JPH1044074A - マルチ作業方法及び装置 - Google Patents

マルチ作業方法及び装置

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JPH1044074A
JPH1044074A JP8200797A JP20079796A JPH1044074A JP H1044074 A JPH1044074 A JP H1044074A JP 8200797 A JP8200797 A JP 8200797A JP 20079796 A JP20079796 A JP 20079796A JP H1044074 A JPH1044074 A JP H1044074A
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JP
Japan
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work
robot system
information
sensor
processing
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JP8200797A
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Takao Kakizaki
隆夫 柿崎
Manabu Mogi
学 茂木
Nobuhiro Muto
伸洋 武藤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の作業装置を使用したワークの加工作業が
高効率、かつ高信頼で実現できるマルチ作業方法及び装
置を提供する。 【解決手段】ワークWを把持するハンドリングロボット
システム10と、ワークWを加工する加工ロボットシス
テム10とから構成され、少なくとも一方のロボットシ
ステムにセンサ13、23が搭載されたマルチ作業装置
αにおいて、センサ13、23の計測情報と予め記憶さ
せて置いたワークWの作業情報とからワークWのハンド
リング精度又はワークの加工精度の情報或はこれらの情
報を含んだ作業品質情報を作成し、当該作成情報をハン
ドリングロボットシステム10及び加工ロボットシステ
ム20との間で相互に送受信し、当該送受信した情報の
変化に対応させて作業計画を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットマニピュ
レータ、センサ、作業ツールなどから構成される作業装
置を複数台使用して加工作業を行うに当たり、これら作
業装置が互いの情報を共有することによって一種のコラ
ボレーションを実現するマルチ作業方法及びその実施に
利用する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、製造業界では、溶接やシーリン
グ、バリ取りなどの加工作業を自動化するために積極的
にロボットシステムを導入している。ところで、いわゆ
る3K作業は単純な加工作業に留まらず、例えば部品パ
レットからワーク(被加工物)を取り出し、各種治具に
よるワークの固定など多岐に渡る。よって、1台のロボ
ットだけでは十分な自動化が図れない場合がある。そこ
で、複数台のロボットを使用した複合システムの研究が
行われている。
【0003】しかし、複数台のロボットを使用した複合
システムの構築は、開発者側の負担が増すだけでなく、
導入者側の投資が大きくなり、しかも熟練したオペレー
タやノウハウ無しには、複合システムを高効率かつ高信
頼に稼働させることは困難である。
【0004】かかる問題を解決すべく、ハンドリングロ
ボットとNCマシン、あるいはハンドリングロボットと
アーク溶接ロボットというように、予め作業のクラスを
限定した上でそれに適するように複数の作業装置を組み
合わせて、多品種少量生産に適合するようなロボットセ
ルの概念が提唱され、溶接ロボットセルなどの名称で広
く導入されている。この傾向は、少品種大量生産に適し
た加工ラインの見直しと相まって、さらに加速されると
考えられる。
【0005】図6は従来例の協調型溶接ロボットセルδ
の構造を示す(Robot 、No.102, January 1995, PP.39
)。この従来例の協調型溶接ロボットセルδは、2台
の教示再生型ロボット30、31によるアーク溶接セル
である。このシステムでは、1台のハンドリングロボッ
ト30が溶接すべきワークWを把持・ハンドリング・位
置決めし、もう1台の溶接ロボット31がそのワークW
を溶接トーチ32にて溶接する。
【0006】このとき、良好な溶接品質を確保するため
には下向き溶接など特珠な条件を満たす必要があるの
で、溶接トーチ32にて溶接しながら双方のロボット3
0、31が協調的に動作するように制御される。双方の
ロボット動作は、教示ペンダント33にて教示され、1
台のコントローラ34にて制御される。よって、6自由
度のロボット2台を用いたシステムでは実質的に12自
由度の教示・制御をしなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例の協
調型溶接ロボットセルが複数の作業装置の集合である場
合、以下のような問題が生じる。第1に、ロボットシス
テムが、外界センサを持たない、いわゆる教示再生型ロ
ボットである場合には、ワークの位置ずれに脆弱とな
る。すなわち、ワークの位置ずれが大きいと、十分な作
業品質が得られない。その結果、ワーク位置決めのため
の高精度治具、また高精度な把持姿勢実現のためのハン
ドが必要となり、治具コストが増大するという問題が生
じる。
【0008】第2に、ハンドリングロボットによるワー
クハンドリング精度、加工ロボットによる加工作業精度
や信頼性には一定の限界があり、得られる作業品質にも
限界がある。しかし、一般には作業工程においてそれぞ
れの作業装置の作業品質を互いに知ることも、また利用
することもできないため、一つの作業装置にて加工され
た欠陥品がそのまま他の作業装置にて追加工される場合
がある。その結果、製造現場で長年の問題である、いわ
ゆるチョコ停の原因になるとともに、重大な障害につな
がり、作業全体の信頼性が低下するという問題が生じ
る。
【0009】第3に、一般に加工には一定の不良率が不
可避である。よって、製品の信頼性を高めるためには作
業の途中あるいは終了後にその品質を入念に調べること
が必要となる。その結果、作業結果を確認するための検
査コスト、さらに加工による欠陥品を修復するための作
業コストが増大するという問題が生じる。
【0010】第4に、作業における不確実性が不可避で
ある中で少しでも製品の歩留まりを上げるために、作業
精度に影響を与える因子を排除する窮余の策として、各
作業装置の工程に予めマージンを多くとる場合がある。
すると、各工程で一律に作業時間が増大し、作業効率を
上げることが困難になるという問題が生じる。
【0011】ここにおいて本発明の解決すべき主要な目
的は、次の通りである。本発明の第1の目的は、ワーク
の位置ずれを把握することができ、十分な作業品質が得
られ、しかも高精度な治具やハンドを必要とせず、治具
コストを低く抑えることができるマルチ作業方法及びそ
の実施に利用する装置を提供せんとするものである。
【0012】本発明の第2の目的は、作業工程において
それぞれの作業装置が互いに作業品質を知ることがで
き、しかも一つの作業装置にて加工された欠陥品がその
まま他の作業装置にて追加工されることがなく、作業全
体の信頼性を高めることができるマルチ作業方法及びそ
の実施に利用する装置を提供せんとするものである。
【0013】本発明の第3の目的は、作業結果を確認す
るための検査コスト、欠陥品の修復作業コストを低く抑
えることができるマルチ作業方法及びその実施に利用す
る装置を提供せんとするものである。
【0014】本発明の第4の目的は、作業時間の短縮化
及び作業の高効率化を図ることができるマルチ作業方法
及びその実施に利用する装置を提供せんとするものであ
る。
【0015】本発明のその他の目的は、明細書、図面、
特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らか
となろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の作業装
置のそれぞれが、作業関連情報及び当該作業関連情報の
確からしさを表す信頼度情報を相互利用することによっ
て、前記信頼度情報の変化に対応させて作業計画を変更
する。よって、複数の作業装置を使用したワークの加工
作業が高効率、かつ高信頼で実現することが可能とな
る。さらに具体的詳細に述べると、当該課題の解決で
は、本発明が次に列挙するそれぞれの新規な特徴的構成
手法又は手段を採用することにより、前記目的を達成す
る。
【0017】すなわち、本発明方法の第1の特徴は、複
数の作業手段の少なくとも1手段にセンサを搭載してマ
ルチ作業を実行するに当り、当該センサの計測情報をネ
ットワークを通じ共用することにより他の作業手段の教
示データを作業対象物毎に逐次的かつリアルタイムで修
正してその都度位置姿勢や軌道のズレをなくし作業の信
頼度を高めてなるマルチ作業方法の構成採用にある。
【0018】本発明方法の第2の特徴は、複数の作業手
段のうち少なくとも1手段にセンサを搭載してマルチ作
業を実行するに当り、各作業手段は、前記センサの計測
情報を含む作業関連情報及び当該作業関連情報の確から
しさを表す信頼度情報を相互にネットワーク送信し、前
記信頼度情報の変化に対応させて作業計画を変更してな
るマルチ作業方法の構成採用にある。
【0019】本発明方法の第3の特徴は、前記本発明方
法の第2の特徴における前記作業関連情報が、前記作業
手段の運動情報と前記作業手段の制御コマンド情報とワ
ークの一部あるいは全体の位置姿勢に関する情報と前記
作業手段の作業時間に関する情報の一部又は全部を含ん
でなるマルチ作業方法の構成採用にある。
【0020】本発明方法の第4の特徴は、複数の作業手
段のうち少なくとも1手段にセンサを搭載してマルチ作
業を実行するに当り、当該センサが搭載された作業手段
は、モデルワークの位置姿勢に関する記憶情報と当該セ
ンサによるワークの位置姿勢に関する計測情報との差分
を算出した後、当該差分の確からしさを表わす信頼度を
算出し、当該算出された差分と信頼度の情報を他の作業
手段にネットワーク送信し、他の作業手段は、当該算出
された差分と信頼度の情報を受信し、当該算出差分から
得る前記ワークの位置姿勢変化分と信頼度に基づき、予
め与えられた作業計画を変更してなるマルチ作業方法の
構成採用にある。
【0021】本発明方法の第5の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3又は第4の特徴における複数の前
記作業手段が、そのうち1手段はワークを把持するハン
ドリングロボットであり、他の1手段はワークを加工す
る加工ロボットであるマルチ作業方法の構成採用にあ
る。
【0022】本発明方法の第6の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前
記作業計画が、前記作業手段の作業手順と作業方法と作
業軌道の一部又は全部を含んでなるマルチ作業方法の構
成採用にある。
【0023】本発明方法の第7の特徴は、ワークを把持
するハンドリングロボットシステムと、当該ワークを加
工する加工ロボットシステムを用い、当該両方のロボッ
トシステムにセンサを搭載してマルチ作業を実行するに
当り、前記ハンドリングロボットシステムは、前記ワー
クの特徴点を予め検出し記憶されたモデルデータと前記
ハンドリングロボットシステムの前記センサにて計測さ
れた前記ワークの計測データとの位置姿勢変化分および
信頼度を算出し、該算出された位置姿勢変化分と信頼度
を前記加工ロボットシステムにネットワーク送信し、前
記加工ロボットシステムは、受信した当該位置姿勢変化
分に基づいて予め教示されていた加工ロボットシステム
の教示データを修正するとともに、受信した前記信頼度
に基づいて加工開始点の精細検出のためのアプローチ開
始点位置とアプローチ速度を変更し、加工時に前記ワー
クの特徴点を予め検出し記憶されたモデルデータと前記
加工ロボットシステムの前記センサにて計測された前記
ワークの計測データとの位置姿勢変化分および信頼度を
算出し、当該算出情報を前記ハンドリングロボットシス
テムにネットワーク送信してなるマルチ作業方法の構成
採用にある。
【0024】本発明方法の第8の特徴は、前記本発明方
法の第4又は第7の特徴における前記位置姿勢変化分
が、前記モデルワークのデータとこれに対応変換された
計測データとの2乗誤差からなる評価換数を最小とする
ように決定することによって算出求まってなるマルチ作
業方法の構成採用にある。
【0025】本発明方法の第9の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第4又は第7の特徴における前記信頼
度が、一定閾値を境に、良作業と不良作業の選別作業の
基準となるマルチ作業方法の構成採用にある。
【0026】本発明方法の第10の特徴は、ワークを把
持するハンドリングロボットシステムと、当該ワークを
加工する加工ロボットシステムを用い、少なくとも当該
一方のロボットシステムにセンサを搭載してマルチ作業
を実行するに当り、前記センサの計測情報と予め記憶さ
せて置いたモデルワークの作業情報とから前記ワークの
ハンドリング精度又は当該ワークの加工精度の情報或は
これらの情報を含んだ作業品質情報を作成し、当該作成
情報を前記ハンドリングロボットシステムと加工ロボッ
トシステムの間でネットワーク送信し、当該送信した情
報の変化に対応させて作業計画を変更してなるマルチ作
業方法の構成採用にある。
【0027】本発明方法の第11の特徴は、ワークを把
持するハンドリングロボットシステムと、当該ワークを
加工する加工ロボットシステムを用い、少なくとも当該
一方のロボットシステムにセンサを搭載してマルチ作業
を実行するに当り、当該センサにて前記ワークの欠陥の
有無を検査し、当該欠陥情報を前記ハンドリングロボッ
トシステムと前記加工ロボットシステムとの間でネット
ワーク送信し、前記ワークに欠陥がある場合には、前記
ハンドリングロボットシステムが良品ワークと欠陥ワー
クを選別するとともに、前記加工ロボットシステムが当
該欠陥ワークの加工を中止してなるマルチ作業方法の構
成採用にある。
【0028】本発明方法の第12の特徴は、前記本発明
方法の第2、第4又は第10の特徴における前記作業計
画の変更が、前記ネットワーク送信途中で集中統合処理
してなるマルチ作業方法の構成採用にある。
【0029】本発明方法の第13の特徴は、前記本発明
方法の第2、第4又は第10の特徴における前記作業計
画の変更が、前記各作業手段で自律分散的に実行処理し
てなるマルチ作業方法の構成採用にある。
【0030】本発明方法の第14の特徴は、前記本発明
方法の第1、第2、第4、第7、第10又は第11の特
徴における前記ネットワークが、オペレータによるタス
ク指令や各種データを集中統合的に入力可能としてなる
マルチ作業の構成採用にある。
【0031】本発明方法の第15の特徴は、前記本発明
方法の第7、第10又は第11の特徴における前記ハン
ドリングロボットシステムと前記加工ロボットシステム
の一方又は両方が、複数台有してなるマルチ作業方法の
構成採用にある。
【0032】本発明方法の第16の特徴は、前記本発明
方法の第7、第10、第11又は第15の特徴における
前記加工ロボットシステムが、溶接、シーリング又はバ
リ取り作業を行ってなるマルチ作業方法の構成採用にあ
る。
【0033】本発明方法の第17の特徴は、前記本発明
方法の第7、第10、第11、第15又は第16の特徴
における前記センサが、レーザレンジセンサであるマル
チ作業方法の構成採用にある。
【0034】本発明方法の第18の特徴は、前記本発明
方法の第7、第10、第11、第15、第16又は第1
7の特徴における前記ハンドリングロボットシステム
が、ワークを固定するためのハンドを有する2台の作業
ステーションにワークを交互に搬送供給し、前記加工ロ
ボットシステムにて2台の当該作業ステーションに供給
配置された当該ワークを交互に加工してなるマルチ作業
方法の構成採用にある。
【0035】本発明装置の第1の特徴は、ワークを把持
するハンドリングロボットシステムと、当該ワークを加
工する加工ロボットシステムとから構成され、少なくと
も一方のロボットシステムにワーク上の特徴点を認識す
るためのセンサが搭載されたマルチ作業装置において、
オペレータがタスク指令を入力するユーザインタフェー
スと、前記タスク指令に基づいて各モジュールのための
制御コマンドを生成し、また前記ハンドリングロボット
システム又は前記加工ロボットシステムから発信される
情報を受信して、作業手順を再計画した後、ロボットの
位置姿勢、速度などのパラメータを変更する引数を含む
制御コマンドを前記加工ロボットシステム又は前記ハン
ドリングロボットシステムに発信するセルコラボレーシ
ョンプランナと、各モジュールに対するすべての情報の
交信の制御を行うネットワークコントローラとして機能
するコラボレーションインタフェースとを備えてなるマ
ルチ作業装置の構成採用にある。
【0036】本発明装置の第2の特徴は、前記本発明装
置の第1の特徴における前記ハンドリングロボットシス
テムと前記加工ロボットシステムの一方又は両方が、複
数台有してなるマルチ作業装置の構成採用にある。
【0037】本発明装置の第3の特徴は、前記本発明装
置の第1又は第2の特徴における前記加工ロボットシス
テムが、溶接、シーリング又はバリ取り作業を行う工具
を実装してなるマルチ作業装置の構成採用にある。
【0038】本発明装置の第4の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2又は第3の特徴における前記センサが、
レーザレンジセンサであるマルチ作業装置の構成採用に
ある。
【0039】本発明装置の第5の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記ハン
ドリングロボットシステムが、ワークを固定するための
ハンドを有する作業ステーションを2台備えてなるマル
チ作業装置の構成採用にある。
【0040】本発明装置の第6の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前
記セルコラボレーションプランナが、前記ハンドリング
ロボットシステム及び前記加工ロボットシステムにそれ
ぞれ組み込み、自律分散システムとしてなるマルチ作業
装置の構成採用にある。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態をその装置例及び方法例に基づいて説明
する。
【0042】(装置例)図1は本発明の装置例のマルチ
作業装置αの構成を示す。本装置例のマルチ作業装置α
は、デュアルステーション溶接作業を行うものであっ
て、1組のハンドリングロボットシステム10と、1組
の溶接ロボットシステム20と、セルコラボレーション
プランナ1と、ユーザインタフェース2と、コラボレー
ションインタフェース3とを備えている。
【0043】ハンドリングロボットシステム10は、マ
ニピュレータ11およびモーションコントローラ12、
マニピュレータ11に搭載された1台の光切断型のレー
ザレンジセンサ13およびセンサコントローラ14、同
じくマニピュレータ11に搭載された1個の空気圧制御
多指ハンド15、ワークWを交互に設置するための2台
の作業ステーション16、17、それぞれの作業ステー
ション16、17上にワークWを固定するための空気圧
制御多指ハンド16a、17a、及びハンドリングロボ
ットコントローラ18を備えている。
【0044】溶接ロボットシステム20は、マニピュレ
ータ21およびモーションコントローラ22、マニピュ
レータ21に搭載された1台の光切断型のレーザレンジ
センサ23およびセンサコントローラ24、同じくマニ
ピュレータ21に搭載された1個のアーク溶接トーチ2
5、及び溶接ロボットコントローラ26を備えている。
【0045】ハンドリングロボットシステム10及び溶
接ロボットシステム20の各マニピュレータ11、21
は、6自由度を持ち、ワークWのモデルを参照して作成
した教示データが予め与えられる。マニピュレータ1
1、21の運動情報は、関節角度およびそこから順運動
学にて演算される手先のデカルト位置姿勢として定ま
る。マニピュレータ11、21の運動情報を得る処理は
モーションコントローラ12、22にて行われる。
【0046】レーザレンジセンサ13、23は、レーザ
ビームを一定範囲に偏向照射してワークWからの反射光
を受光して三角測量の原理でワークWとの間の拡がり方
向と奥行き方向の2自由度の距離を計測する。計測デー
タは偏向点データ列として得られ、それをセンサコント
ローラ14、24で情報処理することによりワークW上
の特徴点を認識する。例えば、多面体のエッジであれば
特徴点はその断面上の偏向点列の屈曲点として認識され
る。これらの認識処理はセンサコントローラ14、24
にて行われる。
【0047】なお、レーザレンジセンサ13、23につ
いては、その原理上から定まる一定の分解能限界が存在
することに加え、ワークWの光沢、傷、汚れなどの表面
性状、さらに認識まで考えると注目点以外の形状障害な
どの影響によって、センシング結果には不確実性が避け
られない。
【0048】空気圧多指ハンド15、16a、17aは
6本のピンを円周状に配置しそれを一定の空気圧でコン
プライアンス機能を持たせたものである。このコンプラ
イアンス機能により、一定の制限内で任意形状の3次元
物体を把持することができる。これらの制御はハンドリ
ングロボットコントローラ18の配下で行われる。安定
な把持を実現するためには予めモデルのワークWによっ
て把持位置姿勢を決めておくことが必要である。
【0049】この安定把持位置姿勢から供給パレットP
1内でワークWが多少ずれた場合、あるいはワークWの
形状個体差が無視できない場合でも、多指ハンド15、
16a、17a及びコンプライアンス機能という特徴か
ら、一定の範囲で安定な把持は保証される。
【0050】ただし、把持後およびハンドリング後にワ
ークWを作業ステーション16、17上でリリースした
場合には、ワークWの位置姿勢に不確実性が残存する。
作業ステーション16、17上の多指ハンド16a、1
7aは、同様な原理をワークWの固定治具として利用し
たものであり、幅広いクラスの3次元ワークWを安定に
固定できるという特徴を有する。
【0051】セルコラボレーションプランナ1は、ハン
ドリングロボットシステム10および溶接ロボットシス
テム20を統合的にコントロールする。ユーザインタフ
ェース2は、オペレータがシステムに指示コマンドを与
えるためのものである。コラボレーションインタフェー
ス3は、すべてのモジュールの情報の送受信を統括す
る。
【0052】図2はNDDS(Castellote, G.P., et a
l, The Network Deliverly Service: Real-Time Data C
onnectiviy for Distributed Control Applications,"1
994International Conference on Robotics and Automa
tion,pp.2870-2876)の表現を用いて、前記装置例のマ
ルチ作業装置αのモジュール構成を示す。
【0053】同図に示すように、ユーザインタフェース
2、ハンドリングロボットシステム10、溶接ロボット
システム20、セルコラボレーションプランナ1という
それぞれのモジュールは、一つのコラボレーションイン
タフェース3に接続されている。
【0054】なお、図中の記号は各モジュール間で発信
・受信される情報を示す。台形記号はユーザインタフェ
ース2を介してオペレータがシステムに与えるタスク要
求Rである。半円記号は各モジュールの制御コマンドC
である。三角記号は各モジュールの状態情報Sであり、
具体的にはロボットの運動情報、センサの計測データ、
さらに各種情報の信頼度情報を表す。
【0055】コラボレーションインタフェース3は、各
モジュールに対するすべての情報の交信の制御を行うネ
ットワークコントローラとして機能する。オペレータは
ユーザインタフェース2を介して各モジュールに個別に
アクセスすることができる。したがって、ハンドリング
ロボットシステム10や溶接ロボットシステム20に対
して、単独の教示データを自由に与えることができ、ま
た各モジュールの状態を監視することができる。
【0056】セルコラボレーションプランナ1は、ユー
ザインタフェース2を介して与えられるタスク要求Rと
すべての状態情報Sを受信し、それを考慮して与えられ
たタスクプラン(作業計画)を適宜修正し、各モジュー
ルにコマンドCを送信する。そして、ハンドリングロボ
ットシステム10や溶接ロボットシステム20は、他の
ロボットシステムからの状態情報SをコマンドCに包含
される形で受信する。
【0057】ところで、状態情報Sにおける信頼度情報
は、該当する情報の不確実性と相反する尺度として導入
する。作業における不確実性は、便宜的に観測可能な不
確実性と観測不可能な不確実性に分類される。例えば、
個体差のあるワークWを対象とした作業においては、教
示再生型ロボットから見れば個々のワークWの位置姿勢
には不確実性が存在すると言える。ここで、センサを導
入して、その一部あるいは全部の自由度の変化を計測す
れば、この時点で理想的には前者の意味での不確実性が
消失する。
【0058】しかし、実際の作業ではセンサ計測にて不
確実性が消滅するような例はまれで、並進成分は計測で
きても回転成分が計測不可能であったり、ノイズの影響
で精度よく計測できなかったりする場合が多い。このよ
うな場合は後者の意味での不確実性はどうしても残る。
【0059】したがって、完全な計測は不可能である
が、作業は遂行しなければならないという現状を考える
と、後者の不確実性をなんらかの合理的な尺度で代表さ
せ、それを前提として作業の戦略を立てたり変更したり
することが不可欠になる。信頼度はそのような考えに基
づいて導入するものである。
【0060】(方法例)次に、前記装置例のマルチ作業
装置αを使用した具体的なマルチ作業方法の方法例を説
明する。まず、オペレータは、ユーザインタフェース2
を介してハンドリングと溶接からなる複合作業のタスク
要求(タスク指令)Rを入力する。すると、当該タスク
要求Rをコラボレーションインターフェース3を介して
セルコラボレーションプランナ1が受信する。
【0061】セルコラボレーションプランナ1は、マク
ロなタスク要求Rに基づいて各モジュールのための制御
コマンドCを生成し、またハンドリングロボットシステ
ム10及び溶接ロボットシステム20から発信される情
報を受信して、ハンドリングロボットシステム10およ
び溶接ロボットシステム20に渡すパラメータを演算
し、作業手順を改めて計画した後に制御コマンドCを発
信する。制御コマンドCには、ハンドリングロボットシ
ステム10および溶接ロボットシステム20の教示デー
タ、すなわちマニピュレータ11、21の位置姿勢、速
度などのパラメータを変更する引数が含まれる。
【0062】図3は前記装置例のマルチ作業装置αを使
用したデュアルステーション溶接作業のシーケンスを示
す。 [ステップ1(ST1)]ハンドリングロボットシステ
ム10のマニピュレータ11は、図3に示すように、予
め整理されて搬入される供給パレットP1からワークW
を多指ハンド15で把持することにより順次取り出し、
ワークWを作業ステーション16上の予め指定された位
置に置く。
【0063】なお、マニピュレータ11の教示データは
作業ステーション16上のモデルのワークWを参照して
予め与えて置く。このときワークWは作業ステーション
16と干渉しないように、一定の距離をおいてハンド1
5からリリースされる。このため作業ステーション16
上でのワークWの位置姿勢には不確実性がでることとな
る。
【0064】次に、ワークWを作業ステーション16上
の多指ハンド16aで固定する。ここでも把持状態によ
ってワークWの位置姿勢には不確実性がでる。この固定
確認情報を受信し、ハンドリングロボットシステム10
はセンサ13によってワークW上の特定の特徴点を計測
し計測データを得る。この計測動作についても、所望の
ワークWの位置姿勢情報を算出するために必要十分な特
徴点データを計測できるよう、教示データを予め与えて
置く。
【0065】なお、設置ワークWの特徴点についてはモ
デルの基準ワークWで予め計測され、ハンドリングロボ
ットシステム10のメモリ(図を省略)に記憶される。
そして、モデルワークWのデータと個々のワークWの計
測データから作業対象のワークWの位置姿勢変化分を算
出する。この変化分は個々のワークWの位置決め誤差、
治具固定時の誤差、ワークWの形状個体差などに起因す
る。
【0066】ワーク位置姿勢変化分の算出は、次の手法
で行う。モデルのワークWと個々のワークWとは対応す
る特徴点が既知であるので、計測ワークWの特徴点のそ
れぞれをモデルのワークWの特徴点に対応させる変換
(具体的には位置および姿勢変換)を仮定し、モデルデ
ータと変換された計測データとの2乗誤差からなる評価
関数を最小とするように変換を決定することによって、
求める位置姿勢変化分を算出する。
【0067】このとき評価関数の残差の大小により変換
の確からしさを信頼度とする。大小を判別する閾値につ
いては、ワークWについての統計的データにて予め定め
ることができる。結局ハンドリングロボットシステム1
0は計測を終えた後、その位置姿勢変化△Th(同次変換
行列)とその信頼度Rh(ここでは0 ≦Rh≦1 なるスカラ
で代表させる)を発信する。
【0068】マニピュレータ11が比較的大きな接近速
度を持ったまま作業ステーション16にワークWを置い
た場合には、ハンド16aで固定された後の△Thは大き
くなる可能性が高い。このため速度を落とせば望ましい
と言えるが、ハンドリングに要するトータル作業時間は
急激に増大してしまう。
【0069】また、ワークWの特徴点近傍にばりや欠
け、あるいは形状障害がある場合には、特徴点の計測デ
ータの精度が低下するため、信頼度も低下する。もちろ
んハンドリングの失敗でワークWが大きくずれた場合に
は、一部特徴点がセンサ視野外となって計測に失敗する
こともあり、その場合は信頼度が大きく低下する。
【0070】[ステップ2(ST2)]続いて、ハンド
リングロボットシステム10のマニピュレータ11は作
業ステーション17に新たなワークWを置くために供給
パレットP1からワークWを取り出す。このとき、セル
コラボレーションプランナ1は、ハンドリングロボット
システム10からの作業ステーション16における△Th
と信頼度Rhを受信し、それを考慮して溶接ロボットシス
テム20のための制御コマンドCを生成・発信する。
【0071】溶接ロボットシステム20はそのコマンド
Cを受信して作業ステーション16での溶接作業の手順
と方法を変更する。具体的には△Thによって、予め教示
されていた溶接ロボットシステム20の教示データ、す
なわち溶接開始点、経由点、終了点、開始点検出動作の
ためのアプローチ開始点、そのほか必要な複数の教示点
など、を変換する。
【0072】しかし、△Thには不確実性が存在するの
で、溶接トーチ25とワークWとの衝突などの危険性を
回避するため、溶接開始点の精細検出のためのアプロー
チ開始点位置とアプローチ速度を変更する。具体的に
は、Rh=0.6 と比較的低い場合には、予め教示されてい
るアプローチ開始点と溶接開始点との距離Laをワークよ
り外側に向かって約10mm移動させる。Rhと移動距離との
関係は作業によって適切に変更する。一方、Rh≒1 の場
合には溶接開始点が高精度に同定されていることを意味
することから、La=0 としてすぐさま溶接開始点に溶接
トーチ25を位置づけて溶接を開始する。
【0073】[ステップ3(ST3)]次に、溶接ロボ
ットシステム20は作業ステーション16において予め
教示されているアーク溶接を行う。この教示は予め基準
位置に設定されたモデルの基準ワークWを基に入力さ
れ、溶接ロボットコントローラ26に記憶されているも
のである。その内容は、溶接トーチ25が溶接すべき経
路に定められた作業仕様に基づく位置姿勢である。
【0074】なお、実際の溶接作業における個々のワー
クWについて、溶接ロボットシステム20は、溶接トー
チ25に先だって進むセンサ23により、モデルデータ
での教示で動作する場合との経路のずれを計測し、複数
の計測データ列と教示データとを比較して、ワークWの
位置姿勢の変化を変換の形で逐次的かつリアルタイムに
算出する。バッチ処理ではなく逐次処理であること、姿
勢情報の与え方など一部の処理は異なるものの、モデル
データと計測データの両者からワークWのずれを算出す
る原理は、ハンドリングロボットシステム10における
処理とほぼ同様である。
【0075】したがって、溶接ロボットシステム20
は、ハンドリングロボットシステム10と同様にワーク
Wの位置姿勢変化を表す同次変換行列△Twを算出・発信
するとともに、変換の残差の大小により変換の確からし
さを信頼度Rw(ここでは0 ≦Rw≦1 )として逐次算出・
発信する。この変換については、その平均、および最終
の変換も発信され、また信頼度については、溶接の終了
信号とともに溶接全過程における区間信頼度、平均信頼
度、分散などの信頼度パラメータが発信される。
【0076】この間、ハンドリングロボットシステム1
0は作業ステーション17にワークWを置いて、その前
の作業ステーション16での作業と同様に計測してデー
タを発信する。これと並行して、セルコラボレーション
プランナ1は、受信した溶接ロボットシステム20の作
業ステーション16での信頼度をもとに作業ステーショ
ン16でのハンドリングロボットシステム10による次
の作業の手順を変更するためのコマンドCを生成・発信
する。
【0077】[ステップ4(ST4)]コマンドCを受
信したハンドリングロボットシステム10は、信頼度が
十分高い場合には予め与えられている教示データにした
がって作業ステーション16からワークWを取り出し所
定の良品パレットP3に置く。
【0078】平均信頼度が一定の閾値より低い場合、あ
るいは区間信頼度に著しく小さいものがある場合には、
ワークWを不良品パレットP2に搬送する。また、ハン
ドリングロボットシステム10には、ワークWを置くた
めの教示データとは別に、溶接後のワークWを取り上げ
るために予め教示データが与えられている。この教示デ
ータは、受信されたコマンドパラメータにて変換され、
変換された新たな教示データにてワークWの取り上げが
行われる。
【0079】以上のST1〜ST4の手順を、作業ステ
ーション16および17で連続して続けることによっ
て、ハンドリングと溶接という複合作業が、あたかも2
つのロボットが互いの欠点を補うかのようにコラボレー
ションとして遂行される。
【0080】本装置例のマルチ作業装置αによれば、溶
接作業においてはハンドリング作業からの位置姿勢情報
△Thによって溶接のための教示データをワークW毎にリ
アルタイムで修正できる。したがって、溶接作業のため
に高精度な治具を多数用意し、その変更に多大な労力を
要するといった治具コストが大幅に削減される。
【0081】また、ワークWの傷や汚れなどで△Thに不
確実性が存在する場合でも、溶接トーチ25とワークW
との衝突などの危険性を回避することができるので、溶
接開始点の精細検出のためのアプローチ開始点位置とア
プローチ速度を信頼度に基づいて適切に変更することが
可能となる。その結果、信頼度が低い場合には溶接開始
点探索スペースを拡大し、また探索接近速度を落とすこ
とによって、溶接開始点検出の時間は増加するが、溶接
開始点が高精度に検出され作業の歩留まりは向上する。
【0082】特に、信頼度が高い場合には、溶接開始点
が高精度に同定されていることを意味することから、す
ぐさま溶接開始点に溶接トーチ25を位置づけて溶接を
開始することができ、溶接開始点の探索・検出時間は事
実上不要になる。したがって、信頼度に基づいて、作業
の信頼性と作業の効率化という、一般に相反する指標の
トレードオフを合理的に行うことが可能となる。
【0083】同様にハンドリング作業においても、溶接
作業からの位置姿勢情報△Twによって次のハンドリング
のための教示データをワークW毎にリアルタイムで修正
できる。これによってワークWを確実に取り上げること
ができる他、ハンドリング時に把持しているワークWが
ずれる、あるいは滑落するなどの危険性を回避すること
ができる。
【0084】さらに、溶接での信頼度の高低が作業品質
の良否を表すことから、溶接されたあるいはその過程の
ワークの良否を合理的に選別し、適切なパレットヘ転送
することにより、良品と不良品の混在が阻止され、品質
検査や修正・補修作業のコストが大幅に削減される。
【0085】以上のように2台のロボットシステムが互
いの情報を共有し、互いの不完全さを補うかのようにコ
ラボレーションすることにより、常に作業品質の確保と
作業の効率化を、高い信頼性を持って達成することが可
能となる。
【0086】(第1応用例)図4は本発明の第1応用例
に係るマルチ作業装置βの構成を示す。本応用例のマル
チ作業装置βは、ハンドリングロボットシステム10'
のマニピュレータ11がセンサ13を持たない点が前記
装置例のマルチ作業装置αと異なる。なお、前記装置例
のマルチ作業装置αと同様に機能する部分には同じ符号
を使用し、重複説明を省略することとする。
【0087】本応用例のマルチ作業装置βでは、ハンド
リングロボットシステム10' に要求されるハンドリン
グ精度が前記装置例のものより厳しくなる。したがっ
て、ハンドリングロボットシステム10' および治具の
精度を高めることにより、前記装置例で使用したセンサ
13を不要にし、センサコストを削減することとした。
【0088】ハンドリングロボットシステム10' は、
従来の教示再生型ロボットであるため、確かに前記装置
例におけるハンドリングロボットシステム10のように
△Thを検出することはできない。しかし、本応用例で
は、教示データ以外の情報は持たないことから便宜的に
△Th=I(単位行列)とする。また、そもそも計測でき
ないという意味でその信頼度はRh=0 として発信する。
これに対して、本応用例における溶接ロボットシステム
20は、Rh=0 ということから、常に溶接開始点探索エ
リアを最大値に設定し、アプローチ速度も最小に設定す
る。
【0089】(第2応用例)図5は本発明の第2応用例
に係るマルチ作業装置γの構成を示す。本応用例のマル
チ作業装置γは、溶接ロボットシステム20' がセンサ
23を持たない点が前記装置例のマルチ作業装置αと異
なる。なお、前記装置例のマルチ作業装置αと同様に機
能する部分には同じ符号を使用し、重複説明を省略する
こととする。
【0090】本応用例では、ハンドリングロボットシス
テム10のセンサ13による計測データの有効性は、ワ
ークWが剛体と見なせることが前提である。本応用例に
おけるハンドリングロボットシステム10は、通常の手
続きで△Th、信頼度Rhを発信する。溶接ロボットシステ
ム20' はこれを用いて適切に溶接開始点探索モードを
設定する。
【0091】溶接ロボットシステム20' は従来の教示
再生型ロボットであるため、確かに前記装置例の溶接ロ
ボットシステム20のように△Twを検出することはでき
ない。しかし、本応用例では、教示データ以外の情報は
持たないことから便宜的に△Tw=I(単位行列)とし、
またそもそも計測できないという意味でその信頼度はRw
=0 として発信する。このように溶接ロボットシステム
20' が開始点検出のためのセンサを持たなくとも作業
が適切に行われる。
【0092】以上説明した装置例及び応用例では、セル
コラボレーションプランナ1があたかも独立した構成と
なっているが、いわゆる自律分散システムと同様に各ロ
ボットシステムにこの機能を持たせることも可能であ
る。具体的な構成は、目的の作業レベル、各モジュール
の自律度、ロボットシステムの数などに応じて決定され
る。また、前記装置例等で明らかなように、複数の作業
装置のうち、センサを搭載しない作業装置がある場合で
も、本発明の効果は損なわれることはない。
【0093】以上本発明の代表的な装置例及び方法例等
について説明したが、本発明は必ずしも当該装置例の手
段及び方法例の手法等だけに限定されるものではない。
本発明の目的を達成し、後述する効果を有する範囲内に
おいて適宜変更して実施することができるものである。
【0094】特に、本発明は、ハンドリングロボットシ
ステム10と溶接ロボットシステム20の組み合わせに
限定されるものではなく、ロボットを用いる作業一般、
例えば組み立て、パレタイジング、バリ取りなどを主と
するロボット作業、さらにロボットと各種加工機械の組
み合わせにおいても有効である。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、複数の
作業装置のそれぞれが、作業関連情報及び当該作業関連
情報の確からしさを表す信頼度情報を相互利用して作業
計画を変更するので、複数の作業装置を使用したワーク
の加工作業が高効率、かつ高信頼で実現できる。特に、
ワークの位置ずれを把握することができ、十分な作業品
質が得られ、しかも高精度な治具やハンドを必要とせ
ず、治具コストを低く抑えることができる。
【0096】また、一つの作業装置にて加工された欠陥
品がそのまま他の作業装置にて追加工されることがな
く、しかも欠陥品を自動選別することにより、作業結果
を確認するための検査コスト、欠陥品の修復作業コスト
を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置例のマルチ作業装置αの構成を示
すブロック図である。
【図2】前記装置例のマルチ作業装置αのモジュール構
成を示した説明図である。
【図3】前記装置例のマルチ作業装置αを使用したデュ
アルステーション溶接作業のシーケンスを示す図であ
る。
【図4】本発明の第1応用例のマルチ作業装置βの構成
を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2応用例のマルチ作業装置γの構成
を示すブロック図である。
【図6】従来例の協調型溶接ロボットセルδの構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
α、β、γ…マルチ作業装置 δ…協調型溶接ロボットセル(従来例) W…ワーク P1…供給パレット P2…不良品パレット P3…良品パレット 1…セルコラボレーションプランナ 2…ユーザインタフェース 3…コラボレーションインタフェース 10、10' …ハンドリングロボットシステム 11、21…マニピュレータ 12、22…モーションコントローラ 13、23…レーザレンジセンサ(センサ) 14、24…センサコントローラ 15、16a、17a…ハンド 16、17…作業ステージ 18…ハンドリングロボットコントローラ 20、20' …溶接ロボットシステム 25…溶接トーチ(トーチ) 26…溶接ロボットコントローラ 30…ハンドリングロボット(ロボット) 31…溶接ロボット(ロボット) 32…溶接トーチ(トーチ) 33…教示ペンダント 34…コントローラ

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の作業手段の少なくとも1手段にセン
    サを搭載してマルチ作業を実行するに当り、 当該センサの計測情報をネットワークを通じ共用するこ
    とにより他の作業手段の教示データを作業対象物毎に逐
    次的かつリアルタイムで修正してその都度位置姿勢や軌
    道のズレをなくし作業の信頼度を高めてなる、 ことを特徴とするマルチ作業方法。
  2. 【請求項2】複数の作業手段のうち少なくとも1手段に
    センサを搭載してマルチ作業を実行するに当り、 各作業手段は、前記センサの計測情報を含む作業関連情
    報及び当該作業関連情報の確からしさを表す信頼度情報
    を相互にネットワーク送信し、前記信頼度情報の変化に
    対応させて作業計画を変更する、 ことを特徴とするマルチ作業方法。
  3. 【請求項3】前記作業関連情報は、 前記作業手段の運動情報と前記作業手段の制御コマンド
    情報とワークの一部あるいは全体の位置姿勢に関する情
    報と前記作業手段の作業時間に関する情報の一部又は全
    部を含む、 ことを特徴とする請求項2に記載のマルチ作業方法。
  4. 【請求項4】複数の作業手段のうち少なくとも1手段に
    センサを搭載してマルチ作業を実行するに当り、 当該センサが搭載された作業手段は、モデルワークの位
    置姿勢に関する記憶情報と当該センサによるワークの位
    置姿勢に関する計測情報との差分を算出した後、当該差
    分の確からしさを表わす信頼度を算出し、当該算出され
    た差分と信頼度の情報を他の作業手段にネットワーク送
    信し、 他の作業手段は、当該算出された差分と信頼度の情報を
    受信し、当該算出差分から得る前記ワークの位置姿勢変
    化分と信頼度に基づき、予め与えられた作業計画を変更
    する、 ことを特徴とするマルチ作業方法。
  5. 【請求項5】複数の前記作業手段は、 そのうち1手段はワークを把持するハンドリングロボッ
    トであり、他の1手段はワークを加工する加工ロボット
    である、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のマル
    チ作業方法。
  6. 【請求項6】前記作業計画は、 前記作業手段の作業手順と作業方法と作業軌道の一部又
    は全部を含む、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の
    マルチ作業方法。
  7. 【請求項7】ワークを把持するハンドリングロボットシ
    ステムと、当該ワークを加工する加工ロボットシステム
    を用い、当該両方のロボットシステムにセンサを搭載し
    てマルチ作業を実行するに当り、 前記ハンドリングロボットシステムは、前記ワークの特
    徴点を予め検出し記憶されたモデルデータと前記ハンド
    リングロボットシステムの前記センサにて計測された前
    記ワークの計測データとの位置姿勢変化分および信頼度
    を算出し、該算出された位置姿勢変化分と信頼度を前記
    加工ロボットシステムにネットワーク送信し、 前記加工ロボットシステムは、受信した当該位置姿勢変
    化分に基づいて予め教示されていた加工ロボットシステ
    ムの教示データを修正するとともに、受信した前記信頼
    度に基づいて加工開始点の精細検出のためのアプローチ
    開始点位置とアプローチ速度を変更し、加工時に前記ワ
    ークの特徴点を予め検出し記憶されたモデルデータと前
    記加工ロボットシステムの前記センサにて計測された前
    記ワークの計測データとの位置姿勢変化分および信頼度
    を算出し、当該算出情報を前記ハンドリングロボットシ
    ステムにネットワーク送信する、 ことを特徴とするマルチ作業方法。
  8. 【請求項8】前記位置姿勢変化分は、 前記モデルワークのデータとこれに対応変換された計測
    データとの2乗誤差からなる評価換数を最小とするよう
    に決定することによって算出求まる、 ことを特徴とする請求項4、7に記載のマルチ作業方
    法。
  9. 【請求項9】前記信頼度は、 一定閾値を境に、良作業と不良作業の選別作業の基準と
    なる、 ことを特徴とする請求項1、2、4又は7に記載のマル
    チ作業方法。
  10. 【請求項10】ワークを把持するハンドリングロボット
    システムと、当該ワークを加工する加工ロボットシステ
    ムを用い、少なくとも当該一方のロボットシステムにセ
    ンサを搭載してマルチ作業を実行するに当り、 前記センサの計測情報と予め記憶させて置いたモデルワ
    ークの作業情報とから前記ワークのハンドリング精度又
    は当該ワークの加工精度の情報或はこれらの情報を含ん
    だ作業品質情報を作成し、当該作成情報を前記ハンドリ
    ングロボットシステムと加工ロボットシステムの間でネ
    ットワーク送信し、当該送信した情報の変化に対応させ
    て作業計画を変更する、 ことを特徴とするマルチ作業方法。
  11. 【請求項11】ワークを把持するハンドリングロボット
    システムと、当該ワークを加工する加工ロボットシステ
    ムを用い、少なくとも当該一方のロボットシステムにセ
    ンサを搭載してマルチ作業を実行するに当り、 当該センサにて前記ワークの欠陥の有無を検査し、当該
    欠陥情報を前記ハンドリングロボットシステムと前記加
    工ロボットシステムとの間でネットワーク送信し、前記
    ワークに欠陥がある場合には、前記ハンドリングロボッ
    トシステムが良品ワークと欠陥ワークを選別するととも
    に、前記加工ロボットシステムが当該欠陥ワークの加工
    を中止する、 ことを特徴とするマルチ作業方法。
  12. 【請求項12】前記作業計画の変更は、 前記ネットワーク送信途中で集中統合処理する、 ことを特徴とする請求項2、4又は10に記載のマルチ
    作業方法。
  13. 【請求項13】前記作業計画の変更は、 前記各作業手段で自律分散的に実行処理する、 ことを特徴とする請求項2、4又は10に記載のマルチ
    作業方法。
  14. 【請求項14】前記ネットワークは、 オペレータによるタスク指令や各種データを集中統合的
    に入力可能とする、 ことを特徴とする請求項1、2、4、7、10、又は1
    1に記載のマルチ作業方法。
  15. 【請求項15】前記ハンドリングロボットシステムと前
    記加工ロボットシステムの一方又は両方は、 複数台有する、 ことを特徴とする請求項7、10又は11に記載のマル
    チ作業方法。
  16. 【請求項16】前記加工ロボットシステムは、 溶接、シーリング又はバリ取り作業を行う、 ことを特徴とする請求項7、10、11又は15に記載
    のマルチ作業方法。
  17. 【請求項17】前記センサは、 レーザレンジセンサである、 ことを特徴とする請求項7、10、11、15又は16
    に記載のマルチ作業方法。
  18. 【請求項18】前記ハンドリングロボットシステムは、 ワークを固定するためのハンドを有する2台の作業ステ
    ーションにワークを交互に搬送供給し、前記加工ロボッ
    トシステムにて2台の当該作業ステーションに供給配置
    された当該ワークを交互に加工する、 ことを特徴とする請求項7、10、11、15、16又
    は17に記載のマルチ作業方法。
  19. 【請求項19】ワークを把持するハンドリングロボット
    システムと、当該ワークを加工する加工ロボットシステ
    ムとから構成され、少なくとも一方のロボットシステム
    にワーク上の特徴点を認識するためのセンサが搭載され
    たマルチ作業装置において、 オペレータがタスク指令を入力するユーザインタフェー
    スと、 前記タスク指令に基づいて各モジュールのための制御コ
    マンドを生成し、また前記ハンドリングロボットシステ
    ム又は前記加工ロボットシステムから発信される情報を
    受信して、作業手順を再計画した後、ロボットの位置姿
    勢、速度などのパラメータを変更する引数を含む制御コ
    マンドを前記加工ロボットシステム又は前記ハンドリン
    グロボットシステムに発信するセルコラボレーションプ
    ランナと、 各モジュールに対するすべての情報の交信の制御を行う
    ネットワークコントローラとして機能するコラボレーシ
    ョンインタフェースとを備えた、 ことを特徴とするマルチ作業装置。
  20. 【請求項20】前記ハンドリングロボットシステムと前
    記加工ロボットシステムの一方又は両方は、 複数台有する、 ことを特徴とする請求項19に記載のマルチ作業装置。
  21. 【請求項21】前記加工ロボットシステムは、 溶接、シーリング又はバリ取り作業を行う工具を実装し
    た、 ことを特徴とする請求項19又は20に記載のマルチ作
    業装置。
  22. 【請求項22】前記センサは、 レーザレンジセンサである、 ことを特徴とする請求項19、20又は21に記載のマ
    ルチ作業装置。
  23. 【請求項23】前記ハンドリングロボットシステムは、 ワークを固定するためのハンドを有する作業ステーショ
    ンを2台備えた、ことを特徴とする請求項19、20、
    21又は22に記載のマルチ作業装置。
  24. 【請求項24】前記セルコラボレーションプランナは、 前記ハンドリングロボットシステム及び前記加工ロボッ
    トシステムにそれぞれ組み込み、自律分散システムとし
    た、 ことを特徴とする請求項19、20、21、22又は2
    3に記載のマルチ作業装置。
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