JP6007996B2 - 四輪駆動車及び四輪駆動車の制御装置 - Google Patents

四輪駆動車及び四輪駆動車の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、全筒運転モードと減筒運転モードとを切換可能に構成されたエンジンを有する四輪駆動車及び四輪駆動車の制御装置に関する。
四輪駆動車として、エンジンと変速機と前輪用差動装置とによって構成されると共に車体前部に搭載されて主駆動輪である左右の前輪を駆動するパワーユニットに後輪駆動用のトランスファが備えられ、該トランスファに車体前後方向に延びるプロペラシャフトが連結されると共にその後端部に後輪用差動装置が連結され、補助駆動輪としての左右の後輪も駆動可能に構成されたものが知られている。
前記四輪駆動車では、プロペラシャフト上に伝達トルクを可変できるカップリングが配設されることがあり、該カップリングを完全に締結することでエンジンの出力トルクが前輪と後輪に均等に伝達される四輪駆動状態になり、該カップリングを完全に解放することでエンジンの出力トルクが前輪のみに伝達される二輪駆動状態になり、該カップリングの完全締結と完全解放との中間では締結状態に応じて後輪に伝達されるトルクの配分が調整される。
また、前記トランスファは、軸心が車幅方向に延びる前輪用差動装置から車体前後方向に延びるプロペラシャフトに動力を伝達するために、互いに噛み合う一対の傘歯車、具体的には前輪用差動装置の軸心上に設けられた傘歯車とプロペラシャフトの軸心上に設けられた傘歯車が用いられる。
前記四輪駆動車では、前輪と後輪を駆動させる四輪駆動状態は、前輪のみを駆動させる二輪駆動状態に比して、後輪へのエンジンの出力トルクの配分に伴って駆動ロスが増加して燃費が悪化することから、通常は二輪駆動状態で走行し、必要時にのみ四輪駆動状態とすることが行われる。
しかしながら、エンジンの燃焼室における間欠的な爆発に起因してエンジンの出力トルクが変動し、このトルク変動が変速機及び前輪用差動装置を介してトランスファに伝達され、二輪駆動状態では、トランスファにおける傘歯車から後輪に至るプロペラシャフト及び後輪用差動装置等の駆動系が動力を伝達しない非動力伝達状態で回転することとなる。
そのため、エンジンのトルク変動の周波数によっては、捩り振動に対して所定の固有振動数を有する前記駆動系がエンジンのトルク変動に共振して該駆動系の振動が大きくなり、この振動に起因して前記一対の傘歯車間の歯打ち等による異音が発生して車室内の騒音を引き起こし得る。
図8は、基本的構造が対応する四輪駆動車と二輪駆動車のエンジンのトルク変動の周波数と駆動系の捩り振動に対する伝達特性との関係を示す図である。図8に示す四輪駆動車の捩り振動に対する伝達特性の波形(実線で示す波形)W1と二輪駆動車の捩り振動に対する伝達特性の波形(破線で示す波形)W2とは共に、エンジンの実用領域下(周波数f未満)の周波数で共振のピークP1、P2を有しているが、エンジンの実用領域(周波数f以上)の周波数では、四輪駆動車の波形W1は、二輪駆動車の波形W2には見られない共振のピークP3を有し、このピークP3による振動に起因して異音が発生し得る。
この四輪駆動車特有の前記駆動系の共振のピークP3に対しては、前記駆動系がエンジンのトルク変動に共振する運転領域で、前輪のみを駆動させる二輪駆動状態から該駆動系に負荷を与え、前記カップリングによる後輪へのトルク配分を増加させて後輪に所定のトルクを伝達することで、該駆動系の共振に起因した前記一対の傘歯車間の歯打ち等による異音発生を抑制することが考えられる。
四輪駆動車において、トランスファにおける傘歯車から後輪に至るプロペラシャフト及び後輪用差動装置等の駆動系がエンジンのトルク変動により共振することで発生する歯車間の歯打ちを抑制するものではないが、例えば特許文献1には、エンジンのノッキング発生領域で、ノッキングによる振動がトランスファから後輪用差動装置に伝達されて異音が発生することを抑制するために、後輪へのエンジンの出力トルクの配分を増加させることが開示されている。
特開2001−277881号公報
ところで、二輪駆動状態と四輪駆動状態とを切り換える四輪駆動車において、エンジンの燃費性能の向上を図るため、複数の気筒の全てを作動させる全筒運転モードと複数の気筒のうち一部の気筒のみを作動させる減筒運転モードとを切換可能に構成されたエンジンを備えたものが知られている。
かかる四輪駆動車において、エンジンの全筒運転モードと減筒運転モードとでは、エンジン回転数が同一回転数であってもエンジンのトルク変動の周波数が異なるため、トランスファにおける傘歯車から後輪に至るプロペラシャフト及び後輪用差動装置等の駆動系がエンジンのトルク変動に共振するときのエンジン回転数が異なることとなる。
例えば、四気筒エンジンにおいて二気筒を休止させる減筒運転モードでは、エンジンのトルク変動の周波数は、エンジン回転数が同一回転数である場合に全筒運転モードにおけるエンジンのトルク変動の周波数の二分の一となり、前記駆動系がエンジンのトルク変動に共振するときのエンジン回転数は、全筒運転モードで共振するときのエンジン回転数の2倍となる。
図9は、四輪駆動車の全筒運転モードと減筒運転モードのエンジン回転数と駆動系の変動トルクとの関係を示す図である。図9に示すように、四気筒エンジンを備えた四輪駆動車において、四気筒を作動させる全筒運転モードにおける前記駆動系の変動トルクの波形(実線で示す波形)W11は、エンジンの実用領域下(エンジン回転数N未満)のエンジン回転数では共振のピークP11、P12を有し、エンジンの実用領域(エンジン回転数N以上)のエンジン回転数では共振のピークP13を有し、二気筒を作動させる減筒運転モードにおける前記駆動系の変動トルクの波形(破線で示す波形)W12は、ピークP11、P12、P13のエンジン回転数の2倍となるエンジン回転数で共振のピークP21、P22、P23を有することとなる。
したがって、全筒運転モードにおいて前記駆動系がエンジンのトルク変動に共振する運転領域で、前記カップリングによる後輪への配分トルクを増加させることで、全筒運転モードにおいて異音の発生を抑制しても、減筒運転モードにおいて該駆動系がエンジンのトルク変動に共振する運転領域では異音が発生するおそれがある。
そこで、本発明は、全筒運転モードと減筒運転モードとが切換可能に構成されたエンジンを備えた四輪駆動車において、減筒運転モードで異音の発生を抑制することができるようにすることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、全筒運転モードと減筒運転モードとを切換可能に構成されたエンジンと、該エンジンの出力トルクを主駆動輪と補助駆動輪とに伝達するトルク伝達手段と、該トルク伝達手段に設けられ、前記エンジンの出力トルクのうち前記補助駆動輪に配分するトルクを調整するトルク配分調整手段とを有する四輪駆動車であって、前記エンジンの減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制するダンパ装置を備えていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の四輪駆動車において、前記ダンパ装置は、遠心振り子ダンパであることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の四輪駆動車において、前記エンジンの減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制する第1ダンパ装置と、前記エンジンの全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制する第2ダンパ装置とを備えていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の四輪駆動車において、前記第2ダンパ装置は、前記エンジンの全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域を低エンジン回転数側に移動させる捩りダンパであることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項1から請求項4の何れか1項に記載の四輪駆動車において、前記エンジンの減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域にあるときに異音の発生を抑制するように前記トルク配分調整手段によって前記補助駆動輪に対するトルク配分を増大させる異音抑制手段を備えていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、全筒運転モードと減筒運転モードとを切換可能に構成されたエンジンと、該エンジンの出力トルクを主駆動輪と補助駆動輪とに伝達するトルク伝達手段と、該トルク伝達手段に設けられ、前記エンジンの出力トルクのうち前記補助駆動輪に配分するトルクを調整するトルク配分調整手段とを有する四輪駆動車の制御装置であって、前記エンジンの減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域にあるときに異音の発生を抑制するように前記トルク配分調整手段によって前記補助駆動輪に対するトルク配分を増大させる異音抑制手段を備え、前記四輪駆動車に、前記エンジンの減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制するダンパ装置が備えられていることを特徴とする。
上記の構成により、本願の請求項1に記載の発明によれば、エンジンの出力トルクを主駆動輪と補助駆動輪とに伝達するトルク伝達手段と、補助駆動輪に配分するトルクを調整するトルク配分調整手段とを有する四輪駆動車に、減筒運転モードにおいてトルク伝達手段で異音が発生することを抑制するダンパ装置が備えられている。
これにより、四輪駆動車において、減筒運転モードでトルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域にあるときにダンパ装置によってトルク伝達手段のトルク変動を低減させることができ、減筒運転モードで異音の発生を抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、ダンパ装置は、遠心振り子ダンパであることにより、減筒運転モードにおいてトルク伝達手段で異音が発生することを抑制する遠心振り子ダンパによって、前記効果を具体的に実現することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、減筒運転モードにおいてトルク伝達手段で異音が発生することを抑制する第1ダンパ装置と、全筒運転モードにおいてトルク伝達手段で異音が発生することを抑制する第2ダンパ装置とが備えられることにより、第1ダンパ装置によって減筒運転モードで異音の発生を抑制すると共に第2ダンパ装置によって全筒運転モードで異音の発生を抑制することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、第2ダンパ装置は、全筒運転モードにおいてトルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域を低エンジン回転数側に移動させる捩りダンパであることにより、全筒運転モードでトルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域をエンジンの実用領域下のエンジン回転数に移動させる捩りダンパを用いることで、全筒運転モードで異音の発生を有効に抑制することができる。全筒運転モードでトルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域にあるときに異音の発生を抑制するように補助駆動輪に対するトルク配分を増大させる場合に比して、燃費の悪化を抑制しつつ全筒運転モードで異音の発生を抑制することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、減筒運転モードでトルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域にあるときに異音の発生を抑制するようにトルク配分調整手段によって補助駆動輪に対するトルク配分を増大させる異音抑制手段が備えられることにより、減筒運転モードで異音の発生をより有効に抑制することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、四輪駆動車には、減筒運転モードにおいてトルク伝達手段で異音が発生することを抑制するダンパ装置が備えられる。
これにより、四輪駆動車において、減筒運転モードでトルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域にあるときに、ダンパ装置によってトルク伝達手段のトルク変動を低減させることで、減筒運転モードで異音の発生を有効に抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る四輪駆動車の概略構成図である。 前記四輪駆動車におけるエンジン回転数と駆動系の変動トルク及び後輪への配分トルクとの関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る四輪駆動車におけるエンジン回転数と駆動系の変動トルク及び後輪への配分トルクとの関係を示すグラフである。 本発明の第3実施形態に係る四輪駆動車の概略構成図である。 前記四輪駆動車の前輪用差動装置及びトランスファの概略構成図である。 前記四輪駆動車におけるエンジン回転数と駆動系の変動トルクとの関係を示すグラフである。 本発明の第4実施形態に係る四輪駆動車の前輪用差動装置及びトランスファの概略構成図である。 基本的構造が対応する四輪駆動車と二輪駆動車のエンジンのトルク変動の周波数と駆動系の捩り振動に対する伝達特性との関係を示す図である。 四輪駆動車の全筒運転モードと減筒運転モードのエンジン回転数と駆動系の変動トルクとの関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る四輪駆動車の概略構成図である。図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る四輪駆動車10は、駆動源としてのエンジン14と、エンジン14の出力トルクを前輪12Fと後輪12Rとに伝達するためのトランスミッション16とトランスミッション16からの駆動力を左右の前輪12Fに車軸18を介して伝達する前輪用差動装置20とを備えたトランスミッションケース17と、後輪12Rに伝達する駆動力を取り出すトランスファ22と、トランスファ22からの駆動力を左右の後輪12Rに車軸24を介して伝達する後輪用差動装置26とを有している。
エンジン14は、複数の気筒を有する多気筒エンジン、具体的には四気筒を有する四気筒エンジンであり、四気筒を作動させる全筒運転モードと二気筒を休止させて二気筒を作動させる減筒運転モードとを切換可能に構成されている。
トランスファ22と後輪用差動装置26とは、車体前後方向に延びるプロペラシャフト30及びカップリング28を介して連結されている。トランスファ22の出力軸がプロペラシャフト30の一端に連結され、プロペラシャフト30の他端がカップリング28の入力軸に連結され、該カップリング28の出力軸が後輪用差動装置26の入力軸に連結されている。
トランスファ22は、軸心が車幅方向に延びる前輪用差動装置20から車体前後方向に延びるプロペラシャフト30に動力を伝達するために、互いに噛み合う一対の傘歯車(不図示)、具体的には前輪用差動装置20の軸心上に設けられた傘歯車とプロペラシャフト30の軸心上に設けられた傘歯車が用いられる。
カップリング28は、電磁式等のカップリングが用いられ、エンジン14の出力トルクのうち後輪12Rに配分するトルクを調整するように構成されている。四輪駆動車10では、カップリング28によって前輪12Fと後輪12Rとのトルク配分が前輪:後輪=100:0〜50:50まで可変できるようになっている。
本実施形態では、前輪12Fが主駆動輪であり、後輪12Rが補助駆動輪であり、トランスミッション16、前輪用差動装置20、車軸18、トランスファ22、プロペラシャフト30、カップリング28、後輪用差動装置26及び車軸24によって、エンジン14の出力トルクを前輪12Fと後輪12Rとに伝達するトルク伝達手段が構成され、カップリング28によって、エンジン14の出力トルクのうち後輪12Rに配分するトルクを調整するトルク配分調整手段が構成されている。
本実施形態ではまた、トランスミッション16に、減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段、具体的にはトランスファ22における前輪用差動装置20の軸心上に設けられた傘歯車から後輪12Rに至るプロペラシャフト30及び後輪用差動装置26等の駆動系で異音が発生することを抑制するダンパ装置19が備えられている。
ダンパ装置19として、振り子の揺動によって振動を減衰する遠心式の振り子ダンパが用いられ、振り子ダンパ19は、前記トルク伝達手段、具体的にはトランスファ22における前輪用差動装置20の軸心上に設けられた傘歯車から後輪12Rに至るプロペラシャフト30及び後輪用差動装置26等の駆動系の変動トルクを低減するように構成されている。
四輪駆動車10には、運転者によるアクセルペダルの踏込量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ36と、エンジン14の回転数を検出するエンジン回転数センサ38と、エンジン14やカップリング28等の作動を制御する制御ユニット34とが備えられている。
制御ユニット34には、アクセル開度センサ36及びエンジン回転数センサ38からの信号等の各種情報が入力され、制御ユニット34は、これら各種情報に基づいてエンジン14やカップリング28等の作動を制御する。なお、制御ユニット34は、マイクロコンピュータを主要部として構成されている。
制御ユニット34には、エンジン回転数及びアクセル開度と運転モード、具体的には全筒運転モード及び減筒運転モードとの関係を示す運転モードマップが記憶されており、制御ユニット34は、運転モードマップを用いてエンジン回転数及びアクセル開度からエンジン14の全筒運転モードと減筒運転モードとを切り換えるように制御する。
制御ユニット34はまた、全筒運転モードで前記トルク伝達手段、具体的にはトランスファ22における前輪用差動装置20の軸心上に設けられた傘歯車から後輪12Rに至るプロペラシャフト30及び後輪用差動装置26等の駆動系が異音発生状態となる運転領域にあるときに異音の発生を抑制するようにカップリング28によって後輪12Rに対するトルク配分を増大させるように制御する。
図2は、前記四輪駆動車におけるエンジン回転数と駆動系の変動トルク及び後輪への配分トルクとの関係を示すグラフである。図2では、エンジン回転数を横軸にとり、トランスファ22における前輪用差動装置20の軸心上に設けられた傘歯車から後輪12Rに至るプロペラシャフト30及び後輪用差動装置26等の駆動系の変動トルク及び後輪12Rへの配分トルクを縦軸にとり、全筒運転モードにおける前記駆動系の変動トルクの波形を実線Waで示し、減筒運転モードにおける前記駆動系の変動トルクの波形を二点鎖線Wb及び破線Wb´で示している。
減筒運転モードにおける前記駆動系の変動トルクの波形については、四輪駆動車10の変動トルクの波形を破線Wb´として示し、トランスミッション16に振り子ダンパ19を備えていないことを除き四輪駆動車10と同様に構成された四輪駆動車の変動トルクの波形を二点鎖線Wbとして示している。
図2に示すように、全筒運転モードの変動トルクの波形Waは、所定のエンジン回転数NaでピークPaを有し、減筒運転モードの変動トルクの波形Wb、Wb´は、エンジン回転数Naより高エンジン回転数側の所定のエンジン回転数NbでピークPbを有している。
また、減筒運転モードの変動トルクの波形Wb´のピークPb´は、減筒運転モードの変動トルクの波形WbのピークPbより低くなっており、トランスミッション16に振り子ダンパ19を備えることで、減筒運転モードで前記駆動系の変動トルクを低減することができる。
なお、図2では、エンジン14の実用領域のエンジン回転数について示しており、変動トルクの波形Wa、Wbは、図9に示す変動トルクの波形W11、W12に対応し、ピークPa、Pbは、図9に示すピークP13、P23に対応する。エンジン14の実用領域とは、例えばアイドル回転数以上のエンジン回転数の領域をいうものとする。
制御ユニット34には、全筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域として、変動トルクの波形WaのピークPaとなるエンジン回転数Naを含む所定の第1エンジン回転数N1と該第1エンジン回転数N1より高エンジン回転数側の所定の第2エンジン回転数N2との間の運転領域が設定されて記憶されている。
制御ユニット34にはまた、四輪駆動車10の前記駆動系の変動トルクの波形Waが記憶されると共に、全筒運転モードにおける異音抑制制御のためのエンジン回転数と後輪12Rへの配分トルクとの関係が設定されて記憶されている。
そして、制御ユニット34は、全筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域、すなわち第1エンジン回転数N1と第2エンジン回転数N2との間の運転領域にあるときに全筒運転モードにおける異音抑制制御を行う。具体的には、制御ユニット34は、異音の発生を抑制するようにカップリング28によって後輪12Rに対するトルク配分を増大させ、図2の実線L1で示すように、波形WaのピークPaの変動トルクを超える後輪12Rへの配分トルクT1になるように制御する。
制御ユニット34には、四輪駆動車10に関係する構成により検出された信号、すなわちアクセル開度及びエンジン回転数等の各種信号が読み込まれ、制御ユニット34によって、運転モードマップを用いてエンジン回転数及びアクセル開度からエンジン14が全筒運転モードであるか否かが判定され、全筒運転モードであると判定される場合、全筒運転モードにおける異音抑制制御が行われる。これにより、全筒運転モードで異音の発生を抑制することができる。
制御ユニット34はまた、運転モードマップを用いてエンジン回転数及びアクセル開度から全筒運転モードと減筒運転モードとを切り換えるようにエンジン14の作動を制御する。
なお、制御ユニット34は、全筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域にあるときに異音の発生を抑制するようにカップリング28によって後輪12Rに対するトルク配分を増大させる異音抑制手段として機能する。
このように、本実施形態に係る四輪駆動車10では、減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制するダンパ装置19が備えられている。これにより、四輪駆動車10において、減筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域にあるときにダンパ装置19によって前記トルク伝達手段のトルク変動を低減させることができ、減筒運転モードで異音の発生を抑制することができる。
全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制する異音抑制手段34を備えた四輪駆動車10に、減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制するダンパ装置19を備えることで、全筒運転モードで異音の発生を抑制すると共に減筒運転モードで異音の発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、全筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域として、第1エンジン回転数N1と第2エンジン回転数N2との間の運転領域が設定されているが、前記トルク伝達手段の変動トルクが所定値以上である運転領域に設定してもよく、エンジン回転数Naを含む所定の運転領域に設定することが可能である。
図3は、本発明の第2実施形態に係る四輪駆動車におけるエンジン回転数と駆動系の変動トルク及び後輪への配分トルクとの関係を示すグラフである。第2実施形態に係る四輪駆動車は、第1実施形態に係る四輪駆動車10において、減筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域にあるときに異音の発生を抑制するように後輪12Rに対するトルク配分を増大させるようにしたものであり、同様の構成については説明を省略する。
本実施形態においても、制御ユニット34は、全筒運転モードで前記トルク伝達手段、具体的にはトランスファ22における前輪用差動装置20の軸心上に設けられた傘歯車から後輪12Rに至るプロペラシャフト30及び後輪用差動装置26等の駆動系が異音発生状態となる運転領域にあるときに異音の発生を抑制するようにカップリング28によって後輪12Rに対するトルク配分を増大させるように制御する。
制御ユニット34はまた、減筒運転モードで前記トルク伝達手段、具体的にはトランスファ22における前輪用差動装置20の軸心上に設けられた傘歯車から後輪12Rに至るプロペラシャフト30及び後輪用差動装置26等の駆動系が異音発生状態となる運転領域にあるときに異音の発生を抑制するようにカップリング28によって後輪12Rに対するトルク配分を増大させるように制御する。
図3に示すように、制御ユニット34には、全筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域として、変動トルクの波形WaのピークPaとなるエンジン回転数Naを含む第1エンジン回転数N1と第2エンジン回転数N2との間の運転領域が設定されて記憶されている。
制御ユニット34にはまた、減筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域として、変動トルクの波形Wb´のピークPb´となるエンジン回転数Nbを含む第2エンジン回転数N2と該第2エンジン回転数より高エンジン回転数側の所定の第3エンジン回転数N3との間の運転領域が設定されて記憶されている。
そして、制御ユニット34は、全筒運転モードで第1エンジン回転数N1と第2エンジン回転数N2との間の運転領域にあるときに全筒運転モードにおける異音抑制制御を行い、異音の発生を抑制するようにカップリング28によって後輪12Rに対するトルク配分を増大させ、図3の実線L1で示すように、波形WaのピークPaの変動トルクを超える後輪12Rへの配分トルクT1になるように制御する。
制御ユニット34はまた、減筒運転モードで第2エンジン回転数N2と第3エンジン回転数N3との間の運転領域にあるときに減筒運転モードにおける異音抑制制御を行い、異音の発生を抑制するようにカップリング28によって後輪12Rに対するトルク配分を増大させ、図3の破線L2で示すように、波形Wb´のピークPbの変動トルクを超える後輪12Rへの配分トルクT1より低い配分トルクT2になるように制御する。
本実施形態では、制御ユニット34によって、全筒運転モードであるか否かが判定され、全筒運転モードであると判定される場合、全筒運転モードにおける異音抑制制御が行われ、全筒運転モードではなく減筒運転モードであると判定される場合、減筒運転モードにおける異音抑制制御が行われる。また、制御ユニット34によって、運転モードマップを用いてエンジン回転数及びアクセル開度から全筒運転モードと減筒運転モードとを切り換えるようにエンジン14の作動が制御される。
なお、制御ユニット34によって、減筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域にあるときに異音の発生を抑制するようにカップリング28によって後輪12Rに対するトルク配分を増大させる異音抑制手段が構成されている。
このように、本実施形態に係る四輪駆動車10においても、減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制するダンパ装置19が備えられることにより、減筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域にあるときにダンパ装置19によって前記トルク伝達手段のトルク変動を低減させることができ、減筒運転モードで異音の発生を抑制することができる。
また、減筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域にあるときに異音の発生を抑制するようにカップリング28によって後輪12Rに対するトルク配分を増大させる異音抑制手段34が備えられることにより、減筒運転モードで異音の発生をより有効に抑制することができる。
なお、本実施形態では、減筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域として第2エンジン回転数N2と第3エンジン回転数N3との間の運転領域が設定されているが、前記トルク伝達手段の変動トルクが所定値以上である運転領域に設定してもよく、エンジン回転数Nbを含む所定の運転領域に設定することが可能である。
図4は、本発明の第3実施形態に係る四輪駆動車の概略構成図であり、図5は、前記四輪駆動車の前輪用差動装置及びトランスファの概略構成図であり、図6は、前記四輪駆動車におけるエンジン回転数と駆動系の変動トルクとの関係を示すグラフである。
第3実施形態に係る四輪駆動車は、第1実施形態に係る四輪駆動車10と、全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制する異音抑制手段が異なること以外は同様であるので、同様の構成については説明を省略する。
図4に示すように、第3実施形態に係る四輪駆動車40においても、トランスミッション16に、減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段、具体的にはトランスファ22における前輪用差動装置20の軸心上に設けられた傘歯車から後輪12Rに至るプロペラシャフト30及び後輪用差動装置26等の駆動系で異音が発生することを抑制するダンパ装置19が備えられている。
本実施形態ではまた、トランスファ22に、全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段、具体的にはトランスファ22における前輪用差動装置20の軸心上に設けられた傘歯車から後輪12Rに至るプロペラシャフト30及び後輪用差動装置26等の駆動系で異音が発生することを抑制するダンパ装置45が備えられている。
図5に示すように、前輪用差動装置20は、デフケース41と、デフケース41の外周に設けられた入力ギヤ42と、デフケース41の内側に設けられた差動機構43とを有している。入力ギヤ42は、トランスミッション16の出力ギヤ15に常時噛み合い、トランスミッション16からの駆動力が入力ギヤ42を介してデフケース41に伝達され、デフケース41内の差動機構43によって車軸18を介して左右の前輪12Fに伝達される。
トランスファ22は、前輪用差動装置20の軸心上にデフケース41に固定され、デフケース41と共に前輪用差動装置20の軸心周りに回転する第1傘歯車51と、プロペラシャフト30の軸心上に設けられて第1傘歯車51に常時噛み合う第2傘歯車52と、第2傘歯車52に連結される出力軸53とを有している。この出力軸53は、プロペラシャフト30に連結され、プロペラシャフト30は、カップリング28の締結状態に関わらず、デフケース41の回転に伴って一対の傘歯車51、52を介して回転するようになっている。
ダンパ装置45として、捩りダンパが用いられ、捩りダンパ45は、後輪12Rを駆動するための駆動経路に設けられている。具体的には、第1傘歯車51が、デフケース41側の内周部51aと、内周部51aにスプライン嵌合する外周ギヤ部51bとで構成され、捩りダンパ45は、第1傘歯車51の内周部51a及び外周ギヤ部51b間のスプライン嵌合部に配設されたゴム製からなる環状の弾性部材46として構成されている。
捩りダンパ45は、全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段、具体的にはトランスファ22における前輪用差動装置20の軸心上に設けられた傘歯車51、52から後輪12Rに至るプロペラシャフト30及び後輪用差動装置26等の駆動系の変動トルクの波形においてピークPaを低エンジン回転数側に移動させるように構成されている。
図6では、全筒運転モードにおける前記駆動系の変動トルクの波形についてのみ示し、四輪駆動車10の前記駆動系の変動トルクの波形を一点鎖線Waとして示し、四輪駆動車40の前記駆動系の変動トルクの波形を実線Wa´として示している。
図6に示すように、四輪駆動車10の変動トルクの波形Waは、エンジン回転数NaでピークPaを有し、四輪駆動車40の変動トルクの波形Wa´は、エンジン回転数Naより低エンジン回転側の所定のエンジン回転数Na´でピークPa´を有している。
本実施形態では、捩りダンパ45は、変動トルクの波形Wa´のピークPa´となるエンジン回転数Na´がエンジン14の実用領域下のエンジン回転数、例えばアイドル回転数N未満のエンジン回転数になるように構成され、全筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域をエンジン14の実用領域下のエンジン回転数に移動させるように構成されている。
なお、全筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域は、前記トルク伝達手段の変動トルクが所定値以上である運転領域に設定してもよく、変動トルクの波形Wa´のピークPa´となるエンジン回転数Naを含む所定のエンジン回転数と該エンジン回転数より高エンジン回転数側の所定のエンジン回転数との間の運転領域が設定される。
このように、本実施形態に係る四輪駆動車40においても、減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制するダンパ装置19が備えられることにより、減筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域にあるときにダンパ装置19によって前記トルク伝達手段のトルク変動を低減させることができ、減筒運転モードで異音の発生を抑制することができる。
また、減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制する第1ダンパ装置19と、全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制する第2ダンパ装置45とが備えられることにより、第1ダンパ装置19によって減筒運転モードで異音の発生を抑制すると共に第2ダンパ装置45によって全筒運転モードで異音の発生を抑制することができる。
また、第2ダンパ装置45は、全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域を低エンジン回転数側に移動させる捩りダンパであることにより、全筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域をエンジン14の実用領域下のエンジン回転数に移動させる捩りダンパを用いることで、全筒運転モードで異音の発生を有効に抑制することができる。全筒運転モードで前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域にあるときに異音の発生を抑制するように後輪12Rに対するトルク配分を増大させる場合に比して、燃費の悪化を抑制しつつ全筒運転モードで異音の発生を抑制することができる。
図7は、本発明の第4実施形態に係る四輪駆動車の前輪用差動装置及びトランスファの概略構成図である。第4実施形態に係る四輪駆動車は、第3実施形態に係る四輪駆動車40と、全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制する異音抑制手段が異なること以外は同様であるので、同様の構成については説明を省略する。
第4実施形態に係る四輪駆動車においても、トランスミッション16に、減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段、具体的にはトランスファ22における前輪用差動装置20の軸心上に設けられた傘歯車から後輪12Rに至るプロペラシャフト30及び後輪用差動装置26等の駆動系で異音が発生することを抑制するダンパ装置19が備えられている。
また、図7に示すように、トランスファ22に、全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段、具体的にはトランスファ22における前輪用差動装置20の軸心上に設けられた傘歯車51、52から後輪12Rに至るプロペラシャフト30及び後輪用差動装置26等の駆動系で異音が発生することを抑制するダンパ装置65が備えられている。
本実施形態では、ダンパ装置65として、ダイナミックダンパが用いられ、ダイナミックダンパ65は、環状に形成された質量部材66と該質量部材66の内周側において環状に形成された弾性部材67とを有し、後輪12Rを駆動するための駆動経路、具体的にはデフケース41の外周から第1傘歯車51に至る駆動経路に設けられている。
ダイナミックダンパ65は、全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段、具体的にはトランスファ22における前輪用差動装置20の軸心上に設けられた傘歯車51、52から後輪12Rに至るプロペラシャフト30及び後輪用差動装置26等の駆動系の変動トルクを低減するように構成されている。
ダイナミックダンパ65は、図2において実線で示す全筒運転モードにおける前記駆動系の変動トルクの波形WaのピークPaとなる周波数にほぼ一致するように設定周波数が設定され、全筒運転モードにおける前記駆動系の変動トルクの波形WaのピークPaを2つの小さなピークに分散させ、前記駆動系の変動トルクを低減させることができる。
このように、本実施形態に係る四輪駆動車においても、減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制する第1ダンパ装置19と、全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制する第2ダンパ装置65とが備えられることにより、第1ダンパ装置19によって減筒運転モードで異音の発生を抑制すると共に第2ダンパ装置65によって全筒運転モードで異音の発生を抑制することができる。
なお、第4実施形態に係る四輪駆動車では、全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制するダンパ装置として、ダイナミックダンパ65を用いているが、振り子ダンパを用いて、全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制することも可能である。
本実施形態では、前輪12Fを主駆動輪とし、後輪12Rを補助駆動輪とした四輪駆動車について説明しているが、後輪12Rを主駆動輪とし、前輪12Fを補助駆動輪とした四輪駆動車についても同様に適用することができる。
本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能である。
以上のように、本発明によれば、四輪駆動車において減筒運転モードで異音の発生を抑制することが可能となるから、この種の車両の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
10、40 四輪駆動車
12F 前輪
12R 後輪
14 エンジン
16 トランスミッション
18、24 車軸
19 振り子ダンパ
20 前輪用差動装置
22 トランスファ
26 後輪用差動装置
28 カップリング
30 プロペラシャフト
34 制御ユニット
36 アクセル開度センサ
38 エンジン回転数センサ
45 捩りダンパ
65 ダイナミックダンパ

Claims (6)

  1. 全筒運転モードと減筒運転モードとを切換可能に構成されたエンジンと、該エンジンの出力トルクを主駆動輪と補助駆動輪とに伝達するトルク伝達手段と、該トルク伝達手段に設けられ、前記エンジンの出力トルクのうち前記補助駆動輪に配分するトルクを調整するトルク配分調整手段とを有する四輪駆動車であって、
    前記エンジンの減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制するダンパ装置を備えている、
    ことを特徴とする四輪駆動車。
  2. 前記ダンパ装置は、遠心振り子ダンパである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の四輪駆動車。
  3. 前記エンジンの減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制する第1ダンパ装置と、
    前記エンジンの全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制する第2ダンパ装置と、
    を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の四輪駆動車。
  4. 前記第2ダンパ装置は、前記エンジンの全筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域を低エンジン回転数側に移動させる捩りダンパである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の四輪駆動車。
  5. 前記エンジンの減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段が異音発生状態となる運転領域にあるときに異音の発生を抑制するように前記トルク配分調整手段によって前記補助駆動輪に対するトルク配分を増大させる異音抑制手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の四輪駆動車。
  6. 全筒運転モードと減筒運転モードとを切換可能に構成されたエンジンと、該エンジンの出力トルクを主駆動輪と補助駆動輪とに伝達するトルク伝達手段と、該トルク伝達手段に設けられ、前記エンジンの出力トルクのうち前記補助駆動輪に配分するトルクを調整するトルク配分調整手段とを有する四輪駆動車の制御装置であって、
    前記四輪駆動車に、前記エンジンの減筒運転モードにおいて前記トルク伝達手段で異音が発生することを抑制するダンパ装置が備えられている、
    ことを特徴とする四輪駆動車の制御装置。
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