JP6001985B2 - 感光性樹脂捲回体の製造装置及び製造方法 - Google Patents
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Description
[1] 支持フィルム、及び当該支持フィルム上に積層された感光性樹脂層を含む帯状の感光性樹脂積層体を長手方向に巻き取るためのフィルムローラと、前記フィルムローラが前記感光性樹脂積層体を長手方向に巻き取る際に当該感光性樹脂積層体を膜厚方向に押圧するタッチローラと、を具備する感光性樹脂捲回体の製造装置であって、前記タッチローラが前記感光性樹脂積層体を押圧する接触部の長さは、当該タッチローラの軸方向に沿って前記感光性樹脂積層体の幅よりも小さく、かつ前記タッチローラは、前記接触部の軸方向端部にテーパー部を有する、装置。
[2] 前記テーパー部は、線形テーパー又は放物線テーパーである、[1]に記載の装置。
[3] 前記テーパー部のテーパー角は、0°を超えて5°以下の範囲である、[1]又は[2]に記載の装置。
[4] 前記接触部の軸方向端部から前記感光性樹脂積層体の幅方向端部までの最小長さは、10mm以上500mm以下の範囲である、[1]〜[3]のいずれかに記載の装置。
[5] 前記接触部の軸方向端部から前記感光性樹脂積層体の幅方向端部までの最小長さが、前記タッチローラの軸方向長さに占める割合は、0.01以上0.5以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載の装置。
[6] 前記感光性樹脂層の溶融粘度(30℃)は、1×105cps〜1×1010cpsである、[1]〜[5]のいずれかに記載の装置。
[7] 前記タッチローラは、前記支持フィルムに接触して前記感光性樹脂積層体を押圧すると共に、前記支持フィルムの前記タッチローラとの接触表面における表面粗さ(Ra)は、1nm〜100nmである、[1]〜[6]のいずれかに記載の装置。
[8] 以下の工程:支持フィルム、及び当該支持フィルム上に積層された感光性樹脂層を含む帯状の感光性樹脂積層体を形成する工程;及び前記感光性樹脂積層体を、タッチローラで押圧しながら、フィルムローラに長手方向に巻き取る工程、を含む、感光性樹脂捲回体の製造方法であって、前記タッチローラが前記感光性樹脂積層体を押圧する接触部の長さは、当該タッチローラの軸方向に沿って前記感光性樹脂積層体の幅よりも小さく、かつ前記タッチローラは、前記接触部の軸方向端部にテーパー部を有する、方法。
[9] 前記テーパー部は、線形テーパー又は放物線テーパーである、[8]に記載の方法。
[10] 前記テーパー部のテーパー角は、0°を超えて5°以下の範囲である、[8]又は[9]に記載の方法。
[11] 前記接触部の軸方向端部から前記感光性樹脂積層体の幅方向端部までの最小長さは、10mm以上500mm以下の範囲である、[8]〜[10]のいずれかに記載の方法。
[12] 前記接触部の軸方向端部から前記感光性樹脂積層体の幅方向端部までの最小長さが、前記タッチローラの軸方向長さに占める割合は、0.01以上0.5以下である、[8]〜[11]のいずれかに記載の方法。
[13] 前記感光性樹脂層の溶融粘度(30℃)は、1×105cps〜1×1010cpsである、[8]〜[12]のいずれかに記載の方法。
[14] 前記タッチローラは、前記支持フィルムに接触して前記感光性樹脂積層体を押圧すると共に、前記支持フィルムの前記タッチローラとの接触表面における表面粗さ(Ra)は、1nm〜100nmである、[8]〜[13]のいずれかに記載の方法。
[15] 前記タッチローラによる前記感光性樹脂積層体への押圧時の押圧は、30N/m以上300N/m以下の範囲である、[8]〜[14]のいずれかに記載の方法。
[16] 前記フィルムローラによる前記感光性樹脂積層体の巻取り速度は、1.0m/分以上200m/分以下の範囲である、[8]〜[15]のいずれかに記載の方法。
[17] 前記フィルムローラによる前記感光性樹脂積層体の巻取り張力は、10N/m以上200N/m以下の範囲である、[8]〜[16]のいずれかに記載の方法。
また、本実施形態の感光性樹脂捲回体の製造方法は、支持フィルム、及び当該支持フィルム上に積層された感光性樹脂層を含む帯状の感光性樹脂積層体を形成する工程;及び前記感光性樹脂積層体を、タッチローラで押圧しながら、フィルムローラに長手方向に巻き取る工程を含み、前記タッチローラが前記感光性樹脂積層体を押圧する接触部の長さは、当該タッチローラの軸方向に沿って前記感光性樹脂積層体の幅よりも小さく、かつ前記タッチローラは、前記接触部の軸方向端部にテーパー部を有する。
また、タッチローラが前記感光性樹脂積層体を押圧する接触部の長さとしては、通常100mm以上1500mm以下の範囲であり、好ましくは200mm以上1200mm以下の範囲であり、より好ましくは300mm以上1000mm以下の範囲が挙げられる。
更に、前記接触部端部からタッチローラ端部までの距離が、前記タッチローラの全長に占める割合は、好ましくは0.01以上0.5以下であり、より好ましくは0.02以上0.3以下であり、好ましくは0.05以上0.2以下である。
なお、感光性樹脂積層体の幅は、通常100mm以上1500mm以下の範囲であり、好ましくは200mm以上1200mm以下の範囲であり、より好ましくは300mm以上1000mm以下の範囲が挙げられる。
感光性樹脂積層体を、フィルムローラによって巻取る時の速度は、1.0m/分以上200m/分以下の範囲であることが好ましく、より好ましくは10m/分以上100m/分以下の範囲であり、さらに好ましくは30m/分以上80m/分以下の範囲である。
感光性樹脂積層体を、フィルムローラによって巻取る際の張力は、10N/m以上200N/m以下の範囲であり、より好ましくは50N/m以上180N/m以下の範囲であり、さらに好ましくは80N/m以上160N/m以下の範囲である。
また、感光性樹脂層の柔軟性については、溶融粘度(30℃)で評価され、好ましくは1×105cps以上1×1010cps以下、より好ましくは1×105cps以上1×107cps以下、更に好ましくは1×105cps以上6×106cps以下の範囲である。溶融粘度(30℃)の値は、感光性樹脂積層体の保護層が剥離された状態にて23℃、50%RHで1晩調湿後の感光層の粘度を、島津製作所(株)製フローテスターCF−500Dで測定することにより得ることができる。測定条件は以下の通りである。
昇温速度(Rate) 2 ℃/min
開始温度(StartT) 40 ℃
終了温度(EndT) 110 ℃
予熱温度(PreH) 120 sec
測定間隔(Intvl.) 2 ℃
測定可動範囲(Strk) max 20 mm
荷重(Load) 20 kg/cm2 (分銅 1.5kg)。 CylinderPressure 1.961E+06 Pa
ダイ直径(Die d) 1.0 mm
ダイ長(Die l) 1.0 mm
測定後、横軸に温度、縦軸に粘度を対数目盛でとったグラフを作成する。72℃と66℃の粘度をプロットし、この2点を結ぶ直線を外挿入して30℃の粘度を読み取ることができる。
支持フィルムの厚みは、薄い方が画像形成性及び経済性の面で有利であるが、強度を維持するために5〜50μm、好ましくは10μm以上30μm以下のものが用いられる。
また、支持フィルムの平滑性については、表面粗さ(Ra)で評価され、通常1nm〜100nmであり、好ましくは2nm〜50nm以下の範囲であり、より好ましくは3nm〜20nmである。
2 スリッター
3 張力検出ローラ
10 タッチローラ
11 タッチローラのテーパー部
12 テーパー角
13 タッチローラと感光性樹脂捲回体との接触部
14 タッチローラの感光性樹脂捲回体との接触部における最大径
20 フィルムローラ
30 感光性樹脂捲回体
31 感光性樹脂捲回体の幅
32 感光性樹脂捲回体に発生するローラ痕
Claims (17)
- 支持フィルム、及び当該支持フィルム上に積層された感光性樹脂層を含む帯状の感光性樹脂積層体を長手方向に巻き取るためのフィルムローラと、
前記フィルムローラが前記感光性樹脂積層体を長手方向に巻き取る際に当該感光性樹脂積層体を膜厚方向に押圧するタッチローラと、
を具備する感光性樹脂捲回体の製造装置であって、
前記タッチローラが前記感光性樹脂積層体を押圧する接触部の長さは、当該タッチローラの軸方向に沿って前記感光性樹脂積層体の幅よりも小さく、かつ
前記タッチローラは、前記接触部の軸方向端部にテーパー部を有する、装置。 - 前記テーパー部は、線形テーパー又は放物線テーパーである、請求項1に記載の装置。
- 前記テーパー部のテーパー角は、0°を超えて5°以下の範囲である、請求項1又は2に記載の装置。
- 前記接触部の軸方向端部から前記感光性樹脂積層体の幅方向端部までの最小長さは、10mm以上500mm以下の範囲である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
- 前記接触部の軸方向端部から前記感光性樹脂積層体の幅方向端部までの最小長さが、前記タッチローラの軸方向長さに占める割合は、0.01以上0.5以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
- 前記感光性樹脂層の溶融粘度(30℃)は、1×105cps〜1×1010cpsである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
- 前記タッチローラは、前記支持フィルムに接触して前記感光性樹脂積層体を押圧すると共に、
前記支持フィルムの前記タッチローラとの接触表面における表面粗さ(Ra)は、1nm〜100nmである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。 - 以下の工程:
支持フィルム、及び当該支持フィルム上に積層された感光性樹脂層を含む帯状の感光性樹脂積層体を形成する工程;及び
前記感光性樹脂積層体を、タッチローラで押圧しながら、フィルムローラに長手方向に巻き取る工程、
を含む、感光性樹脂捲回体の製造方法であって、
前記タッチローラが前記感光性樹脂積層体を押圧する接触部の長さは、当該タッチローラの軸方向に沿って前記感光性樹脂積層体の幅よりも小さく、かつ
前記タッチローラは、前記接触部の軸方向端部にテーパー部を有する、方法。 - 前記テーパー部は、線形テーパー又は放物線テーパーである、請求項8に記載の方法。
- 前記テーパー部のテーパー角は、0°を超えて5°以下の範囲である、請求項8又は9に記載の方法。
- 前記接触部の軸方向端部から前記感光性樹脂積層体の幅方向端部までの最小長さは、10mm以上500mm以下の範囲である、請求項8〜10のいずれか一項に記載の方法。
- 前記接触部の軸方向端部から前記感光性樹脂積層体の幅方向端部までの最小長さが、前記タッチローラの軸方向長さに占める割合は、0.01以上0.5以下である、請求項8〜11のいずれか一項に記載の方法。
- 前記感光性樹脂層の溶融粘度(30℃)は、1×105cps〜1×1010cpsである、請求項8〜12のいずれか一項に記載の方法。
- 前記タッチローラは、前記支持フィルムに接触して前記感光性樹脂積層体を押圧すると共に、
前記支持フィルムの前記タッチローラとの接触表面における表面粗さ(Ra)は、1nm〜100nmである、請求項8〜13のいずれか一項に記載の方法。 - 前記タッチローラによる前記感光性樹脂積層体への押圧時の押圧は、30N/m以上300N/m以下の範囲である、請求項8〜14のいずれか一項に記載の方法。
- 前記フィルムローラによる前記感光性樹脂積層体の巻取り速度は、1.0m/分以上200m/分以下の範囲である、請求項8〜15のいずれか一項に記載の方法。
- 前記フィルムローラによる前記感光性樹脂積層体の巻取り張力は、10N/m以上200N/m以下の範囲である、請求項8〜16のいずれか一項に記載の方法。
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