JP6002940B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

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恵一 興梠
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Description

本発明は、エレベータの巻上機に備えられるブレーキ装置であり、非常時に手動操作で制動状態を解放することができるブレーキ解放機構を備えたものである。
特に本発明は、小型でありながら、解放時における手動操作の力を小さくすることができるように工夫したものである。
エレベータの巻上機には、電磁コイルを備えたブレーキ装置が設けられている。乗りかごを昇降させる通常運転時には、ブレーキ装置の電磁コイルに通電がされて、ブレーキを電磁的に解放している。
一方、停電や地震などの非常時には、ブレーキ装置の電磁コイルへの通電が遮断されて、ブレーキが自動的に制動状態になるように構成されている。このため乗りかごが非常停止し、安全が確保される。
しかし、このようにして乗りかごが非常停止した場合には、乗りかごは、通常運転時における停止位置とは無関係に停止し、上の階と下の階の間の位置に停止してしまうことがある。かかる事態が発生した場合には、乗りかご内の乗員を救出するため、救出作業員がブレーキを手動で解放して、乗りかごを最寄りの階(乗場)まで上昇または下降させる必要がある。このため、エレベータのブレーキ装置には、制動状態となっているブレーキを手動操作により解放するブレーキ解放機構が備えられている。
ブレーキ解放機構としては、従来から各種のものが提案されている。
例えば、レバーを手動操作することによりブレーキを解放できる構成としておき、てこの原理によって、小さな手動操作力でブレーキを解放するブレーキ解放機構がある(特許文献1参照)。
また、可動レバーと、固定レバーと、両レバーの間に複数の転動体を配置し、可動レバーを回転することで固定レバーによりブレーキを解放する力を発生させるブレーキ解放機構がある(特許文献2参照)。
さらに、第1と第2のレバーを備え、第1のレバーによる操作力を、第2のレバーにより更に増力するようにして、レバー比を大きくするように工夫したブレーキ解放機構も使用されている。
特開2009−57188号公報 国際公開第2011/161807号
しかし、特許文献1に示すような技術において、手動操作力を低減することを目的としてレバー比を大きくするためには、レバーを長くしなければならず、その分だけブレーキ解放機構を含むブレーキ装置が大型化してしまうという問題がある。
また、特許文献2に示すような技術では、可動レバーと、固定レバーと、複数の転動体が必要であるため、機器構成が複雑になってしまうという問題がある。
更に、レバー比を大きくするため、2つのレバーを採用した技術では、レバー配置を工夫することにより、装置を小さくすることはできても、機器構成が複雑になってしまうという問題がある。また、2つのレバーがあるため、ブレーキ解放機構を操作したときに摩擦が発生する箇所(レバーを回転自在に支持する部分や、レバー回動に伴い摺動する部分等)が増える結果、制動状態となっているブレーキを解放するときの手動操作力が大きくなってしまうという問題もある。
本発明は、上記従来技術に鑑み、小型でありながら、制動状態となっているブレーキを解放するときの手動操作力を小さくすることができる、ブレーキ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、
固定鉄心に対して可動鉄心が離れていくことにより制動状態となり、固定鉄心に対して可動鉄心が接近していくことにより解放状態となるブレーキ装置において、
前記可動鉄心に係合すると共に、前記固定鉄心に形成された孔を貫通する緩めボルトと、
前記緩めボルトのうち前記固定鉄心を貫通して前記固定鉄心の外側に突出した部分を、前記可動鉄心側から前記固定鉄心側に引くことにより解放状態にする引き上げ機構を有しており、
前記引き上げ機構は、
弛めレバーと、
前記弛めレバーを回動自在に支持する支持ピンと、
前記弛めボルトに取り付けられている座金と
前記弛めレバーに固定設置されると共に、山形の突出部が前記座金のうち前記固定鉄心側の面に接する山アール座金とを有し、
前記弛めレバーの長手方向に関して、前記支持ピンの軸心と前記弛めボルトの軸心との間の長さが、前記支持ピンの半径と前記弛めボルトのうち前記固定鉄心の外側に突出した部分の半径とを加算した長さよりも短くなる位置に、前記支持ピンを配置していることを特徴とする。
また本発明は、
前記座金は平座金であり、
前記固定鉄心に形成された前記孔には、前記緩めボルトに摺接するドライベアリングが配置されていることを特徴とする。
また本発明は、
前記固定鉄心に形成された前記孔のうち、前記引き上げ機構側の開口端には、前記緩めボルトが隙間を空けて貫通するカラーが配置されており、
前記固定鉄心に形成された前記孔と、前記孔を貫通する前記緩めボルトとの間には隙間が形成され、
前記緩めレバーを前記固定鉄心の面に対して平行にしたときに、前記座金と前記山アール座金の接触点と前記支持ピンの軸心とを結ぶ線が、前記固定鉄心の面に対して平行になるように、前記支持ピンの高さ位置を設定していることを特徴とする。
また本発明は、
前記座金は谷アール座金であり、前記山アール座金の山部分が前記谷アール座金の谷部分に嵌入しており、
前記固定鉄心に形成された前記孔と、前記孔を貫通する前記緩めボルトとの間には隙間が形成され、
前記緩めレバーを前記固定鉄心の面に対して平行にしたときに、前記座金と前記山アール座金の接触点と前記支持ピンの軸心とを結ぶ線が、前記固定鉄心の面に対して平行になるように、前記支持ピンの高さ位置を設定していることを特徴とする。
また本発明は、
前記緩めレバーと前記固定鉄心の間に、第1のがた防止ばねを配置したり、
前記緩めボルトを、前記可動鉄心側から前記固定鉄心側に向かって付勢する、第2のがた防止ばねを配置したりすることを特徴とする。
本発明によれば、弛めレバーを長くすることなく支持ピンの配置状態を工夫することにより、弛めレバーのレバー比を大きくすることができるため、小型でありながら、解放時における手動操作力を小さくすることができる。
本発明の実施例1に係るブレーキ装置を示す平面図。 図1のA−A断面図。 図1のB−B断面図。 図1のC−C断面図。 図1のA−A断面図。 制動状態における実施例1の要部の拡大説明図。 解放状態における実施例1の要部の拡大説明図。 本発明の実施例2に係るブレーキ装置を示す平面図。 図8のD−D断面図。 図8のE−E断面図。 図8のD−D断面図。 図8のD−D断面図。 本発明の実施例3に係るブレーキ装置を示す平面図。 図13のF−F断面図。 図14のH−H断面図。 図13のF−F断面図。 図13のF−F断面図。 本発明の実施例4に係るブレーキ装置を示す断面図。 本発明の実施例5に係るブレーキ装置を示す断面図。
以下、本発明に係るブレーキ装置を実施例に基づき詳細に説明する。
〔実施例1〕
図1は本発明の実施例1に係るブレーキ装置1を示す平面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図、図4は図1のC−C断面図、図5は図1のA−A断面図である。なお、図1〜図4は制動状態における図であり、図5は解放状態における図である。
なお、図2に示す状態において、固定鉄心10の下面を一端面10a、上面を他端面10bと称し、可動鉄心20の上面を一端面20a、下面を他端面20bと称して説明をする。
これらの図に示すように、ブレーキ装置1は、固定鉄心10と可動鉄心20を有している。固定鉄心10はボルト11により、固定部分である巻上機のフレーム12に固定設置されている(図1参照)。
可動鉄心20は、その一端面(上面)20aが、固定鉄心10の一端面(下面)10aに相対向する状態で配置されている(図2参照)。
固定鉄心10には、可動鉄心20側に突出するガイドピン13が取り付けられている。可動鉄心20には、ガイドピン13が挿通する孔が形成されており、この孔の内周面にはガイドピン13と摺接するドライベアリング21が配置されている(図3参照)。ガイドピン13がドライベアリング21に挿入されて摺動することにより、可動鉄心20はガイドピン21に沿いガイドされ、固定鉄心10に対して接近・離反移動することができるようになっている。
また、固定鉄心10には一端面10a側にのみ開口した穴が形成されており、この穴内には圧縮コイルばねである制動ばね22が挿入されている(図4参照)。このため、制動ばね22により、可動鉄心20には、固定鉄心10から可動鉄心20に向かう方向のばね力が付勢されている。
また固定鉄心10には、一端面(下面)10aから他端面(上面)10bに至るように貫通した孔10hが形成されている(図2〜図5参照)。
可動鉄心20の他端面(下面)20bには、ライニングホルダー23を介してライニング24が取り付けられている(図2,図3,図5参照)。ライニングホルダー23はボルト23aにより、可動鉄心20に固定されている。
固定鉄心10に対する可動鉄心20の接近・離反移動状態の詳細は後述するが、可動鉄心20が固定鉄心10から離れて、可動鉄心20の一端面(上面)20aと固定鉄心10の一端面(下面)10aとの間にギャップGが形成されたときには、ライニング24がブレーキドラムDに接触して制動状態となる(図2,図3参照)。
一方、可動鉄心20が固定鉄心10に近づき、可動鉄心20の一端面(上面)20aが固定鉄心10の一端面(下面)10aに接触すると、ライニング24とブレーキドラムDとの間にギャップGが形成され、制動が解放される(図5参照)。
更にこのブレーキ装置1には、緩めボルト30と引き上げ機構40とで構成されるブレーキ解放機構50が取り付けられている。
緩めボルト30は、その一端部分(図2では下端部分)が可動鉄心20に係合している。この緩めボルト30は、固定鉄心10に形成された孔10hを貫通しており、更に、固定鉄心10の他端面(上面)10bよりも外側に突出する他端部分(上端部分)を有している。
固定鉄心10に形成された孔10hの内周面には、緩めボルト30に摺接するドライベアリング14が配置されている。このため緩めボルト30は、固定鉄心10に対して軸方向にスライド移動することができ、しかも、緩めボルト30の軸方向に対して直交する方向に揺れ動くことはない。
乗りかごを昇降させる通常運転時においては、緩めボルト30は、図示しない電磁コイルにより、矢印A方向(可動鉄心20側から固定鉄心10側に向かう方向、図2,図3,図5参照)に引き上げられる。このため、緩めボルト30に係合する可動鉄心20は、制動ばね22のばね力に抗して固定鉄心10に近づき、可動鉄心20の一端面(上面)20aが固定鉄心10の一端面(下面)10aに接触し、ライニング24とブレーキドラムDとの間にギャップGが形成されて、制動が解放される(図5参照)。
一方、停電や地震などの非常時においては、電磁コイルへの通電が遮断されて電磁コイルによる矢印A方向への引き上げ力がなくなる。このため、可動鉄心20は制動ばね22のばね力により矢印B方向(固定鉄心10側から可動鉄心20側に向かう方向、図2,図3,図5参照)に付勢されて移動し、可動鉄心20の一端面(上面)20aと固定鉄心10の一端面(下面)10aとの間にギャップGが形成され、ライニング24がブレーキドラムDに接触して制動状態となる(図2,図3参照)。
引き上げ機構40は、停電や地震などの非常時において電磁コイルへの通電が遮断されてライニング24がブレーキドラムDに接触して制動状態になっているときに、緩めボルト30(ひいては可動鉄心20)を矢印A方向に引き上げ、ライニング24とブレーキドラムDとの間にギャップGを形成して制動を解放させるものである。
引き上げ機構40は、支持台41と、緩めレバー42と、支持ピン43−1,43−2と、ワイヤー44と、山アール座金45と、座金(平座金)46と、ナット47と、ロックナット48を主要部材として構成されている。
支持台41は、固定鉄心10の他端面(上面)10bに配置され、ボルト41aにより固定鉄心10にボルト固定されている。この例では、支持台41は、平面視(図1に示す平面状態)で見たときに、概略矩形であり、緩めボルト30を囲むように中央部が開いており、更に、緩めレバー42を囲むと共に緩めレバー42の揺動運動(回動運動)を許容するように一辺(図1では左側の辺)が開かれている。
支持台41には、本例では一対の支持ピン43−1,43−2が配置されている。支持ピン43−1,43−2は、緩めボルト30及び緩めレバー42を間に挟む状態で離間している。支持ピン43−1,43−2の軸心は相対向しており、支持ピン43−1の軸心を延長した部分に、支持ピン43−2の軸心がある。
緩めレバー42は、固定鉄心10の他端面(上面)10b側に配置されており、支持ピン43−1,43−2により回動自在に支持されている。このため支持ピン43−1,43−2の軸心の部分が、「てこの原理」での支点X1となる。この緩めレバー42には、緩めボルト30の他端部分(上端部分)が貫通する孔42hが形成されている(図3参照)。緩めレバー42の一端部分(図1では左端部分)にはワイヤー44が連結されている。緩めレバー42のうちワイヤー44が連結されている部分が、「てこの原理」での力点Z1となる。
なお、緩めレバー42は、ワイヤー44が接続されている部分が、固定鉄心10の他端面(上面)10bからはみ出しているが、ほとんどの部分は、固定鉄心10の他端面(上面)10bに位置するような寸法になっている。つまり緩めレバー42の軸方向長さが短くなるように寸法を制限している。
緩めレバー42の上面(緩めレバー42から見て固定鉄心10とは反対側の面)には山アール座金45が固定設置されている。このとき、山アール座金45の山部分(山形の突出部分)が上方(山アール座金45から見て固定鉄心10とは反対側の方向)に向くように、山アール座金45の配置向きを設定している。
この山アール座金45には、孔45hが形成されており、緩めボルト30の他端部分(上端部分)が貫通している(図3参照)。
山アール座金45の上面側(山アール座金45から見て固定鉄心10とは反対側)には、緩めボルト30の他端部分(上端部分)が貫通する座金46が配置され、この座金46の上面側において、ナット47及びロックナット48が緩めボルト30の他端部分(上端部分)に螺合されている。このとき、山アール座金45と座金48との接触部分が、「てこの原理」での作用点Y1となる。
そして、緩めレバー42が固定鉄心10の他端面(上面)10bに対して平行になる状態まで、ナット47を締め込み、ロックナット48により固定している。
結局、緩めボルト30は、その一端部分(下端部分)が可動鉄心20に係合しており、また固定鉄心10を貫通している。更に、緩めボルト30の他端部分(上端部分)は、緩めレバー42,山アール座金45,座金46を貫通している。そして緩めボルト30の他端部分(上端部分)にはナット47及びロックナット48が螺合している。
上記構成のブレーキ解放機構50では、緩めレバー42の長さを規制して短くしていても、緩めレバー42によるレバー比を大きくする工夫をしている。即ち、力点Z1から支点X1までの長さL2が規制されていても、支点X1から作用点Y1までの長さL1を小さくすることにより(図1,図2参照)、レバー比(L2/L1)を大きくするような、工夫をしている。
この工夫とは、緩めレバー42の長手方向(力点Z1,作用点Y1,支点X1を結ぶα方向(図1参照))に関して、支持ピン43−1,43−2が緩めボルト30に近づくように、支持ピン43−1,43−2を配置していることである。より詳細に説明すると、緩めレバー42の長手方向αに関して、支持ピン43−1,43−2の軸心と緩めボルト30の軸心との間の長さL1が、支持ピン43−1,43−2の半径と緩めボルト30の他端部分(上端部分)の半径とを加算した長さよりも短くなるように、支持ピン43−1,43−2を配置していることである。
このような配置の工夫は、
(1)支持ピン43−1,43−2を、緩めレバー42の長手方向αに対して直交する方向である方向β(図1参照)に関して、支持ピン43−1,43−2を緩めボルト30から離れた位置に配置すること、
(2)緩めレバー42の長手方向αに関して、支持ピン43−1,43−2が緩めボルト30に近づくように、支持ピン43−1,43−2を配置していること、
により実現している。
この結果、緩めレバー42の長さを規制して短くしていても、支点X1から作用点Y1までの長さL1を小さくして、緩めレバー42のレバー比を大きくすることができる。このように、緩めレバー42の長さを短くしても、緩めレバー42のレバー比を大きくすることができる点が、本発明の大きな特徴の一つである。
なお仮に、支持ピン43−1,43−2の代わりに、支持ピン43−1,43−2と同じ太さの1本の支持ピンを、支持ピン43−1の位置から支持ピン43−2の位置にまで配置しようとしても、この1本の支持ピンは緩めボルト30と干渉してしまい、配置することはできない。
なお本実施例1では、緩めレバー42を2つの支持ピン43−1,43−2により両持ち支持しているが、支持ピン43−1,43−2のうちの一方の支持ピンにより緩めレバー42を片持ち支持する構造を採用することも可能である。
次に、このような構成となっているブレーキ装置1のうち、緩めボルト30と引き上げ機構40から成るブレーキ解放機構50の作動状態を、図1〜図5のみならず、図2の状態(制動状態)における要部の拡大説明図である図6と、図5の状態(解放状態)における要部の拡大説明図である図7を用いて説明する。
図2に示す制動状態のときに、ワイヤー44を上方(矢印γ方向、図2参照)に引き上げると、緩めレバー42は、支持ピン43−1,43−2により支持された点(支点X1)を回動中心として回動する。
緩めレバー42が回動すると、緩めレバー42に固定された山アール座金45が座金46を押し上げ、ナット47を介して緩めボルト30も押し上げられ、緩めボルト30が係合する可動鉄心20が制動ばね22のばね力に抗して上方に移動して固定鉄心10に接触し、ライニング24とブレーキドラムDとの間に隙間Gが発生し、ブレーキが解放する(図5参照)。
緩めレバー42が回動しているときには、山アール座金45と座金46との接触点が作用点Y1となる。そして、緩めレバー42が回動していくにつれて、山アール座金45と座金46との接触点(作用点Y1)は、山アール座金45の山部分(山形の突出部分)の頂部(図6の状態)から裾部(図7の状態)に向かって摺動しつつ移動してくる。
このとき、緩めボルト30の軸方向に沿う押上げ力(鉛直分力)の他に、鉛直分力に対して直交する水平分力も発生し、この水平分力が緩めボルト30に作用する。しかし、緩めボルト30はドライベアリング14により支持されているため、緩めボルト30が傾くことはない。したがって、緩めレバー42の回動に伴い、緩めボルト30はA方向にスムーズに移動していく。
山アール座金45と座金46との接触点(作用点Y1)が、山アール座金45の山部分の頂部から裾部に向かって摺動しつつ移動していくときには、作用点Y1には滑り摩擦が発生する。しかし、このときの摺動は、山アール座金45の滑らかな湾曲面(円弧面)と座金46の平面との間での摺動であるため、発生する摩擦力は小さく、この摩擦力は実用上許容できる程度の小さな値である。
また、支点X1で発生する摩擦力も極めて小さい。更に、緩めボルト30とドライベアリング14とが摺動する摺動部では、接触面積が広く面圧が低くなるので、ここでの摺動抵抗は小さい。
更に、2つのレバーを採用した従来のブレーキ解放機構に対して、本実施例のブレーキ解放機構50では、レバー(緩めレバー42)が一つであるので摩擦発生箇所が少なくなり摺動抵抗が低下する。
上述したように、ブレーキ装置1が制動状態になっているときに、ワイヤー44を引き上げることにより、ブレーキ装置1を解放状態にすることができる。
しかも、緩めレバー42のレバー比が大きいので、ワイヤー44の引き上げ力が小さくても、緩めレバー42をスムーズに回動させることができ、ブレーキ装置1を小さな手動操作力により解放状態にすることができる。
また、緩めレバー42のレバー比が大きくなるような工夫をしているので、緩めレバー42の長さを制限することができ、引き上げ機構40を含むブレーキ解放機構50の大きさ、ひいてはブレーキ装置1の大きさを小さくすることができ、更にエレベータの巻上機等の小型化に寄与することができる。
〔実施例2〕
次に本発明の実施例2に係るブレーキ装置1Aを説明する。図8はブレーキ装置1Aを示す平面図、図9は図8のD−D断面図、図10は図8のE−E断面図、図11,図12は図8のD−D断面図である。なお、図8〜図10は半分解放状態における図であり、図11は制動状態における図であり、図12は解放状態における図である。
実施例2のブレーキ装置1Aは、実施例1のブレーキ装置1を変形したものである。具体的には、実施例1で用いていたドライベアリング14を無くすと共に、実施例1で用いていた緩めボルト30の代わりに緩めボルト30Aを採用し、新たな部材としてカラー60を用いた。他の部分の構成は基本的に、実施例1と同様である。
固定鉄心10の他端面(上面)10bには、孔10hと同心状態となるように、カラー60が固定されている。つまり、カラー60は、孔10hのうち、引き上げ機構40側の開口端に配置されている。
緩めボルト30Aは、その一端部分(下端部分)が可動鉄心20に係合しており、また固定鉄心10の穴10h及びカラー60を貫通している。更に、緩めボルト30Aの他端部分(上端部分)は、緩めレバー42,山アール座金45,座金(平座金)46を貫通している。そして緩めボルト30Aの他端部分(上端部分)にはナット47及びロックナット48が螺合している。
緩めボルト30Aの一端部分(下端部分)は、実施例1の緩めボルト30の下端部分よりも細くなっている。このため、緩めボルト30Aと固定鉄心10の穴10hの間に隙間が形成される。また、緩めボルト30Aと可動鉄心20との間の隙間Pや、緩めボルト30Aとカラー60との間の隙間Qは、緩めボルト30Aが軸方向に沿いスムーズに移動することができ、且つ、緩めボルト30Aの軸心位置をなるべく中心部にとどめることができる隙間寸法になっている。
なお、支持ピン43−1,43−2は、固定鉄心10の他端面(上面)10bからみて、実施例1の配置位置よりも上方(他端面10bから離れた位置)に配置されている。具体的には、緩めレバー42が固定鉄心10の上面(他端面)10bに対して平行になったときに、支点X2(支持ピン43−1,43−2の軸心)と作用点Y2(山アール座金45と座金46との接触点)とを結ぶ線が、固定鉄心10の上面(他端面)10bに対して平行になるように、支持ピン43−1,43−2の配置位置(高さ位置)が設定されている(図9参照)。
上記のように、
(1)緩めボルト30Aが軸方向に沿いスムーズに移動することができ、且つ、緩めボルト30Aの軸心位置をなるべく中心部にとどめることができるようにした、隙間P,Qを確保すると共に、
(2)緩めレバー42が固定鉄心10の上面(他端面)10bに対して平行になったときに、支点X2と作用点Y2とを結ぶ線が、固定鉄心10の上面(他端面)10bに対して平行になるように、支点X2と作用点Y2の配置位置、即ち支持ピン43−1,43−2の配置位置や山アール座金45と座金46との接触点の配置位置を設定した構成が、
実施例2における特徴的な構成になっている。
そして、緩めレバー42が固定鉄心10の上面(他端面)10bに対して平行になり、固定鉄心10と可動鉄心20との隙間がG/2となり、且つ、ライニング24とブレーキドラムDとの隙間がG/2となる状態まで、ナット47を締め込み、ロックナット48により固定している(図9,図10参照)。
次に、このような構成となっているブレーキ装置1Aのうち、緩めボルト30Aと引き上げ機構40から成るブレーキ解放機構50の作動状態を説明する。
図11に示す制動状態のときに、ワイヤー44を上方(矢印γ方向)に引き上げると、緩めレバー42は、支持ピン43−1,43−2により支持された点(支点X2)を回動中心として回動する。
緩めレバー42が回動すると、緩めレバー42に固定された山アール座金45が座金46を押し上げナット47を介して緩めボルト30Aも押し上げられ、緩めボルト30Aが係合する可動鉄心20が制動ばね22のばね力に抗して上方に移動して固定鉄心10に接触し、ライニング24とブレーキドラムDとの間に隙間Gが発生し、ブレーキが解放する(図12参照)。
緩めレバー42が回動しているときには、山アール座金45と座金46との接触点が作用点Y2となる。そして、緩めレバー42が回動していくにつれて、支点X2を中心として、山アール座金45と座金46との接触点(作用点Y2)は、山アール座金45の山部分(山形の突出部分)に沿い転がりつつ移動してくる。
このとき、緩めボルト30Aの軸方向に沿う押上げ力(鉛直分力)の他に、鉛直分力に対して直交する水平分力も発生する。この水平分力が緩めボルト30Aに作用して緩めボルト30Aは微小であるが傾くと共に、作用点Y2が山アール座金45の山部分(円弧状になっている山形の突出部)を転がって移動する。このため、作用点Y2が移動していく際に発生する摩擦力は極めて小さくなる。つまり、緩めレバー42が回動していく際に作用点Y2は摺動することなく転がるため、作用点Y2に滑りが発生しない。また実施例2では、実施例1で用いていたドライベアリング14を用いていないため、ドライベアリングでの摩擦損失も発生しないので、大半の滑り損失がなくなる。このため、ワイヤー44を引き上げるのに要する手動操作力は、実施例1よりも更に低減する。
なお、ワイヤー44を上方(矢印γ方向)に引き上げることにより、制動状態(図11)から解放状態(図12)になるまで緩めボルト30Aは上向きに移動するが、その移動量は通常0.5mm程度と極めて小さいこと、及び、緩めレバー30Aの上方への動き(移動)は支点X2と作用点Y2を結ぶ線に対してほぼ直角であることから、緩めレバー30Aの水平方向の動き(緩めレバー30Aの傾き)は極めて小さく、実用上無視できる大きさである。
実施例2では、緩めボルト30Aと固定鉄心10の穴10hの間は隙間であるため、緩めボルト30A及び穴10hの加工精度は、それほどの精度は不要となり、加工が容易である。つまり、実施例1の穴10hはドライベアリング14を保持するため高精度な加工が必要であるが、実施例2の穴10hは一般のボルト通し穴でよいので加工費が低減できる。
また、実施例1の緩めボルト30はドライベアリング14との摺動面を有するため、専用の形状寸法と高精度な加工が必要であり高価であるが、実施例2の緩めボルト30Aは、通常の市販品を使用できるので安価である。
実施例2のブレーキ装置は、実施例1のブレーキ装置よりも更に、力の損失が少なくなると共に、ブレーキ装置の小型化、ひいてはエレベータの巻上機等の小型化に寄与することができる。
〔実施例3〕
次に本発明の実施例3に係るブレーキ装置1Bを説明する。図13はブレーキ装置1Bを示す平面図、図14は図13のF−F断面図、図15は図14のH−H断面図、図16,図17は図13のF−F断面図である。なお、図13〜図15は半分解放状態における図であり、図16は制動状態における図であり、図17は解放状態における図である。
実施例3のブレーキ装置1Bは、実施例2のブレーキ装置1Aを変形したものである。具体的には、実施例2で用いていたカラー60を無くすと共に、実施例2で用いていた座金(平座金)46の代わりに谷アール座金61を採用している。他の部分の構成は基本的に、実施例2と同様である。
緩めボルト30Aは、その一端部分(下端部分)が可動鉄心20に係合しており、また固定鉄心10の穴10aを貫通している。更に、緩めボルト30Aの他端部分(上端部分)は、緩めレバー42,山アール座金45,谷アール座金61を貫通している。そして緩めボルト30Aの他端部分(上端部分)にはナット47及びロックナット48が螺合している。
緩めレバー42の上面に固定設置された山アール座金45は、その山部分(山形の突出部分)が上方(山アール座金45からみて、固定鉄心10とは反対側の方向)に向くように配置されている。
谷アール座金61は、山アール座金45の上面側に配置されると共に、緩めボルト30Aの他端部分(上端部分)が貫通している。この谷アール座金61は、その谷部分が、山アール座金45の山部分に向くように配置されている。そして、山アール座金45の山部分が、谷アール座金61の谷部分に嵌入し、円弧状の山部分が円弧状の谷部分に面接触する部分が作用点Y3となる。
緩めボルト30Aと固定鉄心10の穴10hの間には隙間が形成されている。また、緩めボルト30Aと可動鉄心20との間の隙間Pや、緩めボルト30Aと谷アール座金61の孔との間の隙間R(図15参照)は、緩めボルト30Aが軸方向に沿いスムーズに移動することができ、且つ、緩めボルト30Aの軸心位置をなるべく中心部にとどめることができる隙間寸法になっている。
実施例3では、実施例2と同様に、緩めレバー42が固定鉄心10の上面(他端面)10bに対して平行になったときに、支点X3(支持ピン43−1,43−2の軸心)と作用点Y3(山アール座金45と谷アール座金61との接触点の頂部)とを結ぶ線が、固定鉄心10の上面(他端面)10bに対して平行になるように、支持ピン43−1,43−2の配置位置が設定されている(図14参照)。更に、緩めレバー42が固定鉄心10の上面(他端面)10bに対して平行になり、固定鉄心10と可動鉄心20との隙間がG/2となり、且つ、ライニング24とブレーキドラムDとの隙間がG/2となる状態まで、ナット47を締め込み、ロックナット48により固定している(図13,図14参照)。
次に、このような構成となっているブレーキ装置1Bのうち、緩めボルト30Aと引き上げ機構40から成るブレーキ解放機構50の作動状態を説明する。
図16に示す制動状態のときに、ワイヤー44を上方(矢印γ方向)に引き上げると、緩めレバー42は、支持ピン43−1,43−2により支持された点(支点X3)を回動中心として回動する。
緩めレバー42が回動すると、緩めレバー42に固定された山アール座金45が谷アール座金61を押し上げ、ナット47を介して緩めボルト30Aも押し上げられ、緩めボルト30Aが係合する可動鉄心20が制動ばね22のばね力に抗して上方に移動して固定鉄心10に接触し、ライニング24とブレーキドラムDとの間に隙間Gが発生し、ブレーキが解放する(図17参照)。
緩めレバー42が回動しているときには、山アール座金45の山部分が、谷アール座金61の谷部分に嵌入し、円弧状の山部分が円弧状の谷部分に面接触する部分が作用点Y3となる。緩めレバー42の回動に伴う作用点Y3の上方への動きは通常0.5mmと小さいこと、及び、緩めレバー30Aの上方への動き(移動)は支点X2と作用点Y2を結ぶ線に対してほぼ直角であることから、緩めレバー30Aの水平方向の動き(緩めレバー30Aの傾き)は極めて小さいので滑り量も小さい。また、作用点Y3は面接触の滑りであるため、接触面圧や潤滑を考慮することにより、摩擦を小さく抑えることができ、ワイヤー44を引き上げるのに要する手動操作力を低減することができる。
したがって、実施例3のブレーキ装置は、実施例1のブレーキ装置よりも小さな手動操作力でブレーキを解放することができる。
実施例3のブレーキ装置は、実施例1のブレーキ装置よりも更に、力の損失が少なくなると共に、ブレーキ装置の小型化、ひいてはエレベータの巻上機等の小型化に寄与することができる。
〔実施例4〕
次に本発明の実施例4に係るブレーキ装置1Cを、図18を参照して説明する。
実施例4のブレーキ装置1Cは、実施例2のブレーキ装置1Aに、がた防止ばね62を備えたものである。がた防止ばね62は、圧縮コイルばねである。
緩めレバー42の下端辺(固定鉄心10側の辺)には、凹部42aを形成している。がた防止ばね62は、上端が緩めレバー42の凹部42aに接し、下端が固定鉄心10の他端面(上面)10bに接し、凹部42aと他端面(上面)10bとの間に圧縮状態で挿入されている。
がた防止ばね62のばね力は、ブレーキ解除機構50の可動部(緩めレバー42、山アール座金45、座金46、ナット47、ロックナット48、緩めボルト30A)の重さ及びその摺動部の摩擦抵抗に打ち勝って、各部のがたを防止できる強さに設定している。
がた防止ばね62が無い場合においては、ブレーキ解除機構50の支点や作用点に微妙な隙間があるため、ブレーキ本体の振動等でブレーキ解除機構50が振動して騒音の問題が発生することがある。また、比較的大きな振動が長期にわたる場合は、振動の衝撃で支点や作用点の異常な摩耗が発生する恐れがある。
がた防止ばね62を備えることにより、上記の問題を解消することができる。
なお、実施例1や実施例3のブレーキ装置に、がた防止ばね62を備えるようにすることも可能である。
〔実施例5〕
次に本発明の実施例5に係るブレーキ装置1Dを、図19を参照して説明する。
実施例5のブレーキ装置1Dは、実施例4のブレーキ装置1Cを改良したものである。
実施例5のブレーキ装置1Dでは、緩めボルト30Aの下端面には穴31が形成されており、この穴31内にがた防止ばね63を備えている。つまり、がた防止ばね62のみならず、更に、圧縮コイルばねであるがた防止ばね63を備えている。
がた防止ばね63は、緩めボルト30Aを、可動鉄心20側から固定鉄心10側に向かって付勢する。このがた防止ばね63のばね力は、ナット47、ロックナット48、緩めボルト30Aの重さに打ち勝って、がたを防止できる強さに設定している。一方、がた防止ばね62のばね力は、緩めレバー42、山アール座金45、座金46の重さに打ち勝って、がたを防止できる強さに軽減することができる。
このようにがた防止ばね63を備えたため、支点や作用点の摩擦抵抗が軽減され、効果的かつ確実にがたの発生を防止することができる。
実施例5では、がた防止ばね62のみならずがた防止ばね63を採用することにより、実施例4よりも効果的に、がたの防止や騒音の低減を図ることができる。
なお、実施例1〜3のブレーキ装置に、がた防止ばね63を備えるようにすることも可能である。
本発明は、手動操作により制動状態を解放することができるブレーキ装置に利用することができる。
1、1A、1B、1C、1D ブレーキ装置
10 固定鉄心
10a 一端面
10b 他端面
10h 孔
11 ボルト
12 フレーム
13 ガイドピン
14 ドライベアリング
20 可動鉄心
20a 一端面
20b 他端面
21 ドライベアリング
22 制動ばね
23 ライニングホルダー
23a ボルト
24 ライニング
30,30A 緩めボルト
40 引き上げ機構
41 支持台
41a ボルト
42 緩めレバー
42a 凹部
42h 孔
43−1,43−2 支持ピン
44 ワイヤー
45 山アール座金
45h 孔
46 座金
47 ナット
48 ロックナット
60 カラー
61 谷アール座金
62、63 がた防止ばね
D ブレーキドラム

Claims (6)

  1. 固定鉄心に対して可動鉄心が離れていくことにより制動状態となり、固定鉄心に対して可動鉄心が接近していくことにより解放状態となるブレーキ装置において、
    前記可動鉄心に係合すると共に、前記固定鉄心に形成された孔を貫通する緩めボルトと、
    前記緩めボルトのうち前記固定鉄心を貫通して前記固定鉄心の外側に突出した部分を、前記可動鉄心側から前記固定鉄心側に引くことにより解放状態にする引き上げ機構を有しており、
    前記引き上げ機構は、
    弛めレバーと、
    前記弛めレバーを回動自在に支持する支持ピンと、
    前記弛めボルトに取り付けられている座金と
    前記弛めレバーに固定設置されると共に、山形の突出部が前記座金のうち前記固定鉄心側の面に接する山アール座金とを有し、
    前記弛めレバーの長手方向に関して、前記支持ピンの軸心と前記弛めボルトの軸心との間の長さが、前記支持ピンの半径と前記弛めボルトのうち前記固定鉄心の外側に突出した部分の半径とを加算した長さよりも短くなる位置に、前記支持ピンを配置していることを特徴とするブレーキ装置。
  2. 請求項1において、
    前記座金は平座金であり、
    前記固定鉄心に形成された前記孔には、前記緩めボルトに摺接するドライベアリングが配置されていることを特徴とするブレーキ装置。
  3. 請求項1において、
    前記固定鉄心に形成された前記孔のうち、前記引き上げ機構側の開口端には、前記緩めボルトが隙間を空けて貫通するカラーが配置されており、
    前記固定鉄心に形成された前記孔と、前記孔を貫通する前記緩めボルトとの間には隙間が形成され、
    前記緩めレバーを前記固定鉄心の面に対して平行にしたときに、前記座金と前記山アール座金の接触点と前記支持ピンの軸心とを結ぶ線が、前記固定鉄心の面に対して平行になるように、前記支持ピンの高さ位置を設定していることを特徴とするブレーキ装置。
  4. 請求項1において、
    前記座金は谷アール座金であり、前記山アール座金の山部分が前記谷アール座金の谷部分に嵌入しており、
    前記固定鉄心に形成された前記孔と、前記孔を貫通する前記緩めボルトとの間には隙間が形成され、
    前記緩めレバーを前記固定鉄心の面に対して平行にしたときに、前記座金と前記山アール座金の接触点と前記支持ピンの軸心とを結ぶ線が、前記固定鉄心の面に対して平行になるように、前記支持ピンの高さ位置を設定していることを特徴とするブレーキ装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか一項において、
    前記緩めレバーと前記固定鉄心の間に、第1のがた防止ばねを配置したことを特徴とするブレーキ装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか一項において、
    前記緩めボルトを、前記可動鉄心側から前記固定鉄心側に向かって付勢する、第2のがた防止ばねを配置したことを特徴とするブレーキ装置。
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