JP5996250B2 - リフトオフ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、サファイア基板や炭化珪素等のエピタキシー基板の表面にバッファー層を介して光デバイス層が積層された光デバイスウエーハの光デバイス層を、移設基板に移し替えるリフトオフ方法に関する。
光デバイス製造工程においては、略円板形状であるサファイア基板や炭化珪素等のエピタキシー基板の表面にバッファー層を介してGaN(窒化ガリウム)またはINGaP(インジウム・ガリウム・リン)若しくはALGaN(アルミニウム・窒化ガリウム)で構成されるn型半導体層およびp型半導体層からなる光デバイス層が積層され格子状に形成された複数のストリートによって区画された複数の領域に発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイスを形成して光デバイスウエーハを構成する。そして、光デバイスウエーハをストリートに沿って分割することにより個々の光デバイスを製造している。(例えば、特許文献1参照。)
また、光デバイスの輝度を向上させる技術として、光デバイスウエーハを構成するサファイア基板や炭化珪素等のエピタキシー基板の表面にバッファー層を介して積層されたn型半導体層およびp型半導体層からなる光デバイス層をAuSu(金錫)等の接合金属層を介して接合し、エピタキシー基板の裏面側からエピタキシー基板を透過しバッファー層で吸収される波長(例えば248nm)のレーザー光線を照射してバッファー層を破壊し、エピタキシー基板を光デバイス層から剥離することにより、光デバイス層を移設基板に移し替えるリフトオフと呼ばれる製造方法が下記特許文献2に開示されている。
特開平10−305420号公報 特開2004−72052号公報
而して、エピタキシー基板の裏面側からバッファー層に集光点を位置付けてレーザー光線を照射すると、バッファー層を構成するGaNまたはINGaP若しくはALGaNがGaとN2等のガスに分解することでバッファー層が破壊されるが、エピタキシー基板の厚みバラツキ、バッファー層の厚みバラツキがあると、GaNまたはINGaP若しくはALGaNがGaとN2等のガスに分解する領域と、分解しない領域とが存在し、バッファー層の破壊にムラが生じてエピタキシー基板を適正に剥離することができないという問題がある。
また、光デバイスの品質を向上させるためにエピタキシー基板の表面に凹凸が形成されている場合には、レーザー光線が凹凸の壁に遮られてバッファー層の破壊が抑制されエピタキシー基板の剥離が困難になるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、バッファー層を均一に破壊し、エピタキシー基板を確実に剥離することができるリフトオフ方法を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、エピタキシー基板の表面全体にGaを含むGa化合物からなるバッファー層を介して光デバイス層が積層された光デバイスウエーハの光デバイス層を、移設基板に移し替えるリフトオフ方法であって、
光デバイスウエーハの光デバイス層の表面に接合金属層を介して移設基板を接合する移設基板接合工程と、
移設基板が接合された光デバイスウエーハのエピタキシー基板の裏面側からバッファー層にエピタキシー基板に対しては透過性を有しバッファー層に対しては吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を照射し、バッファー層を破壊するバッファー層破壊工程と、
該バッファー層破壊工程を実施した後に、エピタキシー基板を光デバイス層から剥離して光デバイス層を移設基板に移設する光デバイス層移設工程と、を含み、
該バッファー層破壊工程は、第1の出力を有するパルスレーザー光線を該バッファー層全面に照射してエピタキシー基板とバッファー層との境界面にGa化合物からGaを析出させてGa層を形成するGa層形成工程と、該第1の出力より高い第2の出力を有するパルスレーザー光線をGa層形成工程においてパルスレーザー光線を照射した該バッファー層全面に照射してGa層の直下のGa化合物を破壊してGa層とエピタキシー基板との間にガス層を形成するガス層形成工程と、を含んでいる、
ことを特徴とするリフトオフ方法が提供される。
上記第1の出力を有するパルスレーザー光線はエネルギー密度が0.125〜0.5J/cm2に設定され、上記第2の出力を有するパルスレーザー光線はエネルギー密度が0.55〜1.0J/cm2に設定される。また、該ガス層形成工程は、レーザー加工装置に保持された該光デバイスウエーハに対してパルスレーザー光線を集光する集光器を該エピタキシー基板の最外周位置に位置付け、該パルスレーザー光線を照射する際、該保持された光デバイスウエーハを回転させつつ中心に向けて移動させることにより、該バッファー層の全面に対してパルスレーザー光線を照射することができる
本発明によるリフトオフ方法は、エピタキシー基板の裏面側からバッファー層にエピタキシー基板に対しては透過性を有しバッファー層に対しては吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を照射し、バッファー層を破壊するバッファー層破壊工程が、第1の出力を有するパルスレーザー光線を該バッファー層全面に照射してエピタキシー基板とバッファー層との境界面にGa化合物からGaを析出させてGa層を形成するGa層形成工程と、該第1の出力より高い第2の出力を有するパルスレーザー光線を該Ga層形成工程においてパルスレーザー光線を照射したバッファー層全面に照射してGa層の直下のGa化合物を破壊してGa層とエピタキシー基板との間にガス層を形成するガス層形成工程とを含んでいるので、Ga層とエピタキシー基板との間にガス層が均一に形成されているため、バファー層によるエピタキシー基板と光デバイス層の結合機能が完全に喪失している。このため、エピタキシー基板を移設基板から離反する方向に引き上げることにより、エピタキシー基板を光デバイス層から容易に剥離することができる。従って、エピタキシー基板の表面に凹凸が形成されている場合であっても、Ga層とエピタキシー基板との間に形成されるガス層によってバファー層によるエピタキシー基板と光デバイス層の結合機能が完全に喪失しているので、エピタキシー基板を光デバイス層から容易に剥離することができる。
本発明によるリフトオフ方法によって移設基板に移し替えられる光デバイス層が形成された光デバイスウエーハの斜視図および要部拡大断面図。 図1に示す光デバイスウエーハの光デバイス層の表面に移設基板を接合する移設基板接合工程の説明図。 本発明によるリフトオフ方法におけるバッファー層破壊工程を実施するためのレーザー加工装置の斜視図。 本発明によるリフトオフ方法のバッファー層破壊工程におけるGa層形成工程を示す説明図。 図4に示すGa層形成工程が実施された光デバイスウエーハの要部を拡大して示す断面図。 本発明によるリフトオフ方法のバッファー層破壊工程におけるガス層形成工程が実施された光デバイスウエーハの要部を拡大して示す断面図。 本発明によるリフトオフ方法における光デバイス層移設工程を示す説明図。
以下、本発明によるリフトオフ方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1の(a)および(b)には、本発明によるリフトオフ方法によって移設基板に移し替えられる光デバイス層が形成された光デバイスウエーハの斜視図および要部拡大断面図が示されている。
図1の(a)および(b)に示す光デバイスウエーハ2は、直径が50mmで厚みが600μmの円板形状であるサファイア基板からなるエピタキシー基板21の表面21aにn型窒化ガリウム半導体層221およびp型窒化ガリウム半導体層222からなる光デバイス層22がエピタキシャル成長法によって形成されている。なお、エピタキシー基板21の表面にエピタキシャル成長法によってn型窒化ガリウム半導体層221およびp型窒化ガリウム半導体層222からなる光デバイス層22を積層する際に、エピタキシー基板21の表面21aと光デバイス層22を形成するn型窒化ガリウム半導体層221との間には窒化ガリウム(GaN)からなる厚みが例えば1μmのバファー層23が形成される。このように構成された光デバイスウエーハ2は、図示の実施形態においては光デバイス層22の厚みが例えば10μmに形成されている。なお、光デバイス層22は、図1の(a)に示すように格子状に形成された複数のストリート223によって区画された複数の領域に光デバイス224が形成されている。
上述したように光デバイスウエーハ2におけるエピタキシー基板21を光デバイス層22から剥離して移設基板に移し替えるためには、光デバイス層22の表面22aに移設基板を接合する移設基板接合工程を実施する。即ち、図2の(a)、(b)および(c)に示すように、光デバイスウエーハ2を構成するエピタキシー基板21の表面21aに形成された光デバイス層22の表面22aに、厚みが1mmの銅基板からなる移設基板3を金錫(AuSu)からなる接合金属層4を介して接合する。なお、移設基板3としてはモリブデン(Mo)、シリコン(Si)等を用いることができ、また、接合金属層4を形成する接合金属としては金(Au),白金(Pt),クロム(Cr),インジウム(In),パラジウム(Pd)等を用いることができる。この移設基板接合工程は、エピタキシー基板21の表面21aに形成された光デバイス層22の表面22aまたは移設基板3の表面3aに上記接合金属を蒸着して厚みが3μm程度の接合金属層4を形成し、この接合金属層4と移設基板3の表面3aまたは光デバイス層22の表面22aとを対面させて圧着することにより、光デバイスウエーハ2を構成する光デバイス層22の表面22aに移設基板3の表面3aを接合金属層4を介して接合して複合基板200を形成する。
上述したように光デバイスウエーハ2を構成する光デバイス層22の表面22aに移設基板3の表面3aを接合金属層4を介して接合し複合基板200を形成したならば、エピタキシー基板21の裏面側からバッファー層23にエピタキシー基板21に対しては透過性を有しバッファー層23に対しては吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を照射し、バッファー層を破壊するバッファー層破壊工程を実施する。このバッファー層破壊工程は、本発明においては、第1の出力を有するパルスレーザー光線を照射してエピタキシー基板とバッファー層との境界面にGa化合物からGaを析出させてGa層を形成するGa層形成工程と、該第1の出力より高い第2の出力を有するパルスレーザー光線を照射してGa層の直下のGa化合物を破壊してGa層とエピタキシー基板との間にガス層を形成するガス層形成工程とを含んでいる。
上述したGa層形成工程およびガス層形成工程は、図3に示すレーザー加工装置5を用いて実施する。図3に示すレーザー加工装置5は、被加工物を保持するチャックテーブル51と、該チャックテーブル51上に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段52を具備している。チャックテーブル51は、被加工物を吸引保持するように構成されており、図示しない加工送り手段によって図3において矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられるとともに、図示しない割り出し送り手段によって図3において矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられるようになっている。
上記レーザー光線照射手段52は、実質上水平に配置された円筒形状のケーシング521を含んでいる。ケーシング521内には図示しないパルスレーザー光線発振器や繰り返し周波数設定手段を備えたパルスレーザー光線発振手段が配設されている。上記ケーシング521の先端部には、パルスレーザー光線発振手段から発振されたパルスレーザー光線を集光するための集光器522が装着されている。なお、レーザー光線照射手段52は、集光器522によって集光されるパルスレーザー光線の集光点位置を調整するための集光点位置調整手段(図示せず)を備えている。
上記レーザー加工装置5を用いて先ずGa層形成工程を実施する。Ga層形成工程を実施するには、図3に示すようにチャックテーブル51の上面(保持面)に上記複合基板200の移設基板3側を載置する。そして、図示しない吸引手段によってチャックテーブル51上に複合基板200を吸着保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル51上に保持された複合基板200は、光デバイスウエーハ2を構成するエピタキシー基板21の裏面21bが上側となる。このようにチャックテーブル51上に複合基板200を吸引保持したならば、図示しない加工送り手段を作動してチャックテーブル51をレーザー光線照射手段52の集光器522が位置するレーザー光線照射領域に移動し、上記エピタキシー基板21の裏面21b(上面)側からバファー層23にサファイアに対しては透過性を有し窒化ガリウム(GaN)に対しては吸収性を有する波長で第1の出力(例えばエネルギー密度が0.125〜0.5J/cm2)を有するパルスレーザー光線を照射して、エピタキシー基板21とバッファー層23との境界面にGa化合物からGaを析出させてGa層を形成するGa層形成工程を実施する。このGa層形成工程は、チャックテーブル51を図4の(a)で示すようにレーザー光線照射手段52の集光器522が位置するレーザー光線照射領域に移動し、一端(図4の(a)において左端)をレーザー光線照射手段52の集光器522の直下に位置付ける。そして、レーザー光線照射手段52を作動して集光器522からパルスレーザー光線を照射しつつチャックテーブル51を図4の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。そして、図4の(c)で示すようにレーザー光線照射手段52の集光器522の照射位置にエピタキシー基板21の他端(図4の(c)において右端)が達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル51の移動を停止する。このレーザー光線照射工程をバファー層23の全面に対応する領域に実施する。
なお、上記Ga層形成工程は、集光器522をエピタキシー基板21の最外周に位置付け、チャックテーブル51を回転しつつ集光器522を中心に向けて移動することによりバファー層23の全面にパルスレーザー光線を照射してもよい。
上記Ga層形成工程をエキシマレーザーを用いて実施する加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源 :エキシマレーザー
波長 :193nmまたは248nm
繰り返し周波数 :50Hz
平均出力 :0.01〜0.04W
パルス幅 :10ns
スポット形 :400μm□
加工送り速度 :20mm/秒
上記加工条件によってGa層形成工程を実施することにより、エピタキシー基板21とバッファー層23との境界面には、図5に示すようにバファー層23を構成する窒化ガリウム(GaN)からGaが析出されてGa層231が形成される。このとき、バファー層23に照射するパルスレーザー光線の第1の出力は、エネルギー密度が0.125〜0.5J/cm2に設定されていることが重要である。即ち、バファー層23に照射するパルスレーザー光線のエネルギー密度が0.125J/cm2より低いとバファー層23を構成する窒化ガリウム(GaN)からGaを析出させることができず、一方、バファー層23に照射するパルスレーザー光線のエネルギー密度が0.5より高いとバファー層23を構成する窒化ガリウム(GaN)が破壊されて窒化ガリウム(GaN)からGaを析出してGa層を均一に形成することができない。従って、Ga層形成工程においてバファー層23に照射するパルスレーザー光線の第1の出力は、エネルギー密度が0.125〜0.5J/cm2に設定されることが重要である。
上述したGa層形成工程を実施したならば、上記第1の出力より高い第2の出力(例えばエネルギー密度が0.55〜1.0J/cm2)を有するパルスレーザー光線を照射してGa層231の直下のGa化合物を破壊してGa層231とエピタキシー基板21との間にガス層を形成するガス層形成工程を実施する。なお、ガス層形成工程は、上記図2に示すGa層形成工程と同様に実施することができる。また、ガス層形成工程は、集光器522をエピタキシー基板21の最外周に位置付け、チャックテーブル51を回転しつつ集光器522を中心に向けて移動することによりGa層231の直下のバファー層23の全面にパルスレーザー光線を照射してもよい。
上記ガス層形成工程をエキシマレーザーを用いて実施する加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源 :エキシマレーザー
波長 :193nmまたは248nm
繰り返し周波数 :50Hz
平均出力 :0.044〜0.08W
パルス幅 :10ns
スポット形 :400μm□
加工送り速度 :20mm/秒
上記加工条件によってガス層形成工程を実施することにより、図6に示すようにGa層231の直下のGa化合物を破壊してGa層231とエピタキシー基板21との間にガス層232が形成される。このとき、Ga層231の直下のバファー層23に照射するパルスレーザー光線の第2の出力は、エネルギー密度が0.55〜1.0J/cm2に設定されていることが重要である。即ち、Ga層231の直下のバファー層23に照射するパルスレーザー光線のエネルギー密度が0.55J/cm2より低いとバファー層23を構成する窒化ガリウム(GaN)を破壊して十分なガスを発生させることができず、一方、バファー層23に照射するパルスレーザー光線のエネルギー密度が1.0より高いとバファー層23を構成する窒化ガリウム(GaN)の破壊が激しくGa層231とエピタキシー基板21との間にガス層232を均一に形成することができない。従って、ガス層形成工程においてGa層231の直下のバファー層23に照射するパルスレーザー光線の第1の出力は、エネルギー密度が0.55〜1.0J/cm2に設定されることが重要である。
次に、Ga層形成工程およびガス層形成工程の他の実施形態について説明する。
上述したGa層形成工程およびガス層形成工程の実施形態においては、パルスレーザー光線の光源をとしてエキシマレーザーを用いた例を示したが、以下に述べる実施形態においてはパルスレーザー光線の光源としてYAGレーザーを用いたGa層形成工程およびガス層形成工程の加工条件について説明する。
Ga層形成工程をYAGレーザーを用いて実施する加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源 :YAGレーザー
波長 :257nmまたは266nm
繰り返し周波数 :200kHz
平均出力 :0.3W
パルス幅 :10ns
スポット径 :φ30μm
加工送り速度 :100mm/秒
上記加工条件によってGa層形成工程を実施することにより、エピタキシー基板21とバッファー層23との境界面には、上記図5に示すようにバファー層23を構成する窒化ガリウム(GaN)からGaが析出されてGa層231が形成される。このとき、バファー層23に照射するパルスレーザー光線の第1の出力は、上記実施形態と同様の理由によりエネルギー密度が0.125〜0.5J/cm2に設定されていることが重要である。
ガス層形成工程をYAGレーザーを用いて実施する加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源 :YAGレーザー
波長 :257nmまたは266nm
繰り返し周波数 :200kHz
平均出力 :1.2W
パルス幅 :10ns
スポット径 :φ30μm
加工送り速度 :100mm/秒
上記加工条件によってガス層形成工程を実施することにより、図6に示すようにGa層231の直下のGa化合物を破壊してGa層231とエピタキシー基板21との間にガス層232が均一に形成される。このとき、Ga層231の直下のバファー層23に照射するパルスレーザー光線の第2の出力は、上記実施形態と同様の理由によりエネルギー密度が0.55〜1.0J/cm2に設定されていることが重要である。
上述したGa層形成工程およびガス層形成工程を含むバッファー層破壊工程を実施したならば、エピタキシー基板21を光デバイス層22から剥離して光デバイス層22を移設基板3に移設する光デバイス層移設工程を実施する。
この光デバイス層移設工程は、図7に示すようにエピタキシー基板21を移設基板3から離反する方向に引き上げることにより、エピタキシー基板21を光デバイス層22から容易に剥離することができる。即ち、上述したGa層形成工程およびガス層形成工程を実施することにより、Ga層231とエピタキシー基板21との間にガス層232が均一に形成されているので、バファー層23によるエピタキシー基板21と光デバイス層22の結合機能が完全に喪失している。このため、エピタキシー基板21を移設基板3から離反する方向に引き上げることにより、エピタキシー基板21を光デバイス層22から容易に剥離することができる。従って、エピタキシー基板21の表面に凹凸が形成されている場合であっても、Ga層231とエピタキシー基板21との間に形成されるガス層232によってバファー層23によるエピタキシー基板21と光デバイス層22の結合機能が完全に喪失しているので、エピタキシー基板21を光デバイス層22から容易に剥離することができる。
2:光デバイスウエーハ
21:エピタキシー基板
22:光デバイス層
23:バファー層
231:Ga層
232:ガス層
3:移設基板
4:接合金属層
200:複合基板
5:レーザー加工装置
51:レーザー加工装置のチャックテーブル
52:レーザー光線照射手段
522:集光器

Claims (3)

  1. エピタキシー基板の表面全体にGaを含むGa化合物からなるバッファー層を介して光デバイス層が積層された光デバイスウエーハの光デバイス層を、移設基板に移し替えるリフトオフ方法であって、
    光デバイスウエーハの光デバイス層の表面に接合金属層を介して移設基板を接合する移設基板接合工程と、
    移設基板が接合された光デバイスウエーハのエピタキシー基板の裏面側からバッファー層にエピタキシー基板に対しては透過性を有しバッファー層に対しては吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を照射し、バッファー層を破壊するバッファー層破壊工程と、
    該バッファー層破壊工程を実施した後に、エピタキシー基板を光デバイス層から剥離して光デバイス層を移設基板に移設する光デバイス層移設工程と、を含み、
    該バッファー層破壊工程は、第1の出力を有するパルスレーザー光線を該バッファー層全面に照射してエピタキシー基板とバッファー層との境界面にGa化合物からGaを析出させてGa層を形成するGa層形成工程と、該第1の出力より高い第2の出力を有するパルスレーザー光線をGa層形成工程においてパルスレーザー光線を照射した該バッファー層全面に照射してGa層の直下のGa化合物を破壊してGa層とエピタキシー基板との間にガス層を形成するガス層形成工程と、を含んでいる、
    ことを特徴とするリフトオフ方法。
  2. 該第1の出力を有するパルスレーザー光線はエネルギー密度が0.125〜0.5J/cmに設定され、該第2の出力を有するパルスレーザー光線はエネルギー密度が0.55〜1.0J/cmに設定されている、請求項1記載のリフトオフ方法。
  3. 該ガス層形成工程は、レーザー加工装置に保持された該光デバイスウエーハに対してパルスレーザー光線を集光する集光器を該エピタキシー基板の最外周位置に位置付け、該パルスレーザー光線を照射する際、該保持された光デバイスウエーハを回転させつつ中心に向けて移動させることにより、該バッファー層の全面に対してパルスレーザー光線を照射する請求項1、又は2に記載のリフトオフ方法。
JP2012098945A 2012-04-24 2012-04-24 リフトオフ方法 Active JP5996250B2 (ja)

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