JP6002736B2 - 画像形成装置および通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、電話回線と接続されるファクシミリ部を備えた画像形成装置と、その画像形成装置を備えた通信システムとに関するものである。
従来から、ネットワークに接続され、ネットワークからの特定のプロトコルに応じて、機器の省電力モードへの移行や通常モードへの復帰を制御するシステムが種々提案されている。ここで、通常モードとは、機器の各部に電力を供給することで、所定の機能(例えば画像形成装置であればコピー機能)を発揮させることが可能なモードを指し、省電力モードとは、機器の一部への電力供給を停止して、消費電力を通常モードよりも低減させるモードを指すものとする。
例えば、特許文献1では、ネットワークを介して受信されるデータパケットが従うプロトコルに対応する、省電力モードからデバイスを復帰させるための復帰条件を設定する設定手段と、特定のプロトコルに従うデータパケットを受信した場合に、上記設定手段が設定した復帰条件において、ネットワークデバイスを省電力モードから復帰させる復帰手段とを備えたネットワークデバイスが開示されている。特許文献1では、不要なパケット受信で、省電力モードから復帰する回数が増加して省電力モードの機能を阻害するという問題、および従来のネットワークデバイスの省電力制御技術では、プロトコルタイプの選択など複雑で専門的すぎて利用者がわかりにくいという問題に対して、ユーザが熟練者でなくても、ネットワークを介して受信したデータが従うプロトコルを考慮した、節電効果がより高いネットワークデバイスを提供しようとしている。
特開2006−309731号公報(請求項1、段落[0005]、[0017]、[0022]等参照)
近年では、コピー、ファクシミリ、スキャナ、プリンタ等の諸機能を併せ持つ、いわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と呼ばれる複合機を、イーサネット(登録商標)や無線LAN(Wireless Local Area Network)などのネットワークと接続して利用する形態が増えている。このような複合機では、NIC(Network Interface controller)と呼ばれるネットワーク制御部をネットワークと接続して動作させることで、ネットワークから自機へのデータ送信の有無を監視することができる。したがって、省電力モードにおいては、少なくとも上記ネットワーク制御部に電力を供給しておき、ネットワークから自機へのデータ送信があったとき、複合機を通常モードに復帰させることができる。
ファクシミリ機能(ファクシミリ部)を備えた複合機においては、上記のようにネットワークから送信されるデータをネットワーク制御部にて受信することで通常モードに復帰する以外に、上記ネットワークとは別の通信回線である電話回線を介して呼出信号(リンガー信号)をファクシミリ部にて受信したときでも通常モードに復帰する構成が一般的に採用されている。すなわち、上記複合機は、省電力モードにおいて、ファクシミリ部の主要な回路(例えばCPU;Central Processing Unit )への電力供給を停止し、必要最小限の電力で呼出信号の受信のみを検知できる構成となっているのが一般的である。
一方、昨今では、省電力化のための環境規制が強化されるなか、ファクシミリ部(例えば、ファクシミリ通信に関する回路がまとめられた基板)が電話回線と接続されていない場合には、そのことを検出して、省電力モードから、ファクシミリ部全体への電力供給を停止した、より消費電力の低いモード(便宜的にこのモードを「オフモード」と呼ぶ)に速やかに移行させることが要求されている。なお、ファクシミリ部が電話回線と接続されていない状況としては、例えば電話回線と接続されるモジュラー線をユーザが複合機本体から意図的に抜いた場合(モジュラー線抜け)を想定することができる。また、ファクシミリ部が電話回線と接続されているか否かは、ファクシミリ部にて電話回線に印加されている回線電圧を検知することで判断できる。例えば回線電圧として0Vを検知した場合は、電話回線との接続が断たれていると判断できる。
ところが、電話回線と接続される交換局が一時的に停電したり、建屋内の構内交換機を介して複合機が電話回線と接続される場合の上記構内交換機が一時的に停電した場合も(以下、これらのことを「交換局等の停電」とも称する)、複合機のファクシミリ部にて検知される回線電圧は0Vとなり、モジュラー線抜けと同じ状態となってしまう。このため、交換局等が停電した場合において、これをモジュラー線抜けと判断し、上記環境規制の要求に応えるべく安易にオフモードに移行してしまうと、交換局等が停電から復旧したときに、電話回線からの着呼(呼出信号の受信)を検知することができず(オフモードではファクシミリ部全体への電力供給を停止しているため)、着呼の検知によって通常モードに復帰することができない。これでは、停電からの復旧後、ファクシミリ部にてデータを送受信することができない。
したがって、電話回線との接続が断たれた場合には、回線断の原因、つまり、回線断が交換局等の停電のようにユーザの意図によらずに生じたものかどうかを適切に判断して、オフモードへの移行を制御することが望ましい。
この点、上述した特許文献1では、ファクシミリ部を備えた構成で、電話回線との接続が断たれた場合に、回線断の原因を適切に判断してオフモードへの移行を制御する点の開示は全くない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、その目的は、ファクシミリ部を備えた構成で電話回線との接続が断たれた場合に、回線断の原因を適切に判断してオフモードへの移行を制御することができ、これによって、回線断の原因に応じた効果(停電復旧後にデータの送受信ができない事態を回避する効果、またはオフモードによる省電力化の効果)を得ることができる画像形成装置と、その画像形成装置を備えた通信システムとを提供することにある。
本発明の一側面に係る画像形成装置は、電話回線を介して外部との間でデータを送受信するファクシミリ部を備えた画像形成装置であって、前記ファクシミリ部に電力を供給するための電力供給部と、前記電話回線以外の通信回線と接続され、前記電力供給部の電力供給モードを制御する電力供給制御部とをさらに備え、前記電力供給部は、前記電力供給モードが通常モードのときに、前記ファクシミリ部に電力を供給する一方、前記電力供給モードがオフモードのときに、前記ファクシミリ部への電力供給を停止し、前記ファクシミリ部は、前記電話回線に印加されている回線電圧に基づいて、前記電話回線と該ファクシミリ部との接続状態を判断する接続状態判断部を有しており、前記電力供給制御部は、前記接続状態判断部によって前記電話回線との接続が断たれていると判断された場合に、該画像形成装置と前記通信回線を介して接続される情報出力装置からの、前記オフモードへの移行の判断材料となる情報の通知の有無に基づいて、前記オフモードへの移行を制御する。
上記構成によれば、電力供給制御部は、電話回線との接続が断たれたという自機での状態と、情報出力装置(例えば他の画像形成装置、建屋内または建屋外の監視装置)からの、オフモードへの移行の判断材料となる情報の通知またはその情報の通知がないという状況とから、回線断の原因(回線断がユーザの意図によらずに生じたものかどうか)を適切に判断することができ、これによって、オフモードへの移行を適切に制御することができる。その結果、回線断の原因に応じて異なる効果を得ることができる。すなわち、回線断がユーザの意図によらずに生じたもの(例えば交換局の停電)である場合には、オフモードへの移行を中止することで、交換局の停電復旧後にデータの送受信ができない事態を回避することができる。また、回線断がユーザの意図によって生じたもの(例えばモジュラー線抜け)である場合には、オフモードへの移行によって省電力化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置としての複合機の一構成例を示す説明図である。 上記複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 上記複合機の主要部の構成を示すブロック図である。 上記複合機が適用される情報通信ネットワークの一例を示すブロック図である。 上記複合機が適用される回線通信ネットワークの一例を示すブロック図である。 オフモードへの移行制御による処理の流れを示すフローチャートである。 上記情報通信ネットワークの他の例を示すブロック図である。 上記回線通信ネットワークの他の例を示すブロック図である。 他のオフモードへの移行制御による処理の流れを示すフローチャートである。 上記情報通信ネットワークのさらに他の例を示すブロック図である。 上記回線通信ネットワークのさらに他の例を示すブロック図である。 さらに他のオフモードへの移行制御による処理の流れを示すフローチャートである。
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば以下の通りである。以下では、画像形成装置として複合機100を例に挙げて説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず、単なる説明例にすぎない。
(複合機の概略の構成)
図1は、複合機100の一構成例を示す説明図である。複合機100は、前面に操作パネル1(破線で図示)を有している。複合機100の上部には、原稿搬送部2aと画像読取部2bとが設けられている。また、複合機100の内部には、用紙上に画像を形成するための画像形成機構3(給紙部3a、搬送部3b、画像形成部3c、定着部3d)が設けられている。
操作パネル1は、複合機100の状態、メッセージ、設定画面を表示する表示部11を備えている。表示部11にはタッチパネル部12が設けられている。タッチパネル部12は、画面に対する入力操作(タッチ)を受け付け、表示部11で押された部分の位置、座標を検出するためのものである。タッチパネル部12の出力に基づき、操作された(押された)ボタンやソフトキーが認識される。また、操作パネル1には、スタートキーやテンキーのような複数のハードキー13も設けられている。なお、操作パネル1には、タッチパネル部12の出力に基づき、操作されたソフトキーや操作されたハードキー13の認識を行い、また、表示部11の表示制御を行うパネル制御部10(図2参照)が設けられている。
原稿搬送部2aは、セットされた原稿を1枚ずつ送り読取用コンタクトガラス(読み取り位置、不図示)に向けて連続的、自動的に搬送する。画像読取部2bは、送り読取用コンタクトガラスを通過する原稿や、載置読取用コンタクトガラス(不図示)にセットされた原稿を読み取り、画像データを生成する。
画像形成機構3の給紙部3aは、複数の用紙を収容する。図1に示す例では、2つの給紙カセットが給紙部3aとして設けられる。印刷ジョブを実行するとき、何れかの給紙カセットが1枚ずつ用紙を搬送部3bに送り出す。搬送部3bは給紙部3aから供給された用紙を搬送する。画像形成部3cは、画像データに基づき感光体上にトナー像を形成し、搬送される用紙にトナー像を転写する。定着部3dは、用紙に転写されたトナー像を定着させる。トナー定着後の用紙は、排出トレイ3eに排出される。
(複合機のハードウェア構成)
次に、複合機100の全体のハードウェア構成について説明する。図2は、複合機100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。複合機100内には、本体制御部4、電力供給部5、省電力制御部6およびファクシミリ部7が設けられている。
本体制御部4は、制御基板や各種素子、回路等を組み合わせて構成されており、複合機100の各部の制御を司る。例えば画像形成機構3による画像形成動作は、この本体制御部4によって制御される。
電力供給部5は、例えば商用電源と接続される。電力供給部5内には、整流回路、昇圧トランス、DC/DCコンバータ等、複数の回路、素子(不図示)が配され、各種電圧を生成する。例えば、画像形成部3c内の感光体等のような各種回転体を回転させるためのモータ駆動用の電圧(例えばDC24V)や、本体制御部4を駆動するための直流電圧(例えば5Vや3.3V等)などを生成する。電力供給部5で生成した電圧は、複合機100内の各部に供給される。つまり、複合機100内の各部には、電力供給部5から駆動に必要な電力が供給される。
ここで、電力供給部5の電力供給モードとしては、通常モード、省電力モード、オフモードがある。通常モードは、複合機100内の各部に電力を供給して各部を動作させるモードである。この通常モードでは、画像形成等の通常の動作が行われる。省電力モードは、複合機100内の一部にのみ電力を供給し、他への電力供給を停止して、通常モードよりも省電力化を図るモードである。例えば通常モードでの画像形成動作の終了後、一定時間が経過すると、電力供給モードを通常モードから省電力モードに移行させることで、待機時の省電力化を図ることができる。オフモードは、複合機100内の各部への電力供給を停止して、省電力モードよりもさらに省電力化を図るモードであり、最も省電力効果の高いモードである。
省電力制御部6は、電力供給部5の上述した電力供給モードを制御する電力供給制御部である。すなわち、省電力制御部6は、複合機100の使用状態に応じて電力供給部5を制御して、電力供給モードを、通常モード、省電力モード、オフモードのいずれかに移行させる。
この省電力制御部6は、後述する電話回線400以外の通信回線であるネットワーク200(例えばイーサネットや無線LAN)と接続されて、外部のコンピュータ300(例えばパーソナルコンピュータやサーバー)との間でデータの送受信等を行うネットワーク制御部(NIC)としても機能している。これにより、ネットワーク200を介して画像データや特定のプロトコルを受信したり、複合機100のステータス情報をネットワーク200を介して外部に送信することができる。また、ネットワーク200からの画像データや特定のプロトコルの受信に基づいて、電力供給モードを省電力モードから通常モードに移行させることも可能となる。
また、省電力モードにおいて、ネットワーク200からの特定のプロトコルを監視する機能や、ネットワーク200を介してステータス情報を送出する機能を実現するためには、ネットワーク200と接続されるMAC(Media Access Controller )部が動作している必要がある。これらのネットワーク機能を停止させずに省電力モードでの電力の消費を極限まで小さくすることができれば、複合機100の省電力を改善することができる。このため、本実施形態では、ネットワーク制御部と省電力制御部6とを一体化する回路構成とし、省電力モードでは、省電力制御部6にも電力を供給し、これ以外の部分(例えば本体制御部4や、回線制御部71以外のファクシミリ部7)への電力供給を停止する。これにより、省電力モードにおいて、必要なネットワーク機能を利用できる状態としながら、複合機100の消費電力を必要最小限に抑えることができる。さらに、ネットワークケーブルが接続されていないなど、ネットワーク200との接続が断たれていることを検出した場合には、ネットワーク制御部を兼ねた省電力制御部6への電力供給を停止して、さらなる低消費電力状態にすることができる(オフモード)。
ファクシミリ部7は、電話回線400およびこれと接続される交換局600を介して外部との間でデータを送受信するものである。ここで、ファクシミリ部7での送受信の対象となるデータとは、文字、図形、絵等を構成する点や線などのデータを示す。電話回線400には、外部電話機500がファクシミリ部7を介して接続されており、電話回線400を共用して、外部電話機500による通話およびファクシミリ部7によるデータの送受信が可能となっている。外部電話機500は、複合機100に対して外付けのもの(いわゆるオプション)で、電話回線400以外の通信回線(有線、無線を問わない)を介してファクシミリ部7と通信できるものであればよく、固定電話であってもよいし、携帯電話であってもよいし、その他の通信機器であってもよい。
(主要部の詳細構成)
次に、上述した本体制御部4、電力供給部5、省電力制御部6およびファクシミリ部7の詳細について説明する。図3は、複合機100の主要部の構成を示すブロック図である。なお、図3において、供給される電力の方向は、白抜矢印で示している。
本体制御部4内には、中央演算処理装置としてのCPU41、制御を行うためのデータやプログラムを記憶するROM42、データ、プログラム、画像データ、操作パネル1を介して設定された条件等を一時的に記憶するRAM43およびHDD(ハードディスク装置)44、画像データに濃度変換や拡大/縮小等の画像処理を施す画像処理部45、ファクシミリ部7との間でデータの送受信を行うためのI/F(インターフェイス)部46、省電力制御部6との間でデータの送受信を行うためのI/F47が設けられている。
電話回線400を介してファクシミリ部7で受信した画像データや、ネットワーク200を介して省電力制御部6にて受信した画像データは、それぞれI/F部46・47を介して本体制御部4内に取り込まれ、RAM43またはHDD44に記憶される。そして、必要に応じて画像処理部45にて画像処理が施された後、画像形成機構3に送出され、そこで画像として印字される。
電力供給部5内には、省電力用電力制御部51と、通常用電力制御部52とが設けられている。省電力用電力制御部51は、省電力モードにおいて、ファクシミリ部7の後述する回線制御部71と、省電力制御部6にのみ電力を供給し、それ以外への電力供給を停止する。すなわち、省電力モードでは、回線制御部71を除いてファクシミリ部7への電力供給が停止される。通常用電力制御部52は、通常モードで動作し、複合機100内のファクシミリ部7を含む各部に電力を供給する。なお、オフモードでは、電力供給部5は、省電力用電力制御部51による電力供給、すなわち、回線制御部71を含むファクシミリ部7、および省電力制御部6への電力供給も停止する。
省電力制御部6内には、上記した電力供給部5(省電力用電力制御部51、通常用電力制御部52)による電力供給を制御する中央演算処理装置としてのCPU61が設けられている。また、省電力制御部6内には、省電力制御やネットワーク制御のためのプログラムやデータ等を記憶するROM/RAM62、ネットワーク200からの特定のプロトコルを監視したり、ネットワーク200へ複合機100のメンテナンス情報やステータス情報を送出するためのMAC部63、本体制御部4との間でデータの送受信を行うためのI/F64、ファクシミリ部7の回線制御部71から送信される呼出信号の検知信号(着呼検知信号)が入力されるI/O部65が設けられている。
省電力モードにおいて、I/O部65が上記検知信号を受信すると、CPU61は、電力供給部5の通常電力用電力制御部51を制御して、電力供給モードを通常モードに移行させる。これにより、省電力モードでは、ファクシミリ部7において呼出信号の受信の検知に必要な回線制御部71のみを動作させて、ファクシミリ部7での消費電力を必要最小限に抑えながら、呼出信号の受信後は、通常モードへの復帰により、電話回線400を介して受信するデータに対する、後述する画像処理部75での画像処理や、画像処理後のデータに基づく画像形成機構3での画像形成動作が可能となる。
また、省電力制御部6内には、計時部66が設けられており、計時部66にて各種の時間を計時することが可能となっている。例えば、画像形成機構3による画像形成動作の終了時点からの経過時間、後述するCPU72にて電話回線400との接続が断たれたことを検知した時点からの経過時間など、種々の時間を計時部66にて計時することができる。計時部66による計時時間は、例えば次に画像形成動作を開始したときにCPU61によってリセットされる。
ファクシミリ部7は、回線制御部71、中央演算処理装置としてのCPU72、制御のためのデータやプログラムなどを記憶するROM/RAM73、画像蓄積用のNVRAM(不揮発性RAM)74、画像データに対して画像処理を施す画像処理部75、電話回線400との接続のためのMODEM76、本体制御部4との間でデータの送受信を行うためのI/F部77が設けられている。
回線制御部71は、電話回線400と接続され、電話回線400に印加されている回線電圧を検知するNCU(Network Control Unit)である。電話回線400には、交換局600によって所定の電圧(例えば42〜53V程度)の直流電圧が加えられており、回線制御部71はこの電圧を回線電圧として検知する。また、回線制御部71は、電話回線400からの呼出信号を検知したときには、その検知信号(着呼検知信号)を省電力制御部6に出力する。これにより、上述したように、省電力制御部6による通常モードへの復帰制御により、電話回線400を介して受信する画像データに基づく画像形成が可能となる。
なお、省電力モードでは、上述のように、回線制御部71に電力が供給されるため、回線制御部71が電話回線400からの呼出信号を検知して、上記のように通常モードに復帰することが可能となる。しかし、オフモードでは、回線制御部71への電力供給が停止されるため、上記呼出信号の検知ができず、上記呼出信号の検知に基づく通常モードへの復帰もできなくなる。このことから、省電力モードは、電話回線400からの着呼によって通常モードへの復帰が可能なモードであり、オフモードは、着呼によって通常モードへの復帰ができない状態まで機能を停止させて、省電力モードよりもさらに低消費電力となるモードであるとも言える。
CPU72は、電話回線400に印加されている回線電圧、つまり、回線制御部71にて検知された回線電圧に基づいて、電話回線400とファクシミリ部7との接続状態を判断する接続状態判断部である。例えば、回線制御部71にて、回線電圧として0Vが検知された場合は、CPU72は複合機100(ファクシミリ部7)と電話回線400との接続が断たれていると判断でき、回線電圧として40V以上が検知されている場合は、CPU72は電話回線400との接続が維持されていると判断できる。電話回線400との接続が断たれている状態としては、例えば電話回線400と接続されるモジュラー線が複合機100(ファクシミリ部7)から抜けている事態を想定することができるが、このほかにも、電話回線400と接続される交換局600や、複合機100と同一の建屋内に設置される構内交換機120(図7等参照)の一時的な停電(以下では、これらをまとめて「交換局等の停電」と称する場合がある)を想定することができる。なお、モジュラー線抜けは、モジュラー線を抜くというユーザの意図に基づいて起こるが、交換局等の停電は、ユーザの意図とは無関係に起こる。
上述したように、通常モードでは、ファクシミリ部7の全体に電力が供給されるため、CPU72は回線電圧に基づく電話回線400との接続状態の判断が可能である。しかし、省電力モードでは、回線制御部71を除いてファクシミリ部7への電力供給が停止されるため、CPU72は動作することができず、上記の判断ができない。
一方、ファクシミリ部7が電話回線400と接続されていない場合には、省電力モードから消費電力のより低いモードに移行させることが、環境規制の強化の観点から要求されていることは前述の通りである。この要求に応えるためには、省電力モードでは、定期的に通常モードに復帰してCPU72を定期的に動作させ、電話回線400との接続状態を判断させる必要がある。
しかし、通常モードにおいて、CPU72が電話回線400との接続状態を判断し、接続が断たれていると判断した場合において、一律に(接続が断たれている原因がユーザの意図によるものか否かに関係なく)オフモードに移行したのでは、接続が断たれている原因が交換局等の停電のように、ユーザの意図によらないものである場合に、停電から復旧した後に複合機100(特にファクシミリ部7)や外部電話機500を利用できない状態となり(ファクシミリ部7がオフモードであるため)、ユーザの利便性が損なわれる。
そこで、本実施形態では、電話回線400との接続が断たれている場合には、複合機100の外部に設けられる情報出力装置からの、オフモードへの移行の要否の判断材料となる情報の通知の有無に基づいて、回線断が交換局等の停電によるものかどうかを適切に判断し、オフモードへの移行を制御するようにしている。なお、情報出力装置からの情報の通知に基づいてオフモードへの移行を制御するにあたっては、複合機100が情報出力装置とネットワークを介して通信可能に接続されるシステムが構築されていることが前提である。以下では、このようなシステムも含めて、本実施形態のオフモードへの移行制御について説明する。
(オフモードへの移行制御(その1))
図4は、電話回線400以外の通信回線を介して情報の通信を行う情報通信ネットワークの一例を示すブロック図である。なお、同図では、情報の通信経路を実線の矢印で示し、電力の供給経路を破線の矢印で示す(他の図面でも同様とする)。本実施形態の複合機100は、情報出力装置としての少なくとも1台の複合機100aとともに、同一の建屋BL(例えばビル)内に設置されている。複合機100aは、本実施形態の複合機100以外の他の画像形成装置であり、ファクシミリ通信が可能となっている。なお、複合機100aは、複合機100と同一の構成のものであってもよいし、異なる構成のもの(ただしファクシミリ機能は持っている)であってもよい。これらの複合機100・100aは、ネットワーク200を介して監視装置110にそれぞれ接続されている。
監視装置110は、ネットワーク200を介して複合機100・100aと通信することにより、複合機100・100aに対する電力配線からの電力の供給状態を監視している。このような監視装置110は、例えばビル内の配電設備、空調設備、照明設備、換気設備、OA機器等の電力使用量のモニターや制御を行う、ビル内のエネルギー管理システムである既存のBEMS(Building Energy Management System)で構成することができる。
上記の監視装置110は、スマートメータ700を介して電力会社800と通信可能に接続されており、電力会社800は複数のサービス事業者900と通信可能に接続されている。
スマートメータ700は、建屋BL内で監視装置110によって管理されている個々の機器の電力使用量を所定時間(例えば30分)ごとに集計し、その情報を通信回線を介して電力会社800に送信する。また、スマートメータ700は、集計した電力使用量、電流値、時刻等の情報を監視装置110に送信したり、電力会社800からの指示に基づき、契約者の契約状況に応じて建屋BLへの電力供給およびその停止(リモート接続・切断)を行う。
電力会社800には、スマートメータ700から送信される情報を収集する情報収集装置(HES;Head End System)、およびその情報収集装置で収集された情報を、契約者ごとに管理する情報管理装置(MDMS;Meter Data Management System)が設けられている。また、電力会社800は、スマートメータ700に対し、契約者の契約状況に応じて建屋BLへの電力供給およびその停止を指示する。
サービス事業者900は、電力会社800からMDMSで管理されたデータを取得して、新サービス(例えば節電サービス)の提供等に活用する、電力会社以外の第三者である。サービス事業者900での新サービスの提供によって取得された情報は、電力会社800にフィードバックされる。
スマートメータ700と電力会社800と間の情報通信経路は、Aルートと呼ばれ、スマートメータ700と監視装置110との間の情報通信経路は、Bルートと呼ばれ、電力会社800とサービス事業者900との間の情報通信経路は、Cルートと呼ばれる。
なお、ここでは、監視装置110をBEMSで構成しているが、複合機100が設置される環境に応じた管理システムで構成することができる。例えば、複合機100の設置環境が個々の家庭である場合は、監視装置110を家庭内のエネルギー管理システムであるHEMS(Home Energy Management System)で構成することができる。また、設置環境が工場である場合は、監視装置110を工場内のエネルギー管理システムであるFEMS(Factory Energy Management System)で構成することができる。さらに、設置環境として地域を考える場合は、監視装置110を地域内のエネルギー管理システムであるCEMS(Cluster/Community Energy Management System)で構成することができる。
図5は、電話回線400を介してファクシミリ通信を行う回線通信ネットワークの一例を示すブロック図である。同図のように、同一の建屋BL内の複合機100・100aは、後述する構内交換機120(図7等参照)を介さずに、電話回線400と直接接続されている。
次に、本実施形態の電力供給モードの移行制御について説明する。なお、以下での説明において、ファクシミリ部7がファクシミリ通信(データの送受信)を行うことが可能な通常モードと、省電力モードにおいてオフモードへの移行の要否を判断するために定期的に復帰する通常モードとを区別するために、後者の通常モードを便宜的に一時復帰モードと呼ぶことにする。したがって、省電力制御部6によって制御される電力供給モードは、ファクシミリ部7(回線制御部71およびCPU72を含む)に電力を供給する通常モードと、ファクシミリ部7の一部(例えば回線制御部71)に電力を供給する一方、残り(例えばCPU72)への電力供給を停止する省電力モードと、回線制御部71およびCPU72を含むファクシミリ部7全体への電力供給を停止するオフモードと、省電力モードにおいてオフモードへの移行の要否を判断するために定期的に通常モードに復帰する一時復帰モードとを含む。
図6は、本実施形態のオフモードへの移行制御による処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、通常モードまたは一時復帰モードにおいて、ファクシミリ部7の回線制御部71で検知される回線電圧に基づき、CPU72は、電話回線400との接続が断たれているか否か(回線電圧を喪失しているかどうか)を判断する(S1)。S1にて、電話回線400との接続が断たれていると判断されると、省電力制御部6の計時部66は計時を開始し、回線断を判断してからの経過時間を計る(S2)。その後、省電力制御部6のCPU61は、電話回線400との接続が断たれたことを、同一の建屋BL内の他の画像形成装置(複合機100a)に、ネットワーク200を介して通知する(S3)。
次に、CPU61は、オフモードへの移行時間の経過前に、つまり、計時部66にて計時した時間がオフモードへの移行を開始する時間(予め操作パネル1を介して設定されているものとする)に到達する前に(S4)、同一の建屋BL内の他の複合機100aから、電話回線400との接続が断たれたことが、ネットワーク200を介して自機(複合機100)に通知されたか否かを判断する(S5)。オフモードへの移行時間の経過前に、他の複合機100aから回線断の通知があった場合、自機および他の複合機100aの両方で回線断を検知しているため、回線断は交換局600の停電のようにユーザの意図によらずに生じたものと考えられる。この場合、CPU61は、交換局600の停電からの復旧に備えるべく、オフモードへの移行を中止し(S6)、通常モードまたは省電力モードを維持して一連の処理を終了する。
一方、S4にて、オフモードへの移行時間が経過していたり、移行時間経過前であっても、S5にて、他の複合機100aから回線断の通知がなかった場合、自機のみで回線断を検知しているため、回線断は自機に対するモジュラー線抜けなどのユーザの意図によって生じたものと考えられる。この場合、オフモードに移行してもユーザの利便性を損なうことにはならないため、CPU61は、電力供給モードをオフモードに移行させて(S7)、一連の処理を終了する。
以上のように、複合機100は、同一の建屋BL内で、情報出力装置としての少なくとも1台の他の画像形成装置(複合機100a)と、電話回線400以外の通信回線であるネットワーク200を介して接続されている。そして、省電力制御部6(CPU61)は、ファクシミリ部7のCPU72によって電話回線400との接続が断たれていると判断された場合において(S1)、他の複合機100aから、電話回線400との接続が断たれたことを示す情報が複合機100に通知されたときに、オフモードへの移行を中止する(S5、S6)。上述のように、複合機100・100aの両方で回線断を検知した場合、回線断は交換局600の停電によるものと判断できるため、オフモードへの移行を中止することにより、交換局600の停電復旧後にファクシミリ部7にてファクシミリ通信ができない事態を回避することができる。
また、省電力制御部6は、CPU72にて電話回線400との接続が断たれていると判断されてから所定時間内に、ネットワーク200を介して他の複合機100aからの情報の通知がなかったときには、電力供給モードをオフモードに移行させる(S4、S5、S7)。複合機100にて回線断を検知したときに、他の複合機100aからの情報の通知がなければ、回線断を検知したのは自機(複合機100)のみであることから、回線断はユーザの意図によるもの(自機におけるモジュラー線抜け)と判断できる。この場合は、電力供給モードをオフモードに移行させることにより、省電力化を図って環境規制の要求に応えることができる。
また、省電力制御部6は、CPU72にて電話回線400との接続が断たれていると判断された場合に(S1)、他の複合機100aに対して、電話回線400との接続が断たれたことを示す情報を通知する(S3)。これにより、他の複合機100aにおいても、自機と同様に、回線断が交換局600の停電によるものかどうかを判断させることができ、その結果に応じてオフモードに移行させたり、その移行を中止させたりすることができる。
(オフモードへの移行制御(その2))
図7は、情報通信ネットワークの他の例を示すブロック図であり、図8は、回線通信ネットワークの他の例を示すブロック図である。この例では、複合機100・100aは、同じ建屋BL内に設置される構内交換機120を介して、電話回線400と接続されている(図8参照)。そして、建屋BL内では、複合機100・100aに加えて構内交換機120も、ネットワーク200を介して建屋BL内の監視装置110と通信可能に接続されている(図7参照)。構内交換機120は、建屋BL内で、電話回線400と接続される画像形成装置(複合機100・100a)を切り替えるものである。
監視装置110は、複合機100・100aおよび構内交換機120とネットワーク200を介して通信することにより、建屋BL内の電気配線設備(EPS;Electric Pipe Space )における、複合機100・100aおよび構内交換機120に対する電力の供給状態を監視し、これらの停電の有無を監視する内部監視装置として機能している。例えば、監視装置110と構内交換機120との間で情報の通信が途絶えた場合、監視装置110は、構内交換機120に電力が供給されておらず、構内交換機120が停電していると判断することができる。
図9は、本実施形態の他のオフモードへの移行制御による処理の流れを示すフローチャートである。この例では、図6のS5の工程を、S5−1およびS5−2に置き換えた以外は、図6と同様である。以下、図6の処理と異なる部分についてのみ説明する。
S4にて、省電力制御部6のCPU61は、オフモードへの移行時間の経過前に、同一の建屋BL内の監視装置110から、構内交換機120の停電(異常)を示す情報が、ネットワーク200を介して複合機100に通知されたか否かを判断する(S5−1)。構内交換機120の異常を示す情報が通知された場合、S1での回線断は、構内交換機120の停電によるものと考えられるため、CPU61は、構内交換機120の停電からの復旧に備えるべく、オフモードへの移行を中止する(S6)。
S5−1にて、構内交換機120の異常を示す情報が複合機100に通知されていない場合、CPU61は、同一の建屋BL内の他の複合機100aから、電話回線400との接続が断たれたことが、ネットワーク200を介して自機(複合機100)に通知されたか否かを判断する(S5−2)。複合機100aから回線断の通知があった場合、回線断は、構内交換機120の停電によるものではなく、交換局600の停電によるものと考えられるため、CPU61は、交換局600の停電からの復旧に備えるべく、オフモードへの移行を中止する(S6)。なお、建屋BL内に複合機100aが存在しない場合もあり得るが、この場合は、S5−1で監視装置110から複合機100への通知がなければ、S5−2をスキップしてそのままS7に移行すればよい。
一方、S4にて、オフモードへの移行時間が経過していたり、移行時間経過前であっても、S5−2にて、複合機100aから回線断の通知がなかった場合、回線断はモジュラー線抜けによるものと考えられるため、CPU61は、電力供給モードをオフモードに移行させる(S7)。
以上のように、省電力制御部6(CPU61)は、ファクシミリ部7のCPU72にて電話回線400との接続が断たれていると判断された場合において(S1)、同一の建屋BL内の構内交換機120が停電したことを示す情報がネットワーク200を介して監視装置110から複合機100に通知されたときに、オフモードへの移行を中止する(S5−1、S6)。複合機100にて回線断を検知し、監視装置110から構内交換機120の異常を示す情報が通知された場合、その回線断は、構内交換機120の停電によるものと判断できるため、この場合はオフモードへの移行を中止することにより、構内交換機120の停電復旧後にファクシミリ部7でのファクシミリ通信ができない事態を回避することができる。
また、省電力制御部6は、CPU72にて電話回線400との接続が断たれていると判断されてから所定時間内に、情報出力装置としての監視装置110または複合機100aから、ネットワーク200を介して情報の通知がなかったときには、電力供給モードをオフモードに移行させる(S4、S5−1、S5−2、S7)。複合機100にて回線断を検知したときに、情報出力装置からの情報の通知がなければ、回線断は自機(複合機100)におけるモジュラー線抜けと判断できるので、この場合は、電力供給モードをオフモードに移行させることにより、省電力化を図ることができる。
(オフモードへの移行制御(その3))
図10は、情報通信ネットワークの他の例を示すブロック図であり、図11は、回線通信ネットワークの他の例を示すブロック図である。この例では、複合機が設置される建屋が複数存在しており、それら複数の建屋を含む1つの地域における電力の供給状態を監視装置1000で監視している。
図10では、例として、複数の建屋を、本実施形態の複合機100が設置される建屋BL1と、他の画像形成装置としての複合機100aが設置される建屋BL2・BL3の3つとしている。そして、各建屋BL1〜BL3内の複合機100・100aは、ネットワーク200(例えばインターネット)を介して監視装置1000と通信可能に接続されている。この監視装置1000は、ネットワーク200を介して建屋内の複合機と通信することにより、電力配線から建屋内の複合機への電力の供給状態を監視する外部監視装置として機能している。このような監視装置1000は、地域内のエネルギー管理システムであるCEMSで構成することができる。また、図11に示すように、建屋BL1内の複合機100および建屋BL2・BL3内の複合機100aは、電話回線400とそれぞれ接続されている。
ところで、複数の建屋を含む地域全体が停電し、その後、その地域が停電から復旧した場合において、各建屋への電力供給が再開されたとしても、交換局600のある地域の停電復旧が遅れた場合や、複数の建屋と同一地域内に交換局600があってもその交換局600の停電復旧自体が遅れた場合には、電話回線400に回線電圧が印加されず、複合機100は回線断を検知する。この場合に直ちにオフモードに移行すると、その後、交換局600が停電から復旧した場合に、複合機100にてファクリミリ通信を行うことができなくなる。
そこで、複合機100のある建屋BL1が存在する地域が停電から復旧した場合には、交換局600の停電復旧が遅延する場合があることを想定して、監視装置1000は複合機100に対してオフモードへの移行を禁止する通知を行い、この通知に基づいて、複合機100はオフモードへの移行を制御するようにしている。以下、その詳細について説明する。
図12は、本実施形態のさらに他のオフモードへの移行制御による処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、地域全体が何らかの原因で停電し、その停電から復旧した後、上記地域の建屋BL1内にある複合機100は、通常モードで動作を開始するものとする。
建屋BL1〜BL3のある地域全体が停電から復旧した後、ファクシミリ部7のCPU72は、回線制御部71で検知される回線電圧に基づき、電話回線400との接続が断たれているか否か(回線電圧を喪失しているかどうか)を判断する(S11)。S11にて、電話回線400との接続が断たれていると判断されると、省電力制御部6の計時部66は計時を開始し、回線断を検知してからの経過時間を計る(S12)。
次に、CPU61は、オフモードへの移行時間の経過前に、つまり、計時部66にて計時した時間がオフモードへの移行を開始する時間に到達する前に(S13)、監視装置1000からネットワーク200を介してオフモードへの移行禁止の通知を受けたかどうかを判断する(S14)。上記通知を受けた場合、CPU61は、オフモードへの移行を中止し(S15)、通常モードを維持して一連の処理を終了する。なお、S14にて、監視装置1000が複合機100にオフモードへの移行禁止を通知する場合としては、例えば、監視装置1000が交換局600の電力供給状態を監視しており、建屋BL1のある地域は停電から復旧したが、交換局600自体が停電から復旧していない場合を想定することができる。
一方、S13にて、オフモードへの移行時間が経過していたり、移行時間経過前であっても、S14にて、監視装置1000からオフモードへの移行禁止の通知を受けていない場合、CPU61は、電力供給モードをオフモードに移行させて(S16)、一連の処理を終了する。なお、S14にて、監視装置1000が複合機100にオフモードへの移行禁止を通知しない場合としては、例えば、建屋BL1のある地域が停電から復旧し、また、交換局600も停電から復旧している場合を想定することができる。
以上のように、省電力制御部6(CPU61)は、複合機100が設置される建屋BL1(建屋BL1を含む地域全体)が停電から復旧した後、電話回線400との接続が断たれていると判断された場合において(S11)、建屋BL1の外部の監視装置1000からネットワーク200を介して、オフモードへの移行禁止を指示する情報が複合機100に通知されたときに、オフモードへの移行を中止する(S15)。これにより、建屋BL1が停電から先に復旧し、交換局600の停電復旧が遅延している場合でも、交換局600の停電復旧後に、建屋BL1内の複合機100にてファクシミリ通信ができない事態を回避することができる。
また、省電力制御部6は、電話回線400との接続が断たれていると判断されてから所定時間内に、監視装置1000からの上記情報の通知がなかったときには、電力供給モードをオフモードに移行させる(S16)。監視装置1000からの上記通知が所定時間内にない場合、例えば地域全体の停電復旧と同時に交換局600も停電復旧し、交換局600の停電復旧の遅延を想定してオフモードへの移行を禁止する必要がない、と監視装置1000にて判断されていることが考えられる。この場合、S11での回線断は、複合機100に対するモジュラー線抜けによるものと判断できるため、オフモードへの移行により、省電力化を図ることができる。
以上で説明したオフモードへの移行制御は、本実施形態の複合機100の外部の情報出力装置として、複合機100a、監視装置110(建屋内の監視装置)、監視装置1000(建屋外の監視装置)のいずれか1つが含まれる系に適用することができ、いずれか2つ、または3つ全てが含まれる系にも勿論適用することができる。すなわち、以上で説明した3つの移行制御は、適宜組み合わせることが可能である。
以上より、本実施形態の複合機100は、以下のように表現することができる。複合機100は、電話回線400を介して外部との間でデータを送受信するファクシミリ部7と、ファクシミリ部7に電力を供給するための電力供給部5と、電話回線400以外の通信回線であるネットワーク200と接続され、電力供給部5の電力供給モードを制御する省電力制御部6とを備えている。電力供給部5は、電力供給モードが通常モードのときに、ファクシミリ部7に電力を供給する一方、電力供給モードがオフモードのときに、ファクシミリ部7への電力供給を停止する。ファクシミリ部7は、電話回線400に印加されている回線電圧に基づいて、電話回線400とファクシミリ部7との接続状態を判断するCPU72を有している。省電力制御部6(CPU61)は、CPU72によって電話回線400との接続が断たれていると判断された場合において、複合機100とネットワーク200を介して接続される情報出力装置(複合機100a、監視装置110、監視装置1000)からの、オフモードへの移行の要否の判断材料となる情報の通知の有無に基づいて、オフモードへの移行を制御する。なお、上記の判断材料となる情報は、他の画像形成装置(複合機100a)にて電話回線400との接続が断たれたことを示す情報、監視装置110からの、構内交換機120が停電したことを示す情報、監視装置1000からの、オフモードへの移行禁止を指示する情報の少なくともいずれかを含む。
自機で回線断を検知したときに、他の装置(情報出力装置)からの通知される情報を考慮する、あるいは通知がないという状況を考慮することで、回線断がユーザの意図によらないもの(例えば交換局600や構内交換機120の停電)か、ユーザの意図によるもの(例えばモジュラー線抜け)かを総合的に判断し、オフモードへの移行を適切に制御できる。これにより、回線断の原因に応じて異なる効果を得ることができる。つまり、回線断がユーザの意図によらないものと判断した場合には、オフモードへの移行を中止し、例えば通常モードを維持することで、停電復旧後にファクシミリ通信ができない事態を回避することができる。一方、回線断がユーザの意図によるものと判断した場合には、オフモードへの移行によって省電力化を図ることができる。
以上のことから、本実施形態では、以下の通信システムが構築されていると言うことができる。すなわち、本実施形態の通信システムは、上述した本実施形態の複合機100と、複合機100にてオフモードへの移行の要否を判断する際の判断材料となる情報を、ネットワーク200を介して複合機100に出力可能な情報出力装置(複合機100a、監視装置110、監視装置1000)とを備えている。このような通信システムが構築されることにより、電話回線400との接続が断たれた場合でも、その回線断の原因に応じて、オフモードへの移行を複合機100にて適切に制御することができる。
なお、以上では、ファクシミリ部7の回線制御部71とCPU72とを別々に構成した例について説明したが、回線制御部71にCPU72の機能(例えば電話回線400に印加されている回線電圧に基づいて電話回線400との接続状態を判断する機能)を持たせることも可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、ファクシミリ部を備えた画像形成装置に利用可能である。
5 電力供給部
6 省電力制御部(電力供給制御部)
7 ファクシミリ部
72 CPU(接続状態判断部)
100 複合機(画像形成装置)
100a 複合機(情報出力装置、他の画像形成装置)
110 監視装置(情報出力装置、内部監視装置)
120 構内交換機
200 ネットワーク(電話回線以外の通信回線)
400 電話回線
600 交換局
1000 監視装置(情報出力装置、外部監視装置)

Claims (7)

  1. 電話回線を介して外部との間でデータを送受信するファクシミリ部を備えた画像形成装置であって、
    前記ファクシミリ部に電力を供給するための電力供給部と、
    前記電話回線以外の通信回線と接続され、前記電力供給部の電力供給モードを制御する電力供給制御部とをさらに備え、
    前記電力供給部は、前記電力供給モードが通常モードのときに、前記ファクシミリ部に電力を供給する一方、前記電力供給モードがオフモードのときに、前記ファクシミリ部への電力供給を停止し、
    前記ファクシミリ部は、前記電話回線に印加されている回線電圧に基づいて、前記電話回線と該ファクシミリ部との接続状態を判断する接続状態判断部を有しており、
    前記電力供給制御部は、前記接続状態判断部によって前記電話回線との接続が断たれていると判断された場合に、該画像形成装置と前記通信回線を介して接続される情報出力装置からの、前記オフモードへの移行の要否の判断材料となる情報の通知の有無に基づいて、前記オフモードへの移行を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記情報出力装置は、当該画像形成装置と同一の建屋内で前記通信回線を介して接続される少なくとも1台の他の画像形成装置を含み、
    前記電力供給制御部は、前記接続状態判断部によって前記電話回線との接続が断たれていると判断された場合において、前記他の画像形成装置から、前記電話回線との接続が断たれたことを示す情報が当該画像形成装置に通知されたときに、前記オフモードへの移行を中止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記電力供給制御部は、前記接続状態判断部によって前記電話回線との接続が断たれていると判断された場合に、前記他の画像形成装置に対して、前記電話回線との接続が断たれたことを示す情報を通知することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 当該画像形成装置は、同一の建屋内に設置される構内交換機を介して、前記電話回線と接続されており、
    前記情報出力装置は、前記建屋内で前記構内交換機に対する電力の供給状態を監視する内部監視装置を含み、
    前記電力供給制御部は、前記接続状態判断部によって前記電話回線との接続が断たれていると判断された場合において、前記構内交換機が停電したことを示す情報が前記内部監視装置から前記通信回線を介して当該画像形成装置に通知されたときに、前記オフモードへの移行を中止することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記情報出力装置は、当該画像形成装置が設置される建屋に対する電力の供給状態を監視する外部監視装置を含み、
    前記電力供給制御部は、前記建屋の停電からの復旧後、前記接続状態判断部によって前記電話回線との接続が断たれていると判断された場合において、前記オフモードへの移行禁止を指示する情報が前記外部監視装置から前記通信回線を介して当該画像形成装置に通知されたときに、前記オフモードへの移行を中止することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記電力供給制御部は、前記接続状態判断部によって前記電話回線との接続が断たれていると判断されてから所定時間内に、前記通信回線を介して前記情報出力装置からの情報の通知がなかったときに、電力供給モードを前記オフモードに移行させることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置と、
    前記画像形成装置にて前記オフモードへの移行の要否を判断する際の判断材料となる情報を、前記通信回線を介して前記画像形成装置に出力可能な情報出力装置とを有していることを特徴とする通信システム。
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