JP5443104B2 - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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本発明は、サファイア基板の表面に窒化物半導体からなる発光層が積層され所定の方向に延びる複数の第1のストリートと該複数の第1のストリートと交差して形成された複数の第2のストリートによって区画された複数の領域に光デバイスが形成されたウエーハの内部に、第1のストリートおよび第2のストリートに沿って変質層を形成するウエーハの加工方法に関する。
光デバイスの製造工程においては、サファイア基板の表面に窒化物半導体からなる発光層(エピ層)が積層され所定の方向に延びる複数の第1のストリートと該複数の第1のストリートと交差して形成された複数の第2のストリートによって区画された複数の領域に光デバイスが形成される。この複数の光デバイスが形成されたウエーハは、第1のストリートおよび第2のストリートに沿って切断することにより個々の発光ダイオード等の光デバイスに分割され、電気機器に広く利用されている。
このようなウエーハのストリートに沿った切断は、通常、環状の切削ブレードを高速回転して切削する切削装置によって行われている。しかしながら、サファイア基板はモース硬度が高く難削材であるため、加工速度を遅くする必要があり、生産性が悪いという問題がある。
近年、ウエーハをストリートに沿って分割する方法として、ウエーハに対して吸収性を有するパルスレーザー光線をストリートに沿って照射することによりレーザー加工溝を形成し、このレーザー加工溝に沿って外力を付与することにより割断する方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
しかるに、サファイア基板の表面に形成されたストリートに沿ってレーザー光線を照射してレーザー加工溝を形成すると、発光ダイオード等の光デバイスの外周がアブレーションされて輝度が低下し、光デバイスの品質が低下するという問題がある。
このような問題を解消するために、窒化物半導体からなる発光層(エピ層)が形成されていないサファイア基板の裏面側からサファイア基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線を集光点を内部に位置付けてストリートに沿って照射し、サファイア基板の内部にストリートに沿って変質層を形成することにより、サファイア基板を変質層が形成されたストリートに沿って分割するサファイア基板の加工方法が下記特許文献2に開示されている。
特開平10−305420号公報 特開2008−6492号公報
上記特許文献2に開示されたサファイア基板の加工方法においては、光デバイスの輝度の低下はある程度改善されるものの、サファイア基板の裏面側からサファイア基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線を集光点を内部に位置付けてストリートに沿って照射すると、窒化物半導体からなる発光層(エピ層)に抜けるレーザー光線によって発光層がダメージを受け光デバイスの発光機能を低下させるという問題がある。
また、シリコン基板の表面にIC、LSI等のデバイスが積層して形成された半導体ウエーハの裏面側からシリコン基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線を集光点を内部に位置付けてストリートに沿って照射し、シリコン基板の内部にストリートに沿って変質層を形成する場合にも、デバイス層に抜けるレーザー光線によってデバイスがダメージを受けるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、基板の表面に形成されたデバイス層にダメージを与えることなく基板の内部にストリートに沿って変質層を形成することができるウエーハの加工方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、基板の表面にデバイス層が積層され格子状に形成された複数のストリートによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハの内部に、ストリートに沿って変質層を形成するウエーハの加工方法であって、
基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線を基板の裏面側から集光点を基板の内部に位置付けてストリートに沿って照射し、基板の内部にストリートに沿って第1の変質層を形成する第1の変質層形成工程と、
該第1の変質層形成工程を実施した後に、基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線を基板の裏面側から集光点を該第1の変質層の上側に位置付けてストリートに沿って照射し、基板の内部にストリートに沿って第2の変質層を該第1の変質層に積層して形成する第2の変質層形成工程と、を含み、
該第1の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度は、該第2の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度より低く基板に変質層を加工することができる下限付近に設定されており、該第1の変質層形成工程において形成される該第1の変質層は該第2の変質層形成工程において照射され基板の表面に形成されたデバイス層側に抜けるパルスレーザー光線を吸収するとともに散乱して減衰する、
ことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
基板がサファイア基板の場合には、上記第1の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度は3〜12J/cm2に設定され、上記第2の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度は100〜400J/cm2に設定されている。
また、基板がシリコン基板の場合には、上記第1の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度は15〜60J/cm2に設定され、上記第2の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度は400〜1500J/cm2に設定されている。
本発明によるウエーハの加工方法においては、基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線を基板の裏面側から集光点を基板の内部に位置付けてストリートに沿って照射し基板の内部にストリートに沿って第1の変質層を形成する第1の変質層形成工程と、基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線を基板の裏面側から集光点を第1の変質層の上側に位置付けてストリートに沿って照射し基板の内部にストリートに沿って第2の変質層を第1の変質層に積層して形成する第2の変質層形成工程とを含み、第1の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度が第2の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度より低く基板に変質層を加工することができる下限付近に設定されており、該第1の変質層形成工程において形成される該第1の変質層は該第2の変質層形成工程において照射され基板の表面に形成されたデバイス層側に抜けるパルスレーザー光線を吸収するとともに散乱して減衰するので、第1の変質層形成工程においてデバイス層に抜けるパルスレーザー光線のエネルギーが極めて小さいため、デバイス層がダメージを受けることはない。また、第2の変質層形成工程においては、第1の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度より高いエネルギー密度のパルスレーザー光線が照射されるが、デバイス層側に抜けるパルスレーザー光線は第1の変質層によって吸収されるとともに散乱して減衰するので、デバイス層にダメージを与えることなく、効果的に第2の変質層を形成することができる。
本発明によるウエーハの加工方法によって加工されるウエーハの斜視図および要部を拡大して示す断面図。 図1に示すウエーハを環状のフレームに装着された保護テープの表面に貼着した状態を示す斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法における第1の変質層形成工程および第2の変質層形成工程を実施するためのレーザー加工装置の要部斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法における第1の変質層形成行程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法における第2の変質層形成行程の説明図。
以下、本発明によるウエーハの加工方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1の(a)および(b)には、本発明によるウエーハの加工方法に従って加工されるウエーハの斜視図が示されている。図1の(a)および(b)に示すウエーハ2は、例えば厚さが100μmのサファイア基板20の表面20aに窒化物半導体からなるデバイス層としての発光層(エピ層)21が積層されている。そして、発光層(エピ層)21が格子状に形成された複数のストリート22によって区画された複数の領域に光デバイス23が形成されている。
上記図1に示すウエーハ2は、図2に示すように環状のフレーム3に装着されたポリオレフィン等の合成樹脂シートからなる保護テープ4に発光層(エピ層)21の表面側を貼着する(保護テープ貼着工程)。従って、ウエーハ2は、サファイア基板20の裏面20bが上側となる。
上述した保護テープ貼着工程を実施したならば、サファイア基板20に対して透過性を有する波長のレーザー光線をサファイア基板20の裏面側から集光点をサファイア基板20の内部に位置付けて所定方向に形成されたストリート22に沿って照射し、サファイア基板20の内部にストリート22に沿って第1の変質層を形成する第1の変質層形成工程を実施する。この第1の変質層形成工程は、図3に示すレーザー加工装置5を用いて実施する。図3に示すレーザー加工装置5は、被加工物を保持するチャックテーブル51と、該チャックテーブル51上に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段52と、チャックテーブル51上に保持された被加工物を撮像する撮像手段53を具備している。チャックテーブル51は、被加工物を吸引保持するように構成されており、図示しない加工送り手段によって図3において矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられるとともに、図示しない割り出し送り手段によって図3において矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられるようになっている。
上記レーザー光線照射手段52は、実質上水平に配置された円筒形状のケーシング521を含んでいる。ケーシング521内には図示しないパルスレーザー光線発振器や繰り返し周波数設定手段を備えたパルスレーザー光線発振手段が配設されている。上記ケーシング521の先端部には、パルスレーザー光線発振手段から発振されたパルスレーザー光線を集光するための集光器522が装着されている。
上記レーザー光線照射手段52を構成するケーシング521の先端部に装着された撮像手段53は、図示の実施形態においては可視光線によって撮像する通常の撮像素子(CCD)の外に、被加工物に赤外線を照射する赤外線照明手段と、該赤外線照明手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
上述したレーザー加工装置5を用いて、上記ウエーハ2を構成するサファイア基板20に対して透過性を有する波長のレーザー光線をサファイア基板20の裏面側から集光点をサファイア基板20の内部に位置付けてストリート22に沿って照射し、サファイア基板20の内部にストリート22に沿って第1の変質層を形成する第1の変質層形成工程について、図3および図4を参照して説明する。
先ず、上述した図3に示すレーザー加工装置5のチャックテーブル51上にウエーハ2が貼着された保護テープ4を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、保護テープ4を介してウエーハ2をチャックテーブル51上に保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル51に保持されたウエーハ2は、サファイア基板20の裏面20bが上側となる。なお、図3においては、保護テープ4が装着された環状のフレーム3を省いて示しているが、環状のフレーム3はチャックテーブル51に配設された適宜のフレーム保持手段に保持されている。このようにして、ウエーハ2を吸引保持したチャックテーブル51は、図示しない加工送り手段によって撮像手段53の直下に位置付けられる。
チャックテーブル51が撮像手段53の直下に位置付けられると、撮像手段53および図示しない制御手段によってウエーハ2のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段53および図示しない制御手段は、ウエーハ2の所定方向に形成されているストリート22と、該ストリート22に沿ってレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段52の集光器522との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、レーザー光線照射位置のアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、ウエーハ2に上記所定方向と直交する方向に形成されたストリート22に対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。このとき、ウエーハ2におけるストリート22が形成されている発光層(エピ層)21の表面は下側に位置しているが、ウエーハ2を構成するサファイア基板20は透明体であるため、サファイア基板20の裏面側からストリート22を撮像することができる。なお、ウエーハがシリコン基板のように透明体でない材料によって構成されている場合には、撮像手段53は赤外線照明手段から赤外線を照射して、シリコン基板の裏面から透かしてストリートを撮像する。
以上のようにしてチャックテーブル51上に保持されたウエーハ2を構成する発光層(エピ層)21の表面に形成されているストリート22を検出し、レーザー光線照射位置のアライメントが行われたならば、図4の(a)で示すようにチャックテーブル51をレーザー光線照射手段52の集光器522が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定のストリート22の一端(図4の(a)において左端)をレーザー光線照射手段52の集光器522の直下に位置付ける。そして、集光器522からサファイア基板20に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつチャックテーブル51を図4の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。そして、図4の(b)で示すようにレーザー光線照射手段52の集光器522の照射位置がストリート22の他端(図4の(b)において右端)の位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル51の移動を停止する。この第1の変質層形成工程においては、パルスレーザー光線の集光点Pをウエーハ2を構成するサファイア基板20の表面(下面)から例えば10〜20μm上側の位置に合わせる。この結果、ウエーハ2を構成するサファイア基板20には、内部にストリート22に沿って連続した第1の変質層210が形成される。この第1の変質層形成工程においては、レーザー光線照射手段52から照射するパルスレーザー光線のエネルギー密度を、サファイア基板20に変質層を加工することができる下限付近に設定することが重要である。このようにパルスレーザー光線のエネルギー密度をサファイア基板20に変質層を加工することができる下限付近(例えば3〜12J/cm2)に設定することにより、発光層(エピ層)21に抜けるパルスレーザー光線のエネルギーが極めて小さいため、発光層(エピ層)21がダメージを受けることはない。
上記第1の変質層形成工程における加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源 :Ybレーザー:イッテリビウムドープトファイバーレーザー
波長 :1045nmのパルスレーザー
繰り返し周波数 :100kHz
平均出力 :0.01W
集光スポット径 :φ1〜2μm
エネルギー密度 :3〜12J/cm2
加工送り速度 :400mm/秒
上述したように第1の変質層形成工程を実施したならば、サファイア基板20に対して透過性を有する波長のレーザー光線をサファイア基板20の裏面側から集光点を第1の変質層210の上側に位置付けてストリート22に沿って照射し、サファイア基板20の内部にストリート22に沿って第2の変質層を第1の変質層210に積層して形成する第2の変質層形成工程を実施する。この第2の変質層形成工程は、図5の(a)で示すように上記第1の変質層形成工程を実施した状態でレーザー光線照射手段52の集光器522から照射するパルスレーザー光線の集光点Pを第1の変質層210の上側に位置付ける。次に、集光器522からサファイア基板20に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつチャックテーブル51を図5の(a)において矢印X2で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。そして、図5の(b)で示すようにレーザー光線照射手段52の集光器522の照射位置がストリート22の一端(図5の(b)において左端)の位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル51の移動を停止する。この結果、ウエーハ2を構成するサファイア基板20には、内部にストリート22に沿って第2の変質層220が第1の変質層210に積層して形成される。この第2の変質層形成工程においては、レーザー光線照射手段52から照射するパルスレーザー光線のエネルギー密度が、上記第1の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度より高くサファイア基板20に効果的に変質層を加工することができる値(例えば100〜400J/cm2)に設定されている。このように第2の変質層形成工程においては、エネルギー密度が比較的高いパルスレーザー光線が照射されるが、発光層(エピ層)21側に抜けるパルスレーザー光線は第1の変質層210によって吸収されるとともに散乱して減衰するので、発光層(エピ層)21にダメージを与えることなく、効果的に第2の変質層220を形成することができる。
上記第2の変質層形成工程における加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源 :Ybレーザー:イッテリビウムドープトファイバーレーザー
波長 :1045nmのパルスレーザー
繰り返し周波数 :100kHz
平均出力 :0.3W
集光スポット径 :φ1〜2μm
エネルギー密度 :100〜400J/cm2
加工送り速度 :400mm/秒
上述したように、ウエーハ2の所定方向に形成された全てのストリート22に沿って上記第1の変質層形成工程および第2の変質層形成工程を実施したならば、ウエーハ2を保持したチャックテーブル51を90度回動した位置に位置付ける。そして、ウエーハ2の上記所定方向と直交する方向に形成された全てのストリート22に沿って上記第1の変質層形成工程および第2の変質層形成工程を実施する。
以上のようにして、第1の変質層形成工程および第2の変質層形成工程が全てのストリート22に沿って実施されたウエーハ2は、ストリート22に沿って外力を付与し、第1の変質層210および第2の変質層220が形成されたストリート22に沿って破断するウエーハ分割工程に搬送される。
次に、シリコン基板からなるウエーハに本発明による加工方法を適用する場合の加工条件について説明する。
シリコン基板からなるウエーハに上述した第1の変質層210および第2の変質層220が形成するには、上述した第1の変質層形成工程における加工条件を例えば次のように設定する。
光源 :YVO4レーザー
波長 :1342nmのパルスレーザー
繰り返し周波数 :100kHz
平均出力 :0.05W
集光スポット径 :φ1〜2μm
エネルギー密度 :15〜60J/cm2
加工送り速度 :300mm/秒
また、上述した第2の変質層形成工程における加工条件を例えば次のように設定する。
光源 :YVO4レーザー
波長 :1342nmのパルスレーザー
繰り返し周波数 :100kHz
平均出力 :1.2W
集光スポット径 :φ1〜2μm
エネルギー密度 :400〜1500J/cm2
加工送り速度 :300mm/秒
2:ウエーハ
20:サファイア基板
21:発光層(エピ層)
22:第1の分割予定ライン
23:第2の分割予定ライン
24:デバイス
210:第1の変質層
220:第2の変質層
3:環状のフレーム
4:保護テープ
5:レーザー加工装置
51:レーザー加工装置のチャックテーブル
52:レーザー光線照射手段
53:撮像手段

Claims (3)

  1. 基板の表面にデバイス層が積層され格子状に形成された複数のストリートによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハの内部に、ストリートに沿って変質層を形成するウエーハの加工方法であって、
    基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線を基板の裏面側から集光点を基板の内部に位置付けてストリートに沿って照射し、基板の内部にストリートに沿って第1の変質層を形成する第1の変質層形成工程と、
    該第1の変質層形成工程を実施した後に、基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線を基板の裏面側から集光点を該第1の変質層の上側に位置付けてストリートに沿って照射し、基板の内部にストリートに沿って第2の変質層を該第1の変質層に積層して形成する第2の変質層形成工程と、を含み、
    該第1の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度は第2の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度より低く基板に変質層を加工することができる下限付近に設定されており、該第1の変質層形成工程において形成される該第1の変質層は該第2の変質層形成工程において照射され基板の表面に形成されたデバイス層側に抜けるパルスレーザー光線を吸収するとともに散乱して減衰する、
    ことを特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 基板がサファイア基板の場合には、該第1の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度は3〜12J/cm2に設定され、該第2の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度は100〜400J/cm2に設定されている、請求項1記載のウエーハの加工方法。
  3. 基板がシリコン基板の場合には、該第1の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度は15〜60J/cm2に設定され、該第2の変質層形成工程において照射されるレーザー光線のエネルギー密度は400〜1500J/cm2に設定されている、請求項1記載のウエーハの加工方法。
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