JP2005015014A - 包装鏡餅用支持台 - Google Patents
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Abstract
【課題】消費者の目に付きやすい印刷を可能にして包装鏡餅の見栄えを良くし、段ボール箱には直接的な箱詰めができ、しかも、立体的にさまざまな装飾的工夫を施すことができる便利な包装鏡餅用支持台を提供する。
【解決手段】四角い底板2の前辺に折線3、5を介して前側板4aと台板6を順次に連設し、底板2上方に台板6を折り込んで台板6に設けた嵌挿孔8に包装鏡餅Aの大径部を挿通し、台板6後端部を、底板後辺に連設した後側板4bに結合した。
【選択図】 図1
【解決手段】四角い底板2の前辺に折線3、5を介して前側板4aと台板6を順次に連設し、底板2上方に台板6を折り込んで台板6に設けた嵌挿孔8に包装鏡餅Aの大径部を挿通し、台板6後端部を、底板後辺に連設した後側板4bに結合した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装鏡餅に組み付けて包装鏡餅の見栄えをよくし、取り扱いも便利にする包装鏡餅用支持台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鏡餅に似せて容器詰めされた鏡餅、いわゆる鏡餅形状の容器内に餅を収容した包装鏡餅が市販されている。この種の包装鏡餅には、上側の小径容器部と下側の大径容器部からなる透明又は半透明のプラスチックで成型された容器が使用され、容器底部が開口していて、開口周りにフランジ状に開口縁が突出し、容器内に餅を収容した後で開口部に遮蔽シートを被せて開口縁に熱シール処理して開口を閉塞したもので、収容される餅には、柔らかい内に餅を一体に充填して包装したものや、個別包装された複数個の餅片を容器内に収容して包装したものがある。このような包装鏡餅は、保存性に優れ、取り扱いも簡便なために、正月のお供え等に広く利用されるようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記する包装鏡餅の基本的な形態は、鏡餅形状の容器内に餅を収容して、容器底部の開口部に遮蔽シートを被せて開口縁に熱シール処理をしただけのシンプルな形態であるために、大量生産される比較的小型で安価に提供される包装鏡餅の場合は、豪華な飾り付け等を施し個々に箱詰めして販売されるようなことはなく、精々、包装鏡餅にプラスチック製の橙等を組み付けた程度の簡易飾り付けを施した形態のものが多い。従って、このような簡易飾り付けを施した包装鏡餅に対し、直接的に商品表示等を印刷するとなれば、容器底部の開口縁に被せられて熱シール処理した開口遮蔽シート面(底面)が唯一の印刷可能な面となるので、従来は、この開口遮蔽シート面に、商品として表示すべき事項等を印刷することが広く行われている。
【0004】
しかし、このように印刷された開口遮蔽シート面は、商品として包装鏡餅が普通に店頭に陳列される状態では、消費者が包装鏡餅を手に持って裏返しして見ない限りは、人目に付く所ではないので、お供え等に使用する包装鏡餅の見栄えを印刷によって良くするようなことはできない。
【0005】
そこで、添付された印刷紙片を消費者が包装鏡餅に飾り付けをしたり、印刷された専用の紙片を包装鏡餅に組み付けて飾るようなことも行われているが、このような印刷紙片の使用は、印刷内容を消費者の目に付き易くするだけのものであり、機能面からのメリットは何もなく、印刷紙片の使用はコスト高になる。
【0006】
また、前記するような包装鏡餅は、生産者と小売り店間における流通過程では、一般に、流通用の段ボール箱に複数個の包装鏡餅を整列状に箱詰めして取り扱う手法が広く実施されている。この場合、段ボール箱には、専用の固定プレートを敷置し、この固定プレートには、包装鏡餅の容器底部に突出する開口縁が収まる支持凹部が整列状に画成してあって、各支持凹部に包装鏡餅の開口縁部を嵌合させてガタ付きが起きないようにしている。しかし、ここで使用する固定プレートは、ポリエチレン製のものが多いため、小売店サイドで不要になった固定プレートは、廃棄したり焼却したりすると、さまざまな公害問題が生じる。
【0007】
そこで、包装鏡餅に関し、環境にやさしく、低コストで製造を可能にした包装鏡餅の容器としては、パルプ製にし、容器底部の開口を閉じて台座とされる蓋部も紙製としたものが提案されている。(特許文献1参照。)。
【0008】
しかし、この場合の台座とされる蓋部は紙製であるので、蓋部表面に印刷することは可能であるが、この蓋部表面の多くは、容器部が嵌め込まれる切抜き部に採られ、この切抜き部周りに残される蓋部表面は、ごく僅かな面積しかないので、ここに印刷される内容はごく限られたものとなる。また、平面的でもあるので、装飾的工夫を施すにしても、制限されたものになる。
【0009】
そこで、本発明は、消費者の目に付きやすい印刷を可能にして包装鏡餅の見栄えを良くし、段ボール箱には直接的な箱詰めができ、しかも、立体的にさまざまな装飾的工夫を施すことができる便利な包装鏡餅用支持台を提供することを目的としたものである。
【0010】
【特許文献1】
実用新案登録第3055861号公報。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するための本発明の包装鏡餅は、板紙から裁断したブランクシートからなり、四角い底板の前辺に折線を介して前側板と台板を順次に連設し、底板上方に台板を折り込んで台板に設けた嵌挿孔に包装鏡餅の大径部を挿通し、台板後端部を、底板後辺に連設した後側板に結合したことを特徴とする。
【0012】
このように構成された本発明の包装鏡餅用支持台によれば、包装鏡餅に組み付けて、底板から立ち上がる側板が、包装鏡餅が突出する台板に立体的に連続し、包装鏡餅下部を取り巻いて立体的な四角い支持台を形成するので、包装鏡餅が突出する台板面から側板に掛けての立体的連続性を利用し、例えば、お供え物を置くための三方の受け皿に形成される絵柄、模様などの印刷を施すと、正月のお供え用として、包装鏡餅が、あたかも三方の受け皿上に置かれたような印象を与えて見栄えを向上する。
【0013】
また、生産者と小売り店間における流通過程で、段ボール箱に箱詰めする時は、各包装鏡餅に組み付けた支持台同士を互いに直接に接触させて整列状に箱詰めができるので、従来のような固定プレートを必要とせず、固定プレートを処分するような時に公害問題が発生するようなことはない。
【0014】
前記構成において、前側板に連設した台板に対向して後側板の後辺に内台板を連設し、該内台板を台板の内側に重ねて両台板を結合した構造にすると、支持台を包装鏡餅に組み付けた時に、包装鏡餅が突出する台板は内台板とで二重構造になって補強されるので、経時的に支持台の形態の変化がなく安定性が良い。
【0015】
前記構成において、後側板に内台板を連設するとともに、底板の左右側辺に折線を介して左右側板と折込み台形成板を順次に連設し、該折込み台形成板は、中間折線を有し、底板上で折り込んで包装鏡餅を載せる折込み台を形成する構成にすると、包装鏡餅に組み付けた支持台は、底板四方に立ち上がる側板を有し、支持台は一種の完全な四角い箱形に見てとれるようになる。しかも、包装鏡餅は、底板上で立体的に折り込まれた折込み台上に載せられて持ち上がり、包装鏡餅は開口縁部を除くほぼ全形を台板上に突出させるので、見た目には、支持台上に包装鏡餅が置かれたように見られ、このような支持台に印刷を施すことによって包装鏡餅は一段と豪華な装飾性を発揮する。
【0016】
前記構成において、内台板の左右側辺に折線を介して左右側板と折込み台形成板を順次に連設し、該折込み台形成板は、中間折線を有し、底板上で折り込んで包装鏡餅を載せる折込み台を形成する構成にすると、この場合の折込み台形成板は、内台板の左右側辺に連設しているので、前記する底板の左右側辺に連設した折込み台形成板とは形態的に相違し、包装鏡餅に対する組み付け要領も多少の相違はある。
【0017】
しかし、底板上で立体的に折り込んで折込み台を形成する点では共通するので、包装鏡餅に組み付けて包装鏡餅は、この折込み台上に載せられて持ち上がり、包装鏡餅は開口縁部を除くほぼ全形を台板上に突出させるので、見た目には、支持台上に包装鏡餅が置かれたように見られ、このような支持台に印刷を施すことによって包装鏡餅は一段と豪華な装飾性を発揮する。
【0018】
前記構成において、底板の左右側辺に折線を介して左右側板と半裁内台板を順次に連設するとともに、底板の後辺に折線を介して後側板と折込み台形成板を順次に連設し、該折込み台形成板には、切込み線により4つの台形状折込み片を隣り合わせて形成し、これら4つの台形状折込み片は、基部折線と中間折線を有し、折込み台形成板の外周部下方に折り込んで包装鏡餅底部を載せる折込み台を形成する構成にすると、この場合の折込み台形成板としては、前記するような折込み台形成板とは、形態的には相違し、また、包装鏡餅に対する組み付け要領でも多少の相違はある。
【0019】
しかし、折込み台形成板の外周板部を残して形成された4つの台形状折込み片を、それぞれに外周板部の下方に折り込んで底板上で立体的な折込み台を形成する点では共通するので、ここでも、包装鏡餅に組み付けて包装鏡餅は、この折込み台上に載せられて持ち上がり、包装鏡餅は開口縁部を除くほぼ全形を台板上に突出させるので、見た目には、支持台上に包装鏡餅が置かれたように見られ、このような支持台に印刷を施すことによって包装鏡餅は一段と豪華な装飾性を発揮する。
【0020】
前記構成において、底板の左右側辺に折線を介して左右側板を連設し、左右側板両端部に延長状にコーナー片を連設し、該コーナー片基部に設けた傾斜折線で底板向けに直角に折り込んで先端部を底板面に接合し、該コーナー片には、コーナー片基部の傾斜折線と頂点を共通にして対称的に谷折り傾斜折線と、両傾斜折線の頂点からコーナー片を横切る山折り折線を有し、底板に対して左右側板を起立させた状態で、左右側板の両端部に上げ底板のコーナー部を嵌合保持する保持凹部を形成した構成にすることもできる。
【0021】
この場合は、予め、段ボール等の部厚め紙片から所定大きさに裁断した上げ底板を用意しておく。底板上に左右側板を起立させる(立ち上げる)と、左右側板両端部に連設したコーナー片が底板上に引き起こされて対向的にV字状に保持凹部を形成するので、別途用意した上げ底板を左右側板間に挿入してそのコーナー部を保持凹部に係合させて上げ底板を底板上に止着する。
【0022】
こうして包装鏡餅に組み付けられた支持台は、外観的には、前記する底板等に連設した折込み台形成板を立体的に折り込んで形成する折込み台と何ら変わるところはなく、包装鏡餅に組み付けて、包装鏡餅は、上げ底板上に載せられて持ち上がり、見た目には、支持台上に包装鏡餅が置かれたように見せるので、この場合の支持台でも、前記同様の印刷を施すことによって包装鏡餅は豪華な装飾性を発揮する。
【0023】
また、底板から立ち上がる左右側板は、その内面が上げ底板側面に当接して起立状態が保持されて支持台が形崩れすることはない。また、上げ底板に使用される段ボールは、生産者と小売り店間における流通過程で使用された段ボール箱等を解体して得られるので、廃物利用による資源の有効利用が図られる。さらに、別途用意した上げ底板を使用することで、板紙から裁断されるブランクシートには、折込み台形成板に相当する面積部分が不要になるので、ここでも板紙の有効利用が図られて、生産コストも低減できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態1を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は本発明に係る支持台の展開図、図2は組み立て途中の状態を示す斜視図、図3は包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図、図4は包装鏡餅に組み付けた状態を示す斜視図である。
【0026】
図1に示すように、支持台1は展開状態において、四角い底板2の四辺に折線3を介して前後側板4a,4bと左右側板4c,4dを連設している。なお、図1中、前後側板4a,4bは底板2の上下に位置し、左右側板4c,4dは底板2の両横に位置している。
【0027】
前記前後側板4a,4bには、折線5を介して台板6と内台板7を連設している。ここで後側板4bに連設する内台板7は、前側板4aに連設する台板6の内側に折り込まれて重合一体とされるもので、台板6と内台板7はともに、底板2と同じ大きさで、両台板6,7には包装鏡餅Aの大径部に挿通される嵌挿穴8を設けている。なお、内台板7は、必ずしも台板6と同じ形態にする必要はなく、嵌挿穴8の真ん中辺から遊端部をカットしたような半裁内台板であってもよい。
【0028】
前記左右側板4c,4dには、折線9を介して折込み台形成板10を連設している。この折込み台形成板10の板面中央部には、折線3に平行して2本の中間折線11a,11bを設けている。折込み台形成板10は、折線9から遊端縁までの幅を、底板2の半分程度の幅とし、2本の中間折線11a,11bの間隔は、左右側板4c,4dの幅より僅かに小さく設定している。
【0029】
前記構成において、包装鏡餅に対する支持台の組み付け要領を説明する。
【0030】
先ず、支持台1を組み立てる。図2に示すように、底板2に対し左右側板4c,4dを起立させながら折込み台形成板10を対向的に底板2向けにコ字状に折り込んで、左右側板4c,4dを外壁とする断面矩形状の2つの折込み台Bを形成し、これを底板2上に糊付け等の適宜の結合手段で固定する。
【0031】
包装鏡餅Aに対する支持台1の組み付けは、図3に示すように、折込み台B上に包装鏡餅Aを載せ、先に内台板7を折り込んで嵌挿穴8に包装鏡餅Aを挿通し、次いで、同じ要領で台板6を折り込んで嵌挿穴8に包装鏡餅Aを挿通し、両台板6,7の折込みを深めて、包装鏡餅Aの底部からフランジ状に突出する開口縁部a上に重合状に落着させ、この状態で両板6,7を糊付け等の適宜の結合手段で結合する。
【0032】
このように、包装鏡餅Aに対する支持台1の組み付けでは、二重構造の台板6,7と折込み台Bとの間に、包装鏡餅Aの開口縁部aを挟持する形で行われ、包装鏡餅Aと支持台1の一体化が図られる。従って、支持台1を組み付けた包装鏡餅Aが普通に置かれた状態では、台板6上に突出する包装鏡餅Aはほぼその全形を現し、しかも、支持台1は、底板2の四方に立ち上がる前後側板4a,4b及び左右側板4c,4dが、包装鏡餅Aの下周りで台板6に立体的に連続するので、図4に示すように、台板6から各側板4a〜dに掛けてさまざまな印刷Cを立体的に施すことが可能となり、包装鏡餅Aの見栄えを向上できる。
【0033】
また、包装鏡餅Aに支持台1を組み付けて、両者は一体化が図られるので、流通過程で段ボール箱等に箱詰めするような時は、箱内で支持台1同士を直接的に接触させての箱詰めができるので、従来のような固定プレートを必要とせず、箱詰め作業が簡単にでき、しかも、公害問題等の発生もなくて便利なものである。
【0034】
図5〜図7は本発明に係る支持台の別の実施形態を示すもので、図5は支持台の展開図、図6は組み立て途中の状態を示す斜視図、図7は包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図である。
【0035】
この実施の形態の支持台1では、内台板7に設けた嵌挿穴8を、その最大幅で遊端縁部まで切り抜いて解放部8aを形成している。また、内台板7の左右側辺に折線3,9を介して左右側板4c,4dと折込み台形成板10を順次に連設し、折込み台形成板10の板面中央部には、折線3に平行して2本の中間折線11a,11bを設けた点に特徴がある。
【0036】
この実施の形態における折込み台形成板10は、内台板7に対し、その下側に左右側板4c,4dから折込み台形成板10に掛けて各折線3,9,11a,11bで直角に折り込むことによって、左右側板4c,4dを外壁とする断面角筒状の2つの折込み台Bを形成し、これをそのまま底板2上に糊付け等の適宜の結合手段で固定すると、折込み台Bと内台板7は分離不能に一体になり、折込み台Bと内台板7間に、解放部8aに解放された隙間を形成する。
【0037】
従って、包装鏡餅Aへの組み付けは、解放部8aの端部から内台板7と折込み台Bとの隙間に、包装鏡餅Aの開口縁部aを挿入して包装鏡餅を解放部8a内に横移動させて押し進め、解放部8aの内奥に到達した時点で台板6を折り込んでの嵌挿穴8に包装鏡餅Aを挿入し、台板6を内台板7上に重合状にして両板6,7を糊付け等の適宜の結合手段で結合する。
【0038】
図8〜図10は本発明に係る支持台のまた別の実施形態を示すもので、図8は支持台の展開図、図9は組み立て途中の状態を示す斜視図、図10は包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図である。
【0039】
この実施の形態の支持台1では、底板2の左右側辺に折線3,5を介して左右側板4c,4dと半裁内台板7aを順次に連設し、また、底板2の後辺に折線3,5を介して後側板4bと折込み台形成板10を順次に連設し、折込み台形成板10には、板面外周部を残して入れた切込み線12aにより4つの台形状折込み片12を隣り合わせて形成し、これら4つの台形状折込み片12は、基部折線11cと中間折線11dを有する点に特徴がある。
【0040】
ここでの折込み台形成板10は、底板2とほぼ同じ大きさに設定され、4つの台形状折込み片12は、板面中央部に設定した正方形状板面に、対角線に切込み線12aを入れ、各切込み線12aの中間点を通る大きさで板面中央部を正方形状に打ち抜いて形成している。また、底板2の後側板4bに接する折込み台形成板10の外周部板面には、その中間部に近接して2本の折線13を設けて板面に段差が付けられるようにするとともに、段差部には適宜の長さで長孔14が設けられている。
【0041】
この実施の形態における折込み台形成板10による折込み台Bの組み立ては、4つの台形状折込み片12を、それぞれに折込み台形成板10の外周板部の下側にコ字状に折込み、これらをそのまま底板2上に糊付け等の適宜の結合手段で固定すると、折込み台形成板10の外周板部を載置面とする折込み台Bが形成される。この場合、近接して2本の折線13と長孔14を設けた折込み台形成板10の外周部板面には、板面に段差が付けられて長孔14は横に向けられるようになる。
【0042】
従って、包装鏡餅Aへの組み付けは、包装鏡餅Aを折込み台Bに載せてそのまま段差部側に横移動させると、包装鏡餅Aの開口縁部aが長孔14内に挿入されて安定するので、この後、底板2両側からの半裁内台板7aの折込みに続いて台板6を折り込んで重合状にし、これら台板6,7aを糊付け等の適宜の結合手段で結合する。
【0043】
図11〜図13は本発明に係る支持台のまた別の実施形態を示すもので、図11は支持台の展開図、図12は組み立て途中の状態を示す斜視図、図13は包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図である。
【0044】
この実施の形態の支持台1では、底板2の左右側辺に折線3を介して連設した左右側板4c,4dの両端部に延長状にコーナー片15を連設し、このコーナー片15を、その基部に設けた傾斜折線16aで底板2向けに直角に折り込んで先端部を底板2面に接合し、コーナー片15には、コーナー片基部の傾斜折線16aと頂点を共通にして対称的に谷折り傾斜折線16bと、両傾斜折線16a,16bの頂点からコーナー片15を横切る山折り折線16cを設け、底板2に対して左右側板4c,4dを起立させ状態で、左右側板4c,4dの両端部に上げ底板B′のコーナー部を嵌合保持する保持凹部17を形成する点に特徴がある。
【0045】
この構成の支持台1では、予め、適宜の厚みのある上げ底板B′が用意されるもので、実用面からは、段ボール等の部厚め紙片から所定の大きさに裁断した上げ底板B′を使用する。上げ底板B′は、底板2上に左右側板4c,4dを起立させる(立ち上げる)と、左右側板4c,4dの両端部で折線16a,16b,16cを有するコーナー片15が底板2上に引き起こされて対向的にV字状に保持凹部17を形成するので、この保持凹部17に上げ底板B′のコーナー部を保持させるものである。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、本発明によれば、包装鏡餅が突出する台板に対し、底板から立ち上がる側板が立体的に連続するので、この台板面から側板面に掛けての立体的連続性を利用し、消費者の目に付きやすい印刷を可能にして包装鏡餅の見栄えを良くする。また、包装鏡餅には、堅固に組み付けられ、包装鏡餅下部を取り巻いて立体的な四角い支持台を形成するので、流通過程で、段ボール箱に箱詰めする時は、支持台同士を互いに直接に接触させて整列状に箱詰めができるので、従来のような固定プレートを必要とせず、固定プレートを処分するような時に公害問題が発生するようなことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】支持台の展開図である。
【図2】組み立て途中の状態を示す斜視図である。
【図3】包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図である。
【図4】包装鏡餅に組み付けた状態を示す斜視図である。
【図5】支持台の展開図である。
【図6】組み立て途中の状態を示す斜視図である。
【図7】包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図である。
【図8】支持台の展開図である。
【図9】組み立て途中の状態を示す斜視図である。
【図10】包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図である。
【図11】支持台の展開図である。
【図12】組み立て途中の状態を示す斜視図である。
【図13】包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図である。
【符号の説明】
1 支持台
2 底板
3 折線
4a 前側板
4b 後側板
4c 左側板
4d 右側板
5 折線
6 台板
7 内台板
7a 半裁内台板
8 嵌挿穴
8a 解放部
9 折線
10 折込み台形成板
11a 中間折線
11b 中間折線
11c 基部折線
11d 中間折線
12 折込み台形成片
12a 切込み線
13 折線
14 長孔
15 コーナー片
16a 傾斜折線
16b 傾斜折線
16c 折線
17 保持凹部
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装鏡餅に組み付けて包装鏡餅の見栄えをよくし、取り扱いも便利にする包装鏡餅用支持台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鏡餅に似せて容器詰めされた鏡餅、いわゆる鏡餅形状の容器内に餅を収容した包装鏡餅が市販されている。この種の包装鏡餅には、上側の小径容器部と下側の大径容器部からなる透明又は半透明のプラスチックで成型された容器が使用され、容器底部が開口していて、開口周りにフランジ状に開口縁が突出し、容器内に餅を収容した後で開口部に遮蔽シートを被せて開口縁に熱シール処理して開口を閉塞したもので、収容される餅には、柔らかい内に餅を一体に充填して包装したものや、個別包装された複数個の餅片を容器内に収容して包装したものがある。このような包装鏡餅は、保存性に優れ、取り扱いも簡便なために、正月のお供え等に広く利用されるようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記する包装鏡餅の基本的な形態は、鏡餅形状の容器内に餅を収容して、容器底部の開口部に遮蔽シートを被せて開口縁に熱シール処理をしただけのシンプルな形態であるために、大量生産される比較的小型で安価に提供される包装鏡餅の場合は、豪華な飾り付け等を施し個々に箱詰めして販売されるようなことはなく、精々、包装鏡餅にプラスチック製の橙等を組み付けた程度の簡易飾り付けを施した形態のものが多い。従って、このような簡易飾り付けを施した包装鏡餅に対し、直接的に商品表示等を印刷するとなれば、容器底部の開口縁に被せられて熱シール処理した開口遮蔽シート面(底面)が唯一の印刷可能な面となるので、従来は、この開口遮蔽シート面に、商品として表示すべき事項等を印刷することが広く行われている。
【0004】
しかし、このように印刷された開口遮蔽シート面は、商品として包装鏡餅が普通に店頭に陳列される状態では、消費者が包装鏡餅を手に持って裏返しして見ない限りは、人目に付く所ではないので、お供え等に使用する包装鏡餅の見栄えを印刷によって良くするようなことはできない。
【0005】
そこで、添付された印刷紙片を消費者が包装鏡餅に飾り付けをしたり、印刷された専用の紙片を包装鏡餅に組み付けて飾るようなことも行われているが、このような印刷紙片の使用は、印刷内容を消費者の目に付き易くするだけのものであり、機能面からのメリットは何もなく、印刷紙片の使用はコスト高になる。
【0006】
また、前記するような包装鏡餅は、生産者と小売り店間における流通過程では、一般に、流通用の段ボール箱に複数個の包装鏡餅を整列状に箱詰めして取り扱う手法が広く実施されている。この場合、段ボール箱には、専用の固定プレートを敷置し、この固定プレートには、包装鏡餅の容器底部に突出する開口縁が収まる支持凹部が整列状に画成してあって、各支持凹部に包装鏡餅の開口縁部を嵌合させてガタ付きが起きないようにしている。しかし、ここで使用する固定プレートは、ポリエチレン製のものが多いため、小売店サイドで不要になった固定プレートは、廃棄したり焼却したりすると、さまざまな公害問題が生じる。
【0007】
そこで、包装鏡餅に関し、環境にやさしく、低コストで製造を可能にした包装鏡餅の容器としては、パルプ製にし、容器底部の開口を閉じて台座とされる蓋部も紙製としたものが提案されている。(特許文献1参照。)。
【0008】
しかし、この場合の台座とされる蓋部は紙製であるので、蓋部表面に印刷することは可能であるが、この蓋部表面の多くは、容器部が嵌め込まれる切抜き部に採られ、この切抜き部周りに残される蓋部表面は、ごく僅かな面積しかないので、ここに印刷される内容はごく限られたものとなる。また、平面的でもあるので、装飾的工夫を施すにしても、制限されたものになる。
【0009】
そこで、本発明は、消費者の目に付きやすい印刷を可能にして包装鏡餅の見栄えを良くし、段ボール箱には直接的な箱詰めができ、しかも、立体的にさまざまな装飾的工夫を施すことができる便利な包装鏡餅用支持台を提供することを目的としたものである。
【0010】
【特許文献1】
実用新案登録第3055861号公報。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するための本発明の包装鏡餅は、板紙から裁断したブランクシートからなり、四角い底板の前辺に折線を介して前側板と台板を順次に連設し、底板上方に台板を折り込んで台板に設けた嵌挿孔に包装鏡餅の大径部を挿通し、台板後端部を、底板後辺に連設した後側板に結合したことを特徴とする。
【0012】
このように構成された本発明の包装鏡餅用支持台によれば、包装鏡餅に組み付けて、底板から立ち上がる側板が、包装鏡餅が突出する台板に立体的に連続し、包装鏡餅下部を取り巻いて立体的な四角い支持台を形成するので、包装鏡餅が突出する台板面から側板に掛けての立体的連続性を利用し、例えば、お供え物を置くための三方の受け皿に形成される絵柄、模様などの印刷を施すと、正月のお供え用として、包装鏡餅が、あたかも三方の受け皿上に置かれたような印象を与えて見栄えを向上する。
【0013】
また、生産者と小売り店間における流通過程で、段ボール箱に箱詰めする時は、各包装鏡餅に組み付けた支持台同士を互いに直接に接触させて整列状に箱詰めができるので、従来のような固定プレートを必要とせず、固定プレートを処分するような時に公害問題が発生するようなことはない。
【0014】
前記構成において、前側板に連設した台板に対向して後側板の後辺に内台板を連設し、該内台板を台板の内側に重ねて両台板を結合した構造にすると、支持台を包装鏡餅に組み付けた時に、包装鏡餅が突出する台板は内台板とで二重構造になって補強されるので、経時的に支持台の形態の変化がなく安定性が良い。
【0015】
前記構成において、後側板に内台板を連設するとともに、底板の左右側辺に折線を介して左右側板と折込み台形成板を順次に連設し、該折込み台形成板は、中間折線を有し、底板上で折り込んで包装鏡餅を載せる折込み台を形成する構成にすると、包装鏡餅に組み付けた支持台は、底板四方に立ち上がる側板を有し、支持台は一種の完全な四角い箱形に見てとれるようになる。しかも、包装鏡餅は、底板上で立体的に折り込まれた折込み台上に載せられて持ち上がり、包装鏡餅は開口縁部を除くほぼ全形を台板上に突出させるので、見た目には、支持台上に包装鏡餅が置かれたように見られ、このような支持台に印刷を施すことによって包装鏡餅は一段と豪華な装飾性を発揮する。
【0016】
前記構成において、内台板の左右側辺に折線を介して左右側板と折込み台形成板を順次に連設し、該折込み台形成板は、中間折線を有し、底板上で折り込んで包装鏡餅を載せる折込み台を形成する構成にすると、この場合の折込み台形成板は、内台板の左右側辺に連設しているので、前記する底板の左右側辺に連設した折込み台形成板とは形態的に相違し、包装鏡餅に対する組み付け要領も多少の相違はある。
【0017】
しかし、底板上で立体的に折り込んで折込み台を形成する点では共通するので、包装鏡餅に組み付けて包装鏡餅は、この折込み台上に載せられて持ち上がり、包装鏡餅は開口縁部を除くほぼ全形を台板上に突出させるので、見た目には、支持台上に包装鏡餅が置かれたように見られ、このような支持台に印刷を施すことによって包装鏡餅は一段と豪華な装飾性を発揮する。
【0018】
前記構成において、底板の左右側辺に折線を介して左右側板と半裁内台板を順次に連設するとともに、底板の後辺に折線を介して後側板と折込み台形成板を順次に連設し、該折込み台形成板には、切込み線により4つの台形状折込み片を隣り合わせて形成し、これら4つの台形状折込み片は、基部折線と中間折線を有し、折込み台形成板の外周部下方に折り込んで包装鏡餅底部を載せる折込み台を形成する構成にすると、この場合の折込み台形成板としては、前記するような折込み台形成板とは、形態的には相違し、また、包装鏡餅に対する組み付け要領でも多少の相違はある。
【0019】
しかし、折込み台形成板の外周板部を残して形成された4つの台形状折込み片を、それぞれに外周板部の下方に折り込んで底板上で立体的な折込み台を形成する点では共通するので、ここでも、包装鏡餅に組み付けて包装鏡餅は、この折込み台上に載せられて持ち上がり、包装鏡餅は開口縁部を除くほぼ全形を台板上に突出させるので、見た目には、支持台上に包装鏡餅が置かれたように見られ、このような支持台に印刷を施すことによって包装鏡餅は一段と豪華な装飾性を発揮する。
【0020】
前記構成において、底板の左右側辺に折線を介して左右側板を連設し、左右側板両端部に延長状にコーナー片を連設し、該コーナー片基部に設けた傾斜折線で底板向けに直角に折り込んで先端部を底板面に接合し、該コーナー片には、コーナー片基部の傾斜折線と頂点を共通にして対称的に谷折り傾斜折線と、両傾斜折線の頂点からコーナー片を横切る山折り折線を有し、底板に対して左右側板を起立させた状態で、左右側板の両端部に上げ底板のコーナー部を嵌合保持する保持凹部を形成した構成にすることもできる。
【0021】
この場合は、予め、段ボール等の部厚め紙片から所定大きさに裁断した上げ底板を用意しておく。底板上に左右側板を起立させる(立ち上げる)と、左右側板両端部に連設したコーナー片が底板上に引き起こされて対向的にV字状に保持凹部を形成するので、別途用意した上げ底板を左右側板間に挿入してそのコーナー部を保持凹部に係合させて上げ底板を底板上に止着する。
【0022】
こうして包装鏡餅に組み付けられた支持台は、外観的には、前記する底板等に連設した折込み台形成板を立体的に折り込んで形成する折込み台と何ら変わるところはなく、包装鏡餅に組み付けて、包装鏡餅は、上げ底板上に載せられて持ち上がり、見た目には、支持台上に包装鏡餅が置かれたように見せるので、この場合の支持台でも、前記同様の印刷を施すことによって包装鏡餅は豪華な装飾性を発揮する。
【0023】
また、底板から立ち上がる左右側板は、その内面が上げ底板側面に当接して起立状態が保持されて支持台が形崩れすることはない。また、上げ底板に使用される段ボールは、生産者と小売り店間における流通過程で使用された段ボール箱等を解体して得られるので、廃物利用による資源の有効利用が図られる。さらに、別途用意した上げ底板を使用することで、板紙から裁断されるブランクシートには、折込み台形成板に相当する面積部分が不要になるので、ここでも板紙の有効利用が図られて、生産コストも低減できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態1を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は本発明に係る支持台の展開図、図2は組み立て途中の状態を示す斜視図、図3は包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図、図4は包装鏡餅に組み付けた状態を示す斜視図である。
【0026】
図1に示すように、支持台1は展開状態において、四角い底板2の四辺に折線3を介して前後側板4a,4bと左右側板4c,4dを連設している。なお、図1中、前後側板4a,4bは底板2の上下に位置し、左右側板4c,4dは底板2の両横に位置している。
【0027】
前記前後側板4a,4bには、折線5を介して台板6と内台板7を連設している。ここで後側板4bに連設する内台板7は、前側板4aに連設する台板6の内側に折り込まれて重合一体とされるもので、台板6と内台板7はともに、底板2と同じ大きさで、両台板6,7には包装鏡餅Aの大径部に挿通される嵌挿穴8を設けている。なお、内台板7は、必ずしも台板6と同じ形態にする必要はなく、嵌挿穴8の真ん中辺から遊端部をカットしたような半裁内台板であってもよい。
【0028】
前記左右側板4c,4dには、折線9を介して折込み台形成板10を連設している。この折込み台形成板10の板面中央部には、折線3に平行して2本の中間折線11a,11bを設けている。折込み台形成板10は、折線9から遊端縁までの幅を、底板2の半分程度の幅とし、2本の中間折線11a,11bの間隔は、左右側板4c,4dの幅より僅かに小さく設定している。
【0029】
前記構成において、包装鏡餅に対する支持台の組み付け要領を説明する。
【0030】
先ず、支持台1を組み立てる。図2に示すように、底板2に対し左右側板4c,4dを起立させながら折込み台形成板10を対向的に底板2向けにコ字状に折り込んで、左右側板4c,4dを外壁とする断面矩形状の2つの折込み台Bを形成し、これを底板2上に糊付け等の適宜の結合手段で固定する。
【0031】
包装鏡餅Aに対する支持台1の組み付けは、図3に示すように、折込み台B上に包装鏡餅Aを載せ、先に内台板7を折り込んで嵌挿穴8に包装鏡餅Aを挿通し、次いで、同じ要領で台板6を折り込んで嵌挿穴8に包装鏡餅Aを挿通し、両台板6,7の折込みを深めて、包装鏡餅Aの底部からフランジ状に突出する開口縁部a上に重合状に落着させ、この状態で両板6,7を糊付け等の適宜の結合手段で結合する。
【0032】
このように、包装鏡餅Aに対する支持台1の組み付けでは、二重構造の台板6,7と折込み台Bとの間に、包装鏡餅Aの開口縁部aを挟持する形で行われ、包装鏡餅Aと支持台1の一体化が図られる。従って、支持台1を組み付けた包装鏡餅Aが普通に置かれた状態では、台板6上に突出する包装鏡餅Aはほぼその全形を現し、しかも、支持台1は、底板2の四方に立ち上がる前後側板4a,4b及び左右側板4c,4dが、包装鏡餅Aの下周りで台板6に立体的に連続するので、図4に示すように、台板6から各側板4a〜dに掛けてさまざまな印刷Cを立体的に施すことが可能となり、包装鏡餅Aの見栄えを向上できる。
【0033】
また、包装鏡餅Aに支持台1を組み付けて、両者は一体化が図られるので、流通過程で段ボール箱等に箱詰めするような時は、箱内で支持台1同士を直接的に接触させての箱詰めができるので、従来のような固定プレートを必要とせず、箱詰め作業が簡単にでき、しかも、公害問題等の発生もなくて便利なものである。
【0034】
図5〜図7は本発明に係る支持台の別の実施形態を示すもので、図5は支持台の展開図、図6は組み立て途中の状態を示す斜視図、図7は包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図である。
【0035】
この実施の形態の支持台1では、内台板7に設けた嵌挿穴8を、その最大幅で遊端縁部まで切り抜いて解放部8aを形成している。また、内台板7の左右側辺に折線3,9を介して左右側板4c,4dと折込み台形成板10を順次に連設し、折込み台形成板10の板面中央部には、折線3に平行して2本の中間折線11a,11bを設けた点に特徴がある。
【0036】
この実施の形態における折込み台形成板10は、内台板7に対し、その下側に左右側板4c,4dから折込み台形成板10に掛けて各折線3,9,11a,11bで直角に折り込むことによって、左右側板4c,4dを外壁とする断面角筒状の2つの折込み台Bを形成し、これをそのまま底板2上に糊付け等の適宜の結合手段で固定すると、折込み台Bと内台板7は分離不能に一体になり、折込み台Bと内台板7間に、解放部8aに解放された隙間を形成する。
【0037】
従って、包装鏡餅Aへの組み付けは、解放部8aの端部から内台板7と折込み台Bとの隙間に、包装鏡餅Aの開口縁部aを挿入して包装鏡餅を解放部8a内に横移動させて押し進め、解放部8aの内奥に到達した時点で台板6を折り込んでの嵌挿穴8に包装鏡餅Aを挿入し、台板6を内台板7上に重合状にして両板6,7を糊付け等の適宜の結合手段で結合する。
【0038】
図8〜図10は本発明に係る支持台のまた別の実施形態を示すもので、図8は支持台の展開図、図9は組み立て途中の状態を示す斜視図、図10は包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図である。
【0039】
この実施の形態の支持台1では、底板2の左右側辺に折線3,5を介して左右側板4c,4dと半裁内台板7aを順次に連設し、また、底板2の後辺に折線3,5を介して後側板4bと折込み台形成板10を順次に連設し、折込み台形成板10には、板面外周部を残して入れた切込み線12aにより4つの台形状折込み片12を隣り合わせて形成し、これら4つの台形状折込み片12は、基部折線11cと中間折線11dを有する点に特徴がある。
【0040】
ここでの折込み台形成板10は、底板2とほぼ同じ大きさに設定され、4つの台形状折込み片12は、板面中央部に設定した正方形状板面に、対角線に切込み線12aを入れ、各切込み線12aの中間点を通る大きさで板面中央部を正方形状に打ち抜いて形成している。また、底板2の後側板4bに接する折込み台形成板10の外周部板面には、その中間部に近接して2本の折線13を設けて板面に段差が付けられるようにするとともに、段差部には適宜の長さで長孔14が設けられている。
【0041】
この実施の形態における折込み台形成板10による折込み台Bの組み立ては、4つの台形状折込み片12を、それぞれに折込み台形成板10の外周板部の下側にコ字状に折込み、これらをそのまま底板2上に糊付け等の適宜の結合手段で固定すると、折込み台形成板10の外周板部を載置面とする折込み台Bが形成される。この場合、近接して2本の折線13と長孔14を設けた折込み台形成板10の外周部板面には、板面に段差が付けられて長孔14は横に向けられるようになる。
【0042】
従って、包装鏡餅Aへの組み付けは、包装鏡餅Aを折込み台Bに載せてそのまま段差部側に横移動させると、包装鏡餅Aの開口縁部aが長孔14内に挿入されて安定するので、この後、底板2両側からの半裁内台板7aの折込みに続いて台板6を折り込んで重合状にし、これら台板6,7aを糊付け等の適宜の結合手段で結合する。
【0043】
図11〜図13は本発明に係る支持台のまた別の実施形態を示すもので、図11は支持台の展開図、図12は組み立て途中の状態を示す斜視図、図13は包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図である。
【0044】
この実施の形態の支持台1では、底板2の左右側辺に折線3を介して連設した左右側板4c,4dの両端部に延長状にコーナー片15を連設し、このコーナー片15を、その基部に設けた傾斜折線16aで底板2向けに直角に折り込んで先端部を底板2面に接合し、コーナー片15には、コーナー片基部の傾斜折線16aと頂点を共通にして対称的に谷折り傾斜折線16bと、両傾斜折線16a,16bの頂点からコーナー片15を横切る山折り折線16cを設け、底板2に対して左右側板4c,4dを起立させ状態で、左右側板4c,4dの両端部に上げ底板B′のコーナー部を嵌合保持する保持凹部17を形成する点に特徴がある。
【0045】
この構成の支持台1では、予め、適宜の厚みのある上げ底板B′が用意されるもので、実用面からは、段ボール等の部厚め紙片から所定の大きさに裁断した上げ底板B′を使用する。上げ底板B′は、底板2上に左右側板4c,4dを起立させる(立ち上げる)と、左右側板4c,4dの両端部で折線16a,16b,16cを有するコーナー片15が底板2上に引き起こされて対向的にV字状に保持凹部17を形成するので、この保持凹部17に上げ底板B′のコーナー部を保持させるものである。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、本発明によれば、包装鏡餅が突出する台板に対し、底板から立ち上がる側板が立体的に連続するので、この台板面から側板面に掛けての立体的連続性を利用し、消費者の目に付きやすい印刷を可能にして包装鏡餅の見栄えを良くする。また、包装鏡餅には、堅固に組み付けられ、包装鏡餅下部を取り巻いて立体的な四角い支持台を形成するので、流通過程で、段ボール箱に箱詰めする時は、支持台同士を互いに直接に接触させて整列状に箱詰めができるので、従来のような固定プレートを必要とせず、固定プレートを処分するような時に公害問題が発生するようなことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】支持台の展開図である。
【図2】組み立て途中の状態を示す斜視図である。
【図3】包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図である。
【図4】包装鏡餅に組み付けた状態を示す斜視図である。
【図5】支持台の展開図である。
【図6】組み立て途中の状態を示す斜視図である。
【図7】包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図である。
【図8】支持台の展開図である。
【図9】組み立て途中の状態を示す斜視図である。
【図10】包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図である。
【図11】支持台の展開図である。
【図12】組み立て途中の状態を示す斜視図である。
【図13】包装鏡餅に組み付けた状態を示す要部の概略断面図である。
【符号の説明】
1 支持台
2 底板
3 折線
4a 前側板
4b 後側板
4c 左側板
4d 右側板
5 折線
6 台板
7 内台板
7a 半裁内台板
8 嵌挿穴
8a 解放部
9 折線
10 折込み台形成板
11a 中間折線
11b 中間折線
11c 基部折線
11d 中間折線
12 折込み台形成片
12a 切込み線
13 折線
14 長孔
15 コーナー片
16a 傾斜折線
16b 傾斜折線
16c 折線
17 保持凹部
Claims (6)
- 板紙から裁断したブランクシートからなり、四角い底板の前辺に折線を介して前側板と台板を順次に連設し、底板上方に台板を折り込んで台板に設けた嵌挿穴に包装鏡餅の大径部を挿通し、台板後端部を、底板後辺に連設した後側板に結合したことを特徴とする包装鏡餅用支持台。
- 前側板に連設した台板に対向して後側板の後辺に内台板を連設し、該内台板を台板の内側に重ねて両台板を結合したことを特徴とする請求項1記載の包装鏡餅用支持台。
- 後側板に内台板を連設するとともに、底板の左右側辺に折線を介して左右側板と折込み台形成板を順次に連設し、該折込み台形成板は、中間折線を有し、底板上で折り込んで包装鏡餅を載せる折込み台を形成することを特徴とする請求項1又は2記載の包装鏡餅用支持台。
- 内台板の左右側辺に折線を介して左右側板と折込み台形成板を順次に連設し、該折込み台形成板は、中間折線を有し、底板上で折り込んで包装鏡餅を載せる折込み台を形成することを特徴とする請求項1又は2記載の包装鏡餅用支持台。
- 底板の左右側辺に折線を介して左右側板と半裁内台板を順次に連設するとともに、底板の後辺に折線を介して後側板と折込み台形成板を順次に連設し、該折込み台形成板には、切込み線により4つの台形状折込み片を突き合わせ状に形成し、これら4つの台形状折込み片は、基部折線と中間折線を有し、折込み台形成板の外周部下方に折り込んで包装鏡餅底部を載せる折込み台を形成することを特徴とする請求項1又は2記載の包装鏡餅用支持台。
- 底板に連設した左右側板両端部に延長状にコーナー片を連設し、該コーナー片を、基部に設けた傾斜折線で底板向けに直角に折り込んで先端部を底板面に接合し、該コーナー片には、コーナー片基部の傾斜折線と頂点を共通にして対称的に谷折り傾斜折線と、両傾斜折線の頂点からコーナー片を横切る山折り折線を有し、底板に対して左右側板を起立させた状態で、左右側板の両端部に上げ底板のコーナー部を嵌合保持する保持凹部を形成することを特徴とする請求項1又は2記載の包装鏡餅用支持台。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013154047A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 鏡餅の包装体,鏡餅用包装材,その組立方法,鏡餅セットおよび鏡餅の飾り付け方法 |
JP2014050443A (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 鏡餅用容器およびそれを用いた鏡餅セットの組立て方法 |
CN105819059A (zh) * | 2016-04-27 | 2016-08-03 | 中山华方包装有限公司 | 四方形瓦楞框 |
-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003184282A patent/JP2005015014A/ja active Pending
Cited By (3)
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