JP5989413B2 - 植物栽培装置及び植物栽培方法 - Google Patents

植物栽培装置及び植物栽培方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5989413B2
JP5989413B2 JP2012132140A JP2012132140A JP5989413B2 JP 5989413 B2 JP5989413 B2 JP 5989413B2 JP 2012132140 A JP2012132140 A JP 2012132140A JP 2012132140 A JP2012132140 A JP 2012132140A JP 5989413 B2 JP5989413 B2 JP 5989413B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
plant
gas
cultivation
intake pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012132140A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013255439A (ja
Inventor
央子 富田
央子 富田
坂本 勝
勝 坂本
貴之 結城
貴之 結城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2012132140A priority Critical patent/JP5989413B2/ja
Publication of JP2013255439A publication Critical patent/JP2013255439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5989413B2 publication Critical patent/JP5989413B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)
  • Hydroponics (AREA)

Description

本発明は特に植物工場における植物栽培装置及び植物栽培方法に関する。
近年の植物工場ブームから、多くの企業や研究機関等で、照明装置や空調装置などのエレクトロニクス技術を利用した植物工場に関する取組みが進められている。植物工場では、一般的なハウス栽培や露地栽培とは異なり、多段・密植栽培が可能であるため、単位面積当たりの収量を大きく上げることができる。
植物工場における植物の栽培方法として、植物体の上部・側面などから送風を行うことで植物体周囲の空気を入れ替えたり、植物体の育成に必要な気体を供給したり、栽培施設内に除湿装置を設置して室内全体の湿度を低下させたりするような例が検討されている。
図10は、植物体(イチゴ)に対し送風ファンを用いて送風する方法を示す概略図である。図中の矢印は気体の流れを示し、矢印の大きさは気流の大きさ(速さ)に対応する。
このように、施設全体や植物体の上部・側面などから送風を行い、植物体周囲の空気を入れ替える技術として、例えば特許文献1には、外気を含む気流を栽培植物の栽培域に対して供給し、栽培植物及び/またはその近傍においてほぼ一定の気流環境を形成する植物栽培用施設が記載されている。
特許文献2には、複数のファンを栽培室の一方の側面に並設し、空調室で環境条件を調整した空気を栽培室の一方の側面から相対向する他方の側面へと所望の風速で送風循環させるようにした植物栽培装置が記載されている。
また、除湿装置または加湿装置を設置して栽培室の湿度を調整する技術として、例えば特許文献3には、植物を生育する試料室の空気を調温調湿した後、試料室に吹き出すことで、植物を生育する試料室内の温湿度を正確に制御する植物生育装置が記載されている。
特許文献4には、育成室を囲む試験箱と空気調整機を設置した機械箱とを区画する仕切側壁部の上端側に吸込口を開設した生物育成装置が記載されている。上記生物育成装置によれば、吸込口を通って試験箱に吸い込まれた空気を温度調整し、加湿した後、育成室側に吹き出すことができる。
特許文献5には、室内を加湿冷房する一方、適切な温度維持のために除湿を行なうようにした温室に適した空気調整装置が記載されている。特許文献5には、温室内の除湿に際して、温室内から空気を取り込む吸気管路を設け、取り込んだ空気を除湿機により除湿し、温室内のノズルから噴出することが記載されている。
また、特許文献6には、大容量の空調対象空間に対して、消費エネルギーを抑えるとともに均一な空調を行なう空調システムが記載されている。
特許文献7には、クラウンへの温度調節、環境調節を局所的に行うことにより、省エネ栽培と年間を通じた効率的な安定した省エネ型多重収穫栽培とを可能にするための局所温度調節装置が記載されている。
特許文献8には、自然エネルギーのみを利用した冷房と除湿を行なう完全制御型植物工場システムが記載されている。図11は、特許文献8の完全制御型植物工場システム400の主要部を示した一部切り欠き斜視図である。
完全制御型植物工場システム400は、空気を吸引するための排気ダクト401と、空気を供給するための入気ダクト402を植物工場411の天頂付近に設けており、排気ダクト401から吸気された植物工場411内の空気は、除湿・冷却されたあと、入気ダクト402から供給される。
入気ダクト402から左右に吹き出した空気は円筒形の外壁の内面に沿って下降し、床に当たって円を描くように室内を通過し、中央付近で上昇し、排気ダクト401から吸い込まれる。これにより植物工場411内の全体的な空気を除湿・冷却し、調整することができる。
特許文献9には、照明501が配置される第1の領域502と、照明501の照射によって生長する植物503が配置される第2の領域504とをともに内部に備える栽培室505の空調装置500が記載されている。図12は、特許文献9の空調装置を備える栽培室の斜視図である。
特許文献9の空調装置500は、第1の領域502に存在する第1の空気を栽培室505の外部に排気するための第1の排気装置506と、第2の領域504に存在する第2の空気を栽培室505の外部に排気するための、第1の排気装置506とは異なる第2の排気装置507と、第2の排気装置507により排気された第2の空気を冷却して除湿し、除湿された第2の空気を、第1の排気装置506により排気された第1の空気と混合して所定の温度の空調空気とする混合装置508と、混合装置508により生成された空調空気を、第2の領域504に吹き出す吹出し装置509とを備えている。
特開2004−8049号公報(2004年1月15日公開) 特開平3−292828号公報(1991年12月24日公開) 特開平1−235521号公報(1989年9月20日公開) 特開平7−312995号公報(1995年12月5日公開) 特開2000−157068号公報(2000年6月13日公開) 特開2011−179699号公報(2011年9月15日公開) 特開2010−268787号公報(2010年12月2日公開) 特開2011−147384号公報(2011年8月4日公開) 特開2011−223892号公報(2011年11月10日公開)
ところで、生産性を高めるために、植物工場で植物体を一度に大量に栽培する場合、植物体が密集することとなる。従来技術では、密集した植物体を栽培する場合に、問題を生じる。以下、図13〜14を参照して具体的に説明する。
図13は、植物群落に対し送風ファンを用いて送風する方法を示す概略図である。図14は、除湿機を用いて栽培室内を除湿する方法を示す概略図である。植物群落とは、密集した状態で栽培される複数の植物体のことをいうものとする。
上記特許文献1〜2に記載されている技術は、植物が密集した状態で栽培されている場合、全ての植物に対して一定の気流環境を形成したり、均一に温湿度を制御したりすることができるものではない。
具体的には、例えば図13に示すように植物群落に対して送風する場合、植物群落周囲の空気を入れ替えることは可能だが、植物体の外側から送風を行っても植物群落の中心部へは行き渡りにくい。
さらに、植物群落への単一の送風機による送風は、植物毎に受ける風の強さが異なり、生育にばらつきを生じる。また、群落内部の植物体にも風を行き渡らせるよう強い風を送ると、植物がダメージを受ける、ストレスにより生育が抑制される等の問題を生じる。
また、特許文献3〜5に記載されている技術によれば、栽培室の一部から空気を取り込み、栽培室内全体を除湿または加湿することにより栽培室内全体の湿度を調整することは可能である。しかしながら、図14に示すような、栽培室の一部に除湿装置を設けて除湿する方法と同様に、植物群落内の湿度を下げるには時間がかかり、効率が良くない。
そのため、植物が密集した状態で栽培されているような場合、上記のような植物群落に対して送風したり、栽培室内全体を除湿したりする従来の方法では、植物群落内の除湿が効率的に行なえているとはいえない。
特許文献6の上記空調システムは、外部から取り込んだ空気の湿度を調整して栽培ハウス内に供給するものであり、栽培ハウス内の高湿な部分の空気を直接的に除去するものではないため、効率的に除湿を行なえるものではない。特許文献7についても同様である。
特許文献8の完全制御型植物工場システム400では、植物が密植されている場合や、多段栽培されている場合など、植物群落内の空気は停滞したままとなり、植物群落内は高湿なままになる可能性がある。
特許文献9の空調装置500は、第2の排気装置の吸込み口510は、栽培室505の壁面511または床面512に設けられることが記載されている。
そのため、植物群落内の空気を直接的に吸い込むものではなく、植物群落内の湿度を効率的に下げることができるものではない。
以上のように、植物が密集した状態で栽培される場合、従来技術では植物体周囲の湿度を効率的に下げることができない。そして、植物体の周囲は高湿な状態となり、葉面の濡れから病害が発生したり、花粉の飛散が妨げられたりする。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、植物体の周囲の湿度を効率的に下げることができる植物栽培装置及び植物栽培方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の植物栽培装置は、植物体を栽培するための植物栽培装置であって、吸気パイプと、上記吸気パイプに接続された吸気装置とを備えており、上記吸気パイプは、吸気口を備えており、少なくとも1つの上記吸気口は、一つの上記植物体または隣接する複数の上記植物体からなる群落を包含する外接直方体の内部の領域として表される吸気領域に設けられており、上記吸気装置は、上記吸気口を介して上記吸気領域にある気体を上記吸気パイプの中に取り込むことで、上記気体を上記吸気領域の外部へ移動させることを特徴とする。
上記の構成により、植物体の近傍の気体を効率的に吸気することができる。
植物は、葉などに存在する気孔から水蒸気を空気中に放出するため、植物体周囲は高湿な状態になる。そのため、限られたスペースで多くの植物を栽培することにより、多湿の状態が続き、葉面の濡れから病害が発生したり、花粉の飛散が妨げられたりする可能性がある。
そこで、植物体の近傍の、高湿な気体が充満している領域である吸気領域の気体を吸気し、吸気領域で吸気した気体を吸気領域の外部に移動させることで、吸気領域の湿度を低下させることができる。
これにより、植物体の周囲の湿度を効率的に低下させ、植物体の周囲が多湿の状態が続き、葉面の濡れから病害が発生したり、花粉の飛散が妨げられたりすることを抑制することができる。
上記吸気パイプは、複数の上記植物体に沿って設けられていてもよい。
上記の構成により、一つの吸気パイプによって複数の植物体からなる吸気領域の気体を効率的に吸気することができる。
第1送風装置を備えており、上記第1送風装置は、上記吸気領域の外部にある気体を、上記吸気口を介して上記吸気領域に排気してもよい。
上記の構成により、吸気領域の外部の低湿な気体を、吸気領域に供給することができる。これにより、より効率的に植物の周囲の湿度を低下させることができる。
除湿装置を備えており、上記除湿装置は、上記吸気口を介して上記吸気パイプの中に取り込まれた気体を入力し、該気体よりも湿度が低い除湿気体を出力してもよい。
上記の構成により、吸気領域で吸気した高湿な気体を除湿し、乾燥した低湿な気体を生成することができる。
上記吸気領域の湿度を検出する湿度センサーをさらに備えており、上記除湿装置は、上記湿度センサーが検出した上記吸気領域の湿度に応じて、上記除湿気体を出力してもよい。
上記の構成により、予め定められた設定湿度とセンサーが検出した湿度とに応じて、吸気領域で吸気した気体を除湿することができる。
第2送風装置を備えており、上記第2送風装置は、上記除湿気体を、上記吸気口を介して上記吸気領域に排気してもよい。
上記の構成により、除湿装置で除湿され、乾燥した気体を吸気領域に供給することができる。これにより、より効率的に植物体の周囲の湿度を低下させることができる。
上記植物体が配される栽培棚を備えており、第1期間において、上記除湿装置は、第1栽培棚の上記吸気領域において上記吸気パイプの中に取り込んだ気体を除湿気体とし、上記第2送風装置は、当該除湿気体を第2栽培棚の上記吸気口を介して排気し、上記第1期間とは異なる第2期間において、上記除湿装置は、上記第2栽培棚の上記吸気領域において上記吸気パイプの中に取り込んだ気体を除湿気体とし、上記第2送風装置は、当該除湿気体を上記第1栽培棚の上記吸気口を介して排気してもよい。
上記の構成により、複数の栽培棚について、効率的に植物の周囲の湿度を低下させることができる。
上記第1栽培棚の植物体に照射する光を発する第1光源と、上記第2栽培棚の植物体に照射する光を発する第2光源とを備えており、上記第1光源および上記第2光源は、少なくとも明状態と、上記明状態のときに発する光量よりも低い光量を発する状態である暗状態との間で切り替え可能であり、上記第1光源が暗状態である期間のうち、少なくとも一部の期間では、上記第2光源は明状態であり、上記第2光源が暗状態である期間のうち、少なくとも一部の期間では、上記第1光源は明状態であってもよい。
上記の構成により、複数の栽培棚の間で気体を交換することで、それぞれの栽培棚の植物が必要とする気体を供給することができる。
上記第1光源が暗状態のときは、上記第2光源は明状態であり、上記第1光源が明状態のときは、上記第2光源は暗状態であってもよい。
上記の構成により、複数の栽培棚の間で気体を交換することで、より効率的にそれぞれの栽培棚の植物が必要とする気体を供給することができる。
上記植物体へ培養のための液体を供給する培養液供給部をさらに備えており、上記培養液供給部は、上記吸気パイプおよび上記吸気口を介して、上記植物体に上記液体を供給してもよい。
上記の構成により、給水用のパイプと吸気用のパイプを併用することができ、装置を簡略化することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の植物栽培方法は、植物体を栽培する植物栽培方法であって、一つの上記植物体または隣接する複数の上記植物体からなる群落を包含する外接直方体の内部の領域として表される吸気領域の気体を吸気し、上記吸気領域の外部の領域に移動させることを特徴とする。
上記の構成により、高湿な気体が充満している吸気領域にある気体を効率的に吸気することができる。さらに、吸気領域で吸気した気体を吸気領域の外部に移動させることで、吸気領域の湿度を低下させることができる。
これにより、植物体の周囲の湿度を効率的に低下させ、植物体の病害を防止したり、花粉の飛散を容易にしたりすることができる。
第1期間において、第1栽培棚の上記吸気領域において吸気した気体を除湿し、除湿した上記気体を第2栽培棚の上記吸気領域に排気し、上記第1期間とは異なる第2期間において、第2栽培棚の上記吸気領域において吸気した気体を除湿し、除湿した上記気体を第1栽培棚の上記吸気領域に排気してもよい。
上記の構成により、複数の栽培棚について、効率的に植物の周囲の湿度を低下させることができる。
以上のように、本発明の植物栽培装置は、吸気パイプと、上記吸気パイプに接続された吸気装置とを備えており、上記吸気パイプは、吸気口を備えており、少なくとも1つの上記吸気口は、一つの上記植物体または隣接する複数の上記植物体からなる群落を包含する外接直方体の内部の領域として表される吸気領域に設けられており、上記吸気装置は、上記吸気口を介して上記吸気領域にある気体を上記吸気パイプの中に取り込むことで、上記気体を上記吸気領域の外部へ移動させるものである。
また、本発明の植物栽培方法は、一つの上記植物体または隣接する複数の上記植物体からなる群落を包含する外接直方体の内部の領域として表される吸気領域の気体を吸気し、上記吸気領域の外部の領域に移動させるものである。
それゆえ、植物体の周囲の湿度を効率的に下げることができるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態に係る植物栽培装置の概略図である。 本発明の植物栽培装置の吸気管により植物の周囲の空気を吸気する方法を示す概略図である。 本発明の植物栽培装置の吸気管の吸気口と植物体との位置関係を示す概略図である。 本発明の植物栽培装置の吸気管を、延伸方向と垂直な面であって、吸気口を含む面で切断したときの断面図である。 比較例として、吸気領域の外部から吸気する方法を示す概略図である。 比較例として、植物群落内から植物に対して送風する方法を示す概略図である。 本発明の他の実施の形態に係る植物栽培装置の概略図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る植物栽培装置の概略図である。 図8に示す植物栽培装置を用いた栽培方法の一例を示す概略図である。 送風ファンを用いて植物体に送風する方法を示す概略図である。 特許文献8の完全制御型植物工場システムの主要部を示した一部切り欠き斜視図である。 特許文献9の空調装置を備える栽培室の斜視図である。 送風ファンを用いて植物群落に送付する方法を示す概略図である。 除湿装置を用いて栽培室内を除湿する方法を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本発明の植物栽培装置は、主に、植物工場における植物の栽培に用いられるものである。
本発明の植物栽培装置および植物栽培方法は、様々な植物の栽培に用いることができるが、図面には例としてイチゴを図示して説明する。
〔実施の形態1〕
本発明の植物栽培装置に関する実施の一形態について図1〜図6に基づいて説明すれば以下のとおりである。
<植物栽培装置>
図1は、本実施の形態の植物栽培装置100の概略図である。図1に示すように植物栽培装置100は、栽培棚50、吸気管1(吸気パイプ)、排水管2、除湿装置20、吸気ファン21(吸気装置)、弁A22、養液タンク30(培養液供給部)、ポンプ31、弁B32、制御装置40を備えている。
<栽培棚>
栽培棚50の内部には、複数の植物60が植えられた栽培容器61が設けられており、植物60の上方には、植物60に照射する光を発するLED51が設けられている。植物60に照射する光をLED51により人工的に供給することにより、植物60が光合成をし易い環境をつくることができる。ただし、光源はLED照明に限らず、様々な光源を用いることができる。
栽培容器61は、植物60を栽培するための培地を保持する容器である。栽培容器61は、培養土または栽培用の固形培地(ロックウール、ウレタン、スポンジなど)を入れるためのプランタであってもよいし、植物60を保持するとともに水耕栽培用の培養液(液体)を貯める水槽であってもよい。
<吸気管>
吸気管1は栽培容器61の配置に応じて分岐しており、吸気管1の枝部分(以下、吸気管11とする)は、植物60に沿って設けられている。吸気管1の一方の先端部には、除湿装置20が接続されている。
また、除湿装置20と吸気管1の分岐部分との間には、吸気ファン21が設けられており、吸気ファン21を駆動させることで、吸気管11を介して植物60の周囲の気体を吸い込み、栽培棚50の外部または除湿装置20に移動させることができる。
除湿装置20に入力された気体は除湿され、乾燥気体(除湿気体)として出力される。乾燥気体は、栽培棚50の内部に供給(排気)されてもよい。
吸気管11を介して植物60の周囲の気体を吸い込むための具体的な条件については後述する。
<排水管>
排水管2は、栽培容器61から流出した余分な培養液(養液)を養液タンク30に戻すための配管である。
これにより、過剰に供給された培養液を養液タンク30に戻し、再利用することができる。なお、栽培容器61から流出した培養液を養液タンク30に戻す必要は必ずしもなく、廃液タンクに貯蔵してもよく、下水道に廃棄してもよい。
<弁>
吸気管1の分岐部分には弁が設けられている。弁A22は、吸気管1の分岐部分と吸気ファン21との間に設けられており、ポンプ31により吸い上げられた培養液が吸気ファン21に流れ込むのを防止する。
弁B32は、吸気管1の分岐部分とポンプ31との間に設けられており、吸気ファン21により吸気された気体が養液タンク30に流れ込むのを防止する。
<植物群落内における吸気>
吸気管11を介して植物60の周囲の気体を吸い込む方法について具体的に説明する。
図2は、植物栽培装置100の吸気管11により、植物60の周囲の気体を吸気するときの気体の流れを示す概略図である。
図2に示すように、吸気管11には、開口部である吸気口12が設けられている。図中の矢印は気体の流れを示す。吸気口12は、吸気ファン21により気体を吸気するときの吸気口として利用される。
具体的には、吸気ファン21を駆動させて、吸気管11の内部の気体の流れを制御することで、吸気口12の周囲の気体は、吸気口12を介して吸気管11に吸気される。吸気管11に吸気される気体には、植物60の周囲の水蒸気13も含まれるため、植物60の周囲の高湿な気体を吸気することができ、湿度を低下させることができる。
吸気口12と植物60との位置関係について、図3に基づいて説明する。図3は、本発明の植物栽培装置100の吸気管11の吸気口12と植物60との位置関係を示す概略図である。
植物60の周囲の湿度を効率的に低下させるためには、高湿な気体が充満している領域である植物群落内を吸気領域とし、吸気領域の内部に吸気口12を配置し、吸気することが好ましい。
吸気領域は、一つの上記植物体または隣接する複数の上記植物体からなる群落60を包含する外接直方体Cの内部の領域として表される領域である。なお、外接直方体C内の頂点付近には植物体が存在しないため、より正確には植物体の包絡面から形成される外接立体の内部が吸気領域であるが、説明の便宜上、外接直方体Cの内部の領域とする。外接直方体Cは、一つの上記植物体または隣接する複数の上記植物体からなる群落60に外接する直方体である。特に、外接直方体Cは、一つの上記植物体または隣接する複数の上記植物体からなる群落60に外接する直方体のうち、体積が最小のものであってもよい。
なお、図3の例において外接直方体Cは、特に植物60のうち、培地の外部にある部分を包含する外接直方体であるが、植物60のうち、培地の内部にある部分(すなわち、根の部分)を含めて、植物60を包含する外接直方体としてもよい。
図3は説明のために、吸気口12が、植物60aと植物60bとからなる群落を包含する外接直方体Cの内部の領域に位置するように、吸気管11に設けられているが、植物60bと植物60cとからなる群落を包含する外接直方体の内部の領域にも吸気口12が設けられていてもよい。
また、図3では、吸気管11の延伸方向において隣接する2つの植物60からなる群落を包含する外接直方体のみを図示しているが、吸気管11の延伸方向と垂直な方向において隣接する2つの植物60からなる群落を包含する外接直方体の内部に吸気口12が設けられていてもよい。
さらに、1つの植物60を包含する外接直方体の内部に吸気口12が設けられていてもよい。
なお、1つの植物60(株)に対して、少なくとも1以上の吸気口12を設けることが好ましい。
植物群落内とは、植物体の底部よりも高い領域であって、上記植物体の頂部よりも低い領域としても表すことができる。また、植物群落内とは、植物60の頂部と植物体の下部との間の領域ということもできる。より正確には、植物体の包絡面から形成される外接立体の内部の領域である。
吸気口12を上記のように吸気領域に配置し、最も高湿となりやすい植物群落内の空気を吸気して除湿を行うことで、集中的な除湿が可能となり、効率的に(短時間で)植物群落内の湿度を低下させることができる。
また、より多くの吸気口12を、植物60の配置に対して均一に設けることで、植物体ごとに均一に除湿することが可能である。
<培養液の供給>
植物栽培装置100の吸気管1は、上記のように吸気領域の気体を移動させるための管として利用することに加えて、培養液を運搬するための管としても利用することができる。
すなわち、図1に示すように、植物栽培装置100において、植物60への培養液の供給は、吸気管11の吸気口12を介して行ってもよい。
吸気管1はさらに分岐しており、当該分岐部分はポンプ31を介して養液タンク30に接続されている。ポンプ31によって養液タンク30に貯蔵された培養液を吸い上げ、吸気管11を介して植物に供給することができる。
このように、植物60の周囲の気体を吸気するための吸気管1を用いて、植物60に対して培養液を供給することで、吸気装置と給液装置とを一体化することができ、装置の小型化・低コスト化を実現することができる。
しかしながら、本発明はこの構成に限定されず、吸気領域にある気体を移動させる吸気用の管と、培養液を運搬する給水用の管とは別個の管であってもよい。
植物60への培養液の供給を、吸気管11の吸気口12を介して行うことで、吸気用の機構と給液用の機構とを一体化したり、吸気用の機構と送風用の機構とを一体化したりすることができる。
また、給水管を用いて株元に培養液を送るような栽培方法であれば、様々な植物に利用することができる。
<制御装置>
制御装置40は、除湿装置20、吸気ファン21、弁A22、ポンプ31、および弁B32に、起動・停止等の制御を行うための制御信号を出力するものである。
これにより、制御装置40は、ポンプ31の起動、停止、および吸引力の制御を行い、吸気ファン21の起動、停止、および回転速度の制御を行うことができる。
例えば、制御装置40は、吸気ファン21とポンプ31とが、一方が起動しているときは他方は停止しているよう制御する。
また、給水の際は養液が吸気ファン21の方へ流れこまないよう、弁A22を閉じる。吸気の際は、養液タンク30の培養液が、吸気ファン21の方へ流れ込むのを抑止するために、弁B32を閉じる。
弁A22および弁B32の代用として、吸気管1の分岐部分に流路切替弁を設置しても良い。
<吸気口の位置>
図4は、植物栽培装置100の吸気管11を、吸気管11の延伸方向と垂直な面であって、吸気口12を含む面で切断したときの断面図である。
図4の(a)〜(e)はそれぞれ、吸気管11の外周部分のうち、吸気口12を設ける箇所がそれぞれ異なる吸気管11の断面図である。植物栽培装置100の吸気管11としては、図4の(a)〜(e)の何れの吸気管11であっても用いることができる。
図4の(c)〜(e)の吸気管11のように、水平方向よりも上向きに吸気口12を設けることで、吸気領域にある高湿な気体を効率的に吸気できるため望ましい。
図4の(a)〜(e)の吸気管11のうち何れの吸気管11を用いるかは、吸気管11を設置する高さと植物60の形状とに応じて適宜決定される。葉菜類(レタス・キャベツ等)など、葉が株元から生じるような植物体の場合は、図4の(c)のような形状の吸気管11が望ましく、葉が上部に生じるような植物体の場合は図4の(d)、(e)のような形状の吸気管11が望ましい。更にこれらの場合、給水時の水圧を制御することにより、培養液が飛散しないようにするのが望ましい。
また、植物栽培装置100では、吸気口12を複数個設けることで、植物体ごとに吸気する気体の量のばらつきを少なくすることができる。
また、植物栽培装置100の植物群落内に図示しない湿度センサーを設置し、検出された相対湿度が予め設定された任意の一定値(例えば湿度90%など)を超えた場合に、除湿機構を稼働するように制御装置40によって制御することが望ましい。また、相対湿度の高さに応じて、除湿装置20の除湿レベルを切り替えても良い。
<比較例>
図5は、比較例として、吸気領域の外部から吸気する方法を示す概略図である。
植物60の株の外側から吸気した場合、すなわち、植物群落の外部から吸気した場合、吸気口付近の空気が最も吸気されやすく、高湿になりやすい部分の空気の吸い込み量は少なくなる。
本発明の植物栽培装置100のように、より高湿な部分である植物群落内に吸気口を設けた方が、より効率よく除湿することができる。
図6は、比較例として、植物群落内から植物に対して送風する方法を示す概略図である。
植物60の株元に、吸気管の代わりに送風管を配置し、内側から乾いた空気を送風することで、群落内の空気を低湿化することが可能である。しかしながら、特に密植時や植物が生い茂っている場合などは、空気の流れが停滞しやすく、空気が入れ替わるのに時間がかかる。
また、吸気の場合は植物の外周部から給気口に向かって湿度が高くなるような湿度勾配が生じるため、蒸散が盛んな植物外周部の葉の付近の湿度が最も低くなり、効果的に湿度を低減できる。しかし、送風の場合は、逆に送風口から植物の外周部に向かって湿度が高くなるような湿度勾配が生じるため、植物外周部の葉の付近の湿度が最も高くなり、効果的に湿度を低減できない。
このため、本発明の植物栽培装置100のように、最も高湿な部分である植物群落内の空気を吸気して除湿する方が、より効率よく除湿することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の植物栽培装置に関する他の実施形態について、図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施の形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図7は本実施の形態の植物栽培装置200の概略図である。植物栽培装置200は、植物栽培装置100に送風機能を持たせたものである。
植物栽培装置200の吸気管1は、分岐部分においてさらに分岐しており、送風ファン70に接続されている。
また、分岐部分と送風ファン70との間には弁C71が設けられており、吸気ファン21で吸気した気体やポンプ31で汲み上げた培養液が送風ファン70に流れ込まないようにしている。
吸気管11を介して植物60に対して給水する際には、培養液が吸気ファン21や送風ファン70の方へ流れこまないよう、弁A22と弁C71とを閉じる。
吸気の際には、養液タンク30の培養液が吸気ファン21の方へ流れ込まないよう弁B32を、送風ファン70の方から空気が流れ込まないよう弁C71を閉じる。
送風の際には、吸気ファン21の方へ空気が流れ込まないよう弁A22を閉じる。なお、ポンプ31側の弁B32も閉じるのが望ましい。
弁A22、弁B32、弁C71の代わりに、給水・吸気・送風の配管分岐点に流路切替弁を設置し、これらの配管の切替えを行っても良い。
制御装置40は、弁A22、弁B32、弁C71、除湿装置20、吸気ファン21、ポンプ31、送風ファン70の起動・停止等の制御を行う。
給水を行わない場合、通常は送風を行い、必要に応じて除湿機構を稼働して除湿を行う。たとえば、図示はしないが、植物群落内に湿度センサーを設置し、検出された相対湿度が予め設定された任意の一定値(例えば湿度90%など)を超えた場合に、除湿機構を稼働するように制御装置40によって制御することが望ましい。
吸気された植物群落内(株元)の高湿な空気は、除湿装置20により除湿され、乾燥気体(除湿気体)となり、栽培棚50内へ供給(排気)される。
植物栽培装置200は、送風ファン70(第1送風装置)により吸気口12を介して、吸気領域の外部の気体を吸気領域に供給することができる。
このように、吸気領域にある気体を吸気するだけでなく、吸気管11を用いて植物60に対して送風をすることにより、吸気機能で高湿な空気を吸気し、送風機能を利用して低湿度な気体を植物群落内に送りこむことができる。なお、この場合、除湿装置20は必須の構成ではない。
さらに、図7に示すように、送風ファン70(第2送風装置)により送風される気体は、除湿装置20により除湿された気体であることが好ましい。これにより、乾燥した気体を、吸気口12を介して植物群落内に供給することができ、植物群落内の湿度を効率よく低下させることができる。
本実施の形態の植物栽培装置200によれば、送風機能を利用して湿度が適切に調整された気体を植物群落内に送り込むことができる。
〔実施の形態3〕
本発明の植物栽培装置に関するさらに他の実施形態について、図8〜図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施の形態1または2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図8は本実施の形態の植物栽培装置300の概略図である。植物栽培装置300は、2つの栽培棚50a(第1栽培棚)・50b(第2栽培棚)を備えている。各栽培棚50a・50bは、実施の形態2で説明した植物栽培装置200が備えている各構成を備えている。植物栽培装置300は、2つの栽培棚を一対とし、吸気と送風とを組み合わせたものである。
ただし、栽培棚50aと栽培棚50bとは、制御装置40および除湿装置80を共有している。吸気ファン21aおよび吸気ファン21bは除湿装置80に接続されている。また、送風ファン70aおよび送風ファン70bは除湿装置80に接続されている。
吸気ファン21aによって吸気された栽培棚50aの吸気領域の気体は、除湿装置80に入力され、吸気ファン21bによって吸気された栽培棚50bの吸気領域の気体は、除湿装置80に入力される。
そして、除湿装置80により除湿された気体は、弁D81を介して送風ファン70aまたは送風ファン70bにより、栽培棚50aの植物群落内または栽培棚50bの植物群落内に排気される。
制御装置40は、弁A22a・22b、弁B32a・32b、弁C71a・71b、吸気ファン21a・21b、ポンプ31a・31b、送風ファン70a・70b、および除湿装置80の起動・停止等の制御を行う。
制御装置40による、各部のより好ましい制御方法について説明すると、以下のとおりである。
第1期間において、栽培棚50aの吸気領域の気体を吸気し、除湿装置80において除湿した気体を栽培棚50bの植物群落内へ送風する。第2期間において、栽培棚50bの吸気領域の気体を吸気し、除湿装置80において除湿した気体を栽培棚50aの植物群落内へ送風する。このように、一定時間毎に吸気・送風の向きを入れ替えるように制御する。
除湿装置80からの排気を送る栽培棚の切替え制御を行うために弁D80を設置しており、吸気した栽培棚と他方の栽培棚へ送風を行うように制御する。
図示するように、養液タンク30aと養液タンク30bとは栽培棚ごとに1つずつ設置しても良いし、または2つの栽培棚で共有(併用)しても構わない。
図示するように、ポンプ31aとポンプ31bは栽培棚ごとに設置しても良いし、または2つの栽培棚で共有(併用)しても構わない。共有する場合には、ポンプからの給液先の棚を切り替えるための弁を設置するか、弁B32aと弁B32bとを、1つの切替え弁に変更し、栽培棚50aに供給する状態、栽培棚50bに供給する状態、閉鎖状態の3つに切り替え可能とすればよい。
図8の植物栽培装置300では栽培棚単位で吸気・送風を組み合わせているが、栽培容器やプランタ単位で行ってもよい。
本実施の形態の植物栽培装置300によれば、一つの植物群落内の高湿な空気を集中的に除湿し、低湿にした気体を当該植物群落内に開放するのではなく、他の植物群落内へ送風として送り込むことにより、当該他の植物群落内を低湿化することができる。
また、除湿装置などを増やすことなく、2つの栽培棚の群落内を集中的に除湿することができる。低コストで、より効率よく除湿することが可能となる。
図9は、図8に示す植物栽培装置300を用いた栽培方法の一例を示す概略図である。
栽培棚50aのLED51a(第1光源)と栽培棚50bのLED51b(第2光源)は、発する光量を調整することができ、少なくとも一部の期間において、LED51aとLED51bとの明/暗が反対となるように設定する。例えば、LED51aとLED51bとの明暗の切り替え周期を12時間とし、LED51aとLED51bとで明/暗が反対となる(逆転する)ように設定してもよい。
すなわち、栽培棚50aのLED51aが明状態のときは、栽培棚50bのLED51bが暗状態となり、栽培棚50aのLED51aが暗状態のときは、栽培棚50bのLED51bが明状態となるように、制御装置40により制御し、所定の周期で明/暗を切り替えるようにする。
そして、栽培棚50aと栽培棚50bの吸気/排気を切り替えることで、除湿とともに栽培棚50aと栽培棚50bとの間で二酸化炭素や酸素の交換が可能となる。
一般的に、明期は植物60の光合成により二酸化炭素を消費し、暗期は植物60が呼吸をすることにより二酸化炭素を排出する。
図9の例では、栽培棚50aが明期であり、栽培棚50bが暗期である。このとき、栽培棚50aの植物60は光合成をするため、二酸化炭素を消費して酸素を排出する。一方、栽培棚50bの植物60は呼吸をするため、酸素を消費して二酸化炭素を排出する。
このとき、栽培棚50aと栽培棚50bとで気体を交換することで、互いの栽培棚の植物が必要とする気体を供給することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、植物工場における植物の栽培に利用することができる。
1 吸気管(吸気パイプ)
11 吸気管(吸気パイプ)
12 吸気口
20・80 除湿装置
21・21a・21b 吸気ファン(吸気装置)
30・30a・30b 養液タンク(培養液供給部)
40 制御装置
50 栽培棚
50a 栽培棚(第1栽培棚)
50b 栽培棚(第2栽培棚)
51 LED(光源)
51a LED(第1光源)
51b LED(第2光源)
60・60a・60b・60c 植物体
70・70a・70b 送風ファン(送風装置、第1送風装置、第2送風装置)
100・200・300 植物栽培装置
C 外接直方体

Claims (10)

  1. 植物体を栽培するための植物栽培装置であって、
    吸気パイプと、上記吸気パイプに接続された吸気装置と、除湿装置とを備えており、
    上記吸気パイプは、吸気口を備えており、
    少なくとも1つの上記吸気口は、一つの上記植物体または隣接する複数の上記植物体からなる群落を包含する外接直方体の内部の領域として表される吸気領域に設けられており、
    上記吸気装置は、上記吸気口を介して上記吸気領域にある気体を上記吸気パイプの中に取り込むことで、上記気体を上記吸気領域の外部へ移動させ
    上記除湿装置は、上記吸気口を介して上記吸気パイプの中に取り込まれた気体を入力し、該気体よりも湿度が低い除湿気体を出力することを特徴とする植物栽培装置。
  2. 上記吸気パイプは、複数の上記植物体に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培装置。
  3. 上記吸気領域の湿度を検出する湿度センサーをさらに備えており、
    上記除湿装置は、上記湿度センサーが検出した上記吸気領域の湿度に応じて、上記除湿気体を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の植物栽培装置。
  4. 風装置を備えており、
    上記吸気パイプは、分岐しており、分岐された部分は上記送風装置に接続されており、
    第1期間では、上記除湿装置は、上記吸気口を介して上記吸気パイプの中に取り込まれた気体を入力し、
    上記第1期間とは異なる第2期間では、記送風装置は、上記吸気領域の外部にある気体を、上記吸気口を介して上記吸気領域に排気することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の植物栽培装置。
  5. 風装置を備えており、
    上記吸気パイプは、分岐しており、分岐された部分は上記送風装置に接続されており、
    第1期間では、上記除湿装置は、上記吸気口を介して上記吸気パイプの中に取り込まれた気体を入力し、該気体よりも湿度が低い除湿気体を出力し、
    上記第1期間とは異なる第2期間では、記送風装置は、除湿気体を、上記吸気口を介して上記吸気領域に排気することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の植物栽培装置。
  6. 上記植物体が配される栽培棚を備えており、
    上記送風装置として、第1送風装置と第2送風装置とを備えており、
    第1期間において、上記除湿装置は、第1栽培棚の上記吸気領域において上記吸気パイプの中に取り込んだ気体を除湿気体とし、上記第2送風装置は、当該除湿気体を第2栽培棚の上記吸気口を介して排気し、
    上記第1期間とは異なる第2期間において、上記除湿装置は、上記第2栽培棚の上記吸気領域において上記吸気パイプの中に取り込んだ気体を除湿気体とし、上記第送風装置は、当該除湿気体を上記第1栽培棚の上記吸気口を介して排気することを特徴とする請求項に記載の植物栽培装置。
  7. 上記第1栽培棚の植物体に照射する光を発する第1光源と、
    上記第2栽培棚の植物体に照射する光を発する第2光源とを備えており、
    上記第1光源および上記第2光源は、少なくとも明状態と、上記明状態のときに発する光量よりも低い光量を発する状態である暗状態との間で切り替え可能であり、
    上記第1光源が暗状態である期間のうち、少なくとも一部の期間では、上記第2光源は明状態であり、
    上記第2光源が暗状態である期間のうち、少なくとも一部の期間では、上記第1光源は明状態であることを特徴とする請求項に記載の植物栽培装置。
  8. 上記第1光源が暗状態のときは、上記第2光源は明状態であり、
    上記第1光源が明状態のときは、上記第2光源は暗状態であることを特徴とする請求項に記載の植物栽培装置。
  9. 上記植物体へ培養のための液体を供給する培養液供給部をさらに備えており、
    上記培養液供給部は、上記吸気パイプおよび上記吸気口を介して、上記植物体に上記液体を供給することを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の植物栽培装置。
  10. 植物体を栽培する植物栽培方法であって、
    一つの上記植物体または隣接する複数の上記植物体からなる群落を包含する外接直方体の内部の領域として表される吸気領域の気体を吸気し、上記吸気領域の外部の領域に移動させ、
    第1期間において、第1栽培棚の上記吸気領域において吸気した気体を除湿し、除湿した上記気体を第2栽培棚の上記吸気領域に排気し、
    上記第1期間とは異なる第2期間において、第2栽培棚の上記吸気領域において吸気した気体を除湿し、除湿した上記気体を第1栽培棚の上記吸気領域に排気することを特徴とする植物栽培方法。
JP2012132140A 2012-06-11 2012-06-11 植物栽培装置及び植物栽培方法 Active JP5989413B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012132140A JP5989413B2 (ja) 2012-06-11 2012-06-11 植物栽培装置及び植物栽培方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012132140A JP5989413B2 (ja) 2012-06-11 2012-06-11 植物栽培装置及び植物栽培方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013255439A JP2013255439A (ja) 2013-12-26
JP5989413B2 true JP5989413B2 (ja) 2016-09-07

Family

ID=49952489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012132140A Active JP5989413B2 (ja) 2012-06-11 2012-06-11 植物栽培装置及び植物栽培方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5989413B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6089229B2 (ja) 2014-03-14 2017-03-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 植物栽培装置
CN104054566B (zh) * 2014-06-13 2016-08-31 张家港市永联菜篮农业专业合作社 无土栽培分段栽培池
TWI574609B (zh) * 2015-04-10 2017-03-21 財團法人工業技術研究院 用於植栽架的節能裝置及其方法
JP2019106937A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 株式会社大和真空 養液栽培用パネルと養液栽培システム及び養液栽培方法
WO2019160410A1 (en) * 2018-02-13 2019-08-22 Logiqs B.V. Product holder assembly
CN108770651A (zh) * 2018-07-25 2018-11-09 宁波鄞州诚来农业科技有限公司 干湿双调的土壤湿度调控装置
CN109380181A (zh) * 2018-11-13 2019-02-26 宜都长江机械设备有限公司 一种蝠蛾培育箱和使用蝠蛾培育箱对蝠蛾进行培育的方法
JP7299779B2 (ja) * 2019-07-22 2023-06-28 株式会社ファームシップ 植物栽培装置、及び栽培工場での植物栽培方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3727345A (en) * 1970-10-28 1973-04-17 N Smith Method of protecting plants and stimulating their growth
JPS4949042U (ja) * 1972-08-07 1974-04-30
JPH02154625A (ja) * 1989-02-15 1990-06-14 Takashi Mori 植物栽培装置
JPH0391748U (ja) * 1989-12-26 1991-09-18
JPH04200328A (ja) * 1990-11-30 1992-07-21 Suzuki Motor Corp 水耕栽培装置
JPH0622653A (ja) * 1992-07-07 1994-02-01 Shoji Kuwata 半密閉型ガス交換式ハウス栽培方法と半密閉型ガス交換式ハウス栽培装置
JPH10257830A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Chubu Electric Power Co Inc 養液栽培用ベッド
JPH10313704A (ja) * 1998-06-29 1998-12-02 Nippon Yuuki Kk 環境制御装置
JP2010000050A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Bishindo Kenkyusho:Kk 温度制御装置および方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013255439A (ja) 2013-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5989413B2 (ja) 植物栽培装置及び植物栽培方法
CN101849487B (zh) 一种全密闭环境植物育苗的通风方法及其通风装置
EP2787295B1 (en) Forced evaporative humidifier for nanosteam
US20030188477A1 (en) Environmentally friendly conditioning system particularly for a greenhouse
JP6765725B2 (ja) 複合栽培プラント
KR101367816B1 (ko) 친환경 버섯 재배용 플랜트 시스템
JP2008104377A (ja) 植物の栽培装置
JP3227371U (ja) 植物及びキノコ育成装置
KR102006814B1 (ko) 버섯재배사
US20180288954A1 (en) Method of growing plants and system therefore
CN114364252B (zh) 温室
JP2015171351A (ja) 植物栽培ユニット及び植物栽培施設
CN201718259U (zh) 一种全密闭环境植物育苗的通风装置
JP2004016232A (ja) 茸等の施設栽培装置
KR101150303B1 (ko) 버섯 농작물 재배 장치
KR200475073Y1 (ko) 버섯재배용 항온항습기
JP5985348B2 (ja) 空気調和システムおよび植物栽培装置
CN105485811B (zh) 能提供水负离子的植物盆栽空气净化器
JP2014230508A (ja) 植物栽培装置の送風装置
CN213044429U (zh) 植物及菌类种植设备
JP2010124758A (ja) 植物養生・育成管理装置
CN212393437U (zh) 一种智能培育房
KR20150061788A (ko) 공기정화장치
JP2004242660A (ja) 茸等の施設栽培装置
CN202035339U (zh) 一种温室换热通风系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5989413

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250