JP6003415B2 - 鏡餅用容器およびそれを用いた鏡餅セットの組立て方法 - Google Patents

鏡餅用容器およびそれを用いた鏡餅セットの組立て方法 Download PDF

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Description

この発明は鏡餅用容器およびそれを用いた鏡餅セットの組立て方法に関する。
省資源,省力化の観点から簡素な包装が望まれているが,鏡餅はお供えするものであるから,最少限ではあっても飾りが必要である。
鏡餅を台座と屏風とにより飾ることができる飾り具が特許文献1に記載されている。
特開2005−21515号公報
この飾り具は,一枚の紙製板材を折ることにより形成することができるもので,底板部の開口に下から鏡餅を通し,底板部の前側に連続する載置板を下に折り返して,鏡餅の下部フランジを底板部との間で挟み込んで台座とし,底板部の後側に連続する立板部4を垂直に折り起こして屏風とし,屏風の左右両側から前方にかけて,立板部の左右から連続する左右延長部で飾り,左右延長部の下端から延びる左右の底面折り曲げ部を底面の下に折り曲げて切込みの係止により互いに固定する構造となっている。
この構造によると,台座と屏風により鏡餅を飾ることはできるが,飾り具であるから,必ずしも運搬に適したものではない。たとえば,底板部から連続する立板部を垂直に折り立てるだけで屏風がつくられているから,両側に左右延長部があっても強度的に弱いという問題がある。すなわち,容器として用いるのは困難である。
この発明は,変形することにより台座および屏風をつくって鏡餅を飾ることが可能な鏡餅用容器を提供することを目的とする。
この発明はまた,鏡餅を飾るための台座および屏風を容易に形成することができる鏡餅用容器を提供することを目的とする。
この発明はさらに,上記鏡餅用容器を用いて簡単に鏡餅セットを組立てることのできる方法を提供することを目的とする。
この発明による鏡餅用容器は厚紙を折ることにより作ることができるものである。厚紙は1枚が好ましいが,2枚以上を接着して用いてもよい。厚紙とは,植物性繊維を素材とするもののみならず,合成繊維を材料の一部または全部とするもの,表面に合成樹脂膜をコーティング等したもの,合成樹脂による厚手のシート等を含むものである。
この発明による鏡餅用容器は,四角形の底面部と,この底面部の前後左右に連続しかつ互いに連続する前面部,後面部および両側面部と,上記後面部の上端に連続する上面部とを備え,上記両側面部の上端には押え片部がそれぞれ連続し,上記前面部には鏡餅形パックが入る開口があけられ,上記両側面部には,前側下端角(隅)から後側上端角(隅)まで対角線状に第1の折り線(折り筋)が形成され,さらに上記第1の折り線よりも前側において前側下端角から上端まで第2の折り線(折り筋)が形成され,上記押え片部が上記第2の折り線の上端位置において欠如しているものである。
折り線(折り筋)とは厚紙をその線に沿って容易に折ることができる構造または形状をいい,いわゆる折罫といわれるものを含む。折り線は,厚紙を線状に押圧したり,逆に膨出させたり,溝を形成したりすることにより形成することができ,単に折りぐせをつけただけのものでもよい。
この鏡餅用容器を用いて鏡餅セットを組立てる方法は次の通りである。すなわち,上記鏡餅用容器の前面部,後面部および両側面部を上記底面部から立上げた状態において,下部突縁を有する鏡餅形パックを,上記鏡餅用容器の内側から,上記下部突縁が上記前面部の内面に当るまで上記前面部の開口に通し,上記前面部と上記両側面部との境界を谷折り,上記第2の折り線を山折りにして,上記前面部および上記両側面部の上記第2の折り線よりも前側部分を上記鏡餅用容器の内方に入れ,さらに上記第1の折り線を山折りにして上記前面部を上記底面部に重ね,上記第2の折り線を平らな状態に戻して直角三角形状の側壁を形成し,さらに上記押え片部を上記後面部の内面に沿わせ,上記上面部と上記後面部との境界を山折りにして上記上面部を上記後面部の内面に沿わせる。
ここで谷折り,山折りは,鏡餅用容器の外面からみて谷状または山状の折り方向を指す。
このようにして組立てられた鏡餅セットは,鏡餅用容器の下部突縁が前面部と底面部との間に挟み込まれて固定されるとともに,前面部と底面部とが鏡餅用容器の台座となる。また,鏡餅用容器の背面には上面部による屏風が,両側には両側面部による直角三角形状の側壁が形成されることになるので,簡素ながらも鏡餅形パックの飾りが形成される。この鏡餅セットをそのまま適所に載置してお供えとすることができる。
完成した鏡餅セットにおいては,底面,三角形状両側壁および背面(後面)のいずれもが二重に重ねられているので強固である。そして,鏡餅形パックはこれらの底面,両側壁,背面の中にほぼ納まり,いわば収納容器内に入れられた状態となり,外力から保護される。この鏡餅セットは運搬にも耐えられるものである。とくに,両側壁は直角三角形状となっているから,鏡餅セットの上に,もう一つの鏡餅セットを逆にして載せると全体的に直方体状となり,このような上下一対の鏡餅セットをダンボール箱内等に規則正しく並べることができるので,運搬のための梱包も容易で,ダンボール内で崩れることもない。
この発明による鏡餅用容器は,上述したように変形して台座および屏風を作って鏡餅を飾ることができる。また,鏡餅を飾るための台座および屏風の形成が容易である。しかも,完成した鏡餅セットは強固であり,鏡餅形パックを外力から保護することもできるし,梱包,運搬にも便利な形となっている。
この発明による鏡餅用容器は,その両側面部に第1,第2の折り線41,42が形成されており,さらに両側面部の上端の押え片部が第2の折り線の上端位置において欠如されているので,前面部と両側面部との境界を谷折りにして,両側面部を,第2の折り線,第1の折り線の順に,順次折り曲げていくことにより,前面部を底面部に重ね,さらに両側面部を二重にして最終的に直角三角形状の側壁を形成することができる。このようにして容易に鏡餅セットを作ることができる。両側面部の押え片部は上面部により押えられるので両側面部が固定される。
上記上面部には,左右方向に延びる折り線が形成されている鏡餅用容器を用いた場合には,上面部を上記折り線で折り曲げて,これを容易に鏡餅形パックと後面部との間に差入れていくことができる。上記折り線は上面部のどこに設けてもよいが,好ましくは前後方向の中央付近がよい。
上面部の両側に係止片部が設けられ,これに対応する側面部の上端部に受穴が形成されている鏡餅用容器を用いた場合には,上面部を後面部に重ねたときに,係止片部が受穴に入り係止されるので,上面部と両側面壁とが安定的に結合される。
上記前面部の上記開口の周縁部に保持爪が形成されている鏡餅用容器を用いた場合には,鏡餅用パックを上記前面部の開口に入れたときに上記保持爪によって上記鏡餅用パックを保持させることができるので,組立て作業中鏡餅用容器が動かず,作業がやりやすい。
実施例の鏡餅用容器および鏡餅形パックを示す斜視図である。 鏡餅用容器を梱包,運搬しやすいように平坦に折り曲げた状態を示す斜視図である。 鏡餅用容器の展開図である。 鏡餅セットの組立て順序を示す斜視図である。 鏡餅セットの組立て順序を示す斜視図である。 鏡餅セットの組立て順序を示す斜視図である。 鏡餅セットの組立て順序を示す斜視図である。 鏡餅セットの組立て順序を示す斜視図である。 鏡餅セットの組立て順序を示す斜視図である。 完成した鏡餅セットを示す斜視図である。 変形例の鏡餅用容器を示す斜視図である。
図1は鏡餅用容器と鏡餅形パックとを別々に斜視的に示すものである。図2は鏡餅用容器を折り畳んだ状態を示す斜視図である。この実施例の鏡餅用容器はこのように折り畳むことができるので,嵩ばることがなく,その多数個を積重ねて梱包し,運ぶことができる。
図10は鏡餅形パックを鏡餅用容器内に入れて組立てられた鏡餅セットを示している。図1に示す鏡餅用容器と鏡餅形パックとを用いて図10に示す鏡餅セットを組立てる手順を示すのが図4から図9である。
図3は鏡餅用容器の展開図を示し,厚紙を打ち抜いて形成した1枚の型紙(ブランク)の外面(鏡餅用容器に組立てたときに外側になる面)を表わしている。鏡餅用容器の外側からみて山折りとなる線が破線で,谷折りとなる線が鎖線でそれぞれ示されている。後述するように,鏡餅用容器(図1)から鏡餅セット(図10)を組立てる際に山折り状態から平坦になる部分,山折りから谷折りになる線が存在するが,それらについてはその都度説明する。なお,図3以外の図面においては,これらの折り線は実線で示されている。
この明細書および特許請求の範囲において,鏡餅用容器の前面(前)とは鏡餅形パックが挿入される開口があけられた面を指す。すなわち,図1において,開口50があけられた前面部21の方位である。左右とは前面に向って定めるものとする。前面の反対方向が後面(後)または背面である。上下は図1,図4〜図10を基準とする。鏡餅用容器の底面は下にある。
図1から図3を参照して,まず鏡餅用容器について説明する。
まず,図3を参照して,鏡餅用容器を形成するための1枚の厚紙において,縦一列に,右側面部24,前面部(正面部)21,左側面部23,後面部(背面部)22および糊代部27(糊付け部分をハッチングで示す)が連続している。前面部21と左右両側面部23,24との境界の折り線を符号45で,後面部22の両側の折り線を符号46でそれぞれ示す。折り線45は鏡餅用容器20においては山折りであるが,鏡餅セット10を組立てる過程で谷折りとなる(図5から図10を参照)。望ましくは,これらの前面部21,後面部22,両側面部23,24は正方形であるが,縦長または横長の長方形でもよい。
前面部21にはその中央に円形開口50があけられている。この開口50の大きさは,鏡餅形パック60の鏡餅形部61の最下部(下部突縁62との境界)(図1参照)が,わずかの間隙をあけて,ゆるく入る程度である。開口50の周縁部には等角度間隔で4箇所に,開口の中心方向に突出した保持爪51が前面部21から延びるように形成されている。保持爪の数はいくつでもよく,等角度間隔でなくてもよい。
鏡餅用容器20の底面にあたる箇所に,前面部21,後面部22,左右両側面部23,24からそれぞれ連続的に下方に(図3において右方に)向って,底面部片26A,26B,26Cおよび26Dがそれぞれ形成されている。鏡餅用容器20が組立てられるときに,これらの底面部片26A〜26Dが折り線48で直角に折り曲げられ,互いに重ね合わされて接着される。すなわち,底面部片26Aと26Dとが部分28Aと28Bにおいて,底面部片26Bと26Cとが部分28Cと28Dにおいて相互に接着される。部分28A,28Cは図3の裏面(すなわち鏡餅用容器20の内面)に糊付けされる(糊付け部分を破線のハッチングで示す)。鏡餅用容器20が組立てられた状態において,接着される部分28A,28Cが最も外側になり,その内側に接着部分28B,28Dが位置し,さらに内側に部分29B,29Aが位置する。これらの底面部片26A〜26Dによって構成される面を鏡餅用容器20の底面部26という。部分29Aが最も内側に位置し,その弧状の辺の終点が底部の中心Cである。この中心Cから左右両側面部23,24の方向に斜めにのびる折り線44で折れ曲り,図2に示されるように底面部26が折り畳まれる。このとき,互いに接着された底面部片26A,26Dと底面部片26B,26Cとは上記弧状の辺にそって滑りながら互いに離れる。
後面部22の底面部片26Bとは反対側には(図3において左側),上面部25が後面部22から連続して形成されている。上面部25は鏡餅セット10において屏風となる部分である。望ましくは,上面部25は鏡餅セット10において後面部22に重なるように折り線49で折り返されるので,後面部22と同じ形状,大きさである。
上面部25には,鏡餅用容器20が組立てられたときに(図1)左右方向にのびる折り線43が,前後方向のほぼ中央で形成されている。この折り線43の位置は,前後方向の中央付近であればどこでもよい。
上面部25にはさらに,その両側の位置に半円状の係止片部33が外方に突出するように一体的に形成されている。係止片部33は三角形状,四角形状等でもよい。
左右両側面部23,24には底面部片26C,26Dとは反対側に押え片部23A,23B,24A,24Bが連続的に形成されている。これらの押え片部23A,23B,24A,24Bの幅は前,後面部21,22の幅の半分以下で充分であり,後述するように上面部25の両側部分と重なる部分があればよい。
左右両側面部23,24にはそれぞれ2つの折り線41,42が形成されている。第1の折り線41は,鏡餅用容器20が組立てられたときに(図1)前側下端角(隅)から後側上端角(隅)に対角線状に形成されている。第2の折り線42は,左右両側面部23,24の第1の折り線41よりも前側であり,前側下端角(隅)から上端まで形成されている。そして,第2の折り線41の上端位置において,押え片部が符号23A,24Aで示す部分と符号23B,24Bで示す部分とに分けられている(切断されている)。両押え片部23Aと23Bまたは24Aと24Bとを分離する欠如部分(スリット,切欠き)を符号31で示す。この実施例では,第2の折り線42は,側面部23,24の折り線41よりも前方の部分を等角度に2分する位置に形成されているが,折り線41と折り線45の間であれば,どこでもよい。折り線42は,最終的には平坦になる(図10参照)。
さらに,この切欠き31の位置において,左右両側面部23,24の上端に側面部内に向って受穴32が形成されている。この受穴32は上述した係止片部33が丁度入る位置と大きさに形成されている。
受穴32は切欠き31の位置と一致している必要はない。たとえば,図1に鎖線32Aで示すように,受穴を切欠き31の位置とは異なる位置に設けてもよい。この場合には,上面部25の係止片部も鎖線33Aで示すように,受穴32Aの位置,形状に対応するように形成される。
後面部22および上面部25に形成された穴(掛穴)39は,鏡餅セット10(図10)を店頭等に陳列するためにフック等に掛けるためのものであり,なくてもよい。
折り線とは,鏡餅用容器20,鏡餅セット10等の組立て時に折り易くするために線状に形成された形状または構造であり,厚紙を折り易く加工した折罫と呼ばれるものを含む。さらに,厚紙を線状に押圧してできる線状のもの,溝を形成してできる線状のもの,単に折りくせをつけることにより折り易くしたもの等を含む。鏡餅用容器20を機械で製造する場合には,箱自体を形成するための折り線45,46,48等は必ずしも必要ではない。
図1を参照して,鏡餅形パック60は白色,白濁色または乳白色の合成樹脂により一体的に形成され,鏡餅の形状をもつ中空の鏡餅形部61と,この鏡餅形部61の下縁から円環状に突出する下部突縁(フランジ)62とを有する。下部突縁62は図示の例では円形の外縁をもつものであるが,方形(たとえば正方形),その他の形状の外縁をもつものでもよい。鏡餅形部61内にはその下面開口から軟化状態にある餅が充填され硬化されるとともに下面開口がシート状シール材によりシールされる。シール材は下部突縁62の下面に溶着または接着される。鏡餅形部61内に,硬化した円盤状,さいころ状,方形板状,その他の形状の複数個の餅または菓子,その他の物を入れてもよい。
図3に示す形状に打抜きされ,かつ折り線が入れられた型紙(ブランク材)が折り線45,46に直角に沿って折り曲げられ,かつ糊代47が右側面部24の側端部の内面に接着されることにより,鏡餅用容器の角筒状箱体(前面,両側面,後面)が形成され,さらに底面部片46A〜46Dが折り線48に沿って直角に折り曲げられ,かつ部分28Aと28Bが,部分28Cと28Dがそれぞれ接着されることにより底面部46が形成され,図1に示すような鏡餅用容器20が完成する。このとき,折り線41,42,43,49は若干山折りに,折り線47は若干谷折りに折り曲げられていることが好ましいが,折り線が形成されているので,必ずしも折り曲げられていなくてもよい。
鏡餅用容器20は上述したように底面部26の折り線44で谷折りとすることにより,図2に示すように平坦に(平面状に)折り畳むことができる。
このような鏡餅用容器20と鏡餅形パック60とを用いて鏡餅セット10を組立てる手順を図4以降を参照して説明する。
まず,図4に示すように,鏡餅形パック60を鏡餅用容器20の中に入れ,その頭部から開口50を通して,鏡餅形部61を外方に突出させ,下部突縁62を前面部21の内面の開口50周縁に当てる(接するようにする)。鏡餅形部61の下部(下部突縁62のすぐ上の部分)には開口50内において保持爪51が当り,鏡餅形パック60は下部突縁62が前面部21の内面にほぼ接した状態に保たれる。鏡餅形パック60が固定され殆ど動かないので,後に続く作業(工程)がやり易くなる。
次に図5に示すように,前面部21の両側の折り線45を谷折りに曲げ(ほぼ90度に),第2の折り線42を山折りに曲げて(最終的にほぼ 180度に),前面部21を鏡餅用容器20内に押し込み,前面部21を斜めにする。両側面部23,24に連続する押え片部23A,23B,24A,24Bは,第2の折り線42の延長上で切欠かれているので(切欠き31),両側面部23,24を折り線42に沿って容易に折り曲げることができる。
さらに図6に示すように,第1の折り線41を山折りに曲げて(最終的に 180度に),前面部21を鏡餅形パック60とともに鏡餅用容器20内にさらに押込んでいく。このとき,押え片部23A,23B,24A,24Bを折り線47が谷折りになるように外方に折り曲げておく。
最終的には,図7に示すように,前面部21が底面部26に重なり,その間に鏡餅形パック60の下部突縁62を挟み込むので,鏡餅形パック60はしっかりと固定される。
折り線41はほぼ 180度折り曲げられ,折り線42の付近の部分は平坦になる。側面部23,24は折り線41で折り曲げられ,その半分ずつが重なり,直角三角形状の側壁が形成される。
押え片部23A,23B,24A,24Bは折り線47でほぼ90度(直角に)折り曲げられ(折り線47で谷折り),後面部22の内面に沿う。
上面部25の係止片部33を折り線34が谷折りになるようにほぼ直角に(または,これより小さい角度に)折り曲げておく。そうして,図8,図9に示すように,上面部25の折り線43が山折りとなるように(かなり鋭角になるように),上面部25の前半部分を折り曲げ,鏡餅形パック60と後面部22との間に入れていく。折り線43の付近が平坦になるまで上面部25を鏡餅用容器20内に押込んでいき,上面部25を後面部22に重ねる。この上面部25は鏡餅形パック60の背面において垂直な姿勢の屏風となる。押え片部23A,23B,24A,24Bには上面部25が上から重なり,押えられることになる。
係止片部33は上面部25に対してほぼ直角に折り曲げられているので,直角三角形状の側壁(側面部23,24)内面に沿って鏡餅用容器20内に入っていき,上面部25が平坦になったときに,両側面部23,24の上端に形成された受穴32に納まり,係止される。これにより,上面部25(屏風)が両側面部23,24にしっかりと固定される。
これが図10に示す鏡餅セット10の完成形態である。
このようにして組立てられた鏡餅セット10は,鏡餅形パック60の下部突縁62が前面部21と底面部26との間で挟み込まれて固定されるとともに,前面部21と底面部26とが鏡餅形パック60の台座となる。また鏡餅形パック60の背面には上面部25による屏風が,両側には両側面部23,24による直角三角形状の側壁が形成されることになるので,簡素ながらも鏡餅形パック60の飾りが形成される。この鏡餅セット10をそのまま適所に載置してお供えとすることができる。もちろん,鏡餅形パック60の上に柑橘類またはその模造品を載せたり,その他の飾りをつけてもよい。
完成した鏡餅セット10においては,底面,三角形状両側壁および背面(後面)のいずれもが二重に重ねられているので強固である。そして,鏡餅形パック60はこれらの底面,両側壁,背面の中にほぼ納まり,いわば収納容器内に入れられた状態となり,外力から保護される。この鏡餅セット10は運搬にも耐えられるものである。とくに,両側壁は直角三角形状となっているから,鏡餅セット10の上に,もう一つの鏡餅セットを逆にして載せると全体的に直方体状となり,このような上下一対の鏡餅セットをダンボール箱内等に規則正しく並べることができるので,運搬のための梱包も容易で,ダンボール内で崩れることもない。
この実施例の鏡餅用容器20はその底面部26が底面部片を接着して形成されているから,強固であり,鏡餅形パック60が底部から脱落してしまうことがない。
図3に示すこの実施例の型紙(ブランク材)の形態およびこれを用いた鏡餅用容器の組立て,さらに鏡餅セットの組立てからも分るように,型紙の一面(外面)にのみ模様等を印刷しておけば,それが最終製品20,10の意匠として外に現れる。すなわち,型紙の他の面は最終製品20,10の外面には現われないから,この他の面に模様等の印刷を行う必要はなく,片面印刷で済むので経済的である。
鏡餅用容器20の両側面部23,24には第1,第2の折り線41,42が形成されており,さらに両側面部23,24の上端の押え片部が第2の折り線の上端位置において欠如されているので,前面部21と両側面部23,24との境界を谷折りにして,両側面部23,24を,第2の折り線42,第1の折り線41の順に,順次折り曲げていくことにより,前面部21を底面部26に重ね,さらに両側面部23,24を二重にして最終的に直角三角形状の側壁を容易に形成することができる。
上面部25にはそのほぼ中央部に,左右方向に延びる折り線43が形成されているから,上面部25をこの折り線43で折り曲げて,容易に鏡餅形パック60と後面部22との間に差入れていくことができる。
上面部25を後面部22に重ねたときに,両側面部23,24の押え片部23A,23B,24A,24Bが上面部25に押さえられるので,両側壁が安定する。
上面部25の両側に係止片部33が設けられ,両側面部23,24には受穴32が形成されているので,上面部25を後面部22に重ねたときに,係止片部33が受穴32に入り,係止されるので,上面部25と両側壁とが安定的に結合される。
さらに前面部21の開口50には開口50に突出する保持爪51が形成されているので,鏡餅形パック60が開口50に安定して保持され,鏡餅セットの組立て作業がやりやすい。
図11は変形例を示している。図1から図10に示すものと同一物には同一符号を付し,重複説明を避ける。
この変形例では,上面部25には折り線43は形成されていない。このような上面部25であっても,上面部25を若干湾曲させながら,鏡餅形パックと後面部22との間に入れていくことができる。
この変形例では係止片部と受穴は設けられていない。この場合でも,上記のように鏡餅形パックと後面部22との間に入れられた上面部25は後面部22にほぼ重なり,屏風の役割を果たす。要すれば,上面部25の長さを長くしておいて,上面部25を後面部22に重ねて沿わせ,上面部25の前端部を直角に折り曲げて底面部26の内面に沿わせて前端を鏡餅形パックの下部に当接させれば,上面部25を後面部22に沿わせた状態に保つことができる。なお,両側面部23,24の上端の押え片部23A,23B,24A,24Bは折り線42の延長上で切欠き31により分離されている。
この変形例では前面部21の開口50に突出する保持爪は設けられていない。開口50を鏡餅形パック下部とほぼ同じ大きさにしておけば鏡餅形パックを保持することができるし,開口が多少大きくて鏡餅形パックが開口内で動いても鏡餅セットの組立てが困難になることはない。
10 鏡餅セット
20 鏡餅用容器
21 前面部
22 後面部
23,24 側面部
23A,23B,24A,24B 押え片部
25 上面部
26 底面部
26A,26B,26C,26D 底面部片
31 切欠き(欠如部分)
32 受穴
33 係止片部
41 第1の折り線
42 第2の折り線
50 開口
51 保持爪
60 鏡餅形パック
62 下部突縁

Claims (8)

  1. 四角形の底面部と,この底面部の前後左右に連続しかつ互いに連続する前面部,後面部および両側面部と,上記後面部の上端に連続する上面部とを備え,
    上記両側面部の上端には押え片部がそれぞれ連続し,
    上記前面部には鏡餅形パックが入る開口があけられ,
    上記両側面部には,前側下端角から後側上端角まで対角線状に第1の折り線が形成され,さらに上記第1の折り線よりも前側において前側下端角から上端まで第2の折り線が形成され,
    上記押え片部が上記第2の折り線の上端位置において欠如している,
    鏡餅用容器。
  2. 上記上面部に左右を結ぶ方向に折れ線が形成されている,請求項1に記載の鏡餅用容器。
  3. 上記上面部の左右両側に係止片部が形成され,これに対応する上記両側面部の上端部に受穴が形成されている,請求項1または2に記載の鏡餅用容器。
  4. 上記前面部の上記開口の縁部に保持爪が形成されている,請求項1から3のいずれか一項に記載の鏡餅用容器。
  5. 請求項1に記載の鏡餅用容器の前面部,後面部および両側面部を上記底面部から立上げた状態において,
    下部突縁を有する鏡餅形パックを,上記鏡餅用容器の内側から,上記下突縁が上記前面部の内面に当るまで上記前面部の開口に通し,
    上記前面部と上記両側面部との境界を谷折り,上記第2の折り線を山折りにして,上記前面部および上記両側面部の上記第2の折り線よりも前側部分を上記鏡餅用容器の内方に入れ,
    さらに上記第1の折り線を山折りにして上記前面部を上記底面部に重ね,上記第2の折り線を平らな状態に戻して直角三角形状の側壁を形成し,さらに上記押え片部を上記後面部の内面に沿わせ,
    上記上面部と上記後面部との境界を山折りにして上記上面部を上記後面部の内面に沿わせる,
    鏡餅セットの組立て方法。
  6. 上記上面部に左右を結ぶ方向に折れ線が形成されている鏡餅用容器を用い,
    上記上面部の上記折れ線を山折りにして,上記上面部を上記鏡餅用容器内に入れて上記後面部の内面に沿わせる,
    請求項5に記載の鏡餅セットの組立て方法。
  7. 上記上面部の左右両側に係止片部が形成され,これに対応する上記両側面部の上端部に受穴が形成されている鏡餅用容器を用い,
    上記上面部を上記後面部の内面に沿わせたときに,上記係止片部を上記受穴に入れて係止する,
    請求項5または6に記載の鏡餅セットの組立て方法。
  8. 上記前面部の上記開口の縁部に保持爪が形成されている鏡餅用容器を用い,
    鏡餅用パックを上記前面部の開口に入れたときに上記保持爪によって上記鏡餅用パックを保持させる,
    請求項5から7のいずれか一項に記載の鏡餅セットの組立て方法。
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