JP5992002B2 - 回転電機用電機子鉄心の製造方法 - Google Patents

回転電機用電機子鉄心の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、回転電機に用いられる電機子鉄心の製造方法に関し、特に、電機子鉄心の生産性、材料歩留り、特性などの向上を目的としている。
従来、複数の磁極片が連結部を介して直線状に連結された鉄心を複数重ねて積層した後、連結部を屈曲させて環状にしてモータのステータコアが製造されていた。この直線状の鉄心を帯板から打ち抜く、従来の鉄心の製造方法では、鉄心の長手方向が帯板の幅方向に対し傾斜した方向に沿うようにして帯板から鉄心を打ち抜く工程を少なくとも有し、かつ、打ち抜かれる鉄心の全長を帯板の幅より長くしていた(例えば、特許文献1参照)。
特許第4330420号明細書
従来の鉄心の製造方法では、鉄心の長手方向を帯板の幅方向に対して傾斜した方向に沿うようにして帯板から鉄心を打ち抜いているので、帯板の幅を広げることなく、かつ大型の製造装置を用いることなく、帯板の幅より長い鉄心を製造できる。しかしながら、従来の鉄心の製造方法では、打ち抜かれる鉄心と帯板に形成されるパイロットピン用の穴と位置関係、さらには鉄心の長手方向の帯板の幅方向に対する傾斜角度範囲について、何ら言及されてないので、打ち抜かれる鉄心の位置および傾斜角度によっては、材料歩留まりが低下してしまうという課題があった。さらに、従来の鉄心の製造方法は、打ち抜かれる鉄心の全長が帯板の幅より短い場合に適用できないという課題もあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、千鳥状直線2列に配置されたコア片群を、コア片の配列方向を帯板の幅方向に対して傾斜させて帯板から打ち抜く際に、材料歩留まりを高めることができる回転電機用電機子鉄心の製造方法を得ることを目的とする。
この発明に係る回転電機用電機子鉄心の製造方法は、バックヨーク部および磁極ティース部からなるT字状のコア片を積層一体化して作製された分割鉄心を円環状に配列して構成される回転電機用電機子鉄心の製造方法であり、それぞれ、上記磁極ティース部を互いに平行として上記バックヨーク部の長さ方向に上記コア片を1列に配列した2つのコア片群が、一方の上記コア片群の隣り合う上記磁極ティース部間に他方の上記コア片群の上記磁極ティース部を入れるように、逆向きに配置された千鳥状配列の状態で、パイロットピン用穴が幅方向両端側に圧延方向に一定のピッチで形成された帯板から打ち抜かれる工程を有している。そして、上記千鳥状に配列された上記コア片群の最外周に接する長方形をコアブロックとした場合、上記コアブロックは、上記帯板の両端および上記パイロットピン用穴から抜き打ち可能な距離を確保され、一方の対角に位置する角部が上記帯板の圧延方向に隣り合う上記パイロットピン用穴の間に位置し、かつ上記磁極ティース部の中心線と上記帯板の圧延方向とのなす角度θが、0°<θ<θ2(ただし、θ2は0°の時と材料歩留まりが等しい時の角度)の範囲となるように、配置されている。
この発明によれば、千鳥状に配列されたコア片群の最外周に接する長方形により構成されるコアブロックは、帯板の両端およびパイロットピン用穴から抜き打ち可能な距離を確保され、一方の対角に位置する角部が帯板の圧延方向に隣り合うパイロットピン用穴の間に位置し、かつ磁極ティース部の中心線と帯板の圧延方向とのなす角度θが、0°<θ<θ2(ただし、θ2は0°の時と材料歩留まりが等しい時の角度)の範囲となるように、配置されているので、千鳥状に配列されたコア片群を帯板の幅一杯に配置でき、材料歩留まりを向上できる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機を示す平面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子を分解した状態を示す平面図である。 この発明の実施の態1に係る回転電機における分割電機子を構成する分割鉄心連結体の縮小状態を示す平面図である。 この発明の実施の態1に係る回転電機における分割電機子を構成する分割鉄心連結体の拡大状態を示す平面図である。 この発明の実施の態1に係る回転電機における縮小状態の分割鉄心連結体の軸部周りを示す要部拡大平面図である。 この発明の実施の態1に係る回転電機における拡大状態の分割鉄心連結体の軸部周りを示す要部拡大平面図である。 図6のVII−VII矢視断面図である。 この発明の実施の態1に係る回転電機における分割鉄心を構成する第1コア片を示す平面図である。 この発明の実施の態1に係る回転電機における分割鉄心を構成する第2コア片を示す平面図である。 この発明の実施の形態1に係るコア片の材料取りを説明する平面図である。 この発明の実施の形態1に係るθが0°より大きく、θ1より小さい時のコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置を示す平面図である。 従来のコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置を示す平面図である。 この発明の実施の形態1に係るθがθ1の時のコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置を示す平面図である。 この発明の実施の形態1に係るθがθ1より大きく、θ2より小さい時のコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置を示す平面図である。 この発明の実施の形態1に係る帯板の幅と穴Pのピッチとの積の逆比とθとの関係を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子の回転角度とトルク脈動の2f成分との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る分割鉄心連結体の製造方法を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る分割鉄心連結体の製造方法により製造された分割鉄心連結体を示す平面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割電機子の製造方法を説明する平面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割電機子を円弧状に曲げる工程を説明する平面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割電機子の実施態様を示す平面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割鉄心連結体における軸部の外径と第1嵌合穴の内径との関係を説明する要部平面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割鉄心連結体における軸部の外径と第2嵌合穴の内径との関係を説明する要部平面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割鉄心連結体における軸部の外径、第1嵌合穴の内径、および第2嵌合穴の内径の関係を変化させた実施態様を示す要部平面図である。 この発明の実施の形態2に係るθがθ3の時のコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置を示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係るθ3がθ2より大きい場合における帯板の幅と穴Pのピッチとの積の逆比とθとの関係を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るθ3がθ2より小さい場合における帯板の幅と穴Pのピッチとの積の逆比とθとの関係を示す図である。 この発明の実施の形態3に係るコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置を示す平面図である。 この発明の実施の形態3に係る帯板の幅と穴Pのピッチとの積の逆比とθとの関係を示す図である。 この発明の実施の形態4に係るコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置を示す平面図である。 この発明の実施の形態4に係る帯板の幅と穴Pのピッチとの積の逆比とθとの関係を示す図である。
以下、本発明による回転電機用電機子鉄心の製造方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る回転電機を示す平面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子を分解した状態を示す平面図、図3はこの発明の実施の態1に係る回転電機における分割電機子を構成する分割鉄心連結体の縮小状態を示す平面図、図4はこの発明の実施の態1に係る回転電機における分割電機子を構成する分割鉄心連結体の拡大状態を示す平面図、図5はこの発明の実施の態1に係る回転電機における縮小状態の分割鉄心連結体の軸部周りを示す要部拡大平面図、図6はこの発明の実施の態1に係る回転電機における拡大状態の分割鉄心連結体の軸部周りを示す要部拡大平面図、図7は図6のVII−VII矢視断面図、図8はこの発明の実施の態1に係る回転電機における分割鉄心を構成する第1コア片を示す平面図、図9はこの発明の実施の態1に係る回転電機における分割鉄心を構成する第2コア片を示す平面図である。
図1において、回転電機100は、ハウジング1に回転可能に支持された回転軸3に固着されてハウジング1内に配設された回転子2と、回転子2との間に一定の空隙を介して回転子2を囲繞するようにハウジング1に保持された電機子10と、を備えている。
回転子2は、回転軸3と、軸心位置に挿入された回転軸3に固着された回転子鉄心4と、回転子鉄心4の外周面に配設された永久磁石5と、を備えている。ここでは、16個の永久磁石5が回転子鉄心4の外周面に周方向に等ピッチで配設されている。
電機子10は、磁極ティース16bが、それぞれ、円環状のバックヨークの内周壁面から径方向内方に突出して、周方向に等ピッチで複数本、ここでは18本配設された電機子鉄心12と、磁極ティース16bのそれぞれにインシュレータ14を介して導体線を巻回して作製された集中巻コイル13aからなる電機子コイル13と、を備える。
電機子10は、図2に示される円弧状に構成された分割電機子11を周方向に3個配列して円環状に構成されている。分割電機子11は、6つの分割鉄心16を一続きに連結して構成された分割鉄心連結体15と、磁極ティース16bのそれぞれにインシュレータ14を介して装着された集中巻コイル13aと、から構成されている。
第1コア片17は、図8に示されるように、バックヨーク部17aと、バックヨーク部17aの長さ方向中央部から突出する磁極ティース部17bと、を有する略T字状に形成されている。バックヨーク部17aは、長さ方向の一端部が凸状に膨出し、長さ方向の他端部が凹状に窪んでいる。幅縮小部17b1が磁極ティース部17bの根元部の幅を縮小して形成され、幅拡大部17b2が磁極ティース部17bの突出端を周方向両側に延ばして形成されている。そして、抜きカシメ部17cが、例えばバックヨーク部17aに2カ所、および磁極ティース部17bの突出端側に1カ所形成されている。さらに、軸部19が、半抜き加工によりバックヨーク部17aの長さ方向の一端側にタボ状に形成されている。この軸部19は、バックヨーク部17aの径方向幅の中心位置より外周側に設けられている。
第2コア片18は、図9に示されるように、バックヨーク部18aと、バックヨーク部18aの長さ方向中央部から突出する磁極ティース部18bと、を有する略T字状に形成されている。バックヨーク部18aは、長さ方向の一端部が凹状に窪み、長さ方向の他端部が凸状に膨出している。幅縮小部18b1が磁極ティース部18bの根元部の幅を縮小して形成され、幅拡大部18b2が磁極ティース部18bの突出端を周方向両側に延ばして形成されている。そして、抜きカシメ部18cが、例えばバックヨーク部18aに2カ所、および磁極ティース部18bの突出端側に1カ所形成されている。さらに、嵌合穴20が、バックヨーク部18aの長さ方向の他端側に形成されている。この嵌合穴20は、軸部19に対応する位置、すなわちバックヨーク部18aの径方向幅の中心位置より外周側に設けられている。
分割鉄心16は、第1コア片17と第2コア片18を交互に複数枚重ね、抜きカシメ部17c,18cで第1および第2コア片17,18を互いに固定して作製されている。そして、バックヨーク部17a,18aが積層、一体化されて円弧状のバックヨーク部16aを構成し、磁極ティース部17b,18bが積層、一体化されて磁極ティース16bを構成している。さらに、幅縮小部17b1,18b1が積層、一体化されて、磁極ティース16bの根元部の幅を縮小した幅縮小部16b1を構成し、幅拡大部17b2,18b2が積層、一体化されて、磁極ティース16bの突出部の幅を拡大した幅拡大部16b2を構成している。軸部19は、図7に示されるように、軸心を一致させて、第1および第2コア片17,18の積層方向に重ねられている。嵌合穴20は、穴形状を一致させて、第1および第2コア片17,18の積層方向に重ねられている。
嵌合穴20は、図5および図6に示されるように、磁極ティース部18bの長さ方向(突出方向)と直交する方向、すなわち回転電機100のシャフト3の軸心と直交する平面において、シャフト3の軸心を通る磁極ティース16bの中心線と直交(略直交)する方向に離間する第1嵌合穴20aおよび第2嵌合穴20bと、第1嵌合穴20aと第2嵌合穴20bとを連結する連結穴20cと、を備えている。バネ部21が、バックヨーク部18aの嵌合穴20の外周側に貫通穴を形成して、嵌合穴20の外周側に設けられている。バネ部21には、連結穴20c側に突出して、軸部19を第1嵌合穴20a又は第2嵌合穴20bに位置決めする凸部21aが設けられている。
そこで、2つの分割鉄心16の間隔は、図5に示されるように、軸部19が第2嵌合穴20bに嵌合されて、縮小される。また、2つの分割鉄心16の間隔は、図6に示されるように、軸部19が第1嵌合穴20aに嵌合されて、拡大される。そして、図5において、引き離す力が2つの分割鉄心16に作用すると、移動力が軸部19を介して凸部21aを押し上げるように作用し、バネ部21が弾性変形する。これにより、軸部19が連結穴20cを通って第1嵌合穴20a側に移動する。そして、軸部19が凸部21aを超えると、バネ部21が復元する。そこで、バネ部21の復元力が凸部21aを介して軸部19に作用し、軸部19が第1嵌合穴20a内に押し入れられ、第1嵌合穴20aに嵌合される。また、第1嵌合穴20aから第2嵌合穴20bへの軸部19の移動時も、同様に、バネ部21が弾性変形する。
このように、分割鉄心16を縮小位置と拡大位置との間で変位させる際には、バネ部21を弾性変形させる力が必要となる。これにより、軸部19は、バネ部21により第1嵌合穴20a又は第2嵌合穴20bに位置決めされる。また、重ねられた第1コア片17の軸部19の軸心が第1および第2コア片17,18の積層方向に一致しているので、分割鉄心16は、軸部19周りに回動可能となっている。
分割鉄心連結体15は、一方の分割鉄心16の軸部19を他方の分割鉄心16の嵌合穴20に嵌合させて、6つの分割鉄心16を軸部19周りに回動可能に、かつ一続きに連結して構成されている。6つの分割鉄心16は、図3に示されるように、軸部19が第2嵌合穴20bに嵌合されて、磁極ティース16bが互いに平行となって直線状に展開される(縮小位置)。また、6つの分割鉄心16は、図4に示されるように、軸部19が第1嵌合穴20aに嵌合されて、磁極ティース16bが互いに平行となってτs’のピッチで直線状に展開される(拡大位置)。このように、分割鉄心連結体15は、隣り合う磁極ティース16b間の間隔がLsとLs+δとの間で拡大/縮小可能となっている。
ここで、分割鉄心連結体15の製造方法について説明する。図10はこの発明の実施の形態1に係るコア片の材料取りを説明する平面図、図11はこの発明の実施の形態1に係るθが0°より大きく、θ1より小さい時のコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置を示す平面図、図12は従来のコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置を示す平面図、図13はこの発明の実施の形態1に係るθがθ1の時のコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置を示す平面図、図14はこの発明の実施の形態1に係るθがθ1より大きく、θ2より小さい時のコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置を示す平面図、図15はこの発明の実施の形態1に係る帯板の幅と穴Pのピッチとの積の逆比とθとの関係を示す図、図16はこの発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子の回転角度とトルク脈動の2f成分との関係を示す図である。
まず、第1および第2コア片17,18の材料取りについて図10を参照しつつ説明する。
6つの第1コア片17を、磁極ティース部17bを平行にして、バックヨーク部17aの長さ方向にピッチτs’で1列に直線状に配列した2つの第1コア片群が、一方の第1コア片群の磁極ティース部17bを他方の第1コア片群の磁極ティース部17b間に入れるように、逆向きに配置された、いわゆる千鳥状直線2列配列となって、電磁鋼板などの帯板25から打ち抜かれる。なお、第1コア片群の一端に位置する第1コア片17は、バックヨーク部17aの長さ方向一端部が凹状に窪んでいる。また、第1コア片群の他端に位置する第1コア片17は、バックヨーク部17aの長さ方向他端部が凸状に膨出している。
同様に、6つの第2コア片18を、磁極ティース部18bを平行にして、バックヨーク部18aの長さ方向にピッチτs’で1列に直線状に配列した2つの第2コア片群が、一方の第2コア片群の磁極ティース部18bを他方の第2コア片群の磁極ティース部18b間に入れるように、逆向きに配置された、いわゆる千鳥状直線2列配列となって、帯板25から打ち抜かれる。なお、第2コア片群の他端に位置する第2コア片18には、嵌合穴20が設けられていない。
このように、千鳥状直線2列配列となって打ち抜かれた第1および第2コア片17,18においては、隣り合う幅縮小部17b1、18b1間の間隔τ1は、幅拡大部17b2,18b2の幅τ2より広くなっている。プレス金型の刃物の損傷発生を抑制するためには、帯板25の板厚をTとした場合、τ1≧τ2+2Tと設定することが望ましい。なお、縮小状態となった第1および第2コア片17,18の隣り合う幅縮小部17b1、18b1間の間隔は、幅拡大部17b2,18b2の幅τ2より狭くなっている。
ここで、説明の便宜上、千鳥状直線2列に配列された第1および第2コア片17,18の最外周に接する長方形(以下、コアブロック30とする)を用いて、千鳥状直線2列配列となった第1および第2コア片17,18を帯板25から打ち抜く範囲を説明する。コアブロック30の長辺長さをL、短辺長さをHとする。また、コアブロック30の一方の対角の両角部をA、他方の対角の両角部をBとする。なお、一方の対角は、コアブロック30の、千鳥状直線2列配列の配列方向の両端に位置する第1および第2コア片17,18のバックヨーク部17a,18a側の角である。他方の対角は、コアブロック30の、千鳥状直線2列配列の配列方向の両端に位置する第1および第2コア片17,18に対して千鳥状の位置に位置する第1および第2コア片17,18のバックヨーク部17a,18a側の角である。
つぎに、従来のコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置について図12を参照しつつ説明する。なお、図12では、便宜上、第1コア片17が千鳥状直線2列に配列されたコアブロック30のみを示している。また、Lm0は帯板25の幅である。
帯板25の幅方向に垂直な圧延方向に帯板25を移動させるためのパイロットピン用穴としての穴Pが、帯板25の幅方向の両端側に、直径Dpで、圧延方向にピッチLp0で形成されている。穴Pは、帯板25の幅方向の両端から、それぞれ、打ち抜き可能な距離dだけ離れている。コアブロック30は、長方形の短辺の長さ方向を帯板25の圧延方向に一致させて、かつ、短辺の中央部が穴Pから距離dだけ離れるように配置されて、帯板25から(H+d)のピッチで打ち抜かれる。
なお、距離dを確保せずに穴Pおよびコアブロック30を打ち抜いた場合、打ち抜き形状の寸法精度が悪化し、さらには帯板25をコンベアなどで順送する際に、打ち抜き後の帯板25の剛性が低下して変形し、打ち抜き精度が悪化する。
図12において、帯板25の打ち抜き可能な範囲は、帯板25の幅方向両端から距離dだけ離れた、一点鎖線で示される打ち抜き限度線26間の範囲となる。また、コアブロック30の短辺が穴Pから距離dだけ離れて配置されている。そこで、従来のコア片打ち抜き行程では、打ち抜き限度線26とコアブロック30の短辺との間の領域の材料を打ち抜くことができないので、材料歩留まりを高めることができない。
つぎに、実施の形態1によるθが0°より大きく、θ1より小さい時のコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置について図11を参照しつつ説明する。なお、図11では、説明の便宜上、第1コア片17が千鳥状直線2列に配列されたコアブロック30のみを示している。
このコア片打ち抜き行程では、磁極ティース部17bの中心線と帯板25の圧延方向とのなす角度θが、0°<θ<θ1の範囲内となるように、コアブロック30を打ち抜いている。なお、磁極ティース部17bの中心線は、磁極ティース部17bの幅方向の中央を通る直線であり、コアブロック30の短辺の長さ方向と平行である。また、θ1は、材料歩留まりが最大となる磁極ティース部17bの中心線と帯板25の圧延方向とのなす角度である。帯板25の幅はLm、穴Pの配列ピッチ(穴中心間の距離)はLpである。なお、第2コア片18も同様に打ち抜かれる。
このコア片打ち抜き工程では、コアブロック30は、帯板25の幅方向に関して一方の対角の両角部Aを圧延方向に隣り合う穴P間に位置させて、穴Pから距離dだけ離れて配置されている。なお、コアブロック30の両角部Aは、打ち抜き限度線26と接していない。したがって、このコア片打ち抜き工程によれば、従来のコア片打ち抜き行程では打ち抜くことができなかった、図12における打ち抜き限度線26とコアブロック30の短辺との間の領域内の材料を打ち抜くことができ、材料歩留まりを高めることができる。なお、θが0°の時が、図12に示される従来のコア片打ち抜き工程に相当する。
つぎに、実施の形態1によるθがθ1の時のコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置について図13を参照しつつ説明する。このコア片打ち抜き行程では、磁極ティース部17b,18bの中心線と帯板25の圧延方向とのなす角度θが、材料歩留まりが最大となるθ1となるように、コアブロック30を打ち抜いている。なお、図13では、コアブロック30内の第1および第2コア片17,18が省略されている。
このコア片打ち抜き工程では、コアブロック30は、一方の対角の両角部Aが圧延方向に隣り合う穴P間に位置して、かつ、打ち抜き限度線26に接している。さらに、コアブロック30は、穴Pから距離dだけ離れて配置されている。したがって、このコア片打ち抜き工程によれば、従来のコア片打ち抜き行程では打ち抜くことができなかった、図12における打ち抜き限度線26とコアブロック30の短辺との間の領域内の材料を打ち抜くことができ、材料歩留まりを高めることができる。さらに、コアブロック30の角部Aが打ち抜き限度線26と接しているので、図11に示されるコア片打ち抜き工程に比べて、材料歩留まりを高めることができる。
つぎに、実施の形態1によるθがθ1より大きく、θ2より小さい時のコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置について図14を参照しつつ説明する。このコア片打ち抜き行程では、磁極ティース部17b,18bの中心線と帯板25の圧延方向とのなす角度θが、θ1<θ<θ2となるように、コアブロック30を打ち抜いている。なお、図14では、コアブロック30内の第1および第2コア片17,18が省略されている。また、θ2はθ=0°の時と材料歩留まりが等しくなる角度である。
このコア片打ち抜き工程では、コアブロック30は、一方の対角の両角部Aが圧延方向に隣り合う穴P間に位置して、かつ、打ち抜き限度線26に接している。さらに、コアブロック30は、穴Pから距離dだけ離れて配置されている。したがって、このコア片打ち抜き工程によれば、従来のコア片打ち抜き行程では打ち抜くことができなかった、図12における打ち抜き限度線26とコアブロック30の短辺との間の領域内の材料を打ち抜くことができ、材料歩留まりを高めることができる。さらに、θがθ1より大きくなっているので、図13に示されるコア片打ち抜き工程に比べて、材料歩留まりが小さくなる。
ここで、帯板25の幅Lmと穴PのピッチLpとの積の逆比(1/(Lm×Lp))は帯板25の材料歩留まりに比例する。Lmは式(1)で、Lpは式(2)で、θ1は式(3)で、θ2は式(4)で、θ0は式(5)で表される。さらに、定数A,B,Cはそれぞれ式(6)、式(7)、式(8)で表される。なお、Lmは帯板25の材料幅、Lpは圧延方向に隣り合うパイロットピン用の穴Pの中心距離、Dpは穴Pの穴径、Lはコアブロック30の長辺長さ、Hはコアブロック30の短辺長さ、dは帯板25の材料幅の両端側、穴P、またはコアブロック30からの打ち抜き可能な距離、θ0はコアブロック30の対角線と長辺とのなす角度、θはコアブロック30の長辺と帯板25の材料幅方向とのなす角度(第1および第2コア片17,18の磁極ティース部17b、18bの中心線と帯板25の圧延方向とのなす角度)、Lm0はθ=0°のときの帯板25の材料幅、Lp0はθ=0°のときの圧延方向に隣り合う穴Pの穴中心間の距離、θ1は材料歩留まりが最大となるときの磁極ティース部17b、18bの中心線と帯板25の圧延方向とのなす角度、θ2はθ=0°の時と材料歩留まりが等しくなる角度、θ3はコアブロック30の長辺長さが帯板25の材料幅と等しくなるときの磁極ティース部17b、18bの中心線と帯板25の圧延方向とのなす角度である。
つぎに、L=377.25mm、H=75mm、d=5mm、Dp=12mm、Lm0=421.25mm、Lp0=80mmとして、1/(Lm×Lp)を算出した結果を図15に示した。
図15から、θが0°から大きくなるにつれ、帯板25の材料幅Lmと圧延方向に隣り合う穴Pの穴中心間の距離(ピッチ)Lpとの積の逆比(1/(Lm×Lp))が増加し、1/(Lm×Lp)に比例する帯板25の材料歩留まりが増加することがわかった。そして、θ=θ1の時に、(1/(Lm×Lp))、すなわち材料歩留まりが最大となった後、θがθ1より大きくなるにつれ、材料歩留まりが低下することがわかった。
また、θが、(θ1−3°)≦θ≦(θ1+3°)の範囲にある場合に、帯板25の材料歩留まりをほぼ最大にできることがわかった。
Figure 0005992002
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つぎに、回転電機100の回転子2の回転角度(電気角)に対するトルク脈動の2f成分を測定した結果を図16に示した。トルク脈動の2f成分は、2山が電気角1周期あたりに発生する成分であり、電機子が製造誤差などでばらつくことにより発生する成分である。なお、比較例として、帯板25から円環状に打ち抜かれたコア片を積層一体化して作製された電機子鉄心を用いた回転電機を比較例として示した。
図16から、コア片を円環状に打ち抜く比較例に比べて、コア片群を直線状に打ち抜く実施の形態1では、θを0°より大きくしても、トルク脈動の2f成分を低減できることがわかった。これは、帯板25の幅方向と圧延方向の磁気異方性が存在するため、円環状に打ち抜いた場合には、磁極ティース部17b、18bと圧延方向の磁化容易軸との角度が、磁極ティース部17b、18bのそれぞれで異なる。これに対し、直線状に打ち抜いた場合には、磁極ティース部17b、18bと圧延方向の磁化容易軸との角度が、磁極ティース部17b、18bのそれぞれで同じとなる。これにより、直線状に打ち抜いた場合は、磁化容易軸のばらつきが抑制され、円環状に打ち抜いた場合に比べて、トルク脈動の2f成分を抑制できたものと推考される。
つぎに、電機子の製造方法について図17から図20を参照しつつ説明する。図17はこの発明の実施の形態1に係る分割鉄心連結体の製造方法を説明する図、図18はこの発明の実施の形態1に係る分割鉄心連結体の製造方法により製造された分割鉄心連結体を示す平面図、図19はこの発明の実施の形態1に係る分割電機子の製造方法を説明する平面図、図20はこの発明の実施の形態1に係る分割電機子を円弧状に曲げる工程を説明する平面図である。
まず、図17において、コアブロック30の直線状に配列される第1コア片17のバックヨーク部17a間を分離するためのスリット(斜線部分)が打ち抜かれる(工程(1))。ついで、帯板25がピッチLpだけ順送りされ、コアブロック30の直線状に配列される第2コア片18のバックヨーク部18a間を分離するためのスリット(斜線部分)が打ち抜かれる(工程(2))。ついで、帯板25がピッチLpだけ順送りされる(工程(3))。この工程(3)では、帯板25を安定させるために設けられた何も加工を施さない空き工程である。
ついで、帯板25がピッチLpだけ順送りされ、コアブロック30の順送り側(図17中上側)に直線状に配列される6つの第1コア片17(斜線部分)が打ち抜かれる(工程(4))。さらに、図示していないが、帯板25がピッチLpだけ順送りされ、コアブロック30の順送り側(図17中上側)に直線状に配列される6つの第2コア片18(斜線部分)が打ち抜かれる(工程(4))。ついで、帯板25がピッチLpだけ順送りされる(工程5))。この工程(5)では、帯板25を安定させるために設けられた何も加工を施さない空き工程である。
ついで、帯板25がピッチLpだけ順送りされ、コアブロック30の反順送り側(図17中下側)に直線状に配列される6つの第1コア片17(斜線部分)が打ち抜かれる(工程(6))。さらに、図示していないが、帯板25がピッチLpだけ順送りされ、コアブロック30の反順送り側(図17中下側)に直線状に配列される6つの第2コア片18(斜線部分)が打ち抜かれる(工程(6))。
工程(4)では、先に打ち抜かれた6つの第1コア片17上に、後に打ち抜かれた6つの第2コア片18が重ねられる。これにより、軸部19が第1嵌合穴20aに挿入され、第1および第2コア片17,18が抜きカシメ部17c,18cで結合される。
同様に、工程(6)では、先に打ち抜かれた6つの第1コア片17上に、後に打ち抜かれた6つの第2コア片18が重ねられる。これにより、軸部19が第1嵌合穴20aに挿入され、第1および第2コア片17,18が抜きカシメ部17c,18cで結合される。
そして、工程(1)から工程(6)が必要な回数だけ繰り返され、図18に示されるように、千鳥状直線2列に配列された2つの分割鉄心連結体15が製造される。
このように製造された分割鉄心連結体15は拡大位置となっている。そこで、インシュレータ14を磁極ティース16bのそれぞれに装着する。ついで、図19に示されるように、巻線機の巻線ノズル27を回転させて、導体線28を、インシュレータ14が装着された磁極ティース16bに巻き付ける。そして、集中巻コイル13aがすべての磁極ティース16bに装着されて、分割電機子11が製造される。
ついで、図20に示されるように、分割鉄心連結体15を縮小位置に変位させ、軸部19周りに回動させる。そして、すべての分割鉄心16が軸部19周りに回動され、円弧状に曲げられた分割電機子11が製造される。
ついで、図2に示されるように、3つの円弧状に曲げられた分割電機子11が環状に配列される。ついで、3つの分割電機子11を円環状に繋げ、焼き嵌めにより、円筒状のフレーム(図示せず)に挿入固着し、電機子10が作製される。なお、6つの分割鉄心連結体15を溶接により一体化して、電機子10を作製してもよい。
この実施の形態1では、分割鉄心連結体15を構成する分割鉄心16が隣の分割鉄心16に対して拡大位置と縮小位置との間で変位可能になっている。そこで、分割鉄心16が拡大位置に位置する状態で分割鉄心連結体15を製造することにより、分割鉄心連結体15の千鳥状直線2列抜きを容易に実現することができる。すなわち、分割鉄心16が縮小位置にあるときの磁極ティース16bの間隔は、磁極ティース16bの最大幅(幅拡大部16b2の幅)よりも狭い。これに対して、分割鉄心16が拡大位置にあるときの磁極ティース16bの間隔は、磁極ティース16bの最大幅よりも広い。このため、分割鉄心16が拡大位置に位置する状態で分割鉄心連結体15を製造することにより、分割鉄心連結体15の千鳥状直線2列抜きを容易に実現することができる。
これにより、帯板25の材料歩留りが向上し、製造コストを抑制できる。また、磁極ティース16bの間隔を広げた状態でインシュレータ14の装着および集中巻コイル13aの装着(巻線)を行うことにより、各装着作業のためのスペースを十分に確保することができ、作業性を向上させることができる。
さらに、互いに連結された分割鉄心16は、軸部19が第1又は第2の嵌合穴20a,20bに嵌合しており、抜けない(分離しない)ので、ハンドリングが容易である。
さらに、バネ部21により、軸部19の第2嵌合穴20bから第1嵌合穴20aへの移動に抵抗を与えるので、縮小位置に移動された分割鉄心16が容易に拡大位置に戻るのを防止することができ、生産性を向上させることができる。
ここで、上記実施の形態1では、図22および図23に示されるように、軸部19の外径D0、第1嵌合穴20aの内径D1、および第2嵌合穴20bの内径D2の関係が、概ねD0=D1=D2となっている。これに対して、例えば図24に示されるように、D0<D2<D1としてもよい。この場合、第1コア片17と第2コア片18とを積層する際に、軸部19を第1嵌合孔20aに容易に嵌合させることができる。
また、軸部19の外径D0に対して第1嵌合孔20aの内径D1に余裕があるため、軸部19と第1嵌合穴20aとの位置誤差の影響が軽減され、位置誤差による軸部19および第1嵌合穴20aの変形を抑制することができる。さらに、軸部19を第2嵌合穴20bに嵌合させた際の軸部19の位置誤差を少なくできる。これにより、分割鉄心連結体15を精度良く製造できる。
また、軸部19と嵌合穴20(バネ部21を含む)の形状は上記実施の形態1の形状に限らず、軸部19が嵌合穴20に嵌合され、分割鉄心16が相対的に縮小位置と拡大位置との間を変位でき、縮小位置に位置したときに軸部19を中心として各分割鉄心16が回転できる形状であればよい。
また、図21に示されるように、幅縮小部16b1とインシュレータ14との空間には、幅縮小部16b1に嵌合するインシュレータ14の替わりに別の絶縁部材14’が嵌合されていてもよい。さらに、インシュレータ14が強度上で問題なければ、幅縮小部16b1とインシュレータ14との間に空間を設けても集中巻コイル13aの絶縁性能を保つことができる。
また、第1および第2コア片17,18を拡大状態の分割鉄心連結体15を構成する分割鉄心16の配列ピッチτs’と同じ配列ピッチで配列された状態に打ち抜くため、打ち抜かれた第1および第2コア片17,18の列の長さが長くなる。そこで、帯板25の材料幅に制約がある場合には、この実施の形態1によるコア片の打ち抜き方法が特に有効となる。
また、嵌合穴20は、第1および第2嵌合穴20a,20bを連結穴20cで連結する穴形状となっているが、嵌合穴は、軸部19の外径と略等しい内径を有する円形の穴形状としてもよい。これにより、連結された分割鉄心16の拡大/縮小動作はできなくなるが、コアブロック30の長辺長さが短くなり、帯板25の材料幅の制約を受けにくくすることができる。さらに、θをつけてコアブロック30を帯板25から打ち抜くことで、材料歩留まりを向上できる。
まお、上記実施の形態1では、θが反時計回りに増加する場合について説明したが、コアブロック30は回転対称性を有するので、θを時計回りに増加させてもよい。この場合、コアブロック30の他方の対角に位置する両角部Bが、帯板25の幅方向に関して圧延方向に隣り合う穴P間に位置することになる。
実施の形態2.
図25はこの発明の実施の形態2に係るθがθ3の時のコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置を示す平面図、図26はこの発明の実施の形態2に係るθ3がθ2より大きい場合における帯板の幅と穴Pのピッチとの積の逆比とθとの関係を示す図、図27はこの発明の実施の形態2に係るθ3がθ2より小さい場合における帯板の幅と穴Pのピッチとの積の逆比とθとの関係を示す図である。なお、図25において、コアブロック30内の第1および第2コア片17,18は省略されている。
図25において、コアブロック30は、長方形の対角に位置する一対の角部が穴P間に位置して、かつ、打ち抜き限度線26に接している。コアブロック30は、穴Pから距離dだけ離れて配置されている。ここで、帯板25の幅Lmがコアブロック30の長辺長さLと等しくなっている。そのときの角度θ3は式(9)で表される。
Figure 0005992002
式(9)から、L、Hおよびdの関係により、θ3の値が変化する。
ここで、(L−2d)が小さい場合やHが大きい場合に、θ3が大きくなる。θ3がθ2より大きい場合における帯板の幅と穴Pのピッチとの積の逆比とθとの関係を図26に示す。θが0°より大きく、θ3より小さい場合、コアブロック30の長辺長さLは帯板25の幅Lmより小さくなる。そこで、コアブロック30の長辺長さLが帯板25の幅Lmより小さくても、θを0°より大きくすることにより、Lmを極力Lに近づけることができ、帯板25の幅の増加をθ=0°の場合より抑えることができる。
また、(L−2d)が大きい場合やHが小さい場合に、θ3が小さくなる。θ3がθ2より小さい場合における帯板の幅と穴Pのピッチとの積の逆比とθとの関係を図27に示す。この場合、θ3がθ2より小さいので、コアブロック30の長辺長さLが帯板25の幅Lmより小さい(Lm>L)場合でも、θを0°<θ≦θ3の範囲とすることで、帯板25の材料歩留まりをθ=0°の場合より向上できる。
実施の形態3.
図28はこの発明の実施の形態3に係るコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置を示す平面図、図29はこの発明の実施の形態3に係る帯板の幅と穴Pのピッチとの積の逆比とθとの関係を示す図である。なお、図28では、便宜上、第1コア片17が千鳥状直線2列に配列されたコアブロック31のみを示している。
実施の形3では、第1コア片17を帯板25から打ち抜く範囲の指標をコアブロック31とする。コアブロック31は、コアブロック30の他方の対角に位置する両角部Bを、千鳥状直線2列配列の両端部に位置する第1コア片17の磁極ティース部17bの最外周と、当該第1コア片17に対して千鳥状の位置に配置された第1コア片17のバックヨーク部17aの最外周とを結ぶ直線31aで切り落とした6角形の形状である。また、コアブロック31の長辺長さをL、長辺間の間隔(コアブロック30の短辺に相当)をHとする。なお、図示していないが、第2コア片18を帯板25から打ち抜く範囲の指標であるコアブロック31も同様に構成されている。
コアブロック31は、図28に示されるように、千鳥状直線2列に配列された第1コア片17の最外周に接する長方形の短辺と直線31aとの交点である一対の角部Cを、帯板25の圧延方向に隣り合う穴Pの間に位置させて、穴Pから距離dだけ離れて配置されている。ここで、鳥状直線2列に配列された第1コア片17の最外周に接する長方形の短辺と直線31aとの交点Cと、千鳥状直線2列に配列された第1および第2コア片17,18の最外周に接する長方形の角部Bとの間の、帯板25の幅方向の距離をαとする。
つぎに、コアブロック31の磁極ティース部17b、18bの中心線と帯板25の圧延方向とのなす角度θを変えて1/(Lm×Lp)を算出した結果を図29に示す。なお、図29において、コアブロック30の磁極ティース部17b、18bの中心線と帯板25の圧延方向とのなす角度θを変えて1/(Lm×Lp)を算出した結果を点線で示した。
図29から、第1および第2コア片17,18を帯板25から打ち抜く範囲をコアブロック31とした場合、コアブロック30の場合に比べ、θ1が大きくなっている。これは、式(3)の右辺における分子が(d+Dp)から(d+Dp+α)と増えることに起因する。これにより、θ1が大きくなり、材料歩留まりの最大値が増加する。また、θ1が大きくなるので、θ2も大きくなる。
この実施の形態3では、第1および第2コア片17,18を帯板25から打ち抜く範囲をコアブロック31としたので、θ1が大きくなる。したがって、実施の形態3によれば、材料歩留まりを、上記実施の形態1に比べて、向上させることができる。さらに、θ2が大きくなるので、材料歩留まりを、θ=0°のときの材料歩留まりよりも向上できるθの範囲を大きくすることができる。
第1および第2コア片17,18を帯板25から打ち抜く範囲をコアブロック31とした場合、コアブロック30の場合に比べ、θ3が小さくなっている。これは、圧延方向に隣り合う穴P間に位置するコアブロック31の角部C間の距離が、圧延方向に隣り合う穴P間に位置するコアブロック30の角部A間の距離より小さくなったことに起因する。これにより、式(9)における右辺の分母が小さくなり、θ3が小さくなった。したがって、θ3のときの材料歩留まりを向上できる。
ここで、図28において、コアブロック31を角部A周りに反時計回りに回転させ、コアブロック31の直線31aが帯板25の圧延方向と平行となるようにコアブロック31を配置させてもよい。この場合、帯板25の幅方向に関して、直線31aに接するバックヨーク部17a,18aの圧延方向に隣り合う穴P間に位置する領域が増大するとともに、帯板25の幅を縮小できるので、材料歩留まりを向上できる。さらに、コアブロック31の直線31aが打ち抜き限度線26に接するようにコアブロック31を配置させれば、材料歩留まりをさらに向上できる。
実施の形態4.
図30はこの発明の実施の形態4に係るコア片打ち抜き行程におけるコア片の配置を示す平面図、図31はこの発明の実施の形態4に係る帯板の幅と穴Pのピッチとの積の逆比とθとの関係を示す図である。なお、図30では、便宜上、第1コア片17が千鳥状直線2列に配列されたコアブロック31のみを示している。
実施の形4では、コアブロック31は、図30に示されるように、千鳥状直線2列配列の両端部に位置する第1コア片17側の角部Aを、帯板25の幅方向に関して帯板25の圧延方向に隣り合う穴Pの間に位置させて、穴Pから距離dだけ離れて配置されている。ここで、千鳥状直線2列に配列された第1コア片17の最外周に接する長方形の、直線31aで切り落とされる角部Bと、穴Pの帯板25の幅方向内側の端部との間の、帯板25の幅方向の距離をβとする。
つぎに、コアブロック31の磁極ティース部17b、18bの中心線と帯板25の圧延方向とのなす角度θを変えて1/(Lm×Lp)を算出した結果を図31に示す。なお、図31において、コアブロック30の磁極ティース部17b、18bの中心線と帯板25の圧延方向とのなす角度θを変えて1/(Lm×Lp)を算出した結果を点線で示した。
図31から、第1および第2コア片17,18を帯板25から打ち抜く範囲をコアブロック31とした場合、コアブロック30の場合に比べ、θ1が小さくなっている。これは、式(3)の右辺における分子が(d+Dp)から(d+Dp−β)と減ることに起因する。これにより、θ1が小さくなり、θ2も小さくなる。
この実施の形態4では、第1および第2コア片17,18を帯板25から打ち抜く範囲をコアブロック31としたので、θ1が小さくなり、材料歩留まりが最大となるθをより小さな角度で打ち抜くことができる。したがって、実施の形態4によれば、金型の精度を実施の形態1に比べて、高めることができる。さらに、θ2が小さくなるので、金型の精度を、実施の形態1に比べて、高めることができる。
第1および第2コア片17,18を帯板25から打ち抜く範囲をコアブロック31とした場合のθ3が、コアブロック30の場合のθ3と同じである。これは、圧延方向に隣り合う穴P間に位置するコアブロック31の角部間の距離が、圧延方向に隣り合う穴P間に位置するコアブロック30の角部間の距離と同じであることに起因する。これにより、同じ幅の帯板25から、コアブロック30と同じ長辺長さのコアブロック31を打ち抜くことができる。したがって、実施の形態4によれば、実施の形態1に比べて、小さなθで材料歩留まりを向上できるので、金型の大型化が抑制され、精度よく打ち抜くことができる。
なお、上記各実施の形態では、16極18スロットの回転電機について説明しているが、回転電機の極数スロット数は16極18スロットに限定されない。
また、上記各実施の形態では、千鳥状直線2列に配列されたコア片が、互いに分離した状態で帯板から打ち抜かれる場合について説明しているが、本発明は、特許文献1のように、千鳥状直線2列に配列されたコア片が、薄肉部を介して互いに連結された状態で打ち抜かれる場合にも適用できることはいうまでもないことである。
12 電機子鉄心、16 分割鉄心、17 第1コア片、17a バックヨーク部、17b 磁極ティース部、18 第2コア片、18a バックヨーク部、18b 磁極ティース部、25 帯板、26 打ち抜き限度線、30,31 コアブロック、31a 直線、A,B,C 角部、P 穴(パイロットピン用穴)。

Claims (6)

  1. バックヨーク部および磁極ティース部からなるT字状のコア片を積層一体化して作製された分割鉄心を円環状に配列して構成される回転電機用電機子鉄心の製造方法において、
    それぞれ、上記磁極ティース部を互いに平行として上記バックヨーク部の長さ方向に上記コア片を1列に配列した2つのコア片群が、一方の上記コア片群の隣り合う上記磁極ティース部間に他方の上記コア片群の上記磁極ティース部を入れるように、逆向きに配置された千鳥状配列の状態で、パイロットピン用穴が幅方向両端側に圧延方向に一定のピッチで形成された帯板から打ち抜かれる工程を有し、
    上記千鳥状に配列された上記コア片群の最外周に接する長方形をコアブロックとした場合、
    上記コアブロックは、上記帯板の両端および上記パイロットピン用穴から抜き打ち可能な距離を確保され、一方の対角に位置する角部が上記帯板の圧延方向に隣り合う上記パイロットピン用穴の間に位置し、かつ上記磁極ティース部の中心線と上記帯板の圧延方向とのなす角度θが、0°<θ<θ2(ただし、θ2は0°の時と材料歩留まりが等しい時の角度)の範囲となるように、配置されていることを特徴とする回転電機用電機子鉄心の製造方法。
  2. バックヨーク部および磁極ティース部からなるT字状のコア片を積層一体化して作製された分割鉄心を円環状に配列して構成される回転電機用電機子鉄心の製造方法において、
    それぞれ、上記磁極ティース部を互いに平行として上記バックヨーク部の長さ方向に上記コア片を1列に配列した2つのコア片群が、一方の上記コア片群の隣り合う上記磁極ティース部間に他方の上記コア片群の上記磁極ティース部を入れるように、逆向きに配置された千鳥状配列の状態で、パイロットピン用穴が幅方向両端側に圧延方向に一定のピッチで形成された帯板から打ち抜かれる工程を有し、
    上記千鳥状に配列された上記コア片群の最外周に接する長方形の、配列方向の両端に位置する上記コア片に対して千鳥状の位置に位置する上記コア片の上記バックヨーク部側の角部側を、配列方向の両端に位置する上記コア片の上記磁極ティース部と千鳥状の位置に位置する上記コア片の上記バックヨーク部との最外周を結ぶ直線で切り落とした6角形をコアブロックとした場合、
    上記コアブロックは、上記帯板の両端および上記パイロットピン用穴から抜き打ち可能な距離を確保され、上記長方形の短辺と上記直線との交差部により構成される角部が上記帯板の圧延方向に隣り合う上記パイロットピン用穴の間に位置し、かつ上記磁極ティース部の中心線と上記帯板の圧延方向とのなす角度θが、0°<θ<θ2(ただし、θ2は0°の時と材料歩留まりが等しい時の角度)の範囲となるように、配置されていることを特徴とする回転電機用電機子鉄心の製造方法。
  3. 上記直線が上記帯板の圧延方向と平行となっていることを特徴とする請求項2記載の回転電機用電機子鉄心の製造方法。
  4. バックヨーク部および磁極ティース部からなるT字状のコア片を積層一体化して作製された分割鉄心を円環状に配列して構成される回転電機用電機子鉄心の製造方法において、
    それぞれ、上記磁極ティース部を互いに平行として上記バックヨーク部の長さ方向に上記コア片を1列に配列した2つのコア片群が、一方の上記コア片群の隣り合う上記磁極ティース部間に他方の上記コア片群の上記磁極ティース部を入れるように、逆向きに配置された千鳥状配列の状態で、パイロットピン用穴が幅方向両端側に圧延方向に一定のピッチで形成された帯板から打ち抜かれる工程を有し、
    上記千鳥状に配列された上記コア片群の最外周に接する長方形の、配列方向の両端に位置する上記コア片に対して千鳥状の位置に位置する上記コア片の上記バックヨーク部側の角部側を、配列方向の両端に位置する上記コア片の上記磁極ティース部と千鳥状の位置に位置する上記コア片の上記バックヨーク部との最外周を結ぶ直線で切り落とした6角形をコアブロックとした場合、
    上記コアブロックは、上記帯板の両端および上記パイロットピン用穴から抜き打ち可能な距離を確保され、配列方向の両端に位置する上記コア片の上記バックヨーク部側の角部が上記帯板の圧延方向に隣り合う上記パイロットピン用穴の間に位置し、かつ上記磁極ティース部の中心線と上記帯板の圧延方向とのなす角度θが、0°<θ<θ2(ただし、θ2は0°の時と材料歩留まりが等しい時の角度)の範囲となるように、配置されていることを特徴とする回転電機用電機子鉄心の製造方法。
  5. 上記コアブロックは、上記角度θが、0°<θ≦θ3(ただし、θ3は上記コアブロックの長さが上記帯板の幅と等しくなる時の角度)の範囲となるように、配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機用電機子鉄心の製造方法。
  6. 上記コアブロックは、上記角度θが、θ1−3°≦θ≦θ1+3°(ただし、θ1は材料歩留まりが最大となる時の角度)の範囲となるように、配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転電機用電機子鉄心の製造方法。
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