JP2016118249A - 車両用電動機のロータ軸の支持構造 - Google Patents

車両用電動機のロータ軸の支持構造 Download PDF

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由充 横内
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祐紀 桑本
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Abstract

【課題】軸方向に長くしなくても弾性力を確保できて歯打ち音に対する緩衝効果が十分に得られるロータ軸の支持構造を提供する。
【解決手段】ロータ軸の支持構造12によれば、第1回転軸26の外周面43および電動機20のロータ軸22の内周面41の径方向の対向面間には、環状或いは円筒状の心材44と弾性部材46とが互いに嵌め着けられたフリクションダンパ10が圧入されており、心材44と弾性部材46の互いの接触面には、回転軸方向に対して傾斜し且つ相互に嵌まり合うリブ48およびリブ50をそれぞれ有している。このため、心材44が弾性部材46のリブ50の長手方向に垂直な方向に与えるFが低下させられ、弾性部材46の見かけの捩り剛性が大きくなる。これにより、軸方向寸法を長くすることなく弾性部材46の見掛けの弾性力が高められて摩擦力が確保できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用電動機のロータ軸の支持構造に関し、とりわけ、温度上昇に拘わらずスプライン歯の歯打ち音を抑制するとともに、ベアリングの耐久性を向上させる技術に関する。
エンジンの回転が伝達される回転軸と、前記回転軸と同心に配置された電動機のロータ軸が、動力伝達可能にスプライン嵌合され、前記電動機の回転軸および前記回転軸はそれぞれ少なくとも1つのベアリングで回転可能に支持されている車両用電動機のロータ軸の支持構造が知られている。たとえば、特許文献1の車両用ロータ軸の支持構造がそれである。
特許文献1では、エンジンの回転が伝達される回転軸と電動機のロータ軸とがスプライン嵌合されたスプライン嵌合部に軸方向に隣接して、電動機のロータ軸の内周面と前記回転軸の外周面との間に環状の弾性部材が圧入されている。このため、電動機の出力トルクが零に近く、前記回転軸に回転変動などが生じた場合に発生する、その回転軸のスプライン歯と電動機のロータ軸のスプライン歯との間の歯打ち音が、上記弾性部材による緩衝効果により低減されている。この緩衝効果は、前記回転軸および電動機のロータ軸と環状の弾性部材との間に発生する滑り摩擦で、歯打ち時の衝撃を緩和することによるものである。
ところで、上記のような弾性部材の材質がゴムの場合には、弾性部材の剛性は温度依存性を有する。たとえば、図12は、環状の弾性部材の温度と弾性部材の捩り剛性との関係を示すグラフである。環状の弾性部材は、回転軸との間の滑り摩擦などにより温度が上昇すると、弾性部材の回転軸の回転方向に生じる捩れの方向への弾性変形に対する抵抗としての捩り剛性が低下する。弾性部材は、緩衝効果を有するのに十分な大きさの捩り剛性が確保されているときは、前記回転軸の回転変動により前記回転軸および電動機のロータ軸との間で滑りが生じるが、温度上昇により捩り剛性が低下すると、前記回転軸の回転に応じて捩り変形を生じてしまい、回転軸との間で滑りが生じにくくなる。
図13は、環状の弾性部材が18℃の場合の、駆動側の前記回転軸に回転変動が生じた場合のヒステリシスループを示すグラフであり、図14は、環状の弾性部材が58℃の場合の図13に相当するグラフである。図13のヒステリシスループは大きなヒステリシスを有し、環状の弾性部材と前記回転軸および電動機のロータ軸との間の滑り摩擦により、スプライン歯同士を衝突させるエネルギーのうちの一部が熱エネルギーとして失われる。一方、図14のヒステリシスループのヒステリシスは小さくなっており、弾性部材と前記回転軸および電動機のロータ軸との間の滑り摩擦による、スプライン歯同士を衝突させるエネルギーのうち熱エネルギーとしての損失分が小さくなっている。
図15は、環状の弾性部材の温度と、前記回転軸の回転変動によるその回転軸のスプライン歯と電動機のロータ軸のスプライン歯との間に生じる歯打ち音の大きさとの関係を示すグラフである。図15に示されるように、環状の弾性部材の温度が上昇するにつれて歯打ち音が大きくなっており、環状の弾性部材の有する緩衝効果が小さくなっている。このことは、環状の弾性部材は、温度の上昇とともに捩り剛性が小さくなるため、前記回転軸および電動機のロータ軸との間の滑り摩擦による歯打ち音を生じさせるエネルギーの低減が抑制されてしまうからである。
駆動軸と従動軸との間の全周にわたって圧入された上記環状の弾性部材の温度上昇による捩り剛性の低下を抑制するため、たとえば環状の弾性部材の中にリブが配設されることが特許文献2で提案されている。これによれば、駆動軸と従動軸との間に全周にわたって圧入された環状の弾性部材は回転方向の剛性が高められるので、温度上昇時のゴムの弾性変形が抑えられて、摩擦抵抗が確保される。
特開2011−214646号公報 特開2004−204882号公報
しかしながら、上記のように、単純に回転方向の剛性を向上させるリブ材を弾性部材内に持たせるだけでは、温度上昇時に弾性部材の剛性の低下の影響を完全には防止することができなかった。これに対して、図16に示すように、内部に心材を備えるとともに、軸方向に平行なリブを有する弾性部材が回転軸間に圧入されたロータ軸の支持構造が考えられる。しかし、弾性力が確保できるものの十分ではなく、歯打ち音を低減させる緩衝効果が十分ではない場合があった。この弾性部材の剛性を高めるために軸方向に長くする構造とすることができるが、このような構造をとると、弾性部材と心材との間の接合部が長くなった分、ギヤトレーンの共振周波数が低下し、他の異音の問題を発生させる恐れがある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、軸方向に長くしなくても弾性力を確保できて歯打ち音に対する緩衝効果が十分に得られるロータ軸の支持構造を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、エンジンの回転が伝達される回転軸と、前記回転軸と同心に配置された電動機のロータ軸が、動力伝達可能にスプライン嵌合され、前記電動機のロータ軸および前記回転軸はそれぞれ少なくとも1つのベアリングで回転可能に支持されている車両用ロータ軸の支持構造であって、前記回転軸および前記電動機のロータ軸の径方向に対向する内周面と外周面との間には、互いに嵌め着けられた円筒状の心材と弾性部材とが圧入されており、前記心材と前記弾性部材の互いの接触面には、回転軸方向に対して傾斜し且つ相互に嵌まり合うリブをそれぞれ有していることにある。
本発明の車両用のロータ軸の支持構造によれば、前記回転軸および前記電動機のロータ軸の径方向に対向する内周面と外周面との間には、互いに嵌め着けられた円筒状の心材と弾性部材とが圧入されており、前記心材と前記弾性部材の互いの接触面には、回転軸方向に対して傾斜し且つ相互に嵌まり合うリブをそれぞれ有している。このため、回転軸に入力される回転力が、心材と弾性部材の回転軸方向に対して傾斜し且つ相互に嵌り合うリブに作用すると、回転力は回転方向とスラスト方向に分けられ、見かけの捩り剛性が大きくなる。これにより、軸方向寸法を長くすることなく弾性部材の見掛けの弾性力が高められて摩擦力が確保できるので、弾性部材の挿入圧力を低くすることができ、ベアリングの耐久性を向上させ、歯打ち音に対する緩衝効果の低下を抑制するロータ軸の支持構造を提供することができる。
ここで、好適には、前記心材と前記弾性部材のリブの回転軸方向に対する傾斜角は、18度〜45度の範囲である。このようにリブが形成された心材と弾性部材によれば、心材にリブを入れたことによる剛性の向上と弾性部材の見掛けの捩り剛性の向上が両立される。これにより、軸方向寸法を長くすることなく弾性部材の見掛けの弾性力が高められて摩擦力が確保できるので、弾性部材の挿入圧力を低くすることができ、ベアリングの耐久性を向上させ、歯打ち音に対する緩衝効果の低下を抑制するロータ軸の支持構造を提供することができる。
フリクションダンパを備えるロータ軸の支持構造が適用されたハイブリッド車両に備えられたハイブリッド車両用駆動装置の構成例を説明する骨子図である。 図1のロータ軸の支持構造を説明する軸方向の断面図である。 図2のロータ軸の支持構造に備えられたフリクションダンパの正面図である。 図3のフリクションダンパのIV−IV断面図である。 図3のフリクションダンパを構成する心材の斜視図である。 図3のフリクションダンパを構成する弾性部材の斜視図である。 図5の心材のリブから弾性部材に作用する荷重を説明する心材の模式図である。 図3のフリクションダンパの心材と弾性部材に設けられたリブの軸方向に対する傾斜角度と、心材のリブから弾性部材に作用する荷重との関係を説明するグラフである。 他の実施例のロータ軸の支持構造に備えられたフリクションダンパの心材のリブから弾性部材に作用する荷重を説明する斜視図である。 他の実施例のロータ軸の支持構造に備えられたフリクションダンパを構成する心材の斜視図である。 図10のフリクションダンパを構成する弾性部材の斜視図である。 従来のゴムにより形成された環状の弾性部材の温度と捩り剛性との関係を説明するグラフである。 図12の弾性部材の温度18度におけるヒステリシスループを示す図である。 図12の弾性部材の温度58度におけるヒステリシスループを説明する図である。 図12の弾性部材の温度と歯打ち音の大きさとの関係を説明するグラフである。 従来の弾性部材において、その内部に嵌合される心材に形成されたリブを説明する心材の模式図である。
以下、本発明の車両用ロータ軸の支持構造の一実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、フリクションダンパ10を備えるロータ軸の支持構造12が適用されたハイブリッド車両14に備えられたハイブリッド車両用駆動装置16の構成例を説明する骨子図である。ハイブリッド車両14は、走行用の駆動力源である、エンジン18および電動機20を備えており、電動機20の出力軸としてのロータ軸22を支持するロータ軸の支持構造12を備えている。ロータ軸の支持構造12は、電動機20の円筒状のロータ軸22と、ロータ軸22と同心に配置されてエンジン18の回転が伝達される円筒状の第1回転軸26と、それらを動力伝達可能に嵌合させるスプライン嵌合部28を備えるとともに、第1回転軸26のスプライン嵌合部28側の端部に第1回転軸26を回転可能に支持する第1ベアリング30と、電動機20のロータ軸22のスプライン嵌合部28側の端部にロータ軸22を回転可能に支持する第2ベアリング32とを備えている。第1回転軸26は、エンジン18のクランク軸34に固定された第1出力歯車36と大径歯車42を介して噛み合う第2出力歯車38をスプライン嵌合部28側とは反対側の軸方向端部に一体的に備えている。また、ロータ軸の支持構造12は、スプライン嵌合部28に軸方向に隣接して、たとえば、電動機20の出力トルクが零に近く、第1回転軸26に回転変動などが生じた場合に発生する、第1回転軸26のスプライン歯とロータ軸22のスプライン歯との間の歯打ち音を低減させるためのフリクションダンパ10を備えている。
図2は、ロータ軸の支持構造12を説明する軸方向の断面図である。ロータ軸の支持構造12のスプライン嵌合部28は、第1回転軸26の軸端部の外周面に形成された外スプラインとロータ軸22の軸端部の内周面に形成された内スプラインとが嵌め合わされることで構成される。フリクションダンパ10は、ロータ軸22のスプライン嵌合部28よりも第1ベアリング30側の内周面41と第1回転軸26のスプライン嵌合部28よりも第1ベアリング30側の外周面43との径方向に対向する面間に圧入されている。第2ベアリング32は、フリクションダンパ10の径方向外側にあたるロータ軸22の外周面と図示しないケースとの間に固定されている。第1ベアリング30は、第2ベアリング32のスプリング嵌合部28とは反対側の第1回転軸26の外周面と図示しないケースとの間に固定されている。
図3は、フリクションダンパ10の軸方向に垂直な方向から見た正面図であり、図4は、フリクションダンパ10のIV−IV方向から視た断面図であり、図5はフリクションダンパ10を構成する環状或いは円筒状の心材44の斜視図であり、図6は、フリクションダンパ10を構成する環状或いは円筒状の弾性部材46の斜視図である。フリクションダンパ10は、温度上昇によっても高剛性が維持される温度依存性の小さい金属から形成された環状或いは円筒状の心材44と、加硫ゴムから形成された環状或いは円筒状の弾性部材46とが、心材44を内側にして互いに嵌め着けられて構成されている。このフリクションダンパ10は、予め形成された心材44の外周面にゴム材料としての加硫ゴムがインサート成形されることにより、心材44と弾性部材46とが一体的に形成されている。心材44は、弾性部材46と接触する外周面に軸方向に傾斜したリブ48を有している。弾性部材46は、心材44と接触する内周面に軸方向に傾斜し、且つ心材44のリブ48と相互に嵌まり合うリブ50を有している。弾性部材46は、外周面の周方向に等間隔に潤滑油を通過させるためのオイル穴52と、オイル穴52の形成された部分を除いて軸方向の一端部の外周面に僅かに大径のリブ54を有しており、上記一端部から軸方向の他端部に向かうに従い外径が小さくなるようにテーパ状に形成されている。フリクションダンパ10は、弾性部材46の大径のリブ54がロータ軸22の第1ベアリング30に対向する開口側となるように、且つ第1回転軸26の外周面43と電動機20のロータ軸22の内周面41との径方向の対向面間に、弾性部材46の外周面がロータ軸22の内周面41に接触するように圧入される。これにより、ロータ軸22の内周面41には、弾性部材46を圧縮させる力に対する反力が加えられ、フリクションダンパ10とロータ軸22が相対的に滑るときに、弾性部材46の外周面とロータ軸22の内周面41との間に滑り摩擦が生じる。
図7は、フリクションダンパ10の心材44の外周面に形成されたリブ48の軸方向に対する傾斜角βおよび心材44が弾性部材46のリブ50の長手方向に垂直な方向に与える荷重Fを示す模式図であり、フリクションダンパ10は、心材44の左側の開口が、ロータ軸22の開口側となるように圧入されている。第1回転軸26に回転変動などが生じた場合の捩りトルクTにより、半径Rの心材44が弾性部材46のリブ50の長手方向に垂直な方向に与える荷重Fは、心材44のリブ48および弾性部材46のリブ50の回転軸方向に対する傾斜角をβとすると、F=(T/R)×cosβで求められる。このため、心材44のリブ48が軸方向に平行に設けられた場合と比較して、弾性部材46の心材44のリブ48から受ける荷重Fが(T/R)(1−cosβ)だけ低下するため、弾性部材46の見かけの捩り剛性が大きくなる。ここで、捩り剛性とは、弾性部材46の第1回転軸26の回転方向に生じる捩れの弾性変形に対する抵抗の指標である。フリクションダンパ10は、温度依存性の小さい高剛性の心材44と、心材44の外周面に形成された回転軸方向に傾斜したリブ48に嵌まるリブ50を内周面に有し、捩り剛性が高められた弾性部材46とにより構成されているため、軸方向寸法を長くすることなく弾性部材46の見掛けの弾性力が高められて摩擦力が確保できる。
因みに、リブ112の軸方向に対する傾斜角βが零である図16に示すフリクションダンパ110では、心材110が弾性部材のリブの長手方向に垂直な方向に与える荷重FはF=T/Rで示され、傾斜角がβである場合の1/cosβ倍となるため、その分捩り剛性が小さくなる。
心材44のリブ48および弾性部材46のリブ50の回転軸方向に対する傾斜角βは、たとえば、18度〜45度が好適な範囲として挙げられる。図8は、心材44のリブ48および弾性部材46のリブ50の回転軸方向に対する傾斜角βと心材44が弾性部材46のリブ50の長手方向に垂直な方向に与える荷重Fとの関係を示す図である。心材44が弾性部材46のリブ50の長手方向に垂直な方向に与える荷重Fが実線で、心材44のリブ48を介さず弾性部材46が受ける荷重が点線で示されている。傾斜角βの18度は、心材44が弾性部材46のリブ50の長手方向に垂直な方向に与える荷重Fを、傾斜角がゼロすなわち心材44のリブ48および弾性部材46のリブ50が回転軸に平行に設けられた場合と比較して5%以上低下させることができる傾斜角の最小値である。傾斜角βの45度は、心材44のリブ48を介さず弾性部材46の受ける荷重が、心材44から弾性部材46に伝えられる全ての荷重に対して7割以上となる傾斜角の最小値である。傾斜角βが18度〜45度にある場合には、心材44のリブ48を介さず弾性部材46の受ける荷重が、心材44から弾性部材46に伝えられる全ての荷重に対して7割未満とされることにより、心材44にリブ48が形成されることによる剛性の向上効果が発揮される範囲で、心材44が弾性部材46のリブ50の長手方向に垂直な方向に与えるFが、心材44のリブ48および弾性部材46のリブ50が回転軸に平行に設けられた場合と比較して5%以上低下させられることにより、弾性部材46の見かけの捩り剛性が大きくされる。
上述のように、本実施例のロータ軸の支持構造12によれば、第1回転軸26の外周面43および電動機20のロータ軸22の内周面41の径方向の対向面間には、環状或いは円筒状の心材44と弾性部材46とが互いに嵌め着けられて構成されるフリクションダンパ10が、弾性部材46の外周面がロータ軸22の内周面41に接触するように圧入されており、心材44と弾性部材46の互いの接触面には、回転軸方向に対して傾斜し且つ相互に嵌まり合うリブ48およびリブ50をそれぞれ有している。このため、第1回転軸26に入力される捩りトルクTが、心材44の回転軸方向に対して傾斜するリブ48に作用すると、捩りトルクTに基づく荷重は心材44のリブ48に垂直な方向とリブ48方向とに分けられるため、心材44が弾性部材46のリブ50の長手方向に垂直な方向に与える荷重Fが低下させられ、弾性部材46の見かけの捩り剛性が大きくなる。これにより、軸方向寸法を長くすることなく弾性部材46の見掛けの弾性力が高められて摩擦力が確保できるので、弾性部材46の挿入圧力を低くすることができ、第1ベアリング30および第2ベアリング32の耐久性を向上させ、歯打ち音に対する緩衝効果の低下を抑制するロータ軸の支持構造12を提供することができる。
また、本実施例のロータ軸の支持構造12によれば、フリクションダンパ10を構成する心材44のリブ48および弾性部材46のリブ50の回転軸方向に対する傾斜角βは18度〜45度とされる。このため、心材44のリブ48が形成されることによる剛性の向上効果が発揮される範囲で弾性部材46の見かけの捩り剛性が確保される。これにより、軸方向寸法を長くすることなく弾性部材46の見掛けの弾性力が高められて摩擦力が確保できるので、弾性部材46の挿入圧力を低くすることができ、第1ベアリング30および第2ベアリング32の耐久性を向上させ、歯打ち音に対する緩衝効果の低下を抑制するロータ軸の支持構造12を提供することができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前記実施例と機能において実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図9は、ロータ軸の支持構造56に備えられたフリクションダンパ58の心材60の外周面に形成されたリブ62の軸方向に対する傾斜角βおよび心材60が弾性部材のリブの長手方向に垂直な方向に与える荷重Fを示す模式図であり、フリクションダンパ58は、心材60の左側の開口が、ロータ軸22の開口側となるように圧入されている。すなわち、ロータ軸の支持構造56は、実施例1における心材44のリブ48の回転軸方向に対する傾斜の方向に対して傾斜の方向が反対であるリブ62を有する心材60を備えている。このように構成されたロータ軸の支持構造56によれば、第1回転軸26からの捩りトルクTが心材60に作用されると、心材44が弾性部材46のリブ50の長手方向に垂直な方向に与えるFは、心材のリブが回転軸方向に平行な場合と比較して(T/R)(1−cosβ)だけ低下させられる。
上述のように、本実施例のロータ軸の支持構造56によれば、前述の実施例1と同様の効果を得ることができる。
本実施例のロータ軸の支持構造64は、フリクションダンパ66を構成する心材68のリブ70および弾性部材72のリブ74の形状が異なる以外は、前述の実施例1のロータ軸の支持構造12と同様の構成を有する。以下、実施例1と異なる構成について図10および図11を用いて説明する。
図10は、フリクションダンパ66を構成する心材68の斜視図であり、図11は、フリクションダンパ66を構成する弾性部材72の斜視図である。心材68は、回転軸方向の中心を境界として、回転軸方向に対する傾斜の方向が反対とされたリブ70を有している。弾性部材72は、心材68の外周面に加硫ゴムがインサート成形されることにより心材68と一体成形されており、その内周面に心材68のリブ70と嵌まり合う、回転軸方向の中心を境界として回転軸方向に対する傾斜の方向が反対とされたリブ74を有している。このように構成されたロータ軸の支持構造64によれば、第1回転軸26からの捩りトルクが心材68に作用されると、心材68が弾性部材72のリブ74の長手方向に垂直な方向に与える荷重は、心材のリブが回転軸方向に平行な場合と比較して低下させられるとともに、回転軸方向の中心を境界として回転軸のスラスト方向への荷重が反対となり、その力は等しいため互いに打ち消される。
上述のように、本実施例のロータ軸の支持構造64によれば、前述の実施例1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例のロータ軸の支持構造64によれば、第1回転軸26の回転変動などにより生じる捩りトルクが心材68に作用されるときに、回転軸のスラスト方向への力が打ち消されるため、ロータ軸の支持構造64がより安定される。
以上、本発明を表及び図面を参照して詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施でき、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
たとえば、前述の実施例1のロータ軸の支持構造12によれば、フリクションダンパ10は、第1回転軸26の外周面と電動機20のロータ軸22の内周面との対向面間に弾性部材46の外周面がロータ軸22の内周面に接触するように圧入されるものであったが、これに限定されるものではなく、たとえば、第1回転軸26の内周面と電動機20のロータ軸22の外周面との対向面間に弾性部材46の外周面が第1回転軸26の内周面に接触するように圧入されるものであってもよく、心材44が弾性部材46のリブ50の長手方向に垂直な方向に与える荷重が、心材44のリブ48が回転軸方向に形成される場合よりも低下させられるため、弾性部材46の見かけの捩り剛性が高められる。
また、前述の実施例1のフリクションダンパ10によれば、外周面にリブ48を有する心材44の外周面にインサート成形により形成された、内周面に心材44のリブ48と嵌まり合うリブ50を有する弾性部材46とから構成されるものであったが、これに限定されるものではなく、たとえば、内周面にリブを有する心材の内周面にインサート成形により形成された、外周面に心材のリブと嵌まり合うリブを有する弾性部材とから構成されるものであってもよい。このように弾性部材が内側にされたフリクションダンパが、第1回転軸26の外周面と電動機20のロータ軸22の内周面との対向面間に弾性部材の内周面が第1回転軸の外周面に接触するように圧入される、または、第1回転軸26の内周面と電動機20のロータ軸22の外周面との対向面間に弾性部材の内周面がロータ軸22の外周面に接触するように圧入されても、心材が弾性部材のリブの長手方向に垂直な方向に与える荷重が、心材のリブが回転軸方向に形成される場合よりも低下させられるため、弾性部材の見かけの捩り剛性が高められる。
また、前述の実施例1のロータ軸の支持構造12では、第1回転軸26を回転可能に支持するために、第1ベアリング30が設けられ、ロータ軸22を回転可能に支持するために第2ベアリング32が設けられていたが、それぞれ2以上のベアリングによって、回転可能に支持されていてもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10、58、66:フリクションダンパ(心材、弾性部材)
12、56、64:ロータ軸の支持構造
20:電動機
22:ロータ軸
26:第1回転軸(回転軸)
28:スプライン嵌合部
30:第1ベアリング(ベアリング)
32:第2ベアリング(ベアリング)
44、60、68:心材
46、72:弾性部材
48、50、62、70、74:リブ

Claims (1)

  1. エンジンの回転が伝達される回転軸と、前記回転軸と同心に配置された電動機のロータ軸が、動力伝達可能にスプライン嵌合され、
    前記電動機のロータ軸および前記回転軸はそれぞれ少なくとも1つのベアリングで回転可能に支持されている車両用ロータ軸の支持構造であって、
    前記回転軸および前記電動機のロータ軸の径方向に対向する内周面と外周面との間には、互いに嵌め着けられた円筒状の心材と弾性部材とが圧入されており、
    前記心材と前記弾性部材の互いの接触面には、回転軸方向に対して傾斜し且つ相互に嵌まり合うリブをそれぞれ有していることを特徴とする車両用ロータ軸の支持構造。
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