JPH04200328A - 水耕栽培装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕、 本発明は、水耕栽培装置の改良に関する。

〔従来の技術〕

植物が貫通支持される中空状のベッドを備え、上記ベッ
ド内に養液を噴霧して上記植物を育成する水耕栽培装置
Ｖｐ４ｐｐが実用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記養液噴霧式の水耕栽培装置は、養液を噴霧している
時と噴霧していない時における上記空間の湿度差か大き
く、そのため非噴霧時に湿度不足を生じる虞れがある。

本発明の目的は、かかる状況に鑑み、上記湿度差を可及
的に少なくすることかできる水耕栽培装置を提供するこ
とにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、植物か上面に貫通支持される中空状のベッド
を備え、該ベッド内に養液を噴霧して上記植物を育成す
る水耕栽培装置において、上記養液を吸収保持する保湿
体を上記ベッド内に配置するようにしている。

〔作用〕

上記保湿体によって養液が吸収保持される。

したかって、養液の非噴霧時においては、保湿体に吸収
保持された養液によって上記ベッド内が適正な湿度状態
に置かれる。

〔実施例〕

以下、図面を参照しなから本発明の実施例について説明
する。

本発明に係る水耕栽培装置は、第１図にその一実施例を
示すように、有底の箱状体からなる支持台１０と、この
支持台１０の上部に載置した発砲スチロール等からなる
パネル２０と、上記支持台１０の側方に配置した送風機
３０および養液送給機４０とを備え、上記支持台１０と
パネル２０によって中空状のベッドＡを構成している。

第２図に示したように、上記支持台１０の底部全域には
、ロックウールからなる保湿体５０が敷設され、また該
支持台１０の一方の側壁１１には、換気扇６０を取付け
た換気窓１２が設けられている。

上記パネル２０には、第３図に示したような四角状のポ
ット挿入穴２１が所定の間隔で貫通形成され、さらに第
１図に示したように、これらの穴２１の周囲にそれぞれ
複数個の通気穴２２が所定の間隔て貫通形成されている
。

第３図に示したように、上記パネル２０に設けられた穴
２１には、第３図に示す栽培ポット８０が挿着される。

この栽培ポット８０は、上端に外向きのフランジ部８１
が形成された籠である。この栽培ポット８０底部には、
ロックウール、スポンジ等の保湿性材料で形成された支
持ブロック８２が配置されており、この支持ブロック８
２の上部に幼苗の植物９０か置かれている。

なお、上記栽培ポット８０の網目部分は、収穫時に植物
を傷つけないため、ナイロン、綿等の柔らかい素材で形
成することが望ましい。

上記穴２１に栽培ポット８０が挿着された場合、上記支
持ブロック８２はパネル２０の下面かう突出する。また
、フランジ部８１の下面に所定の間隔で設けられた突起
８１ａがパネル２０の上面に突き創って、栽培ポット８
０かパネル２０に固定される。

かくして、植物９０は栽培ポット８０を介してパネル２
０に支持されることになる。

パネル２０の側部上面には、該パネルの長平方向に沿う
態様で外部送風用バイブ１００が配設され、また支持台
１０の他方の側壁１３には内部送風用パイプ１１０およ
び噴霧用バイブ１２０が開口している。そして、送風用
パイプ１００，１１０の基部に前記送風機３０が連結さ
れ、噴霧用バイブ１２０の基部に前記養液送給機４０連
結されている。

なお、上記噴霧用バイブ１２０の先端部には、図示して
いない噴霧用ノズルが取付けられている。

この実施例において、養液送給機４０から噴霧用バイブ
１２０に養液が圧送されると、上記ベッドＡの内部空間
１３０に養液が噴霧される。

噴霧された養液は、送風用バイブ１１０の先端から放出
されるエアによってに拡散され、その−部は前記保湿体
５０と栽培ポット８０の支持ブロック８２に吸収される
。

ところで、上記養液送給機４０は定期的に運転されるが
、その運転時と非運転時とては上記空間１３０の湿度が
相違する。すなわち、上記空間１３０の湿度は、上記運
転時に比して非運転時の方が低くなる。

上記湿度は養分の量を表すので、非運転時の湿度が低す
ぎると、植物９０か養分不足になり、とくに植物９０か
ある大きさまで成長した際の養分不足が顕著となる。

上記保湿体５０は、上記養分不足を補う目的で設けたも
のであり、それ自身に吸収された養液によって養液送給
機４０の非運転時における上記空間１３０内の湿度を適
正な高さに保持させる。

一方、上記支持ブロック８２は養分吸収補助手段として
機能する。すなわち、一般に植物の幼苗は空気中の水分
および養分を吸収する能力に欠けるが、上記支持ブロッ
ク８２は吸収保持した養液によって植物９０の養分吸収
を助ける。

上記噴霧養液の一部は、パネル２０に形成された通気穴
２２を通って植物９０の葉の周囲にも到達し、この葉に
養分と水分を与える。

なお、前記換気扇６０を運転すれば、空間］３０内の通
気性が向上され、かつ養液中に農薬が含まれている場合
に、空間１３０内の残留農薬を減少させることができる
。

ところで、ラン等の植物でよく見られる軟腐病等の細菌
性の病気は、葉か蒸れるために発生する。

そこで上記実施例では、前記外部送風用パイプ１００の
側方に形成したエア吹出口１０１からエアを放出させ、
このエアによって植物９０の葉面間の通風を行っている
。したかつて、この実施例によれば、上記葉の蒸れが可
及的に抑制される。

上記実施例の水耕栽培装置はこのように作用するので、
とくにファレノプシス、パフィオペディウム等の着生ラ
ン（樹に着生しているもの）や半着生ラン（同じ属の中
で地生種と着生種があるもの）の栽培に用いて好適であ
る すなわち、着生ランは自生状態では自然に降る雨と、夕
方から夜半に降りる露のみで育っているので、乾燥に強
い半面、常に水分を供給すると根が傷んでしまう。

ところが、上記実施例は、養液送給機４０の養液送給量
と換気扇６０の換気量およびそれらの運転時間をマイコ
ン等で適宜調節することが可能であるから、着生ランの
栽培および半着生ランの中の着生種の栽培に適した水分
供給環境を作り出すことができる。

なお、ランを栽培する場合には、フラスコから取出した
幼苗か上記栽培ポット８０に移される。

また、上記実施例では保湿体５０の材料としてロックウ
ールを用いているか、保湿体５０をスポンジ等の他の保
湿材料で形成しても良い。

〔発明の効果〕

本発明によれば、ベッド内に配置した保湿体によって養
液が吸収保持されるので、養液か噴霧されていない場合
に、この保湿体に吸収保持された養液によってベッド内
の湿度か適正に保持される。つまり、養液の噴霧時と非
噴霧時におけるベッド内の湿度差が少なくなる。

したがって、植物の養分不足、とくに該植物が成長した
場合の養分不足を防止して、その発育を促進することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る水耕栽培装置の一実施例を概念的
に示した斜視図、第２図は第１図に示した実施例の縦断
面図、第３図は栽培ポットの構造を例示した斜視図であ
る。 Ａ・・・ベッド、１０・・支持台、２０・・・パネル、
２１・・・ポット挿入穴、２２・・・通気穴、３０・・
送風機、４０・・・養液送給機、５０・・・保湿体、６
０・・・換気扇、８０・・栽培ポット、９０・・・植物
。 出願人　　　　　スズキ株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 植物が上面に貫通支持される中空状のベッドを備え、上
   記ベッド内に養液を噴霧して上記植物を育成する水耕栽
   培装置において、 上記養液を吸収保持する保湿体を上記ベッド内に配置し
   たことを特徴とする水耕栽培装置。