JP6002504B2 - 油脂組成物 - Google Patents
油脂組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6002504B2 JP6002504B2 JP2012179187A JP2012179187A JP6002504B2 JP 6002504 B2 JP6002504 B2 JP 6002504B2 JP 2012179187 A JP2012179187 A JP 2012179187A JP 2012179187 A JP2012179187 A JP 2012179187A JP 6002504 B2 JP6002504 B2 JP 6002504B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- diacylglycerol
- mass
- content
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23D—EDIBLE OILS OR FATS, e.g. MARGARINES, SHORTENINGS, COOKING OILS
- A23D7/00—Edible oil or fat compositions containing an aqueous phase, e.g. margarines
- A23D7/01—Other fatty acid esters, e.g. phosphatides
- A23D7/011—Compositions other than spreads
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23D—EDIBLE OILS OR FATS, e.g. MARGARINES, SHORTENINGS, COOKING OILS
- A23D7/00—Edible oil or fat compositions containing an aqueous phase, e.g. margarines
- A23D7/01—Other fatty acid esters, e.g. phosphatides
- A23D7/013—Spread compositions
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23D—EDIBLE OILS OR FATS, e.g. MARGARINES, SHORTENINGS, COOKING OILS
- A23D9/00—Other edible oils or fats, e.g. shortenings, cooking oils
- A23D9/007—Other edible oils or fats, e.g. shortenings, cooking oils characterised by ingredients other than fatty acid triglycerides
- A23D9/013—Other fatty acid esters, e.g. phosphatides
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Edible Oils And Fats (AREA)
- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
また、近年、飽和脂肪酸は、LDL(悪玉)コレステロール値を上昇させ、冠状動脈性心臓疾患のリスクを増大させるという報告がなされているため、食用油の飽和脂肪酸の低減が世界的に望まれているが、飽和脂肪酸は、製菓・製パン製造に必要なショートニング等の硬さを維持するために重要であり、従来の技術ではその低減は困難であった。
(1)ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量が5〜50質量%、
(2)ジアシルグリセロール中のモノ飽和モノ不飽和ジアシルグリセロール(SU)の含有量が35質量%以下、
(3)ジアシルグリセロール中のジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)の含有量に対する、ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量の比(含有質量比)[(SS)/(UU)]が1.5以下、
を満たすジアシルグリセロールを50質量%以上含有する油脂組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記の油脂組成物を含有し、油相:水相の質量比率が10:90〜90:10である油中水型乳化物を提供するものである。
(1)ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量が5〜50%、
(2)ジアシルグリセロール中のモノ飽和モノ不飽和ジアシルグリセロール(SU)の含有量が35%以下、
(3)ジアシルグリセロール中のジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)の含有量に対する、ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量の比(含有質量比)[(SS)/(UU)]が1.5以下。
これらジアシルグリセロールを構成する飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸の位置は、グリセロールの1位と3位、又は1位と2位のいずれでもよい。
このトリアシルグリセロールは、構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基のみからなるトリアシルグリセロール(SSS)、構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基2つと不飽和脂肪酸残基1つからなるトリアシルグリセロール(SSU)及び構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基1つと不飽和脂肪酸残基2つからなるトリアシルグリセロール(SUU)を含むのが好ましい。
トリアシルグリセロール中、SSUとSUUの合計含有量に対する、SSSの含有質量比[(SSS)/(SSU+SUU)]は、0.4以上であることが油分離を防止できる点で好ましく、0.5以上が好ましく、0.6以上がより好ましく、0.8以上が更に好ましく、1以上が更に好ましい。またこの比の上限は、50以下が好ましく、45以下がより好ましく、40以下が更に好ましく、35以下が更に好ましく、30以下が更に好ましく、10以下が更に好ましい。具体的な比率は、0.4〜50、更に0.5〜45、更に0.6〜40、更に0.8〜35、更に1〜35、更に1〜30、更に1〜10であるのが好ましい。
前記食用油脂は、植物性油脂、動物性油脂のいずれでもよい。具体的な原料としては、例えば、大豆油、ナタネ油、サフラワー油、米油、コーン油、ヒマワリ油、綿実油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、ハトムギ油、小麦胚芽油、シソ油、アマニ油、エゴマ油、サチャインチ油、クルミ油、キウイ種子油、サルビア種子油、ブドウ種子油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、カボチャ種子油、椿油、茶実油、ボラージ油、パーム油、パームオレイン、パームステアリン、やし油、パーム核油、カカオ脂、サル脂、シア脂、藻油等の植物性油脂;魚油、ラード、牛脂、バター脂等の動物性油脂を挙げることができる。また、これらのエステル交換油、水素添加油、分別油等の油脂類を利用できる。水素添加油を利用する際には、油脂を構成する全脂肪酸中のトランス不飽和脂肪酸量を低減させる点から、完全硬化油を用いるのが好ましい。これらの油は、それぞれ単独で用いてもよく、あるいは適宜混合して用いてもよい。なかでも、使用性の点から、植物性油脂を用いるのが好ましい。
エステル化反応及び/又はグリセロリシス反応の後、通常油脂に対して用いられる精製工程を行ってもよい。具体的には、酸処理、水洗、脱色、脱臭等の工程を挙げることができる。
油脂組成物を乳化物の形態とする場合、乳化剤、抗酸化剤、安定化剤、増粘剤、ゲル化剤、界面活性化剤等の通常の乳化物に用いる成分を適宜配合することができる。また、油相には、本発明の油脂組成物以外にその他の油脂を配合してもよい。その他の油脂としては、前述したような通常の食用に用いられる動植物油脂及び加工油脂を挙げることができる。
油中水型乳化物のちょう度は、30〜250、更に50〜220であるのが好ましい。
(1)ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量が5〜50質量%、
(2)ジアシルグリセロール中のモノ飽和モノ不飽和ジアシルグリセロール(SU)の含有量が35質量%以下、
(3)ジアシルグリセロール中のジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)の含有量に対する、ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量の比(含有質量比)[(SS)/(UU)]が1.5以下、
を満たすジアシルグリセロールを50質量%以上含有する油脂組成物。
<3>ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量が、5質量%以上、好ましくは8質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは12質量%以上であり、また48質量%以下、好ましくは40質量%以下、より好ましくは38質量%以下、更に好ましくは35質量%以下、更に好ましくは30質量%以下である<1>又は<2>の油脂組成物。
<4>ジアシルグリセロール中のモノ飽和モノ不飽和ジアシルグリセロール(SU)の含有量が、30質量%以下、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下であり、その下限は0でもよく、5質量%以上、好ましくは10質量%以上、より好ましくは12質量%以上である<1>〜<3>の油脂組成物。
<5>ジアシルグリセロール中のジ不飽和グリセロール(UU)の含有量が、35質量%以上、好ましくは40質量%以上、より好ましくは45質量%以上、更に好ましくは50質量%以上、更に好ましくは55質量%以上、更に好ましくは58質量%以上であり、また95質量%以下、好ましくは90質量%以下、より好ましくは87質量%以下、更に好ましくは85質量%以下、更に好ましくは80質量%以下、更に好ましくは75質量%以下、更に好ましくは72質量%以下である<1>〜<4>の油脂組成物。
<6>ジアシルグリセロール中の(SS)/(UU)が、1.2以下、好ましくは1以下、より好ましくは0.9以下、更に好ましくは0.8以下、更に好ましくは0.75以下、更に好ましくは0.7以下、更に好ましくは0.6以下、更に好ましくは0.5以下であり、(SS)/(UU)の下限が、0.01以上、好ましくは0.02以上、より好ましくは0.03以上、更に好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.15以上である<1>〜<5>の油脂組成物。
<7>ジアシルグリセロールの構成脂肪酸が、炭素数14〜24の脂肪酸、好ましくは炭素数16〜22の脂肪酸である<1>〜<6>の油脂組成物。
<8>更に、トリアシルグリセロールを1〜49質量%、好ましくは5〜40質量%、より好ましくは5〜35質量%、より好ましくは5〜34.9質量%、更に好ましくは5〜30質量%、更に好ましくは5〜25質量%、更に好ましくは5〜24.9質量%、更に好ましくは5〜20質量%含有する<1>〜<7>の油脂組成物。
<9>トリアシルグリセロールが、構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基のみからなるトリアシルグリセロール(SSS)、構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基2つと不飽和脂肪酸残基1つからなるトリアシルグリセロール(SSU)及び構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基1つと不飽和脂肪酸残基2つからなるトリアシルグリセロール(SUU)を含むものである<8>の油脂組成物。
<10>トリアシルグリセロール中、SSUとSUUの合計含有量に対する、SSSの含有質量比[(SSS)/(SSU+(SUU)]が、0.4以上、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.6以上、更に好ましくは0.8以上、更に好ましくは1以上であり、また50以下、好ましくは45以下、より好ましくは40以下、更に好ましくは35以下、更に好ましくは30以下、更に好ましくは10以下である<8>又は<9>の油脂組成物。
<11>モノアシルグリセロールの含有量が、10質量%以下、好ましくは0.01〜8質量%である<1>〜<10>の油脂組成物。
<12>遊離脂肪酸の含有量が、3.5質量%以下、好ましくは0.01〜1.5質量%である<1>〜<11>の油脂組成物。
<13>ちょう度が、30〜250、好ましくは50〜220である<1>〜<12>の油脂組成物。
<14>飽和脂肪酸残基のみで構成されるジ飽和ジアシルグリセロール(SS)を高濃度に含む油脂、及び不飽和脂肪酸残基のみで構成されるジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)を高濃度に含む油脂をそれぞれ調製し、ジアシルグリセロールが上記の組成となるように配合し、必要に応じて通常の食用油脂を配合して得られるものである<1>〜<13>の油脂組成物。
<15>更に、抗酸化剤を含有する<1>〜<14>の油脂組成物。
<16>抗酸化剤の含有量が、0.005〜0.5質量%、好ましくは0.04〜0.25質量%、より好ましくは0.08〜0.2質量%である<15>の油脂組成物。
<17><1>〜<16>の油脂組成物を含有する油中水型乳化物。
<18>水相と油相の質量比が油相:水相=10:90〜90:10であり、更に好ましくは油相:水相=20:80〜80:20であり、更に好ましくは油相:水相=30:70〜70:30である<17>の油中水型乳化物。
<19>ちょう度が、30〜250、好ましくは50〜220である<17>又は<18>の油中水型乳化物。
<20>ショートニングやマーガリン等、製菓・製パン等の練り込み用油脂の原料油脂として使用される<1>〜<16>の油脂組成物。
(i)油脂のグリセリド組成
ガラス製サンプル瓶に、油脂サンプル約10mgとトリメチルシリル化剤(「シリル化剤TH」、関東化学製)0.5mLを加え、密栓し、70℃で15分間加熱した。これに水1.0mLとヘキサン1.5mLを加え、振とうした。静置後、上層をガスクロマトグラフィー(GLC)に供して分析した。
<GLC条件>
(条件1)
装置:アジレント6890シリーズ(アジレントテクノジー社製)
インテグレーター:ケミステーションB 02.01 SR2(アジレントテクノジー社製)
カラム:DB−1ht(Agilent J&W社製)
キャリアガス:1.0mL He/min
インジェクター:Split(1:50)、T=320℃
ディテクター:FID、T=350℃
オーブン温度:80℃から10℃/分で340℃まで昇温、15分間保持
なお、ジアシルグリセロール中のSS、SU、UU、およびトリアシルグリセロール中のSSS,SSU、SUUは、条件2にて求めた。
(条件2)
装置:アジレント6890シリーズ(アジレントテクノジー社製)
インテグレーター:ケミステーションB 02.01 SR2(アジレントテクノジー社製)
カラム:CP,TAP for Triglyceride(VARIAN社製)
キャリアガス:1.7mL He/min
インジェクター:Split(1:50)、T=345℃
ディテクター:FID、T=355℃
オーブン温度:220℃で12分間保持、10℃/分で305℃まで昇温、15分間保持、10℃/分で355℃まで昇温、30分間保持
日本油化学会編「基準油脂分析試験法」中の「脂肪酸メチルエステルの調製法(2.4.1.−1996)」に従って脂肪酸メチルエステルを調製し、得られた油脂サンプルを、American Oil Chemists. Society Official Method Ce 1f−96(GLC法)により測定した。
RIGO社ペネトロメーターRPM−101を用い、標準プランジャーと標準コーン(102.5g)を使用して5℃においてちょう度を測定した。
(1)油脂A
大豆極度硬化油(横関油脂(株))100質量部とグリセリン40質量部とを混合し、ナトリウムメチラートを触媒としてグリセロリシス反応を行い、ジアシルグリセロール(DAG)含有油脂を得た。得られたグリセロリシス反応物から、蒸留により脂肪酸とモノアシルグリセロールを除去した後、酸処理(10%クエン酸水溶液を2%添加)及び水洗(蒸留水5回)を行い、次いで、活性白土(ガレオンアースV2R、水澤化学工業)を接触させ、脱色油を得た。更に、水蒸気を接触させ脱臭を行い、油脂A(DAG74%)を得た。
大豆油脂肪酸:菜種油脂肪酸=7:3(質量比)の混合脂肪酸100質量部とグリセリン15質量部とを混合し、酵素によりエステル化反応を行い、DAG含有油脂を得た。得られたエステル化物から、蒸留により脂肪酸とモノアシルグリセロールを除去した後、油脂Aと同様にして処理し、油脂B(DAG86%)を得た。
油脂F、G及びHとして、トリアシルグリセロール(TAG)を主体とする油脂(油脂F:ブレンド油(サミット製油)、油脂G:RBDパーム油(KECK SENG (MALAYSIA) BERHAD)、油脂H:大豆極度硬化油(横関油脂(株)))を用いた。
油脂A〜Hの分析値を表1に示す。
実施例1〜15及び比較例1〜8
(1)油脂組成物の調製
表3に示す割合で油脂A〜Hを混合し、80℃で融解して均一混合物とした。チラー(乳化混練機、多摩精器工業(株))を用いて混練しながら25℃まで冷却し、油脂組成物を得た。得られた油脂組成物を5℃で1日保存し、続いて20℃で1日間保存した後、冷蔵庫(5℃)にて保存し、油脂サンプルを得た。油脂サンプルの外観と保存安定性を評価した。結果を表3に示す。
〔外観〕
油脂サンプルを5℃で3ヶ月間保存した後、目視観察し、以下に示す判定基準に従って、保存時外観を評価した。
4:表面が非常に滑らかで光沢がある
3:表面が滑らかである
2:表面が少し荒れている
1:表面が荒れてざらざらしている
〔保存安定性〕
油脂サンプルをろ紙上にのせて、5℃で1ヶ月保存を行い、以下に示す判定基準に従って保存安定性を評価した。
4:濾紙への染み出しがほとんど起こらない
3:濾紙への染み出し量が少なく目立たない
2:濾紙への染み出しがやや目立つ
1:濾紙への染み出し量が多い
上記(1)で調製した保存安定性に優れた各油脂組成物を用いて、表2に示す配合割合で食パンを製造した。
竪型ミキサー(10コートミキサー、攪拌にフック使用、関東混合機工(株))を用いて、強力小麦粉(日清製粉(株))、イースト(オリエンタル酵母工業(株))、イーストフード(オリエンタル酵母工業(株))、モノグリセリド製剤(MM100、理研ビタミン(株))、水をボール(10コート)に入れ、低速3分、高速2分で混捏後(捏ね上げ温度25.0±0.5℃)、温度28℃、湿度80%で4時間30分間発酵した(発酵終了温度29.0±0.5℃)。
次に中種発酵生地に強力小麦粉、砂糖、食塩、脱脂粉乳、水を入れ低速3分、高速3分混捏後、油脂組成物を添加し、低速3分、中速2分、高速3分間混捏した(捏上生地温度26.5±0.5℃)。
フロアータイム(温度28.0℃、湿度80%、30分)とった後、約225gの生地に分割した。
ベンチタイム(温度28.0℃、湿度80%、20分)をとり、モルダーで成型した。成型した生地6個を焼き型に充填し、発酵(ホイロ)を行った(温度38.0℃、湿度80%、60分)。
発酵(ホイロ)終了後、パン生地を205℃のオーブンで40分間焼成した。焼成後、室温(20.0℃)で45分間冷却後、ビニール袋に入れ、密閉化し、更に20.0℃にて24時間保存し、パンサンプルとした。
〔製パン時の生地作業性〕
4:適度に生地強度があり、非常に伸びが良い
3:やや生地強度があり、伸びが良い
2:伸びが良い
1:生地強度が弱く、伸びが悪い
〔口どけ感〕
4:咀嚼中に速やかに口中で解ける
3:咀嚼中に口中で解ける
2:ややネトツキがある
1:ネトツキがある
〔しっとり感〕
4:非常にしっとりとした食感
3:しっとりとした食感
2:ややパサツキ感がある
1:パサツキ感がある
表4に示す配合割合で油脂A〜Hを混合し、80℃で融解して均一混合物とした。チラー(乳化混練機、多摩精器工業株式会社)を用いて混練しながら25℃まで冷却し、油脂組成物を得た。得られた油脂組成物を5℃で1日間保存し、続いて20℃で1日間保存した後、ちょう度の測定を行った。結果を表4に示す。
表4示す配合割合で油脂A〜Hを混合し、80℃で融解して均一混合物とした。この油相成分80質量部に、60℃に加熱した水20質量部を徐々に添加しながらホモミキサー(特殊機化工業社製)で撹拌乳化をおこない(7000rpm、10分間)、油中水型乳化物を得た。得られた乳化物を、チラー(乳化混練機、多摩精器工業株式会社)を用いて混練しながら25℃まで冷却し、マーガリンを得た。得られたマーガリンを、5℃で1日間保存した後、更に20℃で1日間し、5℃で1日間保存し、ちょう度の測定を行った。結果を表4に示す。
Claims (9)
- 次の(1)〜(3):
(1)ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量が5〜50質量%、
(2)ジアシルグリセロール中のモノ飽和モノ不飽和ジアシルグリセロール(SU)の含有量が35質量%以下、
(3)ジアシルグリセロール中のジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)の含有量に対する、ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量の比(含有質量比)[(SS)/(UU)]が1.5以下、
を満たすジアシルグリセロールを50質量%以上含有する油脂組成物。 - (1)ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量が5質量%以上35質量%以下、
(2)ジアシルグリセロール中のモノ飽和モノ不飽和ジアシルグリセロール(SU)の含有量が5質量%以上15質量%以下、
(3)ジアシルグリセロール中のジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)の含有量に対する、ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量の比(含有質量比)[(SS)/(UU)]が0.05以上0.75以下、
を満たす、請求項1に記載の油脂組成物。 - 更にトリアシルグリセロールを含有する油脂組成物であって、トリアシルグリセロール中、構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基1つと不飽和脂肪酸残基2つからなるトリアシルグリセロール(SUU)と構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基2つと不飽和脂肪酸残基1つからなるトリアシルグリセロール(SSU)の合計含有量に対する、構成脂肪酸が飽和脂肪酸からなるトリアシルグリセロール(SSS)の含有量の比(含有質量比)[(SSS)/(SSU+SUU)]が0.4以上である、請求項1又は2記載の油脂組成物。
- 更に、ジアシルグリセロールが次の(4):
(4)ジアシルグリセロール中のジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)の含有量が35〜95質量%、
を満たすものである、請求項1〜3のいずれか1項記載の油脂組成物。 - (4)ジアシルグリセロール中のジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)の含有量が55〜87質量%、
を満たすものである、請求項4項記載の油脂組成物。 - ジアシルグリセロールの含有量が65〜95質量%、トリアシルグリセロールの含有量が5〜34.9質量%である請求項1〜5のいずれか1項記載の油脂組成物。
- ジアシルグリセロールの含有量が75〜95質量%、トリアシルグリセロールの含有量が5〜24.9質量%である請求項6項記載の油脂組成物。
- ちょう度が30〜250である請求項1〜7のいずれか1項記載の油脂組成物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の油脂組成物を含有し、油相:水相の質量比率が10:90〜90:10である油中水型乳化物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012179187A JP6002504B2 (ja) | 2011-08-22 | 2012-08-13 | 油脂組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011180780 | 2011-08-22 | ||
JP2011180780 | 2011-08-22 | ||
JP2012179187A JP6002504B2 (ja) | 2011-08-22 | 2012-08-13 | 油脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013059322A JP2013059322A (ja) | 2013-04-04 |
JP6002504B2 true JP6002504B2 (ja) | 2016-10-05 |
Family
ID=47746466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012179187A Active JP6002504B2 (ja) | 2011-08-22 | 2012-08-13 | 油脂組成物 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9167829B2 (ja) |
EP (1) | EP2749632B1 (ja) |
JP (1) | JP6002504B2 (ja) |
CN (1) | CN103764809B (ja) |
MY (1) | MY174040A (ja) |
WO (1) | WO2013027727A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106901317B (zh) * | 2015-12-22 | 2020-11-10 | 丰益(上海)生物技术研发中心有限公司 | 一种低温抗冻高温稳定型巧克力酱 |
CN106720070A (zh) * | 2017-01-13 | 2017-05-31 | 云南连宸食品有限公司 | 一种起酥油、含有该起酥油的月饼及其加工方法 |
WO2024040224A2 (en) * | 2022-08-19 | 2024-02-22 | C16 Biosciences, Inc. | Microbial oils |
Family Cites Families (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07121196B2 (ja) | 1987-01-23 | 1995-12-25 | 花王株式会社 | 油中水型乳化油脂組成物 |
JP3098560B2 (ja) | 1991-03-28 | 2000-10-16 | 花王株式会社 | 体重増加抑制剤 |
US5912042A (en) | 1994-02-18 | 1999-06-15 | Loders Croklaan B.V. | Fat blends containing diglycerides |
EP0744899B1 (en) | 1994-02-18 | 1998-10-07 | Loders Croklaan B.V. | Fat blends, based on diglycerides |
JP2919076B2 (ja) * | 1994-04-29 | 1999-07-12 | ロダース・クロックラーン・ビー・ブイ | アイスクリームコーティング脂肪 |
JP3569116B2 (ja) | 1996-10-18 | 2004-09-22 | 花王株式会社 | 液状汎用型油脂組成物 |
US6004611A (en) | 1996-10-18 | 1999-12-21 | Kao Corporation | General-purpose oils composition |
JP3550017B2 (ja) * | 1998-03-03 | 2004-08-04 | 花王株式会社 | 油中水型乳化油脂組成物 |
JP3619002B2 (ja) | 1998-03-03 | 2005-02-09 | 花王株式会社 | 揚げ物及びショートニング |
DE69822522T2 (de) | 1998-05-21 | 2005-02-03 | Kao Corporation | Fritiertes nahrungsmittel und backfett |
CA2329355C (en) * | 1998-05-21 | 2006-01-03 | Kao Corporation | Water-in-oil emulsified fat composition |
JP4089112B2 (ja) | 1999-12-28 | 2008-05-28 | 株式会社カネカ | 低脂肪油中水型組成物 |
JP4222807B2 (ja) | 2002-09-19 | 2009-02-12 | 株式会社Adeka | 食用硬化油脂の製造方法 |
US8252948B2 (en) | 2003-04-25 | 2012-08-28 | Ilshin Wells Co., Ltd. | Fat composition |
KR100540875B1 (ko) | 2003-04-25 | 2006-01-11 | 주식회사 일신웰스 | 공역 리놀레산을 포함하는 고순도 디글리세라이드 유지조성물 및 그 제조방법 |
EP1618085A1 (en) | 2003-04-25 | 2006-01-25 | Ilshinwells Co., Ltd. | Preparation method of conjugated linoleic acid diglycerides |
JP4516897B2 (ja) * | 2005-07-07 | 2010-08-04 | 日清オイリオグループ株式会社 | 食用油脂の製造方法および食用油脂 |
JP4381362B2 (ja) | 2005-09-02 | 2009-12-09 | 花王株式会社 | 油中水型乳化組成物 |
US7691428B2 (en) | 2005-12-28 | 2010-04-06 | Caravan Ingredients Inc. | Non-hydrogenated vegetable oil based shortening containing an elevated diglyceride emulsifier composition |
US8496987B2 (en) | 2006-04-13 | 2013-07-30 | Caravan Ingredients Inc. | Trans fat free plastic composition for bakery products |
US8486478B2 (en) | 2007-11-08 | 2013-07-16 | International Great Brands LLC | Structured lipid compositions |
US8884043B2 (en) | 2009-12-15 | 2014-11-11 | Kao Corporation | Oil or fat composition |
JP2011213852A (ja) | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Kao Corp | 油脂組成物 |
JP5820700B2 (ja) | 2010-11-17 | 2015-11-24 | 花王株式会社 | 油脂組成物 |
JP5872267B2 (ja) | 2010-12-21 | 2016-03-01 | 花王株式会社 | 油脂組成物 |
-
2012
- 2012-08-13 JP JP2012179187A patent/JP6002504B2/ja active Active
- 2012-08-21 WO PCT/JP2012/071085 patent/WO2013027727A1/ja active Application Filing
- 2012-08-21 MY MYPI2014000452A patent/MY174040A/en unknown
- 2012-08-21 EP EP12826246.6A patent/EP2749632B1/en active Active
- 2012-08-21 CN CN201280040403.8A patent/CN103764809B/zh active Active
- 2012-08-21 US US14/240,295 patent/US9167829B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2013027727A1 (ja) | 2013-02-28 |
CN103764809B (zh) | 2016-02-24 |
EP2749632A1 (en) | 2014-07-02 |
EP2749632B1 (en) | 2020-02-19 |
US9167829B2 (en) | 2015-10-27 |
CN103764809A (zh) | 2014-04-30 |
US20140205736A1 (en) | 2014-07-24 |
EP2749632A4 (en) | 2015-05-06 |
MY174040A (en) | 2020-03-05 |
JP2013059322A (ja) | 2013-04-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101598646B1 (ko) | 유지 조성물 및 가소성 유지 조성물 | |
EP2194792B1 (en) | Composition suitable for use in baking | |
US8053015B2 (en) | Hard fat | |
JP2007529216A (ja) | ショートニング用乳化剤組成物 | |
JP2009034089A (ja) | ロールイン用可塑性油脂組成物及び層状小麦粉膨化食品 | |
EP3434109B1 (en) | Plastic fat and roll-in fat composition using same | |
JP4823558B2 (ja) | 油脂組成物 | |
KR101162136B1 (ko) | 유지 조성물 | |
JP2015202099A (ja) | 複合菓子用油脂組成物 | |
JP6002504B2 (ja) | 油脂組成物 | |
JP4841136B2 (ja) | 可塑性油脂組成物 | |
JP5925637B2 (ja) | 油脂組成物 | |
JP2007020435A (ja) | ベーカリー製品用油脂含有組成物 | |
JP6022851B2 (ja) | 油脂組成物 | |
JP5975784B2 (ja) | ハードバター | |
JP6679207B2 (ja) | 可塑性油脂組成物 | |
JP6307780B2 (ja) | ベーカリー用油脂組成物 | |
TWI528901B (zh) | Oil-in-water emulsified composition | |
JP2008173091A (ja) | ベーカリー製品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150617 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160427 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160524 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160527 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160830 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160905 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6002504 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |