JP6062287B2 - ウエーハの加工方法 - Google Patents

ウエーハの加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6062287B2
JP6062287B2 JP2013041019A JP2013041019A JP6062287B2 JP 6062287 B2 JP6062287 B2 JP 6062287B2 JP 2013041019 A JP2013041019 A JP 2013041019A JP 2013041019 A JP2013041019 A JP 2013041019A JP 6062287 B2 JP6062287 B2 JP 6062287B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
optical device
filament
etching
laser beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013041019A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014168790A (ja
Inventor
洋司 森數
洋司 森數
昇 武田
昇 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2013041019A priority Critical patent/JP6062287B2/ja
Priority to TW103104573A priority patent/TWI615891B/zh
Priority to US14/185,189 priority patent/US9349646B2/en
Priority to KR1020140024491A priority patent/KR102096674B1/ko
Priority to CN201410072031.8A priority patent/CN104022080B/zh
Publication of JP2014168790A publication Critical patent/JP2014168790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6062287B2 publication Critical patent/JP6062287B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/70Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
    • H01L21/77Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components or integrated circuits formed in, or on, a common substrate
    • H01L21/78Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components or integrated circuits formed in, or on, a common substrate with subsequent division of the substrate into plural individual devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/50Working by transmitting the laser beam through or within the workpiece
    • B23K26/53Working by transmitting the laser beam through or within the workpiece for modifying or reforming the material inside the workpiece, e.g. for producing break initiation cracks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/06Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing
    • B23K26/064Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by means of optical elements, e.g. lenses, mirrors or prisms
    • B23K26/0648Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by means of optical elements, e.g. lenses, mirrors or prisms comprising lenses

Description

本発明は、半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のウエーハを分割予定ラインに沿って個々のチップに分割するウエーハの加工方法に関する。
当業者には周知の如く、半導体デバイス製造工程においては、シリコン等の基板の表面に絶縁膜と機能膜が積層された機能層によって複数のIC、LSI等のデバイスをマトリックス状に形成した半導体ウエーハが形成される。このように形成された半導体ウエーハは上記デバイスが分割予定ラインによって区画されており、この分割予定ラインに沿って分割することによって個々の半導体チップを製造している。
また、光デバイス製造工程においては、サファイア基板や炭化珪素基板の表面にn型窒化物半導体層およびp型窒化物半導体層からなる光デバイス層が積層され格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域に発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイスを形成して光デバイスウエーハを構成する。そして、光デバイスウエーハを分割予定ラインに沿って切断することにより光デバイスが形成された領域を分割して個々のチップを製造している。
上述した半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のウエーハを分割する方法として、その被加工物に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を用い、分割すべき領域の内部に集光点を合わせてパルスレーザー光線を照射するレーザー加工方法も試みられている。このレーザー加工方法を用いた分割方法は、ウエーハの一方の面側から内部に集光点を合わせてウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射し、被加工物の内部に分割予定ラインに沿って改質層を連続的に形成し、この改質層が形成されることによって強度が低下したストリートに沿って外力を加えることにより、ウエーハを分割する技術である。(例えば、特許文献1参照。)
また、半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のウエーハを分割予定ラインに沿って分割する方法として、ウエーハに対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射することによりアブレーション加工を施してレーザー加工溝を形成し、この破断起点となるレーザー加工溝が形成された分割予定ラインに沿って外力を付与することにより割断する技術が実用化されている。(例えば、特許文献2参照。)
特許第3408805号公報 特開平10―305420号公報
而して、ウエーハの内部にレーザー光線の集光点を位置付けて改質層を形成するためには開口数(NA)が0.8前後の集光レンズを用いる必要があり、例えば厚みが300μmのウエーハを個々のデバイスに分割するためには改質層を数段重ねて形成しなければならず生産性が悪いという問題がある。
また、ウエーハに対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を照射すると、ウエーハの入射面近傍でアブレーション加工が施されてエネルギーがウエーハの内部まで浸透しないため、分割予定ラインに沿って複数回パルスレーザー光線を照射しなければならず生産性が悪いとともに、デブリが飛散してチップの品質を低下させるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、ウエーハを分割予定ラインに沿って効率よく個々のチップに分割することができるとともに、チップの品質を低下させないウエーハの加工方法を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、ウエーハを分割予定ラインに沿って個々のチップに分割するウエーハの加工方法であって、
ウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線の集光点を分割すべき領域の内部に位置付けて照射し、非晶質のフィラメントを分割予定ラインに沿って形成するフィラメント形成工程と、
非晶質のフィラメントをエッチングするエッチング剤によって分割予定ラインに沿って形成された非晶質のフィラメントをエッチングすることにより、ウエーハを分割予定ラインに沿って個々のチップに分割するエッチング工程と、を含む、
ことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
上記フィラメント形成工程において照射されるパルスレーザー光線を集光する集光レンズの開口数(NA)は、0.1〜0.3に設定されている。
本発明によるウエーハの加工方法は、ウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線の集光点を分割すべき領域の内部に位置付けて照射し、非晶質のフィラメントを分割予定ラインに沿って形成するフィラメント形成工程と、非晶質のフィラメントをエッチングするエッチング剤によって分割予定ラインに沿って形成された非晶質のフィラメントをエッチングすることにより、ウエーハを分割予定ラインに沿って個々のチップに分割するエッチング工程とを含んでいるので、エッチング工程においては分割予定ラインに沿って形成されたフィラメントがエッチングされて除去されるので、加工歪が残存しないため分割されたチップの抗折強度が向上する。また、上記エッチング工程においては、ウエーハのエッチング剤が供給される面もエッチング剤によってエッチングされるが、非晶質のフィラメントに比してエッチング速度が1/10程度であるためエッチング量は僅かであり、むしろ被加工物のエッチング剤が供給される面が僅かにエッチングされることにより、ウエーハのエッチング剤が供給される面に残存する研削歪等の加工歪が除去され分割されたチップの抗折強度が向上する。
また、上述フィラメント形成工程において形成される非晶質のフィラメントは、被加工物の入射面(上面)から下面に亘って形成することができるため、ウエーハの厚みが厚くてもパルスレーザー光線を1回照射すればよいので、生産性が極めて良好となる。
本発明によるウエーハの加工方法によって加工されるウエーハとしての光デバイスウエーハの斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法における保護部材貼着工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるフィラメント形成工程を実施するためのレーザー加工装置の要部斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるフィラメント形成工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるエッチング工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるウエーハ支持工程の説明図。
以下、本発明によるウエーハの加工方法について添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明によるウエーハの加工方法によって加工されるウエーハとしての光デバイスウエーハの斜視図が示されている。図1に示す光デバイスウエーハ2は、厚みが300μmのサファイア基板の表面2aに発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイス21がマトリックス状に形成されている。そして、各光デバイス21は、格子状に形成されたストリートと呼ばれる分割予定ライン22によって区画されている。なお、図2に示す光デバイスウエーハ2は分割予定ライン22が明確に形成されているが、例えばガラス板からなるウエーハ等においては分割予定ラインが明確に形成されておらず、所定の基準位置から所定距離の位置に分割予定ラインが設定されている場合もある。
上述した光デバイスウエーハ2を分割予定ライン22に沿って分割するウエーハの加工方法について説明する。
先ず、光デバイスウエーハ2の表面2aに形成された光デバイス21を保護するために、光デバイスウエーハ2の表面2aに保護部材を貼着する保護部材貼着工程を実施する。即ち、図2に示すように光デバイスウエーハ2の表面2aに保護部材としての保護テープ3を貼着する。なお、保護テープ3は、図示の実施形態においては厚さが100μmのポリ塩化ビニル(PVC)からなるシート状基材の表面にアクリル樹脂系の糊が厚さ5μm程度塗布されている。
上述した保護部材貼着工程を実施したならば、ウエーハとしての光デバイスウエーハ2を構成するサファイア基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線の集光点を分割すべき領域の内部に位置付けて照射し、非晶質のフィラメントを分割予定ライン22に沿って形成するフィラメント形成工程を実施する。このフィラメント形成工程は、図3に示すレーザー加工装置4を用いて実施する。図3に示すレーザー加工装置4は、被加工物を保持するチャックテーブル41と、該チャックテーブル41上に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段42と、チャックテーブル41上に保持された被加工物を撮像する撮像手段43を具備している。チャックテーブル41は、被加工物を吸引保持するように構成されており、図示しない加工送り手段によって図3において矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられるとともに、図示しない割り出し送り手段によって図3において矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられるようになっている。
上記レーザー光線照射手段42は、実質上水平に配置された円筒形状のケーシング421を含んでいる。ケーシング421内には図示しないパルスレーザー光線発振器や繰り返し周波数設定手段を備えたパルスレーザー光線発振手段が配設されている。上記ケーシング421の先端部には、パルスレーザー光線発振手段から発振されたパルスレーザー光線を集光するための集光レンズ422aを備えた集光器422が装着されている。この集光器422の集光レンズ422aは、開口数(NA)が0.1〜0.3の範囲に設定されることが重要である。図示の実施形態においては開口数(NA)が0.25に設定されている。なお、レーザー光線照射手段42は、集光器422によって集光されるパルスレーザー光線の集光点位置を調整するための集光点位置調整手段(図示せず)を備えている。
上記レーザー光線照射手段42を構成するケーシング421の先端部に装着された撮像手段43は、被加工物を照明する照明手段と、該照明手段によって照明された領域を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた像を撮像する撮像素子(CCD)等を備え、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
上述したレーザー加工装置4を用いて、光デバイスウエーハ2を構成するサファイア基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線の集光点を分割すべき領域の内部に位置付けて照射し、非晶質のフィラメントを分割予定ライン22に沿って形成するフィラメント形成工程について、図3および図4を参照して説明する。
先ず、上述した図3に示すレーザー加工装置4のチャックテーブル41上に光デバイスウエーハ2の表面2aに貼着された保護テープ3側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、保護テープ3を介して光デバイスウエーハ2をチャックテーブル41上に保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル41に保持された光デバイスウエーハ2は、裏面2bが上側となる。このようにして、光デバイスウエーハ2を吸引保持したチャックテーブル41は、図示しない加工送り手段によって撮像手段43の直下に位置付けられる。
チャックテーブル41が撮像手段43の直下に位置付けられると、撮像手段43および図示しない制御手段によって光デバイスウエーハ2のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段43および図示しない制御手段は、光デバイスウエーハ2の所定方向に形成されている分割予定ライン22と、該分割予定ライン22に沿ってレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段42の集光器422との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、レーザー光線照射位置のアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、光デバイスウエーハ2に上記所定方向と直交する方向に形成された分割予定ライン22に対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。
上述したアライメント工程を実施したならば、図4で示すようにチャックテーブル41をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段42の集光器422が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン22を集光器422の直下に位置付ける。このとき、図4の(a)で示すように光デバイスウエーハ2は、分割予定ライン22の一端(図4の(a)において左端)が集光器422の直下に位置するように位置付けられる。次に、集光器422から照射されるパルスレーザー光線LBの集光点Pを光デバイスウエーハ2の厚み方向中間部に位置付ける。このパルスレーザー光線の集光点Pは、図示の実施形態においては図4の(c)に示すように光デバイスウエーハ2の入射面である裏面2b(上面)から160μm下方位置に設定されている。そして、集光器422からサファイア基板に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつチャックテーブル41を図4の(a)において矢印X1で示す方向に所定の送り速度で移動せしめる(フィラメント形成工程)。そして、図4の(b)で示すようにレーザー光線照射手段42の集光器422の照射位置に分割予定ライン22の他端(図4の(a)において右端)が達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル41の移動を停止する。
上記フィラメント形成工程における加工条件は、例えば次のように設定されている。
波長 :1030nmのパルスレーザー
繰り返し周波数 :50kHz
パルス幅 :10ps
平均出力 :3W
集光レンズの開口数(NA) :0.25
集光スポット径 :φ10μm
ホーカス :−160μm(入射面からデホーカス)
加工送り速度 :800mm/秒
上述した加工条件によってフィラメント形成工程を実施することにより、光デバイスウエーハ2の内部には、図4の(c)に示すように入射面である裏面2b(上面)から表面2a下面)に亘って分割予定ライン22に沿って所定の間隔(図示の実施形態においては16μmの間隔(加工送り速度:800mm/秒)/(繰り返し周波数:50kHz))で非晶質のフィラメント23が形成される。このフィラメント23は、図4の(d)に示すように中心に形成された細孔231と該細孔231の周囲に形成された非晶質層232とからなり、図示の実施形態においては隣接するフィラメント23の非晶質層232が接続する形態となっている。なお、上述したフィラメント形成工程において形成される非晶質のフィラメント23は、光デバイスウエーハ2の入射面(上面)から下面に亘って形成することができるため、ウエーハの厚みが厚くてもパルスレーザー光線を1回照射すればよいので、生産性が極めて良好となる。
上述したように所定の分割予定ライン22に沿って上記フィラメント形成工程を実施したら、チャックテーブル41を矢印Yで示す方向に光デバイスウエーハ2に形成された分割予定ライン22の間隔だけ割り出し移動し(割り出し工程)、上記フィラメント形成工程を遂行する。このようにして所定方向に形成された全ての分割予定ライン22に沿って上記フィラメント形成工程を実施したならば、チャックテーブル41を90度回動せしめて、上記所定方向に形成された分割予定ライン22に対して直交する方向に延びる分割予定ライン22に沿って上記フィラメント形成工程を実行する。
上述したフィラメント形成工程を実施したならば、フィラメント形成工程が実施された光デバイスウエーハ2に形成されたフィラメント23をエッチングするエッチング剤によってエッチングし、分割予定ライン22に沿って形成された非晶質のフィラメント23をエッチングすることにより、分割予定ライン22に沿って個々のチップに分割するエッチング工程を実施する。このエッチング工程は、図5に示すエッチング装置5によって実施する。図5に示すエッチング装置5は、被加工物を吸引保持するチャックテーブル51と、該チャックテーブル51に保持された被加工物にエッチング剤を供給するエッチング剤供給ノズル52を具備している。このように構成されたエッチング装置5を用いて上記エッチング工程を実施するには、図5の(a)に示すようにエッチング装置5のチャックテーブル51上にフィラメント形成工程が実施された光デバイスウエーハ2の表面2aに貼着された保護テープ3側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、保護テープ3を介して光デバイスウエーハ2をチャックテーブル51上に保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル51に保持されたフィラメント形成工程が実施された光デバイスウエーハ2は、裏面2bが上側となる。次に、チャックテーブル51を例えば10〜60rpmの回転速度で回転しつつエッチング剤供給ノズル52から光デバイスウエーハ2に形成されたフィラメント23をエッチングするエッチング剤50を供給する。なお、エッチング剤としては、光デバイスウエーハ2がサファイア基板からなっている場合にはフッ酸、濃硫酸を用いることができる。また、ウエーハがシリコン基板からなっている場合にはフッ酸、フッ酸+硝酸を用い、ウエーハがガラス基板からなっている場合にはフッ酸、水酸化カリウム(KOH)を用いることができる。
上述したようにフィラメント形成工程が実施された光デバイスウエーハ2を保持したチャックテーブル51を回転しつつエッチング剤供給ノズル52からエッチング剤50を供給すると、エッチング剤は非晶質のフィラメント23に迅速に浸透してエッチングする。この結果、図5の(b)に示すように光デバイスウエーハ2は、フィラメント23が形成された分割予定ライン22に沿ってエッチングされて除去され個々の光デバイスチップ21に分割される。
以上のように、上述したエッチング工程においては、分割予定ライン22に沿って形成されたフィラメント23がエッチングされて除去されるので、加工歪が残存しないため分割された光デバイスチップ21の抗折強度が向上する。また、上記エッチング工程においては、光デバイスウエーハ2の裏面2bもエッチング剤によってエッチングされるが、非晶質のフィラメント23に比してエッチング速度が1/10程度であるためエッチング量は僅かであり、むしろ光デバイスウエーハ2の裏面2bが僅かにエッチングされることにより、光デバイスウエーハ2の裏面2bに残存する研削歪等の加工歪が除去され分割されたチップの抗折強度が向上する。
上述したエッチング工程を実施したならば、個々の光デバイスチップ21に分割された光デバイスウエーハ2の裏面2bを環状のフレームに装着された粘着テープの表面に貼着するとともに光デバイスウエーハ2の表面2aに貼着された保護テープ3を剥離するウエーハ支持工程を実施する。即ち、図6に示すように個々の光デバイスチップ21に分割された光デバイスウエーハ2の裏面2b側を環状のフレームFに装着された粘着テープTに貼着する。従って、光デバイスウエーハ2の表面2aに貼着されている保護テープ3は上側となる。そして、光デバイスウエーハ2の表面2aに貼着されている保護部材としての保護テープ3を剥離する。このようにして環状のフレームFに装着された粘着テープTに貼着された個々の光デバイスチップ21に分割された光デバイスウエーハ2は、次工程であるピックアップ工程に搬送される。
以上、本発明を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲で種々の変形は可能である。例えば、上述した実施形態においてはサファイア基板からなる光デバイスウエーハを個々の光デバイスチップに分割する例を示したが、本発明はシリコンウエーハからなるウエーハやガラス基板からなるウエーハに適用しても上述した作用効果が得られる。
また、上述したエッチング工程においては、ウエットエッチングの例を示したが、SF6やC4F8を用いたプラズマエッチングを実施してもよい。
2:光デバイスウエーハ
21:光デバイス
22:分割予定ライン
23:フィラメント
3:保護テープ
4:レーザー加工装置
41:レーザー加工装置のチャックテーブル
42:レーザー光線照射手段
422:集光器
5:エッチング装置
51:エッチング装置のチャックテーブル
52:エッチング剤供給ノズル
F:環状のフレーム
T:粘着テープ

Claims (2)

  1. ウエーハを分割予定ラインに沿って個々のチップに分割するウエーハの加工方法であって、
    ウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線の集光点を分割すべき領域の内部に位置付けて照射し、非晶質のフィラメントを分割予定ラインに沿って形成するフィラメント形成工程と、
    非晶質のフィラメントをエッチングするエッチング剤によって分割予定ラインに沿って形成された非晶質のフィラメントをエッチングすることにより、ウエーハを分割予定ラインに沿って個々のチップに分割するエッチング工程と、を含む、
    ことを特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 該フィラメント形成工程において照射されるパルスレーザー光線を集光する集光レンズの開口数(NA)は、0.1〜0.3に設定されている、請求項1記載のウエーハの加工方法。
JP2013041019A 2013-03-01 2013-03-01 ウエーハの加工方法 Active JP6062287B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013041019A JP6062287B2 (ja) 2013-03-01 2013-03-01 ウエーハの加工方法
TW103104573A TWI615891B (zh) 2013-03-01 2014-02-12 晶圓之加工方法(一)
US14/185,189 US9349646B2 (en) 2013-03-01 2014-02-20 Wafer processing method including a filament forming step and an etching step
KR1020140024491A KR102096674B1 (ko) 2013-03-01 2014-02-28 웨이퍼 가공 방법
CN201410072031.8A CN104022080B (zh) 2013-03-01 2014-02-28 晶片的加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013041019A JP6062287B2 (ja) 2013-03-01 2013-03-01 ウエーハの加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014168790A JP2014168790A (ja) 2014-09-18
JP6062287B2 true JP6062287B2 (ja) 2017-01-18

Family

ID=51421126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013041019A Active JP6062287B2 (ja) 2013-03-01 2013-03-01 ウエーハの加工方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9349646B2 (ja)
JP (1) JP6062287B2 (ja)
KR (1) KR102096674B1 (ja)
CN (1) CN104022080B (ja)
TW (1) TWI615891B (ja)

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6113529B2 (ja) 2013-03-05 2017-04-12 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法
US9102011B2 (en) 2013-08-02 2015-08-11 Rofin-Sinar Technologies Inc. Method and apparatus for non-ablative, photoacoustic compression machining in transparent materials using filamentation by burst ultrafast laser pulses
US10017410B2 (en) 2013-10-25 2018-07-10 Rofin-Sinar Technologies Llc Method of fabricating a glass magnetic hard drive disk platter using filamentation by burst ultrafast laser pulses
US11053156B2 (en) 2013-11-19 2021-07-06 Rofin-Sinar Technologies Llc Method of closed form release for brittle materials using burst ultrafast laser pulses
US10005152B2 (en) 2013-11-19 2018-06-26 Rofin-Sinar Technologies Llc Method and apparatus for spiral cutting a glass tube using filamentation by burst ultrafast laser pulses
US10144088B2 (en) 2013-12-03 2018-12-04 Rofin-Sinar Technologies Llc Method and apparatus for laser processing of silicon by filamentation of burst ultrafast laser pulses
US9938187B2 (en) 2014-02-28 2018-04-10 Rofin-Sinar Technologies Llc Method and apparatus for material processing using multiple filamentation of burst ultrafast laser pulses
JP6301203B2 (ja) * 2014-06-02 2018-03-28 株式会社ディスコ チップの製造方法
JP6466692B2 (ja) * 2014-11-05 2019-02-06 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法
CN106132627B (zh) * 2015-01-13 2018-09-07 罗芬-新纳技术有限责任公司 用于对脆性材料进行划割并随后进行化学蚀刻的方法和系统
JP6495056B2 (ja) * 2015-03-06 2019-04-03 株式会社ディスコ 単結晶基板の加工方法
JP2016171214A (ja) 2015-03-12 2016-09-23 株式会社ディスコ 単結晶基板の加工方法
JP6506137B2 (ja) * 2015-08-17 2019-04-24 株式会社ディスコ 貼り合せ基板の加工方法
JP6510933B2 (ja) * 2015-08-21 2019-05-08 株式会社ディスコ 光デバイスウエーハの加工方法
JP6625854B2 (ja) * 2015-10-06 2019-12-25 株式会社ディスコ 光デバイスウエーハの加工方法
JP6549014B2 (ja) * 2015-10-13 2019-07-24 株式会社ディスコ 光デバイスウエーハの加工方法
JP2017152569A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法
CN110418996A (zh) * 2017-01-20 2019-11-05 株式会社Nsc 液晶面板制造方法
JP2018156973A (ja) * 2017-03-15 2018-10-04 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法
JP6837905B2 (ja) * 2017-04-25 2021-03-03 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法
JP6957252B2 (ja) * 2017-07-20 2021-11-02 岩谷産業株式会社 切断加工方法
JP6985060B2 (ja) * 2017-08-17 2021-12-22 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法
JP2019069465A (ja) * 2017-10-11 2019-05-09 株式会社ディスコ レーザー加工装置
JP2019125688A (ja) * 2018-01-16 2019-07-25 株式会社ディスコ 被加工物のレーザー加工方法
DE102018107922A1 (de) 2018-04-04 2019-10-10 Infineon Technologies Ag Verfahren zum Verarbeiten eines Siliciumcarbid enthaltenden kristallinen Substrats, Siliciumcarbidchip und Verarbeitungskammer
JP7184455B2 (ja) 2018-06-27 2022-12-06 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法
JP7258419B2 (ja) * 2019-01-15 2023-04-17 株式会社ディスコ 成形品の製造方法
US11011424B2 (en) 2019-08-06 2021-05-18 Applied Materials, Inc. Hybrid wafer dicing approach using a spatially multi-focused laser beam laser scribing process and plasma etch process
JP2024048470A (ja) 2022-09-28 2024-04-09 株式会社ディスコ 基板の加工方法及びチップの製造方法

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6252647B1 (en) 1990-11-15 2001-06-26 Nikon Corporation Projection exposure apparatus
US5486264A (en) 1992-03-25 1996-01-23 The Trustees Of Columbia University Laser etching of semiconductors
JPH10305420A (ja) 1997-03-04 1998-11-17 Ngk Insulators Ltd 酸化物単結晶からなる母材の加工方法、機能性デバイスの製造方法
JP4659300B2 (ja) * 2000-09-13 2011-03-30 浜松ホトニクス株式会社 レーザ加工方法及び半導体チップの製造方法
JP3408805B2 (ja) 2000-09-13 2003-05-19 浜松ホトニクス株式会社 切断起点領域形成方法及び加工対象物切断方法
JP2003163323A (ja) 2001-11-27 2003-06-06 Sony Corp 回路モジュール及びその製造方法
EP2400539B1 (en) * 2002-03-12 2017-07-26 Hamamatsu Photonics K.K. Substrate dividing method
JP2007012878A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの分割方法
JP2007067082A (ja) 2005-08-30 2007-03-15 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの穿孔方法
JP2007275902A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Seiko Epson Corp レーザスクライブ方法、電気光学装置、電子機器
JP4917361B2 (ja) 2006-06-13 2012-04-18 株式会社ディスコ ビアホールの加工方法
US8603351B2 (en) * 2007-05-25 2013-12-10 Hamamatsu Photonics K.K. Working method for cutting
JP5312761B2 (ja) * 2007-08-09 2013-10-09 浜松ホトニクス株式会社 切断用加工方法
KR100876502B1 (ko) * 2007-09-21 2008-12-31 한국정보통신대학교 산학협력단 초단파 레이저 빔을 이용한 기판 절단장치 및 그 절단방법
JP5117920B2 (ja) * 2008-04-28 2013-01-16 株式会社ディスコ レーザー加工装置
JP2010153590A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Hamamatsu Photonics Kk 切断用加工方法
US8609512B2 (en) * 2009-03-27 2013-12-17 Electro Scientific Industries, Inc. Method for laser singulation of chip scale packages on glass substrates
JP5775265B2 (ja) 2009-08-03 2015-09-09 浜松ホトニクス株式会社 レーザ加工方法及び半導体装置の製造方法
KR101164418B1 (ko) 2010-06-16 2012-07-12 한국과학기술원 펨토초 펄스 레이저의 비선형 초점이동을 통한 절단방법
AU2011279374A1 (en) 2010-07-12 2013-02-07 Filaser Usa Llc Method of material processing by laser filamentation

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014168790A (ja) 2014-09-18
CN104022080B (zh) 2018-09-11
TWI615891B (zh) 2018-02-21
US20140248757A1 (en) 2014-09-04
KR102096674B1 (ko) 2020-04-02
TW201442088A (zh) 2014-11-01
CN104022080A (zh) 2014-09-03
US9349646B2 (en) 2016-05-24
KR20140109306A (ko) 2014-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6062287B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP6208430B2 (ja) レーザー加工方法
JP6113529B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP5443104B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP6151557B2 (ja) レーザー加工方法
JP2006229021A (ja) ウエーハの分割方法
JP4767711B2 (ja) ウエーハの分割方法
JP6026222B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP2005203541A (ja) ウエーハのレーザー加工方法
JP4694795B2 (ja) ウエーハの分割方法
JP2015032794A (ja) ウエーハの加工方法
JP2011161491A (ja) レーザー加工装置
JP6189066B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP2011035253A (ja) ウエーハの加工方法
JP2006202933A (ja) ウエーハの分割方法
JP2009290052A (ja) ウエーハの分割方法
JP4833657B2 (ja) ウエーハの分割方法
JP2006040988A (ja) ウエーハの分割方法および分割装置
JP2008227276A (ja) ウエーハの分割方法
JP2005223283A (ja) ウエーハの分割方法
JP2014011381A (ja) ウエーハの加工方法
JP5840875B2 (ja) 光デバイスウエーハの加工方法
JP2009277778A (ja) ウエーハの分割方法
JP4402971B2 (ja) ウエーハの分割方法
JP2007194515A (ja) ウエーハの分割方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6062287

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250