JP2010221862A - 車軸ハブ - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の必要に応じた捩り特性の設定を容易にすることができる車軸ハブを提供すること。
【解決手段】車軸ハブ10は、ドライブシャフト2を装着可能な円筒部12と、駆動車輪4のホイール4aを装着可能なフランジ部14とを有する。円筒部12は、内筒部20、外筒部30、並びに金属製の内歯50及び外歯60を有する。内筒部20は、ドライブシャフト2を装着可能に形成される。外筒部30は、内筒部20に対して相対回動可能に弾性支持され、フランジ部14と一体に形成される。金属製の内歯50及び外歯60は、内筒部20が外筒部30に対して正回転方向へ捩れるときに、所定量以上の捩れを抑えるように互いに接触する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ドライブシャフトを装着可能な円筒部と、駆動車輪のホイールを装着可能なフランジ部とを有する車軸ハブに関する。
車両の車軸ハブは、ドライブシャフトのトルクを駆動車輪に伝達するものである。車軸ハブは、ドライブシャフトを装着可能な円筒部と、円筒部と一体に形成され駆動車輪のホイールを装着可能なフランジ部とを有する。円筒部は、ボールベアリング等の軸受を介して懸架装置(サスペンション)のナックルに回転自在に支持される。
従来から、路面からの振動の伝達を抑制することを目的として、ドライブシャフトと軸受との間に防振機構を介在させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この防振機構は、内筒部と外筒部との間にゴム等の制振材料を一体に接着させた構成からなる。
特開2002−178709号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術では、路面からの振動の伝達について説明があるが、エンジンからのトルクの伝達については言及がない。エンジンからのトルクは、トルクコンバータ、トランスミッション、ドライブシャフト、車軸ハブを介して駆動車輪に伝達される。
トルクコンバータは、流体を介してトルクを伝達する。このような流体を介したトルクの伝達では、入力側部材と出力側部材との間に滑りが生じるので、トルクの伝達効率が低下し、燃費が悪化する。これを防止するため、トルクコンバータには、入力側部材と出力側部材とを直結可能なロックアップ機構が付設されている。
ロックアップ機構は、エンジン回転数が所定値(以下、「ロックアップ回転数」という)以上になると、入力側部材と出力側部材とを直結状態として、トルクの伝達効率の低下を防止し、燃費を向上する。
しかしながら、燃費向上を向上するためロックアップ回転数を低減化すると、所謂ロックアップこもり音と呼ばれる振動騒音が車室内で発生する。この振動騒音はエンジンのトルク変動と駆動系の捩り共振とによって発生する。従って、ロックアップ回転数の低減化を実現するためには、駆動系の捩り剛性(捩り固有振動数)を下げる必要がある。
そこで、駆動系の捩り剛性を下げるため、駆動系の一構成要素である車軸ハブの捩り剛性を下げることが考えられる。この場合に、特許文献1記載の技術を適用すると、ゴム等の制振材料によって車軸ハブの捩り剛性が下がる反面、車両前後方向の剛性、車幅方向の剛性等が低下する。その結果、車両の操縦安定性(ドライバビリティ)が低下する。
一方、ロックアップ機構は、車両の加速時には、所謂サージングと呼ばれる車体振動が発生することがあるので、車両の操縦安定性を確保する観点から、通常、入力側部材と出力側部材とを離間状態とする。従って、車両の加速時には、通常、車軸ハブの捩り剛性を低減化する必要がない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車両の必要に応じた捩り特性の設定を容易にすることができる車軸ハブを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、ドライブシャフトを装着可能な円筒部と、駆動車輪のホイールを装着可能なフランジ部とを有する車軸ハブにおいて、
前記円筒部は、
前記ドライブシャフトを装着可能な内筒部と、
前記内筒部に対して相対回動可能に弾性支持され、前記フランジ部と一体に形成される外筒部と、
前記内筒部が前記外筒部に対して正回転方向へ捩れるときに、所定量以上の捩れを抑えるように互いに接触する金属製の第1及び第2の部材とを有する。
本発明によれば、車両の必要に応じた捩り特性の設定を容易にすることができる車軸ハブが得られる。
本発明の第1実施形態の車軸ハブ10が適用された車両の下部構造を示す断面図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 円筒部12における捩り角θとトルクTとの対応関係を示す図である。 円筒部12における捩り角θと捩り剛性Kとの対応関係を示す図である。 本発明の第2実施形態の車軸ハブ10Aが適用された車両の下部構造を示す断面図である。 図5のA−A線に沿った断面図である。 円筒部12Aにおける捩り角θとトルクTとの対応関係を示す図である。 円筒部12Aにおける捩り角θと捩り剛性Kとの対応関係を示す図である。 車室内で発生する騒音レベルを示す図である。
以下、図面を参照し、本発明を実施するための形態について説明する。尚、各図中、矢印FR、矢印UP、及び矢印INは、それぞれ、車軸ハブが適用された車両の前方向、上方向、車幅内側方向を示す。また、各図中、矢印R1、及び矢印R2は、それぞれ、車軸ハブが適用された車両のドライブシャフトの正回転方向、負回転方向を示す。
図1は、本発明の第1実施形態の車軸ハブ10が適用された車両の下部構造の断面図である。図2は、図1のA−A線に沿った断面図である。車軸ハブ10は、ドライブシャフト2のトルクを駆動車輪4に伝達するものである。車軸ハブ10は、ドライブシャフト2を装着可能な円筒部12と、駆動車輪4のホイール4aを装着可能なフランジ部14とを有する。
円筒部12は、円筒状の内筒部20、及び円筒状の外筒部30を含み構成される。内筒部20は、ステンレス等の金属で形成されている。内筒部20の内側には、ドライブシャフト2をスプライン嵌合可能な嵌合孔22(図2参照)が形成されている。内筒部20の外側には、外筒部30が同軸的に配置されており、内筒部20に対して相対回動可能に弾性支持されている。言い換えると、外筒部30は、内筒部20に対して相対的に矢印R方向、矢印L方向に回転変位可能に弾性支持されている。
外筒部30は、ステンレス等の金属で形成されている。外筒部30の外周面32は、転動体であるボール6を介して懸架装置(サスペンション)のナックル8に回転自在に支持されている。外筒部30からは、径方向外方にフランジ部14が一体に延出している。
ドライブシャフト2のトルクは、内筒部20へ入力された後、外筒部30からフランジ部14を介して駆動車輪4のホイール4aに出力される。
外筒部30の軸方向の両端には、それぞれ、金属製の環状部44、46が一体に設けられている。環状部44、46には、ドライブシャフト2を内側に挿通可能な挿通孔が形成されている。一対の環状部44、46は、内筒部20の軸方向両端面24、26を摺動可能に挟持して抜け止めを行っている。
仮に、内筒部20と外筒部30との間をゴム等の制振材料で接着して抜け止めを行う場合、制振材料によって円筒部12の軸方向の剛性が低下する。従って、車軸ハブ10の車幅方向の剛性が低下する。これにより、車両の操縦安定性(ドライバビリティ)が低下する。
一方で、本実施形態では、金属製の環状部44、46によって内筒部20と外筒部30との軸方向の抜け止めが行われるので、円筒部12の軸方向の剛性の低下を抑制することができる。従って、車軸ハブ10の車幅方向の剛性の低下を抑制することができる。これにより、車両の操縦安定性の低下を抑制することができる。
外筒部30の内周面38には、周方向に沿って複数の内歯50が一体に形成されている。内歯50の先端面52は、内筒部20の外周面28に摺動可能に当接している。一方、内筒部20の外周面28には、周方向に沿って複数の外歯60が一体に形成されている。外歯60の先端面62は、外筒部30の内周面38に摺動可能に当接している。このように、内筒部20と外筒部30との間には、金属製の内歯50及び外歯60が介在している。
仮に、内筒部20と外筒部30との間にゴム等の制振材料が介在している場合、制振材料によって円筒部12の径方向の剛性が低下する。従って、車軸ハブ10の車両前後方向や車両上下方向の剛性が低下する。これにより、車両の操縦安定性(ドライバビリティ)が低下する。
一方で、本実施形態では、内筒部20と外筒部30との間に金属製の内歯50及び外歯60が介在しているので、円筒部12の径方向の剛性の低下を抑制することができる。従って、車軸ハブ10の車両前後方向や車両上下方向の剛性の低下を抑制することができる。これにより、車両の操縦安定性の低下を抑制することができる。
内歯50と外歯60とは、周方向に交互に並んでいる。即ち、隣り合う内歯50の間には一の外歯60が挿入されている。言い換えると、隣り合う外歯60の間には一の内歯50が挿入されている。
隣り合う内歯50の周方向の間隙は、外歯60の周方向寸法より大きく設定されており、内歯50の周方向端面54(56)は、外歯60の周方向端面64(66)と隙間D1(D2)にて対向している。
隣り合う内歯50と外歯60との間には、弾性部材としてのコイルスプリング74、76が介装されている。コイルスプリング74(76)は、例えば図2に示すように、内歯50の周方向端面54(56)に形成された凹部55(57)の内底面と、外歯60の周方向端面64(66)に形成された凹部65(67)の内底面との間に介装されている。内歯50の周方向端面54(56)と、外歯60の周方向端面64(66)とが面接触し、隙間D1(D2)が0となると、コイルスプリング74(76)は凹部55(57)及び凹部65(67)の内部に収容される。
図3は、円筒部12における捩り角θとトルク(捩りモーメント)Tとの対応関係を示す図である。図4は、円筒部12における捩り角θと捩り剛性Kとの対応関係を示す図である。捩り角θは、内筒部20の外筒部30に対する捩り角(相対回動角)である。捩り角θは、図2に示す内筒部20と外筒部30との中立位置を0とし、矢印R1方向を正とし、矢印R2方向を負とする。捩り剛性Kとは、単位長さ当たりの内筒部20を外筒部30に対して単位角度(例えば、1ラジアン)捩る(相対回動させる)のに要するトルクTを意味する。従って、捩り剛性Kは、図3及び図4に示すように、dT/dθに比例した値となる。
円筒部12にトルクTが負荷されると、内筒部20が外筒部30に対して中立位置から矢印R1方向(又は、矢印R2方向)に捩れる(相対回動する)。内筒部20が外筒部30に対して矢印R1方向(矢印R2方向)に捩れると、隣り合う内歯50と外歯60との間の隙間D1(D2)が小さくなり、隣り合う内歯50と外歯60との間の隙間D2(D1)が大きくなる。
これに伴い、コイルスプリング74(76)は自然状態から圧縮状態(引張状態)となり、コイルスプリング74、76の弾性復元力に抗して内筒部20と外筒部30とが捩れる。このときの円筒部12の捩り剛性Kは、コイルスプリング74、76のバネ定数(剛性)等により定まる値となる。
捩れが所定量以上になると、隙間D1(D2)が0となり、金属製の内歯50の周方向端面54(56)と金属製の外歯60の周方向端面64(66)とが面接触し密着するので、所定量以上の捩れを抑えることができる。従って、円筒部12の捩り剛性Kが大きくなる。このときの円筒部12の捩り剛性Kは、内筒部20や外筒部30の剛性等により定まる値となる。
従って、円筒部12(ひいては、車軸ハブ10)の捩り剛性Kは、非線形性を有し、トルクTの低い低負荷領域では小さく、トルクTの高い高負荷領域では大きくなる。従って、車両の必要に応じた捩り特性の設定を容易にすることができる。
例えば、車両の加速時には、エンジン回転数が増加するので、トルクTが増大する。これに伴い、内筒部20が外筒部30に対して矢印R1方向に捩れ、隙間D1が小さくなる。そこで、コイルスプリング74、76のバネ定数(剛性)を適宜設定することにより、車両の加速時に車軸ハブ10の捩り剛性が比較的大きくなるよう設定することができる。これにより、加速時の操縦安定性(加速応答性)の低下を抑制することができる。一方、定常走行時には、車軸ハブ10の捩り剛性が比較的小さくなるので、ロックアップ回転数の低減化と振動騒音(ロックアップこもり音)の抑制とを両立することができ、燃費を向上することができる。
図5は、本発明の第2実施形態の車軸ハブ10Aが適用された車両の下部構造を示す断面図である。図6は、図5のA−A線に沿った断面図である。図6において、内筒部20が外筒部30に対して中立位置にある状態を実線で示し、内筒部20が外筒部30に対して中立位置から矢印R1方向に捩れた状態を2点鎖線で示す。以下、車軸ハブ10Aの構成について説明するが、車軸ハブ10と同一構成については、同一符号を付して説明を省略する。
車軸ハブ10Aは、円筒部12A、及びフランジ部14を有する。円筒部12Aは、内筒部20、外筒部30、及び中間部80を一体に形成して構成されている。従って、内筒部20と外筒部30とを別部品とする場合に比較して、部品点数が少なくなる。中間部80は、内筒部20と外筒部30との間に介在しており、内筒部20の外周面28と外筒部30の内周面38とを連結している。尚、中間部80は、周方向に沿って複数設けられている。
従って、本実施形態においても、金属製の中間部80によって内筒部20と外筒部30との軸方向の抜け止めが行われるので、円筒部12Aの軸方向の剛性の低下を抑制することができる。従って、車軸ハブ10Aの車幅方向の剛性の低下を抑制することができる。これにより、車両の操縦安定性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態においても、内筒部20と外筒部30との間に金属製の中間部80が介在しているので、円筒部12Aの径方向の剛性の低下を抑制することができる。従って、車軸ハブ10Aの車両前後方向や車両上下方向の剛性の低下を抑制することができる。これにより、車両の操縦安定性の低下を抑制することができる。
中間部80は、断面形状や長さ及び材料等により定まるバネ定数にて弾性変形することが可能である。中間部80は、内筒部20が外筒部30に対して矢印R1方向、矢印R2方向に捩れる(相対回動する)際に、弾性変形可能とされている。
係止部90は、内筒部20と外筒部30との捩れが所定量以上の場合に中間部80に接触可能な部材である。係止部90は、内筒部20と外筒部30との間の空間に設けられる。例えば、係止部90は、図6に示すように外筒部30の内周面38に突設されてもよいし、内筒部20の外周面28に突設されてもよい。係止部90は、回転方向両側(矢印R1方向、矢印R2方向)に突き出すように断面視にてT字状に形成されている。
また、中間部80及び係止部90は、中間部80が係止部90に接触すると係止部90の形状に沿うように弾性的に撓み変形可能とされている。
図7は、円筒部12Aにおける捩り角θとトルク(捩りモーメント)Tとの対応関係を示す図である。図8は、円筒部12Aにおける捩り角θと捩り剛性Kとの対応関係を示す図である。
円筒部12AにトルクTが負荷されると、内筒部20が外筒部30に対して中立位置から中間部80の弾性復元力に抗して矢印R1方向(又は、矢印R2方向)に捩れる(相対回動する)。このときの円筒部12Aの捩り剛性Kは、中間部80のバネ定数(剛性)等により定まる値となる。
内筒部20が外筒部30に対して矢印R1方向(矢印R2方向)に捩れると、中間部80が係止部90の負回転方向R2側端部92(正回転方向R1側端部94)に接近する。
捩れが所定量以上になると、図6に2点鎖線で示すように、金属製の中間部80と金属製の係止部90の負回転方向R2側端部92(正回転方向R1側端部94)とが接触するので、所定量以上の捩れを抑えることができる。従って、円筒部12Aの捩り剛性Kが大きくなる。このときの円筒部12Aの捩り剛性Kは、中間部80や係止部90の剛性等により定まる値となる。
このように、本実施形態においても、内筒部20が外筒部30に対して正回転方向R1へ捩れるときに、所定量以上の捩れを抑えるように金属製の中間部80(本発明の第1の部材に相当)と金属製の係止部90(本発明の第2の部材に相当)とが接触する。従って、円筒部12A(ひいては、車軸ハブ10A)の捩り剛性Kは、非線形性を有し、トルクTの低い低負荷領域では小さくなり、トルクTの高い高負荷領域では大きくなる。これにより、車両の必要に応じた捩り特性の設定を容易にすることができる。その結果、特に、ロックアップ回転数の低減化と振動騒音の抑制とを両立することができると共に、加速時の操縦安定性(加速応答性)の低下を抑制することができる。
中間部80は、上述の如く、係止部90に接触すると、係止部90の形状に沿うように弾性的に撓む。従って、中間部80が弾性的に撓む間、円筒部12Aの捩り剛性が徐々に大きくなる。これにより、円筒部12Aの捩り剛性Kの急激な変化を抑制することができ、車軸ハブ10Aの捩り剛性の急激な変化を抑制することができる。
図9は、車室内で発生する騒音レベルを示す図である。図9において、縦軸に騒音レベルを配し、横軸に周波数を配した。F0は加振周波数を示し、F2は1/2分数調波共振数を示す。また、図9において、図5及び図6に示す車軸ハブ10Aが適用される車両の車室内で発生する騒音レベルを実線で示し、図1及び図2に示す車軸ハブ10が適用される車両の車室内で発生する騒音レベルを点線で示す。
図9に示すように、図1及び図2に示す車軸ハブ10では、円筒部12の捩り剛性Kの変化(dK/dθ)が急なため、1/2分数調波共振が生じ、騒音レベルが高くなった。一方、図5及び図6に示す車軸ハブ10Aでは、円筒部12Aの捩り剛性Kの変化(dK/dθ)が緩やかなため、1/2分数調波共振は生じておらず、騒音レベルが低くなった。
尚、円筒部12Aの捩り剛性Kの変化(dK/dθ)は、車両に搭載されるエンジンの特性等に応じて適宜設定されてよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、中間部80が係止部90に接触すると係止部90の形状に沿うように弾性的に撓むので、円筒部12Aの捩り剛性Kの変化を緩やかにすることができる。これにより、車軸ハブ10Aの捩り剛性の急激な変化を抑制することができ、車室内で発生する騒音を抑制することができる。
以上、本発明を実施するための形態について詳説したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、第1実施形態において、隣り合う内歯50と外歯60との間にコイルスプリング74、76を介装させる代わりに(又は加えて)、隣り合う内歯50と外歯60との間にグリス等の粘性材料を封入してもよい。この場合、内筒部20と外筒部30とが相対変位すると、粘性材料が外筒部30に設けられた内歯50の先端面52と内筒部20の外周面28との間の僅かな隙間(又は外筒部30の内周面38と内筒部20に設けられた外歯60の先端面62との間の僅かな隙間)を通過する。このとき、隙間の大きさに応じた粘性抵抗が発生する。この粘性抵抗は、コイルスプリング74、76の弾性復元力と同じ役割を果たす。
また、第1実施形態において、コイルスプリング74(76)は、隙間D1(D2)が0となると、凹部55(57)及び凹部65(67)の内部に収容されるとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、コイルスプリング74(76)は、隙間D1(D2)が0となると、凹部55(57)の内部に収容されるとしてもよく、この場合、凹部65(67)が不要となる。また、コイルスプリング74(76)は、隙間D1(D2)が0となると、凹部65(67)の内部に収容されるとしてもよく、この場合、凹部55(57)が不要となる。
また、第2実施形態において、中間部80(本発明の第1部材に相当)は、係止部90(本発明の第2部材に相当)に接触すると、係止部90の形状に沿うように弾性的に撓むとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、係止部90は、中間部80に接触すると、中間部80の形状に沿うように弾性的に撓むとしてもよい。この場合も、係止部90が弾性的に撓む間、円筒部12Aの捩り剛性が徐々に大きくなるので、円筒部12Aの捩り剛性Kの急激な変化を抑制することができる。これにより、車軸ハブ10Aの捩り剛性の急激な変化を抑制することができ、車室内で発生する騒音を抑制することができる。
2 ドライブシャフト
4 駆動車輪
4a ホイール
10、10A 車軸ハブ
12、12A 円筒部
14 フランジ部
20 内筒部
30 外筒部
44、46 環状部
50 内歯(第1の部材)
60 外歯(第2の部材)
74、76 コイルスプリング(弾性部材)
80 中間部(第1の部材)
90 係止部(第2の部材)

Claims (2)

  1. ドライブシャフトを装着可能な円筒部と、駆動車輪のホイールを装着可能なフランジ部とを有する車軸ハブにおいて、
    前記円筒部は、
    前記ドライブシャフトを装着可能な内筒部と、
    前記内筒部に対して相対回動可能に弾性支持され、前記フランジ部と一体に形成される外筒部と、
    前記内筒部が前記外筒部に対して正回転方向へ捩れるときに、所定量以上の捩れを抑えるように互いに接触する金属製の第1及び第2の部材とを有する車軸ハブ。
  2. 前記第1及び第2の部材は、前記第1の部材が前記第2の部材に接触すると前記第2の部材の形状に沿うように弾性的に変形可能とされる請求項1記載の車軸ハブ。
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