JP5990925B2 - 冷却装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、冷却装置及びその製造方法に係り、特に、液冷方式の冷却装置及びその製造方法に関する。
半導体ICチップやパッケージ、車載用パワー半導体等の電子部品や電子機器等では、動作時に発生する熱を効率的に取り除き、高い信頼性のもとに継続的に動作する機能を搭載することが求められている。例えば、サーバやPCには非常に多くの熱を発生するCPU(Central Processing Unit)が使用されているため、そこから発生する熱を効率よく取り除くとともに、筐体内部や設置場所の温度環境を適正に維持することが求められている。また、装置の小型化・高速化の進展に伴い、電流密度が増加しひいては発熱量も多くなっており、熱を効率的に取り除くことがますます求められている。
発熱体を冷却する手法としては、例えば、ファンを備えたフィン付きヒートシンクを用いた空冷方式、機械式ポンプを用いて流体を流すことによる液冷方式等が挙げられる。現状では、技術の成熟度、ランニングコスト、信頼性等の面から、空冷方式が多く用いられている。一方、液冷方式は、液体の流量を調整することによって必要な冷却性能に制御することができ、また、取り除いた熱をまとめて所望の場所に集約できるため、設置場所の空調等を含めたシステム全体の省電力化に繋げることが可能となる。このため、今後、システムへの実装の容易性、信頼性、生産性等が向上できれば、能動的に必要な冷却性能を提供することが可能で、取り除いた熱を集約しやすい液冷方式が主流になる可能性が高い。
液冷方式の中では、マイクロオーダのディメンジョンをもつマイクロチャネルに液体を導入する冷却方式が注目されている。マイクロスケールの流れは層流であるとともに体積力よりも表面力(流体の粘性効果)の影響が大きくなる効果が現れるため、少ない流量の流体によって熱伝達率を向上することができる。これにより、熱源から発生した熱を効率よく移動させるとともに、必要な冷却性能を得ることができる。さらに、チャネルの幅及び高さはマイクロオーダであるため、冷却装置を小型化できるメリットもある。また、流体の使用量が少ないため、流体の移動エリアや保管エリアに対する設計の自由度が向上するメリットもある。
特開2004−134742号公報
基板上にバンプ接合されたCPUチップは、初期の状態で表面に反り(主に凸形状が多い)が発生している。チップサイズによって反りの大きさは異なるが、例えば10mm□のチップにおいては、20μm〜30μm程度も反っていることがある。また、動作に伴う温度変化や実装方法の違いによっても反りの形状や変化量は異なってくる。
しかしながら、従来のマイクロチャネルチップは、CPUチップの反りによる影響に対して十分考慮されていなかった。また、マイクロチャネルチップはTIM(サーマルインターフェイスマテリアル)を介してCPUチップ上に搭載されるが、熱サイクルが加わるとCPUチップの反りやその温度変化に追従することができず、CPUチップとマイクロチャネルチップとの間で剥離が生じることがあった。またその結果、マイクロチャネルチップによる十分な放熱効果を発揮できなくなることがあった。
本発明の目的は、被着体の形状変化に追従して高効率且つ安定した放熱特性を得ることができる冷却装置及びその製造方法を提供することにある。
実施形態の一観点によれば、一の表面に形成された複数のスリットによって画定された複数のブロックを有し、前記複数のブロックのそれぞれに、前記ブロックの延在方向に貫通孔が形成された基板と、前記複数のスリット内に形成されたカーボンナノチューブとを有する冷却装置が提供される。
実施形態の他の一観点によれば、対向する一対の表面に形成された複数のスリットによって画定された複数のブロックを有し、前記複数のブロックのそれぞれに、前記ブロックの延在方向に貫通孔が形成された基板と、前記複数のスリット内に形成されたカーボンナノチューブとを有する冷却装置が提供される。
また、実施形態の更に他の観点によれば、表面に平行な方向に延在する複数の貫通孔を有する基板を形成する工程と、前記基板に、前記貫通孔が形成されたブロックを互いに分離するように複数のスリットを形成する工程と、前記複数のスリット内にカーボンナノチューブを成長する工程とを有する冷却装置の製造方法が提供される。
開示の冷却装置及びその製造方法によれば、冷却装置を搭載する被着体の形状変化に追従して形状を変化することができる。また、熱伝導性に優れたカーボンナノチューブをスリット内に形成することにより、熱抵抗の増加を抑制することができる。これにより、高効率且つ安定した放熱特性を実現することができる。
図1は、第1実施形態による冷却装置の構造を示す斜視図である。 図2は、第1実施形態による冷却装置の構造を示す概略断面図である。 図3は、第1実施形態による冷却装置の効果を示す概略断面図である。 図4は、第1実施形態の比較例による冷却装置の構造及び課題を示す概略断面図である。 図5は、第1実施形態による冷却装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 図6は、第1実施形態による冷却装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 図7は、第1実施形態による冷却装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 図8は、第1実施形態による冷却装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。 図9は、第1実施形態による冷却装置の製造方法を示す工程断面図(その5)である。 図10は、カーボンナノチューブの変形に伴う熱抵抗への影響を測定した結果を示すグラフである。 図11は、第2実施形態による冷却装置の構造を示す斜視図である。 図12は、第2実施形態による冷却装置の効果を示す概略断面図である。 図13は、第2実施形態による冷却装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 図14は、第2実施形態による冷却装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 図15は、第3実施形態による冷却装置の構造を示す斜視図である。 図16は、第3実施形態による冷却装置の効果を示す概略断面図である。 図17は、第4実施形態による冷却装置の構造を示す斜視図である。 図18は、第4実施形態による冷却装置の構造を示す概略断面図である。
[第1実施形態]
第1実施形態による冷却装置及びその製造方法についてについて図1乃至図10を用いて説明する。
図1は、本実施形態による冷却装置の構造を示す斜視図である。図2は、本実施形態による冷却装置の構造を示す概略断面図である。図3は、本実施形態による冷却装置の効果を示す概略断面図である。図4は、本実施形態の比較例による冷却装置の構造及び課題を示す概略断面図である。図5乃至図9は、本実施形態による冷却装置の製造方法を示す工程断面図である。図10は、カーボンナノチューブの変形に伴う熱抵抗への影響を測定した結果を示すグラフである。
はじめに、本実施形態による冷却装置の構造について図1及び図2を用いて説明する。なお、図2(a)は図1のX−Y面に平行なマイクロチャネル部の断面図であり、図2(b)は図1のX−Z面に平行なマイクロチャネル部の断面図であり、図2(c)は図1のY−Z面に平行なマイクロチャネル部の断面図である。
本実施形態による冷却装置40は、図1及び図2に示すように、一方向(X方向)に長い長方体の外形を有する複数のマイクロチャネルチップ30を有している。各マイクロチャネルチップ30には、長辺に対して平行にマイクロチャネルチップ30を貫通するように、貫通孔(以下、マイクロチャネルという)32が設けられている。複数のマイクロチャネルチップ30は間隔(スリット)を開けて平行に配置されており、マイクロチャネルチップ30間はマイクロチャネル32の延在する方向(X方向)に対して垂直な方向(Y方向)に配向した複数のカーボンナノチューブ24によって互いに接続されている。
このように、本実施形態による冷却装置40では、複数のマイクロチャネルチップ30がカーボンナノチューブ24を介して接続されている。カーボンナノチューブ24はしなやかで柔軟性に富んだ材料であるため、カーボンナノチューブ24を用いた接続部分は、冷却装置の被着体(例えば、発熱源であるCPUチップ)の形状変化に追従して撓むことができる。
本実施形態による冷却装置40は、例えば図3(a)に示すように、TIM(サーマルインターフェイスマテリアル)42を介してCPUチップ44上に搭載される。CPUチップ44やCPUチップ44が搭載される回路基板(図示せず)に反りが生じたときには、例えば図3(b)及び(c)に示すように、CPUチップ44の表面の形状に追従してカーボンナノチューブ24の接続部分が変形し、CPUチップ44と各マクロチャネルチップ30との間の接合を維持することができる。これにより、CPUチップ44表面の形状変化に伴う冷却装置40による放熱効率の低下を抑制することができる。
なお、一枚のチップに複数のマイクロチャネル32が設けられた冷却装置40では、CPUチップ44の表面が平坦なときは、例えば図4(a)に示すように、CPUチップ44と冷却装置40との間の接合は十分である。しかしながら、CPUチップ44や、バンプ46を介してCPUチップ44が搭載される回路基板48に反りが生じた場合には、反りに追従して冷却装置40が変形することができず、最悪の場合、冷却装置40とCPUチップ44との間で剥離が生じる(図4(b))。またその結果、冷却装置40によるCPUチップ44の放熱効果が低下する。
冷却装置40を複数のマイクロチャネルチップ30に分割することにより、冷却装置40の全体に占めるマイクロチャネルチップ30の体積割合は低下する。しかしながら、マイクロチャネルチップ30間を接続するカーボンナノチューブ24は極めて熱伝導性の高い材料であるため、マイクロチャネルチップ30を分割することによる熱抵抗の増加を抑制することができる。
なお、図1及び図2の例では各マイクロチャネルチップ30に1つずつのマイクロチャネル32を設けているが、各マイクロチャネルチップ30に複数のマイクロチャネル32を設けるようにしてもよい。この場合のマイクロチャネル32は、平面方向に並べて配置してもよいし、高さ方向に並べて配置してもよい。また、異なる個数のマイクロチャネル32を有するマイクロチャネルチップ30を用いて冷却装置40を形成してもよい。また、マイクロチャネルチップ30の数は特に限定されるものではなく、マイクロチャネル32のサイズやCPUチップ44の大きさ等に応じて適宜設定することができる。マイクロチャネル32の断面形状も、四角形形状に限定されるものではない。
次に、本実施形態による冷却装置の製造方法について図5乃至図9を用いて説明する。
まず、マイクロチャネルチップを形成するための基板として、2種類のシリコン基板を用意する。一方の基板はマイクロチャネルを彫り込むための基板であり、他方の基板はマイクロチャネルの蓋をするための基板である。
シリコン基板10,20の厚さは、CPUチップの大きさや反りの度合いに応じて、マイクロチャネルチップの数、カーボンナノチューブで繋ぐ長さ等をもとに、適宜選択することが望ましい。例えば、CPUチップのサイズが10mm□であり反り38μm程度が想定される場合、幅70μmのマイクロチャネルを形成した幅100μm、高さ625μmのマイクロチャネルチップ77個を、長さ30μmのカーボンナノチューブで繋いで冷却装置を形成する。ここでは、このようなサイズの冷却装置を形成することを想定し、厚さ85μmのシリコン基板10と、厚さ15μmのシリコン基板20とを用意するものとする。
シリコン基板10,20は、パターン形成、エッチング処理、接合等を両面に施すため、両面ミラータイプのシリコン基板であることが望ましい。シリコン基板10,20は、不純物をドープすることにより導電性を付与したものでもよい。不純物としては、例えば、B(硼素)などのP型不純物や、P(燐)、As(砒素)、Sb(アンチモン)等のN型不純物が該当する。
次いで、シリコン基板10上に、例えばスピンコート法により、フォトレジスト膜12を形成する。フォトレジスト膜12としては、例えば、AZエレクトロニックマテリアルズ社製の「AZP4620」を用いることができる。このレジスト材料を、例えば回転数2000rpmでシリコン基板10上に塗布し、例えば120℃でプリベークすることにより、フォトレジスト膜12を形成する。
次いで、フォトリソグラフィによりフォトレジスト膜12をパターニングし、フォトレジスト膜に、形成しようとするマイクロチャネルの高さに相当する幅、例えば300μm〜500μm(ここでは400μmとする)のストライプ状の開口部14を形成する(図5(a))。
次いで、フォトレジスト膜12をマスクとしてシリコン基板10をエッチングし、シリコン基板10に、形成しようとするマイクロチャネルの幅に対応する深さ、例えば70μmの溝16を形成する(図5(b))。
シリコン基板10のエッチングには、例えばDRIE(Deep Reactive Ion Etching、深堀りRIE)法を用いることができる。DRIE法とは、エッチングとエッチング側壁保護とを繰り返しながら行うエッチング技術である。エッチングのステップにおいては、例えばSFガスを用いてエッチングを行う。側壁保護のステップにおいては、例えばCガスを用いて側壁を保護する。保護膜により横方向のエッチングが抑制される異方性エッチングとなる。これにより、アスペクト比の高い溝を形成することができる。エッチングのステップとしては、例えば、コイルパワーを600W、プロセスチャンバ内の圧力を14.5mTorr、基板へのRFパワーを380kHzで23Wとした状態下にて、SFガスを130sccmの流量で導入する7.5秒の処理を適用することができる。側壁保護のステップとしては、例えば、コイルパワーを600W,プロセスチャンバ内の圧力を14.5mTorrとした状態下にて、Cガスを例えば130sccmの流量で導入する6.3秒の処理を適用することができる。
次いで、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜12を除去する。
次いで、溝16を形成したシリコン基板10を、所定の大きさに切断する(図5(c))。シリコン基板10の切断方法は、特に限定されるものではないが、例えば上述のDRIE法を適用することができる。切断したシリコン基板10は、マイクロチャネルチップの部品となるものであり、その大きさは形成しようとするマイクロチャネルチップの大きさに応じて適宜選択される。ここでは、シリコン基板10を、幅625μm、長さ10mmの形状に加工するものとする。切断したシリコン基板10の表面には、長辺に沿って幅400μm、深さ70μm、長さ10mmの溝16が形成される。
また、シリコン基板20についても、所定の大きさに切断する(図6(a))。シリコン基板20の切断方法は、特に限定されるものではないが、例えば上述のDRIE法を適用することができる。切断したシリコン基板20は、マイクロチャネルチップの部品となるものであり、その大きさは形成しようとするマイクロチャネルチップの大きさに応じて適宜選択される。ここでは、シリコン基板20を、幅625μm、長さ10mmの形状に加工するものとする。
次いで、シリコン基板20上に、例えば熱酸化法により、例えば膜厚300nm程度のシリコン酸化膜(図示せず)を形成する。
次いで、シリコン酸化膜上に、例えばスパッタ法により、例えば膜厚2.5nm相当のFe(鉄)を堆積する。これにより、シリコン基板20上に、Feの触媒金属膜22を形成する(図6(b))。
触媒金属としては、Feのほか、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Pt(白金)又はこれらのうち少なくとも一の材料を含む合金を用いてもよい。また、触媒として、金属膜以外に、微分型静電分級器(DMA:differential mobility analyzer)等を用い、予めサイズを制御して作製した金属微粒子を用いてもよい。この場合も、金属種については薄膜の場合と同様でよい。
また、これら触媒金属の下地膜として、Mo(モリブデン)、Ti(チタン)、Hf(ハフニウム)、Zr(ジルコニウム)、Nb(ニオブ)、V(バナジウム)、TaN(窒化タンタル)、TiSi(チタンシリサイド)、Al(アルミニウム)、Al(酸化アルミニウム)、TiO(酸化チタン)、Ta(タンタル)、W(タングステン)、Cu(銅)、Au(金)、Pt(白金)、Pd(パラジウム)、TiN(窒化チタン)などの膜又はこれらのうち少なくとも一の材料を含む合金からなる膜を形成してもよい。例えば、Fe(2.5nm)/Al(10nm)の積層構造、Co(2.6nm)/TiN(5nm)の積層構造等を適用することができる。金属微粒子を用いる場合は、例えば、Co(平均直径:3.8nm)/TiN(5nm)などの積層構造を適用することができる。
次いで、シリコン基板20上に、触媒金属膜22を触媒として、例えばホットフィラメントCVD法により、カーボンナノチューブ24を成長する。
カーボンナノチューブ24の成長条件は、特に限定されるものではないが、例えば、原料ガスとしてアセチレン・アルゴンの混合ガス(分圧比1:9)を用い、成膜室内の総ガス圧を1kPa、ホットフィラメント温度を1000℃、成長時間を15分とする。これにより、層数が3層〜6層(平均4層程度)、直径が4nm〜8nm(平均6nm)、長さが60μm程度の多層カーボンナノチューブ24を、1×1011本/cm程度の面密度で成長することができる。
カーボンナノチューブ24の長さは、カーボンナノチューブで繋ぐマイクロチャネルチップの間隔に応じて適宜選択される。ここでは、長さ60μm程度のカーボンナノチューブ24を成長するものとする。
なお、カーボンナノチューブ24は、熱CVD法やリモートプラズマCVD法などの他の成膜方法により形成してもよい。また、成長するカーボンナノチューブ24は、単層カーボンナノチューブでもよい。また、炭素原料としては、アセチレンのほか、メタン、エチレン等の炭化水素類や、エタノール、メタノール等のアルコール類などを用いてもよい。
こうして、シリコン基板20上に、シリコン基板20の法線方向に配向(垂直配向)した複数のカーボンナノチューブ24を形成する(図6(c))。
次いで、溝16を形成したシリコン基板10と、カーボンナノチューブ24を形成したシリコン基板20とを接合する(図7(a))。シリコン基板10とシリコン基板20との接合には、シリコン同士の直接接合、金属膜を用いた共晶結合、接合材料を用いた接合等を用いることができる。
これにより、溝16の内面とシリコン基板20の表面により周囲が規定されたマイクロチャネル32を有し、シリコン基板20側の側面にカーボンナノチューブ24が形成されたマイクロチャネルチップ30を形成する(図7(b))。
なお、カーボンナノチューブ24は、シリコン基板10とシリコン基板20とを接合した後に形成するようにしてもよい。この場合、後述するカーボンナノチューブ18を形成する場合にあっては、カーボンナノチューブ24の成長と同時にカーボンナノチューブ18を形成してもよい。
次いで、マイクロチャネルチップ30のカーボンナノチューブ24の端部と、反対側のシリコン基板10の表面に、例えば蒸着法により、例えばIn(インジウム)やAu(金)等のメタル膜(図示せず)を形成する。
次いで、メタル膜を形成した複数のマイクロチャネルチップ30を加熱しながら圧着していく。この際、加熱温度は、カーボンナノチューブ面とシリコン面に形成したメタルの種類に応じて適宜選択する。また、加圧量は、カーボンナノチューブ24に必要なベンディング量やマイクロチャネルチップ30の配置間隔等に応じて適宜選択される。ここでは、メタル膜としてInを用いることを想定して165℃、0.5MPaの条件で加圧し、長さ60μmのカーボンナノチューブ24が30μmまでベンディングした状態でマイクロチャネルチップ30間を接合する。カーボンナノチューブ24をベンディングした状態で接合するのは、CPUチップ44等の反りによってマイクロチャネルチップ30間の間隔が広がったときにも、カーボンナノチューブ24によってマイクロチャネルチップ30間の接合を維持するためである。
このようにして、所望の数のマイクロチャネルチップ30をカーボンナノチューブ24を介して接続し、本実施形態による冷却装置40を完成する(図7(c))。
シリコン基板10とカーボンナノチューブ24との間の接合には、In等のメタル膜を用いなくてもよい。例えば、カーボンナノチューブ24が接合されるシリコン基板10の表面を、XeFやBrF等を用いてポーラス状にエッチングしておき、カーボンナノチューブ26とシリコン基板10との間のアンカリング効果によって接合するようにしてもよい。
或いは、例えば図8(a)に示すように、シリコン基板10の表面にもカーボンナノチューブ18を形成しておき、カーボンナノチューブ18とカーボンナノチューブ24との噛み合わせによりマイクロチャネルチップ30同士を接合してもよい(図8(b))。
また、1つのマイクロチャネルチップ30に複数のマイクロチャネル32を有する冷却装置は、例えば図9に示す方法により製造することができる。
まず、図5(a)乃至図5(c)に示す方法と同様にして、シリコン基板10の両面に溝16を形成する(図9(a))。
次いで、溝16を形成したシリコン基板10の両面に、カーボンナノチューブ24を形成したシリコン基板20を接合し、2つのマイクロチャネル32を有するマイクロチャネルチップ30を形成する(図9(b))。シリコン基板10,20を接合した後、カーボンナノチューブ24を形成するようにしてもよい。
次いで、図7(c)或いは図8(b)に示す方法と同様にして、複数のマイクロチャネルチップ30を接合し、冷却装置40を完成する(図9(c))。
或いは、図7(a)乃至図7(b)に示す工程において、溝16が形成されたシリコン基板10を同じ方向に複数枚積層し、所望の数のマイクロチャネル32を有するマイクロチャネルチップ30を形成するようにしてもよい。
また、高さ方向に複数のマイクロチャネル32を有するマイクロチャネルチップ30は、一の面に複数の溝16を形成したシリコン基板10を用いることにより、実現することができる。
図10は、カーボンナノチューブの変形に伴う熱抵抗への影響を測定した結果を示すグラフである。図10の測定は、長さ50μmのカーボンナノチューブに圧力を印加して撓ませたときの、カーボンナノチューブの両端面の温度差を測定した結果をまとめたものである。
カーボンナノチューブに印加する圧力が0.1MPa程度では、カーボンナノチューブの長さはほとんど変化しない。このときのカーボンナノチューブの両端面の温度差は、0.38℃程度である。カーボンナノチューブに印加する圧力が0.25MPaになると、カーボンナノチューブの変形量は16μm程度となる。このときのカーボンナノチューブの両端面の温度差は、0.36℃程度である。カーボンナノチューブに印加する圧力が0.50MPaになると、カーボンナノチューブの変形量は30μm程度となる。このときのカーボンナノチューブの両端面の温度差は、0.36℃程度である。
このように、カーボンナノチューブに印加する圧力が増加するとともにカーボンナノチューブの変形量は大きくなるが、カーボンナノチューブの両端面の温度差はほとんど変化しない。このことは、CPUチップ44の表面に反りが生じてカーボンナノチューブ24が撓んだときにも、カーボンナノチューブ24の熱抵抗の変化はほとんどなく、均一な放熱特性が得られることを示している。
このように、本実施形態によれば、マイクロチャネルチップを複数のブロックに分割し、これらブロック間をカーボンナノチューブによって接続するので、CPUチップの反りに追従して冷却装置の形状を変化することができる。また、熱伝導性に優れたカーボンナノチューブによってブロック間を接続することにより、熱抵抗の増加を抑制することができる。これにより、高効率且つ安定した放熱特性を実現することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態による冷却装置及びその製造方法について図11乃至図14を用いて説明する。図1乃至図10に示す第1実施形態による冷却装置及びその製造方法と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し又は簡潔にする。
図11は、本実施形態による冷却装置の構造を示す斜視図である。図12は、本実施形態による冷却装置の効果を示す概略断面図である。図13及び図14は、本実施形態による冷却装置の製造方法を示す工程断面図である。
はじめに、本実施形態による冷却装置の構造について図11を用いて説明する。
本実施形態による冷却装置40は、平板状のマイクロチャネルチップ30を有している。マイクロチャネルチップ30には、一方向(X方向)に延在しマイクロチャネルチップ30を貫通する複数のマイクロチャネル32が設けられている。マイクロチャネルチップ30には、また、マイクロチャネル32と同じ方向(X方向)に延在する複数のスリット34が設けられている。スリット34は、マイクロチャネルチップ30の一表面からマイクロチャネル32間の領域に達するように形成されている。スリット34内には、マイクロチャネル32の延在する方向(X方向)に対して垂直な方向(Y方向)に配向した複数のカーボンナノチューブ24が形成されている。
このように、本実施形態による冷却装置40は、マイクロチャネル32が形成された各ブロック間に間隙(スリット34)が設けられている点で、第1実施形態による冷却装置と共通している。一方、本実施形態による冷却装置40は、スリット34がマイクロチャネルチップ30を貫通しておらず、マイクロチャネルチップ30が複数のブロックに分離していない点で、第1実施形態による冷却装置とは異なっている。
マイクロチャネルチップ30は、第1実施形態による冷却装置の場合のように、必ずしもマイクロチャネル32が形成された複数のブロックに分離している必要はない。マイクロチャネル32が形成された個々のブロック間にスリット34を設け、その部分のマイクロチャネルチップ30を薄くすることにより、マイクロチャネルチップ30を変形しやすくすることができる。
本実施形態による冷却装置40は、例えば図12(a)に示すように、TIM42を介してCPUチップ44上に搭載される。CPUチップ44やCPUチップ44が搭載される回路基板(図示せず)に反りが生じたときには、スリット34を設けたことの効果により、被着体の形状変化に追従してマイクロチャネルチップ30自身が撓むことができる。これにより、CPUチップ44表面の形状変化に伴う冷却装置40による放熱効率の低下を抑制することができる。
スリット34を設けることにより、冷却装置40の全体に占めるマイクロチャネルチップ30の体積割合は低下する。しかしながら、スリット34内に形成されたカーボンナノチューブ24は極めて熱伝導性の高い材料であるため、マイクロチャネルチップ30を分割することによる放熱効率への影響は小さい。また、カーボンナノチューブ24はしなやかで柔軟性に富んだ材料であるため、スリット34内にカーボンナノチューブ24を形成することによってマイクロチャネルチップ30の撓みが阻害されることもない。
次に、本実施形態による冷却装置の製造方法について図13及び図14を用いて説明する。
まず、マイクロチャネルチップを形成するための基板として、2種類のシリコン基板を用意する。一方の基板はマイクロチャネルを彫り込むためのシリコン基板10であり、他方の基板はマイクロチャネルの蓋をするためのシリコン基板20である。
次いで、シリコン基板10に、例えば図5(a)及び図5(b)に示す第1実施形態による冷却装置の製造方法と同様にして、溝16を形成する(図13(a))。なお、溝16の深さ、高さ、ピッチは、形成しようとするマイクロチャネル32の高さ、幅、ピッチに、それぞれ該当する。
次いで、溝16を形成したシリコン基板10上に、シリコン基板20を接合し、マイクロチャネルチップ30を形成する。マイクロチャネルチップ30内には、溝16の内面とシリコン基板20の表面により周囲が規定されたマイクロチャネル32が形成される(図13(b))。
次いで、フォトリソグラフィ及びドライエッチングにより、シリコン基板10及び20を異方性エッチングし、マイクロチャネルチップ30の表面からマイクロチャネル32間の領域に達するスリット34を形成する(図13(c))。スリット34の形成には、前述のDRIE法を適用することができる。
次いで、例えば熱酸化法により、マイクロチャネルチップ30の表面に、例えば膜厚300nm程度のシリコン酸化膜(図示せず)を形成する。
次いで、マイクロチャネルチップ30のスリット34が形成された側の表面上に、例えばスパッタ法により、例えば膜厚2.5nm相当のFeを堆積する。これにより、Feの触媒金属膜22を形成する(図14(a))。
次いで、ミリング法やRIE法により触媒金属膜22をエッチバックし、触媒金属膜22をスリット34の側壁部分に選択的に残存させる(図14(b))。
次いで、スリット34内に、触媒金属膜22を触媒として、例えばホットフィラメントCVD法により、カーボンナノチューブ24を成長する。カーボンナノチューブ24は、触媒金属膜22が形成された表面に対して垂直に成長されるため、マイクロチャネルチップ30の表面に対して平行に、スリット34内を埋め込むように成長される。
これにより、スリット34内にカーボンナノチューブ24が形成され、本実施形態による冷却装置40が完成する(図14(c))。
このように、本実施形態によれば、マイクロチャネル間にスリットを設け、マイクロチャネルチップの形状変化をしやすくするので、CPUチップの反りに追従して冷却装置の形状を変化することができる。また、熱伝導性に優れたカーボンナノチューブをスリット内に形成することにより、熱抵抗の増加を抑制することができる。これにより、高効率且つ安定した放熱特性を実現することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態による冷却装置及びその製造方法について図15及び図16を用いて説明する。図1乃至図14に示す第1及び第2実施形態による冷却装置及びその製造方法と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し又は簡潔にする。
図15は、本実施形態による冷却装置の構造を示す斜視図である。図16は、本実施形態による冷却装置の効果を示す概略断面図である。
はじめに、本実施形態による冷却装置の構造について図15を用いて説明する。
本実施形態による冷却装置40は、平板状のマイクロチャネルチップ30を有している。マイクロチャネルチップ30には、一方向(X方向)に延在しマイクロチャネルチップ30を貫通する複数のマイクロチャネル32が設けられている。マイクロチャネルチップ30には、また、マイクロチャネル32と同じ方向(X方向)に延在する複数のスリット34が設けられている。スリット34は、マイクロチャネルチップ30の表面からマイクロチャネル32間の領域に達するように、マイクロチャネルチップ30の両面に形成されている。スリット34内には、マイクロチャネル32の延在する方向(X方向)に対して垂直な方向(Y方向)に配向した複数のカーボンナノチューブ24が形成されている。
このように、本実施形態による冷却装置40は、マイクロチャネル32間の領域に間隙(スリット34)が設けられている点で、第1及び第2実施形態による冷却装置と共通している。一方、本実施形態による冷却装置40は、マイクロチャネルチップ30がマイクロチャネル32毎に分離していない点で、第1実施形態による冷却装置とは異なっている。
マイクロチャネルチップ30は、第1実施形態による冷却装置の場合のように、必ずしもマイクロチャネル32毎に分離している必要はない。マイクロチャネル32が形成された個々のブロック間にスリット34を設け、その部分のマイクロチャネルチップ30を薄くすることにより、マイクロチャネルチップ30を変形しやすくすることができる。マイクロチャネル32が形成された個々のブロックを接続する部分は、第2実施形態の冷却装置のようにマイクロチャネルチップ30の表面部に設けてもよいし、本実施形態の冷却装置40のようにマイクロチャネルチップ30の中心部に設けてもよい。
本実施形態による冷却装置40は、例えば図16(a)に示すように、TIM42を介してCPUチップ44上に搭載される。CPUチップ44やCPUチップ44が搭載される回路基板(図示せず)に反りが生じたときには、スリット34を設けたことの効果により、被着体の形状変化に追従してマイクロチャネルチップ30自身が撓むことができる。これにより、CPUチップ44表面の形状変化に伴う冷却装置40による放熱効率の低下を抑制することができる。
スリット34を設けることにより、冷却装置40の全体に占めるマイクロチャネルチップ30の体積割合は低下する。しかしながら、スリット34内に形成されたカーボンナノチューブ24は極めて熱伝導性の高い材料であるため、マイクロチャネルチップ30を分割することによる放熱効率への影響は小さい。また、カーボンナノチューブ24はしなやかで柔軟性に富んだ材料であるため、スリット34内にカーボンナノチューブ24を形成することによってマイクロチャネルチップ30の撓みが阻害されることもない。
なお、本実施形態による冷却装置40は、第2実施形態による冷却装置の製造方法と同様の手法を用い、図13(c)の工程において、マイクロチャネルチップ30の両面にスリット34を形成することにより、製造することができる。
このように、本実施形態によれば、マイクロチャネル間にスリットを設け、マイクロチャネルチップの形状変化をしやすくするので、CPUチップの反りに追従して冷却装置の形状を変化することができる。また、熱伝導性に優れたカーボンナノチューブをスリット内に形成することにより、熱抵抗の増加を抑制することができる。これにより、高効率且つ安定した放熱特性を実現することができる。
[第4実施形態]
第4実施形態による冷却装置及びその製造方法について図17及び図18を用いて説明する。図1乃至図16に示す第1乃至第3実施形態による冷却装置及びその製造方法と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し又は簡潔にする。
図17は、本実施形態による冷却装置の構造を示す斜視図である。図18は、本実施形態による冷却装置の構造を示す概略断面図である。なお、図18は、図17のX−Z面に平行なマイクロチャネル部の断面図である。
本実施形態による冷却装置40は、図17に示すように、図1に示す第1実施形態の冷却装置のマイクロチャネルチップ30の一表面に、Y方向に延在する複数の溝36を設けたものである。
第1実施形態による冷却装置では、マイクロチャネルチップ30をX方向に延在するブロック毎に分割することにより、主にX−Y面のY方向の反りに追従できるようにした。また、第2及び第3実施形態による冷却装置では、マイクロチャネル32間にX方向に延在するスリット34を設けることにより、主にX−Y面のY方向の反りに追従できるようにした。
しかしながら、CPUチップ等の反りは、必ずしも一方向に生じるものではなく、X−Y面のX方向に生じることもある。第1乃至第3実施形態による冷却装置は、X−Y面のX方向に生じる反りに対しては、必ずしも十分であるとはいえない。
本実施形態による冷却装置40のようにマイクロチャネルチップ30の表面にY方向に延在する複数の溝36を設けることにより、X−Y面のX方向に生じる反りに追従してマイクロチャネルチップ30が形状変化しやすくなる。これにより、CPUチップ表面の形状変化に伴う冷却装置40の放熱効率の低下を更に抑制することができる。
溝36の部分は、図18(a)に示すようにマイクロチャネルチップ30の表面を彫り込むだけでもよいし、図18(b)に示すようにカーボンナノチューブ38で埋め込むようにしてもよい。カーボンナノチューブ38は、図14(a)乃至図14(c)に示したと同様の手法により、形成することができる。
このように、本実施形態によれば、マイクロチャネルチップの表面に、マイクロチャネルと交差する方向に延在する溝を形成するので、CPUチップの反りに追従して冷却装置の形状を変化させることができる。これにより、高効率且つ安定した放熱特性を実現することができる。
[変形実施形態]
上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記第4実施形態では、マイクロチャネルチップ30の一方の表面だけに溝36を設けたが、マイクロチャネルチップ30の両方の表面に溝36を設けてもよい。
また、上記第4実施形態では第1実施形態の冷却装置に溝36を設けた場合を示したが、同様の溝36を第2実施形態の冷却装置や第3実施形態の冷却装置に設けてもよい。
また、上記実施形態に記載した冷却装置の構造、構成材料、製造条件等は、一例を示したものにすぎず、当業者の技術常識等に応じて適宜修正や変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、マイクロチャネルチップを形成する基板としてシリコン基板を用いたが、基板は、熱伝導性のよい材料であれば特に限定されるものではない。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 表面に形成された複数のスリットによって画定された複数のブロックを有し、前記複数のブロックのそれぞれに、前記ブロックの延在方向に貫通孔が形成された基板と、
前記複数のスリット内に形成されたカーボンナノチューブと
を有することを特徴とする冷却装置。
(付記2) 付記1記載の冷却装置において、
前記複数のスリットは、前記基板の一の表面に形成されている
ことを特徴とする冷却装置。
(付記3) 付記1記載の冷却装置において、
前記複数のスリットは、前記基板の対向する一対の表面にそれぞれ形成されている
ことを特徴とする冷却装置。
(付記4) 付記1記載の冷却装置において、
前記基板は、前記基板を貫通する前記複数のスリットによって前記複数のブロックに分割されている
ことを特徴とする冷却装置。
(付記5) 付記1乃至4のいずれか1項に記載の冷却装置において、
前記基板の表面に、前記貫通孔の延在する方向と交差する方向に延在する複数の溝が更に形成されている
ことを特徴とする冷却装置。
(付記6) 表面に平行な方向に延在する貫通孔を有する複数の基板を形成する工程と、
前記複数の基板上にカーボンナノチューブを成長する工程と、
前記カーボンナノチューブが形成された前記複数の基板を、前記カーボンナノチューブを介して互いに接続する工程と
を有することを特徴とする冷却装置の製造方法。
(付記7) 表面に平行な方向に延在する複数の貫通孔を有する基板を形成する工程と、
前記基板に、前記貫通孔が形成されたブロックを互いに分離するように複数のスリットを形成する工程と、
前記複数のスリット内にカーボンナノチューブを成長する工程と
を有することを特徴とする冷却装置の製造方法。
(付記8) 付記7記載の冷却装置の製造方法において、
前記カーボンナノチューブを成長する工程では、前記スリットの側壁部分から選択的に前記カーボンナノチューブを成長する
ことを特徴とする冷却装置の製造方法。
(付記9) 付記6乃至8のいずれか1項に記載の冷却装置の製造方法において、
前記基板の表面に、前記貫通孔と交差する方向に延在する複数の溝を形成する工程を更に有する
ことを特徴とする冷却装置の製造方法。
10,20…シリコン基板
12…フォトレジスト膜
14…開口部
16…溝
18,24,38…カーボンナノチューブ
22…触媒金属膜
30…マイクロチャネルチップ
32…マイクロチャネル
34…スリット
34…溝
40…冷却装置
42…TIM
44…CPUチップ
46…バンプ
48…回路基板

Claims (6)

  1. 一の表面に形成された複数のスリットによって画定された複数のブロックを有し、前記複数のブロックのそれぞれに、前記ブロックの延在方向に貫通孔が形成された基板と、
    前記複数のスリット内に形成されたカーボンナノチューブと
    を有することを特徴とする冷却装置。
  2. 対向する一対の表面に形成された複数のスリットによって画定された複数のブロックを有し、前記複数のブロックのそれぞれに、前記ブロックの延在方向に貫通孔が形成された基板と、
    前記複数のスリット内に形成されたカーボンナノチューブと
    を有することを特徴とする冷却装置。
  3. 請求項1又は2記載の冷却装置において、
    前記基板の表面に、前記貫通孔の延在する方向と交差する方向に延在する複数の溝が更に形成されている
    ことを特徴とする冷却装置。
  4. 表面に平行な方向に延在する複数の貫通孔を有する基板を形成する工程と、
    前記基板に、前記貫通孔が形成されたブロックを互いに分離するように複数のスリットを形成する工程と、
    前記複数のスリット内にカーボンナノチューブを成長する工程と
    を有することを特徴とする冷却装置の製造方法。
  5. 請求項4記載の冷却装置の製造方法において、
    前記カーボンナノチューブを成長する工程では、前記スリットの側壁部分から選択的に前記カーボンナノチューブを成長する
    ことを特徴とする冷却装置の製造方法。
  6. 請求項4又は5記載の冷却装置の製造方法において、
    前記基板の表面に、前記貫通孔と交差する方向に延在する複数の溝を形成する工程を更に有する
    ことを特徴とする冷却装置の製造方法。
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