JP5988407B1 - 通信経路制御装置、通信経路制御システム、通信経路制御方法及び通信経路制御プログラム - Google Patents

通信経路制御装置、通信経路制御システム、通信経路制御方法及び通信経路制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ルータ等の中継機器を不必要に経由することのない通信経路にて通信を行なう。【解決手段】第1のネットワーク80と、第2のネットワーク70とが中継装置50を介して接続されている環境下で、発信元端末10及び発信先端末20の内の一方が他方に送信する、発信元端末と発信先端末との間の通信経路の確立のために用いる情報を前記中継装置から転送された場合に、発信先端末が設置されているネットワーク及び発信先端末が設置されているネットワークの双方が第1のネットワークであったならば、中継装置を介さない経路にて発信元端末と発信先端末との間の通信経路が確立されるように通信経路の確立のために用いる情報の内容を書き換える。該書き換え後の情報を発信先端末及び発信先端末の内の他方に送信する。【選択図】図2

Description

本発明は、通信経路に関する制御を行なう、通信経路制御装置、通信経路制御システム、通信経路制御方法及び通信経路制御プログラムに関する。
音声等をパケットデータに変換し、かかるパケットデータを、IP(Internet Protocol)網を介してリアルタイムに送受信するIP電話システムが広く用いられている。このようなIP電話システムでは、LAN(Local Area Network)等による実現されるローカルネットワークの交換機に複数のIP電話端末を収容する。また、併せて、ローカルネットワークのルータ装置を介して、公衆網やインターネット等のグローバルネットワークとローカルネットワークを接続する。
そして、交換機を介したローカルネットワークのIP電話端末間での通信を実現するのみならず、ルータ装置がアドレス変換等を行なうことにより、ローカルネットワークのIP電話端末とグローバルネットワークのIP電話端末間での通信を実現する。
また、このようなIP電話システムでは、ルータ装置がアドレス変換等を行なうために、ルータ装置にNAT(Network Address Translator)機能を搭載している。ここで、NAT機能とは、送信においてローカルアドレスをグローバルアドレスに変換して送信元IPアドレスとして送出し、受信において供給される宛先IPアドレスのグローバルアドレスをローカルアドレスに変換する機能である。
このような、NAT機能を搭載したルータを含むIP電話システムの一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1には、SIP(Session Initiation Protocol)に準拠したSIP電話装置とルータがLANに接続され、ルータとSIP電話装置を介して、SIP電話装置下の電話機がISPネットワークに接続されたSIP電話機と通話するシステムが記載されている。
そして、特許文献では、複数の電話機を収容してネットワークに接続するボタン電話装置(キーテレホン)のような小規模電話交換装置では、一つの電話交換装置で複数のISPネットワークに接続できないという課題を解決することを目的としている。
この課題を解決するために、特許文献1に記載の技術では、一つの電話装置が、対応するISPネットワークそれぞれにインタフェースする複数のルータそれぞれに対する外線ポートを設けることにより、LANを介して各ルータと相互アクセスできるようにする。これにより、電話装置は、内線電話機から外線を介してSIP電話機との間の呼接続で、各ルータを介して対応するISPネットワークとアクセスできる。そのため、複数のISPネットワークと通信することができ、上述した課題を解決することができる。
特開2008−172552号公報
以上説明したように、IP電話システムにおいて、特許文献1等に記載のNAT機能を搭載したルータを利用することにより、WAN(Wide Area Network)側の、グローバルネットワークに設置された電話機との間で通信を行なうことが可能となる。しかしながら、このような構成では、ローカルネットワーク内の通話にも関わらず、ルータ経由となってしまうという問題が生じるため、この問題について以下に説明する。
ローカルネットワークに設置されたSIPサーバ機能を持つ交換機に、ローカルネットワークに設置された電話端末とWAN側に設置された電話端末が収容されているとする。この場合、ローカルネットワークに設置された電話端末は、交換機と同じネットワークにあるため、本来NATを意識する必要がない。しかし、ローカルネットワークに設置された電話端末が、WAN側に設置された電話端末と交換機を経由して通信経路をピアツーピア(peer to peer、以下「P2P」と表記する。)で確立しようとした場合、ローカルネットワークに設置された電話端末は、NATを意識する必要が出てくる。
その理由について説明する。ローカルネットワークに設置された電話端末から送信されるInviteメッセージ内のSDP(Session Description Protocol)内のIPアドレスは、NATを意識しないのであれば通常はローカルネットワークのIPアドレスが設定されてしまう。そして、交換機が、IPアドレスがローカルネットワークのIPアドレスのままでWAN側の電話端末に転送してしまうと、WAN側の電話端末はローカルネットワークのIPアドレスが認識できない。そのためP2Pで通信経路を確立できないこととなる。そのため、上述したようにローカルネットワークに設置された電話端末は、NATを意識する必要が出てくる。
そこで、ローカルネットワークに設置された電話端末にNATを意識させるために、電話端末がもつNAT機能をオンとする。それに加えて、Registerする交換機がNATを超えた先にいると認識させるために、交換機のIPアドレスをルータのWAN側のIPアドレスに設定する必要がある。
その結果ローカルネットワークに設置された電話端末はNATを意識した動作を始める。しかし、ローカルネットワークに設置された電話端末同士の通話に関してもNATの動作を実施しようとしてしまい、ローカルネットワーク内の通話にも関わらず、ルータ経由となってしまうという上述の問題が生じる。
この問題について図面を参照して、より具体的に説明する。
図1にかかる問題点について説明するための構成を記載する。図1を参照すると、本例では、第1の電話端末100、第2の電話端末200、第3の電話端末300、ルータ500及びSTUN((Simple Traversal of User Datagram Protocol through Network Address Translators)サーバ装置600を含む。
交換機400は、ローカルネットワーク800内に設置される。また、交換機400は、SIPサーバ機能を有する。
第1の電話端末100と第2の電話端末200は、交換機400と同じローカルネットワーク800内に設置される。また、第1の電話端末100と第2の電話端末200は、交換機400に内線登録される。
第3の電話端末300は、グローバルIPアドレスを持つと共に、インターネット700に設置される。また、第3の電話端末300は、交換機400に内線登録される。
ルータ500は、インターネット700とローカルネットワーク800を接続する。また、STUNサーバ装置600は、インターネット700に設置される。
かかる構成のもと、インターネット700に設置された第3の電話端末300と、ローカルネットワーク800ワーク内に設置された第1の電話端末100もしくは第2の電話端末200との間で、P2Pで通話させることを考える。そのためには、ローカルネットワーク800内に設置された第1の電話端末100及び第2の電話端末200が、ローカルネットワーク800とインターネット700を接続するルータ500のNATを超えられるように各電話機を設定する必要がある。また、これに加えてルータ500にもそれを補助する静的NATテーブルの設定を入れる必要がある。
このような設定がされている状態で、ローカルネットワーク800内に設置された第1の電話端末100と第2の電話端末200をP2Pで通話させた場合、その通話に用いられるRTP(Real-time Transport Protocol)パケットは、図1に表すようにインターネット700とローカルネットワーク800を接続するためのルータ500を経由してしまう。そのため、最短経路での通信にならず、ルータ500に対して無駄な負荷を与えてしまう。つまり、ローカルネットワーク800内の通話にも関わらず、ルータ500経由となってしまうという上述の問題が生じる。
しかしながら、一般的なIP電話システムや、引用文献1に記載の技術では、この点について一切考慮されていない。
そこで、本発明は、ルータ等の中継機器を不必要に経由することのない通信経路にて通信を行なうための、通信経路制御装置、通信経路制御システム、通信経路制御方法及び通信経路制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の観点によれば、第1のネットワークと、第2のネットワークとが中継装置を介して接続されている環境下で、発信元端末及び発信先端末の内の一方が他方に送信する、発信元端末と発信先端末との間の通信経路の確立のために用いる情報を前記中継装置から転送された場合に、前記発信端末が設置されているネットワーク及び前記発信先端末が設置されているネットワークの双方が前記第1のネットワークであったならば、前記中継装置を介さない経路にて前記発信元端末と発信先端末との間の通信経路が確立されるように前記通信経路の確立のために用いる情報の内容を書き換え、該書き換え後の情報を前記発信端末及び前記発信先端末の内の前記他方に送信すると共に、前記第1のネットワークに設置された端末が、前記中継装置を経由して前記第2のネットワークに設置された端末に対して情報を送信するために用いるアドレスと、前記通信経路の確立のために用いる情報に含まれるSIP(Session Initiation Protocol)に準拠したContactヘッダ内のアドレスを比較し、両アドレスが一致した場合には、前記通信経路の確立のために用いる情報を送信した端末は、前記第1のネットワークに設置されている端末であると判定することを特徴とする通信経路制御装置が提供される。
本発明の第2の観点によれば、上記本発明の第1の観点により提供される通信経路制御装置と、前記中継装置と、前記発信元端末と、前記発信先端末とを含んだ、通信経路制御システムであって前記中継装置、前記発信元端末、及び前記発信先端末は、NAT(Network Address Translator)に準拠した通信を行なうことを特徴とする通信経路制御システムが提供される。
本発明の第3の観点によれば、第1のネットワークと、第2のネットワークとが中継装置を介して接続されている環境下で、発信元端末及び発信先端末の内の一方が他方に送信する、発信元端末と発信先端末との間の通信経路の確立のために用いる情報を前記中継装置から転送された場合に、前記発信端末が設置されているネットワーク及び前記発信先端末が設置されているネットワークの双方が前記第1のネットワークであったならば、前記中継装置を介さない経路にて前記発信元端末と発信先端末との間の通信経路が確立されるように前記通信経路の確立のために用いる情報の内容を書き換え、該書き換え後の情報を前記発信端末及び前記発信先端末の内の前記他方に送信すると共に、前記第1のネットワークに設置された端末が、前記中継装置を経由して前記第2のネットワークに設置された端末に対して情報を送信するために用いるアドレスと、前記通信経路の確立のために用いる情報に含まれるSIP(Session Initiation Protocol)に準拠したContactヘッダ内のアドレスを比較し、両アドレスが一致した場合には、前記通信経路の確立のために用いる情報を送信した端末は、前記第1のネットワークに設置されている端末であると判定することを特徴とする通信経路制御方法が提供される。
本発明の第4の観点によれば、コンピュータを通信経路制御装置として機能させるための通信経路制御プログラムであって、前記コンピュータを、第1のネットワークと、第2のネットワークとが中継装置を介して接続されている環境下で、発信元端末及び発信先端末の内の一方が他方に送信する、発信元端末と発信先端末との間の通信経路の確立のために用いる情報を前記中継装置から転送された場合に、前記発信端末が設置されているネットワーク及び前記発信先端末が設置されているネットワークの双方が前記第1のネットワークであったならば、前記中継装置を介さない経路にて前記発信元端末と発信先端末との間の通信経路が確立されるように前記通信経路の確立のために用いる情報の内容を書き換え、該書き換え後の情報を前記発信端末及び前記発信先端末の内の前記他方に送信すると共に、前記第1のネットワークに設置された端末が、前記中継装置を経由して前記第2のネットワークに設置された端末に対して情報を送信するために用いるアドレスと、前記通信経路の確立のために用いる情報に含まれるSIP(Session Initiation Protocol)に準拠したContactヘッダ内のアドレスを比較し、両アドレスが一致した場合には、前記通信経路の確立のために用いる情報を送信した端末は、前記第1のネットワークに設置されている端末であると判定することを特徴とする通信経路制御プログラムが提供される。
本発明によれば、ルータ等の中継機器を不必要に経由することのない通信経路にて通信を行なうことが可能となる。
背景技術におけるRTPパケットの経路を説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態の基本的構成を表すブロック図である。 本発明の実施形態におけるルータが記憶する静的NAPTテーブルの一例を表す図である。 本発明の実施形態において、NAT経由で通話を行なう場合の処理について表すシーケンス図(1/2)である。 本発明の実施形態において、NAT経由で通話を行なう場合の処理について表すシーケンス図(2/2)である。 本発明の実施形態における交換機が、NAT経由の通話時に記憶する端末位置管理テーブル一例を表す図である。 本発明の実施形態において、Not Nat経由で通話を行なう場合の処理について表すシーケンス図(1/2)である。 本発明の実施形態において、NAT経由で通話を行なう場合の処理について表すシーケンス図(2/2)である。 本発明の実施形態における交換機が、ローカルネットワーク経由の通話時に記憶する端末位置管理テーブル一例を表す図である。
まず、本発明の実施形態の概略を説明する。本発明の実施形態は、ローカルネットワーク内に設置されたSIPサーバ機能を持つ交換機にローカルネットワーク80内に設置されたSIP端末とインターネットに設置されたSIP端末が共存する際、各端末同士の音声通話パケットの経路が短くなるようにSIPサーバ機能を持つ交換機が制御する、というものである。
かかる制御においては、交換機が、SIPサーバ機能を持つ交換機が通話する2つの端末が同じネットワークにいるのか、NAT経由で通話を実施するのかを判断する。そして、交換機40が、判断結果に基づいて、電話端末から送信されてくるInviteメッセージや200OKメッセージに含まれるSDP情報の中の通信経路(例えば、通話パス)を確立させるためのIPアドレスを、電話端末に割り当てられたIPアドレスやルータのWAN側に割り当てられたグローバルIPアドレスに書き換えて通話相手の端末に送る。これにより、無駄なRTPパケットがルータを経由しないように制御し、通話パケットを送受信する通信経路が短くなるようにする。
以上が本実施形態の概略である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図2を参照すると、本発明の実施形態は、交換機40、第1の電話端末10、第2の電話端末20、第3の電話端末30、ルータ50及びSTUNサーバ装置60を含む。本実施形態では、各電話端末がSIPに準拠してRTPパケットを送受信することにより音声通信を行なうものとする。なお、本例では、音声通話であるが、動画などのデータを送受信するようにしても良い。
次に、本実施形態に含まれる、これら各機器それぞれの機能について説明する。また、併せてこれら各機器に設定データとして割り当てられているIPアドレスやその他の設定情報について説明する。なお、図中では、各機器に割り当てられているIPアドレスを括弧書きで記載する。
交換機40はSIPサーバ機能を有し、電話端末を内線端末として収容可能である。また、交換機40は、IPアドレス172.16.0.10が割り当てられている。更に、交換機40は、デフォルトゲートウェイのアドレスとして、ルータ50のLAN側のIPアドレス172.16.0.254が設定される。また、交換機40は、NATを越えるために必要なルータ50のWAN側のIPアドレスが、10.0.0.10と設定されている。交換機40は172.16.xx.xxのローカルネットワーク80に設置されている。
なお、図中では交換機40を1つの機能ブロックにて記載しているが、複数の装置が協働することにより交換機40を実現するようにしても良い。つまり、交換機40をシステムとして実現するようにしても良い。
第1の電話端末10は、交換機40と同じローカルネットワーク80に設置されると共に、内線100、IPアドレス172.16.0.100が割り当てられている。また、第1の電話端末10は、SIPサーバのIPアドレスとして10.0.0.10が設定される。更に、第1の電話端末10は、NATを越えるための機能としてSTUNに準拠した機能を実装している。更に、第1の電話端末10は、STUNサーバ装置60のアドレス10.0.0.200が設定されている。
第2の電話端末20は、交換機40と同じローカルネットワーク80に設置されると共に、内線101、IPアドレス172.16.0.101が割り当てられている。また、第2の電話端末20は、SIPサーバのIPアドレスとして10.0.0.10が設定される。更に、第2の電話端末20は、NATを越えるための機能としてSTUNに準拠した機能を実装している。更に、第2の電話端末20は、STUNサーバ装置60のアドレス10.0.0.200が設定されている。
第3の電話端末30は、インターネット70上に設置されると共に、内線200、グローバルIPアドレス10.0.0.100が割り当てられている。また、第3の電話端末30は、SIPサーバのIPアドレスとして10.0.0.10が設定されている。
ルータ50は、インターネット70とローカルネットワーク80とを接続する機器である。ルータ50は、LAN側のIPアドレスとして172.16.0.254、WAN側のIPアドレスとして10.0.0.10が割り当てられている。また、このルータ50は、NAT機能を有している。静的NAPTテーブルとして図3に表1として表す内容が設定されており、ルータ50がポート5060で受信したパケットはこの表に従って転送される。
STUNサーバ装置60は、インターネット70上に設置され、IPアドレスとして10.0.0.200が割り当てられている。各電話端末からのSTUN Requestに対して、ルータ50に対してNATが割り当てたグローバルIPアドレス及びポート情報を含ませたSTUN Responseを返す機能を有する。
次に、本実施形態において各電話端末間で通話を行なう際の動作について説明する。以下の説明では、まず図4−1、図4−2及び図5を参照して、第1の電話端末10が第3の電話端末30に対して発呼を行なって、第1の電話端末10と、第3の電話端末30間で、NAT経由で通話を行なう場合について説明する。
次に、図6−1、図6−2及び図7を参照して、第1の電話端末10が第2の電話端末20に対して発呼を行なって、第1の電話端末10と第2の電話端末20間で、NATを経由することなく、つまりNot NATで、ローカルネットワーク80で通話を行なう場合について説明する。
図4−1を参照すると、まず第1の電話端末10が、インターネット70とローカルネットワーク80を接続しているルータ50に対して、NATが割り当てたグローバルIPアドレスとポート番号である、IPアドレス10.0.0.10とポート番号5060を得るためにSTUNサーバ装置60に対してSTUN Requestパケットを送信する(ステップS1)。ルータ50は、かかるSTUN RequestパケットをSTUNサーバ装置60に対して転送する(ステップS3)。
STUNサーバ装置60は、ルータ50に対してNATが割り当てたグローバルIPアドレスとポート番号情報をSTUN Responseメッセージに含ませ、かかるSTUN Responseメッセージを第1の電話端末10に送信する(ステップS5)ルータ50は、かかるSTUN Responseメッセージを第1の電話端末10に対して転送する(ステップS7)。
STUN Responseメッセージを受信した第1の電話端末10は、ルータ50に対してNATが割り当てたグローバルIPアドレスとポート番号を取得し、その情報を使用して内線100のRegisterパケットを作成し、ルータ50のWAN側に割り当てられたIPアドレス10.0.0.10宛てに送信する(ステップS9)。なお、本実施形態で使用するポート番号は、SIPにて標準のポート番号である5060であることを想定する。ここで、ポート番号5060の指定は準拠する仕様によっては省略可能であるので、ポート番号5060については、図示及び説明を適宜省略する。また、以下の説明においても同様に図示及び説明を適宜省略する。
Registerメッセージを受信したルータ50は、図3に表1として表す静的NAPTテーブルを参照する。すると、転送先のIPアドレスは、交換機40に割り当てられているローカルIPアドレスである172.16.0.10が格納されている。また、転送先のポート番号は5060が割り当てられている。そこで、ルータ50は、交換機40にRegisterメッセージを転送する(ステップS11)。
第1の電話端末10からのRegisterメッセージを、ルータ50を介して受信した交換機40は、受信したRegisterメッセージのIPヘッダから送り手のIPアドレス172.16.0.100を取得する。また、交換機40は、受信したRegisterメッセージに含まれるSIPメッセージ内のSIP ContactヘッダよりIPアドレス10.0.0.10及び内線番号に対応する識別子100を取得する。
また、交換機40は、交換機40に設定されたNATを越えるためのIPアドレス10.0.0.10と、取得した、第1の電話端末10のSIP ContactヘッダのIPアドレスを比較する。そして、交換機40は、両者が一致することから、第1の電話端末10は交換機40と同じローカルネットワーク80に設置された電話端末であることを把握する(ステップS13)。
更に、交換機40は、取得した各情報を、図5に表2として表す端末位置管理テーブルに格納する(ステップS15)。かかる、表2を参照すると第1の電話端末10について、内線番号、IPヘッダから取得したIPアドレス及びSIP Contactヘッダより取得したIPアドレスが格納される。
次に、交換機40は、第1の電話端末10からのRegisterメッセージに基づいて、第1の電話端末10を登録した旨を表す200OKメッセージを第1の電話端末10に対して送信する(ステップS17)。
一方で、第3の電話端末30はRegisterメッセージを自身に割り当てられたグローバルIPアドレスを使用して内線200のRegisterパケットを作成し、ルータ50のWAN側に割り当てられたIPアドレス10.0.0.10宛てに送信する(ステップS19)。
Registerメッセージを受信したルータ50は、図3に表1として表す静的NAPTテーブルを参照する。すると、転送先のIPアドレスは、交換機40に割り当てられているローカルIPアドレスである172.16.0.10が格納されている。また、転送先のポート番号は5060が割り当てられている。そこで、ルータ50は、交換機40にRegisterメッセージを転送する。(ステップS21)。なお、転送時にNAT変換が行われることから、メッセージのIPヘッダの送り手のIPアドレス172.16.0.254に変換される。
第3の電話端末30からのRegisterメッセージを、ルータ50を介して受信した交換機40は受信したRegisterメッセージのIPヘッダから送り手のIPアドレス172.16.0.254を取得する。また、交換機40は、受信したRegisterメッセージに含まれるSIPメッセージ内のSIP ContactヘッダよりIPアドレス10.0.0.100を取得する。
また、交換機40は、交換機40に設定されているNATを越えるデフォルトゲートウェイのIPアドレス172.16.0.254と第3の電話端末30のIPヘッダのIPアドレスを比較する。そして、交換機40は、両者が一致することから第3の電話端末30がWAN環境に設置された電話端末であることを把握する(ステップS23)。
更に、交換機40は、取得した各情報を、図5に表2として表す端末位置管理テーブルに格納する(ステップS15)。かかる、表2を参照すると第3の電話端末30について、内線番号、IPヘッダから取得したIPアドレス及びSIP Contactヘッダより取得したIPアドレスが格納される。
次に、交換機40は、第3の電話端末30からのRegisterメッセージに基づいて、第3の電話端末30を登録した旨を表す200OKメッセージを第3の電話端末30に対して送信する(ステップS17)。
以上の動作により、第1の電話端末10及び第3の電話端末30が交換機40に登録される。
次に、第1の電話端末10が第3の電話端末30に対して発呼を行なった際の動作について説明する。
まず、第1の電話端末10のユーザは、第1の電話端末10を利用して内線200にダイヤルする。第1の電話端末10はSIPセッション用とRTPセッション用にルータ50に対して、NATが割り当てたグローバルIPアドレスとポート番号である、IPアドレス10.0.0.10とポート番号5060を得るためにSTUNサーバ装置60に対してSTUN Requestパケットを送信する(ステップS31)。ルータ50は、かかるSTUN RequestパケットをSTUNサーバ装置60に対して転送する(ステップS33)。
STUNサーバ装置60は、ルータ50に対してNATが割り当てたグローバルIPアドレスとポート番号情報をSTUN Responseメッセージに含ませ、かかるSTUN Responseメッセージを第1の電話端末10に送信する(ステップS35)ルータ50は、かかるSTUN Responseメッセージを第1の電話端末10に対して転送する(ステップS37)。
STUN Responseメッセージを受信した第1の電話端末10は、ルータ50に対してNATが割り当てたグローバルIPアドレスとポート番号を取得し、その情報を使用して内線200へのInviteメッセージを作成する。
このInviteメッセージ内に設定されるSDP情報の中のIPアドレスにはグローバルIPアドレス10.0.0.10が設定される。
第1の電話端末10は、生成したInviteメッセージをルータ50のWAN側に割り当てられたIPアドレス10.0.0.10宛てに送信する(ステップS39)。
Inviteメッセージを受信したルータ50は、図3に表1として表す静的NAPTテーブル表1を参照する。すると、転送先のIPアドレスは、交換機40に割り当てられているローカルIPアドレスである172.16.0.10が格納されている。また、転送先のポート番号は5060が割り当てられている。そこで、ルータ50は、交換機40にInviteメッセージを転送する(ステップS41)。
次に、図4−2のシーケンス図を参照して説明を続ける。なお、図4−2を参照して説明する処理において、STUNサーバ装置60は特別な処理は行わないので、図4−2ではSTUNサーバ装置60の図示を省略する。
第1の電話端末10からのInviteメッセージを受信した交換機40は、受信メッセージ内の解析を実施する。まず、Fromヘッダの情報から発信端末が内線100の第1の電話端末10と認識する。また、Toヘッダの情報から通話相手が内線200の第3の電話端末30であることを認識する。また、SDPの情報からは第1の電話端末10がRTPによる通話用の通信経路を確立するために使用するIPアドレスが10.0.0.10であることを認識する(ステップS43)。
これら情報を取得した交換機40は、まず図5にて表2として表した端末位置管理テーブルを用いて、内線100の第1の電話端末10がどの位置に設置された端末であるかの検討を始める。具体的には、交換機40は、交換機40に設定されたNATを越えるためのIPアドレス10.0.0.10と、図5にて表2として表した端末位置管理テーブルにおける第1の電話端末10のSIP ContactヘッダのIPアドレスとを比較する。そして、交換機40は、両者が一致することから、第1の電話端末10は交換機40と同じローカルネットワーク80に設置された電話端末であることを把握する。
次に、通話相手である内線200の第3の電話端末30に関しても、図5にて表2として表した端末位置管理テーブルを用いて、どの位置に設置された端末であるかの検討を始める。具体的には、交換機40は、交換機40に設定されているNATを越えるデフォルトゲートウェイのIPアドレス172.16.0.254と第3の電話端末30のIPヘッダのIPアドレスを比較する。そして、交換機40は、両者が一致することから第3の電話端末30がWAN環境に設置された電話端末であることを把握する(ステップS45)。
ここで、第1の電話端末10がローカルネットワーク80端末であり、第3の電話端末30がWAN端末である場合、両端末が通話するためには、ルータ50を必ず経由する必要がある。そのため、第1の電話端末10から送られてきたInviteメッセージの内容を変更する必要はない。そこで、交換機40は、第1の電話端末10から送られてきたInviteメッセージの内容を変更しないと決定する(ステップS47)。
そして、交換機40は、第1の電話端末10から送られてきたInviteメッセージを、そのまま第3の電話端末30に対して転送する(ステップS49)。
交換機40から送られてきたInviteメッセージを受信したルータ50は、ステップS21と同様にNAT変換を実施し、第3の電話端末30に転送する(ステップS51)。
Inviteメッセージを受信した第3の電話端末30は、着信音を鳴動させる。これに応じて第3の電話端末30のユーザが、受話器をオフフックする等して応答する。かかる応答があったことを契機として、第3の電話端末30は、SDP情報に10.0.0.100を含んだ200OKメッセージを、ルータ50のWAN側に割り当てられたIPアドレス10.0.0.10宛てに送信する(ステップS53)。
200OKメッセージを受信したルータ50は、図3に表1として表す静的NAPTテーブル表1を参照する。すると、転送先のIPアドレスは、交換機40に割り当てられているローカルIPアドレスである172.16.0.10が格納されている。また、転送先のポート番号は5060が割り当てられている。そこで、ルータ50は、交換機40に200OKメッセージを転送する(ステップS55)。
第3の電話端末30からの200OKメッセージを受信した交換機40は、ステップS47において、メッセージの内容を変更しないと決定していることから、200OKメッセージの内容を何も変更せず、そのまま第1の電話端末10に向けてパケットを転送する(ステップS57)。
以後、第1の電話端末10と第3の電話端末30は、SDPに書かれたIPアドレス先にRTPを送信する。ルータ50がかかるRTPを転送することにより、ルータ50経由で音声通信用の通信経路をP2Pで確立することができる。
次に、図6−1、図6−2及び図7を参照して、第1の電話端末10が第2の電話端末20に対して発呼を行なって、第1の電話端末10と第2の電話端末20間で、NATを経由することなく、つまりNot NATで、ローカルネットワーク80で通話を行なう場合について説明する。
ここで、第1の電話端末10の登録のための動作である図6−1のステップS61乃至ステップS77の処理は、上述したステップS1乃至ステップS17の処理と同様であるので説明を省略する。ただし、ステップS15では第1の電話端末10の情報を、図5の表2に表す端末位置管理テーブルに格納していたが、ステップS75では第1の電話端末10の情報を、図7の表3に表す端末位置管理テーブルに格納するものとする。
第2の電話端末20が、インターネット70とローカルネットワーク80を接続しているルータ50に対して、NATが割り当てたグローバルIPアドレスとポート番号である、IPアドレス10.0.0.10とポート番号5060を得るためにSTUNサーバ装置60に対してSTUN Requestパケットを送信する(ステップS79)。ルータ50は、かかるSTUN RequestパケットをSTUNサーバ装置60に対して転送する(ステップS81)。
STUNサーバ装置60は、ルータ50に対してNATが割り当てたグローバルIPアドレスとポート番号情報をSTUN Responseメッセージに含ませ、かかるSTUN Responseメッセージを第2の電話端末20に送信する(ステップS83)ルータ50は、かかるSTUN Responseメッセージを第2の電話端末20に対して転送する(ステップS85)。
STUN Responseメッセージを受信した第2の電話端末20は、ルータ50に対してNATが割り当てたグローバルIPアドレスとポート番号を取得し、その情報を使用して内線100のRegisterパケットを作成し、ルータ50のWAN側に割り当てられたIPアドレス10.0.0.10宛てに送信する(ステップS87)。
Registerメッセージを受信したルータ50は、図3に表1として表す静的NAPTテーブルを参照する。すると、転送先のIPアドレスは、交換機40に割り当てられているローカルIPアドレスである172.16.0.10が格納されている。また、転送先のポート番号は5060が割り当てられている。そこで、ルータ50は、交換機40にRegisterメッセージを転送する(ステップS89)。
第2の電話端末20からのRegisterメッセージを、ルータ50を介して受信した交換機40は、受信したRegisterメッセージのIPヘッダから送り手のIPアドレス172.16.0.101を取得する。また、交換機40は、受信したRegisterメッセージに含まれるSIPメッセージ内のSIP ContactヘッダよりIPアドレス10.0.0.10及び内線番号に対応する識別子101を取得する。
また、交換機40は、交換機40に設定されたNATを越えるためのIPアドレス10.0.0.10と、取得した、第2の電話端末20のSIP ContactヘッダのIPアドレスを比較する。そして、交換機40は、両者が一致することから、第2の電話端末20は交換機40と同じローカルネットワーク80に設置された電話端末であることを把握する(ステップS91)。
更に、交換機40は、取得した各情報を、図7に表3として表す端末位置管理テーブルに格納する(ステップS93)。かかる、表3を参照すると第2の電話端末20について、内線番号、IPヘッダから取得したIPアドレス及びSIP Contactヘッダより取得したIPアドレスが格納される。
次に、交換機40は、第2の電話端末20からのRegisterメッセージに基づいて、第2の電話端末20を登録した旨を表す200OKメッセージを第2の電話端末20に対して送信する(ステップS95)。
以上の動作により、第1の電話端末10及び第2の電話端末20が交換機40に登録される。
次に、第1の電話端末10が第2の電話端末20に対して発呼を行なった際の動作について説明する。
まず、第1の電話端末10のユーザは、第1の電話端末10を利用して内線101にダイヤルする。第1の電話端末10はSIPセッション用とRTPセッション用にルータ50に対して、NATが割り当てたグローバルIPアドレスとポート番号である、IPアドレス10.0.0.10とポート番号5060を得るためにSTUNサーバ装置60に対してSTUN Requestパケットを送信する(ステップS97)。ルータ50は、かかるSTUN RequestパケットをSTUNサーバ装置60に対して転送する(ステップS99)。
STUNサーバ装置60は、ルータ50に対してNATが割り当てたグローバルIPアドレスとポート番号情報をSTUN Responseメッセージに含ませ、かかるSTUN Responseメッセージを第1の電話端末10に送信する(ステップS101)ルータ50は、かかるSTUN Responseメッセージを第1の電話端末10に対して転送する(ステップS103)。
STUN Responseメッセージを受信した第1の電話端末10は、ルータ50に対してNATが割り当てたグローバルIPアドレスとポート番号を取得し、その情報を使用して内線101へのInviteメッセージを作成する。
このInviteメッセージ内に設定されるSDP情報の中のIPアドレスにはグローバルIPアドレス10.0.0.10が設定される。
第1の電話端末10は、生成したInviteメッセージをルータ50のWAN側に割り当てられたIPアドレス10.0.0.10宛てに送信する(ステップS105)。
Inviteメッセージを受信したルータ50は、図3に表1として表す静的NAPTテーブル表1を参照する。すると、転送先のIPアドレスは、交換機40に割り当てられているローカルIPアドレスである172.16.0.10が格納されている。また、転送先のポート番号は5060が割り当てられている。そこで、ルータ50は、交換機40にInviteメッセージを転送する(ステップS107)。
次に、図6−2のシーケンス図を参照して説明を続ける。
第1の電話端末10からのInviteメッセージを受信した交換機40は、受信メッセージ内の解析を実施する。まず、Fromヘッダの情報から発信端末が内線100の第1の電話端末10と認識する。また、Toヘッダの情報から通話相手が内線101の第2の電話端末20であることを認識する。また、SDPの情報からは第1の電話端末10がRTPによる通話用の通信経路を確立するために使用するIPアドレスが10.0.0.10であることを認識する(ステップS109)。
これら情報を取得した交換機40は、まず図7にて表3として表した端末位置管理テーブルを用いて、内線100の第1の電話端末10がどの位置に設置された端末であるかの検討を始める。具体的には、交換機40は、交換機40に設定されたNATを越えるためのIPアドレス10.0.0.10と、図7にて表3として表した端末位置管理テーブルにおける第1の電話端末10のSIP ContactヘッダのIPアドレスと比較を比較する。そして、交換機40は、両者が一致することから、第1の電話端末10は交換機40と同じローカルネットワーク80に設置された電話端末であることを把握する。
次に、通話相手である内線101の第2の電話端末20に関しても、図7にて表3として端末位置管理テーブルを用いて、どの位置に設置された端末であるかの検討を始める。具体的には、交換機40は、交換機40に設定されたNATを越えるためのIPアドレス10.0.0.10と、図7にて表3として表した端末位置管理テーブルにおける第2の電話端末20のSIP ContactヘッダのIPアドレスと比較を比較する。そして、交換機40は、両者が一致することから、第2の電話端末20は交換機40と同じローカルネットワーク80に設置された電話端末であることを把握する。
このようにして、交換機40は、第1の電話端末10がローカルネットワーク80端末、第2の電話端末20もローカルネットワーク80端末と認識する(ステップS111)。
この場合、第1の電話端末10と第2の電話端末20は、ローカルネットワーク80間で確立された通信経路でRTPを送信すれば良く、ルータ50を経由する必要は無い。しかしながら、第1の電話端末10から送られてきたInviteメッセージのSDP内のIPアドレスをそのまま転送してしまうと、確立された通信経路で送信されるRTPはルータ50経由になってしまう。
そこで、交換機40は、第1の電話端末10から送られてきたInviteメッセージのSDP内のIPアドレス10.0.0.10を図7にて表3として表した端末位置管理テーブルに登録されているIPヘッダのIPアドレス172.16.0.100に変換する(ステップS113)。かかる、IPアドレス172.16.0.100は、第1の電話端末10のローカルエリアネットワークにおけるIPアドレスである。
そして、交換機40は、変換後のInviteメッセージを、第2の電話端末20に対して転送する(ステップS115)。
Inviteメッセージを受信した第2の電話端末20は、着信音を鳴動させる。これに応じて第2の電話端末20のユーザが、受話器をオフフックする等して応答する。かかる応答があったことを契機として、第2の電話端末20はSIPセッション用とRTPセッション用にルータ50に対して、NATが割り当てたグローバルIPアドレスとポート番号である、IPアドレス10.0.0.10とポート番号5060を得るためにSTUNサーバ装置60に対してSTUN Requestパケットを送信する(ステップS117)。ルータ50は、かかるSTUN RequestパケットをSTUNサーバ装置60に対して転送する(ステップS119)。
STUNサーバ装置60は、ルータ50に対してNATが割り当てたグローバルIPアドレスとポート番号情報をSTUN Responseメッセージに含ませ、かかるSTUN Responseメッセージを第2の電話端末20に送信する(ステップS121)ルータ50は、かかるSTUN Responseメッセージを第2の電話端末20に対して転送する(ステップS123)。
STUN Responseメッセージを受信した第2の電話端末20は、ルータ50に対してNATが割り当てたグローバルIPアドレスとポート番号を取得し、その情報を使用して内線200への200OKメッセージを生成する。
この200OKメッセージ内に設定されるSDP情報の中のIPアドレスにはグローバルIPアドレス10.0.0.10が設定される。
第1の電話端末10は、生成した200OKメッセージをルータ50のWAN側に割り当てられたIPアドレス10.0.0.10宛てに送信する(ステップS125)。
200OKメッセージを受信したルータ50は、図3に表1として表す静的NAPTテーブル表1を参照する。すると、転送先のIPアドレスは、交換機40に割り当てられているローカルIPアドレスである172.16.0.10が格納されている。また、転送先のポート番号は5060が割り当てられている。そこで、ルータ50は、交換機40に200OKメッセージを転送する(ステップS127)。
第2の電話端末20からの200OKメッセージを受信した交換機40は、ステップS113において、メッセージの内容を変更すると決定している。そのため、200OKメッセージの内のSDP情報のIPアドレス10.0.0.10を、図7に表3として表す端末位置管理テーブルに登録されているIPヘッダIPアドレス172.16.0.101に変換する(ステップS129)。そして、IPアドレスを変換後の200OKメッセージを、第1の電話端末10に対して転送する。
以後、第1の電話端末10と第2の電話端末20は、SDPに書かれたIPアドレスにRTPを送信する。ここで、SDPに書かれたIPアドレスは、ステップS113及びステップS129で交換機40が書き換えた相手側電話機の、ローカルネットワーク80でのIPアドレスである。そのため、第1の電話端末10と第2の電話端末20が、音声通信用の通信経路をP2Pで確立し、ルータ50を経由することなくRTPを送受信することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態では、通話する両端末がどのネットワークに設置された端末であるかを、SIPサーバ機能を搭載した交換機40が認識し、交換機40が通信経路を確立するためのIPアドレスを必要に応じて書き換える。これにより、ルータ50経由となってしまうRTPセッションをルータ50経由にならないようにコントロールすることができ、ルータ50への無駄なトラフィックをかけずRTPを確立することが可能となる。
なお、上記の実施形態に含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記の実施形態に含まれる各機器により行なわれる通信経路制御方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
また、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、本実施形態に含まれる電話端末の数等は任意の数とすることができる。
また、上述のステップS13等において、交換機40は、交換機40に設定されたNATを越えるためのIPアドレス10.0.0.10と、取得した、第1の電話端末10や第2の電話端末20のSIP ContactヘッダのIPアドレスと比較していた。そして、交換機40は、両者が一致した場合に、第1の電話端末10や第2の電話端末20が交換機40と同じローカルネットワーク80に設置された電話端末であることを把握していた。
このようにするのではなく、交換機40に設定されているNATを越えるデフォルトゲートウェイのIPアドレス172.16.0.254と第1の電話端末10や第2の電話端末20のIPヘッダのIPアドレスを比較し、両者が異なるIPアドレスである場合に、第1の電話端末10や第2の電話端末20は交換機40と同じローカルネットワーク80に設置された電話端末であると把握するようにしても良い。
また、上述のステップS23等において、交換機40は、交換機40に設定されているNATを越えるデフォルトゲートウェイのIPアドレス172.16.0.254と、第3の電話端末30のIPヘッダのIPアドレスを比較し、両者が一致することから第3の電話端末30がWAN環境に設置された電話端末であることを把握していた。
このようにするのではなく、交換機40に設定されたNATを越えるためのIPアドレス10.0.0.10と、取得した、第3の電話端末30のSIP ContactヘッダのIPアドレスと比較し、両者が異なることから、第3の電話端末30がWAN環境に設置された電話端末であることを把握するようにしても良い。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1) 第1のネットワークと、第2のネットワークとが中継装置を介して接続されている環境下で、発信元端末及び発信先端末の内の一方が他方に送信する、発信元端末と発信先端末との間の通信経路の確立のために用いる情報を前記中継装置から転送された場合に、
前記発信先端末が設置されているネットワーク及び前記発信先端末が設置されているネットワークの双方が前記第1のネットワークであったならば、前記中継装置を介さない経路にて前記発信元端末と発信先端末との間の通信経路が確立されるように前記通信経路の確立のために用いる情報の内容を書き換え、該書き換え後の情報を前記発信先端末及び前記発信先端末の内の前記他方に送信することを特徴とする通信経路制御装置。
(付記2) 前記環境と同様の環境下で、前記通信経路の確立のために用いる情報を前記中継装置から転送された場合に、
前記発信先端末が設置されているネットワーク及び前記発信先端末が設置されているネットワークが異なるネットワークであったならば、前記中継装置を介する経路にて前記発信元端末と発信先端末との間の通信経路が確立されるように前記通信経路の確立のために用いる情報の内容を書き換えることなく、該書き換えていない情報を前記発信先端末及び前記発信先端末の内の前記他方に送信することを特徴とする付記1に記載の通信経路制御装置。
(付記3) 前記第1のネットワークに設置された端末が前記発信元端末である場合に、
発信先端末が前記第1のネットワークに設置された端末及び前記第2のネットワークに設置された端末の何れの端末であっても、前記通信経路の確立のために用いる情報は、前記中継装置の前記第2のネットワーク側のアドレスを含むことを特徴とする付記1又は2に記載の通信経路制御装置。
(付記4) 前記書き換えとは、前記通信経路の確立のために用いる情報に含まれる、前記中継装置の前記第2のネットワーク側のアドレスを、前記発信元端末又は前記発信先端末の前記第1のネットワークにおけるアドレスに書き換えることであることを特徴とする付記3に記載の通信経路制御装置。
(付記5) 前記第1のネットワークに設置された端末が前記発信元端末である場合に、
前記発信先端末が前記第1のネットワークに設置された端末及び前記第2のネットワークに設置された端末の何れの端末であっても、前記通信経路の確立のために用いる情報は、送信元アドレス及びSIP(Session Initiation Protocol)に準拠したContactヘッダ内のアドレスとして前記中継装置の前記第2のネットワーク側のアドレスを含み、
前記書き換えとは、前記Contactヘッダ内のアドレスを前記発信元端末又は前記発信先端末の、前記第1のネットワークにおけるアドレスに書き換えることであることを特徴とする付記1乃至4の何れか1に記載の通信経路制御装置。
(付記6) 前記第1のネットワークに設置された端末が、前記中継装置を経由して前記第2のネットワークに設置された端末に対して情報を送信するために用いるアドレスと、前記通信経路の確立のために用いる情報に含まれるSIP(Session Initiation Protocol)に準拠したContactヘッダ内のアドレスを比較し、両アドレスが一致した場合には、前記通信経路の確立のために用いる情報を送信した端末は、前記第1のネットワークに設置されている端末であると判定することを特徴とする付記1乃至5の何れか1に記載の通信経路制御装置。
(付記7) 前記第2のネットワークに設置された端末が、前記中継装置を経由して前記第1のネットワークに設置された端末に対して情報を送信するために用いるアドレスと、前記通信経路の確立のために用いる情報に含まれる送信元アドレスを比較し、両アドレスが一致した場合には、前記通信経路の確立のために用いる情報を送信した端末は、前記第2のネットワークに設置されている端末であると判定することを特徴とする付記1乃至6の何れか1に記載の通信経路制御装置。
(付記8) 前記通信経路の確立のために用いる情報を中継装置から転送される前に、前記発信元端末及び前記発信先端末から受信した情報を受信しておき、該受信した情報と前記通信経路の確立のために用いる情報とに基づいて前記発信元端末及び前記発信先端末が設置されているネットワークを識別することを特徴とする付記1乃至7の何れか1に記載の通信経路制御装置。
(付記9) 前記第1のネットワークは、交換機が設置されたローカルネットワークであり、前記第2のネットワークは、STUNサーバ装置が設置されたインターネットであることを特徴とする付記1乃至8の何れか1に記載の通信経路制御装置。
(付記10) 付記1乃至9の何れか1に記載の通信経路制御装置と、前記中継装置と、前記発信元端末と、前記発信先端末とを含んだ、通信経路制御システムであって、
前記中継装置、前記発信元端末、及び前記発信先端末は、NAT(Network Address Translator)に準拠した通信を行なうことを特徴とする通信経路制御システム。
(付記11) 前記中継装置はルータであり、該ルータには前記第1のネットワーク側のアドレスと前記第2のネットワーク側のアドレスが割り当てられることを特徴とする付記10に記載の通信経路制御システム。
(付記12) 前記通信経路制御装置は交換機であり、前記発信元端末と、前記発信先端末とは前記交換機である前記通信経路制御装置を利用して通信経路を確立することを特徴とする付記10又は11に記載の通信経路制御システム。
(付記13) 前記発信元端末及び前記発信先端末は電話端末であり、前記発信元端末及び前記発信先端末は前記通信経路の確立のために用いる情報に基づいて通信経路を確立し、該確立された通信経路を介してRTP(Real-time Transport Protocol)パケットを送受信することを特徴とする付記10乃至12の何れか1に記載の通信経路制御システム。
(付記14) 通話する両端末がどのネットワークに設置された端末であるかを、SIPサーバ機能を搭載した交換機が認識し、交換機が通信経路を確立するためのIPアドレスを必要に応じて書き換えることを特徴とする通信経路制御装置。
(付記15) 第1のネットワークと、第2のネットワークとが中継装置を介して接続されている環境下で、発信元端末及び発信先端末の内の一方が他方に送信する、発信元端末と発信先端末との間の通信経路の確立のために用いる情報を前記中継装置から転送された場合に、
前記発信先端末が設置されているネットワーク及び前記発信先端末が設置されているネットワークの双方が前記第1のネットワークであったならば、前記中継装置を介さない経路にて前記発信元端末と発信先端末との間の通信経路が確立されるように前記通信経路の確立のために用いる情報の内容を書き換え、該書き換え後の情報を前記発信先端末及び前記発信先端末の内の前記他方に送信することを特徴とする通信経路制御方法。
(付記16) コンピュータを通信経路制御装置として機能させるための通信経路制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
第1のネットワークと、第2のネットワークとが中継装置を介して接続されている環境下で、発信元端末及び発信先端末の内の一方が他方に送信する、発信元端末と発信先端末との間の通信経路の確立のために用いる情報を前記中継装置から転送された場合に、
前記発信先端末が設置されているネットワーク及び前記発信先端末が設置されているネットワークの双方が前記第1のネットワークであったならば、前記中継装置を介さない経路にて前記発信元端末と発信先端末との間の通信経路が確立されるように前記通信経路の確立のために用いる情報の内容を書き換え、該書き換え後の情報を前記発信先端末及び前記発信先端末の内の前記他方に送信する通信経路制御装置として機能させることを特徴とする通信経路制御プログラム。
本発明は、複数ネットワーク間の通信を伴う通信システムにおいて好適である。
10、100 第1の電話端末
20、200 第2の電話端末
30、300 第3の電話端末
40、400 交換機
50、500 ルータ
60、600 STUNサーバ装置
70、700 インターネット
80、800 ローカルネットワーク

Claims (10)

  1. 第1のネットワークと、第2のネットワークとが中継装置を介して接続されている環境下で、発信元端末及び発信先端末の内の一方が他方に送信する、発信元端末と発信先端末との間の通信経路の確立のために用いる情報を前記中継装置から転送された場合に、
    前記発信端末が設置されているネットワーク及び前記発信先端末が設置されているネットワークの双方が前記第1のネットワークであったならば、前記中継装置を介さない経路にて前記発信元端末と発信先端末との間の通信経路が確立されるように前記通信経路の確立のために用いる情報の内容を書き換え、該書き換え後の情報を前記発信端末及び前記発信先端末の内の前記他方に送信すると共に、
    前記第1のネットワークに設置された端末が、前記中継装置を経由して前記第2のネットワークに設置された端末に対して情報を送信するために用いるアドレスと、前記通信経路の確立のために用いる情報に含まれるSIP(Session Initiation Protocol)に準拠したContactヘッダ内のアドレスを比較し、両アドレスが一致した場合には、前記通信経路の確立のために用いる情報を送信した端末は、前記第1のネットワークに設置されている端末であると判定することを特徴とする通信経路制御装置。
  2. 前記第2のネットワークに設置された端末が、前記中継装置を経由して前記第1のネットワークに設置された端末に対して情報を送信するために用いるアドレスと、前記通信経路の確立のために用いる情報に含まれる送信元アドレスを比較し、両アドレスが一致した場合には、前記通信経路の確立のために用いる情報を送信した端末は、前記第2のネットワークに設置されている端末であると判定することを特徴とする請求項1に記載の通信経路制御装置。
  3. 前記第1のネットワークに設置されている端末であると判定した場合に、該端末の内線番号と、該端末が第1のネットワークに設置されていることを表す情報とを紐付けて記憶し、前記第2のネットワークに設置されている端末であると判定した場合に、該端末の内線番号と、該端末が第2のネットワークに接続されていることを表す情報とを紐付けて記憶し、
    前記記憶した情報と、前記発信元端末と発信先端末との間の通信経路の確立のために用いる情報に含まれる、発信元端末の内線番号と発信先端末の内線番号とに基づいて発信元端末及び発信先端末が設置されているネットワークを特定することを特定することを特徴とする請求項2に記載の通信経路制御装置。
  4. 前記環境と同様の環境下で、前記通信経路の確立のために用いる情報を前記中継装置から転送された場合に、
    前記発信先端末が設置されているネットワーク及び前記発信先端末が設置されているネットワークが異なるネットワークであったならば、前記中継装置を介する経路にて前記発信元端末と発信先端末との間の通信経路が確立されるように前記通信経路の確立のために用いる情報の内容を書き換えることなく、該書き換えていない情報を前記発信先端末及び前記発信先端末の内の前記他方に送信することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の通信経路制御装置。
  5. 前記第1のネットワークに設置された端末が前記発信元端末である場合に、
    発信先端末が前記第1のネットワークに設置された端末及び前記第2のネットワークに設置された端末の何れの端末であっても、前記通信経路の確立のために用いる情報は、前記中継装置の前記第2のネットワーク側のアドレスを含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の通信経路制御装置。
  6. 前記書き換えとは、前記通信経路の確立のために用いる情報に含まれる、前記中継装置の前記第2のネットワーク側のアドレスを、前記発信元端末又は前記発信先端末の前記第1のネットワークにおけるアドレスに書き換えることであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の通信経路制御装置。
  7. 前記第1のネットワークに設置された端末が前記発信元端末である場合に、
    発信先端末が前記第1のネットワークに設置された端末及び前記第2のネットワークに設置された端末の何れの端末であっても、前記通信経路の確立のために用いる情報は、送信元アドレス及びSP(Session Description Protocol)に準拠した情報内のアドレスとして前記中継装置の前記第2のネットワーク側のアドレスを含み、
    前記書き換えとは、前記SDPに準拠した情報内のアドレスを前記発信元端末又は前記発信先端末の、前記第1のネットワークにおけるアドレスに書き換えることであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の通信経路制御装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の通信経路制御装置と、前記中継装置と、前記発信元端末と、前記発信先端末とを含んだ、通信経路制御システムであって、
    前記中継装置、前記発信元端末及び前記発信先端末は、NAT(Network Address Translator)に準拠した通信を行なうことを特徴とする通信経路制御システム。
  9. 第1のネットワークと、第2のネットワークとが中継装置を介して接続されている環境下で、発信元端末及び発信先端末の内の一方が他方に送信する、発信元端末と発信先端末との間の通信経路の確立のために用いる情報を前記中継装置から転送された場合に、
    前記発信端末が設置されているネットワーク及び前記発信先端末が設置されているネットワークの双方が前記第1のネットワークであったならば、前記中継装置を介さない経路にて前記発信元端末と発信先端末との間の通信経路が確立されるように前記通信経路の確立のために用いる情報の内容を書き換え、該書き換え後の情報を前記発信端末及び前記発信先端末の内の前記他方に送信すると共に、
    前記第1のネットワークに設置された端末が、前記中継装置を経由して前記第2のネットワークに設置された端末に対して情報を送信するために用いるアドレスと、前記通信経路の確立のために用いる情報に含まれるSIP(Session Initiation Protocol)に準拠したContactヘッダ内のアドレスを比較し、両アドレスが一致した場合には、前記通信経路の確立のために用いる情報を送信した端末は、前記第1のネットワークに設置されている端末であると判定することを特徴とする通信経路制御方法。
  10. コンピュータを通信経路制御装置として機能させるための通信経路制御プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    第1のネットワークと、第2のネットワークとが中継装置を介して接続されている環境下で、発信元端末及び発信先端末の内の一方が他方に送信する、発信元端末と発信先端末との間の通信経路の確立のために用いる情報を前記中継装置から転送された場合に、
    前記発信端末が設置されているネットワーク及び前記発信先端末が設置されているネットワークの双方が前記第1のネットワークであったならば、前記中継装置を介さない経路にて前記発信元端末と発信先端末との間の通信経路が確立されるように前記通信経路の確立のために用いる情報の内容を書き換え、該書き換え後の情報を前記発信端末及び前記発信先端末の内の前記他方に送信すると共に、
    前記第1のネットワークに設置された端末が、前記中継装置を経由して前記第2のネットワークに設置された端末に対して情報を送信するために用いるアドレスと、前記通信経路の確立のために用いる情報に含まれるSIP(Session Initiation Protocol)に準拠したContactヘッダ内のアドレスを比較し、両アドレスが一致した場合には、前記通信経路の確立のために用いる情報を送信した端末は、前記第1のネットワークに設置されている端末であると判定することを特徴とする通信経路制御プログラム。
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