JP5999491B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置においては、画像形成に伴って現像剤としてのトナーが消費されるため、現像装置内のトナーが枯渇しないようにトナーの補給が行われる。補給方法の一つとして、トナーを充填したトナーカートリッジを交換する手法が知られている。トナーカートリッジの交換は、例えば画像形成装置の上面に設けられた上部カバーを開き、装置内の古いトナーカートリッジを取り外して新たなトナーカートリッジを装置内の所定位置に装着することで行われる。
このトナーカートリッジには、トナーを画像形成装置本体側の現像装置に供給するための排出口が設けられる。また、トナーカートリッジを画像形成装置本体から取り外した際に排出口からトナーが飛散しないように、排出口にはこれを開放および閉鎖するシャッタが設けられる。具体的には、トナーカートリッジを画像形成装置本体に装着した際に、シャッタを開いて排出口を開放し、現像装置へのトナーの供給を可能とする一方、トナーカートリッジを画像形成装置本体から取り外した際に、シャッタを閉じて排出口を閉鎖し、排出口を介して外部にトナーが飛散するのを防止するようにしている。
シャッタの開閉状態を切り替えるためのシャッタ開閉機構として、外装カバーの開閉運動をシャッタの駆動力とする構成が公知である。その一例として、例えば特開2008−52033号公報(特許文献1)には、外装カバーの開閉軸に入力ギヤを取り付け、カバー部材の開閉に応じて入力ギヤを正逆回転させ、この回転運動を、ギヤ列を介してシャッタに伝達することで、シャッタを開閉させる構成が開示されている。
シャッタを開放状態と閉鎖状態との間で切り替えるためには、ある程度のシャッタストロークが必要となる。特許文献1に記載のシャッタ開閉機構では、カバー部材の開閉角に応じて入力ギヤを回転させる構成であるため、カバー部材の開閉角の範囲で必要なシャッタストロークを得るために入力ギヤをある程度大径化し、あるいはギヤ列を用いてギヤ比を調整する必要があり、機構が大型化・複雑化する。また、入力側ギヤは開閉軸と同軸に配置する必要があり、その設置箇所が制約を受ける。以上の理由から、シャッタ開閉機構のコンパクト化や設計自由度の向上を図ることが難しく、これらが画像形成装置の小型化を阻む要因となっている。
そこで、本発明は、シャッタ開閉機構のコンパクト化や設計自由度の向上を達成し、これによって画像形成装置の小型化を図ることを目的とする。
本発明は、開口部を有する画像形成装置本体と、前記開口部を介して画像形成装置本体に対して着脱可能であり、現像剤を収容する現像剤収容部と、現像剤収容部内の現像剤を外部に排出する排出口と、排出口を開閉する第一シャッタと、画像形成装置本体の前記開口部を開閉するカバー部材と、カバー部材の開閉動作を機械的に伝達し、カバー部材の閉動作で第一シャッタを開き、カバー部材の開動作で第一シャッタを閉じるシャッタ開閉機構とを有する画像形成装置において、シャッタ開閉機構に、カバー部材の閉動作で付勢力を蓄積する第一付勢部材と、前記閉動作でカバー部材に当接して正方向に運動し、カバー部材の開動作で第一付勢部材に蓄積された前記付勢力により逆方向に運動する入力側部材とを設け、入力側部材の正方向運動および逆方向運動に応じて第一シャッタを開閉させ、シャッタ開閉機構に、一方向の移動で第一シャッタを開くと共に、逆方向の移動で第一シャッタを閉じる出力側部材と、出力側部材を前記一方向に付勢し、かつその付勢力が第一付勢部材の付勢力よりも小さい第二付勢部材と、入力側部材と出力側部材とを連結する連結部とを設け、カバー部材の閉動作に伴って第二付勢部材の付勢力で出力側部材を前記一方向に移動させて第一シャッタを開き、カバー部材の開動作に伴う入力側部材の逆方向運動で出力側部材を前記逆方向に移動させて第一シャッタを閉じ、シャッタ開閉機構に、第一シャッタが閉じる方向に第一シャッタを付勢する第三付勢部材を設け、出力側部材の前記一方向の移動で第一シャッタを押圧して第一シャッタを開くことを特徴とするものである。
本発明によれば、入力側部材はカバー部材と接触できる位置に配置すれば足りる。そのため、カバー部材の開閉軸上に入力側部材(入力ギヤ)を配置する構成に比べ、入力側部材の設置箇所の自由度が高まる。また、シャッタストロークは、入力側部材の正逆方向運動時の移動距離から定めることができる。この移動距離は、カバー部材のうち、入力側部材との接触部の移動軌跡の長さに依存する。そのため、入力側部材の寸法とは無関係にシャッタストロークを設定することができ、入力側部材の小型化を図ることが可能となる。以上から、シャッタ開閉機構のコンパクト化や設計自由度の向上を達成し、画像形成装置を小型化することができる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 現像装置とトナーカートリッジの概略断面図である。 トナーカートリッジの外観図である。 図3と逆方向から見たトナーカートリッジの外観図である。 トナーカートリッジから上ケースとギヤカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 トナーカートリッジのギヤカバーを取り外した状態を示す側面図である。 トナーカートリッジのギヤカバーを取り外した状態を示す側面図である。 ギヤホルダの斜視図である。 トナーカートリッジを搬送スクリューの位置でその軸方向に切断した断面図である。 (a)は開放状態を示す排出口付近の断面図、(b)は閉鎖状態を示す排出口付近の断面図である。 トナーカートリッジをギヤカバー側から見た側面図である。 トナーカートリッジを装置本体に装着した状態を下方から見た断面図である。 トナーカートリッジを装着したベース部材を示す斜視図である。 トナーカートリッジの装置本体への着脱動作を説明するための側面図である。 上部カバー部材を閉じた状態のシャッタ開閉機構を概略的に示す断面図である。 上部カバー部材を開いた状態のシャッタ開閉機構を概略的に示す断面図である。 内側シャッタ及びその周辺構造を示す斜視図である。 (a)は内側シャッタがシャッタ開閉機構によって開放状態となった図、(b)は閉鎖状態となった図である。 上部カバー部材を閉じた状態のシャッタ開閉機構を概略的に示す断面図である。 上部カバー部材を開いた状態のシャッタ開閉機構を概略的に示す断面図である。 上部カバー部材を閉じた状態のシャッタ開閉機構を概略的に示す断面図である。 上部カバー部材を開いた状態のシャッタ開閉機構を概略的に示す断面図である。 上部カバー部材を閉じた状態のシャッタ開閉機構を概略的に示す断面図である。 上部カバー部材を開いた状態のシャッタ開閉機構を概略的に示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 上部カバーを開いた状態を示す図である。 上部カバーと内部カバーを開いた状態を示す図である。 プロセスユニットに当接部を設けた構成を示す図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
まず、図1を参照して、本発明の実施の一形態であるカラーレーザープリンタの全体構成及び動作について説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。モノクロプリンタや、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置にも本発明の構成を適用可能である。
図1に示すように、カラーレーザープリンタの装置本体(画像形成装置本体)100には、画像形成ユニットとしての4つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkが着脱可能に装着されている。各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的には、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、潜像担持体としてのドラム状の感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電ローラ3等を備えた帯電装置と、感光体2上の潜像に現像剤を供給する現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするためのクリーニングブレード5等を備えたクリーニング装置などで構成されている。なお、図1では、イエローのプロセスユニット1Yが備える感光体2、帯電ローラ3、現像装置4、クリーニングブレード5のみに符号を付しており、その他のプロセスユニット1M,1C,1Bkにおいては符号を省略している。また、本実施形態では、現像剤としてトナーから成る一成分現像剤を用いている。ただし、現像剤は、これに限らず、トナーとキャリアから成る二成分現像剤であってもよい。
各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkが有する4つの現像装置4の上方には、それぞれ、各現像装置4に補給するためのトナーを収容した現像剤収容器としてのトナーカートリッジ50が配設されている。本実施形態では、各現像装置4と各トナーカートリッジ50との間に、後述のベース部材107を構成する仕切り部108が配設されており、この仕切り部108に形成された4つの装着部106に各トナーカートリッジ50が着脱可能に装着されている。
また、各トナーカートリッジ50の上方付近には、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの感光体2の表面を露光する露光装置6が配設されている。露光装置6は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体2の表面へレーザー光を照射するようになっている。
また、装置本体100の上部には、開閉軸110を中心に回動することにより、上下方向に開閉可能なカバー部材としての上部カバー109が設けられている。また、この上部カバー109には、上記露光装置6が取り付けられている。このため、上部カバー109を開くと、露光装置6をトナーカートリッジ50の上方付近から待避させることができ、その状態でトナーカートリッジ50を装置本体100の上部開口部から着脱できるようになっている。
上記各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの下方には、転写装置7が配設されている。転写装置7は、転写体としての無端状のベルトから構成される中間転写ベルト8を有する。中間転写ベルト8は、支持部材としての駆動ローラ9と従動ローラ10に張架されており、駆動ローラ9が図の反時計回りに回転することによって、中間転写ベルト8は図の矢印に示す方向に周回走行(回転)するように構成されている。
4つの感光体2に対向した位置に、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ11が配設されている。各一次転写ローラ11はそれぞれの位置で中間転写ベルト8の内周面を押圧しており、中間転写ベルト8の押圧された部分と各感光体2とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。各一次転写ローラ11は、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が一次転写ローラ11に印加されるようになっている。
また、駆動ローラ9に対向した位置に、二次転写手段としての二次転写ローラ12が配設されている。この二次転写ローラ12は中間転写ベルト8の外周面を押圧しており、二次転写ローラ12と中間転写ベルト8とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。二次転写ローラ12は、一次転写ローラ11と同様に、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ12に印加されるようになっている。
また、中間転写ベルト8の図の右端側の外周面には、中間転写ベルト8の表面をクリーニングするベルトクリーニング装置13が配設されている。このベルトクリーニング装置13から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、転写装置7の下方に配設された廃トナー収容器14の入り口部に接続されている。
装置本体100の下部には、記録媒体Sを収容する給紙カセット15が配設されている。給紙カセット15には、収容されている記録媒体Sを送り出す給紙ローラ16が設けてある。一方、装置本体100の上部には、記録媒体を外部へ排出するための一対の排紙ローラ17が配設されている。また、排紙ローラ17によって排出された記録媒体をストックするための排紙トレイ18が、上部カバー109に設けられている。なお、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。
装置本体100内には、記録媒体Sを給紙カセット15から二次転写ニップを通って排紙トレイ18へ搬送するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ12の位置よりも記録媒体搬送方向上流側には、搬送タイミングを計って記録媒体を二次転写ニップへ搬送する搬送手段としての一対のレジストローラ19が配設されている。また、二次転写ローラ12の位置よりも記録媒体搬送方向下流側には、定着装置20が配設されている。
上記画像形成装置は以下のように動作する。
作像動作が開始されると、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの感光体2が図1の時計回りに回転駆動され、帯電ローラ3によって各感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。図示しない画像読取装置によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置6から各感光体2の帯電面にレーザー光が照射されて、各感光体2の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体2上に形成された静電潜像に、各現像装置4によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
続いて、中間転写ベルト8を張架する駆動ローラ9が回転駆動し、中間転写ベルト8を図の矢印の方向に周回走行させる。また、各一次転写ローラ11に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ11と各感光体2との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各感光体2上の各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト8上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト8はその表面にフルカラーのトナー画像を担持する。また、中間転写ベルト8に転写しきれなかった各感光体2上のトナーは、クリーニングブレード5によって除去される。
一方、給紙カセット15では、給紙ローラ16が回転することにより、収容されている記録媒体Sが搬送路Rへ送り出される。搬送路Rへ送り出された記録媒体Sは、レジストローラ19によってタイミングを計られて、二次転写ローラ12と中間転写ベルト8との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ12には、中間転写ベルト8上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト8上のトナー画像が記録媒体S上に一括して転写される。また、転写後の中間転写ベルト8上に残留するトナーは、ベルトクリーニング装置13によって除去され、除去されたトナーは、廃トナー収容器14へ搬送され回収される。
その後、トナー画像が転写された記録媒体Sは、定着装置20へと搬送され、定着装置20において記録媒体S上のトナー画像が当該記録媒体Sに定着される。そして、記録媒体Sは、一対の排紙ローラ17によって装置外に排出され、排紙トレイ18上にストックされる。
以上の説明は、記録媒体にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図2に示すように、現像装置4は、トナーを収容する現像ハウジング40と、トナーを担持する現像剤担持体としての現像ローラ41と、現像ローラ41にトナーを供給する現像剤供給部材としての供給ローラ42と、現像ローラ41上に担持されたトナー量を規制する規制部材としての現像ブレード43と、トナーを搬送する搬送部材としての2つの搬送スクリュー44,45とを有する。
現像ハウジング40の内部は、連通口48aを有する隔壁48によって、図の上側の第1の領域E1と、図の下側の第2の領域E2とに分割されている。連通口48aは、隔壁48の両端部(図2の紙面に直交する方向の手前側と奥側)にそれぞれ設けられている。すなわち、第1の領域E1と第2の領域E2は、2つの連通口48aを形成した箇所で互いに連通している。
第1の領域E1内には、一方の搬送スクリュー44が配置されている。第2の領域E2内には、他方の搬送スクリュー45と、供給ローラ42が設けられている。また、第2の領域E2の感光体2と対向する開口部には、現像ローラ41及び現像ブレード43が設けてある。
2つの搬送スクリュー44,45は、それぞれ回転軸440,450の外周に螺旋状の羽根441,451を設けて形成されている。各搬送スクリュー44,45が回転すると、それぞれの軸方向にトナーを搬送するようになっているが、ここでは、各搬送スクリュー44,45によるトナー搬送方向は互いに逆方向となっている。
現像ローラ41は、金属製の芯金と、その芯金の外周に配設された導電性ゴムで構成されている。本実施形態では、芯金の外径をφ6、導電性ゴムの外周をφ12、ゴム硬度Hs75に設定している。また、導電性ゴムは、体積抵抗値を約105〜107Ω程度に調整されている。導電性ゴムとしては、例えば、導電性ウレタンゴムやシリコーンゴム等を使用可能である。現像ローラ41は、図2において反時計回りの方向に回転し、表面に保持した現像剤を現像ブレード43及び感光体2との対向位置へと搬送する。
供給ローラ42には、一般に、スポンジローラなどが用いられる。スポンジローラとしては、金属製の芯金の外周に、カーボンを混合して半導電化させた発泡ポリウレタンを付着したものが適当である。本実施形態では、芯金の外径をφ6、スポンジ部分の外径をφ12に設定している。供給ローラ42は、現像ローラ41に対して当接している。供給ローラ42と現像ローラ41とが当接して形成されるニップ部は、通常約1mm〜3mm程度に設定されている。本実施形態では、ニップを2mmとしている。また、供給ローラ42は、現像ローラ41に対してカウンター方向(図2において反時計回り)に回転することで、現像ハウジング40内のトナーを現像ローラ41の表層まで効率よく供給できるようにしている。さらに、本実施形態では、現像ローラ41と供給ローラ42の回転数比を1に設定することで、良好なトナー供給機能を確保している。
上記現像ブレード43は、例えば、厚さ0.1mm程度のSUSなどの金属板で構成される。現像ブレード43は、その先端側で現像ローラ41の表面に当接している。現像ブレード43による現像ローラ41上のトナー量の制御は、現像特性を安定させ良好な画質を得るために非常に重要なパラメータである。そのため、通常の製品においては現像ローラ41に対する現像ブレード43の当接圧は20〜60N/m程度、ニップ部の位置は現像ブレード43の先端から0.5±0.5mm程度に厳しく管理されている。また、これらのパラメータは、使用するトナー、現像ローラ、供給ローラなどの特性に合わせて適宜決定される。本実施形態では、現像ブレード43を厚さ0.1mmのSUS材で構成し、当接圧45N/m、ニップ部の位置を現像ブレード43の先端から0.2mm、現像ブレード43の支持端部から自由端(先端)までの長さ(自由長)を14mmに設定することで、現像ローラ41上に安定したトナーの薄層を形成できるようにしている。
図2を参照しつつ、現像装置4における現像動作について説明する。
作像動作開始の指示があり、現像ローラ41と供給ローラ42が回転を開始すると、供給ローラ42によって現像ローラ41の表面にトナーが供給され担持される。現像ローラ41上に担持されたトナーは、現像ローラ41と現像ブレード43とのニップ部を通過することにより、トナー層の厚さが規制されると同時に摩擦荷電させられる。そして、現像ローラ41上のトナーが感光体2との対向位置(現像領域)に搬送されると、トナーが感光体2上の静電潜像へ静電的に転移してトナー画像が形成される。
現像剤収容器としてのトナーカートリッジ50は、トナーを収容する現像剤収容部51を内部に有する容器本体70を具備する。容器本体70には、現像剤収容部51内のトナーを外部へ排出する排出口52と、現像剤収容部51内のトナーを排出口52へ搬送する搬送部材としての搬送スクリュー53と、現像剤収容部51内の現像剤を撹拌する撹拌部材としてのアジテータ54等が設けられる。排出口52は現像剤収容部51の下部に設けられている。一方、トナーカートリッジ50が装着される仕切り部108の各装着部106には、トナーカートリッジ50の排出口52と連結される補給口49が形成されている。
搬送スクリュー53は、回転軸530の外周に、螺旋状の羽根531を設けて形成されている。アジテータ54は、搬送スクリュー53の回転軸530と平行に配設された回転軸540に、平面状の変形可能な羽根541を設けて形成されている。アジテータ54の羽根541は、例えば、PETフィルム等から成る可撓性の材料で構成される。また、図2に示すように、現像剤収容部51の底面501を、羽根541の回転軌道に沿った円弧状に形成することで、羽根541によって移動されずに現像剤収容部51内に残ってしまうトナー量を減らすことができる。
なお、本実施形態では、装置本体100に対し、トナーカートリッジ50を単独で着脱可能に構成しているが、この構成に限定されることはない。例えば、トナーカートリッジ50を現像装置4および感光体2等と一体的に構成し、プロセスユニットとして交換可能にしてもよい。あるいは、トナーカートリッジ50を現像装置4と一体的に構成し、現像ユニットとして交換することもできる。
続いて、現像装置へのトナー補給動作について説明する。
現像装置へのトナーの補給は、現像ハウジング40内のトナー量が所定の基準値以下となった場合に行われる。トナー量が基準値以下であるか否かは、例えば第1の領域E1内に配置した二つの導光部材46,47の各先端部間で光が透過するか否かに基づいて判定することができる。両先端部がトナーに埋まっている場合には、一方の導光部材から他方の導光部材に光が透過しないので、トナー量が基準値以上であると判定することができる。導光部材46,47間で光が透過すれば、両先端部間にトナーが存在せず、従ってトナー量が基準値以下であると判定することができる。
トナー量が基準値以下になると、トナーカートリッジ50内の搬送スクリュー53およびアジテータ54が回転を開始する。搬送スクリュー53の回転によってトナーが排出口52へ向かって搬送され、排出口52から現像ハウジング40の第1の領域E1内にトナーが補給される。また、アジテータ54の回転によって、トナーカートリッジ50内のトナーが撹拌され、さらに搬送スクリュー53の回転領域に移送される。現像ハウジング40内のトナー量が所定の基準値よりも多くなると、搬送スクリュー53とアジテータ54の回転駆動が停止してトナー補給が終了する。
一方、現像ハウジング40では、トナーの補給があると、第1の領域E1内に設けられた搬送スクリュー44と、第2の領域E2に設けられた搬送スクリュー45が回転し、各領域E1,E2でトナーが互いに反対方向に搬送される。各搬送スクリュー44,45によって各領域E1,E2の搬送方向下流端まで搬送されたトナーは、隔壁48の両端部に形成された各連通口48aを通って、他方の領域内(領域E1から領域E2、又は領域E2から領域E1)に送り込まれる。そして、他方の領域内に送り込まれたトナーは、それぞれの領域内で搬送スクリュー44,45によって搬送され、上記とは反対側の連通口48aを通って元の領域内に戻される。この動作を繰り返し行うことにより、トナーが第1の領域E1と第2の領域E2との間で循環し、補給された新しいトナーと現像ハウジング40内にあるトナーとが混ざり合うので、トナーの状態(トナー中の新しいトナーの割合)を均一にし、色ムラや地汚れ等の不具合の発生を防止することができる。
図3および図4は、上記トナーカートリッジの外観を示す斜視図である。図3はトナーカートリッジ50を一端(矢印A方向側の端部)側から見た図であり、図4はこれとは逆にトナーカートリッジ50を他端(矢印B方向側の端部)から見た図である。
図3および図4に示すように、トナーカートリッジ50は、上ケース55と下ケース56とからなる容器本体70と、容器本体70の一端側(A方向)の側面に装着された容器側端子58と、容器本体70の他端側(B方向)の側面を覆うギヤカバー57と、容器本体70の他端側に配置されたシャッタ60とを有する。容器本体70は、上ケース55と下ケース56の開口部に形成された縁部を互いに接合することで製作され、両者を接合することで形成されたフランジ部63は容器本体70の全周にわたって形成されている。容器本体70の内部空間に、トナーや、搬送スクリュー53及びアジテータ54が収容されている。両ケース55,56の接合方法としては、振動溶着や超音波溶着などの溶着、もしくは、両面粘着テープや接着剤などによる接着などの方法が用いられる。容器本体70の一端側の側面には、トナーを充填するための充填口を密封するキャップ部材59が設けられている。キャップ部材59は、充填口からトナーカートリッジ50内にトナーが充填された後、充填口からのトナー漏れを防止するために取り付けられる。
シャッタ60を容器本体70の他端側に形成する一方で、容器側端子58をシャッタと離れた容器本体70の一端に設けることで、容器側端子58のトナーによる汚染が生じにくくなり、後述する本体側接触子104bとの間の通電性を向上させることができる。
容器本体70の長手方向他端側の側面には、ギヤカバー57が装着されている。ギヤカバー57内には、装置本体側からの駆動力を搬送スクリュー53やアジテータ54に伝達するためのトルク伝達手段として、複数のギヤが配置されている。
容器本体70の長手方向の他端側には、排出口52を開閉する第二シャッタとしての外側シャッタ60が設けられている。外側シャッタ60は、容器本体70の部分円筒状の外周面に沿って回転可能であり、この回転により、外側シャッタ60は図2に示す排出口52が開放された開放位置と排出口52が閉鎖された閉鎖位置との間で移動する。
容器本体70の長手方向の中央部よりも他端側(B方向)には、取っ手状の把持部61が設けられている。トナーカートリッジ50を交換する際に、ユーザーがこの把持部61を把持することで、容易にトナーカートリッジ50を着脱することができる。把持部61の内面には、使用者が把持部61を認識し易くなるように環状のリブ61aが設けられている。
図6に、トナーカートリッジ50から上ケース55とギヤカバー57を取り外した状態の斜視図を示す。
図6において、符号62,63,64は、上記ギヤカバー57内に収容される複数のギヤである。これらのギヤのうち、符号62は搬送駆動ギヤであり、符号63は攪拌駆動ギヤである。両ギヤ62,63は、下ケース56の他端側(B方向)の側面から外部に突出した搬送スクリュー53およびアジテータ54の各回転軸に取り付けられている。また、符号64で示すギヤは、搬送駆動ギヤ62及び撹拌駆動ギヤ63と噛み合って回転トルクを伝達するトルク伝達ギヤである。
装置本体100には後述のように本体側駆動ギヤ105が設けられている(図12、図14参照)。トナーカートリッジ50を装置本体100の装着部106に装着すると、搬送駆動ギヤ62が本体側駆動ギヤ105と噛み合う。この状態で、本体側駆動ギヤ105を回転駆動させると、搬送駆動ギヤ62、トルク伝達ギヤ64及び撹拌駆動ギヤ63がそれぞれ図5の矢印で示す方向に回転し、搬送スクリュー53とアジテータ54とが回転する。本実施形態における搬送駆動ギヤ62は大径のギヤ部と小径のギヤ部とを有する二段ギヤで構成されており、このうち、大径のギヤ部にトルク伝達ギヤ64が噛み合い、小径のギヤ部に本体側駆動ギヤ105が噛み合うようになっている。
図6及び図7は、トナーカートリッジ50のギヤカバー57を取り外した状態を示す側面図である。
本実施形態において、トルク伝達ギヤ64は、図6に示すように、他のギヤ62,63と噛み合ってトルク伝達を行う作動位置と、図7に示すように、他のギヤ62,63との噛み合いが解消される位置まで待避した待避位置との間で移動可能に構成されている。具体的に、トルク伝達ギヤ64は、図8に示すように、搬送スクリュー53(又は搬送駆動ギヤ62)の回転軸530を中心に回転可能に支持されたギヤホルダ71に保持されており、このギヤホルダ71が正逆方向に回転することで、トルク伝達ギヤ64が図6に示す作動位置と図7に示す待避位置との間で切り換えられるようになっている。
図8に示すように、ギヤホルダ71には、外側シャッタ60(第二シャッタ)が一体に設けられている。ギヤホルダ71が回転軸530を中心に回転すると、これに伴って外側シャッタ60が搬送スクリュー53の回転軸530を中心に回転する。この場合、図6に示すように、トルク伝達ギヤ64が作動位置にある状態では、外側シャッタ60によって排出口52が開放され、図7に示すように、トルク伝達ギヤ64が待避位置にある状態では、外側シャッタ60によって排出口52が閉鎖される。
図6および図7に示すように、ギヤホルダ71と容器本体70との間には引張バネ72が配置されている。引張バネ72の一端部がギヤホルダ71に設けた係止部71aに取り付けられ、引張バネ72の他端部が上ケース55の側面に設けられた係止部70aに取り付けられている。この引張バネ72の引張力(付勢力)により、ギヤホルダ71がトルク伝達ギヤ64を撹拌駆動ギヤ63から離間させる方向に付勢される。従って、ギヤホルダ71に外力が作用しない状態では、引張バネ72の引張力により、図7に示すようにトルク伝達ギヤ64が待避位置に移動する。
また、図8に示すように、ギヤホルダ71には操作部71bが設けられている。この操作部71bは、トナーカートリッジ50を装置本体100の装着部106へ装着した際に、装置本体100に設けられたシャッタ制御部材102の上端と当接する。トナーカートリッジ50を装置本体100から取り外した際には、操作部71bがシャッタ制御部材102から離反する。
図9は、トナーカートリッジを搬送スクリューの位置でその軸方向に切断した断面図である。
図9に示すように、本実施形態のトナーカートリッジ50では、既に説明した外側シャッタ60(第二シャッタ)の他に、第一シャッタとしての内側シャッタ22を備える二重シャッタ構造が採用されている。内側シャッタ22と外側シャッタ60は径方向に重ねて配置されており、外側シャッタ60は、排出口52の外側開口部を開閉し、内側シャッタ22は、排出口52の内側開口部を開閉する。
内側シャッタ22は、円筒状に形成されており、その周壁には現像剤出口23が設けられている。内側シャッタ22がその軸心回りに回転することで、現像剤出口23が排出口52と重なり合った開放状態と、内側シャッタ22の周壁が排出口52を重なった(現像剤出口23が排出口52を重なり合わない)閉鎖状態とに切換可能となっている。内側シャッタ22の内径部には、搬送スクリュー53が挿入されている。
また、内側シャッタ22には、現像剤出口23を介して排出口52から排出されなかったトナーを内側シャッタ22内から現像剤収容部51内に戻すための戻し口24が設けられている。戻し口24は、現像剤出口23よりもトナー搬送方向の下流側に位置している。
内側シャッタ22の外径側には、半円筒状のひさし部65が配設されている。内側シャッタ22は、このひさし部65と容器本体70の内壁面との間で回転可能に保持されている。
なお、ひさし部65を設けなくても、内側シャッタ22の一端部を容器本体70で片持ちして回転可能に支持することは可能であるが、ひさし部65を設けることで、その内筒面が軸受の役割を果たし、内側シャッタ22の回転姿勢を安定化させることができる。ひさし部65には、内側シャッタ22の戻し口24と対応する位置に、別途戻し口67が設けられている。
内側シャッタ22の外周面とひさし部65の内周面との間、及び、内側シャッタ22の内周面と容器本体70の内壁面との間には、それらの間からトナーが外部に漏れるのを防止するための円筒状のシール部材25が配設されている。
図10(a)は、図9のI−I断面図であり(外側シャッタ60の図示は省略)、内側シャッタ22の現像剤出口23が排出口52と重なり合った開放状態を示す。一方、図10(b)は、現像剤出口23が排出口52と重なり合っていない閉鎖状態を示している。
図10(a)に示すように、内側シャッタ22に設けられた戻し口24は、内側シャッタ22の周方向に延在するように形成されており、戻し口24の方が現像剤出口23よりも周方向に大きく開口している。このように内側シャッタ22の戻し口24を形成することで、図10(a)に示す開放状態でも、図10(b)に示す閉鎖状態でも、内側シャッタ22の戻し口24の一部がひさし部65の戻し口67と重なるようになっている。
図11は、トナーカートリッジ50をギヤカバー57側から見た側面図であり、図12は、装置本体に装着されたトナーカートリッジを下側から見た断面図である。
図11および図12に示すように、ギヤカバー57の外面(表側の面)には、上下方向に延びる溝73が形成されている(図4参照)。また、装置本体100の各装着部には、水平方向に突出する突起部101が形成されている。トナーカートリッジ50を装置本体100に装着する際には、溝73に突起部101が挿入される。溝73と突起部101との協働により、装置本体100に対して容器本体70の着脱方向をガイドする機能と、装置本体100に対して容器本体70を位置決めする機能とが得られる。具体的には、溝73のうち、下端部から上方の幅が狭くなっている部分の手前までが、ガイド機能を有するガイド部73aであり、前記幅が狭くなっている部分が位置決め機能を有する位置決め部73bである。ガイド部73aの下端部は下方に開口している。ガイド部73aは、上端を除いて等しい幅を有し、上端では容器側位置決め部73bに向かって幅が徐々に狭くなっている。
図11では、溝73を設けたギヤカバー57の外面上における、各ギヤ62,63,64の投影領域を点線で示している。また、符号Jで示す領域は、作動位置にあるトルク伝達ギヤ64の投影領域であり、符号Uで示す領域は、待避位置にあるトルク伝達ギヤ64の投影領域である。このように、本実施形態では、溝73のガイド部73aの一部を、作動位置にあるトルク伝達ギヤ64の投影領域J内に配設している。なお、ガイド部73aの全部を、作動位置にあるトルク伝達ギヤ64の投影領域J内に配設することも可能である。一方、溝73の幅の狭い位置決め部73bは、作動位置にあるトルク伝達ギヤ64の投影領域J外に配設されることが必要である。
図11および図12に示すように、ギヤカバー57の表側には、装置本体100に対する別のガイド部及び位置決め部として、外周を円筒面状にした凸部79(図4参照)が設けられている。この凸部79は、装置本体100に設けられたガイド溝103に挿入される。凸部79とガイド溝103との協働により、装置本体100に対して容器本体70を上下方向にガイドする機能と、装置本体100に対して容器本体70を位置決めする機能とが得られる。このように、本実施形態では、装置本体100に対する容器本体70の位置決めを、図11に示す溝73の位置決め部73bと凸部79との2箇所で行っている。
ギヤカバー57の裏面であって、溝73の容器側位置決め部73bの裏側には、図示しない位置決め用のボスが突出して設けられている。このボスは、ギヤカバー57を各ケース55,56に取り付ける際に、上ケース55の側面に設けられた長孔77(図6参照)に挿入される。これにより、ギヤカバー57が上ケース55に対して位置決めされる。
図12に示すように、ギヤカバー57の裏面には、凸部79と同軸に孔部78が形成されている。この孔部78には、搬送スクリュー53の下ケース56から突出した回転軸530の一端部が挿入される。この孔部78によって搬送スクリュー53の回転軸530を保持することで、ギヤカバー57が下ケース56に対して位置決めされるようになっている。
次に画像形成装置本体100に設置されるベース部材107について説明する。
図13に示すように、ベース部材107は、底部を構成する概略矩形状の仕切り部108(図1参照)と、仕切り部108の一辺に設けられた背面壁109と、仕切り部108の背面壁109を挟む対向二辺に設けられた一対の側壁111,112とを有する。一対の側壁111,112間に、側面を両側壁111,112に対向させて複数のトナーカートリッジ50が水平姿勢で互いに平行に配置される。以下では、各トナーカートリッジ50の一端側(A方向:容器端子部58の装着側)の側面と対向する側壁を第一側壁111と称し、各トナーカートリッジ50の他端側(B方向:ギヤケース57の装着側)の側面と対向する側壁を第二側壁112と称する。
両側壁111,112間に挿入されたトナーカートリッジ50は、図1に示すように、仕切り部108に設けた装着部106に装着される。装着部106はトナーカートリッジ50の本数と同数分設けられており、各トナーカートリッジ50は、そのトナー色に応じて、トナー色ごとに定められた規定位置の装着部106に装着される。
図13に示すように、第一側壁111には、各トナーカートリッジ50の容器側端子58と対向して4つの本体側端子104が装着されている。トナーカートリッジ50を装着部に装着することで、容器側端子58が本体側端子と電気的に接続される。
図12に示すように、第二側壁112の内面には、装着部106ごとに、前述した突起部101とガイド溝103とが設けられている。ガイド溝103は上下方向に延び、その上端部は開口している。トナーカートリッジ40を装着する際には、その開口部からトナーカートリッジ50に設けられた凸部79(図11参照)が挿入される。ガイド溝103の下端部には、凸部79を受ける受け部が形成されている。
仕切り部108のうち、各ガイド溝103の下端部の近傍には、本体側駆動ギヤ105が設けられている。この本体側駆動ギヤ105は、装置本体100に設けられた図示しない駆動源によって回転駆動されるようになっている。本体側駆動ギヤ105は、トナーカートリッジ50を装置本体100に装着した状態で、上記搬送駆動ギヤ62(図6参照)と噛み合う。
第一側壁111には、装着部106ごとに、トナーカートリッジ50を他端側(B方向)に付勢する板バネ等からなる付勢部材107が設けられている。この付勢部材107によってトナーカートリッジ50が第二側壁112側に押し付けられ、他端側(B方向)に設けられた凸部79の先端がガイド溝103の溝底に当接する。これにより、トナーカートリッジ50の長手方向(図12の上下方向)への移動が規制され、ガイド溝103からの凸部79の脱落や、容器側位置決め部73bからの突起部101の脱落が防止される。
以下、図14(a)〜(c)を参照しつつ、上記本実施形態に係るトナーカートリッジ50の装置本体100への着脱について説明する。
トナーカートリッジ50を装置本体100に装着する場合、使用者は先ず装置本体100の上部カバー109(図1参照)を開放状態にする。次いで、使用者によってトナーカートリッジ50の装着操作が行われる。この装着操作は、図14(a)に示すように、使用者が把持部61を把持し、トナーカートリッジ50を、装置本体100の上部開口部を介して下方へ移動させることで行われる。
この装着操作に伴い、図14(b)に示すように、トナーカートリッジ50に設けられた凸部79が第二側壁112のガイド溝103の上端に挿入される。装着操作中はトナーカートリッジ50の挿入方向がガイド溝103にガイドされるため、トナーカートリッジ50を、こじることなくスムーズに装着部106に案内することができる。
図14(c)に示すように、トナーカートリッジ50が装着部106に装着された状態となると、トナーカートリッジ50の凸部79が、ガイド溝103の下端部(受け部)に当接し、トナーカートリッジ50の位置決めが行われる。
また、トナーカートリッジ50の装着操作に伴い、第二側壁112に設けた突起部101が、溝73に挿入される。図14(c)に示すように、トナーカートリッジ50が装着部106に装着されると、突起部101が溝73のうち、幅が狭くなっている容器側位置決め部73bに位置する。
この装着操作中は、さらにギヤホルダ71の操作部71bに、装置本体100に設けられたシャッタ制御部材102が当接する。これにより、ギヤホルダ71は、引張バネ72の引張力(付勢力)に抗して図14(c)に示す矢印の方向に回動され、トルク伝達ギヤ64が撹拌駆動ギヤ63と噛み合う作動位置に配設される。また、ギヤホルダ71が回動することによって、ギヤホルダ71に一体的に設けられた外側シャッタ60も回動し、排出口52の外周側は開放された状態となる。しかし、この場合(トナーカートリッジ50が本体に載置された場合)においても内側シャッタ22は閉鎖されたままである。外側シャッタ60が開放する一連の動作中には、トナーカートリッジ50の排出口52が本体側の補給口49に接続していない瞬間がある。その場合、トナーが下方漏れ出してしまうが、内側シャッタ22が閉じたままなのでトナーが漏れることはない。
なお、トルク伝達ギヤ64が作動位置へ移動する際、トルク伝達ギヤ64が溝73に接近した時点では、突起部101はすでに溝73上の作動位置と重なる領域を通過しているので、トルク伝達ギヤ64と突起部101とが干渉することはない。
トルク伝達ギヤ64が作動位置に移動し撹拌駆動ギヤ63と噛み合うと、トナーカートリッジ50内の上記搬送スクリュー53とアジテータ54とが連動するように連結される。また、同時に、ギヤホルダ71に一体的に設けられた外側シャッタ60も図14(b)に示す位置から同図(c)に示す位置へ回動し、排出口52が開放された状態となる。そして、開放された排出口52が装置本体100側の補給口49と連結される。
その後、上記内側シャッタ22が開放状態となる。具体的には、上部カバー109の閉鎖をトリガーとし、この閉鎖動作に連動して後述のシャッタ開閉機構200を介して内側シャッタ22が開放状態となる。これにより、内外双方のシャッタ22,60が開放状態となり、排出口52らトナーが排出可能となる。
また、図14(c)に示すように、トナーカートリッジ50を装着部106に装着した状態では、搬送駆動ギヤ62が本体側駆動ギヤ105と噛み合う。この状態で、本体側駆動ギヤ105が図示しない駆動源によって回転駆動させられると、その駆動力が搬送駆動ギヤ62、トルク伝達ギヤ64、撹拌駆動ギヤ63を介して、上記搬送スクリュー53とアジテータ54に伝達され、それらが回転駆動される。これにより、上記開放された排出口52から補給口49を介して現像装置へトナーが補給される。
次に、トナーカートリッジ50を装置本体から取り外す場合は、まず上部カバー109を開く(図1参照)。この動作に連動して後述のシャッタ開閉機構200を介して内側シャッタ22が閉鎖状態となる。次いで使用者によってトナーカートリッジ50の離脱操作が行われる。この離脱操作は、使用者が把持部61を把持し、装着部106に位置決めされたトナーカートリッジ50を上方へ移動させて、装置本体100の上部開口部から取り出すことで行われる。
図14(b)に示すように、トナーカートリッジ50を引き上げると、ギヤホルダ71の操作部71bに対する装置本体100側のシャッタ制御部材102による当接が解除され、ギヤホルダ71は引張バネ72の引張力(付勢力)によって回転して元の位置に戻される。このギヤホルダ71の回転に伴い、トルク伝達ギヤ64が撹拌駆動ギヤ63と離間する待避位置に配設される。なお、このとき、突起部101が溝73上の作動位置と重なる領域を通過することになるが、突起部101が当該領域に達したときには、トルク伝達ギヤ64はすでに溝73上から待避しているので、突起部101とトルク伝達ギヤ64とが干渉することはない。
また、図14(b)に示すように、ギヤホルダ71が元の位置に回転すると、これに伴って外側シャッタ60も回転して排出口52を閉鎖する。これにより、補給口49との接続に起因して表面が汚れがちな内側シャッタ22を更に外側シャッタ60が隠すことになる。その結果、ユーザーの手がシャッタ部に触れても汚れる恐れが軽減する。内外双方のシャッタ22,60が閉鎖状態となっていることで、排出口52からのトナー飛散の防止性も大幅に向上する。
かかる構成では、トナーカートリッジ50が取り外された状態では、トナーカートリッジ50内の搬送スクリュー53とアジテータ54との連結が解除される。そのため、使用者等が誤ってギヤ62,64に触れて搬送スクリュー53やアジテータ54の一方を駆動させてしまったとしても、他方へは駆動力が伝達されない。そのため、搬送スクリュー53やアジテータ54の双方が駆動されることによる現像剤への負荷を低減することができ、現像剤の劣化を抑制し、また、搬送スクリュー53やアジテータ54の破損を防止することができる。
使用者等が搬送スクリュー53を駆動させたとしても、戻し口24が設けられているために戻し口24から現像剤収容部51へ現像剤を戻すことができる。そのため、現像剤に負荷がかかるのを低減することができる。
また、本実施形態では、トナーカートリッジ50を取り外す際、その取り外し動作に連動して、外側シャッタ60が自動的に排出口52を閉鎖するので、外側シャッタ60の閉じ忘れによる排出口52からのトナーの漏洩や飛散も防止できる。
以上に説明したように、本発明のトナーカートリッジ50の二重シャッタのうち、外側シャッタ60は、トナーカートリッジ50を装置本体100に装着する際に、操作部71bを装置本体100に設けたシャッタ制御部材102を当接させることで、排出口52を開き、トナーカートリッジ50を装置本体100から離脱させる際に、操作部71bをシャッタ制御部材102から離反させることで、排出口52を閉じる。
その一方で、内側シャッタ22の開閉は、図1に示すカバー部材としての上部カバー109の開閉動作と連動して行われる。具体的には上部カバー109を閉じることで内側シャッタ22が開き、上部カバー109を開くことで内側シャッタ22が閉じる。
内側シャッタ22の開閉はシャッタ開閉機構200を介して行われる。以下、このシャッタ開閉機構200の構成および機能を図15〜図18に基づいて説明する。
図15および図16はシャッタ開閉機構200の概略構成を示す側面図であり、図15が上部カバー109を完全に閉じた状態、図16が上部カバー109を全開させた状態を示す。図1に示すように上部カバー109には露光装置6が取り付けられているが、図15および図16では露光装置6の図示を省略している。また、図17は、内側シャッタ22の周辺構造を示す斜視図であり、図18はその側面図である。なお、図17および図18では、トナーカートリッジ50からギヤカバー57や搬送駆動ギヤ62等の各ギヤが取り外された状態を示している。
図15および図16に示すように、シャッタ開閉機構200は、入力側部材201、出力側部材202、連結部203、第一付勢部材としての第一ばね204、第二付勢部材としての第二ばね205、および第三付勢部材としての第三ばね206を有する。
入力側部材201は、画像形成装置本体100の開閉軸110の近傍に設けられた案内部150内に、上下方向にスライド可能に配置される。案内部150の底面と入力側部材201との間には圧縮状態の第一ばね204が配置されており、この第一ばね204の付勢力によって入力側部材201が常時上方に付勢されている。案内部150には、入力側部材201の下端と係合してその上限位置を規定する第一ストッパ151が形成されている。
上部カバー109の下面には、入力側部材201と当接可能の当接部109aが一体にまたは別体に設けられている。なお、当接部109aを設けることなく、カバー部材109を入力側部材201に直接当接させるようにしてもよい。
出力側部材202は、水平方向に延びる長尺状の部材であり、装置本体100の内部で水平移動可能に支持されている。出力側部材202には、装着部106毎に上方に突出する突出部202aが形成されている。また、出力側部材202は、ばね取り付け部202bが形成され、このばね取り付け部202bと画像形成装置本体100との間に圧縮状態の第二ばね205が配置されている。第二ばね205の付勢力により、出力側部材202は常時一方向(図面左方)に押圧される。第二ばね205の付勢力は、第一ばね204の付勢力よりも小さくする。
出力側部材202の一方向への最大変位を規定するため、画像形成装置本体100には、出力側部材202と係合する第二ストッパ152が設けられている。図15および図16は、第二ストッパ152をばね取り付け部202bと係合させる場合を例示している。
図17および図18(a)(b)に示すように、内側シャッタ22には、突起27が形成されている。この突起27は、下ケース56から露出した内側シャッタ22の端部に設けられており、かつ内側シャッタ22の軸方向へ突出している。この突起27と下ケース56の側面に設けられた取り付け部70bとの間には、引張状態の第三ばね206が取り付けられている。この第三ばね206の付勢力で内側シャッタ22は、これを閉じる方向に付勢されている。各トナーカートリッジ50の第三ばね206の合計付勢力は、第二ばね205の付勢力よりも小さい。
入力側部材201と出力側部材202は、連結部203で連結される。本実施形態では、連結部として可撓性を有するワイヤ203を使用した場合を例示している。ワイヤ203はプーリ207に巻きかけられており、その一端が入力側部材201に、他端が出力側部材202にそれぞれ取り付けられている。
以下、以上に述べたシャッタ開閉機構200の動作を説明する。
なお、以下の説明では、上部カバー109が完全に閉じた状態(図15)から全開状態(図16)に至るまでを上部カバー109の開動作と呼び、上部カバー109が全開状態(図16)から完全に閉じた状態(図15)に至るまでを上部カバー109の閉動作と呼ぶ。
先ず、上部カバー109を閉じ動作させた時のシャッタ開閉機構200の動作を説明する。図16に示すように、上部カバー109が全開の状態では、第一ストッパ151で入力側部材201の上限位置が規定されているため、上部カバー109の閉じ動作の初期は、上部カバー109の当接部109aと入力側部材201とが非接触となる。閉じ動作の終期には、当接部109aが入力側部材201に当接し、その後の閉じ動作で入力側部材201が下方に押し下げられて正方向の運動を行う。同時に第一ばね204が圧縮され、第一ばね204に付勢力が蓄積される。なお、上部カバー109の閉じ動作の初期から終期に移行するタイミングは、第一ストッパ151の位置を調整することで変更可能である。
入力側部材201の正方向運動(降下運動)に伴ってワイヤ203が弛もうとする。この際、出力側部材202に作用する力が第二ばね205の付勢力だけとなるので、出力側部材202は水平一方向(図面左方)に移動する。入力側部材201の正方向運動は出力側部材202には伝達されない。出力側部材202の一方向移動により、各突出部202aが第三ばね206の付勢力に抗して各内側シャッタ22の突起27を押し、各内側シャッタ22を図15の時計回りに回転させる。その結果、図18(a)に示すように、現像剤出口23が下を向き、これによって図10(a)に示すように排出口52が開いた状態となる。
次に上部カバー109を開き動作させた時のシャッタ開閉機構200の動作を説明する。上部カバー109の開き動作の初期は、入力側部材201が上部カバー109の当接部109aとの接触状態を保持しながら当接部109aに追従して上昇し、逆方向の運動を行う。入力側部材201が第一ストッパ151と係合した後の開き動作の終期には、当接部109aが入力側部材201から離反する。
この開き動作の初期には、入力側部材201の逆方向運動により、ワイヤ203が引張状態となる。そのため、出力側部材202は、入力側部材201に牽引されて水平逆方向(図面右方向)に移動する。このように入力側部材201の逆方向運動は、ワイヤ203を介して出力側部材202に伝達される。出力側部材202の逆方向移動により、突起27を押す力が消失するため、内側シャッタ22は第三ばね206の付勢力によって図の反時計回りに回転する。その結果、現像剤出口23は、図18(b)に示すように右側を向き、これによって図10(b)に示すように排出口52が閉じられた状態となる。
以下、以上に述べたシャッタ開閉機構200が奏する作用効果を説明する。
本発明のシャッタ開閉機構200によれば、入力側部材201は上部カバー109と接触できる位置に配置すれば足りる。そのため、上部カバー109の開閉軸110上に入力ギヤを配置する従来構成に比べ、入力側部材201の設置箇所の自由度が高くなる。また、内側シャッタ22のシャッタストロークは、入力側部材201の正逆方向運動時の移動距離に基づいて定めることができる。この移動距離は、上部カバー109を開閉する際の当接部109aの移動軌跡の長さに依存する。そのため、入力側部材201の寸法とは無関係にシャッタストロークを設定することができ、入力側部材201の小型化を達成できる。以上から、シャッタ開閉機構200のコンパクト化や設計自由度の向上を達成し、画像形成装置の小型化を図ることが可能となる。
また、本発明のシャッタ開閉機構200では、上部カバー109の閉動作の初期に入力側部材201をカバー部材109に対して非接触とする一方で、上部カバー109の閉動作の終期に入力側部材201をカバー部材109に当接させている。この場合、上部カバー109の閉動作の終期や開動作の初期に限って内側シャッタ22を開閉させることになるので、内側シャッタ22のシャッタストロークが必要以上に大きくなることはない。これにより、シャッタストロークを確保するための必要スペースを小さくし、設計自由度を向上や画像形成装置の小型化を図ることが可能となる。また、上部カバー109が全開状態となるより前のタイミングで使用者がトナーカートリッジ50を取り外した場合でも、取り外した時点では内側シャッタ22が閉じた状態にある。そのため、このような不適切な取り扱いが行われた際にも、排出口52からのトナーの飛散を確実に防止することができる。
さらに本発明では、シャッタ開閉機構200に、一方向の移動で内側シャッタ22を開くと共に、逆方向の移動で内側シャッタ22を閉じる出力側部材202と、出力側部材202を一方向に付勢し、かつその付勢力が第一ばね204の付勢力よりも小さい第二ばね205と、入力側部材201と出力側部材202とを連結する連結部203とを設けている。加えて、上部カバー109の閉動作に伴って第二ばね205の付勢力で出力側部材202を一方向に移動させて内側シャッタ22を開き、上部カバー109の開動作に伴う入力側部材201の逆方向運動で出力側部材202を逆方向に移動させて内側シャッタ22を閉じるようにしている。以上の構成から、シンプルかつコンパクトな機構で内側シャッタ22を確実に開閉させることができる。
この場合において、連結部を構成するワイヤ203は、可撓性を有するため、適宜折り曲げながら空きスペースに引き回すような形で配置することができる。この点から、シャッタ開閉機構200のコンパクト化や設計自由度の向上をさらに推し進め、画像形成装置のさらなる小型化を図ることが可能である。同様の効果は、可撓性を有する長尺部材で連結部203を構成すれば得ることができ、ワイヤ以外にも例えばベルト等が使用可能である。スペース的に特に問題がなければ、連結部203を、剛体からなる部材、例えばギヤ列や鋼製長尺材等で形成しても構わない。
シャッタ開閉機構200に、内側シャッタ22が閉じる方向に内側シャッタを付勢する第三ばね206を設け、出力側部材202の一方向の移動で内側シャッタを押圧して内側シャッタ22を開くようにすれば、トナーカートリッジ50を装置本体100から取り外した状態では、必ず内側シャッタ22を閉じることができる。そのため、トナーの飛散をより確実に防止することができる。
本実施形態のトナーカートリッジ50は、内側シャッタ22とは別に排出口52を開閉する外側シャッタ60を有する。また、トナーカートリッジ50を装置本体100に装着した際に外側シャッタ60を開き、トナーカートリッジ50を装置本体100から離脱させた際に外側第二シャッタを閉じるようにしている。
そのため、トナーカートリッジ50を装着する際、外側シャッタ60は装着動作に連動して先に開く。この時、上部カバー109はまだ開いた状態にあり、内側シャッタ22は閉じたままである。従って、排出口52が補給口49と連結される前に内部のトナーが飛散するのを防止できる。その後、上部カバー109を閉じることで内側シャッタ22が開き、排出口52を介して現像装置4にトナーを供給することが可能となる。なお、外側シャッタ60の開くタイミングを、トナーカートリッジ50の装着完了前にすれば、装着時に外側シャッタ60と補給口49との干渉を避けることができる。
また、トナーカートリッジ50を取り外す際は、まず、上部カバー109を開くことで内側シャッタ22が閉じ、その後、外側シャッタ60が取り外し動作に連動して閉じる。そのため、排出口52の内側にトナーが付着していても、そのトナーが飛散することがない。このように、内側シャッタ22と外側シャッタ60を有する二重シャッタ構造とすることで、トナーカートリッジ50の着脱時における排出口52からのトナーの飛散を確実に防止することができる。
本実施形態の画像形成装置は、外側シャッタ60に設けられた操作部71bと、装置本体100に設けられたシャッタ制御部材102とを備え、かつ外側シャッタ60にこれが閉じる方向の付勢力(引張ばね72の付勢力)を作用させている。そして、トナーカートリッジ50を装置本体100に装着した際に、操作部71bとシャッタ制御部材102とを当接させて外側シャッタ60を開き、トナーカートリッジ50を装置本体100から離脱させた際に、操作部71bとシャッタ制御部材102を離反させて上述の付勢力で外側シャッタ60を閉じている。従って、コンパクトでシンプルな機構で外側シャッタを開閉することができる。
以上の実施形態では、シャッタ開閉機構200の第一付勢部材204として、圧縮状態のコイルばね(第一ばね204)を使用した場合を例示しているが、第一付勢部材204としては、装置本体100と入力側部材201との間に配置された任意の形態の弾性部材が使用可能である。例えば、図19および図20に示すように、第一付勢部材204として引張状態のコイルばねを使用することもでき、あるいは図21および図22に示すように、第一付勢部材204として、ねじりコイルばねを使用することもできる。さらには図23および図24に示すように、第一付勢部材204としてゴム等の弾性体を使用することもできる。
図25〜図28に、画像形成装置の他の実施形態を示す。以下、これらの実施形態を、上記実施形態とは異なる部分についてのみ説明する。
図25に示すように、この画像形成装置は、装置本体100の上部に設けられた上部カバー109と、上部カバー109を開けることでトナーカートリッジ50を着脱可能な容器装着部120と、当該容器装着部120よりも画像形成装置本体の内側に開閉可能に設けられた内部カバー116と、当該内部カバー116を開けることでプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkを着脱可能なユニット装着部130とを備える。図26は、上部カバー109を開いた状態、さらに、図27は、内部カバー116を開いた状態を示す。
具体的に、内部カバー116は、装置本体100に対して支点117を中心に回動することにより上下方向に開閉可能に取り付けられている。内部カバー116上には、各色のトナーを収容したトナーカートリッジ50が装着可能となっている。図示省略するが、この内部カバー116の上面は、上記実施形態と同様に、各トナーカートリッジ50を装着するための複数の装着部106が形成されている。トナーカートリッジ50は、図26に示すように、上部カバー109を開いた状態で着脱可能となる。
各色のプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、内部カバー116の内側(下方)に収容されている。従って、プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkを着脱するには、図27に示すように、上部カバー109と内部カバー116の両方を開いた状態にする。また、各感光体2を露光する複数の露光装置6(LEDユニット)は、内部カバー116の下面に揺動可能に取り付けられている。これにより、各露光装置6は、内部カバー116の開閉動作に連動して、図示しないガイド手段によってプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkとの干渉を回避しながら、感光体2に近接した位置とそこから上方に待避した位置との間で移動する。
上記のように構成することで、内部カバー116を開くことにより、トナーカートリッジを装着したままプロセスユニットの上方から待避させることができるので、トナーカートリッジを取り外さなくても、プロセスユニットを着脱することができる。これにより、プロセスユニットの交換作業時における操作性が向上すると共に、そのときのトナーカートリッジから装置内へのトナー飛散のリスクを抑えることができる。なお、以上の構成では、トナーカートリッジ50の内側シャッタ22は、シャッタ開閉機構200を介し、上部カバー109の開閉動作と連動して開閉させる。
一方で、内部カバー116を閉じた状態では、プロセスユニットを視認することができないため、複数色のプロセスユニットを同時に交換する場合は、一部のプロセスユニットを装着し忘れたまま、上部カバー109と内部カバー116を閉じてしまう可能性がある。そして、万が一、プロセスユニットを装着し忘れた場合に、その装着し忘れた箇所に対応するトナーカートリッジの排出口52が開放されてしまうと、装置内にトナーが飛散する事態となる。
そこで、このようなトナーの飛散を防止するため、ここでは図28に示すように、外側シャッタ60を開くためのシャッタ制御部材102をプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkに設けている。そして、これに伴い、内部カバー116にはシャッタ制御部材102を挿通させるための挿通孔118を形成している。これにより、プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkを装着し、内部カバー116を閉じた状態にすると、シャッタ制御部材102が内部カバー116の挿通孔118に挿通され、容器装着部120内にシャッタ制御部材102が突出するようになっている。
上記のように構成することで、プロセスユニットを装着していない箇所では、外側シャッタ60を開くためのシャッタ制御部材102が存在しないため、外側シャッタ60が開くことはない。従って、プロセスユニットを装着しないまま、内部カバー116を閉じた場合でも、プロセスユニットを装着していない箇所では、外側シャッタ60が開くことがなく、トナーの飛散を防止することが可能となる。
以上、図25〜図28に基づき、本発明の他の実施形態について説明したが、上記実施形態と同様の構成部分については、上記と同様の作用・効果が得られる。
なお、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではない。各構成部材の数、形状、配置、機能などにつき、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。例えば各実施形態では、排出口52を内側シャッタ22と外側シャッタ60からなる二重シャッタで開閉する場合を説明したが、単一のシャッタで排出口52を開閉する場合にも本発明を適用することができる。この場合、単一のシャッタを上述のシャッタ開閉機構200で開閉させる。また、トナーカートリッジ50を現像装置4および感光体2等と一体的に構成し、プロセスユニットとして交換可能としたタイプでは、プロセスユニットのハウジング(現像剤収容器)に感光体から除去された廃トナーの排出口を設け、この排出口をシャッタで開閉する場合があるが、この廃トナーの排出口のシャッタを上述のシャッタ開閉機構200で開閉させることもできる。
1Y,1M,1C,1Bk プロセスユニット
2 感光体(潜像担持体)
4 現像装置
22 内側シャッタ
41 現像ローラ(現像剤担持体)
50 トナーカートリッジ
51 現像剤収容部
52 排出口
60 外側シャッタ
71b 操作部
100 画像形成装置本体
102 シャッタ制御部材
109 上部カバー(カバー部材)
110 開閉軸
200 シャッタ開閉機構
201 入力側部材
202 出力側部材
203 ワイヤ(連結部)
204 第一ばね(第一付勢部材)
205 第二ばね(第二付勢部材)
206 第三ばね(第三付勢部材)
207 プーリ
特開2008−52033号公報

Claims (6)

  1. 開口部を有する画像形成装置本体と、前記開口部を介して画像形成装置本体に対して着脱可能であり、現像剤を収容する現像剤収容部と、現像剤収容部内の現像剤を外部に排出する排出口と、排出口を開閉する第一シャッタと、画像形成装置本体の前記開口部を開閉するカバー部材と、カバー部材の開閉動作を機械的に伝達し、カバー部材の閉動作で第一シャッタを開き、カバー部材の開動作で第一シャッタを閉じるシャッタ開閉機構とを有する画像形成装置において、
    シャッタ開閉機構に、カバー部材の閉動作で付勢力を蓄積する第一付勢部材と、前記閉動作でカバー部材に当接して正方向に運動し、カバー部材の開動作で第一付勢部材に蓄積された前記付勢力により逆方向に運動する入力側部材とを設け、入力側部材の正方向運動および逆方向運動に応じて第一シャッタを開閉させ
    シャッタ開閉機構に、一方向の移動で第一シャッタを開くと共に、逆方向の移動で第一シャッタを閉じる出力側部材と、出力側部材を前記一方向に付勢し、かつその付勢力が第一付勢部材の付勢力よりも小さい第二付勢部材と、入力側部材と出力側部材とを連結する連結部とを設け、カバー部材の閉動作に伴って第二付勢部材の付勢力で出力側部材を前記一方向に移動させて第一シャッタを開き、カバー部材の開動作に伴う入力側部材の逆方向運動で出力側部材を前記逆方向に移動させて第一シャッタを閉じ、
    シャッタ開閉機構に、第一シャッタが閉じる方向に第一シャッタを付勢する第三付勢部材を設け、出力側部材の前記一方向の移動で第一シャッタを押圧して第一シャッタを開くことを特徴とする画像形成装置。
  2. カバー部材の閉動作の初期に入力側部材をカバー部材に対して非接触とし、カバー部材の閉動作の終期に入力側部材をカバー部材に当接させる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 連結部を、可撓性を有する長尺部材で構成した請求項に記載の画像形成装置。
  4. 第一付勢部材を、画像形成装置本体と入力側部材との間に配置した弾性部材で構成した請求項1〜何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第一シャッタとは別に前記排出口を開閉する第二シャッタを有し、現像剤収容部を画像形成装置本体に装着した際に第二シャッタを開き、現像剤収容部を画像形成装置本体から離脱させた際に第二シャッタを閉じる請求項1〜何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 第二シャッタに設けられた操作部と、画像形成装置本体に設けられたシャッタ制御部材とを備え、第二シャッタにこれが閉じる方向の付勢力を作用させ、現像剤収容部を画像形成装置本体に装着した際に、操作部とシャッタ制御部材とを当接させて第二シャッタを開き、現像剤収容部を画像形成装置本体から離脱させた際に、操作部とシャッタ制御部材を離反させて前記付勢力で第二シャッタを閉じる請求項に記載の画像形成装置。
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