JP6002504B2 - 油脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、製菓・製パン等の練り込み用油脂として好適な油脂組成物に関する。
ショートニング等の油脂組成物やマーガリン等の油中水型乳化物は、微生物が繁殖しにくく、保型性に優れ、日持ちが良い等の特徴を有し、製菓・製パン等に広く用いられている。しかし一方で、固体脂が多いため口溶けが悪いという欠点があり、この欠点を改良するために固体脂の含有量を少なくすると、油脂が柔らかいものになってしまい保存時の結晶化による外観の低下や油分離等の保存安定性の問題が発生し易い。
この欠点を改良する技術として、例えば、特定の乳化剤を添加する方法(特許文献1)、上昇融点が20℃未満のジグリセリドを含有する油相と、水相とを混合乳化してなる油中水型乳化油脂組成物(特許文献2)、油相中の組成がジグリセリドとトリグリセリドであって、更にジグリセリド中の組成が一定要件を満たす油相と、水相からなる油中水型乳化油脂組成物(特許文献3)等が報告されている。
特開2001−178361号公報 特開昭63−301743号公報 特開平11−243855号公報 特開平4−300826号公報 特開平10−176181号公報
ジアシルグリセロールを高濃度に含む油脂は、食後の血中トリグリセリド(中性脂肪)の増加を抑制し、体内への蓄積性が少ない等の生理作用を有することが知られているため(特許文献4、5)、ショートニングやマーガリン等の油脂の多い食品において、従来の油脂に代えての使用が期待される。しかしながら、従来のジアシルグリセロールを含む油脂は、保存安定性が不十分であるという問題があった。
また、近年、飽和脂肪酸は、LDL(悪玉)コレステロール値を上昇させ、冠状動脈性心臓疾患のリスクを増大させるという報告がなされているため、食用油の飽和脂肪酸の低減が世界的に望まれているが、飽和脂肪酸は、製菓・製パン製造に必要なショートニング等の硬さを維持するために重要であり、従来の技術ではその低減は困難であった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、保存安定性に優れ、ショートニングやマーガリン等の原料油脂に使用できるジアシルグリセロール含量の高い油脂組成物を提供しようとするものである。
本発明者らは、ショートニングやマーガリン等に好適な油脂を求め、ジアシルグリセロール中の特定の構造を持つジアシルグリセロールの割合に着目して鋭意研究を行ったところ、飽和脂肪酸のみから構成されるジアシルグリセロール、及び飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸から構成されるジアシルグリセロールの含有量をそれぞれ一定範囲にすれば、飽和脂肪酸が少ないにもかかわらず適度な硬さを有し、保存時の結晶化による外観の低下や油分離が生じ難く、安定性に優れ、製菓・製パン等の練り込み用油脂として良好な性能を有する油脂組成物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(3):
(1)ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量が5〜50質量%、
(2)ジアシルグリセロール中のモノ飽和モノ不飽和ジアシルグリセロール(SU)の含有量が35質量%以下、
(3)ジアシルグリセロール中のジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)の含有量に対する、ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量の比(含有質量比)[(SS)/(UU)]が1.5以下、
を満たすジアシルグリセロールを50質量%以上含有する油脂組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記の油脂組成物を含有し、油相:水相の質量比率が10:90〜90:10である油中水型乳化物を提供するものである。
本発明によれば、飽和脂肪酸が少ないにもかかわらず適度な硬さを有し、保存時の結晶化による外観の低下、油分離が生じ難く、製菓・製パン等の練り込み用油脂として良好な性能を有するジアシルグリセロール含量の高い油脂組成物が得られる。
本発明の油脂組成物は、ジアシルグリセロールを50質量%(以下、「%」とする)以上含有するが、65%以上が好ましく、70%以上がより好ましく、75%以上が更に好ましく、80%以上が更に好ましく、また95%以下が好ましく、90%以下がより好ましく、85%以下が更に好ましい。具体的には65〜95%、更に70〜95%、更に75〜95%、更に75〜90%、更に80〜85%含有するのが好ましい。ジアシルグリセロールの含有量が上記範囲にあると、生理効果の点、製菓・製パン等の食感を良好にする点、オイルオフ耐性が良好な点で好ましい。なお、本発明において「油脂」は、トリアシルグリセロール、ジアシルグリセロール、モノアシルグリセロールのいずれか1種以上を含むものとする。
本発明におけるジアシルグリセロールは、次の(1)〜(3)を満たすものである。
(1)ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量が5〜50%、
(2)ジアシルグリセロール中のモノ飽和モノ不飽和ジアシルグリセロール(SU)の含有量が35%以下、
(3)ジアシルグリセロール中のジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)の含有量に対する、ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量の比(含有質量比)[(SS)/(UU)]が1.5以下。
ジアシルグリセロール中、構成脂肪酸が2つの飽和脂肪酸残基からなるジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量は5〜50%であるが、5%以上が好ましく、8%以上であるのがより好ましく、10%以上であるのがより好ましく、12%以上であるのが更に好ましく、また48%以下が好ましく、40%以下がより好ましく、38%以下が更に好ましく、35%以下が更に好ましく、30%以下が更に好ましい。具体的には、5〜48%、更に5〜40%、更に5〜38%、更に5〜35%、更に8〜30%、更に10〜30%、更に12〜30%であるのが好ましい。SSの含有量が上記範囲にあると、保存時の外観を良好にする点及び製菓・製パン等の口溶け感を良好にする点から好ましい。飽和脂肪酸としては、炭素数14〜24、更に16〜22のものが好ましい。
ジアシルグリセロール中、構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基と不飽和脂肪酸残基からなるモノ飽和モノ不飽和ジアシルグリセロール(SU)の含有量は35%以下であるが、30%以下が好ましく、25%以下がより好ましく、20%以下が更に好ましく、15%以下が更に好ましい。SUの含有量の下限は0でもよいが、5%以上が好ましく、10%以上が好ましく、12%以上が更に好ましい。具体的には、0〜30%、更に0〜25%、更に0〜20%、更に0〜15%、更に5〜15%、更に10〜15%、更に12〜15%であるのが好ましい。SUの含有量が上記範囲にあると、製菓・製パン等製造時の作業性が良好な点から好ましい。不飽和脂肪酸の炭素数は14〜24、更に16〜22であるのが生理効果の点から好ましい。
また、ジアシルグリセロール中、構成脂肪酸が2つの不飽和脂肪酸残基からなるジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)の含有量は、特に限定されないが、35%以上が好ましく、40%以上がより好ましく、45%以上が更に好ましく、50%以上が更に好ましく、55%以上が更に好ましく、58%以上が更に好ましく、また95%以下が好ましく、90%以下がより好ましく、87%以下が更に好ましく、85%以下が更に好ましく、80%以下が更に好ましく、75%以下が更に好ましく、72%以下が更に好ましい。具体的には、35〜95%が好ましく、更に40〜90%、更に45〜90%、更に50〜90%、更に55〜87%、更に55〜85%、更に55〜80%、更に55〜75%、更に58〜72%であるのが好ましい。UUの含有量が上記範囲にあると、生理効果の点、製菓・製パン等製造時の作業性が良好な点から好ましい。
これらジアシルグリセロールを構成する飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸の位置は、グリセロールの1位と3位、又は1位と2位のいずれでもよい。
ジアシルグリセロール中、ジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)に対するジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有質量比[(SS)/(UU)]は1.5以下であるが、1.2以下が好ましく、1以下がより好ましく、0.9以下が更に好ましく、0.8以下が更に好ましく、0.75以下が更に好ましく、0.7以下が更に好ましく、0.6以下が更に好ましく、0.5以下が更に好ましい。(SS)/(UU)の下限は、0.01以上が好ましく、0.02以上がより好ましく、0.03以上が更に好ましく、0.05以上が更に好ましく、0.1以上が更に好ましく、0.15以上が更に好ましい。具体的には、0.01〜1.2、更に0.02〜1.2、更に0.03〜1、更に0.03〜0.9、更に0.03〜0.8、更に0.05〜0.75、更に0.1〜0.7、更に0.15〜0.6、0.15〜0.5であるのが好ましい。(SS)/(UU)が上記の範囲にあると、製菓・製パン等の口溶け感を良好にする点から好ましい。
本発明における油脂組成物は、トリアシルグリセロールを1〜49%含有することが好ましく、更に5〜40%、更に5〜35%、更に5〜34.9%、更に5〜30%、更に5〜25%、更に5〜24.9%、更に5〜20%含有するのが、生理効果、工業的生産性の点で好ましい。
このトリアシルグリセロールは、構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基のみからなるトリアシルグリセロール(SSS)、構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基2つと不飽和脂肪酸残基1つからなるトリアシルグリセロール(SSU)及び構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基1つと不飽和脂肪酸残基2つからなるトリアシルグリセロール(SUU)を含むのが好ましい。
トリアシルグリセロール中、SSUとSUUの合計含有量に対する、SSSの含有質量比[(SSS)/(SSU+SUU)]は、0.4以上であることが油分離を防止できる点で好ましく、0.5以上が好ましく、0.6以上がより好ましく、0.8以上が更に好ましく、1以上が更に好ましい。またこの比の上限は、50以下が好ましく、45以下がより好ましく、40以下が更に好ましく、35以下が更に好ましく、30以下が更に好ましく、10以下が更に好ましい。具体的な比率は、0.4〜50、更に0.5〜45、更に0.6〜40、更に0.8〜35、更に1〜35、更に1〜30、更に1〜10であるのが好ましい。
また、油脂組成物中のモノアシルグリセロールの含有量は10%以下、更に0.01〜8%であるのが好ましく、遊離脂肪酸(塩)の含有量は3.5%以下、更に0.01〜1.5%であるのが風味等の点で好ましい。モノアシルグリセロールの構成脂肪酸は、ジアシルグリセロールを構成する脂肪酸と同じであることが、生理効果、油脂の工業的生産性の点で好ましい。
本発明の油脂組成物のちょう度は、製菓・製パン製造時の練り込み易さ等を考慮して、30〜250、更に50〜220であるのが好ましい。なお、「ちょう度」は実施例記載の方法で求めることができる。
本発明の油脂組成物は、例えば、飽和脂肪酸残基のみで構成されるジ飽和ジアシルグリセロール(SS)を高濃度に含む油脂、不飽和脂肪酸残基のみで構成されるジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)を高濃度に含む油脂等をそれぞれ調製し、ジアシルグリセロールが上記特定の組成となるように配合することで製造できる。また、必要に応じて通常の食用油脂を配合してもよい。
前記食用油脂は、植物性油脂、動物性油脂のいずれでもよい。具体的な原料としては、例えば、大豆油、ナタネ油、サフラワー油、米油、コーン油、ヒマワリ油、綿実油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、ハトムギ油、小麦胚芽油、シソ油、アマニ油、エゴマ油、サチャインチ油、クルミ油、キウイ種子油、サルビア種子油、ブドウ種子油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、カボチャ種子油、椿油、茶実油、ボラージ油、パーム油、パームオレイン、パームステアリン、やし油、パーム核油、カカオ脂、サル脂、シア脂、藻油等の植物性油脂;魚油、ラード、牛脂、バター脂等の動物性油脂を挙げることができる。また、これらのエステル交換油、水素添加油、分別油等の油脂類を利用できる。水素添加油を利用する際には、油脂を構成する全脂肪酸中のトランス不飽和脂肪酸量を低減させる点から、完全硬化油を用いるのが好ましい。これらの油は、それぞれ単独で用いてもよく、あるいは適宜混合して用いてもよい。なかでも、使用性の点から、植物性油脂を用いるのが好ましい。
ジアシルグリセロールを含有する油脂は、脂肪酸とグリセリンとのエステル化反応、油脂とグリセリンとのグリセロリシス反応等により得ることができる。脂肪酸組成を制御する点から、脂肪酸とグリセリンとのエステル化反応により得るのが好ましい。
エステル化反応及び/又はグリセロリシス反応は、アルカリ金属又はその合金、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物もしくは炭素数1〜3のアルコキシド等の化学触媒を用いる化学法とリパーゼ等の酵素を用いる酵素法に大別される。なかでも、触媒としてリパーゼ等を用いて酵素的に温和な条件で反応を行うのが風味等の点で優れており好ましい。
エステル化反応及び/又はグリセロリシス反応の後、通常油脂に対して用いられる精製工程を行ってもよい。具体的には、酸処理、水洗、脱色、脱臭等の工程を挙げることができる。
前記エステル化反応に用いられる脂肪酸の原料油脂や前記グリセロリシス反応に用いられる原料油脂は、前記食用油脂で挙げられた油脂を用いることができる。
本発明の油脂組成物は、抗酸化剤を含有することが好ましい。抗酸化剤の油脂組成物中の含有量は、風味、酸化安定性、着色抑制等の点で0.005〜0.5%であることが好ましく、更に0.04〜0.25%、更に0.08〜0.2%であることが好ましい。抗酸化剤としては、通常食品に使用するものであれば何でも良い。例えば、ビタミンE、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、t−ブチルヒドロキノン(TBHQ)、ビタミンCまたはその誘導体、リン脂質、ローズマリー抽出物等の天然抗酸化剤を用いることができる。
本発明の油脂組成物は、油中水型乳化物に用いることができる。水相と油相の質量比は、特に制限されないが、好ましくは油相:水相=10:90〜90:10であり、更に好ましくは油相:水相=20:80〜80:20であり、更に好ましくは油相:水相=30:70〜70:30である。
油脂組成物を乳化物の形態とする場合、乳化剤、抗酸化剤、安定化剤、増粘剤、ゲル化剤、界面活性化剤等の通常の乳化物に用いる成分を適宜配合することができる。また、油相には、本発明の油脂組成物以外にその他の油脂を配合してもよい。その他の油脂としては、前述したような通常の食用に用いられる動植物油脂及び加工油脂を挙げることができる。
油中水型乳化物のちょう度は、30〜250、更に50〜220であるのが好ましい。
本発明の油脂組成物は、常温(20℃)で固体状であり、食用油脂として各種飲食品に応用することができる。とりわけ、保存時の結晶化による外観の低下、油分離が生じず、また、適度な硬さを有することから、ショートニングやマーガリン等、製菓・製パン等の練り込み用油脂の原料油脂として好適である。
次に本発明の態様及び好ましい実施態様を示す。
<1>次の(1)〜(3):
(1)ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量が5〜50質量%、
(2)ジアシルグリセロール中のモノ飽和モノ不飽和ジアシルグリセロール(SU)の含有量が35質量%以下、
(3)ジアシルグリセロール中のジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)の含有量に対する、ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量の比(含有質量比)[(SS)/(UU)]が1.5以下、
を満たすジアシルグリセロールを50質量%以上含有する油脂組成物。
<2>油脂組成物中のジアシルグリセロールの含有量が、65質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは75質量%以上、更に好ましくは80質量%以上であり、95質量%以下、好ましくは90質量%以下、より好ましくは85質量%以下である<1>の油脂組成物。
<3>ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量が、5質量%以上、好ましくは8質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは12質量%以上であり、また48質量%以下、好ましくは40質量%以下、より好ましくは38質量%以下、更に好ましくは35質量%以下、更に好ましくは30質量%以下である<1>又は<2>の油脂組成物。
<4>ジアシルグリセロール中のモノ飽和モノ不飽和ジアシルグリセロール(SU)の含有量が、30質量%以下、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下であり、その下限は0でもよく、5質量%以上、好ましくは10質量%以上、より好ましくは12質量%以上である<1>〜<3>の油脂組成物。
<5>ジアシルグリセロール中のジ不飽和グリセロール(UU)の含有量が、35質量%以上、好ましくは40質量%以上、より好ましくは45質量%以上、更に好ましくは50質量%以上、更に好ましくは55質量%以上、更に好ましくは58質量%以上であり、また95質量%以下、好ましくは90質量%以下、より好ましくは87質量%以下、更に好ましくは85質量%以下、更に好ましくは80質量%以下、更に好ましくは75質量%以下、更に好ましくは72質量%以下である<1>〜<4>の油脂組成物。
<6>ジアシルグリセロール中の(SS)/(UU)が、1.2以下、好ましくは1以下、より好ましくは0.9以下、更に好ましくは0.8以下、更に好ましくは0.75以下、更に好ましくは0.7以下、更に好ましくは0.6以下、更に好ましくは0.5以下であり、(SS)/(UU)の下限が、0.01以上、好ましくは0.02以上、より好ましくは0.03以上、更に好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.15以上である<1>〜<5>の油脂組成物。
<7>ジアシルグリセロールの構成脂肪酸が、炭素数14〜24の脂肪酸、好ましくは炭素数16〜22の脂肪酸である<1>〜<6>の油脂組成物。
<8>更に、トリアシルグリセロールを1〜49質量%、好ましくは5〜40質量%、より好ましくは5〜35質量%、より好ましくは5〜34.9質量%、更に好ましくは5〜30質量%、更に好ましくは5〜25質量%、更に好ましくは5〜24.9質量%、更に好ましくは5〜20質量%含有する<1>〜<7>の油脂組成物。
<9>トリアシルグリセロールが、構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基のみからなるトリアシルグリセロール(SSS)、構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基2つと不飽和脂肪酸残基1つからなるトリアシルグリセロール(SSU)及び構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基1つと不飽和脂肪酸残基2つからなるトリアシルグリセロール(SUU)を含むものである<8>の油脂組成物。
<10>トリアシルグリセロール中、SSUとSUUの合計含有量に対する、SSSの含有質量比[(SSS)/(SSU+(SUU)]が、0.4以上、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.6以上、更に好ましくは0.8以上、更に好ましくは1以上であり、また50以下、好ましくは45以下、より好ましくは40以下、更に好ましくは35以下、更に好ましくは30以下、更に好ましくは10以下である<8>又は<9>の油脂組成物。
<11>モノアシルグリセロールの含有量が、10質量%以下、好ましくは0.01〜8質量%である<1>〜<10>の油脂組成物。
<12>遊離脂肪酸の含有量が、3.5質量%以下、好ましくは0.01〜1.5質量%である<1>〜<11>の油脂組成物。
<13>ちょう度が、30〜250、好ましくは50〜220である<1>〜<12>の油脂組成物。
<14>飽和脂肪酸残基のみで構成されるジ飽和ジアシルグリセロール(SS)を高濃度に含む油脂、及び不飽和脂肪酸残基のみで構成されるジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)を高濃度に含む油脂をそれぞれ調製し、ジアシルグリセロールが上記の組成となるように配合し、必要に応じて通常の食用油脂を配合して得られるものである<1>〜<13>の油脂組成物。
<15>更に、抗酸化剤を含有する<1>〜<14>の油脂組成物。
<16>抗酸化剤の含有量が、0.005〜0.5質量%、好ましくは0.04〜0.25質量%、より好ましくは0.08〜0.2質量%である<15>の油脂組成物。
<17><1>〜<16>の油脂組成物を含有する油中水型乳化物。
<18>水相と油相の質量比が油相:水相=10:90〜90:10であり、更に好ましくは油相:水相=20:80〜80:20であり、更に好ましくは油相:水相=30:70〜70:30である<17>の油中水型乳化物。
<19>ちょう度が、30〜250、好ましくは50〜220である<17>又は<18>の油中水型乳化物。
<20>ショートニングやマーガリン等、製菓・製パン等の練り込み用油脂の原料油脂として使用される<1>〜<16>の油脂組成物。
〔分析方法〕
(i)油脂のグリセリド組成
ガラス製サンプル瓶に、油脂サンプル約10mgとトリメチルシリル化剤(「シリル化剤TH」、関東化学製)0.5mLを加え、密栓し、70℃で15分間加熱した。これに水1.0mLとヘキサン1.5mLを加え、振とうした。静置後、上層をガスクロマトグラフィー(GLC)に供して分析した。
<GLC条件>
(条件1)
装置:アジレント6890シリーズ(アジレントテクノジー社製)
インテグレーター:ケミステーションB 02.01 SR2(アジレントテクノジー社製)
カラム:DB−1ht(Agilent J&W社製)
キャリアガス:1.0mL He/min
インジェクター:Split(1:50)、T=320℃
ディテクター:FID、T=350℃
オーブン温度:80℃から10℃/分で340℃まで昇温、15分間保持
なお、ジアシルグリセロール中のSS、SU、UU、およびトリアシルグリセロール中のSSS,SSU、SUUは、条件2にて求めた。
(条件2)
装置:アジレント6890シリーズ(アジレントテクノジー社製)
インテグレーター:ケミステーションB 02.01 SR2(アジレントテクノジー社製)
カラム:CP,TAP for Triglyceride(VARIAN社製)
キャリアガス:1.7mL He/min
インジェクター:Split(1:50)、T=345℃
ディテクター:FID、T=355℃
オーブン温度:220℃で12分間保持、10℃/分で305℃まで昇温、15分間保持、10℃/分で355℃まで昇温、30分間保持
(ii)油脂の構成脂肪酸組成
日本油化学会編「基準油脂分析試験法」中の「脂肪酸メチルエステルの調製法(2.4.1.−1996)」に従って脂肪酸メチルエステルを調製し、得られた油脂サンプルを、American Oil Chemists. Society Official Method Ce 1f−96(GLC法)により測定した。
(iii)ちょう度の測定
RIGO社ペネトロメーターRPM−101を用い、標準プランジャーと標準コーン(102.5g)を使用して5℃においてちょう度を測定した。
[油脂A〜Hの調製]
(1)油脂A
大豆極度硬化油(横関油脂(株))100質量部とグリセリン40質量部とを混合し、ナトリウムメチラートを触媒としてグリセロリシス反応を行い、ジアシルグリセロール(DAG)含有油脂を得た。得られたグリセロリシス反応物から、蒸留により脂肪酸とモノアシルグリセロールを除去した後、酸処理(10%クエン酸水溶液を2%添加)及び水洗(蒸留水5回)を行い、次いで、活性白土(ガレオンアースV2R、水澤化学工業)を接触させ、脱色油を得た。更に、水蒸気を接触させ脱臭を行い、油脂A(DAG74%)を得た。
(2)油脂B〜E
大豆油脂肪酸:菜種油脂肪酸=7:3(質量比)の混合脂肪酸100質量部とグリセリン15質量部とを混合し、酵素によりエステル化反応を行い、DAG含有油脂を得た。得られたエステル化物から、蒸留により脂肪酸とモノアシルグリセロールを除去した後、油脂Aと同様にして処理し、油脂B(DAG86%)を得た。
油脂Bと同様にして、パーム油脂肪酸100質量部とグリセリン15質量部から、油脂C(DAG80%)を得た。
油脂Bと同様にして、菜種硬化油(融点31.5℃)とグリセリン15質量部から、油脂D(DAG89%)を得た。
油脂Aと同様にして、ルナックP−95(花王(株))とグリセリン15質量部を用い、油脂Aと同様にして、油脂E(DAG83%)を得た。
(3)油脂F〜H
油脂F、G及びHとして、トリアシルグリセロール(TAG)を主体とする油脂(油脂F:ブレンド油(サミット製油)、油脂G:RBDパーム油(KECK SENG (MALAYSIA) BERHAD)、油脂H:大豆極度硬化油(横関油脂(株)))を用いた。
油脂A〜Hの分析値を表1に示す。
Figure 0006002504

実施例1〜15及び比較例1〜8
(1)油脂組成物の調製
表3に示す割合で油脂A〜Hを混合し、80℃で融解して均一混合物とした。チラー(乳化混練機、多摩精器工業(株))を用いて混練しながら25℃まで冷却し、油脂組成物を得た。得られた油脂組成物を5℃で1日保存し、続いて20℃で1日間保存した後、冷蔵庫(5℃)にて保存し、油脂サンプルを得た。油脂サンプルの外観と保存安定性を評価した。結果を表3に示す。
〔外観〕
油脂サンプルを5℃で3ヶ月間保存した後、目視観察し、以下に示す判定基準に従って、保存時外観を評価した。
4:表面が非常に滑らかで光沢がある
3:表面が滑らかである
2:表面が少し荒れている
1:表面が荒れてざらざらしている
〔保存安定性〕
油脂サンプルをろ紙上にのせて、5℃で1ヶ月保存を行い、以下に示す判定基準に従って保存安定性を評価した。
4:濾紙への染み出しがほとんど起こらない
3:濾紙への染み出し量が少なく目立たない
2:濾紙への染み出しがやや目立つ
1:濾紙への染み出し量が多い
(2)製パン評価
上記(1)で調製した保存安定性に優れた各油脂組成物を用いて、表2に示す配合割合で食パンを製造した。
竪型ミキサー(10コートミキサー、攪拌にフック使用、関東混合機工(株))を用いて、強力小麦粉(日清製粉(株))、イースト(オリエンタル酵母工業(株))、イーストフード(オリエンタル酵母工業(株))、モノグリセリド製剤(MM100、理研ビタミン(株))、水をボール(10コート)に入れ、低速3分、高速2分で混捏後(捏ね上げ温度25.0±0.5℃)、温度28℃、湿度80%で4時間30分間発酵した(発酵終了温度29.0±0.5℃)。
次に中種発酵生地に強力小麦粉、砂糖、食塩、脱脂粉乳、水を入れ低速3分、高速3分混捏後、油脂組成物を添加し、低速3分、中速2分、高速3分間混捏した(捏上生地温度26.5±0.5℃)。
フロアータイム(温度28.0℃、湿度80%、30分)とった後、約225gの生地に分割した。
ベンチタイム(温度28.0℃、湿度80%、20分)をとり、モルダーで成型した。成型した生地6個を焼き型に充填し、発酵(ホイロ)を行った(温度38.0℃、湿度80%、60分)。
発酵(ホイロ)終了後、パン生地を205℃のオーブンで40分間焼成した。焼成後、室温(20.0℃)で45分間冷却後、ビニール袋に入れ、密閉化し、更に20.0℃にて24時間保存し、パンサンプルとした。
Figure 0006002504
製パン時の20℃での生地作業性を以下に示す判定基準に従って評価した。また、5名のパネルにより、各人20gを食し、以下に示す判定基準に従ってパンサンプルの評価を行い、その平均値をもって評点とした。結果を表3に示す。
〔製パン時の生地作業性〕
4:適度に生地強度があり、非常に伸びが良い
3:やや生地強度があり、伸びが良い
2:伸びが良い
1:生地強度が弱く、伸びが悪い
〔口どけ感〕
4:咀嚼中に速やかに口中で解ける
3:咀嚼中に口中で解ける
2:ややネトツキがある
1:ネトツキがある
〔しっとり感〕
4:非常にしっとりとした食感
3:しっとりとした食感
2:ややパサツキ感がある
1:パサツキ感がある
Figure 0006002504
表3より明らかなように、本発明の油脂組成物は、比較例のものと比べ、保存時の結晶化による外観の低下、油分離を生じ難いことが確認された。また、パン製造時の生地作業性に優れ、パンの口どけ感、しっとり感も良好であった。
実施例16、比較例9〜11
表4に示す配合割合で油脂A〜Hを混合し、80℃で融解して均一混合物とした。チラー(乳化混練機、多摩精器工業株式会社)を用いて混練しながら25℃まで冷却し、油脂組成物を得た。得られた油脂組成物を5℃で1日間保存し、続いて20℃で1日間保存した後、ちょう度の測定を行った。結果を表4に示す。
実施例17、比較例12〜14
表4示す配合割合で油脂A〜Hを混合し、80℃で融解して均一混合物とした。この油相成分80質量部に、60℃に加熱した水20質量部を徐々に添加しながらホモミキサー(特殊機化工業社製)で撹拌乳化をおこない(7000rpm、10分間)、油中水型乳化物を得た。得られた乳化物を、チラー(乳化混練機、多摩精器工業株式会社)を用いて混練しながら25℃まで冷却し、マーガリンを得た。得られたマーガリンを、5℃で1日間保存した後、更に20℃で1日間し、5℃で1日間保存し、ちょう度の測定を行った。結果を表4に示す。
Figure 0006002504
表4より明らかなように、本発明の油脂組成物、及びこれを用いた油中水型乳化物は、飽和脂肪酸含量が少ないにもかかわらず、飽和脂肪酸を多く含む比較例の油脂と同等の硬さを有することが確認された。

Claims (9)

  1. 次の(1)〜(3):
    (1)ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量が5〜50質量%、
    (2)ジアシルグリセロール中のモノ飽和モノ不飽和ジアシルグリセロール(SU)の含有量が35質量%以下、
    (3)ジアシルグリセロール中のジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)の含有量に対する、ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量の比(含有質量比)[(SS)/(UU)]が1.5以下、
    を満たすジアシルグリセロールを50質量%以上含有する油脂組成物。
  2. (1)ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量が5質量%以上35質量%以下、
    (2)ジアシルグリセロール中のモノ飽和モノ不飽和ジアシルグリセロール(SU)の含有量が5質量%以上15質量%以下、
    (3)ジアシルグリセロール中のジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)の含有量に対する、ジアシルグリセロール中のジ飽和ジアシルグリセロール(SS)の含有量の比(含有質量比)[(SS)/(UU)]が0.05以上0.75以下、
    を満たす、請求項1に記載の油脂組成物。
  3. 更にトリアシルグリセロールを含有する油脂組成物であって、トリアシルグリセロール中、構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基1つと不飽和脂肪酸残基2つからなるトリアシルグリセロール(SUU)と構成脂肪酸が飽和脂肪酸残基2つと不飽和脂肪酸残基1つからなるトリアシルグリセロール(SSU)の合計含有量に対する、構成脂肪酸が飽和脂肪酸からなるトリアシルグリセロール(SSS)の含有量の比(含有質量比)[(SSS)/(SSU+SUU)]が0.4以上である、請求項1又は2記載の油脂組成物。
  4. 更に、ジアシルグリセロールが次の(4):
    (4)ジアシルグリセロール中のジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)の含有量が35〜95質量%、
    を満たすものである、請求項1〜3のいずれか1項記載の油脂組成物。
  5. (4)ジアシルグリセロール中のジ不飽和ジアシルグリセロール(UU)の含有量が55〜87質量%、
    を満たすものである、請求項4項記載の油脂組成物。
  6. ジアシルグリセロールの含有量が65〜95質量%、トリアシルグリセロールの含有量が5〜34.9質量%である請求項1〜5のいずれか1項記載の油脂組成物。
  7. ジアシルグリセロールの含有量が75〜95質量%、トリアシルグリセロールの含有量が5〜24.9質量%である請求項6項記載の油脂組成物。
  8. ちょう度が30〜250である請求項1〜7のいずれか1項記載の油脂組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の油脂組成物を含有し、油相:水相の質量比率が10:90〜90:10である油中水型乳化物。
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