JP6093069B2 - 放射線の照射開始判定装置およびその作動方法、並びに放射線の照射開始判定システム - Google Patents

放射線の照射開始判定装置およびその作動方法、並びに放射線の照射開始判定システム Download PDF

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本発明は、放射線の照射が開始されたことを判定する照射開始判定装置およびその作動方法、並びに放射線の照射開始判定システムに関する。
医療分野において、放射線、例えばX線を利用したX線撮影システムが知られている。X線撮影システムは、X線を発生するX線発生装置と、被写体(患者)を透過したX線により被写体のX線画像を撮影するX線撮影装置とからなる。X線発生装置は、X線を被写体に向けて照射するX線源、X線源の駆動を制御する線源制御装置、およびX線源を動作させるための指示を線源制御装置に入力する照射スイッチを有している。X線撮影装置は、被写体を透過したX線に基づくX線画像を検出するX線画像検出装置、およびX線画像検出装置の駆動制御、X線画像の保存や表示を行うコンソールを有している。
X線画像検出装置として、フラットパネルディテクタ(FPD;flat panel detector)と呼ばれる、X線画像を電気信号として検出する画像検出部と、これを収容する撮影台または可搬型の筐体とからなるものが普及している。可搬型の筐体に画像検出部が収容されたX線画像検出装置は電子カセッテと呼ばれる。画像検出部は、X線に感応して信号電荷を蓄積する画素が二次元に配列されたパネル部と、パネル部の駆動を制御して、画素に信号電荷を蓄積させる蓄積動作と、画素から信号電荷に応じた画像信号を画素の行単位で読み出す画像読み出し動作とを行うための回路部とを有している。
このようなX線画像検出装置では、X線フイルムやイメージングプレートなどと異なり、X線の照射に合わせて蓄積動作が行われないと撮影が適切に行われないため、X線源によるX線の照射開始タイミングと蓄積動作の開始タイミングを同期させる同期制御が行われる。同期制御は、X線発生装置との同期信号の通信によって行われる他、特許文献1〜4に記載されるX線画像検出装置のように、X線源によるX線の照射が開始されたことを判定する照射開始判定機能を備えたものが知られている。
特許文献1〜4に記載のX線画像検出装置では、X線の照射が開始されたことを判定するためのX線検出部と、X線検出部の出力に基づいて、単位時間当たりのX線の線量(X線強度)を表す線量信号を周期的にサンプリングする線量サンプリング部と、線量信号と予め設定された閾値とを比較して線量信号の信号値が閾値を上回ったときに照射が開始されたと判定する照射開始判定部とを備えている。線量サンプリング部は、サンプリング周期に応じて、X線検出部の出力を積分して線量信号としてサンプリングする。特許文献1、2、4では、パネル部内の一部の画素がX線検出部として利用されている。
照射開始判定には、照射されたX線を少しでも無駄にしないために高い即応性が求められる。なぜならば、X線の照射が開始されてから蓄積動作を開始するまでの時間が長引くほど、その間に照射されたX線はX線画像に反映されなくなり被写体にとっては無駄な被曝となるためである。そこで、特許文献1、2では、照射開始判定の即応性を高めるため、線量サンプリング部による線量信号のサンプリング周期を、画像信号の1行分の読み出し周期よりも短く設定することが提案されている。サンプリング周期を短くすれば、線量信号のサンプリング間隔が短くなるため、実際にX線が照射されてから、早い段階で線量信号を得ることができる。その結果、早い段階で照射開始の判定結果を得ることができる。
一方、線量サンプリング部などの電気回路には、定常的に発生する定常ノイズの他、外部から衝撃や振動により発生する振動ノイズなど、様々なノイズが発生する。こうしたノイズは線量信号に乗ってしまうため、照射開始判定では、実際はX線が照射されていないにも関わらず線量信号が閾値を上回るレベルとなり、X線が照射されたと誤って判定してしまうことがある。このような誤判定を防止するために、特許文献3、4に記載のX線画像検出装置では、照射開始判定を一次判定処理と二次判定処理の二段階で行っている。
特許文献3、4では、一次判定処理と二次判定処理はともに、線量サンプリング部が一定のサンプリング周期でサンプリングする線量信号に基づいて行われる。一次判定処理では、線量信号が閾値を上回ったか否かを判定する。一次判定処理で線量信号が閾値を上回ったと判定された場合に、一次判定の結果が正しいか否かを判定する二次判定処理が行われる。二次判定処理では、例えば、線量信号の時間変化を調べて、線量信号が閾値を上回った状態を一定時間キープしていた場合に一次判定の結果が正しいと判定する。
特開2011−174908号公報 特開2012−075077号公報 特開2011−223508号公報 特開2012−110565号公報
特許文献3、4に記載の発明では、正確性を向上するために二段階判定を行っているが、正確性をさらに向上させるためには、高いS/N比をもつ線量信号に基づいて判定を行うことが重要である。線量サンプリング部の定常ノイズの大きさは線量の多寡によって大きな変化はないため、線量信号のS/N比は線量に応じた信号値が大きいほど高くなる。信号値を増加させるには、X線検出部の出力を積分する期間に対応するサンプリング周期が長いほどよい。一方、特許文献1、2に記載の発明のように即応性を向上させるには、サンプリング間隔が短いほどよいので、サンプリング周期は短い方がよい。このように、照射開始判定において即応性と正確性は一方を重視すれば他方が犠牲になるというトレードオフの関係にある。
近年、被写体の被曝量管理が厳格化される傾向にあり、こうした状況を踏まえて、照射時間の短時間化や単位時間当たりの線量の低線量化が進みつつある。照射開始判定においては、照射時間が短くなるほど高い即応性が求められ、低線量化が進むほど線量信号のS/N比が低下するため、これまで以上に正確性を確保することが重要になってくる。こうした照射時間の短時間化や低線量化に対応するために、即応性と正確性を両立することが求められていた。
特許文献1〜4には、このような照射開始判定における即応性と正確性の両立という課題およびその解決策については開示がない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、照射開始判定における即応性と正確性を両立することができる放射線画像検出装置およびその作動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、放射線源から照射された放射線を受けて画像信号を表す信号電荷を蓄積する画素が二次元に配列されたパネル部と、放射線源による放射線の照射が開始されたことを判定するために、放射線を検出する放射線検出部と、放射線検出部の出力に基づいて、放射線の単位時間当たりの線量に応じた線量信号を周期的にサンプリングする線量サンプリング部と、線量信号に基づき、放射線の照射が開始されたか否かを判定する一次判定処理と、一次判定処理で放射線の照射が開始されたと判定した後に線量サンプリング部によってサンプリングされる線量信号に基づき、一次判定結果が正しいか否かを判定する二次判定処理を行う照射開始判定部と、線量サンプリング部による線量信号のサンプリング周期を設定するサンプリング周期設定部であり、一次判定処理における第1サンプリング周期よりも、二次判定処理における第2サンプリング周期を長く設定することにより、二次判定処理においては、一次判定処理よりも、1回のサンプリングで得られる線量信号の信号値を増加させるサンプリング周期設定部とを備える。
パネル部は、一次判定処理で放射線の照射が開始されたと判定したときに、画素に信号電荷を蓄積する蓄積動作を開始する。二次判定処理で一次判定結果が正しいと判定した場合は、パネル部は蓄積動作をそのまま継続し、二次判定処理で一次判定結果が誤っていると判定した場合は、パネル部は蓄積動作を中断し、照射開始判定部は一次判定処理を再開する。
サンプリング周期設定部は、第1サンプリング周期と、第2サンプリング周期の少なくとも一方を変更可能であることが好ましい。
第1サンプリング周期と第2サンプリング周期が同じ第1モードと、第1サンプリング周期よりも第2サンプリング周期が長い第2モードとを備えていてもよい。この場合、撮影条件に応じて第1及び第2の各モードを自動設定するモード設定部を備えることが好ましい。
一次判定処理では、線量信号が予め設定された第1閾値を上回ったときに放射線の照射が開始されたと判定する。また、二次判定処理では、線量信号が、第1閾値よりも高い値に設定された第2閾値を上回ったときに一次判定結果が正しいと判定する。
放射線検出部は、放射線の線量に応じた電荷を発生し、線量サンプリング部は、電荷を蓄積して蓄積電荷量に応じた電圧を出力する積分アンプを有する。サンプリング周期は、積分アンプで電荷を蓄積する電荷蓄積時間と、積分アンプが出力する電圧を読み出す読み出し時間とを含む時間であり、サンプリング周期設定部は、電荷蓄積時間を長くすることで第2サンプリング周期を長くする。
放射線検出部は、パネル部に設けられていることが好ましい。また、放射線検出部は画素を利用した形態であることが好ましい。例えば、画素には、画像信号を出力する通常画素と、放射線検出部として機能する検出画素とが含まれている。
放射線の照射終了後、画素から画像信号を1行ずつ読み出す画像信号読み出し部を備え、画像信号読み出し部は、線量サンプリング部を兼ねることが好ましい。第1サンプリング周期は、画像信号の1行分の読み出し時間よりも短いことが好ましい。
また、本発明は、放射線源から照射された放射線を受けて画像信号を表す信号電荷を蓄積する画素が二次元に配列されたパネル部と、放射線源による放射線の照射が開始されたことを判定するために、放射線を検出する放射線検出部と、放射線検出部の出力に基づいて、放射線の単位時間当たりの線量に応じた線量信号を周期的にサンプリングする線量サンプリング部と、線量信号に基づき、放射線の照射が開始されたか否かを判定する一次判定処理と、一次判定処理で放射線の照射が開始されたと一次判定した後に線量サンプリング部によってサンプリングされる線量信号に基づき、一次判定結果が正しいか否かを判定する二次判定処理を行う照射開始判定部と、線量サンプリング部による線量信号のサンプリング周期を設定するサンプリング周期設定部とを備える放射線画像検出装置の作動方法において、サンプリング周期設定部により、一次判定処理における第1サンプリング周期よりも、二次判定処理における第2サンプリング周期を長く設定することにより、二次判定処理においては、一次判定処理よりも、1回のサンプリングで得られる線量信号の信号値を増加させることを特徴とする。
本発明によれば、一次判定処理における第1サンプリング周期よりも、二次判定処理における第2サンプリング周期を長く設定するので、照射開始判定における即応性と正確性を両立することができる。
X線撮影システムの概略図である。 撮影条件テーブルを示す図である。 線源制御装置の内部構成を示す図である。 電子カセッテを示す外観斜視図である。 画像検出部を示すブロック図である。 検出画素の配置例を示す図である。 線量信号のサンプリング周期SP1を示す図である。 線量信号のサンプリング周期SP2を示す図である。 二次判定処理で一次判定結果が正しいと判定される場合の照射開始判定の様子を示す図である。 二次判定処理で一次判定結果が誤りであると判定される場合の照射開始判定の様子を示す図である。 画像検出部の動作の推移を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
図1において、X線撮影システム2は、X線源10と、X線源10の動作を制御する線源制御装置11と、X線源10へのウォームアップ開始とX線の照射開始を指示するための照射スイッチ12と、可搬型のX線画像検出装置であり、被写体を透過したX線を検出してX線画像を出力する電子カセッテ13と、電子カセッテ13の動作制御やX線画像の表示処理を担うコンソール14と、被写体を立位姿勢で撮影するための立位撮影台15と、臥位姿勢で撮影するための臥位撮影台16とを有する。X線源10、線源制御装置11、および照射スイッチ12はX線発生装置2a、電子カセッテ13、およびコンソール14はX線撮影装置2bをそれぞれ構成する。この他にもX線源10を所望の方向および位置にセットするための線源移動装置(図示せず)が設けられており、X線源10は立位撮影台15および臥位撮影台16で共用される。
X線発生装置2aとX線撮影装置2bは電気的に接続されておらず、したがってこれらが同期して動作するための信号はこれらの間で遣り取りされないが、X線の照射開始判定を行う機能が電子カセッテ13に備えられており、X線発生装置2aによるX線の照射開始タイミングと電子カセッテ13の動作との同期をとることが可能である。
X線源10は、X線管と、X線管が放射するX線の照射野を限定する照射野限定器(コリメータ)とを有する。X線管は、熱電子を放出するフィラメントである陰極と、陰極から放出された熱電子が衝突してX線を放射する陽極(ターゲット)とを有している。ウォームアップ開始の指示があると、フィラメントの予熱や陽極の回転が開始される。フィラメントの予熱が完了し、陽極が規定の回転数となったときにウォームアップが終了する。照射野限定器は、例えば、X線を遮蔽する4枚の鉛板を四角形の各辺上に配置し、X線を透過させる四角形の照射開口が中央に形成されたものであり、鉛板の位置を移動することで照射開口の大きさを変化させて、照射野を限定する。
コンソール14は、有線方式や無線方式により電子カセッテ13と通信可能に接続されており、キーボードなどの入力デバイス14aを介した放射線技師などのオペレータからの入力操作に応じて電子カセッテ13の動作を制御する。電子カセッテ13からのX線画像はコンソール14のディスプレイ14bに表示される他、そのデータがコンソール14内のハードディスクやメモリといったストレージデバイス14c、あるいはコンソール14とネットワーク接続された画像蓄積サーバなどに記憶される。
コンソール14は、被写体の性別、年齢、撮影部位、撮影目的などの情報が含まれる検査オーダの入力を受け付けて、検査オーダをディスプレイ14bに表示する。検査オーダは、HIS(病院情報システム)やRIS(放射線情報システム)などの被写体情報や放射線検査に係る検査情報を管理する外部システムから入力されるか、オペレータにより手動入力される。検査オーダには、頭部、胸部、腹部、手、指などの撮影部位の項目がある。オペレータは、検査オーダの内容をディスプレイ14bで確認し、その内容に応じた撮影条件をディスプレイ14bに映された操作画面を通じて入力デバイス14aで入力する。
図2において、ストレージデバイス14cには、撮影条件テーブル20が格納されている。撮影条件には、撮影部位、被写体の性別、年齢、被写体の体厚などの被写体に関する情報と、X線源10が照射するX線の照射条件が含まれる。照射条件は、撮影部位や被写体に関する情報を考慮して決められる。照射条件には、X線源10が照射するX線のエネルギースペクトルを決める管電圧(単位;kV)、単位時間当たりの照射線量を決める管電流(単位;mA)、およびX線の照射時間(単位;s)が含まれる。
撮影条件テーブル20には、胸部や腹部などの撮影部位と、撮影部位に応じた照射条件との対応関係が記録されており、撮影部位を選択すると対応する照射条件を読み出せるようになっている。撮影条件テーブル20から読み出した照射条件(管電圧、管電流、照射時間)の各値を、被写体の性別、年齢、体厚に応じて微調整することも可能である。また、本例の撮影条件テーブ20では、管電流と照射時間が個別に記録されているが、管電流と照射時間の積でX線の照射線量の総量が決まるため、両者の積である管電流時間積(mAs値)の値を記録しておいてもよい。
図3において、線源制御装置11は、トランスによって入力電圧を昇圧して高圧の管電圧を発生し、高電圧ケーブルを通じてX線源10に供給する高電圧発生器21と、X線源10に与える管電圧および管電流と、X線の照射時間を制御する制御部22と、メモリ23と、タッチパネル24とを備える。
制御部22には照射スイッチ12と高電圧発生器21とメモリ23とタッチパネル24が接続されている。照射スイッチ12は、制御部22に対して指示を入力するスイッチであり、2段階の押圧操作が可能である。制御部22は、照射スイッチ12が1段階押し(半押し)されると、高電圧発生器21に対してウォームアップ指示信号を発して、X線源10にウォームアップを開始させる。さらに照射スイッチ12が2段階押し(全押し)されると、制御部22は照射指示信号を高電圧発生器21に発して、X線源10によるX線の照射を開始させる。
メモリ23は、コンソール14のストレージデバイス14cと同様に、管電圧、管電流、照射時間などの照射条件を含む撮影条件を予め数種類格納している。撮影条件はタッチパネル24を通じてオペレータにより手動で設定される。タッチパネル24には、メモリ23から読み出された撮影条件が複数種類表示される。表示された撮影条件の中から、コンソール14に入力した撮影条件と同じ撮影条件をオペレータが選択することにより、線源制御装置11に対して撮影条件が設定される。コンソール14の場合と同様、撮影条件の値を微調整することも可能である。制御部22は、設定された照射時間となったらX線の照射を停止させるためのタイマー25を内蔵している。
図4において、電子カセッテ13は、画像検出部30とこれを収容する扁平な箱型をした可搬型の筐体31とで構成される。筐体31は例えば導電性樹脂で形成されている。X線が入射する筐体31の前面31aには矩形状の開口が形成されており、開口には天板として透過板32が取り付けられている。透過板32は、軽量で剛性が高く、かつX線透過性が高いカーボン材料で形成されている。筐体31は、電子カセッテ13への電磁ノイズの侵入、および電子カセッテ13から外部への電磁ノイズの放射を防止する電磁シールドとしても機能する。なお、筐体31には、電子カセッテ13を駆動するための電力を供給するバッテリ(二次電池)や、コンソール14とX線画像などのデータの無線通信を行うためのアンテナが画像検出部30の他に内蔵されている。
筐体31は、例えばフイルムカセッテやIPカセッテと略同様の国際規格ISO4090:2001に準拠した大きさである。電子カセッテ13は、筐体31の前面31aがX線源10と対向する姿勢で保持されるよう、各撮影台15、16のホルダ15a、16a(図1参照)に着脱自在にセットされる。そして、使用する撮影台に応じて、線源移動装置によりX線源10が移動される。
電子カセッテ13は、各撮影台15、16にセットされる他に、被写体が仰臥するベッド上に置いたり被写体自身にもたせたりして単体で使用されることもある。さらに、電子カセッテ13は、サイズがフイルムカセッテやIPカセッテと略同様の大きさであるため、フイルムカセッテやIPカセッテ用の既存の撮影台にも取り付け可能である。なお、筐体31は、国際規格ISO4090:2001に準拠した大きさでなくともよい。
図5において、画像検出部30は、パネル部35と、パネル部35の駆動を制御する回路部とで構成される。パネル部35は、TFTアクティブマトリクス基板を有し、この基板上に撮像領域40が形成されている。撮像領域40には、X線の到達線量に応じた電荷を蓄積する複数の画素41が、所定のピッチでn行(x方向)×m列(y方向)の行列状に配置されている。n、mは2以上の整数であり、例えばn、m≒2000である。なお、画素41の配列は、本例のように正方配列でなくともよく、ハニカム配列でもよい。
パネル部35は、X線を可視光に変換するシンチレータ(蛍光体、図示せず)を有し、シンチレータによって変換された可視光を画素41で光電変換する間接変換型である。シンチレータは、CsI:Tl(タリウム賦活ヨウ化セシウム)やGOS(Gd2O2S:Tb、テルビウム賦活ガドリウムオキシサルファイド)などからなり、画素41が配列された撮像領域40の全面と対向するように配置されている。なお、シンチレータとTFTアクティブマトリクス基板は、X線の入射する側からみてシンチレータ、基板の順に配置されるPSS(Penetration Side Sampling)方式でもよいし、逆に基板、シンチレータの順に配置されるISS(Irradiation Side sampling)方式でもよい。また、シンチレータを用いず、X線を直接電荷に変換する変換層(アモルファスセレンなど)を用いた直接変換型のパネル部を用いてもよい。
画素41は、周知のように、可視光の入射によって電荷(電子−正孔対)を発生してこれを蓄積する光電変換部42、およびスイッチング素子であるTFT43を備える。
光電変換部42は、電荷を発生する半導体層(例えばPIN(p-intrinsic-n)型)とその上下に上部電極および下部電極を配した構造を有している。光電変換部42は、下部電極にTFT43が接続され、上部電極にはバイアス線が接続されている。バイアス線は画素41の行数分(n行分)設けられて1本の母線に接続されている。母線はバイアス電源に繋がれている。母線とその子線のバイアス線を通じて、バイアス電源から光電変換部42の上部電極にバイアス電圧が印加される。バイアス電圧の印加により半導体層内に電界が生じ、光電変換により半導体層内で発生した電荷(電子−正孔対)は、一方がプラス、他方がマイナスの極性をもつ上部電極と下部電極に移動し、光電変換部42に電荷が蓄積される。
TFT43は、ゲート電極が走査線44に、ソース電極が信号線45に、ドレイン電極が光電変換部42にそれぞれ接続される。走査線44と信号線45は撮像領域40内で格子状に配線されており、走査線44は1行分の画素41に対して共通に1本ずつ、画素41の行数分(n行分)設けられている。また信号線45は1列分の画素41に対して共通に1本ずつ、画素41の列数分(m列分)設けられている。走査線44はゲートドライバ46に接続され、信号線45は信号処理回路47に接続される。
パネル部35の駆動を制御する回路部は、ゲートドライバ46、信号処理回路47、制御部48などからなる。制御部48は、ゲートドライバ46を通じてTFT43を駆動することにより、X線の到達線量に応じた信号電荷を画素41に蓄積する蓄積動作と、画素41から蓄積された信号電荷に応じた画像信号を読み出す画像読み出し動作と、画素41に蓄積される暗電荷を掃き出す画素リセット動作とをパネル部35に行わせる。蓄積動作ではTFT43がオフ状態にされ、その間に画素41に信号電荷が蓄積される。画像読み出し動作では、ゲートドライバ46から同じ行のTFT43を一斉に駆動するゲートパルスG1〜Gnを所定の間隔で順次発生して、走査線44を1行ずつ順に活性化し、走査線44に接続されたTFT43を1行分ずつオン状態とする。オン状態となる時間は、ゲートパルスのパルス幅で規定されており、TFT43はパルス幅で規定された時間が経過するとオフ状態に復帰する。画素41の光電変換部42に蓄積された電荷は、TFT43がオン状態になると信号線45に読み出されて、信号処理回路47に入力される。
光電変換部42の半導体層には、X線の入射の有無に関わらず暗電荷が発生する。この暗電荷はバイアス電圧が印加されているために画素41の光電変換部42に蓄積される。画素41において発生する暗電荷は、X線画像に対してはノイズ成分となるので、これを除去するためにX線の照射前の待機状態には、画素41をリセットする画素リセット動作が行われる。画素リセット動作は、画素41に発生する暗電荷を、信号線45を通じて掃き出す動作である。
画素リセット動作は、例えば、1行ずつ画素41をリセットする順次リセット方式で行われる。順次リセット方式では、信号電荷の読み出し動作と同様、ゲートドライバ46から走査線44に対してゲートパルスG1〜Gnを所定の間隔で順次発生して、TFT43を1行ずつオン状態とする。
順次リセット方式に代えて、複数行の画素を1グループとしてグループ内で順次リセットを行い、グループ数分の行の暗電荷を同時に掃き出す並列リセット方式や、全行にゲートパルスを同時に入れて全画素の暗電荷を一度に掃き出す全画素リセット方式を用いてもよい。並列リセット方式や全画素リセット方式により画素リセット動作を高速化することができる。
信号処理回路47は、積分アンプ49、CDS回路(CDS)50、マルチプレクサ(MUX)51、およびA/D変換器(A/D)52などを備える。積分アンプ49は、各信号線45に対して個別に接続される。積分アンプ49は、オペアンプ49aとオペアンプ49aの入出力端子間に接続されたキャパシタ49bとからなり、信号線45はオペアンプ49aの一方の入力端子に接続される。オペアンプ49aのもう一方の入力端子はグランド(GND)に接続される。キャパシタ49bにはリセットスイッチ49cが並列に接続されている。積分アンプ49は、信号線45から入力される電荷を積算し、アナログ電圧信号V1〜Vmに変換して出力する。
各列のオペアンプ49aの出力端子には、増幅器53およびCDS50を介してMUX51が接続される。MUX51の出力側には、A/D52が接続される。CDS50はサンプルホールド回路を有し、積分アンプ49の出力電圧信号に対して相関二重サンプリングを施して積分アンプ49のリセットノイズ成分を除去するとともに、サンプルホールド回路で積分アンプ49からの電圧信号を所定期間保持(サンプルホールド)する。MUX51は、シフトレジスタ(図示せず)からの動作制御信号に基づき、パラレルに接続される各列のCDS50から順に1つのCDS50を電子スイッチで選択し、選択したCDS50から出力される電圧信号V1〜VmをシリアルにA/D52に入力する。なお、MUX51とA/D52の間に増幅器を接続してもよい。
A/D52は、入力された1行分のアナログの電圧信号V1〜Vmをデジタル値に変換して、電子カセッテ13に内蔵されるメモリ54に出力する。画像読み出し動作を行う場合には、メモリ54には、1行分のデジタル値が、それぞれの画素41の座標に対応付けられて、1行分のX線画像を表す画像データとして記録される。こうして1行分の読み出しが完了する。
MUX51によって積分アンプ49からの1行分の電圧信号V1〜Vmが読み出されると、制御部48は、積分アンプ49に対してアンプリセットパルスRSTを出力し、リセットスイッチ49cをオンする。これにより、キャパシタ49bに蓄積された1行分の信号電荷が放電されて積分アンプ49がリセットされる。積分アンプ49をリセットした後、再度リセットスイッチ49cをオフして所定時間経過後にCDS50のサンプルホールド回路の1つをホールドし、積分アンプ49のリセットノイズ成分をサンプリングする。その後、ゲートドライバ46から次の行のゲートパルスが出力され、次の行の画素41の信号電荷の読み出しが開始される。さらにゲートパルスが出力されて所定時間経過後に次の行の画素41の信号電荷をCDS50のもう1つのサンプルホールド回路でホールドする。これらの動作を順次繰り返して全行の画素41の信号電荷を読み出す。
全行の読み出しが完了すると、1枚分のX線画像を表す画像データがメモリ54に記録される。この画像データはメモリ54から読み出され、制御部48で各種画像処理を施された後、通信I/F55を通じてコンソール14に送信される。こうして被写体のX線画像が検出される。
このように信号処理回路47は、パネル部35から画像信号を読み出す画像信号読み出し部として機能する。加えて、信号処理回路47は、後述するように、X線源10によるX線の照射が開始されたことを判定するために、撮像領域40に設けられたX線検出部(検出画素41b)の出力に基づいて、X線源10が照射するX線の単位時間当たりの線量に応じた線量信号を周期的にサンプリングする線量サンプリング部としても機能する。信号処理回路47が実行する線量サンプリング動作は、X線の照射前の待機状態に画素リセット動作と並行して行われる。
通信I/F55は、コンソール14と有線または無線接続され、コンソール14との間の情報の送受信を媒介する。通信I/F55は、コンソール14から撮影条件の情報を受け取って制御部48に出力し、かつ制御部48を介してメモリ54に記録された各種画像処理済みのX線画像の画像データを受け取ってコンソール14に送信する。
制御部48は、タイマー56を内蔵している。タイマー56にはコンソール14で設定された撮影条件のうちの照射時間がセットされる。タイマー56は照射開始判定部58でX線の照射が開始されたと判定したときに計時を開始する。制御部48は、タイマー56の計時時間が照射時間となったときにX線の照射が停止したと判断する。
制御部48には、メモリ54のX線画像の画像データに対してオフセット補正、感度補正、および欠陥補正の各種画像処理を施す回路(図示せず)が設けられている。オフセット補正回路は、X線を照射せずに画像読み出し動作を行って取得したオフセット補正画像をX線画像から画素単位で差し引くことで、信号処理回路47の個体差や撮影環境に起因する固定パターンノイズを除去する。感度補正回路はゲイン補正回路とも呼ばれ、各画素41の光電変換部42の感度のばらつきや信号処理回路47の出力特性のばらつきなどを補正する。欠陥補正回路は、出荷時や定期点検時に生成される欠陥画素情報に基づき、欠陥画素の画素値を周囲の正常な画素の画素値で線形補間する。また、欠陥補正回路は、検出画素41bが配置された列の画素41の画素値も同様に補間する。なお、上記の各種画像処理回路をコンソール14に設け、各種画像処理をコンソール14で行ってもよい。
画素41には通常画素41aと検出画素41bがある。通常画素41aはX線画像を生成するために用いられる。一方、検出画素41bは、X線源10によるX線の照射が開始されたことを判定するために、撮像領域40へのX線の到達線量を検出するX線検出部として機能する。図では検出画素41bにハッチングを施し通常画素と区別している。
図6に示すように、検出画素41bは、例えば、撮像領域40の中心に関して左右対称な点線で示す波形の軌跡65に沿って設けられている。検出画素41bは、同じ信号線45が接続された画素41の列に1個又は複数個設けられている。また、検出画素41bが設けられた列は、検出画素41bが設けられない列を複数列挟んで設けられる。このように検出画素41bは撮像領域40の全域に複数分散して配置されている。このため、X線の照射範囲が撮像領域40の一部に限定されるような場合でも、いずれかの検出画素41bによってX線を検出することができる。検出画素41bの位置は画像検出部30の製造時に既知であり、画像検出部30は全検出画素41bの位置(座標)を不揮発性のメモリ(図示せず)に予め記憶している。
通常画素41aと検出画素41bは光電変換部42などの基本的な構成は全く同じである。したがって両者はほぼ同様の製造プロセスで形成することができる。検出画素41bはTFT43のソース電極とドレイン電極が短絡線57で短絡されている。このため検出画素41bの光電変換部42で発生する電荷は、TFT43のオンオフに関わらず信号線45に流れ出す。すなわち同じ行の通常画素41aがTFT43をオフ状態とされ、信号電荷を蓄積する蓄積動作中であっても、検出画素41bが発生する電荷は信号処理回路47に流入する。
X線が照射されると、検出画素41bの光電変換部42は、撮像領域40に入射するX線の線量に応じた電荷を発生する。この電荷は、信号線45を介して積分アンプ49のキャパシタ49bに流入し、キャパシタ49bに蓄積される。信号処理回路47は、制御部48により設定されたサンプリング周期で、積分アンプ49が出力する電圧を読み出して、検出画素41bの光電変換部42で発生した電荷に応じた線量信号を周期的にサンプリングする。検出画素41bの光電変換部42で発生する電荷は、撮像領域40へのX線の入射量に応じて変化するため、1回のサンプリングで得られる線量信号は、単位時間(サンプリング周期)当たりのX線の線量を表す。線量信号は、画像読み出し動作の場合と同様に、A/D52によってデジタル値に変換されて、メモリ54に出力される。
図7および図8に示すように、線量信号のサンプリング周期SPは、積分アンプ49(図7および図8においてCA:Charge Ampと略記)が電荷を積算して蓄積する電荷蓄積時間(CA蓄積時間)と、積分アンプ49から線量信号が読み出されてメモリ54に出力される読み出し時間(読出)とを合算した時間である。読み出し時間は、積分アンプ49の電荷蓄積量(CA蓄積量)の多寡によって大きな変化はないため、サンプリング周期SPを変化させることは、積分アンプ49の電荷蓄積時間を変化させることと同義である。サンプリング周期SPは、積分アンプ49から線量信号を読み出すためのCA読み出しパルスの発生周期によって規定される。制御部48は、CA読み出しパルスの発生周期を制御することにより、サンプリング周期SPの設定を変更する。
図7および図8に示すように、仮に検出画素41bの光電変換部42で発生する電荷(検出画素出力)が一定であっても、積分アンプ49のCA蓄積量(ハッチングで示す)は時間の経過に従って増加するため、サンプリング周期SPが長いほどCA蓄積量に対応する線量信号の信号値は増加する。そのため、図7に示すサンプリング周期SP1よりも、図8に示すサンプリング周期SP2のようにサンプリング周期を長くした方が、1回のサンプリングで得られる線量信号の信号値は大きくなる。線量信号には、信号処理回路47が定常的に発生する定常ノイズが含まれるが、定常ノイズの大きさは、CA蓄積量に関わらずほぼ一定であるため、線量信号の信号値が大きいほど、線量信号のS/N比は高くなる。
積分アンプ49には、1回のサンプリングが行われる毎に、アンプリセットパルスRSTが入力されて、蓄積電荷がリセットされる。線量サンプリング動作は、画素リセット動作と並行して行われるため、画素リセット動作によって積分アンプ49に流入する暗電荷も、アンプリセットパルスRSTの入力によってリセットされる。
なお、画素リセットの対象となる通常画素41aと検出画素41bは信号線45を共用しているので、本例のように画素リセット動作と線量サンプリング動作を並行して行うと、線量信号にはX線の線量に応じた信号成分に加えて暗電荷に応じたノイズ成分も含まれることになる。しかし、X線の線量に応じた信号成分に対して、暗電荷に応じたノイズ成分は小さいので、暗電荷のノイズ成分を含む線量信号を照射開始判定に使用しても特に問題はない。また、1本の信号線45に複数個の検出画素41bを設けた場合には、検出画素41bの数に応じてCA蓄積量も多くなり、その分X線の線量に応じた信号成分も多くなるので、さらに暗電荷のノイズ成分の影響は少なくなる。
図5において、線量サンプリング動作の1回のサンプリングでは、画像読み出し動作の1行分の画像信号の読み出し時と同様に、信号線45の列毎に設けられた複数の積分アンプ49がMUX51によって順次選択されて、1行分の線量信号がサンプリングされる。メモリ54には、1行分の線量信号が、各信号線45の列と対応付けて記録される。
照射開始判定部58は、メモリ54から1行分の線量信号を読み出し、読み出した線量信号に基づいてX線の照射が開始されたことを判定する。照射開始判定部58は、まず、1行分の線量信号の中から、信号値が比較的大きな線量信号を、照射開始判定に用いる線量信号として選択する線量信号選択処理を行う。
上述のとおり、検出画素41bが設けられた列は、検出画素41bが設けられない列を複数列挟んで設けられているため、1行分の線量信号には、検出画素41bが設けられた列の有意な線量信号の間に、検出画素41bが設けられていない列に対応するダミー信号が含まれている。このため、線量信号選択処理で信号値が大きな線量信号を選択することで、データとして意味のないダミー信号を除去することができる。
被写体を透過して撮像領域40に入射するX線の入射量は、被写体による減衰の影響を受けるので、撮像領域40の全域で一様ではない。そのため、検出画素41bの出力もその位置によって変わり、各列の線量信号の信号値も変化する。信号値が大きな線量信号は、被写体による減衰が少ない位置に配置された検出画素41bの出力か、あるいは、X線の照射範囲のうち被写体を透過せずにX線が直接入射する領域(いわゆる素抜け領域)に配置された検出画素41bの出力に対応すると考えられる。照射開始判定を迅速に行うためには、被写体による減衰の影響を受けない線量信号を用いた方が好ましいため、照射開始判定部58は、線量信号選択処理で信号値が大きな線量信号を選択する。
信号値が大きな線量信号としては、例えば1行分の線量信号のうちの最大の信号値をもつ線量信号が挙げられる。あるいは、最大値に近い信号値を示す上位複数個の線量信号を平均した平均値でもよい。照射開始判定部58は、こうした線量信号選択処理を、1行分の線量信号がサンプリングされる毎に行い、選択された線量信号に基づいて照射開始判定を行う。なお、照射開始判定用の線量信号として、1行分の線量信号を合算した合計値を使用してもよい。
図9に示すように、照射開始判定部58は、一次判定処理と二次判定処理の二段階で照射開始判定を行う。二次判定処理は、一次判定の結果が正しいか否かを判定するもので、より具体的には、一次判定の結果が真にX線の照射による線量信号に基づいて判定されたものか、振動ノイズや回路ノイズが混入した線量信号に基づいて誤判定されたものかを検証するものである。
制御部48は、信号処理回路47による線量信号のサンプリング周期を、一次判定処理では図7に示すサンプリング周期SP1(第1サンプリング周期)に設定し、二次判定処理ではサンプリング周期SP1よりも長い図8に示すサンプリング周期SP2(第2サンプリング周期)に設定する。
図9において、一次判定処理は、X線の照射が開始される前の時刻T1から開始される。時刻T1は、例えば、コンソール14から電子カセッテ13に対して撮影条件が設定されるタイミングである。一次判定処理では、照射開始判定部58は、サンプリング周期SP1でサンプリングされる線量信号と、予め設定された第1閾値TH1とを比較する。X線源10が照射するX線の単位時間当たりの線量(X線強度)の時間変化を表す照射プロファイルに示すとおり、X線の単位時間当たりの線量は、照射開始直後は少なく、管電流に応じて決まる設定線量に向かって徐々に増加する。X線の照射が開始されると、周期的にサンプリングされる線量信号は、X線の照射プロファイルに対応して増加する。なお、符号Sは線量信号がサンプリングされるタイミングを示す。
一次判定処理では、実際にX線の照射が開始されてから早い段階で照射開始と判定したいので、線量信号のサンプリング間隔が短くなるよう、比較的短いサンプリング周期SP1に設定される。
なお、第1閾値TH1は、照射開始直後でX線の線量が低い段階で照射開始と判定することができるよう、なるべく低い値を設定することが好ましい。ただし、線量信号には、画素リセット動作によって混入する通常画素41aの暗電荷に対応するノイズ成分や、検出画素41b自身から発生する暗電荷に対応するノイズ成分が含まれるので、このノイズ成分よりも第1閾値TH1が低く設定されると、X線の照射開始前から暗電荷に起因するノイズ成分により一次判定処理が誤判定となってしまう。したがって、第1閾値TH1は、暗電荷に起因するノイズ成分を少なくとも上回るレベルで設定される。
時刻T2においてX線の照射が開始されると、X線の照射プロファイルに従って線量信号が増加する。そして、線量信号が第1閾値TH1を上回ったとき(時刻T3)、照射開始判定部58はX線源10によるX線の照射が開始された(X線源10からのX線が撮像領域40に到達した)と判定する。照射開始判定部58は、照射が開始されたと判定した一次判定結果を表す照射開始判定信号を制御部48に出力し、一次判定処理を終了する。制御部48は、照射開始判定部58から照射開始判定信号を受けて、パネル部35の通常画素41aに蓄積動作を開始させる。
照射開始判定部58は、一次判定処理を終了後、二次判定処理を開始する。二次判定処理では、信号処理回路47による線量信号のサンプリング周期が、比較的長いサンプリング周期SP2に設定される。照射開始判定部58は、サンプリング周期SP2で周期的にサンプリングされる線量信号をメモリ54から読み出して、読み出した線量信号に基づき、一次判定結果が正しいか否かを判定する。
具体的には、照射開始判定部58は、線量信号と、第1閾値TH1よりも高い値に設定された第2閾値TH2とを比較して、線量信号が第2閾値TH2を上回るか否かを判定する。この二次判定処理においても、一次判定処理の場合と同様に、1回のサンプリングで得られる1行分の線量信号のうちのいずれを用いるかを選択する線量信号選択処理が行われ、選択された線量信号と第2閾値TH2が比較される。
照射開始判定部58は、図9に示すように、線量信号が第2閾値TH2を上回った場合、一次判定結果が正しい、つまり真にX線の照射が開始されたと判定する。逆に、図10に示すように、線量信号が第2閾値TH2以下であった場合、一次判定結果が誤っている、つまり実際はX線が照射されていないにも関わらず、ノイズが乗った線量信号によりX線の照射が開始されたと誤って判定したと判定する。二次判定処理においては、例えば、サンプリング回数の上限回数(本例では2回)が定められており、上限回数以内に線量信号が第2閾値TH2を上回らない場合には、一次判定結果が誤っていると判定される。
照射開始判定部58は、一次判定結果が正しいと判定した場合、制御部48に判定確定信号を出力する。一方、一次判定結果が誤っていると判定した場合は、制御部48に誤判定報知信号を出力する。制御部48は、判定確定信号を受信した場合には、図9に示すようにパネル部35の蓄積動作を継続させ、一方、誤判定報知信号を受信した場合には、図10に示すように蓄積動作を中断させ、待機状態に復帰させて画素リセット動作を再開させる。
前述のように、二次判定処理の目的は、一次判定結果が真にX線の照射による線量信号に基づいて判定されたものか、ノイズによる誤判定なのかを検証することにある。図10に示すように、一次判定結果がノイズのみに起因する線量信号に基づいて判定されたものである場合には、その後に第二判定処理にてサンプリングされる線量信号は、図9のようには増加せず、振動ノイズの場合には減衰する。このため第2閾値TH2は、ノイズのみに起因する線量信号では上回らないレベルに設定される。
二次判定処理における線量信号のサンプリング周期SP2は、一次判定処理における線量信号のサンプリング周期SP1よりも長いため、1回のサンプリングで得られる線量信号のS/N比が一次判定処理の場合と比較して高い。したがって、一次判定処理に比べて、より正確な二次判定処理を行うことができる。
なお、図7〜図10では、二次判定処理におけるサンプリング周期SP2を、一次判定処理におけるサンプリング周期SP1の約3倍程度の長さで図示しているが、3倍に限らず、SP2>SP1の大小関係が保たれていればよい。
好ましい1例としては、サンプリング周期SP2が、サンプリング周期SP1の50倍である。より具体的には、一次判定処理におけるサンプリング周期SP1が240μs(=CA蓄積時間180μs+読み出し時間60μs)で、サンプリング周期SP2が12ms(=CA蓄積時間11940μs+読み出し時間60μs)である。
サンプリング周期SP1、SP2を上記に例示する値とした場合、二次判定処理の1回のサンプリングにおけるCA蓄積量が、一次判定処理の1回のサンプリングにおけるCA蓄積量と比べて、11940/180≒66倍になるため、その分線量信号の信号成分も大きくなる。
また、もし一次判定処理のサンプリング周期SP1のままで二次判定処理を行ったとすると、サンプリング周期SP2の二次判定処理の1回のサンプリングで得られる線量信号と同等レベルの線量信号を得るためには、サンプリング周期SP1のサンプリングを66回行って各回の線量信号を加算する必要がある。この場合、1回のサンプリング毎に発生する定常ノイズが、サンプリング周期SP2の二次判定処理の1回のサンプリングと比べて(66)1/2≒8.12倍となり、線量信号のノイズ成分が増えてS/N比が低下してしまう。したがって、短いサンプリング周期SP1で複数回サンプリングを行って各回の線量信号を加算するよりも、長いサンプリング周期SP2で1回のサンプリングを行うほうが、より高いS/N比の線量信号を得ることができる。上記の例で計算すると、サンプリング周期SP1で66回サンプリングを行って各回の線量信号を加算するよりも、サンプリング周期SP2で1回のサンプリングを行うほうが、S/N比は66×8.12≒540倍改善する。しかも、読み出し時間は各回のサンプリング周期SPに含まれるため、サンプリング周期SP1でサンプリングを66回行うよりも、サンプリング周期SP2でサンプリングを1回行う方が時間も短い(SP1:240μs×66=15840μs>SP2:12000μs(=12ms))。
なお、サンプリング周期SP1、SP2のうち、少なくともサンプリング周期SP1については、より即応性が重視されるので、画像読み出し動作における1行分の画像信号の読み出しに掛かる時間(ゲートパルスの発生間隔)よりも短く設定することが好ましい。例えば、ゲートパルスの発生間隔をHとした場合、SP1=1/2Hにする。
次に、上記構成による作用を図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。X線撮影システム2において1回のX線撮影を行う場合には、まず、被写体を立位、臥位の各撮影台15、16のいずれかの撮影位置にセットし、電子カセッテ13の高さや水平位置を調節して、被写体の撮影部位と位置を合わせる。そして、電子カセッテ13の位置および撮影部位の大きさに応じて、X線源10の高さや水平位置、照射野の大きさを調整する。次いで線源制御装置11とコンソール14に撮影条件を設定する。コンソール14で設定された撮影条件は電子カセッテ13に送られる。
撮影準備が完了すると、オペレータは照射スイッチ12を半押しする。照射スイッチ12が半押しされると、ウォームアップ指示信号が発せられ、X線源10のウォームアップが開始される。
図11に示すように、コンソール14からの撮影条件の受信を機に(S10でYES)、制御部48は、通常画素41aのTFT43を1行ずつオンすることにより、通常画素41aの暗電荷を掃き出す画素リセット動作をパネル部35に開始させる(S11)。
画素リセット動作と並行して、制御部48は、信号処理回路47に対して、サンプリング周期SP1で線量サンプリング動作を開始させる。照射開始判定部58は、周期的にサンプリングされる線量信号に基づいて、一次判定処理を実行する(S12)。
一次判定処理では、照射開始判定部58は、線量信号と第1閾値TH1とを比較して、線量信号が第1閾値TH1を上回ったか否かを判定する(S13)。画素リセット動作と並行して線量サンプリング動作が行われるため、線量信号には暗電荷に起因するノイズ成分が重畳するが、第1閾値TH1を暗電荷のノイズ成分よりも高い値に設定しているため、暗電荷に起因するノイズ成分により一次判定処理で誤判定をすることはない。
オペレータの操作により照射スイッチ12が全押しされると、X線源10からX線の照射が開始される。X線の照射が開始されると、図9に示すように、線量信号の信号値が増加して、線量信号が第1閾値TH1を上回る。照射開始判定部58は、線量信号が第1閾値TH1を上回ったときに、X線の照射が開始されたと判定し(S13でYES)、制御部48に照射開始信号を出力して、一次判定処理を終了する。
制御部48は照射開始信号を受信すると、全ての通常画素41aのTFT43をオフすることにより、画素リセット動作を停止させて、パネル部35に蓄積動作を開始させる(S14)。これによりX線の照射開始タイミングと蓄積動作開始タイミングとの同期がとられる。制御部48は、蓄積動作の開始に合わせて、タイマー56により照射時間の計時を開始する。
一次判定処理では、線量信号のサンプリング周期が相対的に短いサンプリング周期SP1に設定されているので、線量信号のサンプリング間隔が短い。したがって、X線の照射開始後、早い段階でX線の照射が開始されたと照射開始判定部58で判定することができ、高い即応性が得られる。また、一次判定処理でX線の照射が開始されたと判定後、直ちに蓄積動作を開始するので、照射されたX線のロスが少ない。
制御部48は、照射開始信号を受信すると、信号処理回路47に対して、サンプリング周期SP2で線量サンプリング動作を開始させる。照射開始判定部58は、サンプリング周期SP2でサンプリングされる線量信号に基づいて二次判定処理を実行する(S15)。
一次判定処理において、X線源10からX線が照射されない間は、線量信号にはX線による信号成分は含まれない。しかし、図10に示すように、信号処理回路47が発生する定常ノイズや電子カセッテ13に加えられる衝撃や振動によって振動ノイズが線量信号に乗ると、ノイズによって線量信号の信号値が増加して、第1閾値TH1を上回ってしまう場合がある。ノイズによる線量信号でも、照射開始判定部58は、線量信号が第1閾値TH1を上回れば、実際にX線の照射が開始された場合と同様に、照射開始信号を制御部48に出力し、パネル部35は、画素リセット動作を停止して蓄積動作を開始する。また、照射開始判定部58は、一次判定処理を終了して二次判定処理を開始する。
二次判定処理では、照射開始判定部58はサンプリング周期SP2でサンプリングされる線量信号と第2閾値TH2を比較する(S16)。
サンプリング周期SP2はサンプリング周期SP1よりも長いので、一次判定処理に比べて高いS/N比をもつ線量信号を得ることができ、二次判定処理の正確性が高められる。また、X線の線量が極めて低い線量であっても、二次判定処理では十分なレベルの線量信号を得ることができる。そのため、低線量撮影でも、正確な照射開始判定を行うことができる。
図9に示すように、線量信号が第2閾値TH2を上回り、二次判定処理で一次判定結果が正しいと判定した場合(S16でYES)は、照射開始判定部58から制御部48に判定確定信号が出力される。この場合、パネル部35は蓄積動作をそのまま継続する(S17)。
X線発生装置2aは、タイマー25の計時時間が設定された照射時間となったとき、X線源10によるX線の照射を停止する。
制御部48は、タイマー56の計時時間が撮影条件で設定された照射時間となったとき(S18でYES)、蓄積動作を終了させて、パネル部35に画像読み出し動作を開始させる(S19)。読み出し動作終了後、パネル部35は再び画素リセット動作に戻る。
対して、図10に示すように、二次判定処理で一次判定結果が誤っていると判定した場合(S16でNO)は、照射開始判定部58から制御部48に誤判定報知信号が出力される。誤判定報知信号を受信した場合、制御部48は、パネル部35の蓄積動作を中断させる。制御部48は、サンプリング周期をSP2からSP1に戻してサンプリング周期SP1で線量サンプリング動作を再開させ、また、照射開始判定部58に一次判定処理を再開させる。
画像読み出し動作が行われた場合、メモリ54にはX線画像が記録される。そして、制御部48の各種画像処理回路により、メモリ54のX線画像に対して各種画像処理が行われる。画像処理済みのX線画像は通信I/F55を介してコンソール14に送信され、ディスプレイ14bに表示されて診断に供される。これにて1回のX線撮影が終了する。
以上説明したとおり、本発明では、照射開始判定を一次判定処理と二次判定処理の二段階で行い、かつ、二次判定処理における線量信号のサンプリング周期SP2を、一次判定処理における線量信号のサンプリング周期SP1よりも長くしている。そのため、一次判定処理では、線量信号のサンプリング間隔が短くなり、X線の照射開始後の早い段階でX線の照射が開始されたことを判定することができ、高い即応性が得られる。一方、二次判定処理ではS/N比の高い線量信号が得られ、正確な判定を行うことができる。したがって、照射開始判定において高い即応性と正確性を両立することができる。照射時間が短くなるほど、高い即応性が求められ、線量が低いほど、正確性が求められるので、本発明は、特に、照射時間が短い短時間撮影や線量が低い低線量撮影において有用性が高い。
従来の特許文献1、2には、サンプリング周期を画像信号の1行分の読み出し周期よりも短くするというサンプリング周期の短縮化の技術が記載されており、また、特許文献3、4には、照射開始判定を一次判定処理と二次判定処理の二段階で行うことが記載されている。これらを単に組み合わせた場合、一次判定処理および二次判定処理における線量信号のサンプリング周期をどちらも短くすることになるが、上述したとおり、短いサンプリング周期で複数回サンプリングを行って各回の線量信号を加算するよりも、長いサンプリング周期で1回のサンプリングを行うほうが、より高いS/N比の線量信号を得ることができる。したがって、本発明は、従来の特許文献1〜4の技術を組み合わせたものと比べても、より二次判定処理の正確性が向上するという有利な効果を得ることができる。
また、電子カセッテ13に加えられる衝撃や振動によって発生する振動ノイズは時間が経つと減衰して消失するため、短いサンプリング周期で複数回サンプリングを行って各回の線量信号を加算するよりも、長いサンプリング周期で1回のサンプリングを行うほうが、積分アンプ49から線量信号が読み出されてメモリ54に出力されるときに線量信号に振動ノイズが乗る確率が格段に低くなり、結果として二次判定処理をより正確に行うことができる。
本例では照射開始判定のみを行い、X線の照射終了のタイミングについてはタイマー56の計時により判定しているが、線量信号に基づいてX線の照射終了を判定してもよい。この場合には、二次判定処理において一次判定結果が正しいと判定した後も、線量サンプリング動作を継続する。そして、照射開始判定部58が照射終了判定部として機能し、線量信号が予め設定された終了閾値以下になったときに照射終了と判定する。
本例では、信号処理回路47を、線量サンプリング部と画像信号読み出し部として機能させているため、低コスト化が可能となる。しかし、線量サンプリング部と画像信号読み出し部を別々の信号処理回路で行ってもよい。この場合には、特許文献1に記載されているように、画像信号読み出し用の信号線45とは別に線量信号読み出し用の専用配線を設け、この専用配線で、信号処理回路とは別に設けた線量サンプリング部と検出画素とを接続する。
一次判定処理および二次判定処理の判定条件は本例で例示したものに限らない。例えば、線量信号が第1閾値TH1、または第2閾値TH2を上回ってからその状態を一定時間キープしていた場合(線量信号が規定のサンプリング回数で連続して第1閾値TH1、または第2閾値TH2を上回っていた場合)に、X線の照射が開始された、または一次判定結果が正しいと判定してもよい。ただし、一次判定処理では即応性が求められるため、本例のように1回でも線量信号が第1閾値を上回っていた場合にX線の照射が開始されたと判定することが好ましい。
また、連続する2回のサンプリングで得た線量信号同士の大小比較により二次判定処理を行ってもよい。具体的には、今回の線量信号が前回の線量信号よりも大きい場合は一次判定結果が正しいと判定し、逆の場合は誤っていると判定する。
さらに、特許文献4に記載されているように、複数回のサンプリングで得られた線量信号の時間に対する変化を表す波形を時間微分したものと閾値との比較により二次判定処理を行ってもよい。真にX線の照射が開始された場合の線量信号の波形とノイズが乗った場合の波形とは、時間微分すると区別可能となるので、閾値を適当な範囲に設定すれば二次判定処理を行うことができる。
本例では、照射開始判定において、一次判定処理を行っている間、線量サンプリング動作と並行して、1行ずつ通常画素41aのリセットを行う順次リセット方式の画素リセット動作を行っているが、画素リセット動作は、並列リセット方式や全画素リセット方式でもよい。並列リセット方式や全画素リセット方式の場合には、信号処理回路47に流入する暗電荷量が多くなるため、サンプリング周期SP1を比較的長く設定して間欠的に線量信号のサンプリングを行うことが好ましい。この場合、画素リセットによって暗電荷量が重畳される線量信号については、一次判定処理に用いないことが好ましい。
なお、線量サンプリング動作と画素リセット動作は並行して行わなくてもよい。この場合は、一次判定処理でX線の照射が開始されたと判定し、照射開始判定部58から制御部48に照射開始判定信号を出力したときに、パネル部35に全画素リセット方式による画素リセット動作を行わせた後、蓄積動作に移行させる。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、サンプリング周期SP1とサンプリング周期SP2のそれぞれを固定値とし、2種類の固定値間で切り替える例で説明しているが、各周期SP1、SP2の値を自由に変更可能な構成としてもよい。サンプリング周期の変更は、例えば、コンソール14からのマニュアル操作によって、サンプリング周期設定部として機能する制御部48が行う。こうすれば、例えば、線量が比較的大きな撮影においては、一次判定処理の即応性よりも正確性を重視して、SP1<SP2の関係を維持したまま、サンプリング周期SP1を長くしたり、あるいは、線量が極めて低い撮影では、サンプリング周期SP1を初期値よりもさらに下げる一方、サンプリング周期SP2を初期値よりも上げるというように、撮影条件に応じて適切な値にサンプリング周期を調節することが可能となる。撮影条件には、X線源10の照射量を決める照射条件の他、撮影部位や被写体の体厚などが含まれる。撮影部位や被写体の体厚によってサンプリング周期SP1、SP2を適切な値に調節することも可能となる。
[第3実施形態]
上記第1実施形態では、常にサンプリング周期SP2をサンプリング周期SP1よりも長く設定しているが、サンプリング周期SP1、SP2が同じ第1モードと、サンプリング周期SP2がサンプリング周期SP1よりも長く設定される第2モードとを設けてもよい。この場合、各モードは、例えば、コンソール14からのマニュアル操作によって切り替えられる。こうすれば各モードを撮影条件に応じて使い分けることができる。
また、選択された撮影条件に応じて各モードを自動的に切り替えてもよい。この場合、制御部48はモード設定部として機能する。具体的には、撮影条件と各モードの対応関係を記録したテーブルを、予め制御部48の内部メモリに格納しておく。制御部48は、各モードのうち、コンソール14から受信した撮影条件に見合うモードを、テーブルを参照して設定する。
例えば、管電流が低く、比較的線量が低い場合、被写体の体厚が厚い場合、あるいは被写体の体厚が比較的厚い撮影部位が選択された場合など、撮像領域40へのX線の到達線量が極めて低く、線量信号のレベルが基準よりも低くなることが見込まれる撮影条件の場合には、制御部48は第2モードに切り替え、それ以外の場合は第1モードを選択する。第1モードではサンプリング周期SP2はサンプリング周期SP1と同じであるため、二次判定処理も比較的早く済み、二次判定処理で一次判定結果が誤っていると判定した場合は第1モードよりも一次判定処理を早く再開することができる。
上記第1実施形態では、検出画素41bとして、TFT43のソース電極とドレイン電極が短絡線57で短絡された検出画素41bを例示しているが、検出画素41bとしては、例えば、TFT43がなく光電変換部42が直接信号線45に接続された画素としてもよい。また、検出画素41bに2つのTFTを接続して、通常画素としての機能を持たせてもよい。この場合、一方のTFTは走査線44に接続され、上記第1実施形態のTFT43と同じく画像読み出し用のTFTとして機能する。他方のTFTは、走査線44とは別の線量信号読み出し用の走査線に接続する。そして2つのTFTを独立に制御できるように線量信号読み出し用のゲートドライバを設け、これに線量信号読み出し用の走査線を介して他方のTFTを接続する。線量サンプリング動作では線量信号読み出し用のゲートドライバを介して他方のTFTをオン状態にし、照射開始判定終了後はオフ状態にすれば、通常画素41aと同様に検出画素41bにも蓄積動作を行わせることができ、検出画素41bを通常画素41aとして機能させることができる。
なお、図6に示した検出画素の配置は一例であり、他の配置でもよい。例えば、撮像領域40の全面に満遍なく散らばるようx、y方向に一定のピッチで検出画素を並べ、検出画素を格子状に配置してもよい。また、通常画素1個分を検出画素として利用する例を示したが、これに限らず例えば1画素中の光電変換部の一部をサブピクセルとして分離し、これを検出画素として用いてもよいし、画素と画素の間の隙間に専用の検出画素を配置してもよい。
また、照射開始を判定するためのX線検出部としては、検出画素でなくてもよい。例えば、パネル部を通常画素のみの構成とし、一次判定処理では全TFTをオン状態として全画素の発生電荷が信号線を通じて積分アンプに流れるようにして、全画素の出力に基づいて線量信号をサンプリングする。二次判定処理では、全TFTをオフ状態にして画素から漏れ出るリーク電流に基づき線量信号をサンプリングしてもよい。この場合は全画素がX線検出部として働く。画素41はTFTをオフしている場合でも、微量な電荷が信号線45に漏れ出てこれがリーク電流となる。リーク電流は画素41の電荷蓄積量に応じて大きくなるため、リーク電流を線量信号に利用することができる。このように、リーク電流を利用する場合には、線量信号の信号値が低くなるため、サンプリング周期SP2を長く設定して線量信号のS/N比を向上させる本発明は有効である。
また、各画素にバイアス電圧を供給するバイアス線に画素で発生する電荷に基づく電流が流れることを利用して、ある特定の画素に繋がるバイアス線に流れる電流に基づき線量を検出してもよい。この場合はバイアス線の電流を検出する電流検出部がX線検出部となる。また、線量サンプリング部は電流検出部で検出した電流を積分することにより線量信号を得る。
また、撮像領域の周囲にX線検出部を設けてもよい。あるいは、パネル部とは完全に分離独立したX線検出部を電子カセッテの筐体内に設けてもよいし、筐体の外周面に取り付けてもよい。
上記実施形態では、TFT型の画像検出部を例示しているが、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の画像検出部を用いてもよい。CMOS型の場合、画素に蓄積される信号電荷を信号線に流出させることなく、信号電荷を各画素に保持したまま各画素に設けられたアンプを通じて電圧信号として読み出す、いわゆる非破壊読み出しが可能である。そのため蓄積動作中においても、撮像領域内の任意の画素を選択して、その画素から線量信号を読み出すことが可能である。CMOS型の場合には、全画素をX線検出部として機能させることができる。
電子カセッテとコンソールに加えて、コンソールが有する電子カセッテを制御する機能の一部を実行する撮影制御装置を電子カセッテとコンソールの間に接続してもよい。
本発明は、可搬型のX線画像検出装置である電子カセッテに限らず、撮影台に据え付けるタイプのX線画像検出装置に適用してもよい。さらに、本発明は、X線に限らず、γ線などの他の放射線を撮影対象とした場合にも適用することができる。
2 X線撮影システム
10 X線源
13 電子カセッテ
30 画像検出部
35 パネル部
41a 通常画素
41b 検出画素
48 制御部
58 照射開始判定部
SP1 一次判定処理の際の線量信号のサンプリング周期
SP2 二次判定処理の際の線量信号のサンプリング周期

Claims (16)

  1. 放射線源による放射線の照射が開始されたことを判定するために、放射線を検出する放射線検出部と、
    前記放射線検出部の出力に基づいて、放射線の単位時間当たりの線量に応じた線量信号を周期的にサンプリングする線量サンプリング部と、
    前記線量信号に基づき、放射線の照射が開始されたか否かを判定する一次判定処理と、前記一次判定処理で放射線の照射が開始されたと判定した後に前記線量サンプリング部によってサンプリングされる前記線量信号に基づき、前記一次判定結果が正しいか否かを判定する二次判定処理を行う照射開始判定部と、
    前記線量サンプリング部による前記線量信号のサンプリング周期を設定するサンプリング周期設定部であり、前記一次判定処理における第1サンプリング周期よりも、前記二次判定処理における第2サンプリング周期を長く設定することにより、前記二次判定処理においては、前記一次判定処理よりも、1回のサンプリングで得られる前記線量信号の信号値を増加させるサンプリング周期設定部と、
    放射線を受けて画像信号を表す信号電荷を蓄積する画素が二次元に配列されたパネル部の駆動を制御する制御部であり、前記一次判定処理で放射線の照射が開始されたと判定したときに、前記パネル部に、前記画素に前記信号電荷を蓄積する蓄積動作を開始させ、前記二次判定処理で前記一次判定結果が正しいと判定した場合は、前記パネル部に前記蓄積動作をそのまま継続させる制御部とを備える放射線の照射開始判定装置。
  2. 放射線源による放射線の照射が開始されたことを判定するために、放射線を検出する放射線検出部と、
    前記放射線検出部の出力に基づいて、放射線の単位時間当たりの線量に応じた線量信号を周期的にサンプリングする線量サンプリング部と、
    前記線量信号に基づき、放射線の照射が開始されたか否かを判定する一次判定処理と、前記一次判定処理で放射線の照射が開始されたと判定した後に前記線量サンプリング部によってサンプリングされる前記線量信号に基づき、前記一次判定結果が正しいか否かを判定する二次判定処理を行う照射開始判定部と、
    前記線量サンプリング部による前記線量信号のサンプリング周期を設定するサンプリング周期設定部であり、前記一次判定処理における第1サンプリング周期よりも、前記二次判定処理における第2サンプリング周期を長く設定することにより、前記二次判定処理においては、前記一次判定処理よりも、1回のサンプリングで得られる前記線量信号の信号値を増加させるサンプリング周期設定部と、
    放射線を受けて画像信号を表す信号電荷を蓄積する画素が二次元に配列されたパネル部の駆動を制御する制御部であり、前記一次判定処理で放射線の照射が開始されたと判定したときに、前記パネル部に、前記画素に前記信号電荷を蓄積する蓄積動作を開始させ、前記二次判定処理で前記一次判定結果が誤っていると判定した場合は、前記パネル部に前記蓄積動作を中断させる制御部とを備え、
    前記二次判定処理で前記一次判定結果が誤っていると判定した場合、前記照射開始判定部は前記一次判定処理を再開する放射線の照射開始判定装置。
  3. 前記サンプリング周期設定部は、外部制御装置からの設定情報に応じて、前記第1サンプリング周期と、前記第2サンプリング周期の少なくとも一方を変更可能である請求項1または2に記載の放射線の照射開始判定装置。
  4. 前記設定情報は、前記第1サンプリング周期と、前記第2サンプリング周期の少なくとも一方の値である請求項3に記載の放射線の照射開始判定装置。
  5. 前記第1サンプリング周期と前記第2サンプリング周期が同じ第1モードと、
    前記第1サンプリング周期よりも前記第2サンプリング周期が長い第2モードとを備える請求項3に記載の放射線の照射開始判定装置。
  6. 前記設定情報は、前記第1モードと前記第2モードの切り替え操作の情報、または撮影条件であり、
    前記切り替え操作の情報、または前記撮影条件に応じて前記第1及び第2の各モードを自動設定するモード設定部を備える請求項5に記載の放射線の照射開始判定装置。
  7. 前記一次判定処理では、前記線量信号が予め設定された第1閾値を上回ったときに放射線の照射が開始されたと判定する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の放射線の照射開始判定装置。
  8. 前記二次判定処理では、前記線量信号が、前記第1閾値よりも高い値に設定された第2閾値を上回ったときに前記一次判定結果が正しいと判定する請求項7に記載の放射線の照射開始判定装置。
  9. 前記放射線検出部は、放射線の線量に応じた電荷を発生し、
    前記線量サンプリング部は、前記電荷を蓄積して蓄積電荷量に応じた電圧を出力する積分アンプを有し、
    前記サンプリング周期は、前記積分アンプで電荷を蓄積する電荷蓄積時間と、前記積分アンプが出力する電圧を読み出す読み出し時間とを含む時間であり、
    前記サンプリング周期設定部は、前記電荷蓄積時間を長くすることで前記第2サンプリング周期を長くする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の放射線の照射開始判定装置。
  10. 放射線源による放射線の照射が開始されたことを判定するために、放射線を検出する放射線検出部と、
    前記放射線検出部の出力に基づいて、放射線の単位時間当たりの線量に応じた線量信号を周期的にサンプリングする線量サンプリング部と、
    前記線量信号に基づき、放射線の照射が開始されたか否かを判定する一次判定処理と、前記一次判定処理で放射線の照射が開始されたと一次判定した後に前記線量サンプリング部によってサンプリングされる前記線量信号に基づき、前記一次判定結果が正しいか否かを判定する二次判定処理を行う照射開始判定部と、
    前記線量サンプリング部による前記線量信号のサンプリング周期を設定するサンプリング周期設定部と、
    放射線を受けて画像信号を表す信号電荷を蓄積する画素が二次元に配列されたパネル部の駆動を制御する制御部とを備える放射線画像検出装置の作動方法において、
    前記サンプリング周期設定部により、前記一次判定処理における第1サンプリング周期よりも、前記二次判定処理における第2サンプリング周期を長く設定することにより、前記二次判定処理においては、前記一次判定処理よりも、1回のサンプリングで得られる前記線量信号の信号値を増加させ、
    前記制御部により、前記一次判定処理で放射線の照射が開始されたと判定したときに、前記パネル部に、前記画素に前記信号電荷を蓄積する蓄積動作を開始させ、前記二次判定処理で前記一次判定結果が正しいと判定した場合は、前記パネル部に前記蓄積動作をそのまま継続させる放射線の照射開始判定装置の作動方法。
  11. 放射線源による放射線の照射が開始されたことを判定するために、放射線を検出する放射線検出部と、
    前記放射線検出部の出力に基づいて、放射線の単位時間当たりの線量に応じた線量信号を周期的にサンプリングする線量サンプリング部と、
    前記線量信号に基づき、放射線の照射が開始されたか否かを判定する一次判定処理と、前記一次判定処理で放射線の照射が開始されたと一次判定した後に前記線量サンプリング部によってサンプリングされる前記線量信号に基づき、前記一次判定結果が正しいか否かを判定する二次判定処理を行う照射開始判定部と、
    前記線量サンプリング部による前記線量信号のサンプリング周期を設定するサンプリング周期設定部と、
    放射線を受けて画像信号を表す信号電荷を蓄積する画素が二次元に配列されたパネル部の駆動を制御する制御部とを備える放射線画像検出装置の作動方法において、
    前記サンプリング周期設定部により、前記一次判定処理における第1サンプリング周期よりも、前記二次判定処理における第2サンプリング周期を長く設定することにより、前記二次判定処理においては、前記一次判定処理よりも、1回のサンプリングで得られる前記線量信号の信号値を増加させ、
    前記制御部により、前記一次判定処理で放射線の照射が開始されたと判定したときに、前記パネル部に、前記画素に前記信号電荷を蓄積する蓄積動作を開始させ、前記二次判定処理で前記一次判定結果が誤っていると判定した場合は、前記パネル部に前記蓄積動作を中断させ、
    前記照射開始判定部により、前記二次判定処理で前記一次判定結果が誤っていると判定した場合に前記一次判定処理を再開させる放射線の照射開始判定装置の作動方法。
  12. 放射線画像検出装置と放射線の照射開始判定装置とを備える放射線の照射開始判定システムにおいて、
    前記放射線画像検出装置は、
    放射線源から照射された放射線を受けて画像信号を表す信号電荷を蓄積する画素が二次元に配列されたパネル部を有し、
    前記放射線の照射開始判定装置は、
    前記放射線源による放射線の照射が開始されたことを判定するために、放射線を検出する放射線検出部と、
    前記放射線検出部の出力に基づいて、放射線の単位時間当たりの線量に応じた線量信号を周期的にサンプリングする線量サンプリング部と、
    前記線量信号に基づき、放射線の照射が開始されたか否かを判定する一次判定処理と、前記一次判定処理で放射線の照射が開始されたと判定した後に前記線量サンプリング部によってサンプリングされる前記線量信号に基づき、前記一次判定結果が正しいか否かを判定する二次判定処理を行う照射開始判定部と、
    前記線量サンプリング部による前記線量信号のサンプリング周期を設定するサンプリング周期設定部であり、前記一次判定処理における第1サンプリング周期よりも、前記二次判定処理における第2サンプリング周期を長く設定することにより、前記二次判定処理においては、前記一次判定処理よりも、1回のサンプリングで得られる前記線量信号の信号値を増加させるサンプリング周期設定部と、
    前記パネル部の駆動を制御する制御部であり、前記一次判定処理で放射線の照射が開始されたと判定したときに、前記パネル部に、前記画素に前記信号電荷を蓄積する蓄積動作を開始させ、前記二次判定処理で前記一次判定結果が正しいと判定した場合は、前記パネル部に前記蓄積動作をそのまま継続させる制御部とを有する放射線の照射開始判定システム。
  13. 放射線画像検出装置と放射線の照射開始判定装置とを備える放射線の照射開始判定システムにおいて、
    前記放射線画像検出装置は、
    放射線源から照射された放射線を受けて画像信号を表す信号電荷を蓄積する画素が二次元に配列されたパネル部を有し、
    前記放射線の照射開始判定装置は、
    前記放射線源による放射線の照射が開始されたことを判定するために、放射線を検出する放射線検出部と、
    前記放射線検出部の出力に基づいて、放射線の単位時間当たりの線量に応じた線量信号を周期的にサンプリングする線量サンプリング部と、
    前記線量信号に基づき、放射線の照射が開始されたか否かを判定する一次判定処理と、前記一次判定処理で放射線の照射が開始されたと判定した後に前記線量サンプリング部によってサンプリングされる前記線量信号に基づき、前記一次判定結果が正しいか否かを判定する二次判定処理を行う照射開始判定部と、
    前記線量サンプリング部による前記線量信号のサンプリング周期を設定するサンプリング周期設定部であり、前記一次判定処理における第1サンプリング周期よりも、前記二次判定処理における第2サンプリング周期を長く設定することにより、前記二次判定処理においては、前記一次判定処理よりも、1回のサンプリングで得られる前記線量信号の信号値を増加させるサンプリング周期設定部と、
    前記パネル部の駆動を制御する制御部であり、前記一次判定処理で放射線の照射が開始されたと判定したときに、前記パネル部に、前記画素に前記信号電荷を蓄積する蓄積動作を開始させ、前記二次判定処理で前記一次判定結果が誤っていると判定した場合は、前記パネル部に前記蓄積動作を中断させる制御部とを有し、
    前記二次判定処理で前記一次判定結果が誤っていると判定した場合、前記照射開始判定部は前記一次判定処理を再開する放射線の照射開始判定システム。
  14. 前記放射線画像検出装置は、前記パネル部が可搬型の筐体に収容された電子カセッテである請求項12または13に記載の放射線の照射開始判定システム。
  15. 前記放射線検出部は、前記筐体内に設けられている請求項14に記載の放射線の照射開始判定システム。
  16. 前記放射線検出部は、前記筐体外に設けられている請求項14に記載の放射線の照射開始判定システム。
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