JP6004564B2 - 運搬用容器 - Google Patents

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本発明は、例えば、点滴セット、注射器などの医療器具、医療検査品、薬品、食料品、電子部品、その他の物品など、運搬に際して汚染、損傷を防止する必要がある物品を運搬するための運搬用容器に関する。
従来、この種の物品を運搬用容器に収納して蓋を閉めた後、コンベアなどで搬送する途中で、自動梱包機で容器本体と蓋を一体的にバンドで結束することが行われている。
例えば、図35に示したように、特許文献1(特開2010−111401号公報)に開示されるように、運搬用容器100の蓋102の上面には、複数の上突部104が、蓋102の縁部に沿うように形成され、これらの上突部104の間に、バンド挿通用の凹部106が形成されている。
一方、容器本体108の底部には、下方に突設された下突部110が、底部の縁部に沿うように形成されており、この下突部110には、蓋102の上面に形成された凹部106に対応するように、バンド挿通用凹部112が形成されている。
そして、運搬用容器100の蓋102の上面の上突部104に形成されたバンド挿通用の凹部106と、容器本体108の底部の下突部110に形成されたバンド挿通用凹部112との間を挿通するように、バンドBを蓋102と容器本体108とが一体になるように巻き付けて結束している。
特開2010−111401号公報
しかしながら、このような従来の運搬用容器100では、自動梱包機でバンドBを強く締め付けた時や、運搬用容器100をいわゆる通箱として用いるために、何度も繰り返してバンドBで結束することにより、運搬用容器100のバンド挿通部である蓋102のバンド挿通用の凹部106、容器本体108の底部のバンド挿通用凹部112とバンドBとの接触部分が削れたり、孔が空いたり、破損損傷することがある。
このような場合、運搬用容器100自体が使用できなくなったり、これらの損傷部分から、塵埃などが侵入して、運搬用容器100内に収納した物品が汚染するおそれがあり、例えば、医療用器具などの場合には、運搬用容器100内に収納した物品が使用できなくなるおそれがあった。
本発明は、このような現状に鑑み、自動梱包機でバンドを強く締め付けた時や、運搬用容器をいわゆる通箱として用いるために、何度も繰り返してバンドで結束しても、バンドとの接触部分が削れたり、孔が空いたり、破損損傷するおそれがなく、運搬用容器自体が使用できなくなったり、これらの損傷部分から、塵埃などが侵入して、運搬用容器内に収納した物品が汚染するおそれがない運搬用容器を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の運搬用容器は、
容器本体と蓋を一体的にバンドで結束する運搬用容器であって、
前記バンドと接触する運搬用容器の隅角部に、バンド受け部材装着部を形成して、
前記バンド受け部材装着部に、バンド受け部が形成されたバンド受け部材を着脱自在に装着するように構成した運搬用容器であって、
前記バンド受け部材が、第1のバンド受け部材と、第1のバンド受け部材の外側に階段状に少なくとも1段連接するように配置された、第1のバンド受け部材と一体または別体の第2のバンド受け部材とを備え、
前記第1のバンド受け部材のバンド受け部の基端側の両側には、バンドの側部を案内するために、左右一対の第1のバンド案内突設部が形成され、
前記第2のバンド受け部材のバンド受け部の基端側の両側には、バンドの側部を案内するために、左右一対の第2のバンド案内突設部が形成され、
前記第1のバンド案内突設部と第2のバンド案内突設部の少なくとも一方が、バンド挿通用溝部の幅方向の内壁よりも内側に位置していることを特徴とする。
このように構成することによって、バンドと接触する運搬用容器の隅角部に、バンド受け部が形成されたバンド受け部材が装着した状態となる。
従って、バンド受け部材のバンド受け部にバンドが接触することになり、自動梱包機でバンドを強く締め付けた時や、運搬用容器をいわゆる通箱として用いるために、何度も繰り返してバンドで結束しても、運搬用容器のバンドとの接触部分が削れたり、孔が空いたり、破損損傷するおそれがなく、運搬用容器自体が使用できなくなることもない。また、これらの損傷部分から、塵埃などが侵入して、運搬用容器内に収納した物品が汚染するおそれがない。
さらに、バンド受け部材装着部に、バンド受け部材を着脱自在に装着するように構成した取付け構造であるので、バンド受け部材が紛失するおそれがない。
しかも、バンドとの接触部分であるバンド受け部材のバンド受け部が、削れたり、孔が空いたり、破損損傷しても、新しいバンド受け部材と交換することができる。
このように構成することによって、バンドがずれて取付けられた場合に、運搬用容器のバンド挿通部の縁部とバンドが接触して削れたり、破損損傷してしまうが、バンド受け部材に、バンドの側部を案内するバンド案内突設部が形成されているので、バンド案内突設部によってバンドがずれて取り付けられることがなくなり、運搬用容器のバンド挿通部の縁部の削れ、破損損傷を防止することができる。
また、本発明の運搬用容器は、前記バンド受け部材装着部に、前記バンド案内突設部が嵌合する嵌合用凹部が形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、バンド受け部材装着部の嵌合用凹部にバンド案内突設部が嵌合するので、バンド案内突設部は、運搬用容器の容器底部や容器側面から突出することがない。
従って、運搬用容器ががたついたり、不安定になることがなく、バンド案内突設部が容器側面に突出することによって、使用に際して引っかかったりして、運搬に支障をきたすことがない。また、バンド受け部材装着部にバンド受け部材を装着した状態で、複数の運搬用容器を上下に重ねて、いわゆる段積状態とすることができる。
また、本発明の運搬用容器は、前記バンド受け部材に、抜け防止手段が形成され、前記バンド受け部材装着部に、前記抜け防止手段に対応する抜け防止部が形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、バンド受け部材装着部にバンド受け部材を装着した状態で、バンド受け部材の抜け防止手段を、バンド受け部材装着部の抜け防止部に係合することによって、バンド受け部材装着部から、バンド受け部材が不用意に抜け落ちるのを防止することができる。
また、バンド受け部材が摩耗損傷した場合に、バンド受け部材の抜け防止手段と、バンド受け部材装着部の抜け防止部との係合状態を解除することによって、簡単に新しいバンド受け部材と交換することができ便利である。
また、本発明の運搬用容器は、前記バンド受け部材に、位置決め手段が形成され、前記バンド受け部材装着部に、前記位置決め手段に対応する位置決め部が形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、バンド受け部材装着部にバンド受け部材を装着する際に、バンド受け部材の位置決め手段を、バンド受け部材装着部の位置決め部に係合させることによって、バンド受け部材装着部に対して、バンド受け部材の左右の位置を位置決めすることができる。これにより、バンド受け部材装着部に対して、バンド受け部材を正確に位置決めできるので、バンド受け部材のバンド受け部に、バンドをずれることなく結束することができる。
また、本発明の運搬用容器は、前記バンド受け部材装着部に、スライド溝が形成され、前記バンド受け部材をスライド溝に挿入することによって、前記バンド受け部材装着部に、バンド受け部材を着脱自在に装着するように構成したことを特徴とする。
このように構成することによって、バンド受け部材をスライド溝に挿入するだけで、バンド受け部材装着部に、バンド受け部材を着脱自在に簡単に装着することができ、作業性が良く便利である。
また、本発明の運搬用容器は、前記バンド受け部材装着部に、係止部材を形成して、前記バンド受け部材を係止部材に係止することによって、前記バンド受け部材装着部に、バンド受け部材を着脱自在に装着するように構成したことを特徴とする。
このように構成することによって、バンド受け部材装着部の係止部材にバンド受け部材を係止することによって、バンド受け部材装着部に、いわゆるスナップフィット式に、バンド受け部材を着脱自在に簡単に装着することができ、作業性が良く便利である。
また、本発明の運搬用容器は、前記バンド受け部材のバンド受け部が、複数段形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、バンド受け部材のバンド受け部が、複数段形成されているので、バンドとの接触部が分散されることになり、削れ、孔、摩耗損傷などを低減することができる。
また、本発明の運搬用容器は、前記バンド受け部材のバンド受け部が、前記バンドと接触する運搬用容器の隅角部の交差する2平面に至るように形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、バンドと接触する運搬用容器の隅角部の2平面が一度に、バンド受け部が形成されたバンド受け部材が装着した状態となる。従って、運搬用容器のバンドの接触部分である隅角部の2平面の削れ、孔、摩耗損傷などを低減することができる。
また、本発明の運搬用容器は、前記バンド受け部材装着部に、バンド受け部材を装着した状態で、バンド受け部材のバンド受け部と運搬用容器の各面との間に、バンドの厚さ以上の間隙が形成された状態となるように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、バンド挿通部であるバンド受け部材のバンド受け部と運搬用容器の各面との間に、バンドの厚さ以上の間隙が形成された状態となるので、バンドが、例えば、床面と接することがなく、バンドが摩耗損傷することがない
本発明によれば、バンドと接触する運搬用容器の隅角部に、バンド受け部が形成されたバンド受け部材が装着した状態となる。
従って、バンド受け部材のバンド受け部にバンドが接触することになり、自動梱包機でバンドを強く締め付けた時や、運搬用容器をいわゆる通箱として用いるために、何度も繰り返してバンドで結束しても、運搬用容器のバンドとの接触部分が削れたり、孔が空いたり、破損損傷するおそれがなく、運搬用容器自体が使用できなくなることもない。また、これらの損傷部分から、塵埃などが侵入して、運搬用容器内に収納した物品が汚染するおそれがない。
さらに、バンド受け部材装着部に、バンド受け部材を着脱自在に装着するように構成した取付け構造であるので、バンド受け部材が紛失するおそれがない。
しかも、バンドとの接触部分であるバンド受け部材のバンド受け部が、削れたり、孔が空いたり、破損損傷しても、新しいバンド受け部材と交換することができる。
図1は、本発明の運搬用容器において、容器本体と蓋を一体的にバンドで結束した状態を示す斜視図である。 図2は、図1の運搬用容器の下面側から見た斜視図である。 図3は、図2のA部分の部分拡大図である。 図4は、本発明の運搬用容器の容器本体の斜視図である。 図5は、図1の容器本体の下面側から見た斜視図である。 図6は、図5のB部分の部分拡大図である。 図7は、本発明の運搬用容器のバンド受け部材を示す斜視図である。 図8は、図7のバンド受け部材の下面側から見た斜視図である。 図9は、本発明の運搬用容器の容器本体のバンド受け部材装着部に、バンド受け部材を装着する状態を説明する図6と同様な部分拡大図である。 図10は、本発明の運搬用容器の容器本体のバンド受け部材装着部に、バンド受け部材を装着した状態を説明する図6と同様な部分拡大図である。 図11は、図1の運搬用容器のバンド受け部材のバンド受け部での切欠状態の斜視図である。 図12は、図11のC部分の部分拡大図である。 図13は、図1の運搬用容器のバンド受け部材のバンド案内突設部での切欠状態の斜視図である。 図14は、図13のD部分の部分拡大図である。 図15は、図1の運搬用容器の容器本体内側から見た切欠状態の斜視図である。 図16は、図15のE部分の部分拡大図である。 図17は、本発明の運搬用容器において、容器本体と蓋を一体的にバンドで結束した状態でバンドがずれた状態を示す運搬用容器の下面側から見た斜視図である。 図18は、図17のF部分の部分拡大図である。 図19は、本発明の別の実施例の運搬用容器において、容器本体と蓋を一体的にバンドで結束した状態を示す斜視図である。 図20は、図19の運搬用容器の下面側から見た斜視図である。 図21は、図20のG部分の部分拡大図である。 図22は、図19の運搬用容器の下面側から見た部分拡大斜視図である。 図23は、本発明の別の実施例の運搬用容器のバンド受け部材を示す斜視図である。 図24は、図23のバンド受け部材の下面側から見た斜視図である。 図25は、本発明の運搬用容器の容器本体のバンド受け部材装着部に、バンド受け部材を装着する状態を説明する図22と同様な部分拡大図である。 図26は、本発明の運搬用容器の容器本体のバンド受け部材装着部に、バンド受け部材を装着した状態を説明する図22と同様な部分拡大図である。 図27は、本発明の別の実施例の運搬用容器の下面側から見た部分拡大斜視図である。 図28は、本発明の別の実施例の運搬用容器のバンド受け部材の下面側から見た斜視図である。 図29は、本発明の運搬用容器の容器本体のバンド受け部材装着部に、バンド受け部材を装着する状態を説明する図27と同様な部分拡大図である。 図30は、本発明の運搬用容器の容器本体のバンド受け部材装着部に、バンド受け部材を装着した状態を説明する図27と同様な部分拡大図である。 図31は、本発明の別の実施例の運搬用容器の下面側から見た斜視図である。 図32は、図31のH部分の部分拡大図である。 図33は、図31の運搬用容器の切欠状態の斜視図である。 図34は、図31のI部分の部分拡大図である。 図35は、従来の運搬用容器において、容器本体と蓋を一体的にバンドで結束した状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の運搬用容器において、容器本体と蓋を一体的にバンドで結束した状態を示す斜視図、図2は、図1の運搬用容器の下面側から見た斜視図、図3は、図2のA部分の部分拡大図、図4は、本発明の運搬用容器の容器本体の斜視図、図5は、図1の容器本体の下面側から見た斜視図、図6は、図5のB部分の部分拡大図、図7は、本発明の運搬用容器のバンド受け部材を示す斜視図、図8は、図7のバンド受け部材の下面側から見た斜視図、図9は、本発明の運搬用容器の容器本体のバンド受け部材装着部に、バンド受け部材を装着する状態を説明する図6と同様な部分拡大図、図10は、本発明の運搬用容器の容器本体のバンド受け部材装着部に、バンド受け部材を装着した状態を説明する図6と同様な部分拡大図、図11は、図1の運搬用容器のバンド受け部材のバンド受け部での切欠状態の斜視図、図12は、図11のC部分の部分拡大図、図13は、図1の運搬用容器のバンド受け部材のバンド案内突設部での切欠状態の斜視図、図14は、図13のD部分の部分拡大図、図15は、図1の運搬用容器の容器本体内側から見た切欠状態の斜視図、図16は、図15のE部分の部分拡大図、図17は、本発明の運搬用容器において、容器本体と蓋を一体的にバンドで結束した状態でバンドがずれた状態を示す運搬用容器の下面側から見た斜視図、図18は、図17のF部分の部分拡大図である。
図1〜図2において、符号10は、全体で本発明の運搬用容器を示している。
図1〜図2に示したように、運搬用容器10は、略矩形箱形状の容器本体12を備えている。この容器本体12の上方の開口部の開口縁フランジ14に、略矩形平板形状の蓋部16が、そのフランジ部18を嵌合することによって着脱自在に装着されるように構成されている。
また、図1に示したように、この実施例では、蓋部16の上面には、複数の上突部20が、蓋部16の縁部に沿うように形成され、これらの上突部20の間に、蓋部16の両側の長辺20aにそれぞれ、バンド挿通用凹部22が形成されている。
一方、図2、図5に示したように、これらの蓋部16に設けられたバンド挿通用凹部22に対応するように、容器本体12の底部24には、バンド挿通用溝部26が、一方の長辺20bから他方の長辺20bに至るように形成されている。
このバンド挿通用溝部26は、図2、図12に示したように、一定間隔離間して形成された複数のリブ28を備えており、このリブ28の上をバンドBが挿通されるように構成されている。なお、このリブ28は、バンドBを挿通して結束した際に、バンドBが容器本体12の底部24から突出して、バンドBが床面に接触して摩耗損傷しないように、リブ28と容器本体12の底部24との間には、バンドBの厚さ以上の間隙が形成されている。
また、容器本体12の底部24には、2つの外周フランジ30が、略矩形形状に左右に分離して形成されており、これらの外周フランジ30の間の中央部分に、バンド挿通用溝部26が形成されている。
そして、図5、図6に示したように、容器本体12の底部24のバンド挿通用溝部26には、その隅角部、すなわち、容器本体12の底部24の長辺20bの部分にそれぞれ、バンド受け部材装着部32が形成されている。
このバンド受け部材装着部32は、図6に示したように、略矩形形状の凹部を形成するように、容器本体12の底部24に形成された外周フランジ30が内周側に窪むことにより形成されている。
一方、図7、図8に示したように、バンド受け部材34は、略矩形平板形状であり、その両側部には、左右一対の肉薄のスライド部36が形成されている。また、図7に示したように、表面には、バンドBを受けるための、バンドBとの接触部分を構成する平坦なバンド受け部38が形成されている。
そして、このバンド受け部38の基端側の両側には、バンドBの側部を案内するために、上方および左右に突設した略台形形状の左右一対のバンド案内突設部40が形成されている。
また、バンド受け部38の略中央部分には、抜け防止手段42が形成されている。すなわち、この抜け防止手段42は、開口部44と、この開口部44内に突設するように形成した可撓性を有するリップ片46と、このリップ片46の裏面側に突設する係止片48とから構成されている。
さらに、図8に示したように、スライド部36とバンド案内突設部40との境界部分には、左右一対の第2の抜け防止手段を構成する係止突起50が、バンド受け部材34の裏面側に突設するように形成されている。
また、バンド受け部材34の先端部分の略中央部分には、位置決め手段を構成する略矩形形状の位置決め係止片52が、先端側に突設するように形成されている。
この場合、バンド受け部材34の材質は、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレン樹脂などのバンドBの滑りの良い樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、フッ素樹脂などの耐磨耗性の良い樹脂、アルミニウムなどの金属などから構成することができる。
一方、図6に示したように、バンド受け部材装着部32の両側部には、バンド受け部材34のスライド部36が嵌入するスライド溝54が、容器本体12の底部24に形成された外周フランジ30からリブ30aを突設することにより形成されている。
また、バンド受け部材装着部32の略中央部分には、バンド受け部材34の抜け防止手段42のリップ片46の係止片48が係合する、抜け防止部を構成する抜け防止用係止孔56が形成されている。
さらに、図6、図9に示したように、バンド受け部材装着部32の外側の両側には、バンド受け部材34をバンド受け部材装着部32に装着した際に、バンド案内突設部40が嵌合する嵌合用凹部58が形成されている。
そして、バンド受け部材装着部32の嵌合用凹部58のスライド溝54側には、バンド受け部材34の第2の抜け防止手段を構成する係止突起50が係合する、抜け防止部を構成する抜け防止用係合孔60が形成されている。
また、バンド受け部材装着部32の奥側のリブ28aには、バンド受け部材34の位置決め手段を構成する位置決め係止片52に対応する位置に、位置決め部を構成する位置決め孔62が形成されている。
このように構成される運搬用容器10では、使用に際して、図9の矢印で示したように、バンド受け部材34のスライド部36を、バンド受け部材装着部32のスライド溝54に挿入する。これによって、図10に示したように、バンド受け部材34を、バンド受け部材装着部32に装着することができる。
このように構成することによって、バンド受け部材34をスライド溝54に挿入するだけで、バンド受け部材装着部32に、バンド受け部材34を着脱自在に簡単に装着することができ、作業性が良く便利である。
この際、抜け防止手段42のリップ片46の裏面側に突設する係止片48が、バンド受け部材装着部32の平面32aによって表面側に押し上げられ、リップ片46が表面側に撓んだ状態となる。
そして、リップ片46の裏面側に突設する係止片48が、バンド受け部材装着部32の抜け防止用係止孔56の位置に移動した際に、リップ片46の係止片48が抜け防止用係止孔56に嵌入する。これにより、リップ片46が裏面側に元の位置に戻り、リップ片46の係止片48が抜け防止用係止孔56に係合して、図9の矢印と反対方向には、バンド受け部材34が、バンド受け部材装着部32から抜け落ちる方向には移動できないようになっている(図16参照)。
なお、図12、図16に示したように、リップ片46の係止片48の形状を、先端側にテーパー面48aを有する略三角形の形状にすることによって、このテーパー面48aに沿って、係止片48が、バンド受け部材装着部32の平面32aによって上方に押し上げられ、リップ片46が表面側に撓んだ状態となり易いので望ましい。また、後端側がストッパー面48bとなるので、クサビ効果で抜け落ちがより防止できるので望ましい。
なお、第2の抜け防止手段を構成する係止突起50についても、同様に、テーパー面を有する略三角形の形状にするのが望ましい。
また、バンド受け部材34を、バンド受け部材装着部32に装着した状態では、バンド受け部材34の第2の抜け防止手段を構成する係止突起50が、バンド受け部材装着部32に形成した抜け防止用係合孔60に係合する。これにより、図9の矢印と反対方向には、バンド受け部材34が、バンド受け部材装着部32から抜け落ちる方向には移動できないようになっている。
このように構成することによって、バンド受け部材装着部32にバンド受け部材34を装着した状態で、バンド受け部材34の抜け防止手段を、バンド受け部材装着部32の抜け防止部に係合することによって、バンド受け部材装着部32から、バンド受け部材34が不用意に抜け落ちるのを防止することができる。
また、バンド受け部材34が摩耗損傷した場合に、バンド受け部材34の抜け防止手段と、バンド受け部材装着部32の抜け防止部との係合状態を解除することによって、簡単に新しいバンド受け部材34と交換することができ便利である。
すなわち、新しいバンド受け部材34と交換する際には、図16の矢印で示した方向に、容器本体12の内側から、リップ片46の係止片48を表面側に押し上げて、リップ片46が表面側に撓んだ状態として、リップ片46の係止片48が抜け防止用係止孔56に係合した状態を解除する。これにより、図9の矢印と反対方向に、バンド受け部材34が、バンド受け部材装着部32から取り外す方向に移動でき、バンド受け部材34を、バンド受け部材装着部32から取り外すことができる。
さらに、バンド受け部材34を、バンド受け部材装着部32に装着した状態では、バンド受け部材34のバンド案内突設部40が、バンド受け部材装着部32の嵌合用凹部58に嵌合するように構成されている。
このように構成することによって、バンド受け部材装着部32の嵌合用凹部58にバンド案内突設部40が嵌合するので、バンド案内突設部40は、運搬用容器10の容器底部や容器側面から突出することがない。
従って、運搬用容器10ががたついたり、不安定になることがなく、バンド案内突設部40が容器側面に突出することによって、使用に際して引っかかったりして、運搬に支障をきたすことがない。また、バンド受け部材装着部32にバンド受け部材34を装着した状態で、複数の運搬用容器10を上下に重ねて、いわゆる段積状態とすることができる。
また、バンド受け部材34を、バンド受け部材装着部32に装着した状態では、バンド受け部材装着部32の奥側のリブ28aに形成した位置決め部を構成する位置決め孔62に、バンド受け部材34の位置決め手段を構成する位置決め係止片52が係合した状態となる。
このように構成することによって、バンド受け部材装着部32にバンド受け部材34を装着する際に、バンド受け部材34の位置決め手段を構成する位置決め係止片52を、バンド受け部材装着部32の位置決め部を構成する位置決め孔62に係合させる。これによって、バンド受け部材装着部32に対して、バンド受け部材34の左右の位置を位置決めすることができる。
従って、これにより、バンド受け部材装着部32に対して、バンド受け部材34を正確に位置決めできるので、バンド受け部材34のバンド受け部38に、バンドBをずれることなく結束することができる。
さらに、バンド受け部材34を、バンド受け部材装着部32に装着した状態で、図12に示したように、バンドBを挿通して結束した際に、バンドBが容器本体12の底部24から突出して、バンドBが床面に接触して摩耗損傷しないように、バンド受け部材34のバンド受け部38と運搬用容器の容器本体12の底部24との間に、バンドBの厚さ以上の間隙Sが形成された状態となるように構成されている。
このようにバンド受け部材34を、バンド受け部材装着部32に装着した状態で、図1、図2、図12に示したように、蓋部16の上面の上突部20の間のバンド挿通用凹部22、容器本体12の底部24のバンド受け部材34、バンド挿通用溝部26を介して、バンドBを挿通して結束する。
これにより、バンド受け部材34のバンド受け部38にバンドが接触することになり、自動梱包機でバンドBを強く締め付けた時や、運搬用容器10をいわゆる通箱として用いるために、何度も繰り返してバンドで結束しても、運搬用容器10のバンドBとの接触部分が削れたり、孔が空いたり、破損損傷するおそれがなく、運搬用容器自体が使用できなくなることもない。また、これらの損傷部分から、塵埃などが侵入して、運搬用容器内に収納した物品が汚染するおそれがない。
さらに、バンド受け部材装着部32に、バンド受け部材34を着脱自在に装着するように構成した取付け構造であるので、バンド受け部材34が紛失するおそれがない。
しかも、バンドとの接触部分であるバンド受け部材34のバンド受け部38が、削れたり、孔が空いたり、破損損傷しても、新しいバンド受け部材34と交換することができる。
また、バンド受け部材34に、バンドBの側部を案内するバンド案内突設部40が形成されている。従って、図17、図18に示したように、バンドBがずれて取付けられた場合に、バンド案内突設部40がない場合には、運搬用容器10のバンド挿通部の縁部とバンドBが接触して削れたり、破損損傷してしまうが、バンド受け部材34に、バンドの側部を案内するバンド案内突設部40が形成されているので、バンド案内突設部40によってバンドBがずれて取り付けられることがなくなり、たとえ、バンドBがずれて取り付けられたとしても、運搬用容器10のバンド挿通部の縁部の削れ、破損損傷を防止することができる。
なお、図12に示したように、バンド受け部材34のバンド受け部38の後端側にR部38aを形成することによって、バンドBの摩耗損傷を防止することができるので望ましい。
なお、この実施例では、バンド受け部材34の抜け防止手段42として、リップ片46の裏面側に突設する係止片48とし、バンド受け部材装着部32の抜け防止部として、抜け防止用係止孔56とした。しかしながら、その逆の構成、すなわち、バンド受け部材34の抜け防止手段42として、抜け防止用係止孔を形成し、バンド受け部材装着部32の抜け防止部として、係止片を形成するようにすることも可能である。
このことは、バンド受け部材34の第2の抜け防止手段を構成する係止突起50と、バンド受け部材装着部32の抜け防止部を構成する抜け防止用係合孔60との関係においても同様である。すなわち、バンド受け部材34の第2の抜け防止手段として、抜け防止用係合孔を形成し、バンド受け部材装着部32の抜け防止部として、係止突起を形成するようにすることも可能である。
さらに、この実施例では、バンド受け部材装着部32の位置決め部として、位置決め孔62として、バンド受け部材34の位置決め手段として、位置決め係止片52とした。しかしながら、その逆の構成、すなわち、バンド受け部材装着部32の位置決め部として、位置決め係止片を形成し、バンド受け部材34の位置決め手段として、位置決め孔を形成するように構成することも可能である。
図19は、本発明の別の実施例の運搬用容器において、容器本体と蓋を一体的にバンドで結束した状態を示す斜視図、図20は、図19の運搬用容器の下面側から見た斜視図、図21は、図20のG部分の部分拡大図、図22は、図19の運搬用容器の下面側から見た部分拡大斜視図、図23は、本発明の別の実施例の運搬用容器のバンド受け部材を示す斜視図、図24は、図23のバンド受け部材の下面側から見た斜視図、図25は、本発明の運搬用容器の容器本体のバンド受け部材装着部に、バンド受け部材を装着する状態を説明する図22と同様な部分拡大図、図26は、本発明の運搬用容器の容器本体のバンド受け部材装着部に、バンド受け部材を装着した状態を説明する図22と同様な部分拡大図である。
この実施例の運搬用容器10は、図1〜図18に示した運搬用容器10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の運搬用容器10では、バンド受け部材34には、バンド受け部材34(すなわち、第1のバンド受け部材34)の外側に、階段状に複数段、この実施例では、1段下がった状態の第2のバンド受け部材34cが連接されている。そして、この第2のバンド受け部材34cはバンド受け部材34とほぼ同様な構成となっている。
すなわち、図23、図24に示したように、第2のバンド受け部材34cには、左右一対の肉薄のスライド部36cが形成されている。また、第2のバンド受け部材34cの表面には、バンドBを受けるための、バンドBとの接触部分を構成する平坦なバンド受け部38cが形成されている。
そして、このバンド受け部38cの基端側の両側には、左右一対のバンドBの側部を案内するために、上方および左右に突設した略台形形状のバンド案内突設部40cが形成されている。
また、バンド受け部38cの略中央部分には、抜け防止手段42cが形成されている。すなわち、この抜け防止手段42cは、係止片48cから構成されている。
また、第2のバンド受け部材34cの先端部分の略中央部分には、位置決め手段を構成する略矩形形状の位置決め係止片52cが、先端側に突設するように形成されている。
一方、第2のバンド受け部材34cに対応するように、図22に示したように、バンド受け部材装着部32の外側に、階段状に複数段、この実施例では、1段下がった状態の第2のバンド受け部材装着部32cが形成されている。そして、この第2のバンド受け部材装着部32cは、バンド受け部材装着部32とほぼ同様な構成となっている。
すなわち、第2のバンド受け部材装着部32cには、バンド受け部材装着部32と同様に、第2のバンド受け部材装着部32cの両側部には、スライド溝54cが形成されている。また、第2のバンド受け部材装着部32cの略中央部分には、抜け防止部を構成する抜け防止用係止孔56cが形成されている。
また、第2のバンド受け部材装着部32cの外側の両側には、バンド案内突設部40cが嵌合する嵌合用凹部58cが形成されている。
また、第2のバンド受け部材装着部32cの奥側の面28cには、第2のバンド受け部材34cの位置決め手段を構成する位置決め係止片52cに対応する位置に、位置決め部を構成する位置決め孔62cが形成されている。
このように構成される運搬用容器10では、使用に際して、図25の矢印で示したように、バンド受け部材34のスライド部36を、バンド受け部材装着部32のスライド溝54に挿入するとともに、第2のバンド受け部材34cのスライド部36cを、第2のバンド受け部材装着部32cのスライド溝54cに挿入する。
これによって、図26に示したように、バンド受け部材34を、バンド受け部材装着部32に装着することができる。
なお、その他、バンド受け部材34を、バンド受け部材装着部32に装着する際のバンド案内突設部40cと嵌合用凹部58c、抜け防止手段42cと抜け防止部を構成する抜け防止用係止孔56c、ならびに、位置決め手段を構成する位置決め係止片52cと位置決め部を構成する位置決め孔62cとの関係については、実施例1のバンド受け部材34をバンド受け部材装着部32に装着する際と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
このように構成することによって、バンド受け部材34のバンド受け部38、38cが、複数段形成されているので、バンドBとの接触部が分散されることになり、削れ、孔、摩耗損傷などを低減することができる。
なお、この場合、図26に示したように、容器本体12の最外側面12aより突出しない範囲で、第2のバンド受け部材34cの後端部分34dを突出させることで、容器本体12のリブ12bとバンドBとの接触を避け、リブ12bの摩耗損傷を防止することもできる。
なお、この実施例では、バンド受け部材34のバンド受け部38を、バンド受け部38、38cの2段としたが、複数段であれば、3段以上のバンド受け部38を有するように構成することも可能である。これにより、バンドBとの接触部がより分散されることになり、削れ、孔、摩耗損傷などを低減することができる。
なお、この実施例の運搬用容器10では、図19に示したように、蓋部16は、一体の蓋ではなく、長辺20aにヒンジ16aによって、いわゆる「観音開き式」で開く蓋部16であるが、実施例1と同様な一体の蓋部16とすることももちろん可能である。
また、この実施例では、バンド受け部材34には、バンド受け部材34の外側に、第2のバンド受け部材34cを連接したが、バンド受け部材34と第2のバンド受け部材34cを別々の部材とすることももちろん可能である。
図27は、本発明の別の実施例の運搬用容器の下面側から見た部分拡大斜視図、図28は、本発明の別の実施例の運搬用容器のバンド受け部材の下面側から見た斜視図、図29は、本発明の運搬用容器の容器本体のバンド受け部材装着部に、バンド受け部材を装着する状態を説明する図27と同様な部分拡大図、図30は、本発明の運搬用容器の容器本体のバンド受け部材装着部に、バンド受け部材を装着した状態を説明する図27と同様な部分拡大図である。
この実施例の運搬用容器10は、図1〜図18に示した運搬用容器10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の運搬用容器10では、図27に示したように、バンド受け部材装着部32の両側部には、実施例1のスライド溝54の代わりに、弾性片を構成する係止部材64が立設されている。この係止部材64には、その先端が下方に傾斜したテーパー面66が形成されるとともに、基端部に係止用切欠き部68が形成されている。
また、バンド受け部材34のバンド案内突設部40が嵌合する、バンド受け部材装着部32の嵌合用凹部58には、その外側部分に抜け防止用突起70が立設されている。
一方、図28に示したように、バンド受け部材34のバンド案内突設部40の後端側には、抜け防止用凹部72が形成されている。
このように構成されるバンド受け部材34をバンド受け部材装着部32に装着するには、図29の矢印Aで示したように、バンド受け部材34をバンド受け部材装着部32に対して、鉛直方向に押し付ければよい。
すなわち、この押し付けによって、バンド受け部材34の両側部74が、係止部材64の先端の下方に傾斜したテーパー面66に沿って、図29の矢印Bで示したように、係止部材64を押し広げて、基端部の係止用切欠き部68に嵌入する。これにより、バンド受け部材34が、図29の矢印Aで示した方向と逆の方向に、バンド受け部材装着部32から抜け落ちるのが防止される。
また、バンド受け部材34をバンド受け部材装着部32に装着した状態では、バンド受け部材34のバンド案内突設部40の後端側の抜け防止用凹部72が、バンド受け部材装着部32の抜け防止用突起70に嵌合する。これにより、バンド受け部材34が、図30の矢印Cで示した方向に、バンド受け部材装着部32から抜け落ちるのが防止される。
このように構成することによって、バンド受け部材装着部32の係止部材64にバンド受け部材34を係止することによって、バンド受け部材装着部32に、いわゆるスナップフィット式に、バンド受け部材34を着脱自在に簡単に装着することができ、作業性が良く便利である。
なお、この実施例では、バンド受け部材装着部32の係止部材64を左右1つずつとしたが、この数は何ら限定されるものではない。
図31は、本発明の別の実施例の運搬用容器の下面側から見た斜視図、図32は、図31のH部分の部分拡大図、図33は、図31の運搬用容器の切欠状態の斜視図、図34は、図31のI部分の部分拡大図である。
この実施例の運搬用容器10は、図1〜図18に示した運搬用容器10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の運搬用容器10では、バンド受け部材34のバンド受け部38が、バンドBと接触する運搬用容器10の隅角部の交差する2平面に至るように形成されている。
すなわち、図31〜図34に示したように、この実施例では、容器本体12の底部24と側部に至るように、バンド受け部材34に側部バンド受け部76が形成されている。また、このバンド受け部材34の側部バンド受け部76に対応するように、バンド受け部材装着部32に、側部バンド受け部装着部78が形成されている。
このように構成することによって、バンドBと接触する運搬用容器10の隅角部の2平面が一度に、バンド受け部が形成されたバンド受け部材が装着した状態となる。従って、運搬用容器10のバンドBの接触部分である隅角部の2平面の削れ、孔、摩耗損傷などを低減することができる。
なお、この実施例では、バンドBと接触する運搬用容器10の隅角部の2平面を、容器本体12の底部24と側部としたが、蓋部16の上面と側面など、この組み合わせは運搬用容器10の形状に応じて、適宜変更することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、容器本体12の底部24の隅角部に、バンド受け部材装着部32を設けて、バンド受け部材34を装着するようにしたが、容器本体12の側部、蓋部16の上面、側部などの隅角部に、バンド受け部材装着部32を設けて、バンド受け部材34を装着するように構成することも可能である。
また、上記実施例では、運搬用容器10の長辺側の略中央部分で、バンドBを結束するように構成したが、運搬用容器10の短辺側で結束することも、また、長辺側と短辺側の両方で結束することも、さらには、その結束数も限定されるものではない。従って、これらの態様に応じて、適宜バンド受け部材装着部32を設けて、バンド受け部材34を装着するようにすることも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、例えば、点滴セット、注射器などの医療器具、医療検査品、薬品、食料品、電子部品、その他の物品など、運搬に際して汚染、損傷を防止する必要がある物品を運搬するための運搬用容器に適用することができる。
10 運搬用容器
12 容器本体
12a 最外側面
12b リブ
14 開口縁フランジ
16 蓋部
16a ヒンジ
18 フランジ部
20 上突部
20a 長辺
20b 長辺
22 バンド挿通用凹部
24 底部
26 バンド挿通用溝部
28 リブ
28a リブ
28c 面
30 外周フランジ
30a リブ
32 バンド受け部材装着部
32a 平面
32c バンド受け部材装着部
34 バンド受け部材
34c 第2のバンド受け部材
34d 後端部分
36 スライド部
36c スライド部
38 バンド受け部
38a R部
38c バンド受け部
40 バンド案内突設部
40c バンド案内突設部
42 抜け防止手段
42c 抜け防止手段
44 開口部
46 リップ片
48 係止片
48a テーパー面
48b ストッパー面
48c 係止片
50 係止突起
52 位置決め係止片
52c 位置決め係止片
54 スライド溝
54c スライド溝
56 抜け防止用係止孔
56c 抜け防止用係止孔
58 嵌合用凹部
58c 嵌合用凹部
60 抜け防止用係合孔
62 位置決め孔
62c 位置決め孔
64 係止部材
66 テーパー面
68 係止用切欠き部
70 抜け防止用突起
72 抜け防止用凹部
74 両側部
76 側部バンド受け部
100 運搬用容器
102 蓋
104 上突部
106 凹部
108 容器本体
110 下突部
112 バンド挿通用凹部
B バンド
S 間隙

Claims (7)

  1. 容器本体と蓋を一体的にバンドで結束する運搬用容器であって、
    前記バンドと接触する運搬用容器の隅角部に、バンド受け部材装着部を形成して、
    前記バンド受け部材装着部に、バンド受け部が形成されたバンド受け部材を着脱自在に装着するように構成した運搬用容器であって、
    前記バンド受け部材が、第1のバンド受け部材と、第1のバンド受け部材の外側に階段状に少なくとも1段連接するように配置された、第1のバンド受け部材と一体または別体の第2のバンド受け部材とを備え、
    前記第1のバンド受け部材のバンド受け部の基端側の両側には、バンドの側部を案内するために、左右一対の第1のバンド案内突設部が形成され、
    前記第2のバンド受け部材のバンド受け部の基端側の両側には、バンドの側部を案内するために、左右一対の第2のバンド案内突設部が形成され、
    前記第1のバンド案内突設部と第2のバンド案内突設部の少なくとも一方が、バンド挿通用溝部の幅方向の内壁よりも内側に位置していることを特徴とする運搬用容器。
  2. 前記バンド受け部材装着部に、前記バンド案内突設部が嵌合する嵌合用凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の運搬用容器。
  3. 前記バンド受け部材に、抜け防止手段が形成され、前記バンド受け部材装着部に、前記抜け防止手段に対応する抜け防止部が形成されていることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の運搬用容器。
  4. 前記バンド受け部材に、位置決め手段が形成され、前記バンド受け部材装着部に、前記位置決め手段に対応する位置決め部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の運搬用容器。
  5. 前記バンド受け部材装着部に、スライド溝が形成され、前記バンド受け部材をスライド溝に挿入することによって、前記バンド受け部材装着部に、バンド受け部材を着脱自在に装着するように構成したことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の運搬用容器。
  6. 前記バンド受け部材のバンド受け部が、複数段形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の運搬用容器。
  7. 前記バンド受け部材装着部に、バンド受け部材を装着した状態で、バンド受け部材のバンド受け部と運搬用容器の各面との間に、バンドの厚さ以上の間隙が形成された状態となるように構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の運搬用容器。
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