JP5993194B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Description
ηv=Gp/Gt×100 ………(1)
なお、各記号は、以下のような値である。
ηv:体積効率 [%]
Gt:理論循環量 [kg/s]
Gp:実循環量 [kg/s]
ΔG=Gt−Gp ………(2)
式(2)を用いて式(1)は、以下の式(3)のようになる。
ηv=(Gt−ΔG)/Gt×100 ………(3)
式(3)に示すように、循環量差ΔGを小さくすることで、体積効率ηvが向上することがわかる。
ΔG=Gs+Gc ………(4)
Gs:吸込加熱による循環低下量 [kg/s]
Gc:圧縮室から吸込領域へ漏れ戻る作動流体による循環低下量 [kg/s]
ΔH :理論循環量を算出する圧縮機外部の吸込み流路内の状態から吐出圧まで断
熱圧縮した場合の作動流体の理論エンタルピ増大量 [J/kg]
ΔH’:圧縮室に入る時の実吸込み状態から吐出圧まで断熱圧縮した場合の作動流
体の理論エンタルピ増加量 [J/kg]
損失和:熱流体損失+機械損失+モータ損失 [W]
なお、理論エンタルピ増加量ΔH’について、一般に、圧力一定の場合、温度が低下すると理論エンタルピ増加量ΔH’は減少する。
<スクロール圧縮機の構成>
第1実施形態に係るスクロール圧縮機1の全体構成について、図1から図3を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係るスクロール圧縮機1の縦断面図である。図2は、第1実施形態に係るスクロール圧縮機1の図1のS部における部分拡大縦断面図である。図3は、第1実施形態に係るスクロール圧縮機1の固定スクロール2を上部から透視して固定スクロール2の固定ラップ2bと旋回スクロール3の旋回ラップ3bとの関係を説明する透視図であり、(a)は旋回内線側吸込室90bが形成されている状態であり、(b)は旋回外線側吸込室90aが形成されている状態である。なお、この例において、スクロール圧縮機1の直径は、10mmから1000mm程度のものである。
一方、旋回スクロール3は、背面に旋回軸受23が形成されており、旋回軸受23にクランク軸6の偏心部であるピン部6aが挿入される。旋回スクロール3は、主軸受24で回転支持されるクランク軸6が回転することにより、旋回運動するようになっている。また、旋回スクロール3の背面(旋回スクロール3とフレーム4との間)には、背圧室110が形成されるようになっている。
また、クランク軸6のフレーム4よりも下部には、回転バランスを取るためのシャフトバランス10およびカウンターバランス11が焼き嵌めまたは圧入されている。
次に、スクロール圧縮機1の圧縮動作の概要を図1から図3を用いて説明する。
吸込パイプ50を経由して吸込口2sから流入する作動流体は、吸込領域95を介して吸込室90に吸い込まれる。
そして、旋回スクロール3が旋回運動することにより、吸込室90は、閉込み開始によって圧縮室100へ移行した後、スクロールラップ中央へ移送しつつ容積が縮小することによって圧縮室100の内部の作動流体を圧縮し、吐出穴2dから図1に示すケーシング8の内部の上部空間である固定背面室120へ流出する。
貯油部125の油は、吐出圧(ケーシング8の内部の圧力)と背圧(背圧室110の内部の圧力)の差圧により、図1に示すように、貯油部125から、給油パイプ6x、クランク軸6内の給油穴6bを通って旋回軸受23と主軸受24を潤滑した後、背圧室110へと流入する。
ここで、ピン部6aの上部の旋回軸受室115の圧力は吐出圧となるため、旋回スクロール3を固定スクロール2へ付勢する引付力付加手段の一つとなる。また、副軸受25へは給油穴6bから遠心力によって給油するようになっている。
次に、油溜領域である背圧室110から吸込領域95へ給油する吸込領域給油手段70の構成について図4から図6を用いて説明する。図4は、旋回スクロール3の上面図である。図5は、旋回スクロール3の縦断面図である。図6は、固定スクロール2を上部から透視して固定スクロール下面(固定台板面2u)と旋回スクロール上面(旋回鏡板上面3a1)における吸込領域給油手段70を示す部分拡大透視図(図3のQ部)である。
即ち、吸込掘込み70c(吸込連結路)は、旋回スクロール3の1旋回につき、2回だけ間欠的に折線油溝70b(油溜凹部)と吸込領域95とを連結する期間(吸込室給油旋回角期間)を有し、油溜貫通穴70a(油溜連結路)は、吸込掘込み70c(吸込連結路)が連結しない期間(吸込室無給油旋回角期間)内に背圧室110(油溜領域)と折線油溝70b(油溜凹部)と連結する期間(油溜給油旋回角期間)を有している。
吸込領域給油手段70の動作について図7および図8を用いて更に説明する。図7および図8は、吸込領域給油手段70の動作の流れを説明する図である。
そして、旋回スクロール3が旋回することにより、油溜凹口70abが折線油溝70bの下から外れて、背圧室110と折線油溝70bとの連結が解除される。
そして、旋回スクロール3が旋回することにより、油溜凹口70abが折線油溝70bの下から外れて、背圧室110と折線油溝70bとの連結が解除される。
ここで、油溜貫通穴70a(油溜連結路)および吸込掘込み70c(吸込連結路)の連結/非連結のタイミングについて図28を用いて説明する。図28は、吸込室90の面積変化と吸込室給油旋回角期間および油溜給油旋回角期間の関係を示すグラフである。ここで、縦軸は吸込室90の面積であり、横軸は旋回スクロール3の旋回角である。
旋回外線側吸込室90aの面積Saは、旋回運動の軸方向に旋回外線側吸込室90aを投影し、旋回ラップ3bの旋回外線巻終り(閉込み時に固定スクロール2の内線の巻終りである内線側固定巻終りβと接する点)から固定スクロール2の内線へ降ろした垂線を外線側吸込室仕切り線La(図7参照)として定義する閉領域の面積である。
旋回内線側吸込室90bの面積Sbは、旋回運動の軸方向に旋回内線側吸込室90bを投影し、旋回ラップ3bの旋回内線巻終り(閉込み時に固定スクロール2の外線の巻終りである外線側固定巻終りγと接する点)から固定スクロール2の外線へ降ろした垂線を内線側吸込室仕切り線Lb(図8参照)として定義する閉領域の面積である。
この結果、旋回外線側吸込室90aは、外線側吸込室最大面積旋回角θaまで吸込領域95から作動流体を吸い込み、その後、閉込み開始までの数十度の旋回角期間では吸込領域95へ作動流体を吐き出す。同様に、旋回内線側吸込室90bは、内線側吸込室最大面積旋回角θbまで吸込領域95から作動流体を吸い込み、その後、閉込み開始までの数十度の旋回角期間では吸込領域95へ作動流体を吐き出す。
これにより、旋回外線側吸込室90aの閉込み開始前の短い旋回角期間で、かつ、旋回外線側吸込室90aが吸込領域95から作動流体を吸い込みときに、吸込領域給油手段70は吸込領域95へ油を供給することになる。
これにより、旋回内線側吸込室90bの閉込み開始前の短い旋回角期間で、かつ、旋回内線側吸込室90bが吸込領域95から作動流体を吸い込みときに、吸込領域給油手段70は吸込領域95へ油を供給することになる。
また、内線側吸込室給油旋回角期間Tbの終了旋回角と内外油溜給油旋回角期間Tcの開始旋回角との間に所定の旋回角期間を設け、内外油溜給油旋回角期間Tcの終了旋回角と外線側吸込室給油旋回角期間Taの開始旋回角との間に所定の旋回角期間を設けることにより、油溜領域(背圧室110)と吸込領域95が直接連通することがないようになっている。
また、外線側吸込室給油旋回角期間Taの終了旋回角と外内油溜給油旋回角期間Tdの開始旋回角との間に所定の旋回角期間を設け、外内油溜給油旋回角期間Tdの終了旋回角と内線側吸込室給油旋回角期間Tbの開始旋回角との間に所定の旋回角期間を設けることにより、油溜領域(背圧室110)と吸込領域95が直接連通することがないようになっている。
本実施形態に係るスクロール圧縮機1の効果について、従来例のスクロール圧縮機(例えば、特許文献1参照)と比較しつつ説明する。図26は、吸込給油量(吸込領域95への給油量)の変化に伴うシール性向上による効率向上量と吸込加熱による効率低下量の関係を示すグラフである。
一方、シール性向上による効率向上量は、図26に示すように、吸込加熱とは傾向が異なり、少量の給油時で急激に効率向上し、その後、効率向上量は飽和する。
即ち、スクロール圧縮機の効率向上量は、シール性の向上による効率向上量と吸込加熱(反転)との差分となる。
図27に示すように、本実施形態に係るスクロール圧縮機1は、従来例のスクロール圧縮機と比較して、吸込給油量に対する圧縮機効率を向上させることができる。
また、油を供給することによりシール性を向上させて、閉込み開始後の漏れ戻りによる循環低下量Gcを低減させることができるようになっている。
なお、各吸込室給油旋回角期間の開始旋回角を吸込室最大面積旋回角よりも30度前の旋回角とするものとして説明したが、これに限られるものではない。
図28に示すように、吸込室面積Sa,Sbは、旋回角の増加とともに増大し、閉込み開始時の面積を超え、吸込室最大面積旋回角θa,θbで最大値となって、その後、旋回角の増加とともに減少し、閉込み開始時に閉込み開始時の面積となる。
ここで、吸込室最大面積旋回角の付近、より具体的には、吸込室面積が最初に閉込み開始時の面積となった時から閉込み時までにおいて、吸込室面積の変化量(吸込室面積の傾き)が小さくなっており、作動流体を吸込室90へ吸い込む力も小さくなっている。
このため、各吸込室給油旋回角期間の開始旋回角を閉込み開始時の面積と略等しくなった時から吸込室最大面積旋回角までの間に設定してもよい。これにより、吸込領域給油手段70により給油された油が吸込室90の奥へ吸い込みさせることを低減して、吸込室90の入口付近へより集中的に給油することができるようになっている。
次に、第2実施形態に係るスクロール圧縮機について説明する。なお、第1実施形態に係るスクロール圧縮機と重複する点は、説明を省略する。
図9は、第2実施形態に係るスクロール圧縮機1の旋回スクロール3の上面図である。図10は、第2実施形態に係るスクロール圧縮機1の旋回スクロール3の縦断面図である。
油溜連結路である油溜L字穴70a2は、一端が油溜凹部側開口部である油溜凹口70abに開口し、他端が旋回軸受室115(図1参照)に開口している。即ち、油溜領域を吐出圧で液体の油が満たされた旋回軸受室115とするようになっている。
次に、第3実施形態に係るスクロール圧縮機について説明する。なお、第1実施形態に係るスクロール圧縮機と重複する点は、説明を省略する。
図11は、第3実施形態に係るスクロール圧縮機1の固定スクロール2を上部から透視して固定スクロール下面(固定台板面2u)と旋回スクロール上面(旋回鏡板上面3a1)における吸込領域給油手段70を示す部分拡大透視図(図3のQ部)である。
吸込連結路である吸込掘込み70c2は、第1実施形態の吸込掘込み70cよりも、小径に形成されている。
次に、第4実施形態に係るスクロール圧縮機について説明する。なお、第1実施形態に係るスクロール圧縮機と重複する点は、説明を省略する。
図12は、第4実施形態に係るスクロール圧縮機1の固定スクロール2を上部から透視して固定スクロール下面(固定台板面2u)と旋回スクロール上面(旋回鏡板上面3a1)における吸込領域給油手段70を示す部分拡大透視図(図3のQ部)である。
吸込連結路である溝状吸込掘込み70c3は、第1実施形態の吸込掘込み70および第3実施形態の吸込掘込み70c2と異なり、吸込室仕切り線La,Lb(図7,8参照)に向いた溝状に形成されている。
次に、第5実施形態に係るスクロール圧縮機について説明する。なお、第4実施形態に係るスクロール圧縮機と重複する点は、説明を省略する。
図13は、第5実施形態に係るスクロール圧縮機1の固定スクロール2を上部から透視して固定スクロール下面(固定台板面2u)と旋回スクロール上面(旋回鏡板上面3a1)における吸込領域給油手段70を示す部分拡大透視図(図3のQ部)である。
油溜凹部である細溝折線油溝70b2は、細溝吸込側油溝部70b2cと、細溝吸込側油溝部70b2cにほぼ垂直な方向となる細溝油溜側油溝部70b2aとが繋がって形成され、第1実施形態の折線油溝70bよりも、細く形成されている。
次に、第6実施形態に係るスクロール圧縮機について説明する。なお、第5実施形態に係るスクロール圧縮機と重複する点は、説明を省略する。
図14は、第6実施形態に係るスクロール圧縮機1の固定スクロール2を上部から透視して固定スクロール下面(固定台板面2u)と旋回スクロール上面(旋回鏡板上面3a1)における吸込領域給油手段70を示す部分拡大透視図(図3のQ部)である。
吸込圧溝2rは、細溝折線油溝70b2よりも固定スクロール2の外周側に形成され、固定スクロール2の周方向において細溝折線油溝70b2よりも長く形成されていることが望ましい。
次に、第7実施形態に係るスクロール圧縮機について説明する。なお、第1実施形態に係るスクロール圧縮機と重複する点は、説明を省略する。第7実施形態に係るスクロール圧縮機は、旋回スクロール3がフレーム4へ付勢されるスクロール圧縮機であり、例えば、ケーシング8の内部の圧力は吸込圧となる、いわゆる低圧チャンバ方式のスクロール圧縮機である。
旋回スクロール3がフレーム4へ付勢されることにより、吸込領域95と背圧室110の間は、旋回スクロール3の旋回鏡板下面3a2とフレーム4のフレーム支持面4uによりシール領域を形成する。さらに詳細に述べると、旋回鏡板下面3a2はスラストシール面、フレーム支持面4uはスラスト支持面となる。また、油溜領域である背圧室110の背圧を設定するため、圧縮室連通路60が形成される。この圧縮室連通路60の設置は、2通り考えられ、フレーム4の側を通って固定スクロール2の歯底に至る通路と、旋回鏡板3aを貫通する通路が考えられる。これらは、通路だけでもよいが、その途中に背圧弁26を適宜設置してもよい。
次に、第8実施形態に係るスクロール圧縮機について説明する。なお、第7実施形態に係るスクロール圧縮機と重複する点は、説明を省略する。
図20は、第8実施形態に係るスクロール圧縮機1の旋回スクロール3の縦断面図である。図21は、第8実施形態に係るスクロール圧縮機1の旋回スクロール3の下面図である。図22は、第8実施形態に係るスクロール圧縮機1の固定スクロール2を上部から透視して旋回スクロール3の下面(旋回鏡板下面3a2)とフレーム4の上面(フレーム支持面4u)における吸込領域給油手段70を示す部分拡大透視図(図16のT部)である。
油溜連結路である油溜L字背面穴70a4は、一端が旋回鏡板下面3aに形成された油溜凹部側開口部で開口し、他端が旋回軸受室115に開口している。即ち、油溜領域を液体の油が満たされた旋回軸受室115とするようになっている。
次に、第9実施形態に係るスクロール圧縮機について説明する。なお、他の実施形態に係るスクロール圧縮機と重複する点は、説明を省略する。
図23は、第9実施形態に係るスクロール圧縮機1の図1のS部における部分拡大縦断面図である。図24は、第9実施形態に係るスクロール圧縮機1の旋回スクロール3の上面図である。図25は、第9実施形態に係るスクロール圧縮機1の固定スクロール2を上部から透視して固定スクロール下面(固定台板面2u)と旋回スクロール上面(旋回鏡板上面3a1)における吸込領域給油手段70を示す部分拡大透視図(図3のQ部)であり、旋回スクロール3を固定したものとして相対的に固定スクロール2が旋回するものとして図示している。
2 固定スクロール
2a 固定鏡板
2b 固定ラップ
2r 吸込圧溝
2s 吸込口(吸込流路)
2u 固定台板面(スラスト支持面)
3 旋回スクロール
3a 旋回鏡板
3a1 旋回鏡板上面(スラストシール面)
3a2 旋回鏡板下面(スラストシール面)
3b 旋回ラップ
4 フレーム
4u フレーム支持面
50 吸込パイプ(吸込流路)
70 吸込領域給油手段
70a 油溜貫通穴(油溜連結路)
70a2 油溜L字穴(油溜連結路)
70a3 油溜掘込み(油溜連結路)
70a4 油溜L字背面穴(油溜連結路)
70a5 油溜固定穴(油溜連結路)
70a6 油溜固定外部穴(油溜連結路)
70ab 油溜凹口(油溜凹側口)
70b 折線油溝(油溜凹部)
70b2 細溝折線油溝(油溜凹部)
70b3 フレーム油溜(油溜凹部)
70b4 フレーム油溜(油溜凹部)
70b5 旋回油溜(油溜凹部)
70ba 油溜側油溝部
70bc 吸込側油溝部
70c 吸込掘込み(吸込連結路)
70c2 吸込掘込み(吸込連結路)
70c3 溝状吸込掘込み(吸込連結路)
70c4 吸込貫通穴(吸込連結路)
70c5 吸込L字固定穴(吸込連結路)
70d 吸込境界線(境界)
90 吸込室
90a 旋回外線側吸込室
90b 旋回内線側吸込室
95 吸込領域
100 圧縮室
100a 旋回外線側圧縮室
100b 旋回内線側圧縮室
110 背圧室(油溜領域)
115 旋回軸受室(油溜領域)
Sa 旋回外線側吸込室面積
Sb 旋回内線側吸込室面積
La 外線側吸込室仕切り線
Lb 内線側吸込室仕切り線
Ta 外線側吸込室給油旋回角期間
Tb 内線側吸込室給油旋回角期間
Tc 内外油溜給油旋回角期間
Td 外内油溜給油旋回角期間
θa 外線側吸込室最大面積旋回角
θb 内線側吸込室最大面積旋回角
Claims (14)
- 旋回鏡板とそれに立設した旋回ラップを有し旋回運動する旋回スクロールと、
固定鏡板とそれに立設した固定ラップを有する固定スクロールと、
前記固定スクロールが固定され前記旋回鏡板の背面である旋回鏡板下面まで回り込んだ形状を有するフレームと、
前記固定スクロールと前記旋回スクロールが噛合って両スクロール間に形成される圧縮室が閉込む前の吸込室と外部に通じる吸込流路との間の吸込領域と、
前記吸込領域の圧力である吸込圧力よりも高圧で油溜される油溜領域と、
前記旋回スクロールのスラストシール面および前記スラストシール面と対向するスラスト支持面により前記吸込領域と前記油溜領域をシールするシール領域と、
前記油溜領域の油を前記吸込領域へ、前記旋回運動の1旋回期間に、2回供給する吸込領域給油手段と、を備える
ことを特徴とするスクロール圧縮機。 - 前記旋回ラップおよび前記固定ラップは、
前記旋回ラップの外線側で形成される旋回外線側吸込室の閉込み開始旋回角と、前記旋回ラップの内線側で形成される旋回内線側吸込室の閉込み開始旋回角とが、概略180度異なる非対称歯形であり、
前記吸込領域給油手段は、
前記スラストシール面および前記スラスト支持面のいずれか一方の面に設ける油溜凹部と、
いずれか他方の面を有する部材に設け、前記油溜領域と前記油溜凹部を間欠的に連結する油溜連結路と、
いずれか他方の面を有する部材に設け、前記油溜凹部と前記吸込領域を間欠的に連結する吸込連結路と、を有し、
前記吸込連結路は、前記旋回運動の1旋回期間に、
前記旋回運動の軸方向に前記旋回外線側吸込室を投影した場合の前記旋回ラップの旋回外線巻終りから前記固定ラップの固定内線へ降ろした垂線を外線側吸込室仕切り線として定義する旋回外線側吸込室面積が前記旋回運動に伴って最大となる外線側吸込室最大面積旋回角時を含む一連の外線側吸込室給油旋回角期間と、
前記旋回運動の軸方向に前記旋回内線側吸込室を投影した場合の前記旋回ラップの旋回内線巻終りから前記固定ラップの固定外線へ降ろした垂線を内線側吸込室仕切り線として定義する旋回内線側吸込室面積が前記旋回運動に伴って最大となる内線側吸込室最大面積旋回角時を含む一連の内線側吸込室給油旋回角期間と、の分断した2期間で連結し、
前記油溜連結路は、
前記外線側吸込室給油旋回角期間後でかつ前記内線側吸込室給油旋回角期間前にある第1吸込領域無給油旋回角期間内の外内油溜給油旋回角期間と、
前記内線側吸込室給油旋回角期間後でかつ前記外線側吸込室給油旋回角期間前にある第2吸込領域無給油旋回角期間内の内外油溜給油旋回角期間と、の分断した2期間で連結する
ことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。 - 前記外線側吸込室給油旋回角期間の終了旋回角は、
前記外線側吸込室最大面積旋回角以上、前記旋回外線側吸込室の閉込み開始旋回角以内であり、
前記内線側吸込室給油旋回角期間の終了旋回角は、
前記内線側吸込室最大面積旋回角以上、前記旋回内線側吸込室の閉込み開始旋回角以内である
ことを特徴とする請求項2に記載のスクロール圧縮機。 - 前記外線側吸込室給油旋回角期間の開始旋回角は、
前記旋回外線側吸込室面積が前記旋回外線側吸込室の閉込み開始時の旋回外線側吸込室面積と略等しくなる旋回角以上、前記外線側吸込室最大面積旋回角以内であり、
前記内線側吸込室給油旋回角期間の開始旋回角は、
前記旋回内線側吸込室面積が前記旋回内線側吸込室の閉込み開始時の旋回内線側吸込室面積と略等しくなる旋回角以上、前記内線側吸込室最大面積旋回角以内である
ことを特徴とする請求項3に記載のスクロール圧縮機。 - 前記スラストシール面は、
前記旋回鏡板の前記旋回ラップが立設する面である旋回鏡板上面であり、
前記スラスト支持面は、
前記旋回鏡板上面と対向する前記固定スクロールの固定台板面である
ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。 - 前記スラストシール面は、
前記旋回鏡板の前記旋回ラップが立設する面と反対の面である旋回鏡板下面であり、
前記スラスト支持面は、
前記旋回鏡板下面と対向する前記フレームのフレーム支持面である
ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。 - 前記油溜凹部は、前記スラスト支持面に設けられ、
前記油溜連結路および前記吸込連結路は、前記スラストシール面を有する部材に設けられる
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のスクロール圧縮機。 - 前記油溜凹部は、前記スラストシール面に設けられ、
前記油溜連結路および前記吸込連結路は、前記スラスト支持面を有する部材に設けられる
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のスクロール圧縮機。 - 前記油溜凹部は、
延在する吸込側油溝部を有し、
前記吸込連結路は、
掘込み形状である吸込掘込みであり、
前記吸込掘込みは、前記旋回運動による1旋回間に前記油溜凹部と前記吸込領域の境界を2回跨がせる
ことを特徴とする請求項7に記載のスクロール圧縮機。 - 前記油溜凹部は、
前記吸込側油溝部と異なる方向に延在する油溜側油溝部を有し、
前記油溜連結路は、
穴形状である油溜貫通穴であり、前記油溜貫通穴の前記油溜領域側の開口部である油溜側口を前記油溜領域へ常時開口させるとともに、
前記油溜凹部側の開口部である油溜凹側口を前記旋回運動による1旋回間に前記油溜側油溝部へ2回臨ませる
ことを特徴とする請求項9に記載のスクロール圧縮機。 - 前記吸込掘込みを溝形状である溝状吸込掘込みとし、
前記溝状吸込掘込みの溝方向を、前記外線側吸込室給油旋回角期間は前記外線側吸込室仕切り線側へ向く方向とし、前記内線側吸込室給油旋回角期間は前記内線側吸込室仕切り線側へ向く方向とする
ことを特徴とする請求項10に記載のスクロール圧縮機。 - 前記油溜凹部は、
延在する吸込側油溝部を有し、
前記吸込連結路は、
穴形状である吸込貫通穴であり、前記吸込貫通穴の前記吸込領域側の開口部である吸込側口を前記吸込領域へ常時開口させるとともに、
前記油溜凹部側の開口部である吸込凹側口を前記旋回運動による1旋回間に前記吸込側油溝部へ2回臨ませる
ことを特徴とする請求項8に記載のスクロール圧縮機。 - 前記油溜凹部は、
前記吸込側油溝部と異なる方向に延在する油溜側油溝部を有し、
前記油溜連結路は、
掘込み形状である油溜掘込みであり、
前記油溜掘込みは、前記旋回運動による1旋回間に前記油溜凹部と前記油溜領域の境界を2回跨がせる
ことを特徴とする請求項12に記載のスクロール圧縮機。 - 前記スラスト支持面に前記吸込領域と連結し、前記油溜凹部よりも外周側に設けられる吸込圧溝を有する
ことを特徴とする請求項11に記載のスクロール圧縮機。
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