JP2015132810A - シャッター機構、粉体収容器、プロセスユニット及び画像形成装置 - Google Patents

シャッター機構、粉体収容器、プロセスユニット及び画像形成装置 Download PDF

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翔 釣谷
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智広 久保田
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直樹 中武
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宏 藤原
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義之 清水
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真人 辻
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壮章 原田
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Abstract

【課題】外側シャッターを十分にかつ確実に開くことが可能なシャッター機構を提供する。【解決手段】画像形成用の粉体を排出する排出口39を開閉する内側シャッター41と、内側シャッター41よりも外側で排出口39を開閉する外側シャッター42と、内側シャッター41を排出口39が開放される開放方向に駆動させる内側シャッター開放手段57と、外側シャッター42を排出口39が開放される開放方向に駆動させる外側シャッター開放手段56とを備えるシャッター機構であって、外側シャッター42が外側シャッター開放手段56によって開放方向に駆動させられた状態から、内側シャッター開放手段57が内側シャッター41を開放方向に駆動させる動作と連動して、外側シャッター42をさらに開放方向に駆動させる開放補助手段24を備える。【選択図】図32

Description

本発明は、画像形成用の粉体を排出する排出口を開閉するための内側シャッター及び外側シャッターを備えるシャッター機構、当該シャッター機構を利用した粉体収容器、プロセスユニット及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、メンテナンス性の向上や交換品の低コスト化のために、感光体や現像ローラ等を含むプロセスユニットと、補給用のトナーを収容したトナーカートリッジとを、別個のユニットとした構成が一般的に用いられている。トナーカートリッジには、トナーを補給する際に内部のトナーを排出するための排出口が設けられており、この排出口は、プロセスユニット等に設けてある補給口に対して着脱可能に構成されている。このため、トナーカートリッジを取り外した際、排出口からのトナー漏れを防止するために、シャッターが設けられているものがある。中でも、より確実にトナー漏れを防止するため、シャッターを二重に設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記のような二重シャッターを備える構成において、万が一、外側シャッターが完全に開ききらず開放状態が不十分となると、内側シャッターが完全に開いても、トナーの排出が外側シャッターによって阻害され、円滑なトナー排出を行えない場合がある。
そこで、本発明は、斯かる事情に鑑み、外側シャッターを十分にかつ確実に開くことが可能なシャッター機構、当該シャッター機構を利用した粉体収容器、プロセスユニット及び画像形成装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、本発明は、画像形成用の粉体を排出する排出口を開閉する内側シャッターと、前記内側シャッターよりも外側で前記排出口を開閉する外側シャッターと、前記内側シャッターを前記排出口が開放される開放方向に駆動させる内側シャッター開放手段と、前記外側シャッターを前記排出口が開放される開放方向に駆動させる外側シャッター開放手段とを備えるシャッター機構であって、前記外側シャッターが前記外側シャッター開放手段によって開放方向に駆動させられた状態から、前記内側シャッター開放手段が前記内側シャッターを開放方向に駆動させる動作と連動して、前記外側シャッターをさらに開放方向に駆動させる開放補助手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、外側シャッター開放手段による外側シャッターの開き状態が不十分な場合であっても、内側シャッターの開放方向への駆動に連動して、開放補助手段が外側シャッターをさらに開放方向に駆動させることができる。これにより、外側シャッターを十分にかつ確実に開くことができ、排出口からの円滑な粉体の排出を高度に実現可能となる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 上部カバーを開いた状態を示す図である。 上部カバーと中間カバーを開いた状態を示す図である。 トナーカートリッジの断面図である。 トナーカートリッジの上ケースを取り外した状態の斜視図である。 トナーカートリッジの外観斜視図である。 外側シャッターの斜視図である。 外側シャッターが開放位置に配置されている状態を示す図である。 外側シャッターが閉鎖位置に配置されている状態を示す図である。 カバー部材を表側から見た斜視図である。 カバー部材を裏側から見た斜視図である。 溝とギヤの配置を示す図である。 装置本体の内部構造を示す図である。 プロセスユニットの上部にリブを設けた構成を示す図である。 図13に示す側壁と対向する他方の側壁側の内部構造を示す図である。 トナーカートリッジの装置本体への着脱動作を示す図である。 トルク伝達ギヤが作動位置に配設された状態を示す図である。 排出口が開放された状態を示す図である。 トルク伝達ギヤが退避位置に配設された状態を示す図である。 排出口が閉鎖された状態を示す図である。 内側シャッターと外側シャッターの構成を示すトナーカートリッジの斜視図である。 内側シャッターと外側シャッターの構成を示すトナーカートリッジの斜視図である。 内側シャッターと外側シャッターの構成を示すトナーカートリッジの斜視図である。 外側シャッターの斜視図である。 内側シャッターの斜視図である。 内側シャッターと外側シャッターの開閉動作を示す図である。 内側シャッターと外側シャッターの開閉動作を示す図である。 内側シャッターと外側シャッターの開放順序を示す図である。 内側シャッターと外側シャッターの閉鎖順序を示す図である。 外側シャッターの開き状態が不十分な場合を示す図である。 シャッター機構の特徴部分を示す図である。 シャッター機構の特徴部分を示す図である。 他の実施形態を示す図である。 本発明の構成を適用可能なクリーニング装置の構成を示す図である。 改良前のシール部材の構成を示す図である。 改良前のシール部材を貼り付けた状態を示す図である。 改良後のシール部材の第1実施形態の構成を示す図である。 前記第1実施形態に係るシール部材を貼り付けた状態を示す図である。 改良後のシール部材の第2実施形態の構成を示す図である。 前記第2実施形態に係るシール部材を貼り付けた状態を示す図である。 改良後のシール部材の第3実施形態の構成を示す図である。 前記第3実施形態に係るシール部材を貼り付けた状態を示す図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
まず、図1を参照して、本発明の実施の一形態であるカラーレーザープリンタの全体構成及び動作について説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。モノクロプリンタや、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置にも本発明の構成を適用可能である。
図1に示すように、カラーレーザープリンタの装置本体(画像形成装置本体)100には、画像形成ユニットとしての4つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkが着脱可能に装着されている。各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。
具体的には、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、潜像担持体(像担持体)としてのドラム状の感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2上の潜像を可視画像化する現像手段としての現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード5などで構成されている。各感光体2に対向した位置には、それぞれ、感光体2の表面に潜像を形成する潜像形成手段としての露光装置6が設けられている。本実施形態では、露光装置6としてLEDユニットを用いている。
各現像装置4の上方には、それぞれ、画像形成用の粉体であるトナーを収容した粉体収容器としてのトナーカートリッジ30が着脱可能に装着されている。各トナーカートリッジ30は、対応する現像装置4内のトナーと同じ色のトナーが収容されており、現像装置4内のトナーが所定量を下回ると、トナーカートリッジ30からトナーが補給されるようになっている。なお、本実施形態では、画像形成用の粉体としてトナーから成る一成分現像剤を用いているが、これに限らず、トナーとキャリアから成る二成分現像剤を用いる構成にも本発明を適用可能である。
各感光体2の下方には、転写装置7が配設されている。転写装置7は、中間転写体(像担持体)としての無端状のベルトから成る中間転写ベルト8を有する。中間転写ベルト8は、支持部材としての駆動ローラ9と従動ローラ10に張架されており、駆動ローラ9が図の反時計回りに回転することによって、中間転写ベルト8は周回走行(回転)するように構成されている。
各感光体2に対向した位置に、それぞれ、一次転写手段としての一次転写ローラ11が配設されている。各一次転写ローラ11は、それぞれの位置で中間転写ベルト8の内周面を押圧しており、中間転写ベルト8の押圧された部分と各感光体2とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。各一次転写ローラ11は、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が一次転写ローラ11に印加されるようになっている。
また、駆動ローラ9に対向した位置に、二次転写手段としての二次転写ローラ12が配設されている。二次転写ローラ12は、中間転写ベルト8の外周面を押圧しており、二次転写ローラ12と中間転写ベルト8とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。また、二次転写ローラ12は、一次転写ローラ11と同様に、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ12に印加されるようになっている。
また、中間転写ベルト8の図の右端側の外周面には、中間転写ベルト8の表面をクリーニングするベルトクリーニング装置13が配設されている。このベルトクリーニング装置13から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、転写装置7の下方に配設された廃トナー収容器14の入り口部に接続されている。
装置本体100の下部には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ15や、給紙トレイ15から用紙Pを給送する給紙ローラ16等が設けてある。ここで、用紙Pには、厚紙、はがき、封筒、普通紙、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等が含まれる。また、記録媒体として、OHPシートやOHPフィルム等を用いることも可能である。
装置本体100の上部には、用紙を外部へ排出するための一対の排紙ローラ17と、排紙ローラ17によって排出された用紙をストックするための排紙トレイ18が設けられている。
また、装置本体100内には、用紙Pを給紙トレイ15から二次転写ニップを通って排紙トレイ18へ搬送するための搬送路Rが配設されている。この搬送路Rにおいて、二次転写ローラ12の位置よりも用紙搬送方向上流側には、搬送タイミングを計って用紙を二次転写ニップへ搬送するタイミングローラとしての一対のレジストローラ19が設けられている。また、二次転写ローラ12の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙に画像を定着する定着装置20が設けられている。
続いて、図1を参照して、本実施形態に係るプリンタの基本的動作について説明する。 作像動作が開始されると、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの感光体2が図1の時計回りに回転駆動され、帯電ローラ3によって各感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。図示しない画像読取装置によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置6から各感光体2の帯電面にレーザー光が照射されて、各感光体2の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体2上に形成された静電潜像に、各現像装置4によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、中間転写ベルト8を張架する駆動ローラ9が回転駆動することにより、中間転写ベルト8が周回走行される。また、各一次転写ローラ11に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ11と各感光体2との間の一次転写部において転写電界が形成される。
その後、各感光体2の回転に伴い、感光体2上の各色のトナー画像が一次転写部に達したときに、一次転写部において形成された上記転写電界によって、各感光体2上のトナー画像が中間転写ベルト8上に順次重ね合わせて転写される。かくして、中間転写ベルト8の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、中間転写ベルト8に転写しきれなかった各感光体2上のトナーは、クリーニングブレード5によって除去される。
装置本体100の下部では、給紙ローラ16が回転駆動を開始し、給紙トレイ15から用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ19によって搬送を一旦停止される。
その後、所定のタイミングでレジストローラ19の回転駆動を開始し、中間転写ベルト8上のトナー画像が二次転写部に達するタイミングに合わせて、用紙Pを二次転写部へ搬送する。このとき、二次転写ローラ12には、中間転写ベルト8上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写部に転写電界が形成されている。そして、この転写電界によって、中間転写ベルト8上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト8上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置13によって除去され、除去されたトナーは、廃トナー収容器14へ搬送され回収される。
その後、トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置20へと搬送され、定着装置20において用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、一対の排紙ローラ17によって装置外に排出され、排紙トレイ18上にストックされる。
以上の説明は、用紙にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
また、図1に示すように、本実施形態に係るプリンタは、装置本体100の上部に設けられた第1カバーとしての上部カバー101と、上部カバー101よりも内側(下方)に設けられた第2カバーとしての中間カバー102とを備える。上部カバー101と中間カバー102は、それぞれ、装置本体100に設けられた支軸103,104を中心に回動することで開閉可能に構成されている。図2は、上部カバー101を開いた状態、図3は、さらに、中間カバー102を開いた状態を示す。
中間カバー102には、複数のトナーカートリッジ30を装着可能な容器装着部120が形成されている。また、中間カバー102の内側(下方)に形成されたユニット装着部130には、各色のプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkが収容可能となっている。
図2に示すように、上部カバー101を開いた状態にすると、各トナーカートリッジ30を中間カバー102に対して上方から着脱可能な状態となる。
さらに、図3に示すように、中間カバー102を開いた状態にすると、各トナーカートリッジ30をプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの上方から一体的に退避させることができる。また、このとき、中間カバー102と一緒に各露光装置6が各感光体2の上方から退避するため、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkを上方から着脱可能な状態となる。このように、本実施形態の場合、トナーカートリッジ30を中間カバー102から取り外さなくても、プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkを着脱することができ、交換作業性に優れる。
以下、図4〜図6に基づき、トナーカートリッジの構成について説明する。
図4は、トナーカートリッジの断面図、図5は、トナーカートリッジの上ケースを取り外した状態の斜視図、図6は、トナーカートリッジの外観斜視図である。
なお、各トナーカートリッジ30は、異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっているので、以下、1つのトナーカートリッジ30の構成について説明する。
図4に示すように、トナーカートリッジ30は、上ケース31と下ケース32を接合して成る容器本体33を備える。両ケース31,32の接合方法には、振動溶着や超音波溶着などの溶着、もしくは、両面粘着テープや接着剤などによる接着などの方法が用いられる。
容器本体33の内部には、補給用のトナーを収容する粉体収容部34と、半円筒状のひさし部36によって粉体収容部34とは仕切られた粉体搬送部35とが形成されている。粉体収容部34には、トナーを撹拌する撹拌部材としてのアジテータ37が設けられている。一方、粉体搬送部35には、トナーを搬送する搬送部材としての搬送スクリュー38が設けてある。
容器本体33の下部には、上記搬送スクリュー38によって搬送されるトナーを排出するための排出口39が形成されている。排出口39は、トナーカートリッジ30を中間カバー102に装着した状態で、シール部材106を介して中間カバー102に設けられた連通口105に接続されるようになっている。また、この連通口105は、現像装置4の上部に設けられた補給口40と連結されるようになっている。すなわち、トナーカートリッジ30を中間カバー102上に装着すると、連通口105を介して排出口39と補給口40とが連通し、トナーカートリッジ30から現像装置4へトナーを補給可能な状態となる。
また、トナーカートリッジ30は、排出口39を開閉するためのシャッター機構を備える。このシャッター機構は、排出口39の内側に配設される内側シャッター41と、排出口39の外側に配設される外側シャッター42とを有する二重シャッター構造となっている。
内側シャッター41は、上記粉体搬送部35内に収容された円筒状の回動シャッターであり、その周方向の一部に径方向に貫通した開口部43が形成されている。内側シャッター41は、その軸心回りに回転することにより、開口部43が排出口39と対向する位置に配設された開放位置と、開口部43が開放位置から退避した閉鎖位置とに切換可能となっている。
外側シャッター42は、内側シャッター41と同心円上に回転する回動シャッターである。外側シャッター42は、回転することにより、排出口39と対向して排出口39を閉鎖する閉鎖位置と、閉鎖位置から退避して排出口39を開放する開放位置とに切換可能となっている。
図5に示すように、下ケース32の側方外面には、搬送スクリュー38及びアジテータ37の各回転部材に駆動力を伝達するための複数のギヤ44,45,46から成るギヤ列が設けられている。これらのギヤのうち、符号44で示すギヤは、搬送スクリュー38の回転軸の一端部に取り付けられた搬送駆動ギヤであり、符号46で示すギヤは、アジテータ37の回転軸の一端部に取り付けられた撹拌駆動ギヤである。また、符号45で示すギヤは、搬送駆動ギヤ44及び撹拌駆動ギヤ46と噛み合って駆動トルクを伝達するトルク伝達ギヤである。
図6に示すように、容器本体33の長手方向の一端側の側面には、上記各ギヤ44,45,46を覆うカバー部材47が設けられている。カバー部材47の外面には、情報記憶媒体48が設けてあり、情報記憶媒体48には、収容されているトナーの色やトナー量などのトナーカートリッジ30に関する情報が記憶されている。また、情報記憶媒体48は複数の接続端子を有している。各接続端子が画像形成装置本体100側に設けられた図示しない情報読み取り装置に電気的に接続されることで、トナーカートリッジ30に関する情報を読み取り、又は情報記憶媒体48が記憶している情報を更新できるようになっている。
また、カバー部材47が設けられている側の容器本体33の端部には、トナーを充填するための充填口を密封するキャップ部材49が設けられている。充填口からトナーカートリッジ30内にトナーを充填した後、充填口にキャップ部材49を取り付けて密閉することで、充填口からのトナー漏れが防止される。
また、容器本体33の長手方向の中央部上面には、取っ手50が設けられている。取っ手50は、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどの材質から成る可撓性を有する部材で形成されている。トナーカートリッジ30を交換する際に、作業者等がこの取っ手50を把持することで、容易にトナーカートリッジ30を着脱できるようになっている。
図7は、外側シャッターの斜視図である。
図7に示すように、外側シャッター42には、上記ギヤ列の一部を構成するトルク伝達ギヤ45が一体的に設けられている。従って、外側シャッター42が回動すると、これに伴って、トルク伝達ギヤ45も回動するようになっている。
図8に示すように、外側シャッター42が開放位置に配置された状態では、トルク伝達ギヤ45は、搬送駆動ギヤ44及び撹拌駆動ギヤ46の両ギヤと噛み合った状態となっている。一方、図9に示すように、外側シャッター42が閉鎖位置に配置されると、トルク伝達ギヤ45は、撹拌駆動ギヤ46に対して離間した状態となる。なお、搬送駆動ギヤ44に対しては、トルク伝達ギヤ45は常に噛み合った状態で保持される。このように、トルク伝達ギヤ45は、外側シャッター42の回動に連動して、搬送駆動ギヤ44及び撹拌駆動ギヤ46と噛み合って両ギヤ間でトルク伝達可能な作動位置と、この作動位置から退避した退避位置との間で移動可能に構成されている。
また、図8に示すように、外側シャッター42には、外側シャッター付勢手段としての引張バネ72の一端部が取り付けられている。引張バネ72の一端部は、外側シャッター42に設けられた取付部42aに引っ掛けられ、引張バネ72の他端部は、上ケース31の側面に設けられた取付部31aに引っ掛けられている。この引張バネ72の封勢力によって、外側シャッター42は排出口39を閉鎖する閉鎖方向に付勢されている。従って、外側シャッター42に外力を付与しない状態では、図9に示すように、外側シャッター42は閉鎖位置に、トルク伝達ギヤ45は退避位置に配置される。また、外側シャッター42には、トナーカートリッジ30を装置本体100へ装着する際に、装置本体100側に配置される後述の外側シャッター駆動手段に当接可能な開放当接部42bが設けてある。
図10は、カバー部材を表側から見た斜視図である。
図10に示すように、カバー部材47の外面(表側の面)には、装置本体100に対してトナーカートリッジ30をガイドして位置決めするための溝73が形成されている。溝73は、開口した下部から上方へ延びるガイド部73aと、このガイド部73aの上方で幅が狭く形成された位置決め部73bとを有する。ガイド部73aから位置決め部73bへと続く箇所では、溝73の幅が上方へ向かって徐々に狭くなる傾斜面となっている。また、カバー部材47の表側には、装置本体100に対してトナーカートリッジ30を位置決めするための凸部79が設けられている。
図11は、カバー部材を裏側から見た斜視図である。
図11に示すように、カバー部材47の裏面には、カバー部材47をトナーカートリッジ30の容器本体33に対して位置決めするための位置決め用のボス76が突出して設けられている。一方、容器本体33を構成する上ケース31の側面には、前記ボス76を挿入可能な長孔77(長方形の孔)が形成されている(図8又は図9参照)。
また、カバー部材47の裏面には、カバー部材47をトナーカートリッジ30の容器本体33に対して位置決めするための孔部78が形成されている。この孔部78には、搬送スクリュー38の下ケース32から外側に突出した回転軸38a(図5参照)の一端部が挿入される。すなわち、この孔部78によって搬送スクリュー38の回転軸38aを保持することで、カバー部材47が下ケース32に対して位置決めされるようになっている。
上記のように、本実施形態では、カバー部材47の裏側には、容器本体33に対する位置決め部として、ボス76と孔部78とが設けられ、表側には、装置本体100に対する位置決め部として、凸部79と溝73の位置決め部73bとが設けられている。しかも、これらの位置決め部はカバー部材47の表側と裏側とで同じ位置もしくはほぼ同じ位置に配置されている。具体的には、溝73の位置決め部73bの裏側近傍にボス76が配置され、凸部79の裏側に孔部78が配置されている。また、対応する表側の凸部79と裏側の孔部78とが、それぞれの位置決めの主基準となり、対応する表側の位置決め部73bと裏側近傍のボス76とが、ぞれぞれの位置決めの従基準となっている。このように、本実施形態では、カバー部材47の表側と裏側における位置決めの主基準と従基準の位置を、表側と裏側とで同じ位置又はほぼ同じ位置に設定しているので、カバー部材47を介して行う容器本体33と装置本体100との間の位置決めを精度良く行うことができる。なお、容器本体33とカバー部材47の双方又は一方には、相手側に掛け止めするための弾性変形可能な爪を設けている。
図12は、カバー部材側からトナーカートリッジを見た図である。
図12では、ギヤ列を構成する搬送駆動ギヤ44、トルク伝達ギヤ45、撹拌駆動ギヤ46の、カバー部材47に対する投影領域をそれぞれ点線で示している。なお、ここでいう「投影領域」とは、各ギヤに対する投射線がギヤの軸方向と平行を成す直投影で描かれた領域である。また、符号Jで示す領域は、作動位置にあるトルク伝達ギヤ45の投影領域であり、符号Uで示す領域は、退避位置にあるトルク伝達ギヤ45の投影領域である。このように、トルク伝達ギヤ45は、作動位置(符号Jの位置)にある場合、溝73と重なるように配置され、退避位置(符号Uの位置)にある場合は、溝73と重ならない位置に配置されるようになっている。なお、トルク伝達ギヤ45が作動位置(符号Jの位置)にある場合でも、トルク伝達ギヤ45は溝73の位置決め部73bとは重ならないように配置されている。
図13は、装置本体の内部構造を示す図である。
図13に示すように、装置本体100の側壁111の内面には、情報読み取り装置の接続端子112が4箇所に設けられている。これらの接続端子112は、トナーカートリッジ30を装置本体100に装着した状態で、上記情報記憶媒体48(図10参照)の接続端子と接続されるように配置されている。
また、側壁111の内面には、水平状に突出した突起部113が複数設けられている。この突起部113は、各トナーカートリッジ30に対応して合計4箇所に配置されている。各突起部113は、対応するトナーカートリッジ30のカバー部材47に設けられた上記溝73(図10参照)と協働して、トナーカートリッジ30を着脱方向にガイドするガイド部及び位置決めする位置決め部として機能する。
さらに、側壁111の内面には、上下方向に延びる複数の本体側溝114が設けられている。本体側溝114は、各トナーカートリッジ30に対応して合計4箇所に配置されている。この本体側溝114は、対応するトナーカートリッジ30のカバー部材47に設けられた上記凸部79(図10参照)と協働して、トナーカートリッジ30を着脱方向にガイドするガイド部及び位置決めする位置決め部として機能する。
また、側壁111の内面の下部には、本体側駆動ギヤ115が設けられている。この本体側駆動ギヤ115も、各トナーカートリッジ30に対応して合計4箇所に配置されている。本体側駆動ギヤ115は、トナーカートリッジ30を装置本体100に装着した状態で、上記搬送駆動ギヤ44(図5参照)と噛み合うように配置されている。
また、外側シャッター開放手段としてのリブ56が、中間カバー102から上方に突出している。このリブ56も、各トナーカートリッジ30に対応して合計4箇所に配置されている。また、図14に示すように、リブ56は、プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの上部に設けられている。一方、中間カバー102には、リブ56を挿通するための挿通孔116が設けられている。図14に示すように、プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkを装着し、中間カバー102を閉じた状態にすると、リブ56が中間カバー102の挿通孔116から上方へ突出するようになっている。なお、リブ56を、中間カバー102に直接設けてもよい。
図15は、図13に示す側壁と対向する他方の側壁側の内部構造を示す図である。
図15に示すように、他方の側壁117側には、付勢部材としての複数の板バネ118が設けられている。板バネ118は、各トナーカートリッジ30に対応して合計4箇所に配置されている。トナーカートリッジ30を装着すると、板バネ118がトナーカートリッジ30を反対の側壁111側に付勢するようになっている。
以下、図16を参照しつつ、上記本実施形態に係るトナーカートリッジ30の装置本体100への着脱動作について説明する。
まず、トナーカートリッジ30を装置本体100に装着する場合は、装置本体100の上部カバー101を開放する(図2参照)。そして、図16(a)に示すように、トナーカートリッジ30を装置本体100の上部開口部から下方へ挿入する。
このとき、図16(b)に示すように、トナーカートリッジ30側の凸部79を、本体側溝114に挿入する。このように、凸部79を本体側溝114に挿入することで、凸部79と本体側溝114との協働により、トナーカートリッジ30がガイドされつつ挿入される。さらに、トナーカートリッジ30を下方へ挿入すると、トナーカートリッジ30側の溝73に装置本体100側の突起部113が挿入され、この突起部113と溝73との協働によっても、トナーカートリッジ30がガイドされる。
そして、図16(c)に示すように、トナーカートリッジ30が中間カバー102に装着された状態となると、トナーカートリッジ30側の凸部79が、本体側溝114の下端部(受け部)に当接する。この当接によってトナーカートリッジ30が位置決めされ、トナーカートリッジ30の下方への移動と、装置本体100の側壁111に沿った横方向(図16(c)における横方向)への移動が規制される。
また、トナーカートリッジ30を装着した状態では、本体側の突起部113が、溝73の位置決め部73bに配設され、突起部113と位置決め部73bとの協働によってもトナーカートリッジ30が位置決めされる。特に、これによって、上記凸部79を中心としたトナーカートリッジ30の回転方向の移動が規制される。
特に、本実施形態では、トナーカートリッジ30側の溝73の下端部において、幅が広く形成されているので、その下端部から突起部113を挿入しやすい。さらに、溝73の幅は、上方の位置決め部73bに向かって徐々に狭くなるように形成されているため、突起部113を位置決め部73bに向かって円滑にガイドでき、精度良く位置決めできるようになっている。
また、図16(c)に示すように、中間カバー102から突出するリブ56が、外側シャッター42の開放当接部42bに当接すると、外側シャッター42は、引張バネ72の引張力(付勢力)に抗して図16(c)中の矢印の方向に回動する。これにより、外側シャッター42は、閉鎖位置から開放位置へ移動し、排出口39が開放される。そして、開放された排出口39が連通口105に対して接続される。
また、上記外側シャッター42の開放位置への回動に伴って、トルク伝達ギヤ45が撹拌駆動ギヤ46と噛み合う作動位置に配設される。また、トナーカートリッジ30の装着が完了すると同時に、搬送駆動ギヤ44が本体側駆動ギヤ115と連結される。これにより、各ギヤを介して装置本体100側の駆動源から搬送スクリュー38及びアジテータ37へ回転トルクを伝達可能な状態となる。なお、本体側駆動ギヤ115と噛み合うギヤは、搬送駆動ギヤ44以外に、トルク伝達ギヤ45又は撹拌駆動ギヤ46であってもよい。
図17に、上記トルク伝達ギヤ45が作動位置に配設された状態、図18に、上記排出口39が開放された状態を示す。なお、図17において、カバー部材47は図示省略している。
また、図16(c)に示すように、トナーカートリッジ30が装着された状態では、情報記憶媒体48の接続端子が、装置本体100側の情報読み取り装置の接続端子112に接続される。これにより、トナーカートリッジ30に関する情報を読み取ったり、情報記憶媒体48が記憶している情報を更新したりすることができるようになる。
また、トナーカートリッジ30が装着されると、上記板バネ118(図15参照)によって、ナーカートリッジ30が、板バネ118を設けた側の側壁117とは反対の側壁11側へ付勢される。これにより、トナーカートリッジ30の側壁111に直交する方向への移動が規制され、本体側溝114からの凸部79の脱落や、位置決め部73bからの突起部113の脱落が防止される。
一方、トナーカートリッジ30を装置本体100から取り外す場合は、上記装着時とは反対に、トナーカートリッジ30を上方へ引き抜けばよい。このとき、トナーカートリッジ30は、本体側溝114と凸部79との協働作用、及びトナーカートリッジ30側の溝73と突起部113との協働作用によって、ガイドされる。また、トナーカートリッジ30の引き抜きを開始すると、外側シャッター42の開放当接部42bに対するリブ56の当接が解除され(図16(b)参照)、外側シャッター42は引張バネ72の引張力(付勢力)によって元の閉鎖位置に戻され、排出口39が閉鎖される。また、この外側シャッター42の閉鎖位置への回動に伴い、トルク伝達ギヤ45が退避位置に戻され、撹拌駆動ギヤ46に対するトルク伝達ギヤ45の噛み合いが解除される。
図19に、上記トルク伝達ギヤ45が退避位置に配設された状態、図20に、上記排出口39が閉鎖された状態を示す。なお、図19においても、カバー部材47は図示省略している。
上記のように、本実施形態では、トルク伝達ギヤ45が溝73と重ならない退避位置に移動可能となっているので、トナーカートリッジ30の着脱時に溝73を通過する突起部113とトルク伝達ギヤ45とが干渉するのを回避できる。トルク伝達ギヤ45が退避可能となっていない構成においては、溝73を、複数のギヤ44,45,46から成るギヤ列と重ならない位置に配置しなければならない。そのため、溝73を、ギヤ列よりも図12においての左側あるいは右側に配置する必要がある。しかし、このように溝73を配置すると、トナーカートリッジ30のサイズが図の左側又は右側に大きくなってしまう。
これに対し、本実施形態の場合は、溝73を、トルク伝達ギヤ45の作動位置(図12に示す投影領域J)に重なる位置、すなわち、搬送駆動ギヤ44と撹拌駆動ギヤ46との間に配置できるので、トナーカートリッジ30のサイズを左右に増大させなくてもよい。また、溝73をギヤと重なる位置にも配置できるため、ギヤ列や溝73の配置の自由度も向上する。
以下、シャッター機構についてさらに詳しく説明する。
図21及び図22は、内側シャッターと外側シャッターとの構成を示す図であり、ここでは、カバー部材を図示省略している。また、以下の説明で用いる図面において、外側シャッター42が保持するトルク伝達ギヤ45、及びトルク伝達ギヤ45を保持する部分の構成については、図示省略する。
図21に示すように、外側シャッター42は図の矢印A方向及び矢印B方向に回動可能となっており、矢印A方向が開放方向、矢印B方向が閉鎖方向である。また、内側シャッター41は図の矢印C方向及び矢印D方向に回動可能となっており、矢印C方向が開放方向、矢印D方向が閉鎖方向である。外側シャッター42と内側シャッター41は、互いに当接する連係部42c,41aを有する。外側シャッター42が開放方向(矢印A方向)に回動すると、外側シャッター42の連係部42cが内側シャッター41の連係部41aに当接し、内側シャッター41を開放方向(矢印C方向)へ回動させるようになっている。
また、図21に示すように、内側シャッター41には、内側シャッター付勢手段としての引張バネ51が取り付けられている。この引張バネ51の付勢によって、内側シャッター41は閉鎖方向(矢印D方向)に回動するように付勢されている。反対に、内側シャッター41を開放方向(矢印C方向)に回動させる内側シャッター開放手段として、図22に示す長手状の移動部材57が装置本体側に設けられている。移動部材57は、図の矢印E方向と矢印F方向に往復直線移動可能となっている。また、移動部材57には、突形状部57aが設けてある。移動部材57が図の矢印E方向に移動した際、突形状部57aが内側シャッター41の連係部41aに当接することで、内側シャッター41を開放方向(矢印C方向)に回動させるようになっている。
また、図23に示すように、容器本体33にカバー部材47を取り付けた状態では、内側シャッター41の連係部41aは、カバー部材47によって覆われた状態となる。このため、移動部材57の突形状部57aは、内側シャッター41の連係部41aに当接できるように、カバー部材47の内側に進入可能となっている。
図24は、外側シャッターの斜視図、図25は、内側シャッターの斜視図である。
図24に示すように、外側シャッター42は、トナーカートリッジ30の排出口39を開閉する円弧状のシャッター部60と、シャッター部60の一端部に一体的に設けられた円環状のホルダ部61とを有する。シャッター部60の内面には、トナー漏れを防止するシール部材62が設けられている。このシール部材62が、シャッター部60の内面とトナーカートリッジ30の容器本体33の外面との間に介在することで(図4参照)、外側シャッター42を閉じた際に、シール部材62によって排出口39が密閉されるようになっている。
ホルダ部61は、内側シャッター41の外周面に嵌め込まれるようになっている。これにより、外側シャッター42は内側シャッター41に対して周方向に回転可能に保持される。また、ホルダ部61には、上記開放当接部42bや上記連係部42cが設けてある。本実施形態では、開放当接部42bは、ホルダ部61の外径方向に突出した凸部63で構成されている。また、連係部42cは、ホルダ部61の円弧片64の周方向端部(端面)で構成されている。
図25に示すように、内側シャッター41は、トナーカートリッジ30の容器本体33内に収容され、排出口39を開閉可能な円筒状のシャッター部65と、シャッター部65の軸方向一端部に一体的に設けられると共に容器本体33の外側に突出した突出部66とを有する。シャッター部65には、排出口39と対向してトナーを排出するための上記開口部43が形成されている。また、シャッター部65の外面には、トナー漏れを防止するシール部材67が設けられている。このシール部材67が、シャッター部65の外面とトナーカートリッジ30の容器本体33の内面との間に介在することで(図4参照)、内側シャッター41を閉じた際に、シール部材67によって排出口39が密閉されるようになっている。また、シール部材67の内側シャッター41の開口部43と対向する部分には、トナーを排出するための開口部69が形成されている。突出部66には、連係部41aが設けられている。本実施形態では、連係部41aは、突出部66の外径方向に突出した凸部68で構成されている。また、突出部66の外周には、上記外側シャッター42のホルダ部61が嵌め込まれるようになっている。
以下、図26を参照しつつ、内側シャッター41と外側シャッター42の開閉動作について説明する。
図26(a)は、トナーカートリッジ30を装置本体100に装着する前の状態を示している。この状態では、外側シャッター42と内側シャッター41は、それぞれ、引張バネ72,51によって引っ張られ、いずれも排出口39を閉じた閉鎖位置に配置された状態(図21に示す状態)で保持されている。
この状態から、トナーカートリッジ30を装置本体100に装着すると、図26(b)に示すように、装置本体側のリブ56が外側シャッター42の開放当接部42bに当接し、外側シャッター42を引張バネ72の付勢力に抗して図の時計回りに回動させる。これにより、外側シャッター42は、排出口39を開放する開放位置に配置される。
また、このとき、外側シャッター42の回転に伴って、外側シャッター42の連係部42cが内側シャッター41の連係部41aを押し、内側シャッター41を外側シャッター42と同じ方向に回動させる。
その後、図26(c)に示すように、移動部材57が図の左側へ移動することで、移動部材57の突形状部57aが内側シャッター41の連係部41aに当接する。これにより、内側シャッター41は引張バネ51の付勢力に抗して図の時計回りに回動し開放位置に配置される。その結果、排出口39が完全に開放状態となり、トナー排出が可能となる。
移動部材57は、上部カバー101が閉鎖され、プリンタの電源がONになったことをトリガーにして、ソレノイド又はカムなどの図示しない駆動手段によって移動する。また、移動部材57の駆動開始を、4色のプロセスユニットが装着された状態となってからでないと行えないようにすることで、補給先のプロセスユニットが存在しない状態でトナーが補給され、トナーが機内に飛散する事態を回避することが可能である。
また、シャッターを閉じる場合は、図26(c)に示す状態から、移動部材57を図の右側へ移動させる。これにより、内側シャッター41は上記引張バネ51によって引っ張られることで、図の反時計回りに回動し、図26(b)に示すように、内側シャッター41は、その連係部41aが外側シャッター42の連係部42cに当接する状態に戻される。この状態で、排出口39は内側シャッター41によって閉じられる。
そして、トナーカートリッジ30を装置本体100から引き抜くと、外側シャッター42の開放当接部42bに対するリブ56の当接が解除され、外側シャッター42は引張バネ72によって引っ張られ、図の反時計回りに回動する。また、この外側シャッター42の回動に伴って、内側シャッター41も外側シャッター42と同じ方向に回動する。その結果、外側シャッター42と内側シャッター41は、図26(a)に示す閉鎖位置に移動し、排出口39は完全に閉じられた状態となる。
ここで、仮に、プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkを装着していない状態で、トナーカートリッジ30を装着すると、図27に示すように、リブ56が存在しないため、外側シャッター42は開放方向に回動しない。そして、この場合、外側シャッター42によって内側シャッター41が回動せしめられることもないので、内側シャッター41の連係部41aは移動部材57から離れた位置にある。従って、この状態で移動部材57が移動しても、移動部材57は内側シャッター41の連係部41aに対し空振りして当接しない。一方、上記のように、外側シャッター42が開放方向に回動し、これに連動して内側シャッター41も回動すると、内側シャッター41の連係部41aが移動部材57と当接可能な当接可能位置に配置される。このように、外側シャッター42が開放位置に切り換えられなければ、内側シャッター41は開放位置への切換操作可能な操作可能位置に配置されないので、内側シャッター41のみが開くのを防止できる。これにより、内側シャッター41のみが開くことで、排出口39から落下したトナーが外側シャッター42の内面に付着し、さらに、外側シャッター42が開くことによるトナーの飛散を防止することが可能である。
また、図28に示すように、本実施形態においては、排出口39を開放するにあたって、先に外側シャッター42が開放位置に移動してから(図28(b))、内側シャッター41が開放位置に移動するようにしている(図28(c))。すなわち、内側シャッター41を先に開かないようにすることで、上記のような外側シャッター42の内面へのトナーの付着を防止することができる。また、内側シャッター41を開くタイミングは、トナーカートリッジ30の装着が完了した後、プリンタの電源ONなどにより行うようにしている。これにより、排出口39が中間カバー102の連通口105に接続されてから、内側シャッター41が開かれるので、トナーが機内に飛散するのを防止することができる。なお、外側シャッター42と連通口105との干渉を避けるため、外側シャッター42はトナーカートリッジ30の装着完了前に開くようにしている。
一方、排出口39を閉じる際は、図29に示すように、トナーカートリッジ30が装着された状態で、まず内側シャッター41が閉じることで(図29(b))、取り外し時における排出口39からのトナーの落下を防止することができる。さらに、その後、外側シャッター42が閉じられることで(図29(c))、排出口39の内面や周囲にトナーが付着していても、そのトナーの落下を防止することが可能である。このように、本実施形態では、内側シャッター41と外側シャッター42との開閉タイミングを設定することで、トナーカートリッジ30の着脱時における排出口39からのトナーの落下や飛散を効果的に防止するようにしている。
ところで、本実施形態では、内側シャッター41は、装置本体100に設けられている移動部材57によって開放されるに対し、外側シャッター42は、装置本体100に対して着脱可能なプロセスユニットに設けられたリブ56によって開放される。このような構成では、プロセスユニットの装着位置の誤差や部品寸法公差の積み上がりなどにより、リブ56の位置精度が移動部材57の位置精度よりも低下する傾向にある。従って、リブ56の位置精度のばらつきにより、図30に示すように、外側シャッター42の開き状態が不十分となる場合がある。その場合、内側シャッター41が完全に開いても、排出口39からの円滑なトナーの排出が阻害される虞がある。そこで、本発明では、外側シャッター42の開き状態が不十分となるのを防止するため、次のような際策を講じている。
以下、特徴部分について説明する。
図31に示すように、本発明に係るシャッター機構は、開き状態が不十分な外側シャッター42をさらに開放方向に駆動させる開放補助手段24を備える。具体的に、開放補助手段24は、外側シャッター42に設けられた補助当接部42dと、内側シャッター41に設けられた開放補助部41bとを有する。開放補助部41bは内側シャッター41と一体的に回動し、補助当接部42dは外側シャッター42と一体的に回動する。また、開放補助部41bと補助当接部42dは同じ回動軌道上に配置されている。このため、開放補助部41bが回動すると、開放補助部41bが補助当接部42dに当接し、開放補助部41bによって補助当接部42dが図31(b)の矢印G方向に押されるようになっている。
図32(a)に示すように、装置本体100側(プロセスユニット側)のリブ56に外側シャッター42の開放当接部42bが当接すると、外側シャッター42は開放方向(図の時計回り)に回動する。しかしながら、この場合は、トナーカートリッジ30の装着を完了しても、外側シャッター42の一部が排出口39と重なっており、外側シャッター42は十分に開かれていない状態となっている。
この状態で、図32(b)に示すように、移動部材57が図の左側へ移動し、内側シャッター41の連係部41aに移動部材57が当接すると、内側シャッター41が開放方向(図の時計回り)に回動する。また、この内側シャッター41の回動に伴い、開放補助部41bが内側シャッター41と一体的に回動し、外側シャッター42の補助当接部42dに当接する。そして、開放補助部41bが補助当接部42dを押すことで、外側シャッター42がさらに開放方向に回動する。その結果、外側シャッター42が排出口39と重ならない開放位置へ移動し、排出口39が完全に開放された状態となる。
このように、本発明によれば、外側シャッター42の開き状態が不十分な場合であっても、内側シャッター41を開放方向に回動させることで、外側シャッター42をさらに開放方向に駆動させ十分に開いた状態にすることが可能である。なお、本実施形態では、内側シャッター41を開放方向に回動させるには、その前に外側シャッター42によって内側シャッター41をある程度回動させ、内側シャッター41の連係部41aが移動部材57と当接可能な位置に配置される必要がある。そのため、外側シャッター42の開き状態が不十分な場合でも(外側シャッター42が全く開放方向へ移動しない場合は除く)、連係部41aが移動部材57と当接可能な位置に配置されるように、外側シャッター42の開き状態のばらつきを考慮して、連係部41aと移動部材57の当接可能な範囲を設定するのが望ましい。
また、図33に示す実施形態のように、移動部材57に開放補助部57bを設けてもよい。この場合、図33(a)に示すように、外側シャッター42がリブ56によって開放方向に駆動させられた状態から、図33(b)に示すように、移動部材57が図の左側に移動することで、開放補助部57bが補助当接部42dに当接する。これにより、外側シャッター42が開放方向に回動し、排出口39を完全に開放することが可能である。
以上のように、上記各実施形態によれば、外側シャッター42の開き状態が不十分な場合であっても、内側シャッター41の開放方向への回動動作に連動して、開放補助部41b又は57bが補助当接部42dに当接することで、外側シャッター42をさらに開放方向に回動させ、外側シャッター42を所定の開放位置に移動させることができる。このように、各実施形態によれば、外側シャッター42を所定の開放位置に確実に移動させることができるので、排出口39を完全に開放することができ、排出口39からの円滑なトナー排出を高度に実現することができるようになる。
また、上記実施形態のように、外側シャッター42の開放動作に連動してトルク伝達ギヤ45が作動位置に移動する構成においては、外側シャッター42を確実に開放位置に移動させることで、トルク伝達ギヤ45も確実に作動位置へ移動できるようになる。これにより、トルク伝達ギヤ45と他のギヤとの噛み合い精度が向上するため、安定的かつ確実な動力伝達を実現できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。本発明に係るシャッター機構は、トナーカートリッジ30以外に、例えば、図34に示すような、感光体2上の残留トナーを除去するする感光体クリーニング装置90や、中間転写ベルト8上の残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置80にも、本発明の構成を適用可能である。
図34に示す感光体クリーニング装置90は、感光体2の表面に当接し、その表面上のトナーを除去するクリーニング部材91と、クリーニング部材91によって除去されたトナーを回収する粉体回収部92と、粉体回収部92内のトナーを排出する排出口93と、排出口93を開閉するためのシャッター機構94とを備える。
また、中間転写体クリーニング装置80は、中間転写ベルト8の表面に当接しその表面上のトナーを除去するクリーニング部材81と、クリーニング部材81によって除去されたトナーを回収する粉体回収部82と、粉体回収部82内のトナーを排出する排出口83と、排出口83を開閉するためのシャッター機構84とを備えている。
感光体クリーニング装置90と中間転写体クリーニング装置80は、いずれの排出口93,83も、廃トナー収容器200に設けられた入口部201に対して着脱可能に構成されている。そして、各排出口93,83が入口部201に対して離脱したとき、あるいは、反対に入口部201が各排出口93,83に対して離脱したときに、各シャッター機構93,83が各排出口93,83を閉鎖するようになっている。
上記のように構成された各クリーニング装置90,80において、シャッター機構93,83が二重シャッター構造となっている場合、上述の本発明の構成を適用することにより、外側シャッターの開き状態が不十分となるのを防止することができるようになる。これにより、上記と同様に、排出口93,83からの円滑なトナー排出を高度に実現することが可能となる。
以下、他の特徴部分である、上記内側シャッター41のシール部材67に関する発明について説明する。
まず、改良前のシール部材67の構成について説明する。
図35において、(a)は、内側シャッター41の外周に貼り付けられる前のシール部材67の平面図、同図(b)は(a)におけるK−K線に沿って切断されたシール部材67の断面図である。なお、図35(a)(b)において、矢印Hで示す方向は、内側シャッター41の周方向に対応する方向を示す(以下、同様。)。
シール部材67は、弾性層85と、弾性層85の内側(内側シャッター41に貼り付けられる側)に設けられた接着層86とを有する。弾性層85はスポンジ等の弾性部材で構成され、接着層86は両面粘着テープ等の粘着部材で構成される。弾性層85と接着層86には、内側シャッター41の開口部43(図25参照)を塞がないように開口部69,70が形成されている。
図36は、改良前のシール部材67を内側シャッター41の外周面に貼り付けた状態を示す図である。
図36に示すように、シール部材67は、接着層86によって内側シャッター41の外周面のほぼ全周に渡って貼り付けられる。このように、シール部材67は、内側シャッター41の外周面に貼り付けられることで、平面状であった状態から円筒状の状態に弾性変形する。しかしながら、平面状のシール部材67が円筒状に変形すると、以下の2つの問題が発生する。
1つ目は、シール部材67が円筒状に変形すると、シール部材67の内側では周方向に縮もうとする力が働くため、内側シャッター41の外周面に対してシール部材67の内側が撓み気味になり、シール性が低下する問題がある。特に、接着層86として両面粘着テープを用いている場合は、両面粘着テープにそれほど伸縮性がないため、貼り付け面にシワが発生し、シワの発生した箇所からトナーが侵入して容器外に漏れ出す虞がある。
2つ目は、シール部材67の外側では内側とは反対に周方向に伸びようとする力が働くため、貼付け方によっては弾性層85が狙いの厚みよりも薄くなって所望のシール性が得られないという問題がある。また、貼付け方によっては、弾性層85の厚みが狙いの厚みよりも厚くなることもあり、この場合、内側シャッター41と容器本体33との間で圧縮されるシール部材67の圧縮量が多くなるため、内側シャッター41の円滑な回転が妨げられる問題が生じる。
上記の問題に対して、例えば、シール部材67の周方向寸法を調整することで改善を試みる方法がある。具体的に、シール部材67の内側が撓み気味なる問題に対しては、シール部材67の周方向寸法を内側シャッター41の外周と同等にすることで改善することができる。しかしながら、この場合、シール部材67の外側が周方向に引き伸ばされることで貼付け後の弾性層85の厚みが狙いの厚みにならない問題がより顕著となる。一方、貼付け後の弾性層85の厚みを狙いの厚みにするために、シール部材67の周方向寸法を内側シャッター41の直径にシール部材67の厚みを加味した径の周長に合せて予め長くすると、反対に、シール部材67の内側が撓み気味なる問題が顕著となる。
このように、シール部材67に関する2つの問題点は、シール部材67の周方向寸法を調整するだけでは、一方が改善されても他方が改善されない、いわゆるトレードオフの関係にある。さらに、斯かる問題に対しては、シール部材67の周方向寸法だけでなく、シール部材67を構成する弾性層85と接着層86のそれぞれの厚みや伸縮性、内側シャッター41の外径(内側シャッター41の外径が小さいほど曲率が大きく内側でシワが生じやすい。)などを考慮する必要がある。従って、シール部材67の最適な寸法を検討することは容易ではない。また、仮に最適な寸法を見つけ出すことができたとしても、シール部材67の貼付け作業にばらつきがあると、やはり同様の問題が生じることになる。
そこで、上記問題を解決するため、以下の実施形態ではシール部材67に改良を施している。以下、シール部材67に関する改良点について説明する。
図37及び図38に、改良後のシール部材67の第1実施形態の構成を示す。
図37において、(a)は、内側シャッター41の外周に貼り付けられる前のシール部材67の平面図、同図(b)は(a)におけるM−M線に沿って切断されたシール部材67の断面図である。図38は、シール部材67を内側シャッター41の外周面に貼り付けた状態を示す図である。
シール部材67に関する改良点は、図37に示すように、弾性層85に切り込み87を設けた点である。それ以外は、上記改良前のシール部材67と同様の構成である。図37に示す例では、切り込み87を、平面視の状態で周方向Hと直交する方向に伸びるように形成しているが、周方向Hに対して斜めに交差する方向に伸びるように形成してもよい。また、切り込み87は、弾性層85の外側から内側に向かって形成されている。切り込み87の深さは、弾性層85の厚みの半分程度から全部の範囲で適宜決定すればよい。なお、切り込み87が、弾性層85の厚み全部に渡って形成されている場合、弾性層85は接着層86によって繋がっている。
図38に示すように、シール部材67を内側シャッター41の外周面に貼り付けた状態にすると、切り込み87が周方向に拡大する。その結果、シール部材67の外側の周長が内側の周長よりも長くなる。このように、切り込み87が周方向に拡大することで、シール部材67を貼り付けた際の外側と内側の周長差を調整することができる。これにより、シール部材67の外側が周方向に引き伸ばされる(引っ張られる)のを抑制することができ、シール部材67を狙いの厚さで貼り付けしやすくなる。また、シール部材67の外側の引き伸ばしが抑制されることで、シール部材67の内側に与える影響も低減することができ、シール部材67の内側が内側シャッター41の外周に対して撓むのも抑制することができる。
以上のように、第1実施形態に係るシール部材67によれば、上述の問題の双方を改善することができ、シール性を向上させることが可能である。しかも、シール部材67に切り込み87を形成するという簡単な構成で、シール性の向上を実現可能である。また、切り込み87を複数並べて形成することで、より大きな効果が期待できる。
図39及び図40に、改良後のシール部材67の第2実施形態の構成を示す。
図39において、(a)は、内側シャッター41の外周に貼り付けられる前のシール部材67の平面図、同図(b)は(a)におけるN−N線に沿って切断されたシール部材67の断面図である。図40は、シール部材67を内側シャッター41の外周面に貼り付けた状態を示す図である。
第2実施形態に係るシール部材67では、弾性層85を、互いに異なる材質から成る第1弾性層85aと第2弾性層85bとで構成している。本実施形態では、外側に配置される第1弾性層85aをフェルトで構成し、内側に配置される第2弾性層85bをスポンジで構成している。第1弾性層85aと第2弾性層85bとの間には、これらを接着する接着層88が配置されている。この接着層88としては、上記シール部材67(第2弾性層85b)を内側シャッター41に接着する接着層86にも用いられる両面粘着テープを用いることが好ましい。また、シール部材67を構成する各層には、内側シャッター41の開口部43を塞がないようにそれぞれ開口部58,59,69,70が形成されている。
フェルトで構成される第1弾性層85aは、スポンジで構成される第2弾性層85bに比べて良好な摺動性を有する。このため、外側に摺動性の良好な第1弾性層85aを配置することで、シャッター回動時のシール部材67と容器本体33との間の摩擦が低減され、内側シャッター41をより円滑に回動させることが可能となる。一方で、フェルトはスポンジに比べて弾性が低い。そのため、内側シャッター41と容器本体33との間をシールする効果を得られるようにするには、弾性層85をフェルト単体で構成するよりも、本実施形態のように、良好な弾性を有するスポンジを併用する方が有利である。また、内側シャッター41の回転を円滑にする目的で、フェルトの代わりにテフロン(登録商標)テープ等の摺動性の良好な部材を用いてもよい。
上記のように、第2実施形態では、弾性層85を良好な摺動性を有するフェルト層と良好な弾性を有するスポンジ層との二層で構成することで、摺動性とシール性の両方を得られるようにすることができる。しかしながら、斯かる構成において、各層の伸縮性が異なると、シール部材67を内側シャッター41に貼り付けた際に、各層が伸びようとする力と縮もうとする力が影響しあい、上述の問題がより顕著に発生してしまう。
そこで、上記第1実施形態と同様に、第2実施形態においても、シール部材67に切り込み87を形成している。これにより、図40に示すように、シール部材67を内側シャッター41に貼り付けた際、切り込み87が周方向に拡大することで、各層の周方向の伸縮を軽減することができる。その結果、各層の伸縮性の違いによる影響を低減することができ、上述の問題の改善を図ることができる。また、斯かる切り込み87による効果は、特に、第2実施形態のようなシール部材67を構成する層が多く、各層の伸縮性の違いによる影響が顕著となりやすい構成に対して有効である。また、斯かる効果をより効果的に得られるようにするために、切り込み87は少なくとも第1弾性層85aと第2弾性層85bとを接着する接着層88にまで形成されていることが好ましい。
図41及び図42に、改良後のシール部材67の第3実施形態の構成を示す。
図41は、内側シャッター41の外周に貼り付けられる前のシール部材67の平面図、図42は、シール部材67を内側シャッター41の外周面に貼り付けた状態を示す図である。
図41に示すように、第3実施形態に係るシール部材67は、上記第1及び第2実施形態とは切り込み87の形状が異なる。第1及び第2実施形態に係るシール部材67では、切り込み87が直線状に形成されているが、第3実施形態に係るシール部材67では、切り込み87が非直線状に形成されている。具体的には、切り込み87は、平面視の状態で周方向Hに対して直交する方向に配置される第1直線部87a及び第2直線部87bと、周方向Hに対して平行に配置されると共に前記第1直線部87aと第2直線部87bとを繋ぐ第3直線部87cとで構成されている。すなわち、切り込み87は、途中2箇所で直角に屈曲したクランク状に形成されている。
上記の如く切り込み87を構成することにより、図42に示すように、シール部材67を貼り付けた状態で、切り込み87は、第1直線部87aと第2直線部87bとで周方向に拡大するが、第3直線部87cでは周方向にずれるだけで拡大しない。このため、容器内のトナーが第2直線部87bから侵入したとしても、第3直線部87cにおいてそれ以上の侵入が阻止されるため、トナーが外部へ漏出するのを防止することができる。特に、本実施形態のように、第3直線部87cを周方向Hに対して平行に配置することで、シール部材67を貼り付けた場合の、第3直線部87cにおける切り込み87の拡大がほとんど生じないので、トナーの漏出を高度に防止することが可能となる。
なお、切り込み87が、第3直線部87cのような周方向Hに対して平行な部分を有していなくても、全体として屈曲部を有する非直線状であることでトナーの漏出を抑制することは可能である。例えば、第1直線部87aと第3直線部87c、第2直線部87bと第3直線部87cとを、周方向Hに対して互いに異なる角度で傾斜する直線としてもよい。また、切り込み87は、図41に示すような複数の直線の組み合わせに限らず、曲線、あるいは曲線と直線との組み合わせであってもよい。
以上、シール部材に関する発明について説明したが、当該発明は、シール部材を円筒状のシャッターの全周に渡って貼り付ける場合に限らず、全周の一部や円弧状以外の凸曲面にシール部材を貼り付ける場合にも有効である。さらに、この発明は、シャッター以外の部材に貼り付けられるシール部材に対しても有効である。
1Y,1M,1C,1Bk プロセスユニット
2 感光体(像担持体)
24 開放補助手段
30 トナーカートリッジ(紛体収容器)
34 紛体収容部
39 排出口
41 内側シャッター
41b 開放補助部
42 外側シャッター
44 搬送駆動ギヤ
45 トルク伝達ギヤ
46 撹拌駆動ギヤ
56 リブ(外側シャッター開放手段)
57 移動部材(内側シャッター開放手段)
57b 開放補助部
83 排出口
84 シャッター機構
93 排出口
94 シャッター機構
100 画像形成装置本体
特許第5212758号公報

Claims (10)

  1. 画像形成用の粉体を排出する排出口を開閉する内側シャッターと、
    前記内側シャッターよりも外側で前記排出口を開閉する外側シャッターと、
    前記内側シャッターを前記排出口が開放される開放方向に駆動させる内側シャッター開放手段と、
    前記外側シャッターを前記排出口が開放される開放方向に駆動させる外側シャッター開放手段とを備えるシャッター機構であって、
    前記外側シャッターが前記外側シャッター開放手段によって開放方向に駆動させられた状態から、前記内側シャッター開放手段が前記内側シャッターを開放方向に駆動させる動作と連動して、前記外側シャッターをさらに開放方向に駆動させる開放補助手段を備えることを特徴とするシャッター機構。
  2. 前記開放補助手段は、前記外側シャッターに設けられた補助当接部と、前記補助当接部に当接して当該外側シャッターを開放方向に駆動させる開放補助部とを有する請求項1に記載のシャッター機構。
  3. 前記開放補助部を、前記内側シャッターに設けた請求項2に記載のシャッター機構。
  4. 前記開放補助部を、前記内側シャッター開放手段に設けた請求項2に記載のシャッター機構。
  5. 前記排出口を備え、画像形成装置本体に対して着脱可能な粉体収容器に、前記内側シャッター、前記外側シャッター及び前記開放補助手段を設け、
    前記画像形成装置本体に、前記内側シャッター開放手段を設け、
    表面に画像を担持する像担持体を少なくとも備え、前記画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスユニットに、前記外側シャッター開放手段を設けた請求項請求項1から4のいずれか1項に記載のシャッター機構。
  6. 前記外側シャッターに、回転部材に対して駆動トルクを伝達するギヤを設け、
    前記外側シャッターの開放方向への駆動に連動して、前記ギヤが他のギヤと噛み合ってトルク伝達を行う作動位置に移動可能に構成した請求項1から5のいずれか1項に記載のシャッター機構。
  7. 前記内側シャッターと前記外側シャッターは、回動することにより前記排出口を開閉可能に構成された回動シャッターである請求項1から6のいずれか1項に記載のシャッター機構。
  8. 画像形成装置本体に対して着脱可能に構成され、
    画像形成用の粉体を収容する粉体収容部と、
    前記粉体収容部内の粉体を排出する排出口と、
    前記排出口を開閉すると共に、前記画像形成装置本体側に配置される内側シャッター開放手段によって前記排出口を開放する開放方向に駆動させられる内側シャッターと、
    前記内側シャッターよりも外側で前記排出口を開閉すると共に、前記画像形成装置本体側に配置される外側シャッター開放手段によって前記排出口を開放する開放方向に駆動させられる外側シャッターとを備える粉体収容器であって、
    前記外側シャッターが前記外側シャッター開放手段によって開放方向に駆動させられた状態から、前記内側シャッター開放手段が前記内側シャッターを開放方向に駆動させる動作と連動して、さらに前記外側シャッターを開放方向に駆動させる開放補助手段を備えることを特徴とする粉体収容器。
  9. 表面に画像を担持する像担持体を少なくとも備え、請求項8に記載の粉体収容器を着脱可能な画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスユニットであって、
    前記外側シャッター開放手段を備えることを特徴とするプロセスユニット。
  10. 請求項1から7のいずれか1項に記載のシャッター機構、請求項8に記載の粉体収容器、又は請求項9に記載のプロセスユニットを備えることを特徴とする画像形成装置。
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