JP2016222532A - フロートガラス - Google Patents

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Abstract

【課題】高品質なフロートガラスの提供。
【解決手段】フロートガラス100において、フロートガラス100の両主面102,104の一方である、バス10内で溶融スズ20側に位置した第1面102から他方の第2面104に向かって任意の位置までの板厚方向における距離をx(μm)、xを変数とする水分濃度(質量ppm)の関数をC(x)、前記フロートガラスの両主面102,104の間の距離をD(μm)、水分濃度が最大となる位置の第1面102からの板厚方向における距離をDa(μm)、Daの位置における水分濃度をCa(質量ppm)として、式(1)を満たすフロートガラス。
Figure 2016222532

【選択図】図2

Description

本発明は、フロートガラスおよびその製造方法に関する。
フロートガラスは、バス内の溶融スズ上に連続的に供給される溶融ガラスを、溶融スズ上でバスの出口に向けて流動させ、帯板状に成形して作製される(例えば、特許文献1参照)。溶融ガラスは、バス内を所定方向に流動する過程で冷却され、バスの出口付近で溶融スズから引き上げられ、フロートガラスとなる。
日本国特開2009−84073号公報
バス内に供給される溶融ガラスは、一般的に、粉末状のガラス原料を溶解炉に投入して作製される。溶解炉は、溶解炉内に火炎を噴出するバーナを複数有しており、各バーナが噴出する火炎からの輻射熱によってガラス原料を溶解する。
通常、溶解炉内に噴出される火炎は、重油を空気と混合して燃焼させているが、近年、熱効率を高める目的で、また、COやNOの排出量を少なくする目的で、重油の代わりに天然ガスを用いることや、空気の代わりに酸素ガスを用いることが検討されている。
本発明者による検討の結果、重油の代わりに天然ガスを用いると、または/および、空気の代わりに酸素ガスを用いると、フロートガラスのボトム面(即ち、溶融スズと接していた面)に欠陥(直径数十μm〜数mmの凹み)が多数できることがわかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、高品質なフロートガラスおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を解決するため、本発明は、バス内の溶融スズ上に連続的に供給される溶融ガラスを、前記溶融スズ上で前記バスの出口に向けて流動させて作製されるフロートガラスにおいて、
前記フロートガラスの両主面の一方である、前記バス内で前記溶融スズ側に位置した第1面から他方の第2面に向かって任意の位置までの板厚方向における距離をx(μm)、xを変数とする水分濃度(質量ppm)の関数をC(x)、前記フロートガラスの両主面の間の距離をD(μm)、前記フロートガラスの両主面の間で水分濃度が最大となる位置の前記第1面からの板厚方向における距離をDa(μm)、Daの位置における水分濃度をCa(質量ppm)として、下記式(1)を満たすことを特徴とするフロートガラスを提供する。
Figure 2016222532
また、上記発明に係るフロートガラスにおいて、
下記式(2)を満たすフロートガラスであってもよい。
Figure 2016222532
また、本発明は、バス内の溶融スズ上に連続的に供給される溶融ガラスを、前記溶融スズ上で前記バスの出口に向けて流動させてフロートガラスを作製する、フロートガラスの製造方法において、
前記バス内において溶融ガラスから溶融スズに溶出する水分量を、前記バスに流入する直前の溶融ガラス中の水分量の0.5%以下とすることを特徴とするフロートガラスの製造方法を提供する。
また上記発明に係るフロートガラスの製造方法において、
前記バス内において前記溶融ガラスから前記溶融スズに溶出する水分量が、前記バスに流入する直前の溶融ガラス中の水分量の0.5%以下となるように、前記バス内の溶融スズの温度または/および前記バス内の溶融ガラスの温度を調節してもよい。
また上記発明に係るフロートガラスの製造方法において、
前記バス内において前記溶融ガラスから前記溶融スズに溶出する水分量が、前記バスに流入する直前の溶融ガラス中の水分量の0.5%以下となるように、前記バス内の雰囲気中の水素ガス濃度を調節してもよい。
また上記発明に係るフロートガラスの製造方法において、
前記バス内に流入する直前の溶融ガラス中の水分濃度が470質量ppm以上であってもよい。
本発明によれば、高品質なフロートガラスおよびその製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態によるフロートガラスの製造方法の説明図であって、バスの内部構造の平面図である。 図2は、図1のバスの側面断面図である。 図3は、フロートガラスの物性を測定するための試料を作製する方法の説明図である。 図4は、顕微FT−IRの測定結果に基づき算出される、フロートガラス中のβ−OHの分布の一例のグラフである。 図5は、顕微FT−IRの測定結果に基づき算出される、フロートガラス中の水分濃度の分布の一例のグラフである。 図6は、SIMSの測定結果に基づく、フロートガラス中のカウント比(水素原子/ケイ素原子)の分布の一例のグラフである。 図7は、顕微FT−IRの測定結果およびSIMSの測定結果に基づき算出される、フロートガラス中の水分の濃度分布の一例のグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。本発明は、下記の実施形態に制限されることはない。本発明の範囲を逸脱することなく、下記の実施形態に種々の変形および置換を加えることができる。
例えば、本実施形態のフロートガラスの種類は、ソーダライムガラスであるが、本発明のフロートガラスの種類に制限はなく、例えば、無アルカリガラスであってもよい。
(フロートガラス)
フロートガラスは、バス内の溶融スズ上に連続的に供給される溶融ガラスを、溶融スズ上でバスの出口に向けて流動させて作製される。溶融ガラスは、バス内を所定方向に流動する過程で冷却され、バスの出口付近で溶融スズから引き上げられ、フロートガラスとなる。
フロートガラスは、バスの出口から引き出された後、徐冷炉に搬送され徐冷される。続いて、フロートガラスは、その両側縁部(所謂、耳部)が切除される。そして、切断機によって所定寸法に切断され、製品として出荷される。製品として出荷される前に、必要に応じて、フロートガラスの両主面(溶融スズと接していたボトム面(第1面)、ボトム面と反対側のトップ面(第2面))の少なくとも一方を研磨してもよい。なお、本実施形態において、ボトム面およびトップ面は、研磨されていない。
ところで、フロートガラス中の水分濃度は、ボトム面付近において、ボトム面に近づくほど水分濃度が低くなる傾向にある。バス内において、溶融ガラス中に含まれる水分が、ボトム面を介して、溶融スズに溶出するためである。一方、ボトム面からトップ面に向かって十分に離れた位置、例えば、ボトム面とトップ面との間の中央近傍は、フロートガラス中の水分濃度が略一定であるので、水分が抜け出していない。
そこで、長さ1cm、幅1cmの直方体のフロートガラスを製造する場合に、バス内に流入する直前の溶融ガラスに含まれていた水分量(以下、「初期量」ともいう)をA1(g)とすると、A1は下記式(3)から算出される。なお、「長さ」とは、図1のX方向における寸法を意味し、「幅」とは、図1のY方向における寸法を意味する。
Figure 2016222532
式(3)において、Dはフロートガラスの両主面の間の距離(即ち、フロートガラスの板厚)(μm)、Caはフロートガラスの両主面の間で水分濃度が最大となる位置における水分濃度(質量ppm)(即ち、ボトム面からトップ面に向かって十分に離れた位置における略一定となった水分濃度)、ρはフロートガラスの密度(g/cm)をそれぞれ示す。水分濃度Caの測定方法については後述する。なお、式(3)において、10は、Dの単位を「μm」から「cm」に換算するためのものである。
また、長さ1cm、幅1cmの直方体のフロートガラスを製造する場合に、溶融ガラスから溶融スズに溶出した水分量(以下、「溶出量」ともいう)をA2(g)とすると、A2は下記式(4)から算出される。
Figure 2016222532
式(4)において、xは、フロートガラスの両主面の一方である、前記バス内で前記溶融スズ側に位置した第1面(ボトム面)から他方の第2面(トップ面)に向かって任意の位置までの板厚方向における距離(μm)、C(x)は、xを変数とする水分濃度(質量ppm)の関数、Daは、フロートガラスの両主面の間で水分濃度が最大となる位置の第1面(ボトム面)からの板厚方向における距離をそれぞれ示す。水分濃度の関数C(x)の測定方法については後述する。式(4)において、x、D、Ca、ρは、式(3)と同じ意味である。なお、式(4)において、10は、xの単位を「μm」から「cm」に換算するためのものである。
本実施形態のフロートガラスは、下記式(5)から算出されるAが0.5%以下であることを特徴とする。Aは、初期量A1に対する溶出量A2の割合(%)を示す。
Figure 2016222532
割合Aが0.5(%)以下のフロートガラスは、詳しくは後述するが、ボトム面に欠陥が少ないため、品質や製造コストに優れている。割合Aは、好ましくは0.47(%)以下、より好ましくは0.45(%)以下である。
初期量A1が多くなるほど、溶出量A2が多くなり欠陥が発生しやすいので、このような場合に本発明による効果は顕著となる。従って、本発明は、初期量A1の指標となる水分濃度Caが470(質量ppm)以上である場合に効果が顕著となるため好適であり、490(質量ppm)以上である場合に特に好適である。また、水分濃度Caの指標となる後述のβ−OHで表すと、ソーダライムガラスの場合、0.26mm−1以上であると好適であり、0.27mm−1以上であると特に好適である。
フロートガラスの製品厚さに制限はないが、例えば、0.1〜25mm、好ましくは0.5mm〜25mmである。
上記の水分濃度のフロートガラスが高品質であるのは、製造方法から明確である。以下、製造方法について説明する。
(フロートガラスの製造方法)
図1は、本発明の一実施形態によるフロートガラスの製造方法の説明図であって、バスの内部構造の平面図である。図2は、図1のバスの側面断面図である。
フロートガラス100は、バス10内の溶融スズ20上に連続的に供給される溶融ガラス30を、溶融スズ20上でバス10の出口12に向けて流動させ、帯板状に成形して作製される。溶融ガラス30は、バス10内をX方向に流動する過程で冷却され、バス10の出口12付近で溶融スズ20から引き上げられ、フロートガラス100となる。
フロートガラス100は、バス10の出口12から引き出された後、徐冷炉に搬送され徐冷される。続いて、フロートガラス100は、その両側縁部(所謂、耳部)が切除される。そして、切断機によって所定寸法に切断され、製品として出荷される。製品として出荷される前に、必要に応じて、フロートガラス100の両主面(溶融スズ20と接していたボトム面102、ボトム面102と反対側のトップ面104)の少なくとも一方を研磨してもよい。なお、本実施形態において、ボトム面102およびトップ面104は、研磨されていない。
バス10には、スパウトリップ40、複数のヒータ50、ガス供給管60などが設けられている。スパウトリップ40は、バス10の入口14付近に設けられ、バス10に溶融ガラス30を供給する供給路である。スパウトリップ40は、粉末状のガラス原料を溶解する溶解炉に接続されている。そのため、バス10に流入する溶融ガラス30の温度は、溶解炉に設けられるバーナの出力やスパウトリップ40近傍に設けられるヒータの出力などにより調節可能である。
複数のヒータ50は、バス10内を加熱するものであって、例えば図2に示すように、バス10の天井から吊り下げられている。複数のヒータ50は、例えば、溶融ガラス30の流動方向(X方向)および幅方向(Y方向)にマトリックス状に設けられる。バス10内における溶融スズ20や溶融ガラス30の温度分布は、複数のヒータ50の出力などにより調節可能であり、バス10の出口12に向けて温度が低くなるように設定されている。
ガス供給管60は、バス10内に還元性ガスを供給するものであって、例えば図2に示すようにバス10の側壁、またはバス10の天井から、バス10内に還元性ガスを供給する。還元性ガスは、窒素(N)ガス、水素(H)ガスなどからなり、所定温度に予熱された上でバス10内に吹き込まれる。水素ガスの濃度は、15体積%以下とすることが好ましい。水素ガスは、バス10内に混入する酸素ガスと反応することで、溶融スズ20の酸化を抑制している。バス10内の雰囲気中の水素濃度は、ガス供給管60の出力や還元性ガスの種類の変更などにより調節可能である。
バス10内に流入する溶融ガラス30中の水分濃度は、溶解炉内の雰囲気中の水分濃度などで決まる。溶解炉内の雰囲気中の水分濃度が高くなるほど、溶解炉内の溶融ガラス30中の水分濃度が高くなるので、溶解炉からバス10内に流入する溶融ガラス30中の水分濃度が高くなる。
近年、溶解炉において、熱効率を高める目的で、また、COやNOの排出量を少なくする目的で、溶解炉内に火炎を噴出するために、重油の代わりに天然ガスを用いることや、空気の代わりに酸素ガスを用いることが検討されている。重油の代わりに天然ガスを用いると、または/および、空気の代わりに酸素ガスを用いると、溶解炉内の雰囲気中の水分濃度が高くなるので、バス10内に流入する直前の溶融ガラス30中の水分量(即ち、上記の初期量A1)が増える。初期量A1が増えると、バス10内において溶融ガラス30から溶融スズ20に溶出する水分量(即ち、上記の溶出量A2)が増えやすい。
本実施形態では、溶出量A2を初期量A1の0.5%以下(好ましくは0.47%以下、より好ましくは0.45%以下)とする。これにより、溶融スズ20中に溶存するガス成分の量(例えば、水素量や酸素量)を飽和量よりも低く抑制できる。飽和量は、溶融スズ20の温度にて定まり、溶融スズ20の温度が低くなるほど、飽和量が低くなる。特に溶融スズ20(ton)に対する1日のフロートガラスの生産量(ton/Day)の割合が300〜600%であるときに好適である。
本実施形態によれば、溶融スズ20中に溶存するガス成分の量を、飽和量よりも低く抑制できるので、溶融スズ20が溶融ガラス30と共にバス10内をX方向に流動し、冷却される過程で、溶融スズ20からガス成分が過飽和析出するのを抑制できる。よって、バス10内の中流域や下流域において、溶融ガラス30の溶融スズ20との接触面に欠陥(直径数十μm〜数mmの凹み)が発生するのを抑制でき、フロートガラス100のボトム面102の品質を改善できる。
初期量A1が多くなるほど、溶出量A2が多くなり欠陥が発生しやすいので、このような場合に本発明による効果は顕著となる。従って、本発明は、初期量A1の指標となる水分濃度Caが470(質量ppm)以上である場合に効果が顕著となるため好適であり、490(質量ppm)以上である場合に特に好適である。また、水分濃度Caの指標となる後述のβ−OHで表すと、ソーダライムガラスの場合、0.26mm−1以上であると好適であり、0.27mm−1以上であると特に好適である。
本実施形態では、溶出量A2が初期量A1の0.5%以下(好ましくは0.47%以下、より好ましくは0.45%以下)となるように、バス10内の溶融スズ20の温度または/およびバス10内の溶融ガラス30の温度を調節する。これらの温度調節は、バス10内の上流域について行うことが有効である。バス10内の上流域において溶融スズ20中に溶存しているガス成分の量で、バス10内の中流域や下流域において溶融スズ20から過飽和析出するガス成分の量が決まるからである。ここで、「バス10内の上流域」とは、スパウトリップ40の先端(下流端)からX方向に160インチ(406cmに相当)の位置より上流側のすべての領域をいう。
例えば、バス10内の上流域における、溶融スズ20の温度をT1(℃)とすると、温度T1が低くなるほど、溶融スズ20中に溶存するガス成分の飽和量が少なくなるので、また、溶融スズ20と溶融ガラス30との反応速度が遅くなるので、溶出量が少なくなる。
温度T1は、溶解炉内に火炎を噴出するバーナの出力、スパウトリップ40近傍に設けられるヒータの出力、または、バス10内に設けられるヒータ50の出力により調節可能である。また、冷却体(クーラー)の設置により調整することも可能である。
また、バス10内の上流域における、溶融ガラス30の温度をT2(℃)とすると、温度T2が低くなるほど、溶融ガラス30と溶融スズ20との反応速度が遅くなるので、溶出量が少なくなる。
温度T2は、フロートガラス100の種類や厚さなどに応じて設定される。温度T2は、溶解炉内に火炎を噴出するバーナの出力、スパウトリップ40近傍に設けられるヒータ(例えば、白金ヒータ)の出力、または、バス10内に設けられるヒータ50の出力により調節可能である。また、冷却体(クーラー)の設置により調整することも可能である。
また、溶出量A2が初期量A1の0.5%以下(好ましくは0.47%以下、より好ましくは0.45%以下)となるように、バス10内の雰囲気中の水素ガス濃度を調節してもよい。バス10内の上流域における、雰囲気中の水素ガス濃度をU(体積%)とすると、水素ガス濃度Uが高くなるほど、溶融スズ20中に溶存する水素ガスの濃度が高くなり、溶出量が少なくなりやすい。
水素ガス濃度Uは、フロートガラス100の種類や厚さなどに応じて設定される。例えば、ソーダライムガラスの場合、水素ガス濃度Uは、好ましくは5(体積%)以上、より好ましくは10(体積%)以上である。なお、水素ガス濃度Uは、コストの観点から、好ましくは15(体積%)以下である。
水素ガス濃度Uは、バス10内に還元性ガスを供給するガス供給管60の出力、還元性ガスの種類により調節可能である。
なお、本発明は、溶出量を低く抑えるため、上記の他に、例えば、溶融スズ20に添加物を加えてもよい。
(初期量に対する溶出量の割合の測定方法)
初期量A1に対する溶出量A2の割合は、製品であるフロートガラス100中の水分の濃度分布から測定される。初期量A1に対する溶出量A2の割合をA(%)とすると、割合Aは上記式(5)から算出される。
割合Aを算出するため、水分濃度Ca、および水分濃度の関数C(x)を求める。水分濃度の関数C(x)を求めるための試料200は、図3に示すように、ボトム面102が未研磨のフロートガラス100の端部から試料の板厚F分をスライスして、フロートガラス100の幅方向(Y方向)中央部から切り出して用意する。試料200の板厚方向はフロートガラス100の板厚方向と直交しており、試料200の外周面はフロートガラス100のボトム面102とトップ面104とを含んでいる。なお、水分濃度Caを求めるための試料は、フロートガラス100のボトム面102やトップ面104を研磨して、水分濃度が最大となる部分(水分濃度が一定となる部分)を削り出して用意する。
水分濃度Caは、後述の顕微FT−IR(フーリエ変換赤外分光光度計)を用いて求める水分濃度(校正前の水分濃度)が最大(略一定)となる位置でのIRスペクトルを、マクロFT−IRを用いて測定することで求められる。具体的には、IRスペクトルの測定結果に基づいて、下記式(6)から水分濃度の指標となるβ−OHの値Ea(mm−1)を算出する。次いで、算出した値Eaを下記式(7)に代入して、Caを算出する。
Figure 2016222532
式(6)において、Fは試料200の板厚(μm)を示し、例えばF=100(μm)である。また、式(6)において、B1は参照波数4000/cmにおける試料200の透過率(%)、B2は水酸基吸収波数3600/cm付近における試料200の最小透過率(%)をそれぞれ示す。なお、式(6)において、10は、Fの単位を「μm」から「mm」に換算するためのものである。
Figure 2016222532
式(7)において、Gは水のモル質量(G=18(g/mol))、εはガラスのモル吸光係数(L/mol・cm)、ρはガラスの密度(g/cm)をそれぞれ示す。εやρはガラスの種類によって異なるが、ソーダライムガラスの場合、一般に、ε=40(L/mol・cm)、ρ=2.5(g/cm)である。なお、式(7)において、10は、Eaの単位を「mm−1」から「cm−1」に換算すると共に、εの単位を「L/mol・cm」から「cm/mol」に換算するための「10−2」と、水分濃度Caを「質量ppm」で表記するための「10」とを乗算したものである。
水分濃度の関数C(x)は、顕微FT−IRの測定結果、およびSIMS(2次イオン質量分析計)の測定結果に基づいて算出される。
具体的には、先ず、顕微FT−IRを用いて、ボトム面102からトップ面104に向けて、10μm間隔で、試料200のIRスペクトルを測定し、上記と同様にして、各測定点におけるβ−OHを算出し、水分濃度に換算する。測定開始点は、顕微FT−IRの性能を考慮して、x=50(μm)の位置とする。また、測定終了点は、水分濃度が略一定となる位置であれば良く、例えばx=1000(μm)の位置とする。測定終了点は、目安としてx=D/2(μm)の位置(即ち、板厚中央)であってもよい。なお、ボトム面102からトップ面104に向かうほど、水分濃度が高くなり、水分濃度が略一定となる位置がない場合、例えば板厚が0.1mmのような薄いフロートガラスの場合、測定終了点は、水分濃度が最大となる位置、すなわち、トップ面104の近傍であってよい。
顕微FT−IRを用いて求めたβ−OHは、信頼性を高めるため、前述のマクロFT−IRを用いて求めるβ−OHで校正される。校正前の各測定点でのβ−OHをBとし、校正前の測定終了点でのβ−OH、又は水分濃度が略一定となった各測定点のβ−OHの平均値をB1とし、マクロFT−IRを用いて求めるβ−OHをB2とすると、校正後の各測定点でのβ−OHは、B×B2/B1で表わされる。
また、顕微FT−IRを用いて求めた水分濃度も、同様にして、前述のマクロFT−IRを用いて求めるβ−OHで校正される。
顕微FT−IRを用いて得られる、校正後のβ−OHの分布の一例を図4、校正後の水分濃度の分布の一例を図5に示す。図4および図5から、ボトム面102から十分に離れた位置では、水分濃度が略一定となっており、水分が溶融スズ20へほとんど溶出していないことがわかる。また、図4および図5から、ボトム面102の近傍では、ボトム面102に近づくほど、水分濃度が低くなっており、水分が溶融スズ20に溶出したことがわかる。
次いで、SIMSを用いて、フロートガラス100のボトム面102からトップ面104に向けて、0.02μm間隔で、試料200中の水素(H)原子とケイ素(Si)原子とのカウント比(水素原子/ケイ素原子)を測定する。測定開始点は、x=0.03(μm)の位置とする。また、測定終了点は、x=36(μm)の位置とする。
SIMSの測定結果に基づく、フロートガラス100中のカウント比(水素原子/ケイ素原子)の分布の一例を図6に示す。図6から明らかなように、ボトム面102から10μm以上離れた領域では、ボトム面102に近づくほど、カウント比(水素原子/ケイ素原子)が小さいので、水分が溶融スズ20へ溶出したことがわかる。
但し、図6から明らかなように、ボトム面102から10μm未満の領域では、ボトム面102に近づくほど、カウント比(水素原子/ケイ素原子)が大きくなっていた。これは、徐冷炉内において、フロートガラス100のボトム面102に、水蒸気から分離したプロトン(水素イオン)が付着し、ガラス中のナトリウム(Na)イオンとイオン交換したためと推定される。従って、ボトム面102から13μm未満の各測定点におけるカウント比(水素原子/ケイ素原子)は、水分量を表す指標として不適とし、以下の処理から除外する。
次いで、各測定点におけるカウント比(水素原子/ケイ素原子)の値Hを、それぞれ、下記式(8)に代入して、β−OHの値E(mm−1)に換算する。
Figure 2016222532
式(8)において、Eaは、水分濃度が最大となる位置(ボトム面102から十分に離れた水分濃度が略一定である位置)におけるβ−OHの値(mm−1)を示し、上述の如く、マクロFT−IRによる測定結果に基づいて、式(6)から算出される。
式(8)において、Haは、水分濃度が最大となる位置(ボトム面102から十分に離れた水分濃度が略一定である位置)におけるカウント比(水素原子/ケイ素原子)の値を示し、SIMSを用いて測定される。SIMSの測定点数は1200個とし、これらの測定結果の平均値をHaとする。EaやHaは、ガラスの種類によって異なるが、ソーダライムガラスの場合、例えば、Ea=0.271(mm−1)、Ha=0.0173である。
次いで、式(8)から算出したβ−OHの値E(mm−1)を、それぞれ、下記式(9)に代入して、水分濃度の値J(質量ppm)に換算する。
Figure 2016222532
式(9)において、G、ε、ρはそれぞれ式(7)と同じ意味、同じ値である。また、式(9)において、10は、Eの単位を「mm−1」から「cm−1」に換算すると共に、εの単位を「L/mol・cm」から「cm/mol」に換算するための「10−2」と、水分濃度Jを「質量ppm」で表記するための「10」とを乗算したものである。
次いで、顕微FT−IRを用いて得られる校正後の水分濃度と、およびSIMSを用いて得られる水分濃度とをつなぎ合わせて、フロートガラス100中の水分の濃度分布を得る。得られた結果を図7に示す。図7において、「◇」は顕微FT−IRを用いて得られる校正後の水分濃度の値、「□」はSIMSを用いて得られる水分濃度の値をそれぞれ表す。なお、図7において、SIMSを用いて得られる水分濃度の値は、誤差が大きいので、10点の移動平均値としてある。図7から、顕微FT−IRによって得られる校正後の水分濃度の値と、SIMSによって得られる水分濃度の値とが、整合していることがわかる。
次いで、フロートガラス100中の水分の濃度分布と、濃度分布の関数C(x)のモデル式である下記式(10)との誤差が最小となるように、下記式(10)中の可変パラメータを最小二乗法により求める。
Figure 2016222532
式(10)において、Caは、水分濃度が最大となる位置(ボトム面102から十分に離れた水分濃度が略一定である位置)における水分濃度の値(質量ppm)を示し、上述の如く、マクロFT−IRによる測定結果に基づいて、式(6)および式(7)から算出される。
また、式(10)において、KやLが可変パラメータである。図7において、K=282(質量ppm)、L=0.021(μm−1)の近似曲線を実線で示す。
このようにして、C(x)、Caを決定した後、式(5)に基づいてAを算出する。この際、下記式(11)に基づき、区分求積法による積分を行う。
Figure 2016222532
式(11)において、Daは、フロートガラスの両主面の間で水分濃度が最大となる位置のボトム面102からの板厚方向における距離(μm)を示す。Mは、顕微FT−IRの測定点の間隔(μm)を示し、M=10である。また、iは0〜nの整数、nは顕微FT−IRの測定点の数、Ciは、x=i×FのときのC(x)をそれぞれ示す。なお、nは、x=n×Fの地点およびその周辺において水分濃度が略一定となるように設定される限り、その値に制限はない。
なお、上記ではボトム面102が未研磨であるフロートガラス100としたが、フロートガラス100は、ボトム面102が研磨されていてもよい。液晶用ガラス基板に使用されるフロートガラスに行われる研磨であれば、研磨された板厚分の溶出量は微小であるため無視できるので、上記のとおり水分濃度を求めることができる。また、研磨された板厚分の溶出量を無視できないほどボトム面102を研磨されて使用されるフロートガラスの場合、上記のとおり近似式を求め、近似式を研磨される板厚分延長して、除去された板厚分の溶出量を推定して求める。
以下に、実施例などにより本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
[実施例1および比較例1]
実施例1および比較例1では、バス内の上流域における、溶融スズおよび溶融ガラスの温度T1、T2を変更した他は、同様にして、溶融ガラスを溶融スズ上でバスの出口に向けて流動させて、製品厚さ5mmのフロートガラスを作製した。フロートガラスの種類は、ソーダライムガラスとした。
作製したフロートガラスから、上記方法で試料を切り出し、以下の装置および測定条件で試料の物性を測定した。
(マクロFT−IR)
装置:島津製作所社製、FT−IR−8400
スキャン回数70回
スペクトル分解能:4cm−1
(顕微FT−IR)
装置:Thermo Fisher Sientific社製、顕微FT−IR Nicolet iN10
検出器:冷却型
スキャン回数:128回
スペクトル分解能:16cm−1
アパーチャ:幅10μm、高さ150μm、角度0°
(SIMS)
装置:アルバックファイ社製、ADEPT1010
1次イオンCs+、マイナスイオン検出
加速電圧:5kV
ビーム電流:1μA
ラスターサイズ:200×200μm
試料角度:60°
これらの測定結果に基づき、上記方法で初期量A1に対する溶出量A2の割合の値A(%)、ボトム面から十分に離れた水分濃度が略一定である位置、この場合、ボトム面から1000μmの位置におけるβ−OHの値Ea(mm−1)、および同様にボトム面から1000μmの位置における水分濃度の値Ca(質量ppm)を算出した。また、作製したフロートガラスのボトム面における欠陥(短径1.5mm以上の凹み)の有無を目視で確認した。これらの結果を、フロートガラスの成形条件と共に表1に示す。
Figure 2016222532
表1中のT1は、スパウトリップの先端からX方向に95インチ(240cmに相当)の地点であって、且つY方向の溶融ガラスのないスズ裸面で測定したデータである。T2、Uは、それぞれ、バス内の上流域のうち、スパウトリップの先端からX方向に95インチ(240cmに相当)の地点であって、且つ、Y方向中央の地点で測定したデータを示す。なお、T1及びT2はそれぞれ放射温度計で測定されたデータである。
表1から、製品厚さ5mmの場合、T1を1010(℃)以下とすることで、Aが0.5(%)以下となり、ボトム面の欠陥がなくなることがわかる。
[実施例2および比較例2〜3]
実施例2および比較例2〜3では、バス内の上流域における溶融スズおよび溶融ガラスの温度T1、T2を変更し、フロートガラスの製品厚さを3mmとした他は、実施例1と同様にして、フロートガラスを作製した。
作製したフロートガラスから、実施例1と同様にして、試料を切り出し、試料の物性を測定した。また、その測定結果に基づき、A、Ea、Caを算出した。また、作製したフロートガラスのボトム面における欠陥(短径1.5mm以上の凹み)の有無を目視で確認した。これらの結果を、フロートガラスの成形条件と共に表2に示す。
Figure 2016222532
表2中のT1、T2、Uは、表1中のT1、T2、Uと同じ位置で測定したデータである。
表2から、製品厚さ3mmの場合、T1を995(℃)以下とすることで、Aが0.5(%)以下となり、ボトム面の欠陥がなくなることがわかる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは、当業者にとって明らかである。
本出願は、2011年3月23日出願の日本特許出願2011−065086に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明によれば、高品質なフロートガラスおよびその製造方法を提供することができる。
10 バス
12 バスの出口
14 バスの入口
20 溶融スズ
30 溶融ガラス
40 スパウトリップ
50 ヒータ
60 ガス供給管
100 フロートガラス
102 ボトム面
104 トップ面
本発明は、フロートガラスに関する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、高品質なフロートガラスを提供することを目的とする。
上記目的を解決するため、本発明は、バス内の溶融スズ上に連続的に供給される溶融ガラスを、前記溶融スズ上で前記バスの出口に向けて流動させて作製されるフロートガラスにおいて、
前記フロートガラスの両主面の一方である、前記バス内で前記溶融スズ側に位置した第1面から他方の第2面に向かって任意の位置までの板厚方向における距離をx(μm)、xを変数とする水分濃度(質量ppm)の関数をC(x)、前記フロートガラスの両主面の間の距離をD(μm)、前記フロートガラスの両主面の間で水分濃度が最大となる位置の前記第1面からの板厚方向における距離をDa(μm)、Daの位置における水分濃度をCa(質量ppm)として、下記式(1)および下記式(2)を満たし、
顕微FT−IRの測定結果に基づいて算出される水分濃度は、前記第1面から前記第2面に向かうほど高くなり、略一定となることを特徴とするフロートガラスを提供する。
前記顕微FT−IRは、測定開始点をx=50(μm)の位置とし、前記第1面から前記第2面に向けて、10μm間隔で、前記フロートガラスのIRスペクトルを測定する。
Figure 2016222532
本発明によれば、高品質なフロートガラスを提供することができる。


Claims (6)

  1. バス内の溶融スズ上に連続的に供給される溶融ガラスを、前記溶融スズ上で前記バスの出口に向けて流動させて作製されるフロートガラスにおいて、
    前記フロートガラスの両主面の一方である、前記バス内で前記溶融スズ側に位置した第1面から他方の第2面に向かって任意の位置までの板厚方向における距離をx(μm)、xを変数とする水分濃度(質量ppm)の関数をC(x)、前記フロートガラスの両主面の間の距離をD(μm)、前記フロートガラスの両主面の間で水分濃度が最大となる位置の前記第1面からの板厚方向における距離をDa(μm)、Daの位置における水分濃度をCa(質量ppm)として、下記式(1)を満たすことを特徴とするフロートガラス。
    Figure 2016222532
  2. 下記式(2)を満たす請求項1に記載のフロートガラス。
    Figure 2016222532
  3. バス内の溶融スズ上に連続的に供給される溶融ガラスを、前記溶融スズ上で前記バスの出口に向けて流動させてフロートガラスを作製する、フロートガラスの製造方法において、
    前記バス内において溶融ガラスから溶融スズに溶出する水分量を、前記バスに流入する直前の溶融ガラス中の水分量の0.5%以下とすることを特徴とするフロートガラスの製造方法。
  4. 前記バス内において前記溶融ガラスから前記溶融スズに溶出する水分量が、前記バスに流入する直前の溶融ガラス中の水分量の0.5%以下となるように、前記バス内の溶融スズの温度または/および前記バス内の溶融ガラスの温度を調節する請求項3に記載のフロートガラスの製造方法。
  5. 前記バス内において前記溶融ガラスから前記溶融スズに溶出する水分量が、前記バスに流入する直前の溶融ガラス中の水分量の0.5%以下となるように、前記バス内の雰囲気中の水素ガス濃度を調節する請求項3または4に記載のフロートガラスの製造方法。
  6. 前記バスに流入する直前の溶融ガラス中の水分濃度が470質量ppm以上である請求項3から5のいずれか一項に記載のフロートガラスの製造方法。
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