JP5994358B2 - 媒体の収容容器、画像形成装置および画像の読み取り装置 - Google Patents
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Description
媒体が収容される収容部と、
前記収容部に配置されて、前記媒体の縁に対して接近、離間する方向に移動可能な移動
体であって、前記媒体の縁に接触して前記媒体を揃える揃え部材と、前記揃え部材を支持
し且つ前記収容部に移動可能に支持された移動部材と、を有する前記移動体と、
前記収容部に設けられ、前記移動部材を、前記媒体の縁に接近、離間する方向に沿って
案内する案内部と、
前記移動部材に設けられ、且つ、前記案内部に接触する接触部材であって、媒体の縁に
接近する方向に延びる弾性変形可能な第1の弾性部と、媒体の縁から離間する方向に延び
る弾性変形可能な第2の弾性部と、を有し、前記各弾性部が弾性変形して前記案内部を押
して前記移動体の位置を保持させる前記接触部材と、
を備え、
前記移動部材の移動方向に沿って、複数の前記第1の弾性部と、複数の前記第2の弾性
部と、が配置されると共に、
前記移動部材の移動方向に対して、前記移動部材の外側に配置された前記各弾性部が前
記案内部を押す力よりも、前記移動部材の内側に配置された前記各弾性部が前記案内部を押す力の方が、小さく設定された
ことを特徴とする。
媒体の一方の側縁に対して接近、離間する方向に移動可能な第1の移動体と、媒体の他方の側縁に対して接近、離間する方向に移動可能な第2の移動体と、を有する前記移動体と、
前記第1の移動体の移動部材に設けられた第1の噛合い部と、
前記第2の移動体の移動部材に設けられた第2の噛合い部と、
前記第1の噛合い部および前記第2の噛合い部に噛み合って回転可能な歯車と、
を備えたことを特徴とする。
前記移動部材が移動する方向に交差する方向に対して、前記移動部材の一方の側部に配置された前記接触部材と、
前記移動部材が移動する方向に交差する方向に対して、前記移動部材の他方の側部に配置され且つ外方に突出する凸部と、
前記収容部に設けられ且つ前記移動部材が移動する方向に延び、前記凸部が接触して、前記移動部材の移動に伴って前記凸部を案内する第2の案内部と、
を備えたことを特徴とする。
前記移動部材の移動方向に対して、前記接触部材と前記案内部との接触位置よりも、前記凸部と前記第2の案内部との接触位置が、外側に配置されたことを特徴とする。
画像が記録される媒体を収容する請求項1ないし4のいずれかに記載の媒体の収容容器
と、
前記媒体の収容容器から供給された媒体に対して、画像を記録する記録部と、
を備えたことを特徴とする。
画像が記録された媒体を収容する請求項1ないし4のいずれかに記載の媒体の収容容器
と、
前記媒体の収容容器から供給された媒体の画像を読み取る読み取り部と、
を備えたことを特徴とする。
場合に比べて、媒体を揃える部材を操作する力のバラツキを小さくすることができる。また、請求項1、5、6に記載の発明によれば、移動部材の外側に配置された各弾性部が案内部を押す力よりも、移動部材の内側に配置された各弾性部が前記案内部を押す力の方が、同一または大きく設定された場合に比べて、移動部材の撓みを低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、互いに移動可能な第1の移動体と第2の移動体とを移
動させる際に必要な力のバラツキを小さくすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、凸部を有しない場合に比べて、移動部材の移動を安定
化させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、接触部材と案内部との接触位置よりも、凸部と第2の案内部との接触位置が、内側に配置される場合に比べて、移動部材の移動を安定化させることができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としての複写機Uは、記録部の一例であって、画像記録装置の一例としてのプリンタ部U1を有する。プリンタ部U1の上部には、読取部の一例であって、画像読取装置の一例としてのスキャナ部U2が支持されている。スキャナ部U2の上部には、原稿の搬送装置の一例としてのオートフィーダU3が支持されている。実施例1のスキャナ部U2には、入力部の一例としてのユーザインタフェースU0が支持されている。前記ユーザインタフェースU0は、操作者が入力をして、複写機Uの操作が可能である。
読取り用の光学系Aの左方には、撮像部材の一例としての撮像素子CCDが配置されている。撮像素子CCDには、画像処理部GSが電気的に接続されている。
画像処理部GSは、プリンタ部U1の書込回路DLに電気的に接続されている。書込回路DLは、潜像の形成装置の一例としての露光装置ROSに電気的に接続されている。
感光体ドラムPRには、帯電領域Q0において、帯電器の一例としての帯電ロールCRが対向して配置されている。前記転写ロールCRには、電源回路Eから帯電電圧が印加される。なお、電源回路Eは、制御部の一例としてのコントローラCにより制御される。前記コントローラCは、画像処理部GSや書込回路DL等との間でも信号の送受信を行って、各種制御を行う。
感光体ドラムPRの回転方向に対して、帯電領域Q0の下流側に設定された書込領域Q1において、感光体ドラムPRの表面に、露光装置ROSから、書込光の一例としてのレーザービームLが照射される。
感光体ドラムPRの回転方向に対して、書込領域Q1の下流側に設定された現像領域Q2には、現像装置Gが感光体ドラムPRの表面に対向して配置されている。
感光体ドラムPRの回転方向に対して、現像領域Q2の下流側には、転写領域Q3が設定されている。
給紙トレイTR1〜TR4の左上方には、媒体の取出部材の一例としてのピックアップロールRpが配置されている。ピックアップロールRpの左方には、捌き部材の一例としての捌きロールRsが配置されている。
各給紙トレイTR1〜TR4の左方には、上方に延びる媒体の搬送路SH1が形成されている。搬送路SH1には、媒体の搬送部材の一例としての搬送ロールRaが複数配置されている。搬送路SH1には、シートSの搬送方向の下流部であり且つ転写領域Q3の上流側に、送出部材の一例としてのレジロールRrが配置されている。
転写ベルトTBは、駆動部材の一例としての駆動ロールRdと、従動部材の一例としての従動ロールRfとにより回転可能に支持されている。
転写ベルトTBの内側には、転写器の一例としての転写ロールTRが支持されている。前記転写ロールTRは、転写ベルトTBを挟んで感光体ドラムPRに対向して配置されている。したがって、転写ロールTRと感光体ドラムPRとが対向する領域により、転写領域Q3が構成されている。前記転写ロールTRには、電源回路Eから転写電圧が印加される。
なお、感光体ドラムPRの回転方向に対して、転写領域Q3の下流側には、像保持体の清掃器の一例としてのドラムクリーナCLpが、感光体ドラムPRの表面に対向して配置されている。
定着装置Fの右方には、媒体の搬送路の一例として、上方に延びる排出路SH2が接続されている。
排出路SH2には、媒体の搬送部材の一例として、媒体を搬送可能且つ正逆回転可能な搬送ロールRbや排出ロールRhが配置されている。
プリンタ部U1の上面には、媒体の排出部の一例としての排紙トレイRhが形成されている。
排出路SH2と反転路SH3との分岐部には、搬送方向の切替部材の一例としてのゲートMGが配置されている。実施例1のゲートMGは、弾性変形可能な薄膜形状、いわゆるフィルムにより構成されている。定着装置Fから搬送されるシートSがゲートMGを通過する場合は、シートSにゲートMGが押されて弾性変形して、シートSが排出路SH2に通過可能となるように配置されている。そして、シートSが排出路SH2から反転路SH3に搬送される場合、ゲートMGは、弾性復元した状態で保持され、シートSが、定着装置Fの側に進入することを妨げ、反転路SH3の側にシートSを案内するように配置されている。
前記原稿トレイTG1に収容された複数の原稿Giは、プラテンガラスPG上の原稿の読み取り位置を順次通過して、原稿排紙トレイTG2に排出される。
前記オートフィーダU3を使用して自動的に原稿を搬送して複写を行う場合は、読取り用の光学系Aは初期位置に停止した状態で、プラテンガラスPG上の読み取り位置を順次通過する各原稿Giを露光する。
原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置いて複写を行う場合、読取り用の光学系Aが左右方向に移動して、プラテンガラスPG上の原稿が、露光されながら走査される。
原稿Giからの反射光は、光学系Aを通って、撮像素子CCDに集光される。前記撮像素子CCDは、撮像面上に集光された原稿の反射光を電気信号に変換する。
前記感光体ドラムPRの表面は、帯電領域Q0において帯電ロールCRによりに帯電される。潜像書込位置Q1において、露光装置ROSから出力されたレーザビームLは、感光体PRの表面に静電潜像を形成する。現像領域Q2において、現像装置Gは、現像領域Q2を通過する感光体ドラムPRの静電潜像を、可視像の一例としてのトナー像Tnに現像する。現像装置Gで現像剤が消費されると、消費量に応じて現像剤の搬送装置GHが作動して、カートリッジKから現像装置Gに現像剤が補給される。
手差しトレイTRtから給紙されたシートSも、搬送路SHに合流して、レジロールRrに搬送される。
レジロールRrから搬送されたシートSは、転写ベルトTBの表面に支持されて、転写領域Q3を通過する。転写領域Q3を通過するシートSには、転写ロールTRに印加された転写電圧により、感光体ドラムPR表面のトナー像Tnが転写される。
転写領域Q3を通過後の感光体ドラムPR表面には、ドラムクリーナCLpにより残留トナーが除去されて清掃される。清掃後の感光体ドラムPRの表面は、帯電ロールCRにより再帯電される。
トナー像が定着された記録シートSは、ゲートMGを弾性変形させながら通過して、排出路SH2に搬送される。排紙トレイTRhに排出されるシートSは、搬送ロールRbにより搬送されて、排出ロールRhにより、排紙トレイTRhに排出される。
図2は実施例1の手差しトレイの説明図であり、図2Aは斜視図、図2Bは図2Aの部分断面図である。
図2において、実施例1の手差しトレイTRtは、収容部の一例としてのトレイの本体1を有する。トレイの本体1は、積載部材の一例として、上部に配置された板状の積載板2を有する。積載板2の上面には、積載面2aが形成されており、積載面2aには、給紙されるシートSが積載可能である。積載面2aの右部には、揃え部材の収容部の一例として、積載面2aよりも凹んだ前後一対の凹部2bが形成されている。各凹部2bには、連結部材の通過部の一例として、前後方向に延びるスリット2cが形成されている。スリット2cは、積載板2を上下方向に貫通して形成されている。
積載板2の下方には、揃え部材の支持体の一例としての板状の下板部4が、積載板2に支持されている。
図2Bにおいて、下板部4の左部には、補強部の一例として、左右方向に延びる複数の補強用のリブ5が形成されている。下板部4の右部には、移動部材の収容部の一例として、凹部2bの下方に対応する位置に、前後方向に延びる凹溝状のラックの収容部6、7が、スリット2cに対応して、左右一対形成されている。
右側の収容部7の右側には、案内部の一例として、前後方向に延びる右側のガイド壁11が形成されている。右側の収容部7の左側には、第2の案内部の一例として、前後方向に延びる右側の接触壁12が形成されている。
下板部4には、接触壁9,12の間、且つ、前後方向の中央部に、歯車の一例としてのピニオンギア13が回転可能に支持されている。実施例1のピニオンギア13は、左右方向の外端が、接触壁9,12を通過して、各ラックの収容部6,7の内部に進入した状態となるように、外径が設定されている。
図2、図3において、左側のラックの収容部6には、第1の移動部材の一例としての左側のラック16が配置されている。また、右側のラックの収容部7には、第2の移動部材の一例としての右側のラック17が配置されている。実施例1のラック16,17は、ピニオンギア13を中心として、点対称に配置されているだけで、同様に構成されている。したがって、以下の説明では、左側のラック16についてのみ詳細に説明し、右側のラック17については説明を省略する。
図3において、実施例1のラック16は、前後方向に延びる板状に形成されている。ラック16の後端部には、連結部の一例として、上下方向に貫通するネジの貫通孔21が形成されている。
ラック16の右側面には、ギア部22の前後両側に、前後一対の凸部23が形成されている。実施例1の凸部23は、半円板状の突起により構成されている。前記凸部23は、接触壁9に接触可能に構成されている。
また、後端の板バネ部29の前方には、第1の弾性部の一例としての後側の板バネ部31が配置されている。後側の板バネ部31は、前側の板バネ部28と前後対称に構成されている。したがって、後側の板バネ部31は、後方に配置された基端31aを有する。また、後側の板バネ部31の前端には、自由端31bが形成されている。また、自由端31bの前端には、突起部31cが形成されている。また、突起部31cの高さは、前側の板バネ部28の突起部28cと同様に、後端の突起部29cの高さに比べて、低く形成されている。
なお、実施例1では、突起部27c〜31cがガイド壁8,11に接触する位置に比べて、凸部23が接触壁9,12に接触する位置が、前後方向に対して、外側に配置されている。
後側のサイドガイド36と左側のラック16とによって、実施例1の第1の移動体の一例としての後側のガイドユニット41が構成されている。前側のサイドガイド37と右側のラック17とによって、実施例1の第2の移動体の一例としての前側のガイドユニット42が構成されている。後側のガイドユニット41と前側のガイドユニット42とによって、実施例1の移動体の一例としてのガイドユニット41+42が構成されている。
前記構成を備えた実施例1の複写機Uでは、手差しトレイTRtから給紙が行われる場合、積載面2aにシートSが積載される。そして、作業者がサイドガイド36,37を前後方向に移動させて、揃え壁36b,37bが積載されたシートSの縁に接触すると、シートSの束の縁が揃えられる。このとき、サイドガイド36,37は、スプリングアーム26の突起部27c〜31cがガイド壁8,11に接触している。したがって、スプリングアーム26は、サイドガイド36,37の位置を保持する力を作用させる。よって、サイドガイド36,37は、揃え壁36b、37bがシートSの縁に接触した状態で保持される。したがって、シートSが給紙される際に、サイドガイド36,37は、送り出されるシートSの縁に接触して、案内をする。よって、シートSが送り出される際に傾斜することが低減される。
次に、図4を使用して、サイドガイド36,37が前後方向に移動する場合に作用する力の説明を行う。なお、理解を容易にするために、後端の板バネ部29について説明を行う。よって、他の板バネ部27,28,31に関しては、力学的な関係は同様であるため、詳細な説明は省略する。
このとき、板バネ部29は撓んだ状態となっており、板バネ部29の撓みの角度をθとした場合、押す力Fは、ガイド壁8,11に対して、F・cosθの成分の力を作用させる。
C1=μ・N1 …式(1)
このとき、摩擦力C1は、図4Aに示すように、突起部29cがガイド壁8,11を押す方向に対して、ガイド壁8,11に向かう側の成分の力を作用させる。すなわち、突起部29cがガイド壁8,11に対して、食い込む方向の力C1aを作用させる。食い込む方向の力C1aは、以下の式(2)で表される。
C1a=C1・sinθ=μ・N1・sinθ …式(2)
N1′=C1a・cosθ
=C1・sinθ・cosθ=μ・N1・sinθ・cosθ …式(3)
よって、このときの力の釣り合いの式は、以下の式(4)で表される。
F+μ・N1・sinθ・cosθ=N1 …式(4)
この式を整理すると、以下の式(5)で表される。
N1=F/(1−μ・sinθ・cosθ) …式(5)
したがって、式(5)および式(1)から、摩擦力C1は、以下の式(6)で表される。
C1=μ・F/(1−μ・sinθ・cosθ) …式(6)
よって、前述の式(1)〜式(6)と同様にして、摩擦力C2を計算すると、以下の式(6′)が導出される。
C2=μ・F/(1+μ・sinθ・cosθ) …式(6′)
これに対して、実施例1では、前端の板バネ部27と後端の板バネ部29とが互いに対向して逆方向に延び、対をなしている。同様に、前側の板バネ部28と後側の板バネ部31も、対をなしている。よって、ラック16,17が前方に移動する際には、後方の2つの板バネ部29,31に、式(6)の摩擦力が作用すると共に、前方の2つの板バネ部27,28に、式(6′)の摩擦力が作用する。また、ラック16,17が後方に移動する際には、前方の2つの板バネ部27,28に、式(6)の摩擦力が作用すると共に、後方の2つの板バネ部29,31に、式(6′)の摩擦力が作用する。したがって、ラック16,17の移動方向に関わらず、作用する摩擦力が同一となる。よって、全ての板バネ部(18d)に、式(6)の摩擦力が作用したり、式(6′)の摩擦力が作用する従来の構成に比べて、作業者が操作する際に必要な力のバラツキを小さくすることが可能である。
図5Aにおいて、各板バネ部27〜31の突起部27c〜31cの高さが同一である場合、各突起部27c〜31cがガイド壁8,11から受ける反力も同一となる。ここで、ラック16,17において、板バネ部27〜31とは反対側の側面には、前後両端に凸部23が配置されている。したがって、突起部27c〜31cが受ける反力は、凸部23が、前後の両端で受けることとなり、前後方向の中央部には反力を受ける部材が無い状態となる。したがって、前後方向の中央部では、ラック16,17が、図5Aの破線で示すように、撓んでしまう恐れがある。ラック16,17が撓んでしまうと、ギア部22とピニオンギア13との噛合が深くなりすぎる恐れがある。ギア部22とピニオンギア13との噛合が深くなると、ピニオンギア13の回転の抵抗が増大して、ラック16,17が移動に必要な力が増大したり、移動できなくなったりする恐れがある。また、ギア部22とピニオンギア13との噛合が深くなると、ギア部22とピニオンギア13との磨耗が大きくなり、手差しトレイTRtの寿命が短くなる恐れもある。
これらに対して、実施例1では、凸部23が接触壁9,12に接触しており、ラック16,17が接触壁9,12に面で接触する場合に比べて、接触する位置が安定しやすいと共に、摩擦も低減されている。
これらに対して、実施例1では、凸部23が、突起部27c〜31cがガイド壁8,11に接触する位置を跨ぐように配置されており、ラック16,17を回転させる力が作用しにくくなっている。よって、ラック16,17の移動が安定化し、摩擦等が大きくなることが低減される。
図7は実施例2の移動部材を簡略化して記載した図であり、実施例1の図5に対応する図である。
次に本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例2は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図6、図7において、実施例2のラック16,17では、実施例1において前後方向の内側に配置された板バネ部28,31が省略されている。
前記構成を備えた実施例2のラック16,17でも、実施例1と同様に、作業者がサイドガイド36,37を前後方向に操作する際に必要な力のバラツキを小さくすることが可能である。また、実施例1と同様に、ラック16,17の撓みが低減されたり、ラック16,17の移動も安定化すると共に摩擦の増大が低減される。
また、実施例2では、ガイド壁8,11を押す部位が2つしか設けられておらず、4つ設けられた実施例1の構成に比べて、全体の摩擦力が小さくなる。したがって、実施例1の場合に比べて、サイドガイド36,37が前後方向にブレやすくなるが、作業者が操作する際に必要な力が低減される。
次に本発明の実施例3の説明をするが、この実施例3の説明において、前記実施例1,2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例3は下記の点で、前記実施例1,2と相違しているが、他の点では前記実施例1,2と同様に構成される。
図8において、実施例3のラック16,17では、実施例2と同様に、前後一対の板バネ部27′,29′を有する。実施例3の板バネ部27′,29′は、板バネ部27,29が互いに向かい合う方向に延びる実施例1,2と異なり、互いに反対側に向けて延びている。すなわち、前後方向に対して、内側に基端27a′,29a′が配置され、外側に自由端27b′,29b′および突起部27c′,29c′が配置されている。
前記構成を備えた実施例3のラック16,17でも、実施例2と同様に、作業者がサイドガイド36,37を前後方向に操作する際に必要な力のバラツキを小さくすることが可能である。また、実施例1と同様に、ラック16,17の撓みが低減されたり、ラック16,17の移動も安定化すると共に摩擦の増大が低減される。
次に本発明の実施例4の説明をするが、この実施例4の説明において、前記実施例1〜3の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例4は下記の点で、前記実施例1〜3と相違しているが、他の点では前記実施例1〜3と同様に構成される。
図9において、実施例4のラック16,17では、実施例1と同様に、前後2対の板バネ部27,28′,29,31′を有する。そして、実施例4では、前後方向の内側の板バネ部28′,31′は、実施例3と同様に、互いに外側に向けて延びている。
前記構成を備えた実施例4のラック16,17でも、実施例1〜3と同様に、作業者がサイドガイド36,37を前後方向に操作する際に必要な力のバラツキを小さくすることが可能である。また、実施例1と同様に、ラック16,17の撓みが低減されたり、ラック16,17の移動も安定化すると共に摩擦の増大が低減される。
なお、実施例4では、前後方向の内側の突起部28c′,31c′とガイド壁8,11とが接触する位置が、実施例1に比べて、外側となる。したがって、突起部28c′,31c′とガイド壁8,11とが接触する位置が、凸部23に近づいており、ラック16,17の撓みが、さらに低減されることが期待される。
次に本発明の実施例5の説明をするが、この実施例5の説明において、前記実施例1〜4の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例5は下記の点で、前記実施例1〜4と相違しているが、他の点では前記実施例1〜4と同様に構成される。
図10において、実施例5のラック16,17では、実施例4における内側の板バネ部28′,31′に対して、前後方向のさらに内側に、板バネ部61,62が配置されている。さらに内側の板バネ部61,62は、外端の板バネ部27,31と同様に、互いに内側に向かい合う方向に延びている。
よって、実施例5では、合計で3対の板バネ部27,28′,29,31′,61,62が設けられている。
前記構成を備えた実施例5のラック16,17でも、実施例1〜4と同様に、作業者がサイドガイド36,37を前後方向に操作する際に必要な力のバラツキを小さくすることが可能である。また、実施例1と同様に、ラック16,17の撓みが低減されたり、ラック16,17の移動も安定化すると共に摩擦の増大が低減される。
特に、実施例5では、板バネ部27,28′,29,31′,61,62が3つ設けられており、実施例1,4に比べて、摩擦力を大きくすることが可能である。したがって、シートSが搬送される際に、サイドガイド36,37が前後方向にブレることを低減しやすくなっている。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H010)を下記に例示する。
(H01)前記各実施例において、画像形成装置の一例として複写機Uを例示したが、これに限定されない。例えば、画像形成装置の一例としてのプリンタ、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、単色の画像形成装置に限定されず、多色の画像形成装置にも適用可能である。
(H04)前記実施例において、凸部23は、突起部27c〜31cとガイド壁8,11との接触位置に対して、外側に配置することが望ましいが、これに限定されない。すなわち、凸部23を突起部27c〜31cとガイド壁8,11との接触位置に対して、内側に配置することも可能である。
(H06)前記実施例において、板バネ部27〜31,27′〜31′,61,62は、偶数個設け、2つで1対となる場合を例示したが、これに限定されない。すなわち、板バネ部を奇数個として、対をなさない板バネ部を設けることも可能である。この場合、全ての板バネ部が対をなす場合に比べて、サイドガイド36,37を操作する際に必要な力がばらつくこととなるが、全てを統一した方向に形成する従来の構成に比べれば、サイドガイド36,37を操作する際に必要な力のバラツキは低減される。
(H09)前記実施例において、サイドガイド36,37が、前後方向の任意の位置で停止可能な構成を例示したが、これに限定されない、例えば、A4やA3、B5等の定型の用紙サイズに対応して、ガイド壁8,11や接触壁9,12のいずれかまたは両方に、突起部27c〜31c,27c′〜31c′,61c、62cや凸部23が嵌る凹みを形成しておいて、定型の用紙サイズの位置で停止しやすいように構成することも可能である。
8,11…案内部、
9,12…第2の案内部、
13…歯車、
16,17…移動部材、
22…第1の噛合い部、第2の噛合い部、
23…凸部、
26…接触部材、
27,28…第2の弾性部、
29,31…第1の弾性部、
36,37…揃え部材、
41…第1の移動体、
42…第2の移動体、
43…移動体、
S…媒体、
TRt,TR1〜TR4,TG1,…媒体の収容容器、
U…画像形成装置、
U1…記録部、
U2…読み取り部。
Claims (6)
- 媒体が収容される収容部と、
前記収容部に配置されて、前記媒体の縁に対して接近、離間する方向に移動可能な移動
体であって、前記媒体の縁に接触して前記媒体を揃える揃え部材と、前記揃え部材を支持
し且つ前記収容部に移動可能に支持された移動部材と、を有する前記移動体と、
前記収容部に設けられ、前記移動部材を、前記媒体の縁に接近、離間する方向に沿って
案内する案内部と、
前記移動部材に設けられ、且つ、前記案内部に接触する接触部材であって、媒体の縁に
接近する方向に延びる弾性変形可能な第1の弾性部と、媒体の縁から離間する方向に延び
る弾性変形可能な第2の弾性部と、を有し、前記各弾性部が弾性変形して前記案内部を押
して前記移動体の位置を保持させる前記接触部材と、
を備え、
前記移動部材の移動方向に沿って、複数の前記第1の弾性部と、複数の前記第2の弾性
部と、が配置されると共に、
前記移動部材の移動方向に対して、前記移動部材の外側に配置された前記各弾性部が前
記案内部を押す力よりも、前記移動部材の内側に配置された前記各弾性部が前記案内部を押す力の方が、小さく設定された
ことを特徴とする媒体の収容容器。 - 媒体の一方の側縁に対して接近、離間する方向に移動可能な第1の移動体と、媒体の他
方の側縁に対して接近、離間する方向に移動可能な第2の移動体と、を有する前記移動体
と、
前記第1の移動体の移動部材に設けられた第1の噛合い部と、
前記第2の移動体の移動部材に設けられた第2の噛合い部と、
前記第1の噛合い部および前記第2の噛合い部に噛み合って回転可能な歯車と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の媒体の収容容器。 - 前記移動部材が移動する方向に交差する方向に対して、前記移動部材の一方の側部に配
置された前記接触部材と、
前記移動部材が移動する方向に交差する方向に対して、前記移動部材の他方の側部に配
置され且つ外方に突出する凸部と、
前記収容部に設けられ且つ前記移動部材が移動する方向に延び、前記凸部が接触して、
前記移動部材の移動に伴って前記凸部を案内する第2の案内部と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の媒体の収容容器。 - 前記移動部材の移動方向に対して、前記接触部材と前記案内部との接触位置よりも、前記凸部と前記第2の案内部との接触位置が、外側に配置されたことを特徴とする請求項3に記載の媒体の収容容器。
- 画像が記録される媒体を収容する請求項1ないし4のいずれかに記載の媒体の収容容器
と、
前記媒体の収容容器から供給された媒体に対して、画像を記録する記録部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 画像が記録された媒体を収容する請求項1ないし4のいずれかに記載の媒体の収容容器
と、
前記媒体の収容容器から供給された媒体の画像を読み取る読み取り部と、
を備えたことを特徴とする画像の読み取り装置。
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JP2012100155A JP5994358B2 (ja) | 2012-04-25 | 2012-04-25 | 媒体の収容容器、画像形成装置および画像の読み取り装置 |
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