JP5989527B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、シートクッションと、当該シートクッションに対して傾動可能なシートバックとを備えた乗物用シートに関する。
従来、シートクッションを支持する可動部材(シートクッションフレーム50)と、当該可動部材を前後動に支持するサイドフレーム(ベースフレーム12)と、シートバックの傾動動作を可動部材に伝達するために、可動部材とシートバックとに連結される伝達機構(第1のリンク54)とを備えた乗物用シートが知られている(特許文献1参照)。具体的に、この技術では、シートバックが所定角度で起立した基準姿勢において、可動部材と第1のリンク54との連結軸と、第1のリンク54とシートバック(シートバックに固定されたアームブラケット53)との連結軸が、シートバックの傾動中心を中心とした略円弧上に並ぶように配置されている。
特開平7−257242号公報
しかしながら、従来技術では、基準姿勢において、2つの連結軸がシートバックの傾動中心を中心とした略円弧上に並ぶので、シートバックの前傾時に、第1のリンク54によって後方に引っ張られる可動部材の移動量が大きくなり、可動部材上のシートクッションとシートバックとが干渉するおそれがあった。
そこで、本発明は、シートバックの前傾時における可動部材の動きを抑えることで、可動部材と他の部材との干渉を抑えることを目的とする。
また、本発明は、乗物用シートの構造を簡易化することを目的とする。
前記した課題を解決する本発明は、シートクッションと、当該シートクッションに対して傾動可能なシートバックとを備えた乗物用シートであって、前記シートクッションの左右のフレームを構成する左右のサイドフレームと、前記サイドフレームに対して前後動可能な可動部材と、前記シートバックの傾動動作を前記可動部材に伝達するために、前記可動部材と前記シートバックとに連結される伝達機構と、を備え、前記伝達機構は、一端部が前記シートバックを構成するシートバックフレームに第1連結軸を介して連結され、他端部が前記可動部材に第2連結軸を介して直接または間接的に連結される第1伝達部材を備え、前記シートバックの傾動中心と前記第1連結軸と前記第2連結軸とが、前記シートバックを所定角度で起立した基準姿勢から最も前側に傾動した前傾姿勢に傾動させる間のいずれかの姿勢において、一直線上に並ぶように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、シートバックの傾動中心と第1連結軸と第2連結軸とが一直線上に並ぶ付近において、第1伝達部材から可動部材に伝わる駆動量を小さくすることができるので、シートバックの前傾時における可動部材の動きを抑えて可動部材がシートバック等の他の部材に干渉するのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記傾動中心と前記第1連結軸と前記第2連結軸は、前記シートバックが前記基準姿勢から前記前傾姿勢に到達するまでの途中で一直線上に並ぶように構成することができる。
これによれば、シートバックが基準姿勢から前傾姿勢に到達するまでの途中で、傾動中心と第1連結軸と第2連結軸が一直線上に並ぶ、すなわち傾動中心と第2連結軸とを結ぶ直線を第1連結軸が乗り越えるので、可動部材の移動方向を逆方向に切り替えることができる。そのため、例えばシートバックが基準姿勢から前傾姿勢に傾動するまでの間中可動部材がシートバック等の他の部材側に移動し続けるような構造に比べ、可動部材が他の部材に干渉するのをより抑えることができる。
また、前記した構成において、前記第1連結軸は、前記基準姿勢において前記シートバックの傾動中心よりも前側に配置することができる。
また、前記した構成において、前記第1伝達部材は、第2伝達部材を介して前記可動部材に連結され、前記第2伝達部材は、前記サイドフレームに回動可能に設けられ、その回動中心から離れた位置で前記第1伝達部材に連結される入力部と、前記回動中心から離れ、かつ、前記入力部とは異なる位置で前記可動部材に連結される出力部とを有する構成とすることができる。
これによれば、第2伝達部材の入力部および出力部の向きや回動中心からの距離を調整することによって、可動部材に加える力の方向や可動部材の移動量を好適な方向・量に調整することができるので、可動部材と他の部材との干渉をより抑えることができる。
また、前記した構成において、前記第2伝達部材の出力部は、前後方向に延びる第3伝達部材を介して前記可動部材の前側に連結することができる。
また、前記した構成において、前記可動部材が、前側部分が前記サイドフレームに回動可能に設けられたフロントリンクに回動可能に連結されるとともに、後側部分が前記サイドフレームに回動可能に設けられたリアリンクに回動可能に連結される場合には、前記第3伝達部材の前記可動部材との連結軸と、前記フロントリンクの前記可動部材との連結軸を同軸とすることができる。
これによれば、第3伝達部材とフロントリンクを可動部材の別の箇所にそれぞれ連結させる構造に比べ、構造を簡易化することができる。
また、本発明は前述した構造に限定されるものではない。すなわち、本発明は、前記シートバックが所定角度で起立した基準姿勢から最も前側に傾動した前傾姿勢に傾動する間に、前後方向の一方側に向けて移動する前記可動部材の移動量が徐々に小さくなるように前記伝達機構が構成されていればどのような構造であってもよい。また、当該伝達機構は、前記シートバックが前記基準姿勢から前記前傾姿勢に傾動するまでの間に、前記可動部材の移動方向が逆方向に切り替わるように構成してもよい。
本発明によれば、シートバックを基準姿勢から前傾姿勢に傾動させる間のいずれかの姿勢において、シートバックの傾動中心と第1連結軸と第2連結軸とが一直線上に並ぶように構成することで、第1伝達部材から可動部材に伝わる駆動量を小さくすることができるので、シートバックの前傾時における可動部材の動きを抑えて可動部材がシートバック等の他の部材に干渉するのを抑えることができる。
また、本発明によれば、シートバックが基準姿勢から前傾姿勢に到達するまでの途中で傾動中心と第1連結軸と第2連結軸が一直線上に並ぶように構成することで、シートバックが基準姿勢から前傾姿勢に到達するまでの途中で可動部材の移動方向を逆方向に切り替えることができるので、可動部材が他の部材に干渉するのをより抑えることができる。
また、本発明によれば、第1伝達部材を第2伝達部材を介して可動部材に連結することで、第2伝達部材の形状を適宜調整して、可動部材に加える力の方向や可動部材の移動量を好適な方向・量に調整することができるので、可動部材と他の部材との干渉をより抑えることができる。
また、本発明によれば、第3伝達部材の可動部材との連結軸と、フロントリンクの可動部材との連結軸を同軸とすることで、構造を簡易化することができる。
第1の実施形態に係る乗物用シートとしての車両用シートの斜視図である。 シートバックを倒した状態のシートフレームを示す斜視図である。 シートクッションフレームの右側部分を示す平面図である。 図3のI−I断面図(a)と、II−II断面図(b)である。 伝達機構を示す側面図である。 基準姿勢のときの伝達機構、各リンクおよび可動部材の状態を簡略的に示す図である。 鉛直面に対してシートバックを後方に43°傾けたときの伝達機構、各リンクおよび可動部材の状態を簡略的に示す図である。 鉛直面に対してシートバックを後方に60°傾けたときの伝達機構、各リンクおよび可動部材の状態を簡略的に示す図である。 鉛直面に対してシートバックを後方に70°傾けたときの伝達機構、各リンクおよび可動部材の状態を簡略的に示す図である。 鉛直面に対してシートバックを後方に81°傾けたときの伝達機構、各リンクおよび可動部材の状態を簡略的に示す図である。 基準姿勢に対してシートバックを前方に13°(鉛直面に対して10°)傾けたときの伝達機構、各リンクおよび可動部材の状態を簡略的に示す図である。 基準姿勢に対してシートバックを前方に23°(鉛直面に対して0°)傾けたときの伝達機構、各リンクおよび可動部材の状態を簡略的に示す図である。 基準姿勢に対してシートバックを前方に33°(鉛直面に対して−10°)傾けたときの伝達機構、各リンクおよび可動部材の状態を簡略的に示す図である。 第2の実施形態に係る機構を簡略的に示す図であり、基準姿勢のときの状態を示す図である。 基準姿勢に対してシートバックを前方に13°(鉛直面に対して10°)傾けたときの機構の状態を簡略的に示す図である。 基準姿勢に対してシートバックを前方に23°(鉛直面に対して0°)傾けたときの機構の状態を簡略的に示す図である。 基準姿勢に対してシートバックを前方に33°(鉛直面に対して−10°)傾けたときの機構の状態を簡略的に示す図である。
次に、本発明の第1の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、乗物用シートの一例としての車両用シートの全体構成を簡単に説明した後、本発明の特徴部分を詳細に説明することとする。
図1に示すように、車両用シートSは、自動車の運転席に使用されるシートであり、シートクッションS1と、シートバックS2と、ヘッドレストS3とを主に備えている。
シートクッションS1およびシートバックS2には、図2に示すようなシートフレームFが内蔵されている。シートフレームFは、シートクッションS1のフレームを構成するシートクッションフレームF1と、シートバックS2のフレームを構成するシートバックフレームF2とから主に構成されている。シートクッションS1は、シートクッションフレームF1に、ウレタンフォームなどのクッション材からなるシートクッションパッドと、合成皮革や布地などからなる表皮材を被せることで構成され、シートバックS2は、シートバックフレームF2に、クッション材からなるシートバックパッドと、合成皮革や布地などからなる表皮材を被せることで構成されている。
シートバックフレームF2は、その下部がシートクッションフレームF1の後部にリクライニング機構RLを介して回動自在に連結されている。これにより、シートバックS2は、シートクッションS1に対し前後に傾動可能となっている。
ここで、図2においては、シートクッションフレームF1に対してシートバックフレームF2を最も後側に傾動した状態(後述の後傾姿勢)を図示している。なお、本明細書において、前後、左右および上下は、リクライニング機構RLによってシートバックS2が倒されていない状態(後述の基準状態)の車両用シートSに着座した乗員を基準とする。
次に、シートクッションフレームF1について詳細に説明する。
図2〜図4に示すように、シートクッションフレームF1は、左右のサイドフレーム10と、左右のサイドフレーム10に対して前後動および傾動可能な可動部材20と、シートバックフレームF2の傾動動作を可動部材20に伝達するために、可動部材20とシートバックフレームF2とに連結される伝達機構30とを備えている。
左右のサイドフレーム10は、前後方向に延びる金属製のフレームであり、左右に離間して配置されている。サイドフレーム10は、当該サイドフレーム10の側面を形成する第1側壁部11と、当該第1側壁部11の周縁から左右方向内側に延出した第1フランジ部12とを有している。また、サイドフレーム10のうち前端側の部分である前端部13は、前後方向に沿って延びるように形成され、当該前端部13よりも後側の部分である後側部14は、前端部13の後端から左右方向外側に屈曲した後、後方に向けて延びるように形成されている。そして、左右のサイドフレーム10のそれぞれの左右方向内側には、前後方向に延びてサイドフレーム10に連結されるインナーフレーム40(1つのみ図示)が1つずつ設けられている。
インナーフレーム40は、当該インナーフレーム40の側面を形成する第2側壁部41と、当該第2側壁部41の周縁から左右方向外側に延出した第2フランジ部42とを有している。そして、インナーフレーム40のうち前端側の部分である前端部43は、前後方向に沿って延びるように形成されて、サイドフレーム10の前端部13に溶接により直接接合されている。
また、インナーフレーム40のうち前端部43よりも後側の部分である後側部44は、前端部43の後端から左右方向内側に屈曲した後、後方に向けて延びるように形成され、サイドフレーム10の後側部14から左右方向に離間して配置されている。そして、この後側部44の後端部は、連結ビーム51を介してサイドフレーム10の後端部に間接的に接合されている。ここで、連結ビーム51は、左右方向に延びる断面視略矩形の筒状部材であり、その両端が左右のサイドフレーム10に接合されている。
このようにインナーフレーム40がサイドフレーム10に連結されることで、インナーフレーム40によってサイドフレーム10を補強することができるので、サイドフレーム10の剛性を向上させることが可能となっている。また、サイドフレーム10を補強するインナーフレーム40をサイドフレーム10の左右方向内側に配置することで、例えばサイドフレームの外側に補強部材を設ける構造に比べ、車両用シートSを左右方向に小型化することが可能となっている。
また、サイドフレーム10の前端部13とインナーフレーム40の前端部43を直接接合することで、例えばサイドフレームとインナーフレームの後端部同士を直接接合させる構造に比べ、後述する伝達機構30の動きが、サイドフレーム10とインナーフレーム40の接合部Jで邪魔されるのを抑えることができるので、伝達機構30を良好に動作させることが可能となっている。
また、サイドフレーム10の前端部13とインナーフレーム40の前端部43を直接接合することによって構成される接合部Jは、図4(a)に示すように、閉断面構造となっている。具体的に、接合部Jは、前述したサイドフレーム10の第1側壁部11および第1フランジ部12の前端側の部分と、インナーフレーム40の第2側壁部41および第2フランジ部42の前端側の部分とで構成されており、第1フランジ部12の前端側部分と第2フランジ部42の前端側部分とを溶接により接合することで閉断面構造となるように構成されている。
このように接合部Jを閉断面構造とすることで、当該接合部Jの剛性を向上させることができ、ひいてはサイドフレーム10の剛性を向上させることが可能となっている。
なお、このような閉断面構造は、図3に示すように、シートバックフレームF2にも適用されている。すなわち、シートバックフレームF2は、左右方向の外側に配置される外側バックフレームF3と、左右方向内側に配置される内側バックフレームF4とを有し、外側バックフレームF3は、当該外側バックフレームF3の側面を形成する第3側壁部F31と、第3側壁部F31の周縁から左右方向内側に延出した第3フランジ部F32とを有し、内側バックフレームF4は、当該内側バックフレームF4の側面を形成する第4側壁部F41と、第4側壁部F41の周縁から左右方向外側に延出した第4フランジ部F42とを有する。そして、各フランジ部F31,F41が溶接により接合されている。
そして、このように閉断面構造となるシートバックフレームF2は、サイドフレーム10と後述する第1伝達リンク31との間に配置されている。
また、左右のサイドフレーム10および左右のインナーフレーム40に対してそれぞれ設けられた左右の接合部Jは、左右方向に延びる円筒状の連結パイプ52によって連結されている。これにより、左右の接合部Jの剛性をさらに向上させることができるので、サイドフレーム10の剛性をさらに向上させることが可能となっている。
また、サイドフレーム10とインナーフレーム40の下側、詳しくは接合部Jの後端付近には、サイドフレーム10とインナーフレーム40とを左右方向で挟み込むように保持するブラケット60が溶接により接合されている。ブラケット60は、サイドフレーム10の左右方向外側からインナーフレーム40の左右方向内側まで延びる鉛直方向に直交した板状の基部61と、基部61の前端から上方に向けて延びて接合部Jを挟み込む第1挟持部62と、基部61の後端から上方に向けて延びて接合部J以外の部位を挟み込む第2挟持部63とを一体に有している。
第1挟持部62は、図4(a)に示すように、接合部Jの左右方向の幅と略同じ幅の溝62Aを有しており、当該溝62A内で接合部Jを挟持している。また、第2挟持部63は、図4(b)に示すように、サイドフレーム10の後側部14の左右方向外側の外面からインナーフレーム40の後側部44の左右方向内側の内面までの長さと略同じ幅の溝63Aを有しており、当該溝63A内でサイドフレーム10の後側部14とインナーフレーム40の後側部44を挟持している。
このようなブラケット60を設けることで、サイドフレーム10の剛性をさらに向上させることが可能となっている。また、ブラケット60が第1挟持部62と第2挟持部63を一体に有しているので、例えば接合部を挟み込むブラケットと接合部以外の部位を挟み込むブラケットを別々に設ける構造に比べ、部品点数を削減できるとともに、ブラケット60の組付作業を容易にすることが可能となっている。
また、ブラケット60と可動部材20との間には、可動部材20を常時下方に付勢するためのスプリングSPが設けられている。
図2に示すように、可動部材20は、左右に1つずつ設けられ、前後方向に延びるように形成されており、それぞれ、図5に示すように、左右のサイドフレーム10に回動可能に設けられた左右のフロントリンク71およびリアリンク72に支持されることによって、サイドフレーム10に対して前後動および傾動可能となっている。フロントリンク71は、サイドフレーム10の前端部13の左右方向における外側から内側に延びるように形成され、一端部がサイドフレーム10の前端部13の左右方向外側に回動可能に連結されるとともに、他端部が可動部材20の前側部分に回動可能に連結されている(図3も参照)。
詳しくは、フロントリンク71は、サイドフレーム10との連結軸であるフロント側固定軸71Aからサイドフレーム10の左右方向外側の外面に沿って略後方に延びた後、左右方向内側に屈曲してサイドフレーム10よりも左右方向内側まで延び、その後略後方に向けて延び、その後端部がフロント側可動軸71Bを介して可動部材20に回動可能に連結されている。このようにフロントリンク71の一端部をサイドフレーム10の左右方向外側に連結することで、例えばフロントリンクの一端部がインナーフレームの内側に連結される構造に比べ、フロントリンク71が連結パイプ52に干渉するのを抑えることができるので、可動部材20を良好に動作させることが可能となっている。
リアリンク72は、フロントリンク71よりも後側で、かつ、サイドフレーム10の左右方向内側に配置され、一端部がリア側固定軸72Aを介してサイドフレーム10に回動可能に連結され、他端部がリア側可動軸72Bを介して可動部材20の後側部分に回動可能に連結されている。詳しくは、リアリンク72は、リア側固定軸72Aから略下方に向けて延びた後、左右方向内側に屈曲して可動部材20の側面まで延び、その後当該側面に沿って略下方に延びるように形成されている。
より詳しくは、前述したフロントリンク71およびリアリンク72は、図6に示すように、シートバックS2が所定角度で起立した基準姿勢において、フロント側可動軸71Bがフロント側固定軸71Aよりも上方に配置され、リア側可動軸72Bがリア側固定軸72Aよりも下方に配置されるように構成されている。ここで、所定角度とは、鉛直面に対するシートバックS2の角度であって、本実施形態では23°とする。また、図6〜図12においては、便宜上、シートバックS2の傾動動作に応じて、サイドフレーム10に対する位置が変わらない固定軸を白抜きの丸で示し、サイドフレーム10に対して移動する可動軸をドットで示すこととする。
このようにフロントリンク71およびリアリンク72を配置することで、シートバックS2が基準姿勢から最も後側に傾動した後傾姿勢(図10の姿勢)に傾動するまでの間の初期段階(図6〜図8)において、可動部材20の傾動傾向が、前端部が後端部に対して相対的に上昇する第1傾向となるように構成されている。つまり、図6〜図8に示す初期段階においては、可動部材20の水平面に対する角度が、徐々に大きくなるようになっている。
これにより、シートバックS2とシートクッションS1との角度を、乗員の脱力時の自然な姿勢を保持するための好適な角度とすることができるので、乗員が車両用シートS上で快適な休息を得ることが可能となっている。
このように可動部材20を傾動させる構成をフロントリンク71およびリアリンク72のみで構成したので、例えばカム部材、ローラおよびリンクなど3つ以上の部材を用いて可動部材を傾動させる構造に比べ、簡易な構造で、可動部材20を傾動させることが可能となっている。
また、本実施形態では、シートバックS2が基準姿勢(図6)から後傾姿勢(図10)に傾動するまでの間に、可動部材20の傾動傾向が、前述した第1傾向から、前端部が後端部に対して相対的に下降する第2傾向に切り替わるように、フロントリンク71およびリアリンク72が配置されている。つまり、図8〜図10に示すように、シートバックS2が基準姿勢から後傾姿勢に傾動するまでの間の後期段階では、可動部材20の水平面に対する角度が、徐々に小さくなるようになっている。
これにより、シートバックS2を後傾姿勢にしたときに、可動部材20とシートバックとS2を共に略フラットな状態に近づけることができるので、乗員が略フラットな車両用シートS上で身体を伸ばして快適な休息を得ることが可能となっている。
また、フロント側可動軸71Bは、基準姿勢(図6)において、フロント側固定軸71Aよりも後方で、かつ、フロント側固定軸71Aを通る第1鉛直面PF1よりもフロント側固定軸71Aを通る第1水平面FF1に近い位置に配置されている。
これにより、フロント側固定軸71Aを中心にしてフロント側可動軸71Bを前斜め上方に回動させていく際に、最初の段階においてフロント側可動軸71Bの上昇量(単位回転角度に対する上昇量)を大きくすることができる。また、フロント側可動軸71Bが第1水平面FF1よりも第1鉛直面PF1に近くなった後の段階において、フロント側可動軸71Bの上昇量を小さく抑えることができる。そのため、可動部材20の傾動傾向を第1傾向から第2傾向に良好に切り替えることが可能となっている。
また、リア側可動軸72Bは、基準姿勢(図6)において、リア側固定軸72Aを通る第2水平面FF2よりもリア側固定軸72Aを通る第2鉛直面PF2に近い位置であって、第2鉛直面PF2よりも前方の位置に配置されている。これにより、リア側固定軸72Aを中心にしてリア側可動軸72Bを前斜め上方に回動させていく際に、最初の段階においてリア側可動軸72Bの上昇量(単位回転角度に対する上昇量)を小さく抑えることができる。また、リア側可動軸72Bが第2鉛直面PF2よりも第2水平面FF2に近くなった後の段階において、リア側可動軸72Bの上昇量を大きくすることができる。そのため、可動部材20の傾動傾向を第1傾向から第2傾向に良好に切り替えることが可能となっている。
図2、図3および図5に示すように、伝達機構30は、第1伝達部材の一例としての第1伝達リンク31と、第2伝達部材の一例としての第2伝達リンク32と、第3伝達部材の一例としての第3伝達リンク33とを備えて構成されており、左右のサイドフレーム10の左右方向内側に1つずつ設けられている。このようにサイドフレーム10の左右方向内側に伝達機構30を配置することで、例えばサイドフレームの左右方向外側に伝達機構を配置する構造と比べ、車両用シートSを左右方向に小型化することが可能となっている。
また、伝達機構30の一部(第3伝達リンク33の前端側の部分以外の部分)は、左右方向においてサイドフレーム10の後側部14とインナーフレーム40の後側部44との間に配置されている。これにより、サイドフレーム10とインナーフレーム40の間に配置した伝達機構30の一部に対して左右方向内側から物が侵入するのを抑えることができるので、伝達機構30を良好に動作させることが可能となっている。
第1伝達リンク31は、シートバックフレームF2の基端部(傾動軸F21付近)から前斜め下方に向けて延びるように形成されており、その後端部がシートバックフレームF2に第1連結軸A1を介して連結され、その前端部が第2伝達リンク32に第2連結軸A2を介して連結されている。言い換えると、第1伝達リンク31の前端部は、第2連結軸A2や、後述する第2伝達リンク32および第3伝達リンク33を介して可動部材20に間接的に連結されている。これにより、シートバックフレームF2の傾動動作が、第1伝達リンク31、第2伝達リンク32および第3伝達リンク33を介して可動部材20に伝達されるようになっている。
より具体的には、第1連結軸A1は、基準姿勢(図6)において、傾動軸F21(傾動中心)よりも前側、詳しくは傾動軸F21と第2連結軸A2を結んだ直線よりも僅かに上方にずれた位置に配置されている。そして、第1連結軸A1、第2連結軸A2および傾動軸F21は、シートバックS2が基準姿勢から最も前側に傾動した前傾姿勢(図13)に到達するまでの途中の姿勢(図12)で一直線上に並ぶように構成されている。
これにより、シートバックS2が基準姿勢から前傾姿勢に到達するまでの途中で、傾動軸F21と第1連結軸A1と第2連結軸A2が一直線上に並ぶ、すなわち傾動軸F21と第2連結軸A2とを結ぶ直線を第1連結軸A1が乗り越えるので、可動部材20の移動方向を逆方向に切り替えることが可能となっている。
第2伝達リンク32は、側面視V字状のリンクであり、回動軸32Aを介してサイドフレーム10に回動可能に連結される基部32Bと、基部32Bから後斜め下方に延びる第1アーム部32Cと、基部32Bから後斜め上方に延びる第2アーム部32Dとを有している。そして、第1アーム部32Cの先端部には、第2連結軸A2を介して第1伝達リンク31が回動可能に連結され、第2アーム部32Dの先端部には、第3連結軸A3を介して第3伝達リンク33が回動可能に連結されている。つまり、第2伝達リンク32の回動中心から離れた位置に位置する第1アーム部32Cの先端部は、第1伝達リンク31からの駆動量が入力される入力部となっており、第2伝達リンク32の回動中心から離れ、かつ、前記入力部とは異なる位置に位置する第2アーム部32Dの先端部は、第3伝達リンク33へ駆動量を伝達するための出力部となっている。
第3伝達リンク33は、前後方向に延びるリンクであり、その後端部が第3連結軸A3を介して第2伝達リンク32に回動可能に連結されるとともに、その前端部が前述したフロント側可動軸71Bを介して可動部材20の前側部分に回動可能に連結されている。つまり、第3伝達リンク33の可動部材20との連結軸と、フロントリンク71の可動部材20との連結軸は、同軸、すなわち同一のフロント側可動軸71Bで構成されている。これにより、例えば第3伝達リンクとフロントリンクを可動部材の別の箇所にそれぞれ連結させる構造に比べ、構造を簡易化することが可能となっている。
以上のように、伝達機構30が構成されることで、図6〜図10に示すように、シートバックフレームF2を基準姿勢から後に倒していくと、シートバックフレームF2によって第1伝達リンク31が後斜め上方に引っ張られて、第2伝達リンク32が図示反時計回りに回動し、第3伝達リンク33が前方に移動する。これにより、シートバックフレームF2を後に倒す場合には、伝達機構30から可動部材20の前側部分に対して前方に向かう力(フロントリンク71を起こすような力)が働くので、前述したフロントリンク71およびリアリンク72で支持された可動部材20が、前方に移動しつつ、その傾動傾向が各リンク71,72の作用によって第1傾向から第2傾向に切り替わるようになっている。
また、図6および図11〜図13に示すように、シートバックフレームF2を基準姿勢から前に倒していくと、初期段階(図6、図11、図12)においては、シートバックフレームF2によって第1伝達リンク31が前斜め下方に押されて、第2伝達リンク32が図示時計回りに回動し、第3伝達リンク33が後方に移動する。これにより、シートバックフレームF2を基準姿勢から前に倒していく動作の初期段階では、伝達機構30から可動部材20に後方に向かう力が働くので、可動部材20は、後方に移動しつつ、フロントリンク71およびリアリンク72の作用によって、水平面に対する角度が徐々に小さくなっていく。
そして、図12に示すように、シートバックフレームF2を基準姿勢から前方に23°(鉛直面に対して0°)傾けた状態のときに、第1連結軸A1、第2連結軸A2および傾動軸F21が一直線上に並ぶ。第1連結軸A1、第2連結軸A2および傾動軸F21が一直線上に並んだ後(シートバックフレームF2を基準姿勢から前に倒していく動作の後期段階)においては、図13に示すように、シートバックフレームF2によって第1伝達リンク31が後斜め上方に引っ張られて、第2伝達リンク32が図示反時計回りに回動し、第3伝達リンク33が前方に移動する。
これにより、シートバックフレームF2を基準姿勢から前に倒していく動作の後期段階では、伝達機構30から可動部材20に前方に向かう力が働くので、可動部材20は、前方に移動しつつ、フロントリンク71およびリアリンク72の作用によって、水平面に対する角度が徐々に大きくなっていく。
このようにシートバックS2が基準姿勢(図6)から前傾姿勢(図13)に傾動するまでの途中で可動部材20の移動方向が後方から前方に切り替わることで、例えばシートバックが基準姿勢から前傾姿勢に傾動するまでの間中可動部材が後方に移動し続けるような構造に比べ、可動部材20または可動部材20上に設けられるシートクッションS1の後端部がシートバックS2に干渉するのを抑えることができる。
以上、本実施形態によれば、前述した効果に加え、以下のような効果を奏することができる。
回動可能な第2伝達リンク32を介して第1伝達リンク31を可動部材20に連結したので、第2伝達リンク32の入力部および出力部の向きや回動中心からの距離を調整することによって、可動部材20に加える力の方向や可動部材20の移動量を好適な方向・量に調整することができるので、可動部材20またはシートクッションS1がシートバックS2に干渉するのをより抑えることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前記した第1の実施形態の構造を一部変更したものであるため、第2の実施形態と略同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略することとする。
図14に示すように、第2の実施形態においては、可動部材20は、フロントリンク71とリアリンク73に連結される可動リンク34を一体に有している。リアリンク73は、V字状に形成されており、そのV字の角に相当する部位がリア側固定軸73Aを介してサイドフレーム10に回動可能に支持されている。
リアリンク73は、基準姿勢において、リア側固定軸73Aから前斜め下方に延びる第1アーム部73Cと、リア側固定軸73Aから略真下に延びる第2アーム部73Dとを有している。第1アーム部73Cの先端部は、リア側可動軸73Bを介して可動リンク34に回動可能に連結され、第2アーム部73Dの先端部は、第2連結軸A2を介して第1伝達リンク31に回動可能に連結されている。なお、この形態において、伝達機構は、第1伝達リンク31のみで構成され、第1伝達リンク31はリアリンク73を介して可動部材20の構成部品である可動リンク34に連結されている。
そして、基準姿勢において、フロント側可動軸71Bが第1鉛直面PF1よりも前方に配置されるとともに、リア側可動軸73Bも第2鉛直面PF2よりも前方に配置されている。また、基準姿勢において、第1連結軸A1は、傾動軸F21の前方であって、当該傾動軸F21より少し下の位置に配置されている。
このような構造でも、図14〜図17に示すように、傾動軸F21と第1連結軸A1と第2連結軸A2は、シートバックS2が基準姿勢(図14)から前傾姿勢(図17)に到達するまでの途中(図15と図16の間の姿勢)で一直線上に並ぶので、可動部材20の移動方向を前方から後方に切り替えることができる。そのため、第2の実施形態では、例えば可動部材が前方に移動し続けるような構造に比べ、可動部材20またはシートクッションS1が、シートクッションS1等の前方に配置されたものに干渉するのを抑えることができる。
以上に本発明の第1および第2の実施形態について説明したが、本発明は、以下の他の形態に示すように、適宜変形して実施することが可能である。
前記各実施形態では、第1伝達リンク31を他の部材を介して可動部材20に連結したが、本発明はこれに限定されず、第1伝達リンクを直接可動部材に連結してもよい。
前記各実施形態では、傾動軸F21と第1連結軸A1と第2連結軸A2が、シートバックS2が基準姿勢から前傾姿勢に到達するまでの途中で一直線上に並ぶように構成したが、本発明はこれに限定されず、シートバックを基準姿勢から前傾姿勢に傾動させる間のいずれかの姿勢において、一直線上に並ぶように構成されていればよい。つまり、例えば、基準姿勢または前傾姿勢のときに傾動軸、第1連結軸および第2連結軸が一直線上に並ぶように構成されていてもよい。
この場合であっても、各軸が一直線上に並ぶ付近において、第1伝達リンクから第2伝可動部材側の部材に伝わる駆動量を小さくすることができるので、シートバックの前傾時における可動部材の動きを抑えて可動部材がシートバックに干渉するのを抑えることができる。
また、本発明は前述した各実施形態で示したような構造(シートバックの姿勢がいずれかの姿勢において、3つの軸が一直線上に並ぶ構造)に限定されるものではない。すなわち、本発明は、シートバックが基準姿勢から前傾姿勢に傾動する間に、前後方向の一方側に向けて移動する可動部材の移動量が徐々に小さくなるように伝達機構が構成されていればどのような構造であってもよい。例えば、基本姿勢において、第1連結軸が、傾動中心と第2連結軸を結ぶ直線上から僅かにずれた位置に配置されて構造などであってもよい。
また、伝達機構は、各実施形態で示したような構造(シートバックが基本姿勢から前傾姿勢に到達するまでの途中で、3つの軸が一直線上に並ぶ構造)でなくても、シートバックが基準姿勢から前傾姿勢に傾動するまでの間に、可動部材の移動方向が逆方向に切り替わるように構成されていればどのような構造であってもよい。例えば、シートバックの傾動に連動するカムを設け、当該カムのカム面が、可動部材を前方に押す形状と、可動部材の後方への移動を許容する形状とを含む形状に形成された構造などであってもよい。
前記実施形態では、前後方向に延びる可動部材20を例示したが、本発明はこれに限定されず、可動部材は、どのような形状であってもよい。
前記実施形態では、乗物用シートとして、自動車で使用される車両用シートSを例示したが、本発明はこれに限定されず、その他の乗物用シート、例えば、船舶や航空機などで使用されるシートに適用することもできる。
10 サイドフレーム
20 可動部材
30 伝達機構
31 第1伝達リンク
A1 第1連結軸
A2 第2連結軸
F2 シートバックフレーム
F21 傾動軸
S 車両用シート
S1 シートクッション
S2 シートバック

Claims (6)

  1. シートクッションと、当該シートクッションに対して傾動可能なシートバックとを備えた乗物用シートであって、
    前記シートクッションの左右のフレームを構成する左右のサイドフレームと、
    前記サイドフレームに対して前後動可能な可動部材と、
    前記シートバックの傾動動作を前記可動部材に伝達するために、前記可動部材と前記シートバックとに連結される伝達機構と、を備え、
    前記伝達機構は、第1伝達部材、第2伝達部材および第3伝達部材を備え、
    前記第1伝達部材は、一端部が前記シートバックを構成するシートバックフレームに第1連結軸を介して連結され、他端部が前記第2伝達部材に第2連結軸を介して連結され
    前記第2伝達部材は、前記サイドフレームに回動可能に設けられ、その回動中心から離れた位置で前記第1伝達部材に連結される入力部と、前記回動中心から離れ、かつ、前記入力部とは異なる位置で前記第3伝達部材に連結される出力部とを有し、
    前記第3伝達部材は、前後方向に延びて前記可動部材の前側に連結され、
    前記シートバックの傾動中心と前記第1連結軸と前記第2連結軸とが、前記シートバックを所定角度で起立した基準姿勢から最も前側に傾動した前傾姿勢に傾動させる間のいずれかの姿勢において、一直線上に並ぶように構成されていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記傾動中心と前記第1連結軸と前記第2連結軸は、前記シートバックが前記基準姿勢から前記前傾姿勢に到達するまでの途中で一直線上に並ぶように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記第1連結軸は、前記基準姿勢において前記シートバックの傾動中心よりも前側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記可動部材は、前側部分が前記サイドフレームに回動可能に設けられたフロントリンクに回動可能に連結されるとともに、後側部分が前記サイドフレームに回動可能に設けられたリアリンクに回動可能に連結され、
    前記第3伝達部材の前記可動部材との連結軸と、前記フロントリンクの前記可動部材との連結軸が同軸であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  5. シートクッションと、当該シートクッションに対して傾動可能なシートバックとを備えた乗物用シートであって、
    前記シートクッションの左右のフレームを構成する左右のサイドフレームと、
    前記サイドフレームに対して前後動可能な可動部材と、
    前記シートバックの傾動動作を前記可動部材に伝達するために、前記可動部材と前記シートバックとに連結される伝達機構と、を備え、
    前記伝達機構は、第1伝達部材、第2伝達部材および第3伝達部材を備え、
    前記第1伝達部材は、一端部が前記シートバックを構成するシートバックフレームに連結され、他端部が前記第2伝達部材に連結され、
    前記第2伝達部材は、前記サイドフレームに回動可能に設けられ、その回動中心から離れた位置で前記第1伝達部材に連結される入力部と、前記回動中心から離れ、かつ、前記入力部とは異なる位置で前記第3伝達部材に連結される出力部とを有し、
    前記第3伝達部材は、前後方向に延びて前記可動部材の前側に連結され、
    前記シートバックが所定角度で起立した基準姿勢から最も前側に傾動した前傾姿勢に傾動する間に、前後方向の一方側に向けて移動する前記可動部材の移動量が徐々に小さくなるように前記伝達機構が構成されていることを特徴とする乗物用シート。
  6. 前記伝達機構は、前記シートバックが前記基準姿勢から前記前傾姿勢に傾動するまでの間に、前記可動部材の移動方向が逆方向に切り替わるように構成されていることを特徴とする請求項に記載の乗物用シート。
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