JP5990645B2 - 新型ワイパー - Google Patents

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Description

本発明は、ワイパー構造に係り、より具体的には、液体排出口を採用したものであって、ワイパーストリップからガラス洗浄水を噴き出すことができる新型ワイパーに関するものである。
従来技術において、現在市場でのワイパーのすべては、作業中に、まずフロントガラスに一部の水(すなわちガラス洗浄水)を噴き出し、それからワイパーゴムストリップが作動開始する。
このようなワイパー形態は、初期段階において水による潤滑がないため、ワイパーストリップが摩損しやすいだけではなく、ガラスに擦り傷を与えやすく、きれいに払拭できないといった欠点を有する。
したがって、本発明者は、このために新型のワイパー構造を開発した。
本発明は、従来技術の欠陥を克服し、新型ワイパーを提供することを目的とする。
上記目的を実現するために、本発明は、以下の技術案を採用する。
ワイパーストリップを含む新型ワイパーであって、前記ワイパーストリップには、液体流通室と、前記液体流通室に連通する複数の液体排出口と、が設けられている。
そのさらなる技術案として、前記ワイパーストリップと払拭表面の接触辺が2本であり、前記2本の接触辺の間には、液体貯蔵溝が設けられ、前記液体貯蔵溝の底部には、前記複数の液体排出口が設けられている。
そのさらなる技術案として、ワイパーストリップを固定するための固定フレームと、固定フレームに着脱可能に連結する回転フレームと、をさらに含み、前記回転フレームには、液体流通室に連通する液体供給パイプが設けられている。
そのさらなる技術案として、前記ワイパーストリップの底面は、平面であり、固定フレームに連結される。
そのさらなる技術案として、前記液体供給パイプは、ワイパー液体供給ポンプ管路に連結される。
そのさらなる技術案として、前記接触辺は、先細型稜辺、円弧辺又はストリップ形状接触面である。
そのさらなる技術案として、前記接触辺から底部までの高さが幅の0.5〜1.2倍であり、前記液体貯蔵溝の幅は、ワイパーストリップの幅の0.3〜0.5倍である。
そのさらなる技術案として、前記ワイパーストリップは、ゴムストリップであり、前記固定フレームは、弧状支持棒であり、中間部分が回転フレームに連結し、両端がワイパーストリップに連結し、前記固定フレームの両端には、両端がワイパーストリップに固定される弧状小型支持棒も設けられている。
そのさらなる技術案として、前記液体流通室は、2箇所あり、液体流通室に連通する液体排出口がワイパーストリップの両側辺にあり、前記ワイパーストリップは、三角形の断面形状であり、前記液体流通室は、長い腰形状の断面形状であり、前記液体排出口は、側辺の払拭表面に接触する底辺部にある。
そのさらなる技術案として、回転フレームを駆動するためのワイパーモータと、ワイパーモータに電気接続するワイパー駆動回路と、ワイパー駆動回路に電気接続し、ワイパー制御ハンドルとワイパーポンプに電気接続するワイパーポンプ駆動回路とが接続されるコントローラと、をさらに含み、コントローラに接続する複数の浸水センサも含み、前記浸水センサは、最も外部側の液体排出口内に設けられ、前記複数の浸水センサが全て導通されると、コントローラからワイパー制御ハンドルの制御信号をワイパー駆動回路に出力し、複数の浸水センサがすべて導通されるのではないとき、コントローラは、ワイパー制御ハンドルの制御信号を受信すると、まず制御信号をワイパーポンプ駆動回路に出力し、ワイパーポンプ駆動回路からワイパーポンプに電流を出力し、ワイパーポンプが起動し、ワイパー水をワイパーストリップ内の液体流通室に輸送し、複数の浸水センサのいずれも導通されると、コントローラは、制御信号をワイパー駆動回路に出力し、ワイパー駆動回路がワイパーモータの動作を駆動する。
本発明は、従来技術に比較し、以下の有益な効果を有する。本発明は、ワイパーストリップに液体排出口を設けた構造を採用したため、ワイパーストリップが揺動しながら潤滑用の液体を提供するようにし、雨なし状態での初期揺動時の乾燥摩擦を減少させ、ワイパーストリップとガラスの摩損を減少させ、ワイパー製品の使用寿命を向上させた。また、ワイパーストリップに2本の接触辺が採用されたため、払拭漏れを効果的に防止することができる。また、摩擦減少と洗浄機能を果たすガラス洗浄水がワイパーストリップ内から噴き出されるため、ワイパーストリップが終始して潤滑状態であるようにし、摩擦力が減少し、さらにワイパーのノイズを効果的に低下させ、運転手への影響を減少させ、自動車使用環境の改善に寄与する。浸水センサの採用もでき、ワイパー水の自動供給とワイパーの自動化制御を実現する。
以下、図面と具体的な実施例とともに本発明をさらに記述する。
図1は、本発明に係る新型ワイパーの具体的な実施例1の平面模式図である。 図2は、図1に示す実施例におけるワイパーストリップの断面模式図である。 図3は、図1に示す実施例における回路ブロック図である。 図4は、本発明に係る新型ワイパーの具体的な実施例2のワイパーストリップの断面模式図である。
本発明の技術内容をより充分に理解してもらうために、以下具体的な実施例とともに本発明の技術案についてさらに紹介と説明をするが、それらに限られない。
図1乃至図2に示す具体的な実施例のように、本発明の新型ワイパーは、ワイパーストリップ10を含む。ワイパーストリップ10内に、液体流通室11と、液体流通室11に連通する複数の液体排出口12と、が設けられている。ワイパーストリップ10と払拭表面(例えば自動車のフロントガラス)との接触辺は、2本の先細型稜辺13である。2本の先細型稜辺13の間には、液体貯蔵溝14が設けられている。液体貯蔵溝14の底部には、前記複数の液体排出口12が設けられている。
ワイパーストリップ10を固定するための固定フレーム20と、固定フレーム20に着脱可能に連結する回転フレーム30とと、がさらに含まれる。回転フレーム30には、液体流通室11に連通する液体供給パイプ31が設けられている。ワイパーストリップ10は、ゴムストリップである。固定フレーム20は、弧状支持棒であり、中間部分が回転フレーム30に連結する。固定フレームの両端には、両端がワイパーストリップ10に固定される弧状小型支持棒40も設けられている。
ワイパーストリップ10の底面は、平面であり、固定フレーム20に連結される。液体供給パイプ31は、ワイパー液体供給ポンプ管路に連結される。ここで、ワイパーストリップは、ゴム材料である。
ワイパーストリップの最適なサイズとして、接触辺から底部までの高さは、幅の0.5〜1.2倍であり、液体貯蔵溝の幅は、ワイパーストリップの幅の0.3〜0.5倍である。
ワイパーストリップは、連続押圧延伸成形工程を採用でき、それから所望の長さで切断する。切断してから液体排出口(通常、丸い孔形状)を加工する。液体流通室の両端は、ゴム製ストッパーでふさがれる。
図3に示すように、回転フレーム30を駆動するためのワイパーモータ60と、ワイパーモータ60に電気接続するワイパー駆動回路61と、ワイパー駆動回路61に電気接続するコントローラ70と、がさらに含まれる。コントローラ70には、ワイパー制御ハンドル71(運転室内に設けられる)と、ワイパーポンプ73に電気接続するワイパーポンプ駆動回路72と、が接続される。コントローラ70に接続する複数の浸水センサ80(計4つの浸水センサ)も含み、それぞれ自動車の2本のワイパーストリップの最外部側の液体排出口内に設けられる。4つの浸水センサが全て導通される場合(雨が降る状態であることを意味し、ガラスの表面に雨水がある)、運転手がワイパー制御ハンドル71を操作すると、コントローラ70からワイパー制御ハンドル71の制御信号をワイパー駆動回路61に出力し、ワイパーが正常に作動し、ガラス表面の雨水を払拭して除去する。4つの浸水センサがすべて導通されない場合(水がない状態であることを意味し、このときワイパーを作動させると、ガラス表面に損害を与え、ワイパーストリップにも損害を与える)、運転手がワイパー制御ハンドル71を操作すると、コントローラ70は、ワイパー制御ハンドルの制御信号を受信してから、まず制御信号をワイパーポンプ駆動回路72に出力する。ワイパーポンプ駆動回路72からワイパーポンプ73に電流を出力し、ワイパーポンプ73が起動し、ワイパー水をワイパーストリップ10内の液体流通室11に輸送する。4つの浸水センサが全て導通される場合、コントローラ70は、制御信号をワイパー駆動回路61に出力し、ワイパー駆動回路61がワイパーモータ60の動作を駆動する。ここで、浸水センサは、ガラスの表面に水があるか否かを検出する機能を果たし、ワイパー水がワイパーストリップの両端に輸送されたか否かを検出する機能を果たすこともでき、両者のうち1つの条件を満たせばよい。このように、操作時の複雑度を減少させる。ワイパー制御ハンドルを起動させると、ワイパーは、まずガラスの表面に水があるか否か、またはワイパーストリップ内の液体流通室にワイパー水がいっぱいになったか否かを判断する。
実際の使用時に、小雨である可能性があり、ワイパーストリップ上の浸水センサは、水があると検出するが、この程度の水は充分な潤滑機能を果たすことができない。この場合、コントローラに接続するワイパー水手動ボタンを増設し、ワイパーストリップへのワイパー水の提供を手動で選択することにしてもよい。さらにワイパーポンプに対してコントローラに接続する速度調節回路を追加してもよい。当該速度調節回路には、速度調節ハンドルが設けられており、ワイパーストリップへ提供されるワイパー水の流量を調整可能にする。このような構造は、雨水のない濃霧やスモッグの運転環境に適用し、ガラスでは流れる雨水が無く、ガラス上のかすみやスモッグを中断せずに払拭して除去する。従来のワイパーは、長期間にわたってこのワイパー制御ハンドルを押し続けないと実現できず、ワイパーの速度と水供給量の調節もできない。一方、本発明の製品は、このような状況において、操作が相当に便利であり、ハンドル起動後、速度を調節すれば良く、使用が便利であり、しかも簡単であり実用的である。
図4に示す実施例2のように、採用する液体流通室11Aは、2箇所ある。液体流通室11Aに連通する液体排出口12Aは、ワイパーストリップ10Aの両側辺にある。ワイパーストリップ10Aは、三角形の断面形状である。液体流通室は、長い腰形状の断面形状である。液体排出口は、側辺の払拭表面に接触する底辺部にある。このような構造の利点として、液体排出口から流れ出るワイパー水が直接ワイパーストリップの外部側辺に作用し、直接ワイパーストリップの作業表面に作用し、摩擦力を減少させ、ワイパーモータの電気使用量を節約でき、水(ガラス洗浄水)の節約もでき、しかもどのようなワイパー動作にしても、ワイパーストリップの作業表面に、潤滑機能を果たす水の付着があることを保証する。他のものとの相違点として、液体流通室が2箇所あり、2つのワイパーポンプを要することである。当該2つのワイパーポンプが別々に動作し、ワイパーモータの転向時に、同時に2つのワイパーポンプの動作状態を切り替える。しかも、図3の実施例に示す浸水センサとともに自動化制御をすることもできる。
他の実施例において、接触辺は、円弧辺又はストリップ形状接触面であってもよいが、有効な接触面の幅が3mm以下であると好ましい。他の実施例において、ワイパーストリップは、他の材料を採用しても良く、例えば一定の柔軟性と靭性を有するプラスチック材である。
他の実施例において、固定フレームは、ワイパーストリップと同様の形状を採用し、ワイパーストリップに貼り合せる固定方式を採用することもできる。
以上の記載をまとめると、本発明は、ワイパーストリップに液体排出口を設けた構造を採用したため、ワイパーストリップが揺動しながら潤滑用の液体を提供するようにし、雨なし状態での初期揺動時の乾燥摩擦を減少させ、ワイパーストリップとガラスの摩損を減少させ、ワイパー製品の使用寿命を向上させた。また、ワイパーストリップには2本の接触辺が採用されたため、払拭漏れを効果的に防止できる。また、摩擦減少と洗浄機能を果たすガラス洗浄水がワイパーストリップ内から噴き出されるため、ワイパーストリップが終始して潤滑状態にあるようにし、摩擦力が減少し、さらにワイパーのノイズを効果的に低下させ、運転手への影響を減少させ、自動車使用環境の改善に寄与する。
以上は、単に実施例をもって本発明の技術内容をさらに説明し、読者がより理解しやすくするためのものであり、本発明の実施形態がこれに限られることではない。本発明に基づいてなしたあらゆる技術的な延伸又は二次創造は、いずれも本発明による保護を受ける。本発明の保護範囲は、特許請求の範囲を基準とする。
10:ワイパーストリップ 11:液体流通室
12:液体排出口 13:先細型稜辺
14:液体貯蔵溝 20:固定フレーム
30:回転フレーム 31:液体供給パイプ
40:弧状小型支持棒
10A:ワイパーストリップ 11A:液体流通室
12A:液体排出口 60:ワイパーモータ
61:ワイパー駆動回路 70:コントローラ
71:ワイパー制御ハンドル 72:ワイパーポンプ駆動回路
73:ワイパーポンプ 80:浸水センサ

Claims (6)

  1. ワイパーストリップを含む新型ワイパーであって、前記ワイパーストリップには、液体流通室と、前記液体流通室に連通する複数の液体排出口と、が設けられており、
    前記ワイパーストリップを固定するための固定フレームと、前記固定フレームに着脱可能に連結する回転フレームと、をさらに含み、前記回転フレームには、前記液体流通室に連通する液体供給パイプが設けられており、
    前記ワイパーストリップの底面は、平面であり、前記固定フレームに連結されており、
    前記液体供給パイプは、ワイパー液体供給ポンプ管路に連結されており、
    前記回転フレームを駆動するためのワイパーモータと、前記ワイパーモータに電気接続するワイパー駆動回路と、前記ワイパー駆動回路に電気接続し、ワイパー制御ハンドルとワイパーポンプに電気接続するワイパーポンプ駆動回路とが接続されるコントローラと、をさらに含み、前記コントローラに接続する複数の浸水センサをさらに含み、前記浸水センサは、最も外部側の前記液体排出口内に設けられ、前記複数の浸水センサが全て導通されると、前記コントローラから前記ワイパー制御ハンドルの制御信号を前記ワイパー駆動回路に出力し、前記複数の浸水センサがすべて導通されるのではないとき、前記コントローラは、前記ワイパー制御ハンドルの前記制御信号を受信すると、まず前記制御信号を前記ワイパーポンプ駆動回路に出力し、前記ワイパーポンプ駆動回路から前記ワイパーポンプに電流を出力し、前記ワイパーポンプが起動し、ワイパー水を前記ワイパーストリップ内の前記液体流通室に輸送し、前記複数の浸水センサが全て導通されると、前記コントローラは、前記制御信号を前記ワイパー駆動回路に出力し、前記ワイパー駆動回路が前記ワイパーモータの動作を駆動する、
    ことを特徴とする新型ワイパー。
  2. 前記ワイパーストリップと払拭表面との接触辺が2本であり、前記2本の接触辺の間には、液体貯蔵溝が設けられ、前記液体貯蔵溝の底部には、前記複数の液体排出口が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の新型ワイパー。
  3. 前記接触辺は、先細型稜辺、円弧辺又はストリップ形状接触面であることを特徴とする、請求項2に記載の新型ワイパー。
  4. 前記接触辺から底部までの高さが幅の0.5〜1.2倍であり、前記液体貯蔵溝の幅は、前記ワイパーストリップの幅の0.3〜0.5倍であることを特徴とする、請求項2に記載の新型ワイパー。
  5. 前記ワイパーストリップは、ゴムストリップであり、前記固定フレームは、弧状支持棒であり、中間部分が前記回転フレームに連結し、両端が前記ワイパーストリップに連結し、前記固定フレームの両端には、両端が前記ワイパーストリップに固定される弧状小型支持棒が設けられていることを特徴とする、請求項に記載の新型ワイパー。
  6. 前記液体流通室は、2箇所あり、前記液体流通室に連通する前記液体排出口が前記ワイパーストリップの両側辺にあり、前記ワイパーストリップは、三角形の断面形状であり、前記液体流通室は、長い腰形状の断面形状であり、前記液体排出口は、側辺の払拭表面に接触する底辺部にあることを特徴とする、請求項1に記載の新型ワイパー。
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