JP5990861B2 - 遊技機 - Google Patents
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このため、風車から送り出される遊技球が構造部材に衝突する場合にあっても、この構造部材の略一定の位置に遊技球を安定させて衝突させることができたり、また、風車から送り出される遊技球が構造部材に衝突するのを抑制したりすることができるので、構造部材に起因する遊技球の流下方向のバラツキを抑えることができる。
これにより、風車によって振り分けられる遊技球の流路の下流にある入賞口等の特定領域に、遊技球を進入させる場合において、風車と特定領域との間に遊技球が衝突し得る構造部材があったとしても、上記特定領域への遊技球の進入を所望のものに安定させることができる。
さらに、前記調整部は、前記被覆部の背面側及び前記遊技盤面側のそれぞれに設けられ、前記通過領域を通過する遊技球が、前記構造部材の前記遊技盤面に直交する方向における中央部に送られるように形成されている。このため、遊技球を構造部材の中央に安定して衝突させることができる。
さらに、遊技球の通過領域を遊技球の直径と略同一の範囲に規制して、遊技球が遊技盤面から離れて送り出されるようされている。このため、例えば下側フランジ部材に衝突するのを抑制することができる。
また、前記風車は、遊技球を前記第1の流路と、前記第2の流路と、第3の流路と、に振り分けるようにしてもよい。
この発明では、遊技球を、例えば普通入賞球装置又は普通可変入賞球装置に入賞させ易くすることができきる。
また、前記風車は、前記遊技盤面に立設される筒状部を備え、前記調整部には、前記筒状部の軸方向に沿って遊技盤面に向かうに従い、次第に縮径するテーパ部が形成されており、前記テーパ部は、前記軸方向に沿う断面で、略弧状に形成され、その曲率は、遊技球と略同一とされていてもよい。
この発明では、調整部によって規制される風車内通路における遊技球の通過領域に、確実に遊技球をスムーズに案内して保持し易くすることできる。
この場合、遊技盤面に直交する方向における遊技盤面に近い側で、遊技球の通過位置のバラツキを抑えて、遊技球を風車から送り出すことができる。
この場合、遊技盤面に直交する方向における遊技盤面から離れた側で、遊技球の通過位置のバラツキを抑えて、遊技球を風車から送り出すことができる。
この場合、テーパ部によって、遊技球を、遊技球の直径と略同一の範囲の通過領域にスムーズに案内して保持し易くすることでき、遊技球の通過位置のバラツキを確実に抑えることできる。
この場合、遊技球によって回動した風車の回動を、調整部が阻害することなく、遊技球を、遊技球の直径と略同一の範囲の通過領域にスムーズに案内して保持し易くすることできるので、遊技球の通過位置のバラツキを確実に抑えることできる。また、遊技球をスムーズに送り出すこともできる。
一例として、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用の図示しないソレノイドがオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口60Bに進入しがたい又はできない通常開放状態となる。その一方で、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイドがオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となる傾動制御により、遊技球が第2始動入賞口60Bに進入しやすい拡大開放状態となる。
そして、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲーム、又は、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームにおいて、特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されたときには、画像表示装置5における確定飾り図柄も大当たりとなる組み合わせで表示され、遊技者は、画像表示装置5の表示結果を視認して、「大当たり遊技状態」となることを判別することが可能となっている。
そして、特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド遊技(単に「ラウンド」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての上記「大当り遊技状態」に制御される。
本実施形態の遊技盤面2Aには、風車10Cの右側方の位置から普通入賞球装置6Aの上方の位置に向けて傾斜して延び、遊技球が落下しない間隔で複数植設された複数の釘15を含む第1誘導釘群15Gと、第1誘導釘群15Gとの間に遊技球が通過可能な間隔をおいて普通入賞球装置6Aの上方の位置に向けて傾斜して延び、遊技球が落下しない間隔で複数植設された複数の釘16を含む第2誘導釘群16Gと、が設けられている。第1誘導釘群15G及び第2誘導釘群16Gはそれぞれ、下側フランジ部材13に下方から隣接して、下側フランジ部材13の下縁部に沿うように延びている。
なお、本実施形態では、第2誘導釘群16Gが、第1誘導釘群15Gとの間に遊技球が通過可能な間隔をおいて植設され、第4誘導釘群18Gが、第3誘導釘群17Gとの間に遊技球が通過可能な間隔をおいて植設されるが、間隔をおかずに植設されてもよい。また、上記各誘導釘群は、レール部材等であってもよい。
ここで、画像表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲーム、又は、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄の可変表示を行い、可変表示結果となる確定飾り図柄を導出表示する。
そして、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲーム、又は、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームにおいて、特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されたときには、画像表示装置5における確定飾り図柄も大当たりとなる組み合わせで表示され、「大当り遊技状態」に制御される。
この遊技球Pの直径と略同一の範囲Hは、遊技球Pの直径よりもわずかに大きい範囲であり、遊技球の直径に対して100%よりも大きく115%程度以内にすることが好ましい。具体的な一例としては、遊技球の直径が11mmである場合には、12.5mm程度以内とするのが好ましい。範囲Hが115%程度以内であることが好ましい理由としては、遊技球Pの直径に対し大き過ぎると通過領域のバラツキが大きくなるからである。
また、図4を参照し、風車10Cから第1の流路Aに振り分けられて送り出された遊技球Pは、風車10Cの下流側にある下側フランジ部材13の端部と衝突する可能性はあるものの、本実施形態では、範囲Hに規制される遊技球Pの通過領域が、遊技盤面2Aと被覆部54との間において中央側に設定され、ここで通過領域が範囲Hに規制されるので、遊技球Pは遊技盤面2Aから離れて送り出され、遊技球Pが下側フランジ部材13に衝突するのを抑制したりすることもできる。
このため、本実施形態の遊技機1では、遊技球Pが毎回、釘15の軸方向における異なる位置で、釘15に衝突して流下方向にバラツキが生じたり、遊技球Pが下側フランジ部材13に衝突したり衝突しなかったりして流下方向にバラツキが生じたりするのを抑えることができるので、風車10Cから送り出された後の遊技球Pの流下方向のバラツキを抑えることができることになる。
また、上記第1の実施形態において、第2調整部56を削除し、遊技盤面2Aに対してプラスチック等の板材を設け、この板材に筒状部52の基端側を挿通させる穴を設けて、当該板材と、第1調整部55とで遊技球Pの通過領域を規制してもよい。なお、第2,第3の実施形態においても同様の変更は可能である。
2A 遊技盤面
10C,10C’,10C’’ 風車
50 軸部材
54 被覆部
55,55’,55’’ 第1調整部
56 第2調整部
57,57’,57’’ 第1テーパ部
58 第2テーパ部
T 風車内通路
P 遊技球
Claims (3)
- 遊技盤面に遊技球を発射することにより遊技が行われる遊技機において、
前記遊技盤面に立設される軸部材に回動自在に軸支され、回動の方向に応じて遊技球の流路を少なくとも第1の流路と第2の流路とに振り分ける風車と、
前記第1の流路の下流に設けられ、遊技球が進入することで遊技者に所定の価値を付与する特定領域と、
前記風車によって前記第1の流路に振り分けられた遊技球が衝突し得る位置に設けられる構造部材と、を備え、
前記風車は、当該風車の前面を覆う被覆部を備え、
該被覆部と前記遊技盤面との間には、遊技球が通過する風車内通路が形成され、
前記風車は、前記風車内通路を通過する遊技球の通過領域を、遊技球の直径と略同一の範囲に規制するための調整部を備え、
前記調整部は、前記被覆部の背面側及び前記遊技盤面側のそれぞれに設けられ、前記通過領域を通過する遊技球が、前記構造部材の前記遊技盤面に直交する方向における中央部に送られるように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記風車は、遊技球を前記第1の流路と、前記第2の流路と、第3の流路と、に振り分ける請求項1に記載の遊技機。
- 前記風車は、前記遊技盤面に立設される筒状部を備え、
前記調整部には、前記筒状部の軸方向に沿って前記遊技盤面に向かうに従い、次第に縮径するテーパ部が形成されており、
前記テーパ部は、前記軸方向に沿う断面で、略弧状に形成され、その曲率は、遊技球と略同一とされている請求項1または2に記載の遊技機。
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