JP6005931B2 - 溶接装置 - Google Patents

溶接装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6005931B2
JP6005931B2 JP2011271515A JP2011271515A JP6005931B2 JP 6005931 B2 JP6005931 B2 JP 6005931B2 JP 2011271515 A JP2011271515 A JP 2011271515A JP 2011271515 A JP2011271515 A JP 2011271515A JP 6005931 B2 JP6005931 B2 JP 6005931B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
backing member
welding
cylindrical body
contact
relative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011271515A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013121617A (ja
Inventor
林 誠
誠 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Press Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Press Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Press Kogyo Co Ltd filed Critical Press Kogyo Co Ltd
Priority to JP2011271515A priority Critical patent/JP6005931B2/ja
Publication of JP2013121617A publication Critical patent/JP2013121617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6005931B2 publication Critical patent/JP6005931B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Description

本発明は、ワーク同士を接触させ又は相対させて溶接する際、溶込率が部分的に100%を超えても溶接金属(溶融金属)の溶落や溶接ビードの欠肉等の不具合を回避でき、また必要に応じて溶込率100%の完全溶込み溶接が可能な溶接装置に関する。
ワーク同士を接触させ又は隙間を設けて相対させて溶接する場合、予めワーク同士の接触部又は相対部の下面に裏当部材を配置しておき、その状態で、ワークの上方に配置した溶接トーチによって、要求される溶込率(例えば80%)に応じた溶接条件で溶接することが行われている。ここで、種々の外乱要因等により、要求される溶込率を超えて溶込率が100%以上の部分が生じたとしても、上述した裏当部材によって溶融金属の溶落が防止されるため、要求される溶込率の溶接条件で安心して溶接することができる。また、当初から溶込率100%で溶接しようとする場合も、上述した裏当部材によって溶融金属の溶落を防止するようにしている。裏当部材は、溶接完了後、必要に応じて除去される。裏当部材の材質には、溶接後に裏当部材を除去しない場合には、主としてワーク(溶接物)と同種の金属が用いられ、溶接後に裏当部材を除去する場合には、銅やセラミック等の溶融金属との親和性が低いものが使用され、裏当部材のワークへの溶着を回避している。以下、裏当部材を除去するタイプについて説明する。
図1に示す板金製のアクスルケース1は、プレス成形された2つのワーク1a、1aを筒状となるように左右から突き合わせ、それらワーク1a同士を接触部2に沿って溶接する工程を経て製造される。詳しくは、図2(a)〜図2(c)に示すように、筒状に組み合わされたワーク1aの内方に予めワーク1a同士の接触部2に沿って裏当部材3を配置しておき、ワーク1aの外方に配置された溶接トーチ4によって、要求される溶込率(例えば80%)に応じた溶接条件で溶接を行う。この際、種々の外乱要因(例えばワーク1aの寸法誤差や温度条件等の種々のバラツキ)によって溶込率が部分的に100%を超えても、裏当部材3によって溶融金属の溶落を防止できる。
図2(a)に示す裏当部材3は、筒状に組み合わされたワーク1aの内方の接触部2に沿うように細長く成形された一体型裏当部材3aである。一体型裏当部材3aは、ワーク1aの内方の接触部2に押し付けられ、図示しない治具で保持される。他方、図2(b)に示す裏当部材3は、一体型裏当部材3aを長手方向に大まかなブロック状に分割した分割型裏当部材3b1である。分割型裏当部材3b1の各ブロックは、夫々、ワーク1aの内方の接触部2に押し付けられて図示しない治具で保持される。図2(c)に示す裏当部材3は、一体型裏当部材3aを長手方向に更に細かなブロック状に分割した分割型裏当部材3b2である。分割型裏当部材3b2の各ブロックは、ワーク1aの内周面に接触部2を覆って金属テープ(アルミテープ等)で貼り付けられる。
実開平5−33985号公報 実公昭62−17177号公報
図2(a)に示す一体型裏当部材3aにおいては、異なった形状のワーク1aを溶接する場合、そのワーク1aの形状に合った一体型裏当部材3aを用いる必要がある。すなわち、形状の異なった複数種類のワーク1aを溶接する場合、ワーク1a毎に異なった形状の一体型裏当部材3aを複数準備しておき、ワーク1aの形状に合った一体型裏当部材3aを選択して用いる必要があり、その交換作業(段取替え作業)が煩雑である。
また、一体型裏当部材3aは、部分的にワーク1aと密着せずにワーク1a下面との間に隙間が生じることがある。すなわち、ワーク1aはプレス成形品であるため基準寸法に対して或る程度の製造誤差が避けられず、一体型裏当部材3aを基準寸法に合わせて成形しても、一体型裏当部材3aが部分的にワーク1aと接触しないケースが生じ得る。その場合、一体型裏当部材3aとワーク1aとの隙間に溶接トーチ4の溶接点(アーク点)における溶融金属が流れ込み、溶接ビードに欠肉が発生してしまう。
また、ワーク1a下面と一体型裏当部材3aの隙間に流れ込んだ溶融金属が一体型裏当部材3aに溶着すると、それを剥離する際に一体型裏当部材3aが消耗する。更に、隙間への溶融金属の流れ込み量が多くなると、溶接トーチ4の溶接点(アーク点)での溶融金属のプールが小さくなって、溶接トーチ4と一体型裏当部材3aとの間でアークが発生し、一体型裏当部材3aが部分的に損傷してしまう。こうなると、一部分の損傷によって一体型裏当部材3a全体を交換しなければならず、不経済である。
他方、図2(b)に示す分割型裏当部材3b1によれば、各ブロックをワーク1aの下面(裏面)に、裏面形状にばらつき(基準寸法に対する誤差)があっても、一体型裏当部材3aよりも小さい隙間で接触させることができ、また部分的に損傷した場合にはそのブロックのみを交換すれば足りる。しかし、各ブロックの取付作業や取外作業が煩雑になり、また自動化治具とする場合にはその構造が複雑になる。図2(c)に示す分割型裏当部材3b2においては、取付・取外に更に時間が掛かり、また自動化を行うことが非常に困難である。
また、特許文献1には、平板状のワークを水平に突き合わせ、ワーク同士の接触部の下方の床面に台車を配置し、台車を走行させて台車に取り付けた裏当部材をワーク同士の接触部に沿って移動させ、接触部の溶融金属を押えるようにした裏当装置が記載されている。しかし、この裏当装置は、床面を走行する台車に取り付けた裏当部材で溶融金属を押えているので、自由度及び汎用性が低く、高さ方向に大きく形状が変化する三次元形状のワークに対応できない。
特許文献2には、平板状のワークを水平に突き合わせた接触部の下方に、ワークの下面に磁石で吸着されたレールを配置し、そのレールに台車を走行させて台車に取り付けた裏当部材で接触部の溶融金属を押えるようにした裏当装置が記載されている。しかし、この裏当装置では、溶接前にレールを磁石でワーク下面に吸着させ、溶接後にレールをワーク下面から取り外す作業が必要であり、それらの作業が煩雑である。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、ワークにバラツキが有っても、要求される溶込率で、溶落やビードの欠肉等を発生させることなく健全に溶接でき、様々な形状のワークに対して裏当部材を交換せずに対応でき、裏当部材のワークへの接触性を向上でき、裏当部材の交換費用を低減でき、自動化を推進でき、自由度及び汎用性が高く、三次元形状のワークに対応できる溶接装置を提供することにある。
上述の目的を達成すべく創案された本発明に係る溶接装置は、ワーク同士の接触部又は相対部の上方に配置された溶接トーチを接触部又は相対部に沿って移動させるアームを有する溶接ロボットと、ワーク同士の接触部又は相対部の下方に配置され溶接トーチによる溶融金属の溶け落ちを押える裏当部材とを備え、裏当部材が、溶接トーチによって局所的に溶融された溶融金属の溶落領域を押える大きさの局所的裏当部材であり、局所的裏当部材を、溶接ロボットによる溶接トーチの移動に追従させて、接触部又は相対部に沿って移動させるアームを有するハンドリングロボットを備え、ワークが、筒状体を長手方向に沿って分割した形状の分割筒状体部を有し、分割筒状体部同士を接触又は相対させた筒状体の内周面側に、局所的裏当部材が配置され、その局所的裏当部材が、分割筒状体部同士の接触部又は相対部に対向する裏当面を有し、裏当面が、分割筒状体部同士の接触部又は相対部を挟んだ内周面の周方向に間隔を隔てた2箇所に接触して溶融金属を堰き止めるための堰止縁部を有し、局所的裏当部材は、裏当面の前後に分割筒状体部同士の接触部又は相対部の長手方向に沿って前後に傾斜する前後傾斜面を夫々有すると共に、裏当面の左右に接触部又は相対部の左右に傾斜する左右傾斜面を夫々有し、切頭四角錐状に形成され、かかる局所的裏当部材の左右傾斜面の上縁が、堰止縁部である、ことを特徴とする溶接装置である。
また、本発明に係る溶接装置ワーク同士の接触部又は相対部の上方に配置された溶接トーチを前記接触部又は相対部に沿って移動させるアームを有する溶接ロボットと、ワーク同士の接触部又は相対部の下方に配置され溶接トーチによる溶融金属の溶け落ちを押える裏当部材とを備え、裏当部材が、溶接トーチによって局所的に溶融された溶融金属の溶落領域を押える大きさの局所的裏当部材であり、局所的裏当部材を、溶接ロボットによる溶接トーチの移動に追従させて、接触部又は相対部に沿って移動させるアームを有するハンドリングロボットを備え、ワークが、筒状体を長手方向に沿って分割した形状の分割筒状体部を有し、分割筒状体部同士を接触又は相対させた筒状体の内周面側に、局所的裏当部材が配置され、その局所的裏当部材が、分割筒状体部同士の接触部又は相対部に対向する裏当面を有し、裏当面が、分割筒状体部同士の接触部又は相対部を挟んだ内周面の周方向に間隔を隔てた2箇所に接触して溶融金属を堰き止めるための堰止縁部を有し、ハンドリングロボットが、局所的裏当部材を分割筒状体部同士の接触部又は相対部に下方から弾性的に押し付ける押付機構を有する、ことを特徴とする溶接装置である
また、本発明に係る溶接装置ワーク同士の接触部又は相対部の上方に配置された溶接トーチを前記接触部又は相対部に沿って移動させるアームを有する溶接ロボットと、ワーク同士の接触部又は相対部の下方に配置され溶接トーチによる溶融金属の溶け落ちを押える裏当部材とを備え、裏当部材が、溶接トーチによって局所的に溶融された溶融金属の溶落領域を押える大きさの局所的裏当部材であり、局所的裏当部材を、溶接ロボットによる溶接トーチの移動に追従させて、接触部又は相対部に沿って移動させるアームを有するハンドリングロボットを備え、ワークが、筒状体を長手方向に沿って分割した形状の分割筒状体部を有し、分割筒状体部同士を接触又は相対させた筒状体の内周面側に、局所的裏当部材が配置され、その局所的裏当部材が、分割筒状体部同士の接触部又は相対部に対向する裏当面を有し、裏当面が、分割筒状体部同士の接触部又は相対部を挟んだ内周面の周方向に間隔を隔てた2箇所に接触して溶融金属を堰き止めるための堰止縁部を有し、局所的裏当部材が、ハンドリングロボットのアームに取り付けられたホルダ部と、ホルダ部に着脱可能に設けられ分割筒状体部同士の接触部又は相対部に下方から接する本体部とを有する、ことを特徴とする溶接装置である
上記局所的裏当部材に、冷却媒体が流れる通路を形成することが好ましい。
上記局所的裏当部材が、ハンドリングロボットのアームに取り付けられたホルダ部と、ホルダ部に着脱可能に設けられ分割筒状体部同士の接触部又は相対部に下方から接する本体部とを有することが好ましい。
上記本体部の材質が、セラミック又は銅であることが好ましい。
本発明に係る溶接装置によれば、次の如き効果を発揮できる。
(1)ワーク同士を溶接する際、ワークのバラツキ等の外乱要因により溶込率が部分的に100%を超えても溶融金属の溶落や溶接ビードの欠肉等の不具合を回避でき、また必要に応じて溶込率100%の完全溶込み溶接ができる。
(2)様々な形状のワークに対して裏当部材を交換することなく対応でき、自由度及び汎用性が高い。
(3)裏当部材のワークへの接触性を向上でき、溶融金属の溶落を的確に防止できる。
(4)裏当部材が劣化した場合、その交換費用を低減できる。
(5)溶接の自動化を推進でき、三次元形状のワークに容易に対応できる。
本発明に係る溶接装置及び溶接方法によって製造されるアクスルケースの部分斜視図である。 従来例を示す溶接装置及び溶接方法の説明図であり、(a)は第1従来例を示す一体型裏当部材及びアクスルケースの側断面図、(b)は第2従来例を示す分割型裏当部材及びアクスルケースの側断面図、(c)は第3従来例を示す分割型裏当部材及びアクスルケースの側断面図である。 本発明の一実施形態に係る溶接装置を示す概略図である。 本実施形態に係る溶接装置を用いた溶接方法を示す説明図であり、(a)はアクスルケースの大径部を溶接する様子、(b)はアクスルケースの傾斜部を溶接する様子、(c)はアクスルケースの小径部を溶接する様子を示す説明図である。 本実施形態に係る溶接装置を用いてアクスルケースを溶接する様子を示す拡大図であり、(a)は溶接トーチ、局所的裏当部材及びアクスルケースの部分側断面図、(b)は(a)のb−b線断面図である。 本実施形態に係る溶接装置の局所的裏当部材の本体部の斜視図である。 ワーク(アクスルケース)、トーチ(溶接トーチ)、裏当部材(局所的裏当部材)の関係を示す説明図である。 本発明の変形実施形態に係る溶接装置の概略図であり、(a)は第1変形実施形態に係る溶接装置の局所的裏当部材の近傍を示す側断面図、(b)は第2変形実施形態に係る溶接装置の局所的裏当部材の近傍を示す側断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(溶接装置)
本発明の一実施形態に係る溶接装置5を図3を用いて説明する。図3に示す本実施形態に係る溶接装置5は、ワーク1a同士(図1参照)の接触部2を溶接するものである。なお、本実施形態では、ワーク1a同士を接触させた接触部2を溶接するものを説明するが、本発明は、ワーク1a同士を隙間を隔てて相対させその相対部を溶接するものも含まれる。この場合、以下に記載された「接触部2」は「相対部」と読み替えられることになる。
さて、溶接装置5は、ワーク1a同士の接触部2の上方に配置された溶接トーチ4を接触部2に沿って移動させるアームを有する溶接ロボット6と、ワーク1a同士の接触部2の下方に配置され溶接トーチ4による溶融金属の溶け落ちを押える裏当部材3とを備えている。裏当部材3は、溶接トーチ4によって局所的に溶融された溶融金属の溶落領域を押える大きさの局所的裏当部材3cとなっている。また、この溶接装置5は、局所的裏当部材3cを、溶接ロボット6による溶接トーチ4の移動に追従させて、接触部2に沿って移動させるアームを有するハンドリングロボット7を備えている。溶接装置5を構成要素ごとに説明する。
(溶接ロボット)
図3に示すように、溶接ロボット6は、6自由度ロボット等の多関節ロボットから成り、基板部8に取り付けられ鉛直軸A回りに回動する基台9と、基台9に取り付けられ水平軸B回りに回動する第1アーム10と、第1アーム10に取り付けられ軸Bと平行な軸C回りに回動する第2アーム11と、第2アーム11に取り付けられその長手方向に沿った軸D回りに回動する第3アーム12と、第3アーム12に取り付けられ軸Dと直交する軸E回りに回動する第4アーム13と、第4アーム13に取り付けられ軸Eと直交する軸F回りに回動するトーチ保持部14とを備えており、トーチ保持部14には溶接トーチ4が取り付けられている。かかる溶接ロボット6は、各関節を作動させることで、溶接トーチ4を様々な姿勢に制御し、溶接トーチ4の先端を所望の場所に移動することができる。溶接ロボット6の各関節の作動、溶接トーチ4の作動等は、後述する制御部50によって制御される。
(ハンドリングロボット)
図3に示すように、ハンドリングロボット7は、6自由度ロボット等の多関節ロボットから成り、基板15に取り付けられ鉛直軸G回りに回動する基台16と、基台16に取り付けられ水平軸H回りに回動する第1アーム17と、第1アーム17に取り付けられ水平軸I回りに回動する第2アーム18と、第2アーム18に取り付けられ水平軸J回りに回動する第3アーム19と、第3アーム19に取り付けられ軸Jと直交する軸K回りに回動する第4アーム20と、第4アーム20に取り付けられ軸Kと直交する軸L回りに回動する裏当保持部21とを備えており、裏当保持部21には局所的裏当部材3cが取り付けられている。かかるハンドリングロボット7は、各関節を作動させることで、局所的裏当部材3cを様々な姿勢に制御し、局所的裏当部材3cを所望の場所に移動することができる。ハンドリングロボット7の各関節の作動等は、制御部50によって制御される。
ハンドリングロボット7には、局所的裏当部材3cをワーク1a同士の接触部2に下方から弾性的に押し付けるための押付機構22が備えられている。押付機構22は、本実施形態では第3アーム19と第4アーム20との間に介設された弾性ブッシュ22aと、第4アーム20の中程に設けられたスライド装置22bとを有する。弾性ブッシュ22aは、ゴムやスプリング等から成り、第3アーム19に対する第4アーム20の軸K回りの回動を妨げることなく、第3アーム19に対して第4アーム20をあらゆる方向に弾性的に支持する。スライド装置22bは、第4アーム20の長手方向と直交する軸Mに沿ってスライドする一対のスライダーと、スライダー同士を弾性的に接続するゴムやスプリング等から成る。
(ワーク)
ワーク1aは、本実施形態では、図1に示す如き板金製のアクスルケース1が対象となっている。このアクスルケース1は、プレス成形された2つのワーク1a、1aを筒状となるように組み合わせ、それらワーク1a同士を接触部2に沿って溶接する工程を経て製造される。かかるアクスルケース1は、筒状体を長手方向に沿って二分割した形状の分割筒状体部を有し、分割筒状体部同士を左右から最中状に突き合わせ、接触部2が鉛直方向の上部及び下部に位置する姿勢で、図示しない治具によって保持される。そして、図4(a)〜図4(c)に示すように、ワーク1aの分割筒状体部同士を組み合わせた筒状体の上方(外周面側)に溶接ロボット6の溶接トーチ4が配置され、筒状体の下方(内周面側)にハンドリングロボット7の局所的裏当部材3cが配置される。
(局所的裏当部材)
局所的裏当部材3cは、図5(a)、図5(b)に示すように、ハンドリングロボット7の第4アーム20に軸Lを介して取り付けられた裏当保持部21としてのホルダ部31cと、ホルダ部31cに着脱可能に設けられワーク1a同士の接触部2に下方から接する本体部32cとから構成されている。本体部32cの材質には、銅やセラミック等の溶接金属(溶融金属)との親和性が低いものが用いられる。図5(a)、図5(b)において、溶接トーチ4の下方には溶接金属のプール(溶接プール)Pが生じ、その後方には溶接プールPの金属が固まった溶接ビード(表面ビード)FBが形成され、その下方には溶接金属が局所的裏当部材3cで押えられることで裏波(裏波ビード)RBが形成される。
局所的裏当部材3cの本体部32cは、図6にも示すように、溶接トーチ4によって局所的に溶融された溶接金属(溶接プールP)の溶落領域(溶融金属露出面)を押える大きさの裏当面32xを有する。裏当面32xは、図5(b)に示すように、筒状のワーク1a同士の接触部2を挟んだ内周面の2箇所に接触し、溶融金属を堰き止めるための堰止縁部32wを有する。裏当面32xは、本実施形態では平面となっているが、ワーク1a同士を組み合わせた筒状体の内周面の曲率よりも強い曲率の曲面であってもよい。
局所的裏当部材3cの本体部32cは、図5(a)、図6に示すように、裏当面32xの前後(第4アーム20の長手方向に沿った前後)に前後傾斜面32yを有し、図5(b)、図6に示すように、左右に左右傾斜面32zを有する。前後傾斜面32yは、裏当面32xの堰止縁部32wをワーク1a同士の内周面に押し付けつつ接触部2に沿って前後に移動させる際、ワーク1a内周面に対する滑走性を高める橇の機能を発揮する。左右傾斜面32zは、裏当面32xの堰止縁部32wをワーク1a同士の内周面に押し付けた際、ワーク1aの内周面との干渉を避ける逃げ(リセス)としての機能を発揮する。
図5(a)、図5(b)に示すように、局所的裏当部材3cには、冷却媒体が流れる通路23が形成されている。通路23は、往路23aと復路23bとこれらを連通する接続路23cとから成り、水等の冷却媒体が流れるようになっている。往路23a、復路23bには、夫々、金属製の蛇腹等からなる自在継手24a、24bを介し、第4アーム20内に設けられた供給管25a、排出管25bが接続されている。なお、自在継手24b及び排出管25bは、作図の都合上省略する。供給管25a、排出管25bは、ハンドリングロボット7の各アームや関節内を通って図3に示す基板15から取り出され、夫々、冷却媒体を圧送する圧送装置、冷却媒体を回収する回収装置に接続されている。回収装置で回収された冷却媒体は、熱交換機で冷却されて圧送装置に導かれ、循環する。
(制御部)
溶接ロボット6及びハンドリングロボット7は、図3に示す制御部50によって制御される。
制御部50は、図4(a)〜図4(c)に示すように、溶接ロボット6の溶接トーチ4が、ワーク1a同士の接触部2に対して、溶接に最適な姿勢及び間隔で接触部2に沿って移動するように、溶接ロボット6を制御する。例えば、溶接ロボット6の溶接トーチ4を、ワーク1aを模して基準寸法で成形された基準模型に沿って予め溶接に最適な姿勢及び間隔となるように移動させてティーチングさせ、そのときの各関節の回動角度等のデータを制御部50に記憶させておき、そのデータに基づいて溶接ロボット6を作動させる(図7参照)。
また、制御部50は、図4(a)〜図4(c)に示すように、ハンドリングロボット7の局所的裏当部材3cが、溶接ロボット6による溶接トーチ4の移動に追従するように、ハンドリングロボット7を制御する。この制御を協調制御又は同期制御という(図7参照)。かかる協調制御により、溶接トーチ4の移動に伴って移動する、溶融金属がワーク1aの下面から溶け落ちる領域(溶落領域)を、溶接トーチ4に追従する局所的裏当部材3cによって連続的に押える。なお、溶落領域は、溶接トーチ4の姿勢(ワーク1aに対する傾斜角度等)によっては溶接トーチ4の真下から多少離れた部分に生成される場合もあるので、図4(c)に示すように、追従位相Wを設定することも考えられる。
以上纏めると、図7に示すように、溶接トーチ4を備えた溶接ロボット6は、ワーク1aに対してティーチングによって、制御される。所的裏当部材3cを有するハンドリングロボット7は、溶接トーチ4を有する溶接ロボット6に対して、協調制御される。ハンドリングロボット7の局所的裏当部材3cは、上述した押付機構22によって、ワーク1aに押し付けられる。そして、制御部50は、溶接トーチ4の姿勢及びワーク1aとの間隔に応じて、溶接トーチ4の溶接条件(アークの強さ等の条件)を最適に制御する。
また、図4(a)〜図4(c)に示すように、溶接トーチ4と局所的裏当部材3cとの間に、溶接ロボット6の制御目標であり且つハンドリングロボット7の制御目標でもある共通制御点26を、ワーク1a同士の接触部2に沿って設定し、溶接トーチ4が共通制御点26に対して最適な姿勢及び間隔を保つように溶接ロボット6を制御し、局所的裏当部材3cが溶接トーチ4と同調して共通制御点26に対して最適な姿勢及び押圧状態となるようにハンドリングロボット7を制御してもよい。かかる制御も協調制御の一種と言える。この制御の場合も、溶落領域の発生点の状況に応じて、制御部50が、溶接トーチ4の溶接条件を最適に調整し、局所的裏当部材3cの追従位相を最適に調整する。
(作用・効果)
図3に示すように、本実施形態に係る溶接装置5及びそれを用いた溶接方法によれば、裏当部材3を、溶接トーチ4で局所的に溶融された溶融金属の溶け落ちを押える大きさの局所的裏当部材3cとし、溶接トーチ4を溶接ロボット6で移動制御すると共に、局所的裏当部材3cをハンドリングロボット7により溶接トーチ4に追従するように移動制御している。そして、溶接トーチ4の移動に伴って移動する、溶融金属がワーク1aの下面から溶け落ちる領域(溶落領域)を、溶接トーチ4に追従する局所的裏当部材3cによって連続的に押えるようにしている。
局所的裏当部材3cをハンドリングロボット7によって溶接トーチ4に追従するように移動させて、溶接トーチ4によって溶融された溶融金属を押えているので、様々な形状のワーク1aに対して、裏当部材3を交換することなく、溶込率100%を超える溶接が可能となる。具体的には、図1に示すアクスルケース1とは形状が異なったアクスルケースを溶接する場合、そのアクスルケースの形状に合ったデータを予めティーチング等によって図3に示す制御部50に入力しておき、制御部50での使用データを切り替えて溶接ロボット6及びハンドリングロボット7を作動させることで、そのアクスルケースの溶接を行うことができ、裏当部材3の交換(断取り替え)は不要である。ここで、溶込率100%を超える溶接には、要求された溶込率(例えば80%)となる溶接条件での溶接中に種々の外乱要因によって溶込率が部分的に100%以上となってしまった場合の他、意識的に溶込率を100%とする溶接条件で溶接する場合も含まれる。
局所的裏当部材3cをワーク1a同士の接触部2に沿って移動させて、溶接トーチ4により局所的に溶融された溶融金属の溶落領域を押えているので、局所的裏当部材3cの大きさを溶融金属の溶落領域を押える必要最低限の大きさにできる。このように小さな局所的裏当部材3cをワーク1a同士の接触部2に沿って移動させることで、図2(a)に示す一体型裏当部材3aを用いた場合と比べると、裏当部材3のワーク1aへの接触性が向上するため、溶融金属の溶け落ちを的確に防止できる。
図5(b)、図6に示すように、局所的裏当部材3cの裏当面32xには、ワーク1a同士の接触部2を挟んでワーク1a内周面に接触する堰止縁部32wが設けられているので、溶融金属が堰止縁部32wを乗り越えて左右から零れ落ちることが防止される。この結果、接触部2の下面に沿って平坦な裏波ビードRBが形成され、仕上がりの綺麗な溶接(完全溶込み溶接)が得られる。
図3に示す押付機構22によって局所的裏当部材3cがワーク1a内周面に弾性的に押し付けられるので、ワーク1aの多少の製造誤差は、押付機構22の弾性ブッシュ22aの変形やスライド装置22bのスライドによって吸収される。これにより、ワーク1aに多少の製造誤差があっても、裏当面32xの堰止縁部32wが適切にワーク1a内周面に接触し、仕上がりの綺麗な裏波ビードRBの溶接が可能となる。
局所的裏当部材3cは、溶融金属の溶落領域を接触部2に沿って連続的に押えるため加熱が継続されるところ、図5(a)、図5(b)に示すように、水等の冷却媒体が流れる通路23によって冷却されるため、熱による損傷を抑えることができる。仮に、局所的裏当部材3cが熱損傷した場合、局所的裏当部材3cは図2(a)に示す一体型裏当部材3aよりも遙かに小さいため、一体型裏当部材3aと比べて交換費用を大幅に低減できる。
局所的裏当部材3cは、図5(a)、図5(b)に示すように、ハンドリングロボット7の第4アーム20に取り付けられたホルダ部31cと、ホルダ部31cに着脱可能に装着された本体部32cとから構成されており、本体部32cが主として熱損傷する。よって、熱損傷した本体部32cをホルダ部31cから取り外し、本体部32cのみを新品に交換すれば足り、交換費用を一層低減できる。
図3に示すように、溶接トーチ4の移動を溶接ロボット6のアームで制御し、局所的裏当部材3cの移動をハンドリングロボット7のアームで制御しているので、図2(b)、図2(c)に示す分割型裏当部材3b1、3b2では必要であった作業員による手作業が不要となり、溶接の自動化を推進できる。また、自由度及び汎用性が高く、三次元形状のワーク1aにも容易に対応できる。
(変形実施形態)
本発明の変形実施形態に係る溶接装置を図8(a)、図8(b)に示す。図8(a)は第1変形実施形態に係る溶接装置の局所的裏当部材13cの近傍を示す側断面図、図8(b)は第2変形実施形態に係る溶接装置の局所的裏当部材23cの近傍を示す側断面図である。第1及び第2変形実施形態に係る溶接装置は、図3に示す前実施形態に係る溶接装置5と基本的な構成要素は同一であり、局所的裏当部材3c及び押付機構22の構成が相違する。よって、最初の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
(第1変形実施形態)
図8(a)に示す第1変形実施形態に係る溶接装置においては、図3に示すハンドリングロボット7の第4アーム20が基端アーム20aと先端アーム20bとに分割され、先端アーム20bが基端アーム20aに対して長手方向の軸回りに回動自在に接続され、ギヤ27及びモーター28等によって回動されるようになっている。先端アーム20bには、局所的裏当部材13cが、ピン29で回動可能に取り付けられている。局所的裏当部材13cは、先端アーム20b内に収容されたシリンダ30によって、回動されるようになっている。シリンダ30は、一端がピン31で先端アーム20bに取り付けられ、他端がピン32で局所的裏当部材13cに接続されている。
局所的裏当部材13cは、シリンダ30にピン32で接続されたホルダ部131cと、ホルダ部131cに着脱可能に取り付けられた本体部132cとを有する。本体部132cは、実質的に溶融金属を押える部材であり、セラミック等の耐熱物から構成され、スプリング等の弾性部材33を介して、ホルダ部131cに取り付けられている。このスプリング等の弾性部材33が、図3に示す最初の実施形態の押付機構22に相当する。このため、図3の押付機構22(弾性ブッシュ22a、スライド装置22b)は省略できる。かかる第1変形実施形態の基本的な作用効果は最初の実施形態と同様である。
(第2変形実施形態)
図8(b)に示す第2変形実施形態に係る溶接装置においては、図3に示すハンドリングロボット7の第4アーム20の先端に、局所的裏当部材23cをスライド自在に収容する凹部34が設けられており、その凹部34に局所的裏当部材23cが収容され、局所的裏当部材23cの下面と凹部34の底面との間に、スプリング等の弾性部材35が介設されている。
局所的裏当部材23cは、凹部34にガイドされてスライドするホルダ部231cと、ホルダ部231cに半球状の自在継手36を介して着脱可能且つ傾斜自在に取り付けられた本体部232cとを有する。本体部232cとホルダ部231cとの間には、スプリング等の弾性部材37が介設されている。上述した弾性部材35、37及び自在継手36が、図3に示す最初の実施形態の押付機構22に相当する。このため、図3に示す押付機構22(弾性ブッシュ22a、スライド装置22b)は省略できる。かかる第2変形実施形態の基本的な作用効果は最初の実施形態と同様である。
(その他)
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した各実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例又は修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。例えば、本発明は、アクスルケース1の溶接に限定されることはなく、平板状のワークを突き合わせて溶接する突合継手溶接の他、T継手溶接、十字継手溶接、角継手溶接等に、適用することもできる。また、ワーク1aを別のハンドリングロボットで把持し、その別のハンドリングロボットを、図3の溶接ロボット6及びハンドリングロボット7と協調させて制御するようにしてもよい。
本発明は、ワーク同士を接触させ又は相対させて溶接する際、溶込率が部分的に100%を超えても溶融金属の溶落や溶接ビードの欠肉等の不具合を回避でき、また必要に応じて溶込率100%の完全溶込み溶接が可能な溶接装置に利用できる。
1a ワーク
2 接触部
3 裏当部材
3c 局所的裏当部材
31c ホルダ部
32c 本体部
32x 裏当面
32y 前後傾斜面
32z 左右傾斜面
32w 堰止縁部
4 溶接トーチ
5 溶接装置
6 溶接ロボット
7 ハンドリングロボット
22 押付機構
23 通路

Claims (6)

  1. ワーク同士の接触部又は相対部の上方に配置された溶接トーチを前記接触部又は相対部に沿って移動させるアームを有する溶接ロボットと、
    前記ワーク同士の接触部又は相対部の下方に配置され前記溶接トーチによる溶融金属の溶け落ちを押える裏当部材とを備え、
    該裏当部材が、前記溶接トーチによって局所的に溶融された溶融金属の溶落領域を押える大きさの局所的裏当部材であり、
    該局所的裏当部材を、前記溶接ロボットによる溶接トーチの移動に追従させて、前記接触部又は相対部に沿って移動させるアームを有するハンドリングロボットを備え、
    前記ワークが、筒状体を長手方向に沿って分割した形状の分割筒状体部を有し、
    該分割筒状体部同士を接触又は相対させた筒状体の内周面側に、前記局所的裏当部材が配置され、
    その局所的裏当部材が、前記分割筒状体部同士の接触部又は相対部に対向する裏当面を有し、
    該裏当面が、前記分割筒状体部同士の接触部又は相対部を挟んだ前記内周面の周方向に間隔を隔てた2箇所に接触して溶融金属を堰き止めるための堰止縁部を有
    前記局所的裏当部材は、前記裏当面の前後に分割筒状体部同士の接触部又は相対部の長手方向に沿って前後に傾斜する前後傾斜面を夫々有すると共に、前記裏当面の左右に前記接触部又は相対部の左右に傾斜する左右傾斜面を夫々有し、切頭四角錐状に形成され、
    かかる局所的裏当部材の左右傾斜面の上縁が、前記堰止縁部である、ことを特徴とする溶接装置。
  2. ワーク同士の接触部又は相対部の上方に配置された溶接トーチを前記接触部又は相対部に沿って移動させるアームを有する溶接ロボットと、
    前記ワーク同士の接触部又は相対部の下方に配置され前記溶接トーチによる溶融金属の溶け落ちを押える裏当部材とを備え、
    該裏当部材が、前記溶接トーチによって局所的に溶融された溶融金属の溶落領域を押える大きさの局所的裏当部材であり、
    該局所的裏当部材を、前記溶接ロボットによる溶接トーチの移動に追従させて、前記接触部又は相対部に沿って移動させるアームを有するハンドリングロボットを備え、
    前記ワークが、筒状体を長手方向に沿って分割した形状の分割筒状体部を有し、
    該分割筒状体部同士を接触又は相対させた筒状体の内周面側に、前記局所的裏当部材が配置され、
    その局所的裏当部材が、前記分割筒状体部同士の接触部又は相対部に対向する裏当面を有し、
    該裏当面が、前記分割筒状体部同士の接触部又は相対部を挟んだ前記内周面の周方向に間隔を隔てた2箇所に接触して溶融金属を堰き止めるための堰止縁部を有し
    前記ハンドリングロボットが、前記局所的裏当部材を前記分割筒状体部同士の接触部又は相対部に下方から弾性的に押し付ける押付機構を有する、ことを特徴とする溶接装置。
  3. ワーク同士の接触部又は相対部の上方に配置された溶接トーチを前記接触部又は相対部に沿って移動させるアームを有する溶接ロボットと、
    前記ワーク同士の接触部又は相対部の下方に配置され前記溶接トーチによる溶融金属の溶け落ちを押える裏当部材とを備え、
    該裏当部材が、前記溶接トーチによって局所的に溶融された溶融金属の溶落領域を押える大きさの局所的裏当部材であり、
    該局所的裏当部材を、前記溶接ロボットによる溶接トーチの移動に追従させて、前記接触部又は相対部に沿って移動させるアームを有するハンドリングロボットを備え、
    前記ワークが、筒状体を長手方向に沿って分割した形状の分割筒状体部を有し、
    該分割筒状体部同士を接触又は相対させた筒状体の内周面側に、前記局所的裏当部材が配置され、
    その局所的裏当部材が、前記分割筒状体部同士の接触部又は相対部に対向する裏当面を有し、
    該裏当面が、前記分割筒状体部同士の接触部又は相対部を挟んだ前記内周面の周方向に間隔を隔てた2箇所に接触して溶融金属を堰き止めるための堰止縁部を有し、
    前記局所的裏当部材が、前記ハンドリングロボットのアームに取り付けられたホルダ部と、該ホルダ部に着脱可能に設けられ前記分割筒状体部同士の接触部又は相対部に下方から接する本体部とを有する、ことを特徴とする溶接装置。
  4. 前記局所的裏当部材に、冷却媒体が流れる通路を形成した請求項1から3の何れか1項に記載の溶接装置。
  5. 前記局所的裏当部材が、前記ハンドリングロボットのアームに取り付けられたホルダ部と、該ホルダ部に着脱可能に設けられ前記分割筒状体部同士の接触部又は相対部に下方から接する本体部とを有する請求項1又は2に記載の溶接装置。
  6. 前記本体部の材質が、セラミック又は銅である請求項3又は5に記載の溶接装置。
JP2011271515A 2011-12-12 2011-12-12 溶接装置 Active JP6005931B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011271515A JP6005931B2 (ja) 2011-12-12 2011-12-12 溶接装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011271515A JP6005931B2 (ja) 2011-12-12 2011-12-12 溶接装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013121617A JP2013121617A (ja) 2013-06-20
JP6005931B2 true JP6005931B2 (ja) 2016-10-12

Family

ID=48773917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011271515A Active JP6005931B2 (ja) 2011-12-12 2011-12-12 溶接装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6005931B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106457448A (zh) * 2014-05-09 2017-02-22 依赛彼公司 具有多个臂杆和接头的人体工学焊臂
KR20160071571A (ko) 2014-12-11 2016-06-22 삼성전자주식회사 기판 반송 유닛, 그를 포함하는 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
CN106020121B (zh) * 2016-05-13 2018-09-21 三维泰柯(厦门)电子科技有限公司 多自由度球坐标3d打印控制方法及控制系统

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59169669A (ja) * 1983-03-16 1984-09-25 Hitachi Ltd 溶接装置
US4894505A (en) * 1988-12-22 1990-01-16 The Babcock & Wilcox Company Modified rotating reusable preform
JPH03234363A (ja) * 1990-02-13 1991-10-18 Tokai Rika Co Ltd 中空ワークの溶接方法
JPH04100678A (ja) * 1990-08-20 1992-04-02 Sadao Shimizu 内部に任意の半径の複数の流体通路を持つ溶接配管用継手の製造法
JP2549654Y2 (ja) * 1991-10-09 1997-09-30 株式会社小松製作所 可動バッキング装置
JPH1044074A (ja) * 1996-07-30 1998-02-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マルチ作業方法及び装置
JP3722016B2 (ja) * 2001-06-19 2005-11-30 日産自動車株式会社 プラズマアーク溶接装置、プラズマアーク溶接方法、および電極

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013121617A (ja) 2013-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6005931B2 (ja) 溶接装置
CN103386576B (zh) 铝合金汽车仪表盘支架焊接装置
JP5788862B2 (ja) 摩擦攪拌接合装置
KR101344343B1 (ko) 대형관 타입의 파이프 자동 용접 시스템
CN203390462U (zh) 铝合金汽车仪表盘支架焊接装置
US20160368084A1 (en) Working apparatus
CN103143832A (zh) 一种超声波焊接机
CN102615458A (zh) 一种自动焊接机
JP2007223043A (ja) 樹脂チューブの高速曲げ方法とこの方法に用いる3次元曲げ型
CN208787753U (zh) 一种钢带激光焊接机
CN107107279A (zh) 保持装置、加工装置和方法
CN204053197U (zh) 劈木机机架机器人焊接搬运生产线
CN203091983U (zh) 一种用于燃气烤炉的复杂空间曲线智能型焊接系统
CN113399820A (zh) 一种大幅面板材的激光拼焊方法及装置
JP6239172B1 (ja) 摩擦撹拌接合装置、摩擦撹拌接合装置用c型フレーム、摩擦撹拌接合方法
JP5359651B2 (ja) 形状測定装置
TWM629572U (zh) 用於鋁焊的mig焊槍及tig焊槍之自動切換系統及其焊接裝置
CN102451970A (zh) 切割刀刃的再生方法和再生设备
CN211638637U (zh) 机器人相贯线切、焊一体机
CN108436315A (zh) 机器人切割-焊接一体化长斜梯生产线工艺
JP6224267B2 (ja) ワーク位置決め装置
CN208162852U (zh) 全自动换热器焊接机
JP6027483B2 (ja) アーク溶接方法
CN205673792U (zh) 一种自动喷焊机
CN106112240B (zh) 台秤组件的碰焊方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6005931

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250