JP6000327B2 - 木造建築用の連結金物 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、木造建築における土台と柱や、柱と梁等、木製の構造部材を相互に連結するための木造建築用の連結金物に関する。
従来、木造建築において、木製の構造部材を連結する際、耐震性等に優れた連結を可能にするための種々の連結金物が使用されている。
特開2003−336321号公報 特開平11−269989号公報 特開平11−1966号公報
木造建築において土台と柱や、柱と梁等、相互に交差する木製の構造部材を堅固に連結するための連結金物を提供するに際し、連結金物1は、例えば、図7に示すように、相互に直交するX方向とY方向とZ方向に関して、X方向に平板状の第1固着部2と筒状の第2固着部3を連設し、平板状の第1固着部2にY方向に貫通する第1孔4を貫設すると共に、筒状の第2固着部3にY方向に貫通する第2横孔5とZ方向に貫通する第2縦孔6を貫設した構成とすることが好ましい。
これによれば、相互に交差する木製の構造部材のうち、一方の構造部材の木口端に形成した受溝に前記平板状の第1固着部2を差し込み、該構造部材を横断するドリフトピンを第1固着部2の第1孔4に挿通することにより固着することができ、他方の構造部材の取付個所に形成した受孔に前記筒状の第2固着部3を挿入し、該構造部材を横断するドリフトピンを第2固着部3の第2横孔5又は第2縦孔6に挿通することにより固着することができる。
第2固着部3を筒状に形成している理由は、相互に交差する第2横孔5と第2縦孔6を設けるためであり、これにより、連結すべき構造部材の交差方向に応じて、第2横孔5と第2縦孔6を選択することが可能になるので、連結個所に対する適用範囲が広がるという利点がある。
ところで、このような連結金物は、例えば、図7(A)に示す第1参考例のような構成のものを提案することができる。図示のように、連結金物1は、金属板により第1固着部2を形成すると共に、金属パイプにより第2固着部3を形成し、該第2固着部3の端部を第1固着部2の縁部に溶接により固着している。
しかしながら、第1参考例のように、別個の複数部材を溶接して固着することにより連結金物を形成することは、相互に正確な位置に配置しなければならない前記孔が位置ずれ等の誤差を生じるおそれがあり、品質管理に問題がある。しかも、連結金物により構造部材を連結した取付状態において、大荷重が作用したとき、前記溶接個所が破断するおそれがあり、強度に問題がある。
そこで、図7(B)に示す第2参考例のように、金属板から成る第1固着部2の縁部から舌片2aを突設し、金属パイプから成る第2固着部3を前記舌片2aに嵌合させた状態で溶接により固着した連結金具を提案することができる。
第2参考例によれば、第1参考例に比して、第1固着部2と第2固着部3を相互に位置決めすることが容易であり、第1固着部2と第2固着部3の連結を舌片2aにより補強することができるという利点がある。
しかしながら、第1固着部2と第2固着部3の間において孔の位置ずれを完全に防止することは困難であり、しかも、地震等により、第1固着部2と第2固着部3の間に剪断力等が作用したとき、前記舌片2aが折損するおそれがある。
本発明は、上記問題を解決した木造建築用の連結金物を提供するものであり、その手段として構成したところは、相互に直交するX方向とY方向とZ方向に関して、X方向に平板状の第1固着部と筒状の第2固着部を連設し、平板状の第1固着部にY方向に貫通する第1孔を貫設すると共に、筒状の第2固着部にY方向に貫通する第2横孔とZ方向に貫通する第2縦孔を貫設して成る木造建築における構造部材の連結金物であり、前記連結金物は、一対の金物構成体を合掌させることにより形成されており
前記金物構成体は、1枚の金属板により、中央連結部の折曲線に対して左右線対称形状に形成された平板部と、該平板部の縁部から延びる半割筒状の半筒部と、前記平板部と半筒部を連設する連設部を備え、前記中央連結部は、前記折曲線に位置して形成されたスリットの上下端に設けられた折曲用連結部を該折曲線に沿って折曲されており、スリットの両側縁を合致させると共に、該両側縁から突出した状態で折曲用連結部を折曲しており、前記折曲を介して合掌させられた一対の金物構成体における相互に重ね合わせられた前記平板部により前記平板状の第1固着部が形成され、相互に合掌させられた前記半筒部により前記筒状の第2固着部が形成され、相互に合掌させられた前記連設部により前記第1固着部と第2固着部の間の補強部(18)が形成されて成る点にある。
前記一対の金物構成体の連設部は、前記半筒部から平板部に向けて該半筒部の溝部を次第に浅くするテーパ壁を備えることが好ましい。
請求項1に記載の本発明によれば、1枚の金属板により形成された一対の金属構成体11A、11Bを中央連結部19の折曲を介して合掌し、2枚の平板部12A、12Bを重ね合わせることにより第1固着部12を形成すると共に、半筒部13A、13Bを合掌することにより筒状の第2固着部13を形成する構成に関して、中央連結部19に折曲線Uに沿うスリット21と該スリット21の上下端に位置する折曲用連結部19a、19aを形成し、該折曲用連結部19a、19aを折曲線Uに沿って折曲することにより、スリット21の両側縁21a、21aを合致させると共に、該両側縁21a、21aから突出した状態で折曲用連結部19a、19aを折曲した構成であるから、折曲による金物構成体11A、11Bの合掌が容易であり、しかも、平板部12A、12Bが隙間なく重ね合わせられ、半筒部13A、13Bの対向する縁が好適に衝合される。その結果、隙間なく2枚重ねとされた第1固着部12の剛性が高く、しかも、第1固着部12の第1孔14に対して第2固着部13の第2横孔15及び第2縦孔16を正確に位置決め形成した連結金物11を提供することができる。
特に、第1固着部12と第2固着部13を金属板により一体成形し、両固着部12、13の間に位置して連設部18A、18Bを合掌させることにより補強部18を形成しているので、連結金物11により交差する構造部材を連結した状態で、第1固着部12と第2固着部13の間で剪断や折損のおそれがなく、極めて優れた強度を有する連結金物11が提供される。
この際、請求項2に記載の本発明によれば、一対の金物構成体11A、11Bの半筒部13A、13Bから平板部12A、12Bに向けて連なるテーパ壁20、20を備えた連設部18A、18Bを合掌することにより補強部18を形成しているため、筒状の第2固着部13が折曲される方向に関して、一方の連設部18Aのテーパ壁20は圧縮され、他方の連設部18Bのテーパ壁20は伸長される関係が生成されるので、両者が相俟って、補強部18の折曲を防止することができる。
木造建築における構造部材の連結例と連結金物の使用例を示す斜視図である。 本発明の1実施形態に係る連結金物を示す斜視図である。 本発明の1実施形態に係る連結金物の製造方法を示しており、(A)は金属板を一体成形することにより形成された左右対称形の金物構成体を示す斜視図、(B)は左右対称形の金物構成体を中央連結部で折曲する方法を示す斜視図である。 本発明の1実施形態に係る連結金物の断面を示しており、(A)は縦断面図、(B)は横断面図、(C)は折曲された中央連結部の拡大断面図である 本発明の変形実施形態を示す斜視図である。 本発明の別の変形実施形態を示す斜視図である。 本発明に対する比較例としての参考例を示しており、(A)は第1参考例を示す斜視図、(B)は第2参考例を示す斜視図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図2に示すように、連結金具11は、相互に直交するX方向とY方向とZ方向に関して、X方向に平板状の第1固着部12と筒状の第2固着部13を連設し、平板状の第1固着部12にY方向に貫通する第1孔14を貫設すると共に、筒状の第2固着部13にY方向に貫通する第2横孔15とZ方向に貫通する第2縦孔16を貫設している。
図示実施形態の場合、平板状の第1固着部12は、図示の上下方向(Z方向)に複数(図例では3個)の第1孔14を列設し、該孔の上下に位置して、上縁部及び下縁部を切欠することにより係止凹部17を形成している。また、筒状の第2固着部13は、第1固着部12の縁部の上下にX方向に平行に突出する複数本(図例では2本)の円筒体により構成されている。尚、第1孔14の個数や、第2固着部13の本数は、図例に限定されるものではなく、それぞれ、少なくとも1個以上であれば良い。
前記連結金物11は、一対の金物構成体11A、11Bを合掌状態で結合することにより形成されており、前記金物構成体11A、11Bは、後述するように折曲された1枚の金属板により一体成形され、平板部12A、12Bと、該平板部の縁部から延びる半割筒状の半筒部13A、13Bと、前記平板部と半筒部を連設する連設部18A、18Bを形成している。そこで、一対の金物構成体11A、11Bの前記平板部12A、12Bを相互に重ね合わせることにより前記平板状の第1固着部12が形成されると共に、前記半筒部13A、13Bを相互に合掌することにより前記筒状の第2固着部13が形成され、前記連設部18A、18Bを相互に合掌することにより前記第1固着部12と第2固着部13の間の補強部18が形成されている
図1に例示するように、前記連結金物11は、木造建築における土台と柱や、柱と梁等、交差配置される構造部材を相互に連結するために使用される。
例えば、土台31と柱32の間においては、連結金物11は、縦向き姿勢で使用され、平板状の第1固着部12を上向きとして柱32の柱脚に固着され、筒状の第2固着部13を下向きとして土台31に固着される。第1固着部12は、柱32の下端面に形成した受溝36aに差し込まれ、該受溝36aを横断して柱32に貫通して形成された孔にドリフトピン38aを打ち込むことにより固着される。第2固着部13は、土台31に穿設された受孔37aに挿入され、該受孔37aを横断して土台31に貫通して形成された孔にドリフトピン38bを打ち込むことにより固着される。図例の場合、ドリフトピン38bは、第2固着部13の第2横孔15に挿通される。
土台31と大引き33の間においては、連結金物11は、横向き姿勢で使用される。平板状の第1固着部12は、大引き33の端面に形成した受溝36bに差し込まれ、ドリフトピン38cを打ち込むことにより固着される。筒状の第2固着部13は、土台31の側面に穿設された受孔37bに挿入され、ドリフトピン38dを打ち込むことにより固着される。図例の場合、ドリフトピン38dは、第2固着部13の第2縦孔16に挿通される。
柱32と梁34の間においては、連結金物11は、横向き姿勢で使用される。平板状の第1固着部12は、梁36の端面に形成した受溝36cに差し込まれ、ドリフトピン38eを打ち込むことにより固着される。予め受溝36cに先行ピン39を打ち込んでおけば、第1固着部12の係止凹部17を該先行ピン39に係止させることにより、連結金物11を預け置くことができる。筒状の第2固着部13は、柱32の側面に穿設された受孔37cに挿入され、ドリフトピン38fを打ち込むことにより固着される。図例の場合、ドリフトピン38fは、第2固着部13の第2横孔15に挿通される。
柱32の柱頭と大梁35の間においては、連結金物11は、縦向き姿勢で使用され、平板状の第1固着部12を下向きとして柱32の柱頭に固着され、筒状の第2固着部13を上向きとして大梁35に固着される。第1固着部12は、柱32の上端面に形成した受溝36d差し込まれ、ドリフトピン38gを打ち込むことにより固着される。第2固着部13は、大梁35の下面に穿設された受孔37dに挿入され、ドリフトピン38hを打ち込むことにより固着される。図例の場合、ドリフトピン38hは、第2固着部13の第2横孔15に挿通される。
このように、連結金物11は、第2固着部13が相互に交差する第2横孔15と第2縦孔16を設けているので、連結すべき構造部材の交差方向に応じて、第2横孔15と第2縦孔16を選択することが可能であり、ドリフトピンの打ち込み方向が異なる場合でも、孔15、16を選択することにより、自在に適用できるという利点がある。
本発明の好ましい実施形態において、前記連結金物11は、図3(A)に示すように、1枚の金属板を一体成形することにより、該金属板の中央連結部19の左右に一対の金物構成体11A、11Bを対称形に形成した半製品10に基づいて製造されている。このような半製品10は、1枚の金属板を抜型等により輪郭形成することにより、前記平板部12A、12Bが形成されると共に、プレスにより前記半筒部13A、13Bが形成される。
この際、平板部12A、12Bには、前記第1孔14を構成するための片側第1孔14A、14Bが形成される。また、半筒部13A、13Bには、前記第2横孔15を構成するための片側第2横孔15A、15Bが形成され、前記第2縦孔16を構成するための半円孔16A、16Bが形成される。
前記プレスに際して、金物構成体11A、11Bの連設部18A、18Bには、半筒部13A、13Bから平板部12A、12Bに向けて該半筒部の溝部を次第に浅くするテーパ壁20を形成することが好ましい。
そこで、図3(B)に示すように前記中央連結部19を折曲線Uに沿って折曲することにより、該折曲線Uに対して左右線対称形状に形成された一対の金物構成体11A、11Bを合掌させ、これにより、図2に示すような連結金物11が提供される。この際、中央連結部19には、折曲用連結部19aを残して前記折曲線Uに沿うスリット21が形成されており、該スリット21の上下端に位置する折曲用連結部19a、19aを折曲している。従って、これにより、折曲による金物構成体11A、11Bの合掌が容易となる。図4に示すように、折曲用連結部19a、19aが折曲された状態で、スリット21の両側縁21a、21aが合致させられ、該両側縁21a、21aから突出した状態で折曲用連結部19a、19aが折曲されており、これにより、図示のように、平板部12A、12Bが隙間なく重ね合わせられ、半筒部13A、13Bの対向する縁が好適に衝合される
このように折曲用連結部19a、19aの折曲を介して一対の金属構成体11A、11Bを合掌することにより、相互に隙間なく重ね合わせられた2枚の平板部12A、12Bが強い剛性を備えた第1固着部12を形成し、相互に合致させられた片側第1孔14A、14Bが高強度の第1孔14を提供する。
また、相互に対向する縁を衝合することにより合掌された半筒部13A、13Bが円筒形の第2固着部13を形成する。この際、片側第2横孔15A、15Bが対向させられることにより、所定位置で所定方向に向かうように正確な位置に第2横孔15が形成される。また、半円孔16A、16Bが対向して接合させられることにより、所定位置で所定方向に向かうように正確な位置に第2縦孔16が形成される。
更に、テーパ壁20を備えた連設部18A、18Bが相互に合掌させられることにより、上下左右に対して高強度の補強部18を形成する。
本発明の連結金物11は、木造建築における構造部材の交差部分を連結した状態で、上下左右に作用する荷重や負荷を好適に支持することができる。第1固着部12と第2固着部13は、図4(A)に示すように、Z方向に関して相互に反対方向Z1、Z2に向けて荷重を受ける場合や、図4(B)に示すように、Y方向に関して相互に反対方向Y1、Y2に向けて荷重を受ける場合において、両固着部12、13の連結部分の領域Sに剪断力が作用するが、連結部分には補強部18が形成されているので、強固に耐えることができる。
図4(A)に示すZ方向に関して、補強部18は、2枚重ねとされた金属構成体11A、11Bの連設部18A、18Bを合掌することにより形成されているので、荷重を2つの連設部18A、18Bに分散することにより軽減することができ、しかも、万一、一方の連設部が破断しても、他方の連設部が残存することにより構造部材の連結状態を維持するので、建築物の倒壊等が防止される。
図4(B)に示すY方向に関して、第2固着部13は、半筒部13A、13Bの縁部を相互に接合させ、しかも、連設部18A、18Bのテーパ壁20、20を合掌させることにより補強部18を形成しているので、折曲方向に対して高い強度を有している。図示のY1方向の力を受けたとき、一方の連設部18Aのテーパ壁20は圧縮され、他方の連設部18Bのテーパ壁20は伸長されるので、両者が相俟って、補強部18のY1方向への折曲を生じることなく、耐えることができる。
図5は、本発明の変形実施形態に係る連結金物11を示しており、図6は、更に別の変形実施形態に係る連結金物11を示している。これらの変形実施形態から明らかなように、本発明の連結金物11は、連結すべき構造部材の大小に応じて、大きさ及び形状や、筒状の第2固着部13の本数を任意に変更することが可能である。また、これらの変形実施形態に関して、図5(B)及び図6(B)に示すように、同一構成とした連結金物11を反転させて使用したとき、相互に対向する筒状の第2固着部13が同軸上に配置されないように、第1固着部12の上下中央位置Cに対して第2固着部13を偏位させるように構成しても良い。
更に、図示省略しているが、本発明の連結金物11は、柱と斜梁の間に使用できるように構成するため、図2に示すX方向に連接される第1固着部12と第2固着部13を相互にY方向に向けて所定角度だけ屈折させても良い。この場合、一対の金属構成体11A、11Bの連設部18A、18Bをプレス成形時に所定角度を有するように形成し、合掌することにより連結金物11を完成したとき、Y方向に屈折させられた連設部18A、18Bが相互に合致することにより前記補強部18を形成するように構成すれば良い。
10 半製品
11 連結金物
11A、11B 金物構成体
12 平板状の第1固着部
12A、12B 平板部
13 筒状の第2固着部
13A、13B 半筒部
14 第1孔
14A、14B 片側第1孔
15 第2横孔
15A、15B 片側第2横孔
16 第2縦孔
16A、16B 片側第2縦孔
17 係止凹部
17A、17B 片側係止凹部
18 補強部
18A、18B 連設部
19 中央連結部
19a 折曲用連結部
20 テーパ壁
21 スリット
31 土台
32 柱
33 大引き
34 梁
35 大梁
36a、36b、36c、36d 受溝
37a、37b、37c、37d 受孔
38a、38b、38c、38d、38e、38f、38g、38h ドリフトピン
39 先行ピン

Claims (2)

  1. 相互に直交するX方向とY方向とZ方向に関して、X方向に平板状の第1固着部(12)と筒状の第2固着部(13)を連設し、平板状の第1固着部にY方向に貫通する第1孔(14)を貫設すると共に、筒状の第2固着部にY方向に貫通する第2横孔(15)とZ方向に貫通する第2縦孔(16)を貫設して成る木造建築における構造部材の連結金物であり、
    前記連結金物(11)は、一対の金物構成体(11A,11B)を合掌させることにより形成されており
    前記金物構成体(11A,11B)は、1枚の金属板により、中央連結部(19)の折曲線(U)に対して左右線対称形状に形成された平板部(12A,12B)と、該平板部の縁部から延びる半割筒状の半筒部(13A,13B)と、前記平板部と半筒部を連設する連設部(18A,18B)を備え
    前記中央連結部(19)は、前記折曲線(U)に位置して形成されたスリット(21)の上下端に設けられた折曲用連結部(19a,19a)を該折曲線(U)に沿って折曲されており、スリットの両側縁(21a,21a)を合致させると共に、該両側縁から突出した状態で折曲用連結部(19a,19a)を折曲しており、
    前記折曲を介して合掌させられた一対の金物構成体(11A,11B)における相互に重ね合わせられた前記平板部(12A,12B)により前記平板状の第1固着部(12)が形成され、相互に合掌させられた前記半筒部(13A,13B)により前記筒状の第2固着部(13)が形成され、相互に合掌させられた前記連設部(18A,18B)により前記第1固着部(12)と第2固着部(13)の間の補強部(18)が形成されて成ることを特徴とする木造建築用の連結金物。
  2. 前記一対の金物構成体(11A,11B)の連設部(18A,18B)は、前記半筒部(13A,13B)から平板部(12A,12B)に向けて該半筒部の溝部を次第に浅くするテーパ壁(20)を備えて成ることを特徴とする請求項1に記載の木造建築用の連結金物。
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