが入力されると、後述する積分アンプ49のリセットスイッチ49aがオンされて、入力された暗電荷がリセットされる。
順次リセット方式に代えて、配列画素の複数行を一グループとしてグループ内で順次リセットを行い、グループ数分の行の暗電荷を同時に掃き出す並列リセット方式や、全行にゲートパルスを入れて全画素の暗電荷を同時に掃き出す全画素リセット方式を用いてもよい。並列リセット方式や全画素リセット方式によりリセット動作を高速化することができる。
信号処理回路40は、積分アンプ49、MUX50およびA/D変換器51等からなる。積分アンプ49は、各信号線48に対して個別に接続される。積分アンプ49は、オペアンプとオペアンプの入出力端子間に接続されたキャパシタとからなり、信号線48はオペアンプの一方の入力端子に接続される。積分アンプ49のもう一方の入力端子(図示せず)はグランド(GND)に接続される。積分アンプ49は、信号線48から入力される信号電荷を積算し、電圧信号D1〜Dmに変換して出力する。
各列の積分アンプ49の出力端子は、電圧信号D1〜Dmを増幅する増幅器(図示せず)や、電圧信号D1〜Dmを保持するサンプルホールド部(図示せず)を介して、MUX50に接続されている。MUX50は、パラレルに接続される複数の積分アンプ49から1つを選択し、選択した積分アンプ49から出力される電圧信号D1〜DmをシリアルにA/D変換器51に入力する。A/D変換器51は、アナログの電圧信号D1〜Dmをそれぞれの信号レベルに応じたデジタルな画素値に変換する。
蓄積動作後、信号電荷を読み出す読み出し動作においては、ゲートパルスによってTFT43が一行ずつオン状態にされ、一行内の各列の画素37のキャパシタに蓄積された信号電荷が信号線48を介して積分アンプ49に入力される。
積分アンプ49から一行分の電圧信号D1〜Dmが出力されると、制御部41は、積分アンプ49に対してリセットパルス(リセット信号)RSTを出力し、積分アンプ49のリセットスイッチ49aをオンする。これにより、積分アンプ49に蓄積された一行分の信号電荷がリセットされる。積分アンプ49がリセットされると、ゲートドライバ39から次の行のゲートパルスが出力され、次の行の画素37の信号電荷の読み出しを開始させる。これらの動作を順次繰り返して全行の画素37の信号電荷を読み出す。
全行の読み出しが完了すると、一画面分のX線画像を表す画像データがメモリ56に記録される。メモリ56に記録された画像データに対しては、FPD36の個体差や環境に起因して生じる固定パターンノイズであるオフセット成分を除去するオフセット補正や、各画素37のフォトダイオード42の感度のばらつきや信号処理回路40の出力特性のばらつきなどを補正するための感度補正といった画像補正処理が施される。画像データは、メモリ56から読み出されて撮影制御装置23に出力され、コンソール24に送信される。こうして被検者HのX線画像が検出される。
図4に示すように、FPD36の撮像領域38は、複数の分割領域、例えば二次元に3行(x方向)×3列(y方向)の分割領域A〜Iに区画されている。各分割領域A〜I内には、本発明の放射線検出部に相当する短絡画素62a〜62iが少なくとも1つずつ配置されている。なお、分割領域の数は、9個より少なくてもよいし、多くてもよい。更に、短絡画素は、各分割領域に複数個ずつ配置してもよいが、各分割領域の感度を同じにするために、各分割領域で同数であることが好ましい。
図5に示すように、短絡画素62aの構造は、画素37とほぼ同様であり、フォトダイオード42とTFT43とを有しており、フォトダイオード42はX線の照射量に応じた信号電荷を発生する。しかし、短絡画素62aは、TFT43のオンオフによって信号線48との電気的な接続のオンオフが切り替えられる画素37とは異なり、TFT43のソースとドレインが結線により短絡されてスイッチング機能が失われ、かつ画素37や他の分割領域の短絡画素が接続されていない専用信号線64aに接続されている。これにより、短絡画素62のフォトダイオード42が発生する信号電荷は、専用信号線64aに常に流出して積分アンプ49に入力される。なお、短絡画素62aのTFT43のソースとドレインを結線する代わりに、短絡画素62aについてはTFT43そのものを設けずに、フォトダイオード42と専用信号線64aを直接接続してもよい。また、他の分割領域の短絡画素62b〜62iは、短絡画素62aと同様の構成であるため詳しい説明は省略する。
制御部41は、各短絡画素62a〜62iの出力に基づいて、X線源13からFPD36に照射されたX線の照射量を測定する。X線の照射量は、単位時間当たりの照射量であり、X線の強度とも呼ばれる。制御部41は、MUX50によって、短絡画素62a〜62iからの信号電荷が入力された積分アンプ49を選択して、積分アンプ49の電圧信号を、短絡画素62a〜62iの出力電圧Vout(検出信号)として読み出す。出力電圧VoutはX線の単位時間当たりの照射量に相当する。制御部41は、出力電圧Voutを1回読み出すと、積分アンプ49をリセットする。制御部41は、照射中のX線の照射量の変化を監視できるように、蓄積動作中において、出力電圧Voutを読み出す動作をX線の照射時間に対して非常に短い間隔で繰り返す。
制御部41は、出力電圧Voutの値をデジタルデータに変換してメモリ56に記録する。制御部41は、メモリ56に記録された出力電圧Voutの経時変化に基づいて、X線源13から照射されるX線の照射量の変化を監視して、X線の照射開始のタイミングを検出する。
また、制御部41は、短絡画素62a〜62iの出力に基づいて、X線源13からFPD36に照射されたX線の総照射量を測定することができる。制御部41は、X線の照射開始後に、上述した照射開始検出と同様に短絡画素62a〜62iの出力電圧Voutを短い間隔で読み出し、出力電圧Voutの値を積算することによりX線の総照射量を測定する。
制御部41は、短絡画素62a〜62iによってX線の照射開始を検出して、そのタイミングに同期させてFPD36の蓄積動作を開始させる同期制御を行なう。また、X線の照射開始後、短絡画素62a〜62iによって測定したX線の総照射量に基づいて、X線源13のX線照射を停止させる露出制御を行なう。
このように、制御部41は、同期制御と露出制御をともに短絡画素62の出力電圧Voutに基づいて行なうが、同期制御に使用する、照射開始のタイミングを検出するための領域(第1検出領域)と、露出制御に使用する、総照射量を測定するための領域(第2検出領域)の面積を変化させる。具体的には、同期制御時には、FPD36の撮像領域38の全面に相当する分割領域A〜Iの全体を第1検出領域に使用し、露出制御時には、複数の分割領域A〜Iの一部の分割領域(第2検出領域)のみを使用する。つまり、露出制御時には、同期制御時に使用される第1検出領域の一部を第2検出領域として使用する。これにより、第1検出領域の面積は第2検出領域に比べて相対的に広く、第2検出領域の面積は第1検出領域に比べて狭くなる。
図6は、X線の照射量と、この照射量に基づいて制御されるFPD36の動作状態とを表している。X線の照射量は、横軸に時間、縦軸にX線の照射量(出力電圧Vout)をとったグラフにおいてほぼ台形状になる。X線源13が開始指令を受けてX線の照射を開始すると、X線の照射量は徐々に増加し、撮影条件として設定された管電流に応じたピーク値まで上昇し、停止指令を受けるまでの間は、ピーク値付近でほぼ定常な状態を保つ。そして、X線源13が停止指令を受けてX線の照射が停止されると、X線の照射量は徐々に下降してやがて「0」になり、X線の照射が完全に停止する。
制御部41は、コンソール24から入力された患者の性別、年齢、撮影部位、撮影目的等の検査オーダに基づいてX線の総照射量の閾値を設定する。制御部41は、撮影制御装置23から撮影準備の指示が入力されると、FPD36を待機状態に移行させる。待機状態においては、制御部41は、FPD36にリセット動作を実行させる。
制御部41は、待機状態において、分割領域A〜Iを全て使用してX線源13のX線の照射開始を検出する。具体的には、制御部41は、短絡画素62a〜62iの中から、信号電荷に相当する出力電圧Voutが最大となる分割領域を特定し、その分割領域の出力電圧Voutに基づいてX線の照射量を測定し、X線照射量の変動の監視を開始する。制御部41は、特定した分割領域の短絡画素の出力電圧Voutと、予め設定された閾値Vthとを比較して、出力電圧Voutが閾値Vthを上回ったときにX線の照射が開始されたことを検出する。
図7において、被写体Hが手や足など、撮像領域38の大きさに対して小さな場合には、例えば、被写体Hは撮像領域38のほぼ中央部に位置決めされて、被写体Hは撮像領域38内の分割領域B,E,Hと対面する。図8は、分割領域A〜Iにそれぞれ配置された短絡画素62a〜62iの出力電圧Voutを表すグラフである。このグラフから分るように、被写体Hと対面していない分割領域A,C,D,F,G,Iは、X線が直接照射される素抜け領域となるため、被写体Hと対面している分割領域B,E,Hよりも出力電圧Voutが高くなる。
同期制御においては分割領域A〜Iのすべてが第1検出領域として使用されるため、制御部41は、分割領域A〜I内の短絡画素62a〜62iの出力電圧Voutをすべて監視する。そして、例えば、短絡画素62a〜62iの中のいずれかの出力電圧Voutが閾値に達した時点で、X線の照射が開始されたと判定して、X線の照射開始を検出する。図7及び図8の例において、素抜け領域に相当する、分割領域A、C、D、F、G、H、Iに存在する短絡画素は、被写体Hが対面する領域に相当する、分割領域B、E、Hに存在する短絡画素よりも先に出力電圧Voutが閾値に到達する。同期制御時に使用する第1検出領域を、分割領域A〜Iの全てとすることで、結果的に、X線の照射開始の検出にFPD36の素抜け領域を使用することができる。このため、X線の照射開始を高い精度で検出することができる。
制御部41は、X線の照射開始を検出すると、画素37のTFT43をオフして待機状態から蓄積動作に移行させる。TFT43がオフされるため、画素37には照射されたX線の線量に応じた信号電荷が蓄積される。
画素37のTFT43がオフされても、短絡画素62a〜62iは専用信号線64a〜64iと常時短絡している。制御部41は、X線の照射が開始されてFPD36が蓄積動作に移行した後、専用信号線64a〜64iに流出する短絡画素62a〜62iの出力に基づいて、X線の照射量を測定する露出制御を開始する。
制御部41は、露出制御に際して、第1検出領域である分割領域A〜Iの中から、露出制御に使用する第2検出領域を特定する。図7及び図8に示すように、分割領域A〜Iのうち、分割領域A、C、D、F、G、H、Iは素抜け領域である。素抜け領域は照射量が多いので、そこに存在する短絡画素の出力電圧Voutに基づいて露出制御を行なうと露出アンダーになってしまう懸念がある。露出制御を適切に行なうためには、被写体Hと対面する領域である分割領域B、E、Hを使用することが好ましい。制御部41は、分割領域A〜I内の短絡画素62a〜62iの出力電圧Voutに基づいて、出力電圧Voutが相対的に低い短絡画素62b、62e、62hが存在する分割領域B、E、Hを特定する。そして、特定した分割領域B、E、Hを第2検出領域として選択する。
こうした第2検出領域の特定処理は、例えば、露出制御の際にすべての分割領域A〜Iに対応する短絡画素62a〜62iの出力電圧Voutを読み出して行ってもよい。しかし、短絡画素62a〜62iの出力電圧Voutについては、露出制御の前に行われる同期制御において読み出しが行われているので、同期制御に際して読み出した出力電圧Voutを利用して、第2検出領域の特定処理を行ってもよい。同期制御の際に読み出した出力電圧Voutを利用する方が、特定処理において新たに読み出しを行なわずに済むので、処理時間の短縮になり、好ましい。
露出制御において、制御部41は、第2検出領域として特定された分割領域B、E、Hの短絡画素62b、62e、62hの出力電圧Voutに相当する信号値を積算してX線の総照射量を測定し、その測定結果を閾値と比較する。制御部41は、X線の総照射量が閾値に達したときには、撮影制御装置23を介して線源制御装置14に停止信号を送信する。停止信号を受けた線源制御装置14は、X線源13に停止指令を送信し、X線の照射を停止させる。また、制御部41は、停止信号の送信と同時にFPD36の蓄積動作を終了させ、読み出し動作に移行させる。
露出制御は、素抜け領域を除外した、被写体Hと対面している分割領域B,E,Hの短絡画素62b,62e,62hのみを使用して行われるため、露出制御の精度が向上する。
図9のフローチャートを参照して、図1のX線撮影システム10に組み込まれたX線画像検出装置21の作用について説明する。X線画像検出装置21がセットされた撮影台22に対して、被検者Hの撮影部位とX線源13の照射位置を位置合わせする。X線源13には、管電圧、管電流、照射時間などの撮影条件が設定され、撮影制御装置23にはコンソール24から、患者の性別、年齢、撮影部位、撮影目的等の検査オーダが入力される。X線画像検出装置21の制御部41は、検査オーダに基づいてX線の総照射量の閾値を設定する(S101)。
X線画像検出装置21の制御部41に、撮影制御装置23から撮影準備指示が入力されると、FPD36は待機状態に移行する(S102)。照射スイッチ15の押下によってX線源13に対して照射開始指令が入力されると、X線源13は、被検者Hに向けてX線の照射を開始する。制御部41は、FPD36の分割領域A〜Iの全てを第1検出領域として使用して同期制御を行なう。制御部41は、各分割領域A〜Iに存在する短絡画素62a〜62iの出力電圧Voutに基づいてX線の照射量の変化を監視する(S103)。そして、X線の照射量が上昇して、各短絡画素62a〜62iのいずれかの出力電圧Voutが閾値Vthを超えたときにX線の照射が開始されたことを検出する(S104)。制御部41は、照射開始を検出すると、画素37のTFT43をオフ状態にして、蓄積動作を開始する(S105)。
制御部41は、同期制御の際に読み出した各短絡画素62a〜62iの出力電圧Voutに基づいて被写体Hが対面する分割領域B、E、Hを特定する(S106)。制御部41は、特定した分割領域B、E、Hを第2検出領域として露出制御に使用する。制御部41は、特定した分割領域B、E、Hの短絡画素62b、62e、62hの出力電圧Voutを積算して、X線の総照射量を測定し(S107)、X線の総照射量と閾値とを比較する(S108)。そして、X線の総照射量が閾値に達したときには、制御部41は、撮影制御装置23を介して線源制御装置14に停止信号を送信する(S109)。停止信号を受けた線源制御装置14は、X線源13に停止指令を送信してX線の照射を停止させる。また、制御部41は、停止信号の送信と同時にFPD36の蓄積動作を終了させ、読み出し動作に移行させる(S110)。読み出されたX線画像は、メモリ56に記録され、コンソール24に送信される。
上述したように、本実施形態では、同期制御においては、素抜け領域を含む全ての分割領域A〜Iを第1検出領域とし、そこに存在する短絡画素62a〜62iの出力電圧Voutを監視しているため、結果として素抜け領域に存在する短絡画素の出力電圧Voutに基づいてX線の照射開始を検出することできる。素抜け領域が使用されるため、精度の高い検出が行なえる。また、露出制御時においては、第1検出領域のうち、被写体に対面している分割領域を第2検出領域として使用してX線の総照射量を測定する。そのため、被写体に照射されたX線の総照射量に基づいて適切な露出制御を行うことができるため、精度の高い露出制御を行なうことできる。
また、撮像領域38内に設けられた短絡画素62a〜62iによって、X線の照射量を測定しているが、短絡画素62a〜62iは、通常の画素37とほぼ同一構造であり、X線に対する感度もほぼ同一であるため、X線の照射量を正確に測定することが可能であり、照射開始及び照射終了、総照射量を精度良く検出することができる。また、構造がほぼ同一であるので、製造もしやすく、製造コストの増加も少ない。
また、本実施形態では、露出制御に使用する第2検出領域の特定処理を、同期制御の際に読み出された短絡画素62a〜62iの出力電圧Voutを利用しているため、露出制御に際して新たに出力電圧Voutを読み出す場合と比べて、迅速な制御を行なうことができる。
また、本実施形態では、同期制御において撮像領域38内のすべての分割領域A〜Iを選択して、撮像領域38の全域を第1検出領域として使用している。被写体Hの大きさが撮像領域38よりも小さい場合には、撮像領域38内に素抜け領域が存在することになるため、撮像領域38の全域を第1検出領域とすることにより、第1検出領域内に確実に素抜け領域を含めることができる。同期制御は、素抜け領域の検出信号に基づいて行われることが好ましいので、撮像領域38の全域を第1検出領域とすることで、精度の高い同期制御を確実に実行することができる。
しかし、第1検出領域は、必ずしも撮像領域38の全域でなくてもよく、例えば、分割領域A〜Iの一部でもよい。撮像領域38の周辺の一部が第1検出領域38から除外されていても、第1検出領域に素抜け領域を含めることができる場合も多いからである。撮像領域38の周辺を除外した領域を第1検出領域とする場合には、例えば、16分割(4×4)、25分割(5×5)、36分割(6×6)など、分割数を9個よりもさらに多くして、個々の分割領域のサイズを小さくし、周辺に位置する分割領域を除外した領域を第1検出領域とする。
また、本実施形態では、第2検出領域の特定処理を、第1検出領域内の短絡画素から読み出した出力電圧Voutに基づいて行なう例で説明したが、例えば検査オーダの内容に応じて露出制御に使用される第2検出領域が自動的に選択されるようにしてもよいし、ユーザーが第2検出領域を自由に指定できるようにしてもよい。撮像領域38内において被写体が配置される位置は、撮影部位等によってある程度決まっているため、同期制御で被写体の位置を検出しなくても推測は可能である。
また、本実施形態において、第2検出領域を第1検出領域の一部としているが、第2検出領域を検査オーダの内容に応じて選択したり、ユーザーが指定する場合には、第2検出領域の全部又は一部が第1検出領域と重なっていなくてもよい。第1検出領域を相対的に広げておけば、第1検出領域に素抜け領域が含まれる可能性が高くなるからである。
また、本実施形態では、同期制御時に、分割領域毎の短絡画素の出力電圧Voutと閾値とを比較してX線の照射開始を検出しているが、複数の分割領域の短絡画素の出力電圧Voutを加算して、その加算値に基づいてX線の照射開始を検出してもよい。これによれば、短絡画素の検出感度が向上したのと同様の効果が得られるため、同期制御の精度を高めることができる。
[第2実施形態]
第1実施形態は、静止画像の撮影を例に説明したが、透視撮影等の動画撮影を行なう際にも本発明を適用することができる。図10に示すように、動画撮影の際には、例えば、X線をパルス状に連続照射して、X線パルス毎に、動画を構成する画像である1フレームを取得する。この場合においても、同期制御に際しては、全分割領域A〜Iを第1検出領域とし使用し、その中の短絡画素62a〜62iの出力電圧Voutに基づいて、連続的に照射される各X線パルスの照射開始を検出する。そして、照射開始のタイミングに同期させてFPD36を待機状態から蓄積動作に移行させる。次いで、各X線パルスの照射中に露出制御が行われる。露出制御に際しては、被写体に対面している分割領域を第2検出領域として使用して、第2検出領域内の短絡画素の出力電圧Voutに基づいて、各X線パルス毎にX線の総照射量を測定し、X線の総照射量が閾値に達したときにX線源13のX線照射を停止させ、FPD36を蓄積動作から読み出し動作に移行させる。
なお、FPD36側からX線源13に対する停止制御ができない場合には、X線源13に対する停止信号の送信は行なわずに、FPD36を蓄積動作から読み出し動作に移行させるだけでもよい。
また、制御部41が、蓄積期間中に、第2検出領域の短絡画素62の出力電圧Voutに基づいて1回のX線パルスによって照射される照射量を測定し、読み出し動作の際に、その測定結果に基づいて読み出し動作時のアンプのゲインをコントロールしてもよい。ゲインコントロールは、例えば積分アンプ49、または電圧信号D1〜Dmを増幅するために積分アンプ49の出力端子に接続された増幅器(図示せず)等によって行なうことができる。また、複数の短絡画素62は、第2検出領域内に分散して配置されているので、位置が異なる複数の短絡画素62の出力に基づいてX線画像のコントラストを推定して、推定されたコントラストに基づいてゲインをコントロールしてもよい。なお、このようなゲインコントロールは、静止画撮影の際に実行してもよい。
[第3実施形態]
上記各実施形態では、放射線検出部として短絡画素を用いたが、図11に示すFPD70のように、複数のフォトダイオードがマトリクスに配列された複数のフォトセンサアレイ71を短絡画素の代わりに用いてもよい。フォトセンサアレイ71は、第1実施形態の検出パネル30と同様の検出パネル72の上に積層される。検出パネル72は、短絡画素が設けられていない点で検出パネル30と相違するが、それ以外の構造は検出パネル30と同様である。フォトセンサアレイ71としては、例えばOPC(有機光電変換材料)で形成されたものであることが好ましい。OPCは、非常に薄く形成することができ、X線吸収がほとんど無いという特徴を持つ。そのため、検出パネル72の撮像領域よりもX線照射側にOPCを配置しても、X線画像の画質への影響が少ないというメリットがある。
また、放射線検出部の形態は、短絡画素やフォトセンサアレイに限らず、各種の形態がある。例えば、画素を構成するフォトダイオードにはバイアス電圧が印加されるが、フォトダイオードで発生する信号電荷の量に応じてバイアス線に流れるバイアス電流も変化する。こうしたバイアス電流を検出して、X線の照射量を測定してもよい。また、画素のTFTをオフした状態でも、フォトダイオードで発生する信号電荷の量に応じて、僅かであるが信号線にリーク電流が流れる。このリーク電流を検出して、X線の照射量を測定してもよい。バイアス電流やリーク電流を検出する方法では、各電流を検出する検出部が放射線検出部となる。
また、ガラス基板を使用してTFTマトリックス基板を形成したTFT型のFPDを例に説明したが、半導体基板を使用したCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサを使用したFPDでもよい。このうちCMOSイメージセンサを使用すると、次のようなメリットがある。CMOSイメージセンサの場合、画素に蓄積される信号電荷を読み出し用の信号線に流出させることなく、各画素に設けられたアンプを通じて電圧信号として読み出す、いわゆる非破壊読み出しが可能である。これによれば、蓄積動作中においても、撮像領域内の任意の画素を選択して、その画素から信号電荷を読み出すことによりX線の照射量の測定が可能である。したがって、CMOSイメージセンサを使用する場合には、上記短絡画素のように、X線の照射量測定用の専用の放射線検出部を用いることなく、通常の画素のいずれかを、照射量測定用の放射線検出部として兼用させることが可能となる。
さらに、本発明に係るX線画像検出装置は、上記実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の構成を採り得ることはもちろんである。
X線画像検出装置は、病院の撮影室に据え置かれるX線撮影システムに用いられる他、病室を巡回して撮影が可能な回診車に搭載してもよいし、事故、災害等の緊急医療対応が必要な現場や在宅診療を受ける患者の自宅に持ち運んでX線撮影を行うことが可能な可搬型のシステムに適用してもよい。
上記例では、X線画像検出装置と、撮影制御装置を別体で構成した例で説明したが、撮影制御装置の機能をX線画像検出装置の制御部に内蔵する等、X線画像検出装置と撮影制御装置を一体化してもよい。
上記実施形態では、可搬型のX線画像検出装置を例に説明したが、据え置き型のX線画像検出装置に本発明を適用してもよい。
本発明は、X線に限らず、γ線等の他の放射線を使用する撮影システムにも適用することができる。
10 X線撮影システム
11 X線発生装置
12 X線撮影装置
13 X線源
14 線源制御装置
21 X線画像検出装置
22 撮影台
23 撮影制御装置
24 コンソール
28 インジケータ
36 FPD
37 画素
62a〜62i 短絡画素

Claims (16)

  1. 放射線源によって照射される放射線の照射量に応じた信号電荷を蓄積する複数の画素がマトリクスに配列された撮像領域を有し、被写体を透過した放射線の照射を受けて放射線画像を検出する画像検出部と、
    前記撮像領域内に配置され、放射線の照射量に応じた検出信号を出力する複数の放射線検出部と、
    前記放射線検出部の検出信号に基づいて前記画像検出部の動作を前記放射線の照射開始のタイミングに同期させる同期制御と、前記放射線検出部の検出信号に基づいて放射線の総照射量を制御する露出制御とを行なう制御部とを備えており、
    前記制御部は、
    前記同期制御時には、前記撮像領域内の第1検出領域に配置される前記放射線検出部の検出信号を使用し、
    さらに、前記第1検出領域内の複数の前記放射線検出部によって出力され、かつ、前記同期制御の際に読み出された前記検出信号を利用して、前記第1検出領域の一部である第2検出領域を特定し、
    前記露出制御時には、特定された前記第2検出領域に配置される前記放射線検出部の検出信号を使用する放射線画像検出装置。
  2. 前記制御部は、前記第1検出領域内の複数の前記放射線検出部が出力した前記検出信号を比較して、比較的小さい前記検出信号を出力する前記放射線検出部が配置されている領域を、前記被写体と対面している領域と判定し、当該領域を前記第2検出領域と特定する請求項1に記載の放射線画像検出装置。
  3. 前記撮像領域は、前記放射線検出部がそれぞれ配置された複数の分割領域からなり、前記第1検出領域及び前記第2検出領域は、複数の前記分割領域が組み合わされてなる請求項1又は2に記載の放射線画像検出装置。
  4. 前記各分割領域には、前記放射線検出部が同じ数配置されている請求項3に記載の放射線画像検出装置。
  5. 前記制御部は、前記同期制御時に、前記第1検出領域内の前記放射線検出部の検出信号に基づいて前記放射線源による放射線の照射開始を監視し、前記放射線源による放射線の照射開始を検出したときに、前記画像検出部に信号電荷の蓄積を開始させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
  6. 前記制御部は、前記同期制御において、前記第1検出領域内の複数の前記放射線検出部の検出信号のうち、いずれかが閾値を超えたときに前記照射開始を検出する請求項5に記載の放射線画像検出装置。
  7. 前記制御部は、前記露出制御時に前記放射線検出部の検出信号を積算して放射線の総照射量を測定し、前記総照射量が閾値に達したときに、前記放射線源に放射線の照射を停止させる請求項1〜6のいずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
  8. 前記制御部は、放射線の前記総照射量が閾値に達したときに、前記画像検出部による信号電荷の蓄積を終了させる請求項1〜7のいずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
  9. 前記制御部は、前記露出制御時に前記放射線検出部の検出信号を積算して放射線の総照射量を測定し、前記総照射量に基づいて、前記画素から信号電荷を読み出す際のゲインを制御する請求項1〜8のいずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
  10. 前記放射線検出部は、前記画素と前記画素から前記信号電荷を読み出すための信号線とを常時短絡させた短絡画素であり、前記放射線の照射量に応じた信号電荷を前記信号線に常時出力する短絡画素である請求項1〜9のいずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
  11. 前記放射線検出部は、放射線の照射量に応じた検出信号を出力する複数の検出素子が配置され、前記画像検出部に積層されたフォトセンサアレイである請求項1〜10のいずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
  12. 前記フォトセンサアレイは、有機光電変換材料で形成されている請求項11に記載の放射線画像検出装置。
  13. 前記フォトセンサアレイは、前記撮像領域よりも放射線源側に配置されている請求項12に記載の放射線画像検出装置。
  14. 静止画撮影に加えて動画撮影も可能である請求項1〜13のいずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
  15. 前記放射線源は複数個の放射線パルスを連続照射し、
    前記制御部は、前記同期制御と前記露出制御を、前記放射線パルス毎に実行する請求項1〜14のいずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
  16. 放射線源によって照射される放射線の照射量に応じた信号電荷を蓄積する複数の画素がマトリクスに配列された撮像領域を有し、被写体を透過した放射線の照射を受けて放射線画像を検出する画像検出部を有する放射線画像検出装置の制御方法において、
    前記撮像領域の第1検出領域内に配置されている放射線検出部の検出信号に基づいて、前記画像検出部の動作を前記放射線の照射開始のタイミングに同期させる同期制御を行ない、
    さらに、前記第1検出領域内の複数の前記放射線検出部によって出力され、かつ、前記同期制御の際に読み出された前記検出信号を利用して、前記第1検出領域の一部である第2検出領域を特定し、
    特定された前記第2検出領域に配置されている前記放射線検出部の検出信号に基づいて、放射線の総照射量を制御する露出制御を行なう放射線画像検出装置の制御方法。
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