JP6003978B2 - フロートガラス板およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フロートガラス板およびその製造方法に関する。
フロートガラス板の製造方法は、バス内の溶融金属上に連続的に供給される溶融ガラスを溶融金属上で流動させ帯板状に成形する工程を有する(例えば、特許文献1参照)。溶融ガラスは、溶融金属上で所定方向に流動しながら冷却され、バスの出口付近で溶融金属から引き上げられる。引き上げられたガラスは徐冷炉内で徐冷された後、所定の寸法形状に切断され、製品であるフロートガラス板が得られる。
日本国特開2009−84073号公報
バス内に供給される溶融ガラスは、粉末状のガラス原料をガラス溶融炉内に投入して作製される。ガラス溶融炉は、その内側空間に火炎を噴出するバーナを複数有しており、各バーナが噴出する火炎からの輻射熱によってガラス原料を溶解する。
バーナは重油を空気と混合し燃焼させて火炎を形成する。近年、熱効率の向上、COやNOxの排出量の低減を目的として、重油の代わりに天然ガス、空気の代わりに酸素ガスを用いることが検討されている。
本発明者による検討の結果、天然ガスおよび酸素ガスの少なくとも一方を用いると、フロートガラス板のボトム面(バス内において溶融金属と接していた面)に欠陥(直径数十μm〜数mmの凹み)が多数できることがわかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、高品質なフロートガラス板およびその製造方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の実施形態によるフロートガラス板は、
溶融ガラスをバス内の溶融金属上に連続的に供給し、該溶融ガラスを前記溶融金属上で流動させて成形されるフロートガラス板において、
板厚が1.1mm以下であり、
前記フロートガラス板の両主面のうち前記バス内で前記溶融金属側に位置する主面上の任意の点を原点とする板厚方向と平行な座標軸上において、原点からの距離を表す座標x(μm)でのガラス中の水分濃度をC(x)(質量ppm)、前記フロートガラス板の板厚をD(μm)、前記C(x)の最大値をCa(質量ppm)、前記C(x)が最大となる座標をDa(μm)とすると、下記式(1)を満たす。なお、上記「前記溶融金属側に位置する主面」とは、前記フロートガラス板の両主面のうち前記溶融金属に接する主面が研磨されていない場合は前記溶融金属に接する主面を意味し、前記溶融金属に接する主面が研磨されている場合は、研磨面を意味する。
Figure 0006003978
なお、本発明のフロートガラス板は、水分濃度の最大値が470ppm以上であることが好ましい。また、本発明のフロートガラス板は、酸化物基準の質量%表示で、SiO:50〜66%、Al:10.5〜24%、B:0〜12%、MgO:0〜8%、CaO:0〜14.5%、SrO:0〜24%、BaO:0〜13.5%、MgO+CaO+SrO+BaO:9〜29.5%、ZrO:0〜5%を含有する無アルカリガラスからなることが好ましく、酸化物基準の質量%表示で、SiO:58〜66%、Al:15〜22%、B:5〜12%、MgO:0〜8%、CaO:0〜9%、SrO:3〜12.5%、BaO:0〜2%、MgO+CaO+SrO+BaO:9〜18%を含有する無アルカリガラスからなることがより好ましい。
また、本発明の他の実施形態によるフロートガラス板の製造方法は、
溶融ガラスをバス内の溶融金属上に連続的に供給し、該溶融ガラスを前記溶融金属上で流動させて帯板状に成形する成形工程を有するフロートガラス板の製造方法において、
前記溶融ガラスは、天然ガスおよび酸素ガスの少なくとも一方を用いて火炎を形成することによってガラス原料が溶解して得られ、
1日当たりに前記バス内に供給される前記溶融ガラスの質量は、前記溶融金属の質量の0.8〜1.3倍であり、
フロートガラス板の板厚が1.1mm以下であり、
前記成形工程において、前記溶融ガラスから前記溶融金属に溶出する水分量が、前記バス内に供給される直前の溶融ガラス中の水分量の0.5%超〜2.0%以下である。
た、本発明のフロートガラス板の製造方法において、前記バス内に供給される直前の溶融ガラス中の水分濃度が470質量ppm以上であることが好ましい。さらに、本発明のフロートガラス板の製造方法で製造されるフロートガラス板は、酸化物基準の質量%表示で、SiO:50〜66%、Al:10.5〜24%、B:0〜12%、MgO:0〜8%、CaO:0〜14.5%、SrO:0〜24%、BaO:0〜13.5%、MgO+CaO+SrO+BaO:9〜29.5%、ZrO:0〜5%を含有する無アルカリガラスからなることが好ましく、酸化物基準の質量%表示で、SiO:58〜66%、Al:15〜22%、B:5〜12%、MgO:0〜8%、CaO:0〜9%、SrO:3〜12.5%、BaO:0〜2%、MgO+CaO+SrO+BaO:9〜18%を含有する無アルカリガラスからなることがより好ましい。
本発明によれば、高品質なフロートガラス板およびその製造方法が提供される。
図1は、本発明の一実施形態によるフロートガラス板の側面図である。 図2は、SIMSの測定結果から算出されるガラス中の水分濃度の分布例を示す図である。 図3は、本発明の一実施形態によるガラス板の製造方法の説明図である。 図4は、成形装置の内部構造の一例を示す上面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、以下の図面において、同一のまたは対応する構成には、同一のまたは対応する符号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態によるフロートガラス板の側面図である。
(フロートガラス板)
フロートガラス板10は、詳しくは後述するが、溶融ガラスをバス内の溶融金属(例えば溶融スズ)上に連続的に供給し、該溶融ガラスを溶融金属上で流動させて成形される。溶融ガラスは、溶融金属上で所定方向に流動しながら冷却され、バスの出口付近で溶融金属から引き上げられる。引き上げられたガラスは徐冷炉内で徐冷された後、所定の寸法形状に切断され、製品であるフロートガラス板10(以下、単に「ガラス板10」という)が得られる。
ガラス板10の用途は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)やプラズマディスプレイ(PDP)、有機ELディスプレイなどのフラットパネルディスプレイ(FPD)用のガラス基板であってよい。なお、ガラス板10の用途は、車両用窓ガラス、建物用窓ガラスなどであってもよく、特に限定されない。
ガラス板10のガラスの種類は、ガラス板10の用途に応じて選定される。例えば、FPD用のガラス基板の場合、ガラス板10のガラスの種類は無アルカリガラスであってよい。無アルカリガラスは、アルカリ金属酸化物(NaO、KO、LiO)を実質的に含有しないガラスである。無アルカリガラス中のアルカリ金属酸化物の含有量の合量(NaO+KO+LiO)は、例えば0.1質量%以下であってよい。
無アルカリガラスは、例えば、酸化物基準の質量%表示で、SiO:50〜66%、Al:10.5〜24%、B:0〜12%、MgO:0〜8%、CaO:0〜14.5%、SrO:0〜24%、BaO:0〜13.5%、MgO+CaO+SrO+BaO:9〜29.5%、ZrO:0〜5%を含有する。
無アルカリガラスは、好ましくは、酸化物基準の質量%表示で、SiO:58〜66%、Al:15〜22%、B:5〜12%、MgO:0〜8%、CaO:0〜9%、SrO:3〜12.5%、BaO:0〜2%、MgO+CaO+SrO+BaO:9〜18%を含有する。
ガラス板10の板厚は、ガラス板10の用途に応じて適宜設定される。例えばFPD用のガラス基板の場合、ガラス板10の板厚は1.1mm以下が好ましく、0.1〜1.1mmであってよい。
ガラス板10の両主面は互いに略平行な平面である。一方の主面(バス内において下側に位置する主面)は、溶融金属に接していたボトム面11であってよい。他方の主面(バス内において上側に位置する主面)は、バス内の雰囲気に接していたトップ面12であってよい。
なお、本実施形態のガラス板10の両主面は、研磨されていないか、少なくともいずれか一方の主面が研磨されていてもよい。また、ガラス板10は、切断後に再加熱され曲げ成形されたものでもよい。
ガラス板10中の水分濃度は、ボトム面11の面内方向に略均一である。一方、板厚方向には、ボトム面11の近傍において、ボトム面11に近づくほどガラス板10中の水分濃度が低くなる。バス内において溶融ガラス中の水分がボトム面11側から溶融金属に溶出するためである。
ボトム面11から十分に離れた位置(例えば、板厚方向中央部)では、ガラス板10中の水分濃度が最大(一定)となるので、水分が抜け出ていない。そのため、ガラス板10中の水分濃度の最大値は、バス内に供給される直前の溶融ガラス中の水分濃度を示している。
ボトム面11が1cm×1cmであり、厚さDμmの直方体状のガラス板となる溶融ガラスにおいて、バスに供給される直前の水分量(以下、「初期量」ともいう)をA1(10−6g)とすると、A1はガラス板10中の水分濃度の分布を測定した結果に基づいて下記式(2)から算出される。
Figure 0006003978
式(2)において、Dはガラス板の板厚(μm)、Caはガラス板中の水分濃度の最大値(質量ppm)、ρはガラスの密度(g/cm)をそれぞれ示す。水分濃度の最大値Caの測定方法については後述する。なお、式(2)において、「10」は、Dの単位を「μm」から「cm」に換算するためのものである。
水分濃度の最大値Caを測定する試験体は、ボトム面11およびトップ面12を研磨し、水分濃度が最大(一定)となる部分を板状に削り出して用意する。水分濃度が最大(一定)となる部分は、後述のSIMSにより測定される水素原子/ケイ素原子のカウント比が最大(一定)となる部分である。
水分濃度の最大値Caは、マクロFT−IR(フーリエ変換赤外分光光度計)の測定結果から算出される。先ず、マクロFT−IRにより測定したIRスペクトルに基づいて、水分濃度の指標となるβ-OHの値の最大値Ea(mm−1)を算出する。Eaは下記式(3)から算出される。
Figure 0006003978
式(3)において、Fは試験体の板厚(μm)を示し、例えばF=500(μm)である。また、式(3)において、B1は参照波数4000/cmにおける試験体の透過率(%)、B2は水酸基吸収波数3600/cm付近における試験体の最小透過率(%)をそれぞれ示す。なお、式(3)において、「10」は、Fの単位を「μm」から「mm」に換算するためのものである。
次いで、上記式(3)から算出したEaを下記式(4)に代入して、Caが得られる。
Figure 0006003978
式(4)において、Gは水のモル質量(G=18(g/mol))、εはガラスのモル吸光係数(L/mol・cm)、ρはガラスの密度(g/cm)をそれぞれ示す。εやρはガラスの種類によって異なるが、無アルカリガラスの場合、一般に、ε=71(L/mol・cm)、ρ=2.5(g/cm)である。なお、式(4)において、「10」は、Eaの単位を「mm−1」から「cm−1」に換算すると共に、εの単位を「L/mol・cm」から「cm/mol」に換算するための「10−2」と、水分濃度Caを「質量ppm」で表記するための「10」とを乗算したものである。
ボトム面11が1cm×1cmであり、厚さDμmの直方体状のガラス板となる溶融ガラスにおいて、バス内で溶融金属に溶出した水分量(以下、「溶出量」という)をA2(10−6g)とすると、A2はガラス板中の水分濃度の分布を測定した結果に基づいて下記式(5)から算出される。
Figure 0006003978
式(5)において、xはボトム面11上の任意の点を原点Oとする板厚方向と平行な座標軸10X上において原点Oからの距離を表す座標(μm)、C(x)は座標xでのガラス中の水分濃度(質量ppm)、CaはC(x)の最大値、DaはC(x)が最大となるときの座標xの値、ρはガラスの密度(g/cm)をそれぞれ示す。xは0〜Daであって、C(x)はxを変数とする関数である。C(x)の測定方法については後述する。なお、式(5)において、「10」は、xの単位を「μm」から「cm」に換算するためのものである。
水分濃度の関数C(x)を測定する試験片は、バス内において溶融ガラスの幅方向中央に位置する部分を切り出して作製する。水分濃度の関数C(x)は、試験片中の水素(H)原子とケイ素(Si)原子とのカウント比(水素原子/ケイ素原子)から算出される。
カウント比(水素原子/ケイ素原子)は、SIMS(2次イオン質量分析計)で測定する。具体的には、試験片のボトム面11にイオンビームを照射し、ボトム面11を掘って測定する。測定開始点は例えばx=0.01(μm)の位置、測定終了点はx=30.01(μm)の位置とする。測定点の間隔は0.05μmである。
次いで、各測定点におけるカウント比(水素原子/ケイ素原子)の値Hを、それぞれ、下記式(6)に代入して、β−OHの値E(mm−1)に換算する。なお、各測定点におけるカウント比(水素原子/ケイ素原子)は10点移動平均で平滑化してある。
Figure 0006003978
式(6)において、Eaはβ−OHの最大値であり、式(3)から算出された値である。Haはカウント比(水素原子/ケイ素原子)が最大となる座標Daでの平均値を表す。Haの測定には、ボトム面を研磨して水分の抜け出している部分を除去したサンプルを作製し、サンプルの研磨面にイオンビームを照射し、上記と同様にして測定する。測定開始点は例えばx=200(μm)の位置、測定終了点はx=230(μm)の位置とする。測定の間隔は0.05μmであり、平均値は601回の測定結果の平均値とする。
次いで、式(6)から算出したβ−OHの値E(mm−1)を下記式(7)に代入して、水分濃度の値J(質量ppm)に換算する。
Figure 0006003978
式(7)のG、εおよびρは、式(4)のG、εおよびρと同じ意味、同じ値である。「10」は、Eの単位を「mm−1」から「cm−1」に換算すると共に、εの単位を「L/mol・cm」から「cm/mol」に換算するための「10−2」と、水分濃度Jを「質量ppm」で表記するための「10」とを乗算したものである。
図2は、SIMSの測定結果から算出されるガラス中の水分濃度の分布例を示す図である。図2において、水分濃度の算出結果を結んだ線(実線)と、水分濃度の近似曲線(一点鎖線)とをそれぞれ示す。
図2から、ボトム面11から3μm以上離れた領域(x≧3)では、ボトム面11に近づくほど水分濃度が低くなるので、試験片中の水分がボトム面11から溶融金属へ溶出したことがわかる。但し、ボトム面11から3μm未満の領域(x<3)では、ボトム面11に近づくほど水分濃度が高くなっていた。これは、徐冷炉内において水蒸気から分離したプロトン(水素イオン)がボトム面11に付着し、付着したプロトンがガラス中のナトリウム(Na)イオンとイオン交換したためと推定される。そこで、ボトム面11から3μm未満(x<3)の各測定点における水分濃度は、溶融金属との接触によるガラスの水分量の変化を表す値として不適とし、以下の処理から除外する。
次いで、SIMSの測定結果から算出される水分濃度の分布と、濃度分布のモデル式である下記式(8)との誤差が最小となるように、下記式(8)中の可変パラメータを最小二乗法により求め、水分濃度の関数C(x)を算出する。この近似で用いられる水分濃度の算出点は、複数であって、原点O(図1参照)から0.5μm間隔で並んでいる(但し、原点O(図1参照)から3μm未満の算出点を除く)。
Figure 0006003978
式(8)において、Caは水分濃度の最大値であり、式(4)から算出された値である。KおよびLは可変パラメータである。図2に示す近似曲線において、K=300(質量ppm)、L=0.075(μm−1)である。
このようにして、C(x)、Caを決定した後、下記式(9)に基づき、区分求積法による積分を行って溶出量A2を算出する。
Figure 0006003978
式(9)において、DaはC(x)が最大となるときのxの値(μm)、iは1〜nの整数、nは区間(x=0〜x=Da)の分割数、Mは分割された各区域の幅(M=Da/n)(例えば0.5(μm))、Ciはx=i×MのときのC(x)をそれぞれ示す。
なお、本実施形態ではSIMS用の試験片として、ボトム面11が未研磨のものを用いたが、研磨されたものでもよい。研磨量が1μm以下であれば、研磨による影響を無視できるので、上記のとおり水分濃度を求めることができる。この場合、原点はガラス板の両主面のうちバス内において下側に位置する主面(即ち、ボトム面11を研磨した面)上の任意の点とする。
また、本実施形態ではSIMS用の試験片として、トップ面12が未研磨のものを用いたが、研磨されたものでもよい。研磨量が1μm以下であれば、研磨によって板厚が変わる影響を無視できるので、上記のとおり水分濃度を求めることができる。
本実施形態のガラス板は、初期量A1に対する溶出量A2の割合A(A=A2/A1×100)が0.5超〜2(%)である。割合Aは、下記式(10)から算出される。
Figure 0006003978
割合Aが2(%)以下のガラス板は、詳しくは後述するが、ボトム面11に欠陥が少ないため、品質や製造コストに優れている。また、割合Aが0.5(%)を超えるガラス板は、生産性に優れている。これらの効果は後述の製造方法から明確である。割合Aは好ましくは0.5超〜1.6(%)であり、より好ましくは0.5超〜1.4(%)である。水分濃度の最大値Caの好ましい範囲、および板厚の好ましい範囲などについては後述する。
(ガラス板の製造方法)
図3は、本発明の一実施形態によるガラス板の製造方法の説明図である。図4は、成形装置の内部構造の一例を示す上面図である。図3及び図4において、X方向、Y方向、Z方向は、フロートガラス板となる溶融ガラスのバス内での長手方向(流動方向と平行な方向)、幅方向、上下方向(鉛直方向)をそれぞれ表す。X方向、Y方向、Z方向は、互いに直交する方向である。
ガラス板の製造方法は、例えば粉末状のガラス原料GGを溶融して溶融ガラスGLを作製する溶融工程と、溶融ガラスGLを帯板状に成形する成形工程と、成形されたガラスを徐冷する徐冷工程とを有する。徐冷されたガラスは所定寸法に切断され、図1に示すガラス板10が得られる。
溶融工程では、粉末状のガラス原料GGをガラス溶融炉100に投入する。ガラス溶融炉100の隣には投入機200が設けられている。投入機200において、ホッパー210内から投下されたガラス原料GGが、フィーダー220によってガラス溶融炉100内へ投入される。
ガラス溶融炉100は、溶融ガラスGLを収容する溶融槽110と、溶解槽110の上方に配設される環状の上部側壁120と、上部側壁120を上方から覆う天井130とを備える。ガラス溶融炉100は複数のバーナ140を備える。
バーナ140は、上部側壁120の左右一対の側壁部のそれぞれに所定方向に間隔をおいて複数設置され、ガラス溶融炉100の内部空間に火炎を形成する。バーナ140は、天然ガスを酸素ガスと混合し燃焼させて火炎を形成する。火炎からの輻射熱によってガラス原料GGが溶解し、溶融ガラスGLが得られる。
なお、本実施形態のバーナは、天然ガスを酸素ガスと混合し燃焼させて火炎を形成するが、天然ガスおよび酸素ガスの少なくとも一方を用いて火炎を形成すればよく、天然ガスの代わりに重油、または酸素ガスの代わりに空気を用いてもよい。
成形工程では、溶融槽110内の溶融ガラスGLを成形装置300に導入して成形する。成形装置300において、バス310内に収容される溶融金属(例えば溶融スズ)ML上に供給された溶融ガラスGLは、溶融金属ML上で流動して帯板状に成形される。溶融ガラスGLは、溶融金属ML上を所定方向に流動しながら冷却され、バス310の出口付近に設置されるリフトアウトロール400によって溶融金属MLから持ち上げられ、徐冷炉510に搬送される。なお、成形工程の詳細については後述する。
徐冷工程では、バス310内で成形されたガラスを徐冷炉510内で徐冷する。徐冷炉510内において、ガラスは搬送ローラ520上を水平に搬送されながら徐冷される。徐冷炉510から搬出されたガラスは所定寸法に切断され、図1に示すガラス板10が得られる。
次に、図3および図4に基づいて、成形工程で用いられる成形装置について詳説する。
成形装置300は、スパウトリップ340、複数のヒータ350、ガス供給路360を含む。スパウトリップ340は、ガラス溶融炉100内の溶融ガラスGLをバス310に供給する供給路である。
複数のヒータ350は、バス310内を加熱するものであって、例えば図3に示すように、バス310の天井312から吊り下げられている。複数のヒータ350は、バス310内における溶融金属MLや溶融ガラスGLの温度分布を調整する。
ガス供給路360は、溶融金属MLの酸化を防止するため、バス310内に還元性ガスを供給するものであって、例えばバス310の天井312に形成されるヒータ350用の孔からバス310内に還元性ガスを供給する。還元性ガスは、窒素ガス(N)、水素ガス(H)などからなる。水素ガスの濃度は、15体積%以下とすることが好ましい。バス310内の雰囲気中の水素濃度は、ガス供給路360に接続される窒素ガス源や水素ガス源の開閉弁などで調節可能である。
ところで、本実施形態では、ガラス溶融炉100内に火炎を形成するため、天然ガスおよび酸素ガスの少なくとも一方が用いられるので、重油や空気が用いられる従来の場合に比べて、ガラス溶融炉100内の雰囲気中の水分濃度が高くなる。そのため、ガラス溶融炉100内の溶融ガラスGL中の水分濃度が高くなる。その結果、バス310内において溶融ガラスGLから溶融金属MLに水分が溶出しやすくなる。
バス310内において、溶融ガラスGLから溶融金属MLに溶出した水分は、水素や酸素、水などの形態で溶融金属ML中に溶存し、溶融金属ML中に溶存するガス成分(例えば溶存水素や溶存酸素)の実際の濃度を増やす。
溶融金属ML中に溶存するガス成分の飽和濃度は、溶融金属MLの温度にて定まる。溶融金属MLの温度が低くなるほど飽和濃度が低くなる。バス310内において、温度が高い上流域では飽和濃度が高く、温度が低い中流域や下流域では飽和濃度が低い。
上流域で溶融金属MLに溶存するガス成分の実際の濃度が、中流域や下流域で溶融金属MLに溶存するガス成分の飽和濃度以下であれば、溶融金属MLが溶融ガラスGLと共に流動する過程においてガスの過飽和析出を抑制することができる。その結果、溶融金属ML中に含まれる気泡の量を低減でき、溶融ガラスGLの下面に気泡が付着するのを抑制できるので、ガラス板10のボトム面11の欠陥(直径数十μm〜数mmの凹み)を低減できる。
上流域で溶融金属MLに溶存するガス成分の実際の濃度は、(1)初期量A1に対する溶出量A2の割合A(A=A2/A1×100)、(2)1日当たりにバス310内に供給される溶融ガラスGLの質量W1と、溶融金属MLの質量W2との比(W1/W2)などで定まる。割合Aが少なくなるほど、また、W1/W2が小さくなるほど、上流域で溶融金属MLに溶存するガス成分の実際の濃度が低くなる。よって、W1/W2が小さくなるほど、ボトム面11の品質が良好なガラス板10を得るための割合Aの上限値が大きくなる。尚、溶融金属MLの質量W2は時間に関係なく略一定である。
W1/W2は、例えばガラス板10の板厚や品種などに応じて設定される。ガラス板10の製造ラインのライン速度が同じ場合(即ち、バス310内において溶融ガラスGLの流動速度が同じ場合)、ガラス板10の板厚が薄くなるほど、W1が小さく設定されるので、W2が一定の場合、W1/W2が小さく設定される。例えばガラス板10の板厚が1.1mm以下の場合、W1/W2が1.3以下であることが好ましい。ガラスの生産においては、より生産量が増えるように運転が行われがちである。そのため、W1/W2は、その下限値が精密に制御されるよりも、上限値が精密に制御されることの方が重要である。もちろん、W1/W2を0.8〜1.3に設定することはより好ましい。
割合Aの下限値は、例えばガラス板10の板厚などに応じて設定される。ガラス板10の板厚が薄くなるほど、ボトム面11とトップ面12との間隔が狭いので、水分が溶出しやすく、割合Aが大きくなりやすい。板厚が1.1mm以下の場合、割合Aを0.5%よりも大きく設定することで、ガラス板10を容易に製造することができる。
W1/W2が0.8〜1.3の場合、割合Aは2.0(%)以下に設定される。これによって、ボトム面11の品質が良好なガラス板10が得られる。W1/W2が0.8〜1.3の場合、割合Aは1.6(%)以下であることが好ましく、1.4(%)以下であることがより好ましい。
本発明による効果(ボトム面の品質が良好なガラス板が得られる効果)は、初期量A1が多くなるほど、溶出量A2が多くなり欠陥が発生しやすいので、顕著である。従って、本発明は、初期量A1の指標となる水分濃度の最大値Caが470(質量ppm)以上である場合に好適であり、490(質量ppm)以上である場合に特に好適である。また、水分濃度の代わりに、β−OHで表すと、無アルカリガラスの場合、β−OHの最大値Eaが0.38(mm−1)以上である場合に好適であり、0.39(mm−1)以上である場合に特に好適である。溶解炉のバーナが重油の代わりに天然ガスを用いる場合、又は溶解炉のバーナが空気の代わりに酸素ガスを用いる場合、Caが470(質量ppm)以上、Eaが0.38(mm−1)以上となる。また、溶解炉のバーナが天然ガスを酸素と混合し燃焼させて火炎を形成する場合、Caが490(質量ppm)以上、Eaが0.39(mm−1)以上となる。
割合Aが上記範囲となるように、1日当たりにバス310内に供給される溶融ガラスGLの質量W1を調節することが好ましい。同じ板厚のガラス板10を製造する場合、上記質量W1が多くなるほど、溶融ガラスGLの流動速度が速く設定され、溶融ガラスGLがバス310内に滞在する時間が短くなり、溶出量A2が減る。尚、割合Aが上記範囲となるように、上記質量W1を調節する代わりに(又は加えて)、溶融ガラスGLの流動速度を調整してもよい。
また、割合Aが上記範囲となるように、溶融金属MLの温度調節や溶融ガラスGLの温度調節を行ってもよい。これらの温度調節は、バス310内の上流域について行うことが有効である。上流域において溶融金属MLに溶存するガス成分の実際の濃度で、中流域や下流域で過飽和析出するガスの量が決まるからである。ここで、「上流域」とは、スパウトリップ340の先端(下流端)から溶融ガラスGLの流動方向(X方向)に160インチ(406cmに相当)の位置より上流側のすべての領域をいう。
上流域における溶融金属MLの温度が低くなるほど、上流域における飽和濃度が減るので、また、水分の溶出速度が遅くなるので、溶融ガラスGLから溶融金属MLへの水分の溶出が制限され、溶出量A2が減る。同様に、上流域における溶融ガラスGLの温度が低くなるほど、水分の溶出速度が遅くなるので、溶融ガラスGLから溶融金属MLへの水分の溶出が制限され、溶出量A2が減る。
上流域における溶融金属MLの温度や溶融ガラスGLの温度は、例えばガラス溶融炉100に設置されるバーナ140、スパウトリップ340近傍に設けられる図示されないヒータ、バス310内に設けられるヒータ350で調節可能である。また、上流域に冷却体(クーラー)を設置して調整することも可能である。
上流域における溶融金属MLの温度や溶融ガラスGLの温度は、例えば800〜1300℃である。
さらに、割合Aが上記範囲となるように、バス310内の雰囲気中の水素ガス濃度を調節してもよい。この調節も、バス310内の上流域について行うことが有効である。
例えば、上流域において、雰囲気中の水素ガス濃度が高くなるほど、溶融金属ML中の溶存水素ガス量が増えるので、溶融ガラスGLから溶融金属ML中への水分の溶出が制限され、溶出量A2が減る。
上流域における雰囲気中の水素ガス濃度は、ガラス板10のガラスの種類や板厚などに応じて設定され、例えば無アルカリガラスの場合、5体積%以上であることが好ましく、10体積%以上であることがより好ましい。なお、コストの観点から、15体積%以下であってよい。
上流域における雰囲気中の水素ガス濃度は、ガス供給路360に接続される窒素ガス源や水素ガス源の開閉弁などで調節可能である。
さらにまた、割合Aが上記範囲となるように、溶融金属MLに添加物を加えてもよく、調節方法は特に限定されない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に制限されることはない。本発明の範囲を逸脱することなく、上記の実施形態に種々の変形や置換を加えることができる。
例えば、上記の実施形態では、ガラス板中の水分濃度の分布を測定するため、SIMSを用いたが、x≧30の範囲を測定する場合、SIMSよりも分解能が低く、マクロFT−IRよりも分解能の高い顕微FT−IRを用いてもよい。
以下に、実施例などにより本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
[例1〜例9]
例1〜例9では、溶融ガラスを溶融スズ上に連続的に供給し、該溶融ガラスを溶融スズ上で流動させて、板厚0.7mmのガラス板を作製した。ガラス板は、無アルカリガラスからなり、酸化物基準の質量%表示で、SiO:60%、Al:17%、B:8%、MgO:3%、CaO:4%、SrO:8%、MgO+CaO+SrO+BaO:15%を含有する。ガラス板の化学組成は、蛍光X線分析装置(理学電気工業株式会社製、ZSX100e)で測定した。
例1〜例9では、バス内の上流域における溶融ガラスの温度および溶融スズの温度などの条件を変えてフロートガラス板を作製した。例1〜例8が実施例、例9が比較例である。
ガラス板中の水分濃度は、以下の装置および測定条件で測定した。
(マクロFT−IR)
装置:島津製作所社製、FT−IR−8400
スキャン回数70回
スペクトル分解能:4cm−1
(SIMS)
装置:アルバックファイ社製、ADEPT1010
1次イオンCs、マイナスイオン検出
加速電圧:5kV
ビーム電流:1μA
ラスターサイズ:200×200μm
試験片角度:60°
これらの測定結果に基づき、初期量A1に対する溶出量A2の割合A(%)などを上記式(2)〜(10)に基づき算出した。
ガラス板のボトム面における欠陥(短径1.5mm以上の凹み)の有無は、目視で確認した。
評価結果を、ガラス板の成形条件と共に表1に示す。
Figure 0006003978
表1から、W1/W2の範囲が0.8〜1.3のガラスについては、バス内の上流域における溶融ガラスの温度などの条件を最適化して溶出量割合(A2/A1×100)を2.0%以下に抑制すれば欠点を抑制できることがわかる。
本発明を詳細に、また特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、様々な修正や変更を加えることができることは、当業者にとってあきらかである。
本出願は、2012年3月14日出願の、日本特許出願2012−057960に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
10 フロートガラス板
11 ボトム面
12 トップ面
310 バス
ML 溶融金属
GL 溶融ガラス

Claims (8)

  1. 溶融ガラスをバス内の溶融金属上に連続的に供給し、該溶融ガラスを前記溶融金属上で流動させて成形されるフロートガラス板において、
    板厚が1.1mm以下であり、
    前記フロートガラス板の両主面のうち前記バス内で前記溶融金属側に位置する主面上の任意の点を原点とする板厚方向と平行な座標軸上において、原点からの距離を表す座標x(μm)でのガラス中の水分濃度をC(x)(質量ppm)、前記フロートガラス板の板厚をD(μm)、前記C(x)の最大値をCa(質量ppm)、前記C(x)が最大となる座標をDa(μm)とすると、下記式(1)を満たすフロートガラス板。
    Figure 0006003978
  2. 水分濃度の最大値が470質量ppm以上である、請求項に記載のフロートガラス板。
  3. 酸化物基準の質量%表示で、
    SiO:50〜66%、
    Al:10.5〜24%、
    :0〜12%、
    MgO:0〜8%、
    CaO:0〜14.5%、
    SrO:0〜24%、
    BaO:0〜13.5%、
    MgO+CaO+SrO+BaO:9〜29.5%、
    ZrO:0〜5%
    を含有する無アルカリガラスからなる、請求項1または2に記載のフロートガラス板。
  4. 酸化物基準の質量%表示で、
    SiO:58〜66%、
    Al:15〜22%、
    :5〜12%、
    MgO:0〜8%、
    CaO:0〜9%、
    SrO:3〜12.5%、
    BaO:0〜2%、
    MgO+CaO+SrO+BaO:9〜18%
    を含有する無アルカリガラスからなる、請求項に記載のフロートガラス板。
  5. 溶融ガラスをバス内の溶融金属上に連続的に供給し、該溶融ガラスを前記溶融金属上で流動させて帯板状に成形する成形工程を有するフロートガラス板の製造方法において、
    前記溶融ガラスは、天然ガスおよび酸素ガスの少なくとも一方を用いて火炎を形成することによってガラス原料が溶解して得られ、
    1日当たりに前記バス内に供給される前記溶融ガラスの質量は、前記溶融金属の質量の0.8〜1.3倍であり、
    フロートガラス板の板厚が1.1mm以下であり、
    前記成形工程において、前記溶融ガラスから前記溶融金属に溶出する水分量が、前記バス内に供給される直前の溶融ガラス中の水分量の0.5%超〜2.0%以下であるフロートガラス板の製造方法。
  6. 前記バス内に供給される直前の溶融ガラス中の水分濃度が470質量ppm以上である、請求項に記載のフロートガラス板の製造方法。
  7. 前記フロートガラス板は、酸化物基準の質量%表示で、
    SiO:50〜66%、
    Al:10.5〜24%、
    :0〜12%、
    MgO:0〜8%、
    CaO:0〜14.5%、
    SrO:0〜24%、
    BaO:0〜13.5%、
    MgO+CaO+SrO+BaO:9〜29.5%、
    ZrO:0〜5%
    を含有する無アルカリガラスからなる、請求項5または6に記載のフロートガラス板の製造方法。
  8. 前記フロートガラス板は、酸化物基準の質量%表示で、
    SiO:58〜66%、
    Al:15〜22%、
    :5〜12%、
    MgO:0〜8%、
    CaO:0〜9%、
    SrO:3〜12.5%、
    BaO:0〜2%、
    MgO+CaO+SrO+BaO:9〜18%
    を含有する無アルカリガラスからなる、請求項に記載のフロートガラス板の製造方法。
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