JP5998685B2 - カバーの開閉機構 - Google Patents

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Description

本発明は、カバーの開閉機構およびシートを搬送するシート搬送装置に関する。
たとえば、スキャナおよび複合機の画像読取装置には、原稿を装置本体に自動的に供給するためのADF(Auto Document Feeder)を備えているものがある。
ADFは、筐体内に、シートを搬送するためのシート搬送路を備える。ADFは、メンテナンス用のカバーを備える。カバーは、回動軸を介して筐体に回動可能に支持されている。カバーは、回動軸を支点とする回動により、シート搬送路を開放する開位置とシート搬送路を覆う閉位置とに開閉される。たとえば、シート搬送路で紙詰まりが生じた場合に、カバーを開いて、シート搬送路を開放することにより、その紙詰まりを解消することができる。
このとき、カバーが過度に開かれると、カバーおよび筐体に負荷が加わり、カバーまたは筐体が破損するおそれがある。
このような破損を抑制するために、特許文献1に開示されているような帯状のストッパ部材を設けたADFがある。ストッパ部材の一端部および他端部は、それぞれ筐体およびカバーに取り付けられている。これにより、筐体とカバーとがストッパ部材を介して連結され、筐体に対するカバーの回動範囲が規制される。そのため、カバーが過度に開かれることを抑制でき、そのカバーが過度に開かれることによるカバーおよび筐体の破損を抑制できる。
ストッパ部材の両端部は、ねじ挿通孔を備える。筐体およびカバーは、ねじ穴を備える。ストッパ部材の一端部は、ねじがねじ挿通孔に挿通されて、そのねじが筐体のねじ穴に螺合されることにより、筐体に取り付けられている。また、ストッパ部材の他端部は、ねじがねじ挿通孔に挿通されて、そのねじがカバーのねじ穴に螺合されることにより、カバーに取り付けられている。
特開平11−341204号公報
ストッパ部材を筐体およびカバーに取り付ける際には、まず、カバーが筐体に取り付けられていない状態で、ストッパ部材の一端が筐体に取り付けられる。次に、カバーが筐体に取り付けられる。その後、ストッパ部材の他端がカバーに取り付けられる。このとき、作業者は、一方の手でカバーが開いた状態を維持しつつ、他方の手でねじを螺合する必要がある。そのため、ストッパ部材をカバーに取り付ける作業に手間がかかる。
本発明の目的は、連結部を筐体およびカバーに容易に取り付けることができる、カバーの開閉機構およびシート搬送装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係るカバーの開閉機構は、筐体に対して第1方向周りに回動可能に設けられたカバーの開閉機構であって、前記筐体と前記カバーとを連結する連結部を備え、前記連結部の一端部は、ねじ挿通孔を備え、前記連結部の他端部は、第1係合部を備え、前記筐体は、前記第1方向と直交する第2方向に開口し、前記ねじ挿通孔に挿通されたねじがねじ込まれるねじ穴を備え、前記カバーは、前記第1係合部が着脱可能に係合される第2係合部を備える。
カバーは、筐体に対して第1方向周りに回動可能に設けられている。連結部により、筐体とカバーとが連結されている。そのため、筐体に対するカバーの回動範囲が規制され、カバーがその回動範囲を超えて過度に開かれることを抑制できる。その結果、カバーが過度に開かれることによる筐体およびカバーの破損を抑制することができる。
連結部の一端部および他端部には、それぞれねじ挿通孔および第1係合部が備えられている。筐体には、ねじ穴が備えられている。ねじ穴は、第1方向に垂直な第2方向に開口している。カバーには、第2係合部が備えられている。
連結部のねじ挿通孔にねじが挿通されて、そのねじが筐体のねじ穴にねじこまれることにより、連結部の一端部を筐体に取り付けることができる。カバーが筐体に取り付けられていない状態では、連結部の一端部を筐体にねじ止めすることは容易である。
一方、連結部の他端部は、連結部の第1係合部がカバーの第2係合部に係合されることにより、カバーに取り付けることができる。この取付けには、ねじを用いないので、カバーが筐体に取り付けられた後であっても、作業者は、一方の手でカバーが開いた状態を維持しつつ、他方の手で連結部の他端部をカバーに容易に取り付けることができる。
よって、連結部を筐体およびカバーに容易に取り付けることができる。
また、連結部の一端部は、ねじ止めにより、筐体に強固に取り付けられているのに対し、連結部の他端部の第1係合部は、カバーの第2係合部に対して着脱可能に係合されている。そのため、カバーが連結部によって規制される回動範囲を超えて無理に開かれると、第1係合部が第2係合部から離脱し、連結部の一端部と筐体との連結が維持される。その結果、連結部の他端部またはカバーが破損したとしても、筐体が破損することを抑制できる。
連結部の一端部は、ねじ挿通孔の一端側に穴部を備え、筐体は、第1基台と、第1基台から第2方向に突出し、連結部の穴部に嵌合される突出部とを備えていることが好ましい。
突出部と穴部とが嵌合されることにより、ねじ挿通孔とねじ穴とを容易に位置合わせすることができる。
筐体は、第2基台と、第1方向におけるねじ穴の両側において、第2基台から第2方向に突出し、第1方向のねじ穴の両側に延出する壁部とを備えていることが好ましい。
壁部が延出する方向は、連結部の第1方向の両端縁が延びる方向である。したがって、連結部の一端部は、壁部に沿って延び、その一端部の第1方向の端面は、壁部に対して第1方向に対向する。これにより、連結部の第1方向の移動範囲が規制されるので、ねじ挿通孔とねじ穴との位置合わせを一層容易に行うことができる。
筐体は、連結部の一端部を位置決めするための位置決め手段を備えていてもよい。
これにより、連結部の一端部を筐体に対して容易に位置決めすることができ、ねじ挿通孔とねじ穴とを容易に位置合わせすることができる。
カバーは、第1当接部を備え、筐体は、カバーが開位置に位置するときに、第1当接部に当接して、カバーを開位置で保持するように構成された第2当接部を備えていることが好ましい。
第1当接部と第2当接部とが当接して、カバーを開位置で保持することができる。これにより、筐体内のメンテナンスを行うときに、カバーを手で保持する必要がなく、メンテナンス作業を楽に行うことができる。
また、連結部によってカバーを開位置に保持する必要がないので、連結部に加わる負荷を低減することができる。
カバーは、閉位置に閉じられた状態で、第1方向および第2方向に垂直な第3方向の一方側の先端縁が筐体の第3方向の一方側の一端縁に沿い、カバーの回動軸線は、筐体の一端縁よりも第3方向の他方側に配置されていてもよい。この場合、筐体は、カバーが連結部によって規制されるカバーの回動範囲を超えて開かれたときに、カバーに当接して、カバーのそれ以上の回動を阻止するように構成されたストッパを備えていることが好ましい。
カバーが回動範囲を超えて開かれると、カバーおよび筐体を破損するおそれがある。筐体にストッパを設けることにより、カバーが回動範囲を超えて開かれることを抑制し、カバーおよび筐体の破損を抑制できる。
カバーの回動軸線上を延びる回動軸部および回動軸部を回動可能に支持する軸受部の一方が筐体に設けられ、その他方が前記カバーに設けられていてもよい。
これにより、カバーを軸受部に支持される回動軸部を支点として回動可能に設けることができる。
一対の回動軸部と一対の軸受部とを備え、一対の回動軸部は、第1方向に互いに間隔を空けて設けられ、一対の軸受部が第1方向に互いに間隔を空けて設けられていてもよい。
言い換えれば、回動軸部および軸受部を1組として、2組の回動軸部および軸受部がカバーの回動軸線が延びる方向に互いに間隔を空けて設けられていてもよい。
これにより、カバーが開閉されるときの負荷を回動軸部および軸受部の各組に分散することができ、回動軸部および軸受け部の破損を抑制することができる。
また、回動軸部および軸受部を備える開閉機構は、筐体と、筐体内でシートを搬送するシート搬送機構と、筐体に対して回動可能に設けられたカバーとを備えるシート搬送装置に適用されてもよい。この場合、一対の回動軸部および一対の軸受部は、シート搬送機構によって搬送されるシートが通過する搬送路を挟む両外側に分かれて配置されていることが好ましい。
これにより、搬送路を搬送されるシートが回動軸部および軸受部に衝突することを回避できる。
また、カバーは、第1当接部を備え、筐体は、カバーが開位置に位置するときに、第1当接部に当接して、カバーを開位置で保持するように構成された第2当接部を備えていてもよい。この場合、第1当接部および第2当接部は、搬送路を挟む両外側に分かれて配置されていることが好ましい。
これにより、搬送路を搬送されるシートが第1当接部および第2当接部に衝突することを回避できる。
本発明によれば、筐体とカバーとを連結する連結部により、筐体に対するカバーの回動範囲が規制されるので、カバーが過度に開かれることによる筐体およびカバーの破損を抑制することができる。
また、連結部の他端部は、連結部の第1係合部がカバーの第2係合部に係合されることにより、カバーに取り付けることができる。この取付けにねじを用いないので、カバーが筐体に取り付けられた後であっても、作業者は、一方の手でカバーが開いた状態を維持しつつ、他方の手で連結部の他端部をカバーに容易に取り付けることができる。よって、連結部を筐体およびカバーに容易に取り付けることができる。
さらに、連結部の一端部は、ねじ止めにより、筐体に強固に取り付けられているのに対し、連結部の他端部の第1係合部は、カバーの第2係合部に対して着脱可能に係合されている。そのため、カバーが連結部によって規制される回動範囲を超えて無理に開かれると、第1係合部が第2係合部から離脱し、連結部の一端部と筐体との連結が維持される。その結果、連結部の他端部またはカバーが破損したとしても、筐体が破損することを抑制できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るシート搬送装置1の左前上方から見た斜視図であり、トレイ20およびメンテナンスカバー21が閉じられた状態を示す。 図2は、前記シート搬送装置1の左前上方から見た斜視図であり、前記トレイ20および前記メンテナンスカバー21が開かれた状態を示す。 図3は、前記シート搬送装置1の左端部の左後上方から見た斜視図であり、前記メンテナンスカバー21が取り外された状態を示す。 図4は、図3に示される切断面線A−Aにおける前記シート搬送装置1の断面図である。 図5は、前記シート搬送装置1の左前端部の左上方から見た斜視図であり、連結バンド91が取り外された状態で、前記メンテナンスカバー21が筐体2に当接する位置まで開かれた状態を示す。 図6は、前記メンテナンスカバー21の内面の斜視図である。 図7は、前記連結バンド91の斜視図である。 図8は、前記シート搬送装置1の左前上方から見た斜視図であり、メンテナンスカバー21が開かれて連結バンド91が伸びきった状態を示す。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<シート搬送装置の外観構成>
図1に示されるように、シート搬送装置1は、扁平な略直方体形状をなしている。シート搬送装置1は、いわゆるADF(Auto Document Feeder)である。シート搬送装置1は、非図示のイメージセンサを備える。シート搬送装置1は、シートを搬送しながら、非図示のイメージセンサによりシートの画像を読み取る。シート搬送装置1は、不図示のフラットベッド式の画像読取装置上に取り付けられる。
なお、平面視におけるシート搬送装置1の長手方向を左右方向と規定する。また、平面視におけるシート搬送装置1の長手方向と直交する方向を前後方向と規定する。そして、シート搬送装置1の左右方向および前後方向に直交する方向は、シート搬送装置1の上下方向である。図1以降の各図では、図面の理解を助けるために、その規定された方向を矢印で示す。左右方向は、シートの搬送方向に略一致する。前後方向は、メンテナンスカバー21、及びトレイ20の回動軸線方向に略一致する。上下方向は、シートの搬送方向、及びメンテナンスカバー21、及びトレイ20の回動軸線方向に直交する方向に略一致する。
シート搬送装置1は、筐体2を備えている。
筐体2は、前側板11、後側板12、左側板13および右側板14を有している。
前側板11および後側板12は、左右方向に長く延びる略矩形板状をなしている。前側板11および後側板12は、互いに前後方向に間隔を空けて平行をなすよう配置されている。
左側板13は、前後方向に延びる略矩形板状をなしている。左側板13の前端縁は、平面視で円弧状の連結部15を介して、前側板11の左端縁に連結されている。左側板13の後端縁は、平面視で円弧状の連結部16を介して、後側板12の左端縁に連結されている。
右側板14は、前後方向に延びる略矩形板状をなしている。右端縁14の前端縁は、平面視で円弧状の連結部17を介して、前側板11の右端縁に連結されている。右側板14の後端縁は、平面視で円弧状の連結部18を介して、後側板12の右端縁に連結されている。
前側板11および後側板12の各右端部の上端縁間には、上板19が架設されている。上板19は、略矩形板状をなしている。
前側板11および後側板12の左右方向の各中央部間には、トレイ20が設けられている。トレイ20は、平面視で略矩形状をなしている。トレイ20は、その右端縁20Aに沿って延びる軸線AX1を中心に、不使用位置と使用位置とに回動変位可能に設けられている。トレイ20が不使用位置に配置される状態において、トレイ20の外面は、上板19の上面と同一平面上に配置される。トレイ20が不使用位置から使用位置に変位されるときには、不使用位置に配置されるトレイ20の左端部20Bが持ち上げられて、トレイ20が右側に回動される。トレイ20は、使用位置において、図2に示されるように、右上がりに傾斜して延びる。
前側板11および後側板12の各左端部間には、メンテナンスカバー21が設けられている。メンテナンスカバー21は、平面視で略矩形状をなしている。メンテナンスカバー21は、その右端縁21Aに沿って延びる軸線AX2を中心とする回動によって開閉可能に構成されている。メンテナンスカバー21が閉じられた状態において、メンテナンスカバー21の外面は、上板19およびトレイ20の上面と同一平面上に配置される。メンテナンスカバー21が開かれた状態で、メンテナンスカバー21は、左端部21Bが上方に持ち上がって、左上がりに傾斜して延びる姿勢をなす。
<シート搬送のための構成>
トレイ20は、図2に示されるように、供給部31および排出部32を備える。供給部31および排出部32は、トレイ20が使用位置に配置されることによって外部に露出する。
供給部31は、排出部32の下方に位置している。供給部31の上面の右端部31Aは、緩やかに湾曲しつつ右上がりに傾斜している。そして、供給部31の上面の右端部31Aは、使用位置に配置されたトレイ20の内面の下端部20Cに微小な隙間を空けて接続される。
供給部31は、1対のシート幅ガイド33を備える。1対のシート幅ガイド33は、互いに前後方向に対向している。各シート幅ガイド33は、規制部34と、延出部35とを有している。規制部34は、供給部31の上面に対して垂直に立ち上がる。延出部35は、規制部34の上端縁から前後方向の内側に延出する。1対のシート幅ガイド33は、それらの間の中央を基準として、互いに同じ移動量で近接および離間可能に構成されている。
排出部32は、供給部31の上方に、供給部31と間隔を空けて設けられている。排出部32は、前後方向および左右方向に延びる矩形板状をなしている。
シート搬送装置1は、シート搬送機構の一例としての3個のLFローラ36を備える。3個のLFローラ36は、メンテナンスカバー21が開かれることによって外部に露出する。3個のLFローラ36は、前後方向に延びる不図示の軸に支持されて、前後方向に間隔を空けて配置されている。LFローラ36の軸は、筐体2に回転可能に保持されている。
搬送路の一例としての搬送路37は、メンテナンスカバー21の内面とガイド部材37Aの上面との間に形成される。ガイド部材37Aは、その前面にリブ37AAを備える。
シート搬送装置1の使用時、つまりシートの搬送時には、1対のシート幅ガイド33の間の間隔がシートの幅に合わされる。そして、シートは、1対のシート幅ガイド33の間に右側から差し込まれることにより、供給部31およびトレイ20上に跨がってセンタ基準で載置される。
供給部31およびトレイ20上に載置されたシートは、不図示の供給ローラにより、供給部31から左方に引き込まれ、LFローラ36の下方に向けて搬送される。その後、シートは、LFローラ36の周面に沿って搬送されることにより、搬送方向が左方向から右方向に折り返される。そして、シートは、ガイド部材37A上を右方向に搬送されて、排出部32上に排出される。シートの右端部は、排出部32を越えて、延出部35又はトレイ20上に載置される。シートの左端部は、排出部32上に残って、延出部35又は排出部32上に載置される。なお、供給部31にセットされたシートの上方には、シート幅ガイド33の延出部35が位置する。そのため、排出部32およびトレイ20上に跨って載置される排出後のシートと供給部31およびトレイ20上に跨がって載置されている搬送前のシートとは混合しない。
<筐体内の構成>
筐体2は、底板41と、回転軸台42と、回動軸部43と、回動軸部44と、開閉規制部51と、規制突起52と、第1基台61と、突出部62と、ねじ穴63と、支持台部64と、第2基台65と、貫通孔66と、壁部67,68と、を備える。筐体2は、ポリスチレンにより形成される。
底板41は、樹脂による一体成形品からなる。底板41は、前側板11、後側板12、左側板13および右側板14によって取り囲まれる空間を下方から閉塞する。
回動軸台42は、底板41上においてガイド部材37Aの前側に、設けられている。回動軸台42は、図4に示されるように、底板41と一体的に形成される。回動軸台42は、底板41から上方に延出する略直方体形状をなしている。
回動軸部43は、回動軸台42の上端部において、後方に延びる。回動軸部43は、回動軸台42の後面よりも後方に突出する。回動軸部43は、回動軸台42と一体的に形成されている。
回動軸部44は、後側板12とガイド部材37Aとの間において、回動軸部43と前後方向に対向する位置に、設けられている。回動軸部44は、底板41から上方に延出する軸支持部45の上端部に設けられる。回動軸部44は、軸支持部45と一体的に形成される。回動軸部44は、回動軸部43と共通の軸線AX2を有するように前後方向に延びている。
第2当接部の一例としての開閉規制部51は、前側板11とガイド部材37Aとの間において、図3および図5に示されるように、回動軸台42の左側の位置に、設けられている。開閉規制部51は、図5に示されるように、底板41の上方に延出する。開閉規制部51は、斜面51A、三角面51B、及び立ち壁51Cを備える。斜面51Aは、後側から前側にかけて上側から下側に降るように傾斜している。斜面51Aは、複数のリブ51AAを備える。複数のリブ51AAにより、立ち壁51Cの変形量が抑えられる。三角面51Bは、左側から見て、後側に直角を有する直角三角形状である。開閉規制部51は、右側に三角面51Bと略同一の三角面を有する。立ち壁51Cは、底板41から上方に立ち上がる長方形状である。立ち壁51Cは、ガイド部材37Aのリブ37AAの前側に位置する。このようにして、開閉規制部51は、左側から見て上方に先細りとなる略三角形状をなしている。略三角形状であることにより、開閉規制部51の強度が向上される。
規制突起52は、開閉規制部51の後面である立ち壁51Cに設けられる。規制突起52は、開閉規制部51から後方に突出する。規制突起52は、開閉規制部51と一体的に形成されている。規制突起52の上面は、左側の端部が右側の端部よりも高くなるよう傾斜している。
第1基台61は、図3および図4に示されるように、筐体2内の左前端部に、設けられている。第1基台61は、直方体形状をなしている。第1基台61は、第1ベース部61Aと第2ベース部61Bとを備える。第1ベース部61Aは、第2ベース部61Bよりも上下方向において大きい。従って、段差61Cが第1ベース部61Aと第2ベース部61Bとの間において形成されている。
突出部62は、第1基台61の上面に設けられている。突出部62は、円柱状をなす。突出部62は、第1基台61の上面から上方に突出している。
ねじ穴63は、図4に示されるように、第1基台61の上面に形成されている。ねじ穴63は、突出部62に対して右側に位置する。
支持台部64は、前側板11とガイド部材37Aとの間において、開閉規制部51と第1基台61との間の位置に設けられている。支持台部64は、底板41から上方に突出している。支持台部64の上面は、第1基台61の第2ベース部61Bの上面と同一平面上に配置されている。
第2基台65は、第1基台61および支持台部64により、図4および図5に示されるように支持されている。第2基台65は、板状である。第2基台65は、第2基台61と支持台部64との間に架設されている。
貫通孔66は、図4に示されるように、第2基台65の上面において、ねじ穴63の上方に形成されている。
リブ状の壁部67,68は、第2基台65において、貫通孔66の前後方向の両側に設けられている。壁部67,68は、互いに平行をなして左右方向に延びる。
<メンテナンスカバーの構成>
メンテナンスカバー21は、ポリスチレンによる一体成形品である。メンテナンスカバー21は、図6に示されるように、カバー本体71と、第1爪部72と、第2爪部73と、リブ74と、当接部76と、帯状部82と、を備えている。
以下、メンテナンスカバー21の構造について説明するときは、図6に示すAA方向、BB方向、CC方向、DD方向、EE方向、FF方向を用いる。AA方向は、メンテナンスカバー21が筐体2に取り付けられ、メンテナンスカバー21が閉じられた状態でのメンテナンスカバーの左方を示す。BB方向は、メンテナンスカバー21が筐体2に取り付けられ、メンテナンスカバー21が閉じられた状態でのメンテナンスカバーの前方を示す。CC方向は、メンテナンスカバー21が筐体2に取り付けられ、メンテナンスカバー21が閉じられた状態でのメンテナンスカバーの右方を示す。DD方向は、メンテナンスカバー21が筐体2に取り付けられ、メンテナンスカバー21が閉じられた状態でのメンテナンスカバーの後方を示す。EE方向は、メンテナンスカバー21が筐体2に取り付けられ、メンテナンスカバー21が閉じられた状態でのメンテナンスカバーの上方を示す。FF方向は、メンテナンスカバー21が筐体2に取り付けられ、メンテナンスカバー21が閉じられた状態でのメンテナンスカバーの下方を示す。
カバー本体71は、前後方向に長い略矩形板状である。
第1爪部72は、図4および図6に示されるように、カバー本体71の内面71Aの左前端部に設けられている。第1爪部72は、カバー本体71の内面71AからFF方向に延出し、CC方向に屈曲して、CC方向に延びている。
第2爪部73は、図6に示されるように、カバー本体71の内面71Aに設けられている。第2爪部73は、第1爪部72の基端部に対してAA側に離れた位置からFF方向方に延出し、CC方向に屈曲して、CC方向に延びている。第1爪部72と第2爪部73との間には、筐体2の回動軸部43の中心軸線方向と直交する方向の寸法とほぼ同じ間隔が空けられている。
リブ74は、カバー本体71の内面71AのDD方向端部に設けられている。リブ74は、カバー本体71の内面71AからCC方向に延出する。リブ74は、カバー本体71の後端縁21Dと平行をなしている。リブ74は、そのCC方向の端部に、軸受部の一例としての円形の軸挿通孔75を備える。軸挿通孔75は、第1爪部72の基端部と第2爪部73の基端部との間の空間とBB−DD方向に対向する。
第1当接部の一例としての当接部76は、カバー本体71の内面71Aに設けられている。当接部76は、第1支持部77、第2支持部78、連結部79、および板部76Aを一体的に有している。
第1支持部77は、第2爪部73のAA側の位置からFF方向に延びている。
第2支持部78は、第1支持部77に対してAA側からFF方向に延びている。
連結部79は、第1支持部77の先端部と第2支持部78の先端部との間に架設されている。連結部79は、AA−CC方向に延出する。連結部79は、第1傾斜面80および第2傾斜面81を有している。第1傾斜面80は、FF側ほどBB側に位置するように傾斜している。第2傾斜面81は、第1傾斜面80のFF方向の端縁に連続している。第2傾斜面81は、FF側ほどDD側に位置するように傾斜している。
板部76Aは、第1支持部77、第2支持部78、連結部79、およびカバー本体71の内面71Aに囲まれる。板部76Aは、AA−CC方向、及びEE−FF方向に延びる板状である。板部76Aは、穴76Bを備える。穴76Bは、板部76AをBB−DD方向に貫通した穴である。
第2係合部の一例としての帯状部82は、カバー本体71の内面71Aに設けられている。帯状部82は、カバー本体71の内面71Aと間隔を空けて平行をなす。帯状部82は、第2支持部78の基端部からAA方向に延びている。カバー本体71と帯状部82との間には、帯状部82を支持する複数の支持部83が形成されている。
帯状部82は、AA−CC方向の中央部よりもAA側の位置に、係合孔84を備える。係合孔84は、帯状部82を貫通して形成されている。係合孔84は、孔中央部85と、孔延出部86とを有している。孔中央部85は、円形である。孔延出部86は、孔中央部85からBB側、及びDD側の両側に延出する矩形状である。
<メンテナンスカバーの筐体への取り付け>
以下にメンテナンスカバー21が筐体2に取り付けられる手順を示す。まず、筐体2の回動軸部44がメンテナンスカバー21の軸挿通孔75に後側から挿通される。次に、メンテナンスカバー21が上方に延びる姿勢にされて、メンテナンスカバー21の軸受部の一例としての第1爪部72と第2爪部73との間に、筐体2の回動軸部43が差し入れられる。これにより、メンテナンスカバー21は、筐体2に対して回動軸部43,44を支点として開閉可能に取り付けられる。
<メンテナンスカバーの開閉>
メンテナンスカバー21が筐体2に取り付けられるときの姿勢、つまりメンテナンスカバー21が上方に延びる姿勢を越えて、メンテナンスカバー21の左端部21Bがさらに右側に位置するように回動されると、メンテナンスカバー21の前右端部21AAがストッパの一例としての回動軸台42の上面42Aに対して上側から当接する。また、メンテナンスカバー21の前左端部21ABがストッパの一例としての規制斜面部2Aに当接する。これにより、メンテナンスカバー21がそれ以上に開くことが抑制される。規制斜面部2Aは、ガイド部材37Aの後側に設けられる。規制斜面部2Aの上面は右側の端部が左側の端部よりも高くなるよう傾斜している。この傾斜により、規制斜面部2Aは、スムーズにメンテナンスカバー21の前左端部21ABに摺接しつつ、メンテナンスカバー21のそれ以上の回動を阻止できる。
その後、メンテナンスカバー21が閉じられる方向に回動されると、メンテナンスカバー21の連結部79の第2傾斜面81が筐体2の規制突起52に上方から当接する。これにより、メンテナンスカバー21は、規制突起52に支持される。従って、メンテナンスカバー21は、図2に示されるように、メンテナンスカバー21から手が放された状態においても、筐体2の上面に対して所定角度をなして開いた位置に保持される。なお、メンテナンスカバー21の前端部21C、第2傾斜面81、及び規制突起52の上面は、略平行である。
この状態から、メンテナンスカバー21が下方に押圧されると、メンテナンスカバー21の第1支持部77および第2支持部78が弾性変形する。これにより、第2傾斜面81は、規制突起52に対し摺動する。そして、当接部76がガイド部材37Aのリブ37AAと規制突起52との間で挟持される。この挟持により、メンテナンスカバー21から手が放された状態においても、筐体2の上面に対して前述の所定角度よりも小さな角度をなして開いた位置に保持される。そして、更にメンテナンスカバー21が下方に押圧されると、規制突起52が第2傾斜面81上から離脱する。規制突起52が第2傾斜面81上から離脱すると、第1支持部77および第2支持部78が元の形状に戻る。第1支持部77および第2支持部78が元の形状に戻ると、規制突起52によるメンテナンスカバー21の支持状態が解除される。その後は、メンテナンスカバー21から手が放されても、メンテナンスカバー21は、自重により、筐体2の上面を閉じる位置に回動する。なお、当接部76の穴76Bは、メンテナンスカバー21が閉じられた後、リのブ37AAが板部76Aに干渉して、メンテナンスカバー21が筐体2の後側板12などからずれる可能性を抑制するためのものである。
一方、メンテナンスカバー21が閉じられた状態から開かれるときには、メンテナンスカバー21が回動されると、メンテナンスカバー21の連結部79の第1傾斜面80が筐体2の規制突起52に下方から当接する。メンテナンスカバー21がさらに回動されると、第1傾斜面80上を規制突起52が摺動しつつ、メンテナンスカバー21の第1支持部77および第2支持部78が弾性変形する。そして、規制突起52が第1傾斜面80上から離脱すると、第1支持部77および第2支持部78が元の形状に戻る。その後、メンテナンスカバー21から手が放されると、連結部79の第2傾斜面81が規制突起52に上方から当接して、メンテナンスカバー21が規制突起52によって支持される。従って、メンテナンスカバー21が筐体2の上面に対して所定角度をなして開いた位置に保持される。
シート搬送装置1には、メンテナンスカバー21の開き角度を規制するために、筐体2とメンテナンスカバー21とを連結する連結部の一例としての連結バンド91が備えられている。
連結バンド91は、ポリプロピレンからなる。連結バンド91は、図7に示されるように、バンド本体92、ねじ止め部93および第1係合部の一例としての係合突部94を一体的に有している。
バンド本体92は、細長く薄い帯状をなし、図7に示されるように、途中部92Aが屈曲した状態と、図8に示されるように、その途中部92Aが伸張した状態とに屈伸可能に構成されている。バンド本体92が伸びきった状態において、メンテナンスカバー21と筐体2の上面とがなす角度は、規制突起52に支持されたメンテナンスカバー21と筐体2の上面とがなす角度よりも大きい。したがって、図2に示されるように、メンテナンスカバー21が規制突起52に支持された状態では、バンド本体92の途中部92Aが屈曲した状態になる。この状態において、メンテナンスカバー21は、バンド本体92によって保持されない。よって、バンド本体92に負荷がかからない。
ねじ止め部93は、バンド本体92の一端部に連続して形成されている。ねじ止め部93は、バンド本体92が延びる方向に長い板状をなしている。ねじ止め部93のバンド本体92側の端部には、円形のねじ挿通孔95が貫通して形成されている。ねじ挿通孔95は、筐体2の第1基台61のねじ穴63とほぼ同じ径を有している。また、ねじ止め部93のバンド本体92側と反対側の端部には、穴部の一例としての円形の位置決め孔96が形成されている。位置決め孔96は、筐体2の第1基台61の突出部62の外径よりも少し大きい径を有している。
係合突部94は、バンド本体92の他端部に形成されている。係合突部94は、円柱状のボス部97と、ボス部97の周面から延出した2つの係止部98とを備えている。ボス部97は、メンテナンスカバー21の係合孔84の孔中央部85の径よりも少し小さい外径を有している。係止部98は、互いにボス部97を中心に180°離れた位置に設けられている。係止部98は、メンテナンスカバー21の係合孔84の孔延出部86を通過可能なサイズの直方体形状をなしている。
連結バンド91は、メンテナンスカバー21が筐体2に取り付けられる前に、筐体2に取り付けられる。
この取付けの際には、図3に示されるように、連結バンド91のねじ止め部93が筐体2の第1基台61および第2基台65上に跨がって配置される。このとき、ねじ止め部93の位置決め孔96に、第1基台61の突出部62が挿通される。これにより、ねじ止め部93が筐体2に対して位置決めされる。また、ねじ止め部93が第2基台65の壁部67,68の間に配置される。これにより、ねじ止め部93が筐体2に対して位置決めされる。すなわち、壁部67,68により、ねじ止め部93の突出部62を中心とした回転方向への移動が規制される。
この位置決めにより、ねじ挿通孔95と第2基台65の貫通孔66とが上下に重なる。その後、図4に示されるように、ねじ99がねじ挿通孔95および貫通孔66に挿通されて、ねじ99の先端部がねじ穴63にねじ込まれる。これにより、ねじ止め部93が筐体2にねじ止めによって取り付けられる。
メンテナンスカバー21が筐体2に取り付けられた後、連結バンド91がメンテナンスカバー21に取り付けられる。
この取付けの際には、連結バンド91の係合突部94の係止部98とメンテナンスカバー21の係合孔84の孔延出部86との位置が合うように、連結バンド91が90°捻られる。その後、係合突部94が係合孔84に挿入される。そして、連結バンド91から手が放されると、連結バンド91が捻られる前の状態に戻る。筐体2の帯状部82における孔中央部85の周囲の部分に係止部98が当接する。係合突部94が帯状部82に係止される。
これにより、筐体2およびメンテナンスカバー21に対する連結バンド91の取付けが達成される。
<作用効果>
以上のように、メンテナンスカバー21は、筐体2に対して回動軸部43,44を支点として回動可能に設けられている。連結バンド91により、筐体2とメンテナンスカバー21とが連結されている。そのため、筐体2に対するメンテナンスカバー21の回動範囲が規制され、メンテナンスカバー21がその回動範囲を超えて過度に開かれることを抑制できる。その結果、メンテナンスカバー21が過度に開かれることによる筐体2およびメンテナンスカバー21の破損を抑制することができる。
連結バンド91の一端部および他端部には、それぞれねじ挿通孔95および係合突部94が備えられている。筐体2には、ねじ穴63が備えられている。ねじ穴63は、上方に開口している。メンテナンスカバー21には、係合孔84を有する帯状部82が備えられている。
連結バンド91のねじ挿通孔95にねじ99が挿通されて、ねじ99が筐体2のねじ穴63にねじこまれることにより、連結バンド91の一端部を筐体2に取り付けることができる。メンテナンスカバー21が筐体2に取り付けられていない状態では、連結バンド91の一端部を筐体2にねじ止めすることは容易である。
一方、連結バンド91の他端部は、係合突部94が係合孔84に挿入されて、係合突起94が帯状部82に係合されることにより、メンテナンスカバー21に取り付けることができる。この取付けには、ねじを用いないので、メンテナンスカバー21が筐体2に取り付けられた後であっても、作業者は、一方の手でメンテナンスカバー21が開いた状態を維持しつつ、他方の手で連結バンド91の他端部をメンテナンスカバー21に容易に取り付けることができる。
よって、連結バンド91を筐体2およびメンテナンスカバー21に容易に取り付けることができる。
また、連結バンド91の一端部は、ねじ止めにより、筐体2に強固に取り付けられているのに対し、連結バンド91の他端部の係合突部94は、メンテナンスカバー21の帯状部82に対して着脱可能に係合されている。そのため、メンテナンスカバー21が連結バンド91によって規制される回動範囲を超えて無理に開かれると、係合突部94が帯状部82から離脱するか、あるいは、帯状部82または連結バンド91が破損して、連結バンド91の一端部と筐体2との連結が維持される。その結果、連結バンド91の一端部またはメンテナンスカバー21が破損したとしても、筐体2が破損することを抑制できる。
連結バンド91の一端部のねじ止め部93は、位置決め孔96を備えている。一方、筐体2は、第1基台61と、第1基台61から上方に向けて突出する突出部62とを備えている。
突出部62と位置決め孔96とが嵌合されることにより、ねじ挿通孔95とねじ穴63とを容易に位置合わせすることができる。
筐体2は、第2基台65を備えている。第2基台65には、ねじ穴63と重なり合う貫通孔66の前後方向の両側に、左右方向に延びるリブ状の壁部67,68が設けられている。
壁部67,68が延びる方向は、左右方向である。したがって、連結バンド91の一端部は、壁部67,68に沿って延び、その一端部の前後方向の端面は、それぞれ壁部67,68に対して前後方向に対向する。これにより、連結バンド91の前後方向の移動範囲が規制されるので、ねじ挿通孔95とねじ穴63との位置合わせを一層容易に行うことができる。
メンテナンスカバー21は、当接部76を備えている。一方、筐体2は、開閉規制部51を備えている。そして、当接部76と開閉規制部51とが当接することにより、メンテナンスカバー21が開いた状態で保持される。
そのため、筐体2内のメンテナンスを行うときに、メンテナンスカバー21を手で保持する必要がなく、メンテナンス作業を楽に行うことができる。
また、連結バンド91によってメンテナンスカバー21を開いた状態に保持する必要がないので、連結バンド91に加わる負荷を低減することができる。
メンテナンスカバー21は、筐体2に対して閉じられた状態で、先端縁となる左端縁が筐体2の左端縁に沿い、メンテナンスカバー21の回動軸線は、筐体2の左端縁よりも右側に配置されている。メンテナンスカバー21が連結バンド91によって規制されるメンテナンスカバー21の回動範囲を超えて開かれると、メンテナンスカバー21のカバー本体71の前右端部が回動軸部43に対して右側から当接する。これにより、メンテナンスカバー21がそれ以上に開くことが抑制される。すなわち、メンテナンスカバー21のカバー本体71が回動軸部43に当接したときに、回動軸部43は、メンテナンスカバー21の回動を阻止するように構成されたストッパとして機能する。
メンテナンスカバー21の回動が阻止されることにより、メンテナンスカバー21が過度に開かれることを抑制でき、メンテナンスカバー21および筐体2の破損を抑制できる。
回動軸部43ならびに回動軸部43がその間に挿通される第1爪部72および第2爪部73と、回動軸部44および回動軸部44が挿通される軸挿通孔75とは、ガイド部材37Aを挟んで、前後方向に対向して設けられている。
これにより、メンテナンスカバー21が開閉されるときの負荷を回動軸部43、第1爪部72および第2爪部73と回動軸部44および軸挿通孔75とに分散することができ、回動軸部43,44、第1爪部72、第2爪部73および軸挿通孔75が形成されたリブ74の破損を抑制することができる。
また、ガイド部材37Aを搬送されるシートが回動軸部43,44、第1爪部72、第2爪部73およびリブ74に衝突することを回避できる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、本発明に係るカバーの開閉機構は、シート搬送装置1に限らず、シート搬送装置1以外の装置に適用されてもよい。
筐体2およびメンテナンスカバー21は、ポリスチレンによって形成されていたが、これに限らず、例えば、ABS、及びポリカーボネートなどによって形成されていてもよい。連結バンド91は、ポリプロピレンにより形成されていたが、これに限らず、ポリプロピレン以外の伸縮性のある樹脂により形成されていてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 シート搬送装置
2 筐体
21 メンテナンスカバー
36 LFローラ
37 搬送路
37A ガイド部材
43 回動軸部
44 回動軸部
51 開閉規制部
61 第1基台
62 突出部
63 ねじ穴
65 第2基台
67 壁部
68 壁部
71 第1爪部
72 第2爪部
74 軸挿通孔
76 当接部
82 帯状部
91 連結バンド
94 係合突部
95 ねじ挿通孔
96 位置決め孔
99 ねじ

Claims (7)

  1. 筐体に対して第1方向周りに回動可能に設けられたカバーの開閉機構であって、
    前記筐体と前記カバーとを連結する連結部を備え、
    前記連結部の一端部は、ねじ挿通孔を備え、
    前記連結部の他端部は、第1係合部を備え、
    前記カバーは、前記第1係合部が着脱可能に係合される第2係合部を備え、
    前記連結部の前記一端部は、前記ねじ挿通孔の一端側に穴部を備え、
    前記筐体は、前記第1方向に垂直な第2方向に開口し、前記ねじ挿通孔に挿通されたねじがねじ込まれるねじ穴を備え、
    前記筐体は、第1基台と、前記第1基台から前記第2方向に突出し、前記連結部の前記穴部に嵌合される突出部とを備えるカバーの開閉機構。
  2. 前記筐体は、第2基台と、前記第1方向における前記ねじ穴の両側において、前記第2基台から前記第2方向に突出し、且つ前記第1方向の前記ねじ穴の両側に延出する壁部を備える請求項に記載のカバーの開閉機構。
  3. 前記カバーは、第1当接部を備え、
    前記筐体は、前記カバーが開位置に位置するときに、前記第1当接部に当接して、前記カバーを前記開位置で保持するように構成された第2当接部を備える請求項1または2に記載のカバーの開閉機構。
  4. 前記カバーは、閉位置に閉じられた状態で、前記第1方向および前記第2方向に垂直な第3方向の一方側の先端縁が前記筐体の前記第3方向の前記一方側の一端縁に沿い、
    前記カバーの回動軸線は、前記筐体の前記一端縁よりも前記第3方向の他方側に配置され、
    前記筐体は、前記カバーが前記連結部によって規制される前記カバーの回動範囲を超えて開かれたときに、前記カバーに当接して、前記カバーのそれ以上の回動を阻止するように構成されたストッパを備える請求項1〜のいずれか一項に記載のカバーの開閉機構。
  5. 前記カバーの回動軸線上を延びる回動軸部および前記回動軸部を回動可能に支持する軸受部の一方が前記筐体に設けられ、その他方が前記カバーに設けられている、請求項1〜のいずれか一項に記載のカバーの開閉機構。
  6. 一対の前記回動軸部と一対の前記軸受部とを備え、
    前記一対の前記回動軸部は、前記第1方向に互いに間隔を空けて設けられ、
    前記一対の前記軸受部が前記第1方向に互いに間隔を空けて設けられている、請求項に記載のカバーの開閉機構。
  7. 筐体に対して第1方向周りに回動可能に設けられたカバーの開閉機構であって、
    前記筐体と前記カバーとを連結する連結部を備え、
    前記連結部の一端部は、ねじ挿通孔を備え、
    前記連結部の他端部は、第1係合部を備え、
    前記カバーは、前記第1係合部が着脱可能に係合される第2係合部を備え、
    前記筐体は、前記第1方向に垂直な第2方向に開口し、前記ねじ挿通孔に挿通されたねじがねじ込まれるねじ穴を備え、
    前記筐体は、第2基台と、前記第1方向における前記ねじ穴の両側において、前記第2基台から前記第2方向に突出し、且つ前記第1方向の前記ねじ穴の両側に延出する壁部を備える、カバーの開閉機構。
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