JP6007953B2 - 送りねじ装置の軸方向剛性変化抑制方法 - Google Patents
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Description
工作機械等で使用される一般的な送りねじ装置は、例えば図10に示すように、ねじ軸1の螺旋溝11とナット2の螺旋溝がボールを介して点接触するボールねじ送り構造を有する。
この問題点を解消するために、特許文献1には、送りねじを両端支持し(ねじ軸の軸方向両端を、基台に対して軸方向変位が拘束された状態で回転自在に支持し)、送りねじの両端(ねじ軸の軸方向両端)に各々サーボモータを駆動連結して、両サーボモータを相互に同期駆動する送りねじの駆動方法が提案されている。
この発明の課題は、従来の送りねじ装置と比較して大きなコスト増とならない(従来の送りねじ装置と同じコストかより低いコスト、あるいは特許文献1の方法との比較で低コストな)方法で、軸方向剛性のストローク位置による変化が抑制された送りねじ装置を提供することである。
(1) ねじ軸と、前記ねじ軸が挿通され、前記ねじ軸の螺旋溝と面接触するか転動体を介して点接触する螺旋溝を有するナットと、前記ねじ軸の軸方向一端に軸継手を介して結合されたモータと、を有し、前記モータの回転を前記ナットの直線運動に変換する。
(2) 前記ねじ軸の軸方向一端部であるモータ側端部は、基台に対して、軸方向変位が許容された状態で回転自在に支持されている。
この送りねじ装置は、上記構成(1) 〜(3) を有することで、従来の送りねじ装置と比較して、軸方向剛性のストローク位置による変化が抑制される。また、この送りねじ装置は、従来の送りねじ装置と同じ構成部品を用い、従来の送りねじ装置におけるねじ軸のモータ側端部での基台に対する支持状態と反モータ側端部での基台に対する支持状態を反対にして組み立てることで得られる。
この発明の別の態様の送りねじ装置は、上記構成(1) (3) と下記の構成(4) を有することを特徴とする。
この送りねじ装置は、上記構成(1)(3)(4) を有することで、従来の送りねじ装置と比較して、軸方向剛性のストローク位置による変化が抑制される。また、この送りねじ装置は、モータが結合される側を支持する部品が不要なため、従来の送りねじ装置よりも低いコストで得ることができる。
(5) 前記ねじ軸のリード(L)とねじ軸の外径(A)との関係が下記の(1) 式を満たす。
0.86A≦L≦1.75A…(1)
(6) 前記軸継手は、前記ねじ軸の軸方向変位を吸収可能な構造を有する。
[第一実施形態]
図1に示すように、この実施形態の送りねじ装置10は、ねじ軸1と、ナット2と、モータ3と、深溝玉軸受4と、深溝玉軸受4のハウジング5と、複列アンギュラ玉軸受6と、複列アンギュラ玉軸受6のハウジング7を有する。この送りねじ装置10は、ねじ軸1がナット2に挿通され、ねじ軸1の螺旋溝11とナット2の螺旋溝がボール(転動体)を介して点接触するボールねじ送り構造を有する。
複列アンギュラ玉軸受6は、DF形(正面組合せ)で組み合わされた二個のアンギュラ玉軸受からなる。ハウジング7は、複列アンギュラ玉軸受6の外輪の軸方向端面を拘束する肩部を有する。複列アンギュラ玉軸受6の内輪が、ねじ軸1の軸方向他端部である反モータ端部13に固定され、複列アンギュラ玉軸受6の外輪が固定されたハウジング7の下部が、基台8に固定されている。これにより、ねじ軸1の反モータ側端部13が、基台8に対して、軸方向変位が拘束された状態で回転自在に支持されている。
送りねじ装置10のナット2に、円筒部91と円筒部91の径方向に延びるテーブル取付部92とを有するブラケット9を介して、テーブル15が固定されている。テーブル取付部92を基台8の反対側に向けて、ブラケット9の円筒部91がナット2の外側に嵌合され、テーブル取付部92にテーブル15が固定されている。
送りねじ装置の送り系全体における軸方向剛性は、送り系を構成する部品の軸方向変位の和によって決まる。構成部品の変位としては、(a) 固定軸受の軸方向変位と、(b) ナットとねじ軸との間に作用する力に伴うナットの軸方向変位と、(c) ねじ軸に圧縮力または引張力が作用することで生じるねじ軸の軸方向変位と、(d) ねじ軸のねじり変形に伴うナットの軸方向変位がある。
ここで、図1の送りねじ装置10に、10kNの軸方向荷重を加えた場合の(a) 〜(d) の軸方向変位および軸方向剛性と、ストローク位置との関係を調べた。送りねじ装置10の構成は、ねじ軸1の外径が40mmでリードが40mm、ナット2のストロークが1000mm、深溝玉軸受4が日本精工(株)の型番6206(許容ラジアル荷重19500N、許容回転数7500rpm)、複列アンギュラ玉軸受6が同型番30TAC62B(許容アキシャル荷重43000N、許容回転数3000rpm)とした。
図3に示すように、(a) および(b) の軸方向変位は、全ストローク範囲でそれぞれ10μm程度で一定であるが、(c) の軸方向変位は、左端が0で右に向かうにつれて直線状に増加して右端で最大の52μm程度となっている。(d) の軸方向変位は、左端が52μm程度で最大となり、右に向かうにつれて直線状に減少して右端で最小の15μm程度となっている。また、構成部品の軸方向変位の和は、左端で72μm程度、右端で87μm程度となり、その差は5μm程度と小さい。
比較例として、図10に示す従来の送りねじ装置100についても同じ条件での(a) 〜(d) の軸方向変位および軸方向剛性と、ストローク位置との関係を調べた。その結果を図11に示す。
以上のことから、図1に示す第一実施形態の送りねじ装置10は、図10に示す従来の送りねじ装置100と比較して、軸方向剛性のストローク位置による変化が小さくなっていると共に、軸方向剛性の最低値が大きくなっていることが分かる。
なお、図3の結果は、外径とリードが同じねじ軸を用いた場合の結果であるが、(c) の変位で決まる剛性はねじ軸の外径に応じて変化し、(d) の変位で決まる剛性はねじ軸の外径とリードに応じて変化する。(d) の変位による剛性Gdが(c) の変位による剛性Gcの0.4倍以上1.6倍以下の範囲であれば、軸方向剛性のストローク位置による変化を抑制する効果が高いと考えられる。剛性の比(Gd/Gc)が0.4以上1.6以下の範囲となるねじ軸の外径(A)とリード(L)との関係を計算した。
0.86A≦L≦1.75A…(1)
図6に示す送りねじ装置10Aは、図2の工作機械を構成する送りねじ装置であって、ねじ軸1と、ナット2と、モータ3と、ハウジング7と、ハウジング7とねじ軸1との間に配置された軸受を有する。この送りねじ装置10Aは、ねじ軸1がナット2に挿通され、ねじ軸1の螺旋溝とナット2の螺旋溝がボール(転動体)を介して点接触するボールねじ送り構造を有する。ねじ軸1の軸方向一端に、軸継手31を介してモータ3が結合されている。
また、第二実施形態の送りねじ装置10Aは、ねじ軸1のモータ側端部12を支持する軸受およびハウジングが不要であるため、図10に示す送りねじ装置100よりも低いコストで得られる。
図7に示す送りねじ装置10Bは、図2の工作機械を構成する送りねじ装置であって、ねじ軸1と、ナット2と、モータ3と、ハウジング7,50と、ハウジング7,50とねじ軸1との間に配置された各軸受を有する。この送りねじ装置10Bは、ねじ軸1がナット2に挿通され、ねじ軸1の螺旋溝とナット2の螺旋溝がボール(転動体)を介して点接触するボールねじ送り構造を有する。ねじ軸1の軸方向一端に、軸継手31を介してモータ3が結合されている。
そのため、第三実施形態の送りねじ装置10Bは、図10に示す従来の送りねじ装置100と比較して、軸方向剛性のストローク位置による変化が小さくなっていると共に、軸方向剛性の最低値が大きくなっている。
さらに、第三実施形態の送りねじ装置10Bは、図10に示す送りねじ装置100に対しては僅かなコスト増で得られ、特許文献1の方法で得られる送りねじ装置よりも低コストで得られる。
10 送りねじ装置
10A 送りねじ装置
10B 送りねじ装置
100 送りねじ装置
11 ねじ軸の螺旋溝
12 ねじ軸の軸方向一端(モータ側端部)
13 ねじ軸の軸方向他端(反モータ側端部)
15 テーブル
2 ナット
20 工作機械
3 モータ
31 軸継手
32 ハウジング
34 案内レール
35 スライダ
4 深溝玉軸受
40 複列の深溝玉軸受
5 ハウジング
50 ハウジング
6 DF形の複列アンギュラ玉軸受
60 DB形の複列アンギュラ玉軸受
7 ハウジング
8 基台
9 ブラケット
91 円筒部
92 テーブル取付部
Claims (2)
- ねじ軸と、前記ねじ軸が挿通され、前記ねじ軸の螺旋溝と面接触するか転動体を介して点接触する螺旋溝を有するナットと、前記ねじ軸の軸方向一端に軸継手を介して結合されたモータと、を有し、前記モータの回転を前記ナットの直線運動に変換する送りねじ装置の、軸方向剛性のストローク位置による変化を抑制する方法であって、
前記ねじ軸のリード(L)と前記ねじ軸の外径(A)との関係が下記の(1) 式を満たすものとすることに加えて、
前記ねじ軸の軸方向一端部であるモータ側端部を、基台に対して、軸方向変位が許容された状態で回転自在に支持することと、前記ねじ軸の軸方向他端部である反モータ側端部を、前記基台に対して、軸方向変位が拘束された状態で回転自在に支持することにより、前記送りねじ装置の軸方向剛性のストローク位置による変化を抑制する送りねじ装置の軸方向剛性変化抑制方法。
0.86A≦L≦1.75A…(1) - ねじ軸と、前記ねじ軸が挿通され、前記ねじ軸の螺旋溝と面接触するか転動体を介して点接触する螺旋溝を有するナットと、前記ねじ軸の軸方向一端に軸継手を介して結合されたモータと、を有し、前記モータの回転を前記ナットの直線運動に変換する送りねじ装置の、軸方向剛性のストローク位置による変化を抑制する方法であって、
前記ねじ軸のリード(L)と前記ねじ軸の外径(A)との関係が下記の(1) 式を満たすものとすることに加えて、
前記ねじ軸の軸方向一端部であるモータ側端部を、基台に対して支持しないことと、前記ねじ軸の軸方向他端部である反モータ側端部を、前記基台に対して、軸方向変位が拘束された状態で回転自在に支持することにより、前記送りねじ装置の軸方向剛性のストローク位置による変化を抑制する送りねじ装置の軸方向剛性変化抑制方法。
0.86A≦L≦1.75A…(1)
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