JP6007999B2 - 四輪駆動車の制御装置及び四輪駆動車 - Google Patents

四輪駆動車の制御装置及び四輪駆動車 Download PDF

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Description

本発明は、エンジンの出力トルクを主駆動輪と補助駆動輪とに配分するようにした四輪駆動車の制御装置及び四輪駆動車に関する。
四輪駆動車として、エンジンと変速機と前輪用差動装置とでなり、車体前部に搭載されて主駆動輪である左右の前輪を駆動するパワーユニットに後輪駆動用のトランスファを備え、該トランスファに車体前後方向に延びるプロペラシャフトを連結すると共に、その後端部に後輪用差動装置を備えて補助駆動輪としての左右の後輪にも動力の伝達を可能としたものがある。
プロペラシャフトと後輪作動用装置との間には、電磁式等の伝達トルク可変のカップリングが配設されることがあり、該カップリングを完全に締結すれば、前輪と後輪とに均等にトルクが伝達される四輪駆動状態となり、カップリングを完全に解放すれば、駆動力は前輪のみに伝達される二輪駆動状態となり、カップリングを完全締結と完全解放との間の締結度に制御すれば、カップリングの締結度に応じて後輪に対するトルク配分が調整されるようになっている。
また、トランスファは、軸心が車幅方向に延びる前輪用差動装置のデフケースから軸心が車体前後方向に延びるプロペラシャフトに動力を伝達するために、互いに噛み合う一対の傘歯ギヤが用いられる。具体的には、前記デフケースの軸心上に設けられた傘歯ギヤと、これに常時噛み合うプロペラシャフトの軸心上に設けられた傘歯ギヤとが用いられる。
ところで、エンジンの出力トルクは、各気筒における間欠的な爆発に起因した周波数で生じる変動トルクを伴う。一方、変速機、前輪用差動装置、トランスファ、プロペラシャフト、カップリング、後輪用差動装置等のトルク伝達手段には、軸回転方向における捩り振動に対する共振周波数が存在する。したがって、変動トルクの周波数がトルク伝達手段の共振周波数に一致すると、トルク伝達手段における捩り振動が増大する場合がある。
このとき、カップリングが解放されて前輪のみに出力トルクが伝達される二輪駆動状態では、トランスファにおける前記一対の傘歯ギヤから後輪に至る後輪トルク伝達手段が動力非伝達状態で回転するので、この状態で捩り振動が増大すると、後輪トルク伝達手段のトランスファにおける前記一対の傘歯ギヤ間に歯面分離(ギヤの噛み合いが解放された状態)が断続的に生じやすく、歯打ちによる異音が発生して車内騒音の原因となり得る。
これに対して、トルク伝達手段が共振するエンジンの運転領域で、カップリングの締結度を制御して、後輪トルク伝達手段に負荷を与えて変動トルクよりも大きなトルクを後輪に伝達することにより、後輪トルク伝達手段の動力非伝達状態での回転を防止することが考えられる。これにより、トルク伝達手段において捩り振動が増大したとしても、トランスファにおける一対の傘歯ギヤ間の歯面分離を抑制して歯打ちによる異音を抑制できる。
例えば、特許文献1には、エンジン、変速機、前輪用差動装置、トランスファ、プロペラシャフト、カップリング、後輪差動装置を備えた四輪駆動車において、エンジンの異常振動(ノッキング)発生領域で、その振動が後輪トルク伝達手段に伝達されて異音(歯打ち音)が発生することを抑制するため、前後輪のトルク配分を変更することが開示されている。
特開2001−277881号公報
ところで、補助駆動輪としての後輪にトルクを配分すると、駆動ロスが増大するために、エンジンの燃費が悪化することになる。これに対して、後輪トルク伝達手段にダンパ装置を配設してトルク伝達手段の捩り剛性を低下させることにより、トルク伝達手段の捩り振動に対する共振点をエンジンの常用域から外すことが考えられる。この結果、エンジンの常用域におけるトルク伝達手段の捩り振動に対する共振を抑制できるので、トルク伝達手段における異音を抑制するために、後輪に対してトルク伝達することを不要にできる。よって、燃費悪化防止と騒音防止効果とを両立できる。
しかしながら、ダンパ装置の特性は、常に一定ではなく、例えば、ヘタリ等の経時変化による特性変化や、温度による特性変化等より、ダンパ特性が変化する。このため、ダンパ特性が変化した場合には、トルク伝達手段に異音が発生するおそれがある。
この発明は、補助駆動輪への動力伝達経路にダンパ装置を備えた四輪駆動車における上記課題を解決するためになされたものであり、ダンパ特性の変化によらず、燃費の悪化を抑制しながら、トルク伝達手段における異音発生を抑制できる、四輪駆動車の制御装置及び四輪駆動車を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本願発明は次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、エンジンと、該エンジンの出力トルクを主駆動輪と補助駆動輪とに伝達するトルク伝達手段と、該トルク伝達手段に設けられ、前記補助駆動輪に配分されるトルクを調整するトルク配分調整手段と、前記トルク伝達手段が異音発生状態となる異音発生領域でのエンジン作動時に、異音の発生を抑制するように前記トルク配分調整手段によって前記補助駆動輪に対するトルク配分を調整する異音低減手段と、を有する四輪駆動車の制御装置であって、前記四輪駆動車は、前記トルク伝達手段における前記補助駆動輪へのトルク伝達経路にダンパ装置を有しており、前記異音低減手段は、前記ダンパ装置のダンパ特性の変化に応じて変化する前記異音発生領域に対応して、前記補助駆動輪に対するトルク配分を調整することを特徴とする。
請求項1における、異音低減手段によるトルク配分の調整は、異音発生領域の変化に応じて補助駆動輪に対するトルク配分を調整するエンジンの運転領域を変化させる場合と、各運転領域において異音発生領域の変化に応じて補助駆動輪に対する配分トルクの大きさを調整する場合とが含まれる。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の四輪駆動車の制御装置において、前記ダンパ装置は、ゴム製であって、前記異音低減手段は、前記ダンパ装置の温度変化に基づく前記ダンパ特性の変化に応じて変化する前記異音発生領域に対応して行われる、ことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の四輪駆動車の制御装置において、前記異音発生領域は、前記ダンパ装置が所定の温度以上であるとき、前記エンジンの常用域から外れている、ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、エンジンと、該エンジンの出力トルクを主駆動輪と補助駆動輪とに伝達するトルク伝達手段と、該トルク伝達手段に設けられ、前記補助駆動輪に配分されるトルクを調整するトルク配分調整手段と、前記トルク伝達手段が異音発生状態となる異音発生領域でのエンジン作動時に、異音の発生を抑制するように前記トルク配分調整手段によって前記補助駆動輪に対するトルク配分を調整する異音低減手段と、を有する四輪駆動車であって、前記トルク伝達手段における前記補助駆動輪へのトルク伝達経路にダンパ装置を備えており、前記異音低減手段は、前記ダンパ装置のダンパ特性の変化に応じて変化する前記異音発生領域に対応して、前記補助駆動輪に対するトルク配分を調整することを特徴とする。
前記の構成により、本願各請求項の発明によれば、次の効果が得られる。
まず、請求項1に記載の発明によれば、異音低減手段は、ダンパ装置のダンパ特性の変化に応じて変化する異音発生領域に対応して補助駆動輪に対するトルク配分を調整するので、ダンパ特性の変化によらずトルク伝達手段から発生する異音を抑制できる。これにより、不必要に異音低減制御が行われることがなく、燃費の悪化を抑制できる。
また、請求項2に記載の発明によれば、制御装置は、ゴム製であるダンパ装置のダンパ特性が温度に応じて変化したとしても、これに伴って変化する異音発生領域に対応して異音低減制御を行うので、トルク伝達手段から発生する異音を抑制できる。
また、請求項3に記載の発明によれば、ダンパ装置が所定の温度以上であるとき、異音発生領域がエンジンの常用域から外れるので、常用域においてトルク伝達手段から異音が発生することがない。このため、異音低減制御を不要にして、燃費の悪化を抑制できる。
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果が、四輪駆動車において実現される。
すなわち、本発明によれば四輪駆動車の制御装置及び四輪駆動車によれば、補助駆動輪への動力伝達経路にダンパ装置を備えた四輪駆動車において、ダンパ特性の変化によらず、燃費の悪化を抑制しながら、トルク伝達手段に異音が発生することを抑制できる。
本発明の実施形態に係る四輪駆動車の概略構成を示すブロック図である。 前輪用差動装置及びダンパ装置の概略構成を示す図である。 ダンパ装置の温度とダンパ特性との関係を示すグラフである。 エンジン回転数と、トルク伝達手段の伝達特性との関係を示すグラフである。 制御装置により実行される、異音低減制御を示すフローチャートである。 ダンパ装置が極低温である場合の、トルク伝達手段の伝達特性、トルク変動及び後輪に対する配分トルクを示すグラフである。 ダンパ装置が低温である場合の、図6Aと同様のグラフである。 ダンパ装置が適正温度である場合の、図6Aと同様のグラフである。 制御装置により実行される、ダンパ特性の経時変化による特性変化の推定を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る四輪駆動車の概略構成図である。図1に示すように、本発明の実施形態に係る四輪駆動車10は、エンジン14と、エンジン14の出力トルクを所定の減速比で減速するトランスミッション16と、トランスミッション16で減速した出力トルクを左右の前輪12Fに車軸18を介して伝達する前輪用差動装置20と、前輪用差動装置20から後輪12Rに伝達する出力トルクを取り出すトランスファ22と、トランスファ22からの出力トルクを左右の後輪12Rに車軸24を介して伝達する後輪用差動装置26とを有している。
エンジン14は、複数気筒を有する多気筒エンジンであり、本実施形態では例えば直列4気筒エンジンである。すなわち、エンジン14では、各気筒において間欠的に爆発が生じ、これに起因してエンジン14の出力トルクTは変動トルクXを伴う。具体的には、エンジン14は4気筒エンジンであるので、変動トルクXは、エンジン回転数の2倍の周波数で生じ、これがトランスミッション16や前輪用差動装置20を介してトランスファ22に伝達される。
トランスファ22と後輪用差動装置26とは、車体前後方向に延びるプロペラシャフト30及びカップリング28を介して連結されている。具体的には、トランスファ22の出力軸がプロペラシャフト30の一端に連結され、プロペラシャフト30の他端がカップリング28の入力軸に連結され、該カップリング28の出力軸が後輪用差動装置26の入力軸に連結されている。
カップリング28には、電磁式カップリングが用いられ、プロペラシャフト30と後輪用差動装置26との間の締結度を可変にできるようになっており、カップリング28の締結度に応じて、後輪12Rへ伝達されるトルク配分Tが調整されるようになっている。
具体的には、カップリング28を完全に締結すれば、エンジン14からの出力トルクTが、前輪12Fに伝達されるトルク配分Tと、後輪12Rに伝達されるトルク配分Tとに均等に配分される四輪駆動状態となる。一方、カップリング28を完全に解放すれば、出力トルクTは前輪12Fのみに伝達される二輪駆動状態となる。また、カップリング28を完全締結と完全解放との間の締結度にすれば、カップリング28の締結度に応じて後輪12Rへ伝達されるトルク配分Tが調整される。すなわち、カップリング28の締結度を制御することにより、後輪12Rに対するトルク配分Tを、エンジン14からの出力トルクTの0〜50%の間に調整できる。
本実施形態では、前輪12Fが主駆動輪であり、後輪12Rが補助駆動輪であり、トランスミッション16、前輪用差動装置20、車軸18、トランスファ22、プロペラシャフト30、カップリング28、後輪用差動装置26及び車軸24によって、エンジン14の出力トルクTを前輪12Fと後輪12Rとに伝達するトルク伝達手段50が構成され、カップリング28によって、後輪12Rに配分されるトルク配分Tを調整するトルク配分調整手段が構成されている。
図2は、前輪用差動装置20及びトランスファ22の概略構成図である。図2に示すように、前輪用差動装置20は、デフケース201と、デフケース201の外周に設けられた入力ギヤ202と、デフケース201の内側に配設された差動機構203と、を有している。入力ギヤ202は、トランスミッション16の出力ギヤ161に常時噛み合っており、減速された出力トルクTが、入力ギヤ202を介してデフケース201に伝達され、デフケース201内の差動機構203により左右の前輪12Fに分配される。
トランスファ22は、デフケース201の周部に固定され、デフケース201とともに前輪用差動装置20の軸線周りに回転する第1傘歯ギヤ221と、これに常時噛み合う第2傘歯ギヤ222と、第2傘歯ギヤ222に連結された出力軸223と、を有している。すなわち、プロペラシャフト30は、カップリング28の締結度によらず、デフケース201の回転に伴って一対の傘歯ギヤ221、222を介して回転する。
トランスファ22にはダンパ装置23が設けられている。ダンパ装置23は、トルク伝達手段50の捩り剛性を低減させるように構成されている。より具体的には、ダンパ装置23は、補助駆動輪としての後輪12Rを駆動するための後輪用トルク伝達手段51に配設されている。後輪用トルク伝達手段51には、トランスファ22、プロペラシャフト30、カップリング28及び後輪用差動装置26等が含まれている。
本実施形態では、ダンパ装置23は、第1傘歯ギヤ221に設けられており、具体的には、第1傘歯ギヤ221をデフケース201側の内周部221aと該内周部221aの外周部にスプライン嵌合する外周ギヤ部221bとで構成し、内周部221a及び外周ギヤ部221b間のスプライン嵌合部に配設されたゴム製からなる弾性部材として構成されている。
これにより、スプライン嵌合部において、内周部221aと外周ギヤ部221bとの間の連結剛性を低減させて、トルク伝達手段50の捩り剛性を低減させることにより、トルク伝達手段50の捩り振動に対する共振周波数を低減させることができる。なお、弾性部材として、例えば板バネ等の金属製のものも採用してもよい。また、ダンパ装置23を、トーションダンパにより構成してもよい。
図3は、ダンパ装置23のダンパ特性と温度との関係を示すグラフである。図3に示すように、ダンパ装置23は、所定温度以上である適正温度領域においては概ね一定の低い動特性(ダンパ特性)を呈する一方で、低温領域、特に極低温領域においては、ゴム硬度が相対的に高くなるために、相対的に高い動特性を呈する。ダンパ特性が高くなるとトルク伝達手段50の捩り振動に対する共振周波数の低減効果が弱まる。
図4は、トルク伝達手段50の捩り振動に対する伝達特性を示すグラフであり、ダンパ装置23が適正温度である場合を実線で示し、低温である場合を一点鎖線で示し、極低温である場合を二点鎖線で示している。図4に示すように、ダンパ装置23が適正温度である場合、エンジン14の常用域にトルク伝達手段50の共振が見られない。一方、ダンパ装置23が低温若しくは極低温である場合、エンジン14の常用域にトルク伝達手段50の共振が見られる。ここで、エンジン14の常用域とは、アイドル回転数NIDLE以上のエンジン回転数の領域である。
すなわち、ダンパ装置23の温度が低温若しくは極低温であるときにエンジン14の出力トルクTに伴う変動トルクXの周波数が、トルク伝達手段50の共振周波数に一致した場合、トルク伝達手段50における捩り振動が増大する。このとき、後輪12Rに対するトルク配分Tが変動トルクXよりも小さい場合には、トランスファ22において、一対の傘歯ギヤ221、222間に歯面分離が発生して異音(歯打ち音)が発生する。ここで、トルク伝達手段50から前記異音が発生する領域を異音発生領域と称して、以下説明する。
なお、ダンパ装置23の適正温度とは、トルク伝達手段50が十分に暖気されたときの温度とされ、ダンパ装置23は、適正温度であるときにトルク伝達手段50の共振周波数がエンジン14の常用域から外れるように設定されている。好ましくは、ダンパ装置23の適正温度は、25℃以上の温度領域となるように構成されている。
また、図3に示すように、ダンパ装置23は、例えば受熱量が多くなると、相対的にゴム硬度が高くなり、図中点線で示すように、ダンパ装置23の動特性が相対的に高くなる。一方、繰り返し変形によりヘタってしまうとゴム硬度が低くなり、図中二点鎖線で示すように、ダンパ装置23の動特性が相対的に低くなる。
また、図1に示すように、四輪駆動車10は、運転者によるアクセルペダルの踏込量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ36と、エンジン14の回転数を検出するエンジン回転センサ38と、後輪用差動装置26内の油温を検出する温度センサ40と、エンジン14やカップリング28等の作動を制御する制御装置34とを備えている。
制御装置34には、アクセル開度センサ36からの信号、エンジン回転センサ38からの信号及び温度センサ40からの信号等の各種情報が入力され、制御装置34は、これら各種情報に基づいてエンジン14やカップリング28等の作動を制御する。なお、制御装置34は、マイクロコンピュータを主要部として構成されている。
制御装置34は、アクセル開度センサ36からの信号に基づいて、運転者の加速要求を検出して目標トルクを設定し、該目標トルクを出力するようにエンジン14を制御する。
また、制御装置34は、エンジン14からの出力トルクTを、前輪12Fに対する配分トルクTと後輪12Rに対する配分トルクTとに配分するように、カップリング28の締結度を制御する。例えば、加速する場合又は前輪12Fにスリップが検出された場合、前輪12Fと後輪12Rとに出力トルクTを配分する四輪駆動状態に制御し、定常走行及び/又はコースト走行においては前輪12Fのみに出力トルクTを伝達させる二輪駆動状態に制御する。また、制御装置34は、温度センサ40からの信号に基づいて、カップリング28のトルク伝達特性を温度補正して、カップリング28の締結度を制御する。
また、制御装置34は、温度センサ40からの信号に基づいて、ダンパ装置23の温度を推定する。ところで、温度センサ40は後輪用差動装置26に設けられており、後輪12Rに対する配分トルクTに応じて変化する油温が検出される。すなわち、トルク配分Tが相対的に大きい場合、例えば差動機構における摩擦増大のために油温が相対的に高くなり、一方トルク配分TRが相対的に小さい場合、差動機構における摩擦減少のために油温が相対的に低くなる。
一方、ダンパ装置23も後輪12Rに対する配分トルクTに応じて温度が変化するので、温度センサ40により検出された後輪用差動装置26の油温に基づいて、ダンパ装置23の温度を精度よく推定できる。なお、トランスファ22に直接、温度センサを設けてダンパ装置23の温度を検出するようにしてもよく、他の温度センサにより、ダンパ装置23の温度を推定又は検出してもよい。
また、制御装置34は、ダンパ装置23の推定温度に基づいてダンパ特性を推定すると共に、該推定されたダンパ特性に基づいてトルク伝達手段50の伝達特性を推定して、これにより、前記異音発生領域を推定する。なお、ダンパ装置23の推定温度に基づくダンパ特性は、制御装置34の記憶部に予め記憶されたダンパ装置23の温度に対する動特性データに基づいて推定されるようになっている。
また、制御装置34は、エンジン14が前記異音発生領域で作動している場合、異音低減制御を実施する。具体的には、異音低減制御では、前記推定された異音発生領域において、後輪12Rに対する配分トルクTが少なくとも変動トルクXよりも大きくなるようにカップリング28の締結度が制御される。
なお、加速時や主駆動輪である前輪12Fのスリップ等の他の要件で、既に後輪12Rへ所定のトルク配分が行われており、この場合の配分トルクTが異音低減制御で必要とされる配分トルクTよりも大きい場合、加えて後輪12Rに対するトルク配分は行われない。これにより、不必要に、後輪12Rへトルク配分をすることを防止して、駆動ロスの増大を抑制して、エンジン14の燃費悪化を防止している。
次に、制御装置34において実施される異音低減制御を、図5のフローチャート及び図6A〜図6Cのグラフを参照して説明する。図5は異音低減制御の流れを示すフローチャートであり、図6Aはダンパ装置23が極低温時の、エンジン回転数に対する、トルク伝達手段50の振動伝達特性と、変動トルクX及び後輪12Rに対する配分トルクTと、を示すグラフであり、図6Bはダンパ装置23が低温時の図6Aと同様のグラフであり、図6Cはダンパ装置23が適正温度時の図6Aと同様のグラフである。なお、図6A〜6Cにおいて、トルク伝達手段50の振動伝達特性は、周波数が、エンジン14の爆発次数の周波数に対応するエンジン回転数に換算されて表されている。
図5に示すように、制御装置34は、アクセル開度センサ36からの信号、エンジン回転センサ38からの信号及び温度センサ40からの信号等の各種情報を読み込む(ステップS101)。
次に、制御装置34は、温度センサ40からの信号に基づいて、ダンパ装置23の温度を推定する(ステップS102)。
次に、制御装置34は、ステップS102で推定でしたダンパ装置23の推定温度に基づいて、トルク伝達手段50の振動伝達特性を推定して、これにより、異音発生領域を推定する(ステップS103)。
そして、制御装置34は、ステップS103で推定した異音発生領域が、エンジン14の常用域に存在するか否かを判定する(ステップS104)。
ステップS104において、異音発生領域がエンジン14の常用域に存在すると判定された場合、制御装置34は、異音低減制御を実施する(ステップS105)。
すなわち、図6Aに示すように、ダンパ装置23が極低温(例えば0度以下)であるとき、ダンパ装置23の動特性は上述したように相対的に高いためにトルク伝達手段50の共振点P1がエンジン14の常用域に存在することになり、該共振点P1において、エンジン14の変動トルクXが増大されることになる。この結果、トルク伝達手段50の捩り振動が増大される。
これに対して、制御装置34は、共振点P1を含む異音発生領域A1において、後輪12Rに対する配分トルクTが変動トルクXより大きくなるように、カップリング28の締結度を制御する。ここで、異音発生領域A1とは、共振点P1の前後を含む、トルク伝達手段50の共振により変動トルクXが増大される領域である。
後輪12Rに対する配分トルクTを変動トルクXより増大させることにより、増大された捩り振動のためにトランスファ22における一対の傘歯ギヤ221,222間の歯面分離が発生することを防止して、異音(歯打ち音)発生が抑制される。
なお、後輪12Rに対する配分トルクTは、変動トルクXより大きければよく、実線で示すように変動トルクXのピークXを超える配分トルクTを、異音発生領域A1を含み且つ該異音発生領域A1より低回転側のエンジン回転領域に設定してもよい。また、異音発生領域A1にのみ設定してもよく、さらにまた、二点鎖線で示すように、変動トルクXの波形に沿うように配分トルクT’を設定してもよい。
また、制御装置34による後輪12Rに対するトルク配分の調整は、異音発生領域の変化に応じて後輪12Rに対するトルク配分を調整するエンジン14の運転領域を変化させる場合と、エンジン14の全運転領域において異音発生領域の変化に応じて後輪12Rに対する配分トルクの大きさを調整する場合とが含まれる。
また、図6Bに示すように、ダンパ装置23が低温(例えば0〜25℃)であるとき、ダンパ装置23の動特性は極低温時よりは低いが適正温度時よりは高いために、トルク伝達手段50の共振点P2は、極低温時の共振点P1よりも低回転側に移動したエンジン14の常用域に存在することになる。
この結果、共振点P2において、エンジン14の変動トルクXが増大されるので、トルク伝達手段50における捩り振動が増大する。これに対して、制御装置34は、共振点P2を含む異音発生領域A2において、上述したように、後輪12Rへ配分トルクTが変動トルクXよりも大きくなるように、カップリング28の締結度を制御する。これにより、トランスファ22における一対の傘歯ギヤ221,222間の歯面分離を防止して、異音(歯打ち音)発生が抑制される。
一方、ステップS104において、異音発生領域がエンジン14の常用域にない、すなわち常用域から外れていると判定された場合、制御装置34は、異音低減制御を実施しない(ステップS106)。
このとき、図6Cに示すように、ダンパ装置23は適正温度(例えば25℃以上)であり、トルク伝達手段50の共振点P3は、アイドル時のエンジン回転数NIDLEよりも低くなり、エンジン14の常用域から外れることになる。この場合、常用域において、エンジン14の変動トルクXがトルク伝達手段50において増大されることがないので、異音低減制御を実施する必要がない。このため、不必要に後輪12Rへトルク配分することを防止して燃費の悪化を抑制できる。
このように、本実施形態によれば、補助駆動輪としての後輪12Rを駆動するための後輪用トルク伝達手段51にダンパ装置23を備えた四輪駆動車において、制御装置34は、ダンパ装置23のダンパ特性の変化に応じて変化する異音発生領域に対応して異音低減制御を行うので、ダンパ特性の変化によらずトルク伝達手段50から発生する共振に起因した捩り振動の増大による異音を抑制できる。これにより、不必要に異音低減制御が行われることがなく、燃費の悪化を抑制できる。
具体的には、制御装置34は、ゴム製であるダンパ装置23のダンパ特性が温度に応じて変化したとしても、これに伴って変化する異音発生領域に対応して異音低減制御を行うので、トルク伝達手段50から発生する異音を抑制できる。
しかも、ダンパ装置23が適正温度であるとき、異音発生領域がエンジン14の常用域から外れるので、常用域においてトルク伝達手段50から異音が発生することがない。このため、異音低減制御を不要にして、燃費の悪化を抑制できる。
なお、上記実施形態では、制御装置34は、ダンパ装置23の温度に対するダンパ特性の変化に応じて、異音低減制御を行っているが、これに加えて、ダンパ特性の経時変化を推定すると共に、該経時変化したダンパ特性に基づいて、異音発生領域を推定して、該異音発生領域において異音低減制御を実施してもよい。これにより、ダンパ特性が経時変化した場合にも、好適に本発明を実施することができる。
図7は、制御装置34により実行される、ダンパ装置23のダンパ特性の経時変化による性能変化を推定する流れを示すフローチャートである。図7に示すように、制御装置34は、アクセル開度センサ36からの信号、エンジン回転センサ38からの信号及び温度センサ40からの信号等の各種情報を読み込む(ステップS201)。
次に、制御装置34は、温度センサ40からの信号に基づいて、ダンパ装置23の温度を推定する(ステップS202)。
次に、制御装置34は、ステップS102において推定されたダンパ装置23の温度に基づいて、ダンパ装置23の受熱量を積算して、ダンパ装置23の熱履歴を記憶する(ステップS203)。
また、制御装置34は、後輪12Rに対するトルク配分を積算して、ダンパ装置23のトルク配分履歴を記憶する(ステップS204)。
そして、制御装置34は、ダンパ装置23の熱履歴及びトルク配分履歴から、ダンパ特性の変化を推定する(ステップS205)。例えば、熱履歴からゴムの硬化を考慮してダンパ特性(動特性)が高くなると推定し、トルク配分履歴から繰り返し変形によるヘタリを考慮して、ダンパ特性(動特性)が低くなると推定する。
ステップS205で推定された経時変化による特性変化が推定されたダンパ特性を用いることにより、ダンパ装置23のダンパ特性の経時変化による性能変化した場合でも異音発生領域を好適に推定できる。したがって、トルク伝達手段50における異音発生を抑制しつつ、不必要に後輪12Rへトルク配分されることを防止できるので、エンジン14の燃費悪化を防止できる。
なお、上記実施形態では、前輪12Fを主駆動輪とし、後輪12Rを補助駆動輪とした四輪駆動車について説明しているが、後輪12Rを主駆動輪とし、前輪12Fを補助駆動輪とした四輪駆動車についても同様に適用することができる。
なお、本発明は、以上の実施形態に示すものに限らず、特許請求の範囲に記載された本発明の精神および範囲から逸脱することなく、各種変形および変更を行うことも可能である。
以上説明したように、本発明によれば、補助駆動輪への動力伝達経路にダンパ装置を備えた四輪駆動車において、ダンパ特性の変化によらず、燃費の悪化を抑制しながら、トルク伝達手段における異音発生を抑制できるので、この種の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
10 四輪駆動車
12F 前輪
12R 後輪
14 エンジン
16 トランスミッション
20 前輪用差動装置
201 デフケース
22 トランスファ
221 第1傘歯ギヤ
222 第2傘歯ギヤ
26 後輪用差動装置
28 カップリング
30 プロペラシャフト
34 制御装置
36 アクセル開度センサ
38 エンジン回転センサ
40 温度センサ
50 トルク伝達手段
51 後輪用トルク伝達手段
T 出力トルク
配分トルク
X 変動トルク
A1、A2 異音発生領域
P1〜P3 共振点

Claims (4)

  1. エンジンと、該エンジンの出力トルクを主駆動輪と補助駆動輪とに伝達するトルク伝達手段と、該トルク伝達手段に設けられ、前記補助駆動輪に配分されるトルクを調整するトルク配分調整手段と、前記トルク伝達手段が異音発生状態となる異音発生領域でのエンジン作動時に、異音の発生を抑制するように前記トルク配分調整手段によって前記補助駆動輪に対するトルク配分を調整する異音低減手段と、を有する四輪駆動車の制御装置であって、
    前記四輪駆動車は、前記トルク伝達手段における前記補助駆動輪へのトルク伝達経路にダンパ装置を有しており、
    前記異音低減手段は、前記ダンパ装置のダンパ特性の変化に応じて変化する前記異音発生領域に対応して、前記補助駆動輪に対するトルク配分を調整することを特徴とする四輪駆動車の制御装置。
  2. 前記ダンパ装置は、ゴム製であって、前記異音低減手段は、前記ダンパ装置の温度変化に基づく前記ダンパ特性の変化に応じて変化する前記異音発生領域に対応して行われる、
    請求項1に記載の四輪駆動車の制御装置。
  3. 前記異音発生領域は、前記ダンパ装置が所定の温度以上であるとき、前記エンジンの常用域から外れている、
    請求項2に記載の四輪駆動車の制御装置。
  4. エンジンと、該エンジンの出力トルクを主駆動輪と補助駆動輪とに伝達するトルク伝達手段と、該トルク伝達手段に設けられ、前記補助駆動輪に配分されるトルクを調整するトルク配分調整手段と、前記トルク伝達手段が異音発生状態となる異音発生領域でのエンジン作動時に、異音の発生を抑制するように前記トルク配分調整手段によって前記補助駆動輪に対するトルク配分を調整する異音低減手段と、を有する四輪駆動車であって、
    前記トルク伝達手段における前記補助駆動輪へのトルク伝達経路にダンパ装置を備えており、
    前記異音低減手段は、前記ダンパ装置のダンパ特性の変化に応じて変化する前記異音発生領域に対応して、前記補助駆動輪に対するトルク配分を調整することを特徴とする四輪駆動車。
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