JP2016014788A - 粉体収容器及び画像形成装置 - Google Patents

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翔 釣谷
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Masato Tsuji
真人 辻
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Akinori Harada
壮章 原田
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Abstract

【課題】シャッタの開口部に粉体が固着することで、粉体を円滑に排出することができなくなるといった課題がある。【解決手段】画像形成に用いられる粉体を収容すると共に粉体を排出する排出口58を有する容器本体50と、排出口58をその内側で開閉可能なシャッタ60とを備える粉体収容器であって、シャッタ60は、その壁面に開口部60bを有し、開口部60bが、排出口58と対向する開放位置と、排出口58と対向しない閉鎖位置とに移動可能に構成され、開口部60bが開放位置に移動した際に開口部60bに侵入すると共に、開口部60bが閉鎖位置に移動する際に開口部60bから退避する粉体詰まり防止部材66を備える。【選択図】図10

Description

本発明は、画像形成に用いられる粉体を収容する粉体収容器、及び前記粉体収容器を備える画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、メンテナンス性の向上や交換品の低コスト化のために、補給用のトナーを収容するトナーカートリッジを単体で交換可能にした構成が多く用いられている。
一般的に、トナーカートリッジには、プロセスユニット等に設けてある補給口に対して連結可能な排出口が設けられているが、補給口と連結されていない状態での排出口からのトナー漏れを防止するため、排出口を閉鎖するシャッタが設けられている。
例えば、特許文献1(特開2003−280344号公報)には、補給開口を開閉する回転式のシャッタを備えるトナーコンテナが開示されている。詳しくは、図18に示すように、シャッタ200は、円筒状の部材で構成されており、その周壁面に排出開口200aが形成されている。シャッタ200が回転することで、前記排出開口200aが、トナーコンテナ300の補給開口300aと対向して補給開口300aを開く開放位置{図18(a)に示す位置}と、補給開口300aと対向しない位置に配置されて補給開口300aを閉じる閉鎖位置{図18(b)に示す位置}との間で移動するようになっている。
しかしながら、図19(a)に示すように、シャッタ200が補給開口300aを閉じた状態にあるときに、排出開口200a内にトナーTが侵入すると、その後、運搬時の振動や外気の温度変動などにより、トナーTが排出開口200aに固着することがある。そして、このような場合、図19(b)に示すように、シャッタ200を開放位置に回転させても、排出開口200aが固着したトナーTによって塞がれているため、排出開口200aからトナーを円滑に排出することができないといった課題がある。
上記課題を解決するため、本発明は、画像形成に用いられる粉体を収容すると共に前記粉体を排出する排出口を有する容器本体と、前記排出口をその内側で開閉可能なシャッタとを備える粉体収容器であって、前記シャッタは、その壁面に開口部を有し、前記開口部が、前記排出口と対向する開放位置と、前記排出口と対向しない閉鎖位置とに移動可能に構成され、前記開口部が前記開放位置に移動した際に前記開口部に侵入すると共に、前記開口部が前記閉鎖位置に移動する際に前記開口部から退避する粉体詰まり防止部材を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、シャッタの開口部が開放位置に移動した際に、当該開口部内に粉体詰まり防止部材が侵入することにより、開口部における粉体の詰まりを解消することができ、粉体を円滑に排出することが可能となる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 カバー部材を上方に回動させて開いた状態を示す図である。 カバー部材に加えて、容器保持部材を上方に回動させた状態を示す図である。 トナーカートリッジ及び現像装置の構成を示す断面図である。 トナーカートリッジの外観図である。 トナーカートリッジを排出口の位置で切断した断面図である。 (a)は、排出口が開放された状態を示す断面図、(b)は、排出口が閉鎖された状態を示す断面図である。 内側シャッタと外側シャッタとを開閉させるシャッタ開閉機構の構成を示す図である。 (a)(b)は、内側シャッタの開口部にトナーが固着した状態を示す図である。 (a)(b)は、トナーカートリッジを搬送スクリューの軸方向に沿って切断した断面図である。 粉体詰まり防止部材が搬送スクリューと接触することによる動作を説明するための図である。 粉体詰まり防止部材を複数設けた構成を示す図である。 (a)〜(c)は、粉体詰まり防止部材に傾斜部を設けた構成を示す図である。 (a)(b)は、可動部に第2の屈曲部を設けた構成を示す図である。 (a)(b)は、可動部の先端部を開口部の内周面に沿うように配置した構成を示す図である。 可動部の拡大図である。 可動部に孔部を設けた構成を示す図である。 (a)(b)は、従来のシャッタの構成を示す図である。 (a)(b)は、従来のシャッタにおいて排出開口にトナーが固着した状態を示す図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
まず、図1を参照して、本発明の実施の一形態であるカラーレーザープリンタの全体構成及び動作について説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。モノクロプリンタや、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置にも本発明の構成を適用可能である。
図1に示すように、カラーレーザープリンタの装置本体(画像形成装置本体)100には、画像形成ユニットとしての4つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkが着脱可能に装着されている。各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。
具体的には、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、潜像担持体(像担持体)としてのドラム状の感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2上の潜像を可視画像化する現像手段としての現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード5などで構成されている。各感光体2に対向した位置には、それぞれ、感光体2の表面に潜像を形成する潜像形成手段としての露光装置6が設けられている。本実施形態では、露光装置6としてLEDユニットを用いている。
各現像装置4の上方には、それぞれ、粉体収容器としてのトナーカートリッジ30が着脱可能に装着されている。各トナーカートリッジ30には、画像形成に用いられる粉体であるトナーが収容されている。現像装置4内のトナーが所定量を下回ると、対応するトナーカートリッジ30からトナーが補給されるようになっている。
各感光体2の下方には、転写装置7が配置されている。転写装置7は、中間転写体としての無端状のベルトから成る中間転写ベルト8を有する。中間転写ベルト8は、支持部材としての駆動ローラ9と従動ローラ10に張架されており、駆動ローラ9が図の時計回りに回転することによって、中間転写ベルト8は図の時計回りに周回走行(回転)するように構成されている。
各感光体2に対向した位置には、それぞれ、一次転写手段としての一次転写ローラ11が配置されている。各一次転写ローラ11は、それぞれの位置で中間転写ベルト8の内周面を押圧しており、中間転写ベルト8の押圧された部分と各感光体2とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。各一次転写ローラ11は、図示しない電源に接続され、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が一次転写ローラ11に印加されるようになっている。
また、駆動ローラ9に対向した位置に、二次転写手段としての二次転写ローラ12が配置されている。二次転写ローラ12は、中間転写ベルト8の外周面を押圧しており、二次転写ローラ12と中間転写ベルト8とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。また、二次転写ローラ12は、一次転写ローラ11と同様に、図示しない電源に接続され、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ12に印加されるようになっている。
また、中間転写ベルト8の図の右端側の外周面には、中間転写ベルト8の表面をクリーニングするベルトクリーニング装置13が配置されている。このベルトクリーニング装置13から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、転写装置7の下方に配置された廃トナー収容器14の入り口部に接続されている。
装置本体100の下部には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ15や、給紙トレイ15から用紙Pを給送する給紙ローラ16等が設けてある。ここで、用紙Pには、厚紙、はがき、封筒、普通紙、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等が含まれる。また、記録媒体として、OHPシートやOHPフィルム等を用いることも可能である。
装置本体100の上部には、用紙を外部へ排出するための一対の排紙ローラ17と、排紙ローラ17によって排出された用紙をストックするための排紙トレイ18が設けられている。
また、装置本体100内には、用紙Pを給紙トレイ15から二次転写ニップを通って排紙トレイ18へ搬送するための搬送路Rが配置されている。この搬送路Rにおいて、二次転写ローラ12の位置よりも用紙搬送方向上流側には、搬送タイミングを計って用紙を二次転写ニップへ搬送するタイミングローラとしての一対のレジストローラ19が設けられている。また、二次転写ローラ12の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙に画像を定着する定着装置20が設けられている。
続いて、図1を参照して、本実施形態に係るプリンタの基本的動作について説明する。
作像動作が開始されると、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの感光体2が図1の反時計回りに回転駆動され、帯電ローラ3によって各感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。図示しない画像読取装置によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置6から各感光体2の帯電面にレーザー光が照射されて、各感光体2の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体2上に形成された静電潜像に、各現像装置4によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、中間転写ベルト8を張架する駆動ローラ9が回転駆動することにより、中間転写ベルト8の周回走行が開始される。また、各一次転写ローラ11に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ11と各感光体2との間の一次転写部において転写電界が形成される。
その後、各感光体2の回転に伴い、感光体2上の各色のトナー画像が一次転写部に達したときに、一次転写部において形成された上記転写電界によって、各感光体2上のトナー画像が中間転写ベルト8上に順次重ね合わせて転写される。かくして、中間転写ベルト8の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、中間転写ベルト8に転写しきれなかった各感光体2上のトナーは、クリーニングブレード5によって除去される。
装置本体100の下部では、給紙ローラ16が回転駆動を開始し、給紙トレイ15から用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ19によって搬送を一旦停止される。
その後、所定のタイミングでレジストローラ19の回転駆動を開始し、中間転写ベルト8上のトナー画像が二次転写部に達するタイミングに合わせて、用紙Pを二次転写部へ搬送する。このとき、二次転写ローラ12には、中間転写ベルト8上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写部に転写電界が形成されている。そして、この転写電界によって、中間転写ベルト8上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト8上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置13によって除去され、除去されたトナーは、廃トナー収容器14へ搬送され回収される。
その後、トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置20へと搬送され、定着装置20において用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、一対の排紙ローラ17によって装置外に排出され、排紙トレイ18上にストックされる。
以上の説明は、用紙にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図1に示すように、本実施形態に係るプリンタは、装置本体100の上部を開閉するカバー部材101を備える。カバー部材101は、装置本体100に設けられた回動軸103を中心に上下に回動可能となっている。また、カバー部材101の下方には、4つのトナーカートリッジ30を着脱可能に保持する容器保持部材102が配置されている。容器保持部材102は、装置本体100に設けられた回動軸104を中心に上下に回動可能となっている。
図2は、カバー部材101を上方に回動させて開いた状態、図3は、カバー部材101に加えて、容器保持部材102を上方に回動させた状態を示す。
図2に示すように、カバー部材101を開いた状態にすると、装置本体100の上部が開放されるため、その開放された箇所を通して各トナーカートリッジ30を容器保持部材102から上方へ取り外し可能な状態となる。
また、図3に示すように、容器保持部材102を水平状に配置された基本姿勢から上方へ回動させると、容器保持部材102と一緒に各トナーカートリッジ30がプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの上方から退避(離間)した退避位置に配置される。また、容器保持部材102の下面には露光装置6が取り付けられており、容器保持部材102の回動に伴って、各露光装置6もプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの上方から退避する。このように、容器保持部材102を、上方へ回動させた退避姿勢にすることで、プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkをトナーカートリッジ30や露光装置6と干渉せずに装置本体100の上部に形成された開放箇所から取り外すことが可能となる。
図4は、トナーカートリッジ30及び現像装置4の構成を示す断面図である。
図4に示すように、トナーカートリッジ30は、トナーを収容する現像剤収容部51を内部に有する容器本体50を具備する。容器本体50には、現像剤収容部51内のトナーを外部へ排出するための排出口58と、現像剤収容部51内のトナーを排出口58へ搬送する搬送部材としての搬送スクリュー53と、現像剤収容部51内の現像剤を撹拌する撹拌部材としてのアジテータ54等が設けられる。排出口58は現像剤収容部51の下部に設けられている。
搬送スクリュー53は、回転軸530の外周に、螺旋状の羽根531を設けて形成されている。アジテータ54は、搬送スクリュー53の回転軸530と平行に配置された回転軸540に、平面状の変形可能な羽根541を設けて形成されている。アジテータ54の羽根541は、例えば、PETフィルム等から成る可撓性の材料で構成される。図4に示す実施形態のように、現像剤収容部51の底面501を、羽根541の回転軌道に沿った円弧状に形成することで、羽根541によって移動されずに現像剤収容部51内に残ってしまうトナー量を減らすことができる。
トナーカートリッジ30が装着される容器保持部材102の底部111には、トナーカートリッジ30の排出口58と現像装置4の補給口39とを連通させる貫通孔49が形成されている。図4に示すように、トナーカートリッジ30を容器保持部材102に装着し、プロセスユニットの上方に配置することで、トナーカートリッジ30の排出口58は貫通孔49を介して現像装置4の補給口39と連通するように接続される。この状態で、トナーカートリッジ30から現像装置4へトナーを補給可能となる。
現像装置4は、トナーを収容する現像ハウジング40と、トナーを担持する現像剤担持体としての現像ローラ41と、現像ローラ41にトナーを供給する現像剤供給部材としての供給ローラ42と、現像ローラ41上に担持されたトナー量を規制する規制部材としての現像ブレード43と、トナーを搬送する搬送部材としての2つの搬送スクリュー44,45と、2つの導光部材46,47とを有する。
現像ハウジング40の内部は、連通口48aを有する隔壁48によって、図の上側の第1の領域E1と、図の下側の第2の領域E2とに分割されている。連通口48aは、隔壁48の両端部(図4の紙面に直交する方向の手前側と奥側)にそれぞれ設けられている。すなわち、第1の領域E1と第2の領域E2は、2つの連通口48aによって互いに連通している。
第1の領域E1には、2つの導光部材46,47、及び一方の搬送スクリュー44が配置され、第2の領域E2には、現像ローラ41、供給ローラ42、現像ブレード43、及び他方の搬送スクリュー45が配置されている。2つの搬送スクリュー44,45は、それぞれ回転軸440,450の外周に螺旋状の羽根441,451が設けられたものであり、回転することにより互いに反対方向にトナーを搬送するように構成されている。
各搬送スクリュー44,45によって互いに反対方向に搬送されるトナーは、各領域E1,E2の搬送方向下流端まで搬送されると、隔壁48の両端部に形成された各連通口48aを通って、他方の領域内(領域E1から領域E2、又は領域E2から領域E1)に送り込まれる。このため、トナーは第1の領域E1と第2の領域E2との間で循環するように搬送される。これにより、トナーカートリッジ30から補給された新しいトナーと現像ハウジング40内のトナーとが混ざり合うので、トナーの状態(トナー中の新しいトナーの割合)が均一となり、色ムラや地汚れ等の不具合の発生を防止することができる。
現像ローラ41は、金属製の芯金と、その芯金の外周に配置された導電性ゴムで構成されている。本実施形態では、芯金の外径をφ6、導電性ゴムの外周をφ12、ゴム硬度Hs75に設定している。また、導電性ゴムは、体積抵抗値を約105〜107Ω程度に調整されている。導電性ゴムとしては、例えば、導電性ウレタンゴムやシリコーンゴム等を使用可能である。現像ローラ41は、図4において反時計回りの方向に回転し、表面に保持した現像剤を現像ブレード43及び感光体2との対向位置へと搬送する。
供給ローラ42には、一般に、スポンジローラなどが用いられる。スポンジローラとしては、金属製の芯金の外周に、カーボンを混合して半導電化させた発泡ポリウレタンを付着したものが適当である。本実施形態では、芯金の外径をφ6、スポンジ部分の外径をφ12に設定している。供給ローラ42は、現像ローラ41に対して当接している。供給ローラ42と現像ローラ41とが当接して形成されるニップ部は、通常約1mm〜3mm程度に設定されている。本実施形態では、ニップを2mmとしている。また、供給ローラ42は、現像ローラ41に対してカウンタ方向(図4において反時計回り)に回転することで、現像ハウジング40内のトナーを現像ローラ41の表層まで効率よく供給できるようにしている。さらに、本実施形態では、現像ローラ41と供給ローラ42の回転数比を1に設定することで、良好なトナー供給機能を確保している。
上記現像ブレード43は、例えば、厚さ0.1mm程度のSUSなどの金属板で構成される。現像ブレード43は、その先端側で現像ローラ41の表面に当接している。現像ブレード43による現像ローラ41上のトナー量の制御は、現像特性を安定させ良好な画質を得るために非常に重要なパラメータである。そのため、通常の製品においては現像ローラ41に対する現像ブレード43の当接圧は20〜60N/m程度、ニップ部の位置は現像ブレード43の先端から0.5±0.5mm程度に厳しく管理されている。また、これらのパラメータは、使用するトナー、現像ローラ、供給ローラなどの特性に合わせて適宜決定される。本実施形態では、現像ブレード43を厚さ0.1mmのSUS材で構成し、当接圧45N/m、ニップ部の位置を現像ブレード43の先端から0.2mm、現像ブレード43の支持端部から自由端(先端)までの長さ(自由長)を14mmに設定することで、現像ローラ41上に安定したトナーの薄層を形成できるようにしている。
図4を参照しつつ、現像装置4における現像動作について説明する。
作像動作開始の指示があり、現像ローラ41と供給ローラ42が回転を開始すると、供給ローラ42によって現像ローラ41の表面にトナーが供給され担持される。現像ローラ41上に担持されたトナーは、現像ローラ41と現像ブレード43とのニップ部を通過することにより、トナー層の厚さが規制されると同時に摩擦荷電させられる。そして、現像ローラ41上のトナーが感光体2との対向位置(現像領域)に搬送されると、トナーが感光体2上の静電潜像へ静電的に転移してトナー画像が形成される。
続いて、現像装置へのトナー補給動作について説明する。
現像装置へのトナーの補給は、現像ハウジング40内のトナー量が所定の基準値以下となった場合に行われる。具体的に、トナー量が基準値以下であるか否かは、第1の領域E1に配置された2つの導光部材46,47の先端部間で光が透過するか否かに基づいて判定される。現像ハウジング40内のトナー量が基準値以上である場合、各導光部材46,47の先端部間にトナーが介在し、一方の導光部材から他方の導光部材に光が透過しない。一方、トナー量が基準値以下となると、各導光部材46,47の先端部間にトナーが介在しなくなるため、一方の導光部材から他方の導光部材に光が透過するようになる。この光の透過を検知することで、トナーを補給すべきタイミングを把握することができる。
トナーを補給すべきタイミングであると判定された場合は、トナーカートリッジ30内の搬送スクリュー53が回転を開始し、トナーが排出口58へ向かって搬送される。そして、トナーは排出口58から貫通孔49及び補給口39を介して現像ハウジング40内に補給される。また、トナー補給時にアジテータ54が回転することで、トナーカートリッジ30内のトナーが撹拌されると共に、搬送スクリュー53の回転領域にトナーが移送される。その後、現像ハウジング40内のトナー量が、トナー補給によって所定の基準値よりも多くなると、搬送スクリュー53とアジテータ54の回転駆動が停止してトナー補給動作を終了する。
図5は、トナーカートリッジ30の外観図である。
図5に示すように、トナーカートリッジ30の容器本体50は、上ケース55と下ケース56とで構成されている。両ケース55,56は、振動溶着や超音波溶着などの溶着、もしくは、両面粘着テープや接着剤などで接合されている。容器本体50の一端側(図の左側)の側面には、内部にトナーを充填するための充填口を密封するキャップ部材57が装着されている。一方、容器本体50の他端側(図の右側)の側面には、内部のトナーを外部(現像装置)へ排出するための排出口と58と、この排出口58を開閉するシャッタ機構59とが設けられている。
図6は、トナーカートリッジ30を排出口58の位置で切断した断面図である。
図6に示すように、トナーカートリッジ30は、排出口58を開閉するためのシャッタ機構59として、排出口58の内側に配置された内側シャッタ60と、排出口58の外側に配置された外側シャッタ61とを備える。
内側シャッタ60は、円筒状のシャッタ本体60aを有し、このシャッタ本体60aの壁面に開口部60bが形成されている。内側シャッタ60は、容器本体50の下ケース56に設けられた円筒状のシャッタ保持部62内に回転可能に収容されている。
外側シャッタ61は、円弧状のシャッタ本体61aを有する。外側シャッタ61は、内側シャッタ60と同じ回転軸を中心に回転可能に構成されている。
また、内側シャッタ60とシャッタ保持部62との間には、両者間にトナーが侵入するのを防止するシール部材63が介在している。シール部材63は、内側シャッタ60の外周面に貼り付けて固定されている。このため、内側シャッタ60が回転すると、これと一緒にシール部材63も回転する。また、シール部材63における内側シャッタ60の開口部60bに対応する位置には、開口部63aが形成されている。
図7において、(a)は、排出口58が開放された状態を示す断面図、(b)は、排出口58が閉鎖された状態を示す断面図である。
図7(a)に示す状態では、内側シャッタ60とシール部材63との各開口部60b,63aが、排出口58と対向する開放位置に配置され、排出口58の内側開口部が開放されている。また、外側シャッタ61は、排出口58と対向しない開放位置に配置されており、排出口58の外側開口部も開放されている。この状態で、排出口58のから外部(現像装置)へトナーを排出することができる。詳しくは、搬送スクリュー53が回転することで、搬送スクリュー53によって現像剤収容部51内のトナーが内側シャッタ60内に搬送され、内側シャッタ60とシール部材63との各開口部60b,63a及び排出口58を通してトナーが排出される。
一方、内側シャッタ60とシール部材63との各開口部60b,63aが図7(b)に示す閉鎖位置に配置されると、各開口部60b,63aが排出口58と対向しなくなる(シール部材63の外壁面が排出口58と対向する)ことで、排出口58の内側開口部が閉鎖される。また、図7(b)に示す状態では、外側シャッタ61が排出口58と対向する閉鎖位置に配置されることで、外側シャッタ61によって排出口58の外側開口部も閉鎖される。
このように、本実施形態では、内側シャッタ60及び外側シャッタ61を回転させることで、排出口58を内側と外側から開閉することができる。
図8に、内側シャッタ60と外側シャッタ61とを開閉させるシャッタ開閉機構の構成を示す。
本実施形態では、内側シャッタ60を開放状態にするための内側シャッタ開放部材64と、外側シャッタ61を開放状態にするための外側シャッタ開放部材65とを備える。内側シャッタ開放部材64は、上記容器保持部材102に水平移動可能に設けられている。内側シャッタ開放部材64が図8の左側へ移動すると、内側シャッタ60に設けられた当接部60cに内側シャッタ開放部材64が当接し、当接部60cを左側へ押す。これにより、内側シャッタ60が上記図7(a)に示す開放状態となるように回転し、排出口58の内側開口部が開放される。反対に、内側シャッタ開放部材64が、図8の右側へ移動すると、内側シャッタ60は図示しないばね等の付勢部材によって上記図7(b)に示す閉鎖状態となるように回転し、排出口58の内側開口部が閉鎖される。
外側シャッタ開放部材65は、上記各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの上部に一体的に設けられており、容器保持部材102の底部111に形成された挿通孔112を通って上方へ突出している。このように、外側シャッタ開放部材65が容器保持部材102の底部111から上方へ突出した状態で、トナーカートリッジ30を装着すると、外側シャッタ開放部材65が外側シャッタ61に設けられた当接部61bに当接し、当接部61bが相対的に押される。これにより、外側シャッタ61が上記図7(a)に示す開放状態となるように回転し、排出口58の外側開口部が開放される。また、トナーカートリッジ30を取り外すと、当接部61bに対する外側シャッタ開放部材65の当接が解除され、外側シャッタ61は図示しないバネ等の付勢部材によって上記図7(b)に示す閉鎖状態となるように回転し、排出口58の外側開口部が閉鎖される。
本実施形態では、内側シャッタ60を開放状態にするタイミングを、外側シャッタ61が開放状態となった後で開始するようにしている。このようなタイミングで内側シャッタ60を開放状態にすることで、外側シャッタ61が先に開放状態となっても、内側シャッタ60が閉鎖状態となっているため、排出口58が現像装置4の補給口39(図4参照)に連結される前のトナー漏れを高度に防止できる。また、内側シャッタ開放部材64の駆動は、トナーカートリッジ30を装着後、プリンタの電源をONするなどにより自動的に行ってもよいし、カバー部材101を閉じる動作と連動するリンク機構を介して手動で行ってもよい。反対に、トナーカートリッジ30を取り外す際は、内側シャッタ60を外側シャッタ61よりも先に閉鎖状態にすることで、取り外し時におけるトナーカートリッジ30からのトナー漏れを高度に防止することができる。
ところで、図9(a)に示すように、内側シャッタ60が閉鎖状態にあるとき、開口部60b内に侵入したトナーTが、運搬時の振動や外気の温度変動などにより固着することがある。このように、トナーTが固着したままの状態では、図9(b)に示すように、内側シャッタ60及び外側シャッタ61を開放状態にしても、内側シャッタ60の開口部60bが固着したトナーTによって塞がれているため、開口部60bからトナーを円滑に排出することができない。そこで、本実施形態では、このような開口部60bにおけるトナーの詰まりを防止するため、以下のような対策を講じている。
図10は、トナーカートリッジ30を搬送スクリュー53の軸方向に沿って切断した断面図であって、(a)は、排出口58が閉鎖された状態を示す図、(b)は、排出口58が開放された状態を示す図である。
図10(a)(b)に示すように、内側シャッタ60の開口部60bにおけるトナー詰まり(粉体詰まり)を防止するため、トナーカートリッジ30に粉体詰まり防止部材66を設けている。本実施形態では、構成の簡素化及び小型化の観点から、粉体詰まり防止部材66を可撓性のシートで構成している。
粉体詰まり防止部材66は、容器本体50の外面に接着剤又は粘着テープ等で固定された基端部側の固定部66aと、固定部66aとの間の屈曲部66cを介して可動するように設けられた先端側の可動部66bとを有する。屈曲部66cは、排出口58の縁部(エッジ)に位置するように配置されており、可動部66bはこの屈曲部66cを中心に揺動可能に構成されている。
図10(a)に示すように、排出口58が閉鎖された状態では、可動部66bが、シール部材63の外壁面に押し当てられた状態で保持されている。この状態から、図10(b)に示すように、内側シャッタ60を回転させて開口部60bが排出口58に対向する位置に移動すると、粉体詰まり防止部材66の先端部が開口部60b内に侵入する。詳しくは、内側シャッタ60とシール部材63との各開口部60b,63aが排出口58に対向する位置に移動することによって、それまでシール部材63の外壁面に押し付けられていた可動部66bがその弾性力により揺動し、各開口部60b,63a内に侵入する。反対に、内側シャッタ60を閉鎖状態にした場合は、粉体詰まり防止部材66(可動部66b)が、移動する内側シャッタ60の開口部60bの縁と接触することで開口部60bから退避し、図10(a)に示すシール部材63の外壁面に押し付けられた状態に戻される。
このように、本実施形態では、内側シャッタ60を開放状態とすることに伴って、粉体詰まり防止部材66が内側シャッタ60の開口部60b内に侵入するので、粉体詰まり防止部材66によって、開口部60bに固着したトナーを崩す又は掻き落とすなどして除去することができる。また、詰まり防止部材66が内側シャッタ60の開口部60b内に侵入することで、開口部60bへのトナーの堆積も未然に防ぐことができる。これにより、内側シャッタ60の開口部60bにおけるトナー詰まりを解消することができ、排出口58からトナーを円滑に排出することが可能となる。
また、図11に示すように、粉体詰まり防止部材66の可動部66bは、内側シャッタ60の開口部60bに侵入した状態で、搬送スクリュー53の羽根531に接触可能な位置に配置されることが好ましい。この場合、図11の拡大図に示すように、搬送スクリュー53の回転駆動に伴い、搬送スクリュー53の羽根531が可動部66bの先端に接触することで、羽根531によって可動部66bが軸方向に押され、可動部66bが図の(i)から(ii)に示すように撓む。そして、可動部66bがある程度撓み、図の(iii)に示すように、その先端が羽根531の移動領域Cから外れた時点で、可動部66bはその復元力により元の状態に戻る。このように、可動部66bを回転駆動する搬送スクリュー53の羽根531に接触する位置に配置することで、可動部66bを搬送スクリュー53の軸方向に揺動させることができる。これにより、内側シャッタ60の開口部60bにおける固着トナーをより確実に除去することが可能となる。
また、可動部66bの先端の向きを、羽根531が押す方向Dに対してカウンタ方向(羽根531が押す方向Dとは反対方向を臨む方向)に設定することで、羽根531が接触することによる可動部66bの撓み量が大きくすることができる。これにより、可動部66bの揺動範囲を大きく確保することができるので、固着トナーを効果的に除去することが可能となる。
また、図10(a)(b)において、内側シャッタ60及びシャッタ保持部62のそれぞれの図の上部に設けられている孔部は、排出口58から排出されなかったトナーを再び現像剤収容部51へと戻すための戻し口60d,62aである。本実施形態では、斯かる戻し口66d,62aを設けていることで、排出口58が閉鎖状態にあるときに、使用者が不用意に搬送スクリュー53を回転させても、戻し口60d,62aを介してトナーを現像剤収容部51へ戻すことができる。これにより、トナーが内側シャッタ60内に押し込まれることによるトナーや搬送スクリュー53への負荷を低減することができ、負荷がかかることによるトナーの劣化や搬送スクリュー53の破損を防止することができる。
上述の実施形態では、粉体詰まり防止部材66を排出口58の周囲に1つだけ設けているが、図12に示すように、粉体詰まり防止部材66を排出口58の周囲に複数設けてもよい。この場合、内側シャッタ60を開放状態とすることで、複数の粉体詰まり防止部材66が内側シャッタ60の開口部60b内に侵入するので、より確実に固着トナーを除去することができる。
以下、粉体詰まり防止部材66の他の実施形態について、上記実施形態とは異なる点を中心に説明する。なお、上記実施形態と同様の構成の部分については、同様の作用・効果が得られるので、重複説明を省略する。
図13(a)〜(c)に示す実施形態では、粉体詰まり防止部材66の可動部66bの先端部に、傾斜部66dを設けている。この傾斜部66dは、図13(a)に示す状態から同図(b)に示すように、内側シャッタ60を閉鎖状態となる方向に回転させた際に、開口部60bの縁が当接する可動部66bの箇所に設けられている。また、図13(b)において開口部60bが当接する図の右側の傾斜部66dを例に説明すると、傾斜部66dは、可動部66bの先端へ向かって開口部60bの閉鎖位置への移動方向へ傾斜している。
上記のような傾斜部66dを設けることで、内側シャッタ60を閉鎖状態となる方向に回転させた際に、可動部66bが開口部60bから退避しやすくなる。すなわち、図13(b)に示すように、開口部60bの縁が傾斜部66dに当接した際、可動部66bを押す力Fの一部(分力F1)が可動部66bを開口部60bから退避させる方向に作用するため、この力によって可動部66bは退避する方向に押される。これにより、図13(c)に示すように、可動部66bは開口部60bの縁に引っ掛からずに退避することができる。このように、本実施形態の構成によれば、可動部66bが開口部60bから退避しやすくなることで、可動部66bが開口部60bの縁に引っ掛かって内側シャッタ60が完全に閉じられなくなる事態を生じにくくすることができる。
なお、図13に示す構成では、可動部66bの両側にそれぞれ傾斜部66dを設けているが、可動部66bの片側にだけ開口部60bが当接する場合は、その部分にのみ傾斜部66dを設けてもよい。また、傾斜部66dは、直線状に形成されている場合に限らず、円弧状等の曲線状に形成されていてもよい。
図14(a)(b)は、さらに別の実施形態の構成を示す図である。
この実施形態では、粉体詰まり防止部材66の固定部66aと可動部66bとの間に設けられた屈曲部66cよりも先端側に、さらに別の屈曲部66eを設けている。すなわち、この別の屈曲部66eは、可動部66bの基端から先端に至る途中部分に設けられている。以下、便宜的に、固定部66aと可動部66bとの間に設けられた屈曲部66cを、第1の屈曲部66cと称し、この第1の屈曲部66cよりも先端側に設けられた屈曲部66eを、第2の屈曲部66eと称することにする。
図14(a)に示すように、内側シャッタ60が閉鎖状態にあるときは、可動部66bは、シール部材63の外壁面に押し当てられた状態となっているが、このとき、可動部66bは、第1の屈曲部66cと第2の屈曲部66eの位置で屈曲した姿勢で保持される。このように、可動部66bがシール部材63に対して押し当てられた状態で各屈曲部66c,66eにて屈曲することで、押し当てられた状態にある可動部66bへの負荷を軽減することができる。詳しくは、可動部66bにおける第1の屈曲部66cと第2の屈曲部66eとの間の部分Bが、容器本体50の外壁面から離れる方向に移動することができるので、上記のような屈曲部が1つの構成に比べて、可動部66bへの負荷を軽減することができる。これにより、可動部66bの負荷による塑性変形(ヘタリ)を抑制することができ、粉体詰まり防止部材66が内側シャッタ60の開口部60b内へ侵入した際{図14(b)に示す状態}の固着トナー除去効果を長期に亘って良好に維持することが可能となる。
また、図14(a)(b)に示す実施形態では、上記特徴部分に加え、さらに、別のシール部材67を、粉体詰まり防止部材66の固定部66aに重なるように容器本体50に取り付けている。なお、このシール部材67は、容器本体50と外側シャッタ61との間にトナーが侵入するのを防止するためのものであり、外側シャッタ61が回転して移動する領域に渡って容器本体50の外壁面に取り付けられている。このように、シール部材67を、固定部66aに重なるように取り付けることで、粉体詰まり防止部材66を容器本体50から剥がれにくくすることができる。
ここで、上記のように、粉体詰まり防止部材66を内側シャッタ60の開口部60bに侵入させることで、トナーの詰まりを防止することは可能であるが、一方で、侵入した粉体詰まり防止部材66によってトナーの排出が多少妨げられることも考えられる。そこで、このような粉体詰まり防止部材66によるトナー排出の妨げを低減するために、以下のような、構成を採用してもよい。
図15(a)(b)に示す実施形態では、第1の屈曲部66cよりも先端側にさらに別の第2の屈曲部66fを設けている。ただし、この第2の屈曲部66fは、上記図14(a)(b)に示す第2の屈曲部66eとはその目的及び機能が異なる。本実施形態では、この第2の屈曲部66fを中心に可動部66bが揺動するようには構成されていない。すなわち、第2の屈曲部66fの屈曲角θは固定されている。具体的に、屈曲角θは、図15(a)に示すように、可動部66bが内側シャッタ60の開口部60b内に侵入した状態で、その先端部Eが開口部60bの内周面に沿うような角度に設定されている。
上記のような構成とすることで、図16の二点鎖線で示すような開口部60bの内周面に対して傾斜して配置される可動部66bに比べて、可動部66bが開口部60bと重なり合う範囲を小さくすることができる(H1<H2)。これにより、粉体詰まり防止部材66によってトナー排出が妨げられにくくすることができるので、トナーの排出量を十分に確保することができる。
また、図17に示す実施形態のように、可動部66bの先端部に孔部66gを形成し、この孔部66gにトナーを通過させることで、開口部60bからのトナーの排出量を十分に確保できるようにしてもよい。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではない。各実施形態における特徴部分のうちの2つ又は3つ以上を、適宜組み合わせて構成することも可能である。また、各構成部材の数、形状、配置、機能などにつき、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
上述の各実施形態では、本発明に係る粉体詰まり防止部材を、内側シャッタと外側シャッタの二重の回転シャッタを有する構成に適用した場合を例に説明したが、本発明は、外側シャッタを有さず、内側シャッタのみを有する構成にも適用可能である。また、本発明に係る粉体詰まり防止部材を適用する内側シャッタは、回転シャッタ以外、例えばスライド移動するシャッタなどにも適用可能である。
30 トナーカートリッジ(粉体収容器)
50 容器本体
53 搬送スクリュー(搬送部材)
58 排出口
60 内側シャッタ
60b 開口部
66 粉体詰まり防止部材
66a 固定部
66b 可動部
66c 屈曲部(第1の屈曲部)
66e 屈曲部(第2の屈曲部)
67 シール部材
特開2003−280344号公報

Claims (9)

  1. 画像形成に用いられる粉体を収容すると共に前記粉体を排出する排出口を有する容器本体と、
    前記排出口をその内側で開閉可能なシャッタとを備える粉体収容器であって、
    前記シャッタは、その壁面に開口部を有し、
    前記開口部が、前記排出口と対向する開放位置と、前記排出口と対向しない閉鎖位置とに移動可能に構成され、
    前記開口部が前記開放位置に移動した際に前記開口部に侵入すると共に、前記開口部が前記閉鎖位置に移動する際に前記開口部から退避する粉体詰まり防止部材を備えることを特徴とする粉体収容器。
  2. 前記粉体詰まり防止部材は、可撓性の部材で構成され、前記容器本体に固定された固定部と、前記開口部に対して侵入及び退避する可動部とを有する請求項1に記載の粉体収容器。
  3. 前記開口部が前記閉鎖位置に移動する際に前記開口部の縁が当接する前記可動部の箇所に、前記開口部の前記閉鎖位置への移動方向に向かって先端へ傾斜する傾斜部を設けた請求項2に記載の粉体収容器。
  4. 前記容器本体内で粉体を搬送する搬送部材を備え、
    前記可動部は、前記開口部に侵入した状態で、前記搬送部材に接触可能な位置に配置される請求項2又は3に記載の粉体収容器。
  5. 前記固定部と前記可動部との間に第1の屈曲部を設けると共に、
    前記第1の屈曲部よりも先端側に第2の屈曲部を設け、
    前記可動部を、前記第1の屈曲部と前記第2の屈曲部を中心として揺動可能に構成した請求項2から4のいずれか1項に記載の粉体収容器。
  6. シール部材を、前記固定部に重なるように前記容器本体に取り付けた請求項2から5のいずれか1項に記載の粉体収容器。
  7. 前記粉体詰まり防止を、複数設けた請求項1から6のいずれか1項に記載の粉体収容器。
  8. 前記シャッタは、回転することにより、前記開口部が前記開放位置と前記閉鎖位置とに移動可能な回転シャッタである請求項1から7のいずれか1項に記載の粉体収容器。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の粉体収容器を備えることを特徴とする画像形成装置。
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